JP2011233806A - 絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】n−型基板1の上面に、p−型ベース領域2が形成されている。n−型基板1とp−型ベース領域2の間にn+型キャリア蓄積層3a,3bが選択的に形成されている。p−型ベース領域2の表面にn+型エミッタ領域4が選択的に形成されている。n+型エミッタ領域4及びp−型ベース領域2を貫通してn−型基板1まで到達するトレンチ溝6が形成されている。トレンチ溝6の内部に絶縁膜7を介してゲート電極8が埋設されている。p−型ベース領域2とn+型エミッタ領域4にエミッタ電極10が接続されている。n−型基板1の下面にp+型コレクタ領域11が形成されている。p+型コレクタ領域11にコレクタ電極12が接続されている。n+型エミッタ領域4の直下に、n+型キャリア蓄積層3aより不純物濃度が高いn+型キャリア蓄積層3bが存在しない。
【選択図】図1
Description
図1は、実施の形態1に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図2は図1のA−A´に沿った断面図であり、図3は図1のB−B´に沿った断面図であり、図4は図1のC−C´に沿った断面図である。
図8は、実施の形態2に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図9は図8のA−A´に沿った断面図であり、図10は図8のB−B´に沿った断面図であり、図11は図8のC−C´に沿った断面図である。n+型エミッタ領域4の平面形状が図5に示す比較例1と同じであるが、実施の形態1と同様にn+型エミッタ領域4の直下に高濃度のn+型キャリア蓄積層3bが形成されていない。これにより、実施の形態1と同様にパンチスルーを防止することができる。
図12は、実施の形態3に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図13は図12のA−A´に沿った断面図である。n+型エミッタ領域4は、トレンチ溝6間で断線しており、隣接するトレンチ溝6の中間領域には存在しない。一方、n+型キャリア蓄積層3bは、この中間領域に存在する。従って、実施の形態1と同様にn+型エミッタ領域4の直下に高濃度のn+型キャリア蓄積層3bが形成されていない。これにより、実施の形態1と同様にパンチスルーを防止することができる。
実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法について説明する。図14〜図19は、実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
図26は、実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図27は図26のA−A´に沿った断面図であり、図28は図26のB−B´に沿った断面図である。
図37は、実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図38は図37のA−A´に沿った断面図であり、図39は図37のB−B´に沿った断面図である。本実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体装置の構造は、実施の形態5の装置とほぼ同じである。
2 p−型ベース領域(ベース領域)
2a p−型ベース領域(第1のベース領域)
2b p−型ベース領域(第2のベース領域)
3a n+型キャリア蓄積層(第1のキャリア蓄積層)
3b n+型キャリア蓄積層(第2のキャリア蓄積層)
4 n+型エミッタ領域(エミッタ領域)
6 トレンチ溝
7 絶縁膜
8 ゲート電極
10 エミッタ電極
11 p+型コレクタ領域(コレクタ領域)
12 コレクタ電極
Claims (7)
- 第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の上面に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型のベース領域と、
前記半導体基板と前記ベース領域の間に選択的に形成され、前記半導体基板より不純物濃度が高い前記第1導電型のキャリア蓄積層と、
前記ベース領域の表面に選択的に形成された前記第1導電型のエミッタ領域と、
前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝と、
前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介して埋設されたゲート電極と、
前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と、
前記半導体基板の下面に形成された前記第2導電型のコレクタ領域と、
前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極とを備え、
前記キャリア蓄積層は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のキャリア蓄積層と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のキャリア蓄積層より不純物濃度が高い第2のキャリア蓄積層とを有し、
前記エミッタ領域の直下に前記第2のキャリア蓄積層が存在しないことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。 - 前記トレンチ溝の平面形状はストライプ形状であり、
前記エミッタ領域の平面形状は、前記トレンチ溝に対して垂直方向に延びるストライプ形状であり、
前記第2のキャリア蓄積層は、隣り合う前記エミッタ領域の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。 - 前記トレンチ溝の平面形状はストライプ形状であり、
隣接する前記トレンチ溝の中間領域に、前記第2のキャリア蓄積層が存在し、前記エミッタ領域は存在しないことを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。 - 第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の上面に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型のベース領域と、
前記半導体基板と前記ベース領域の間に選択的に形成され、前記半導体基板より不純物濃度が高い前記第1導電型のキャリア蓄積層と、
前記ベース領域の表面に選択的に形成された前記第1導電型のエミッタ領域と、
前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝と、
前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介して埋設されたゲート電極と、
前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と、
前記半導体基板の下面に形成された前記第2導電型のコレクタ領域と、
前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極とを備え、
前記キャリア蓄積層は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のキャリア蓄積層と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のキャリア蓄積層より不純物濃度が高い第2のキャリア蓄積層とを有し、
前記ベース領域は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のベース領域と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のベース領域より不純物濃度が高い第2のベース領域とを有することを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。 - 第1導電型の半導体基板の上面から前記第1導電型の不純物を選択的に注入して、前記半導体基板の前記上面から離れた位置にキャリア蓄積層を形成する工程と、
前記半導体基板の上面に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入してベース領域を形成する工程と、
前記ベース領域の表面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してエミッタ領域を形成する工程と、
前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝を形成する工程と、
前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
前記半導体基板の下面に第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。 - 第1導電型の半導体基板の上面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してキャリア蓄積層を形成する工程と、
前記半導体基板の上面に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入して第1のベース領域を形成する工程と、
前記第1のベース領域内に前記第2導電型の不純物を選択的に注入して、前記第1のベース領域より不純物濃度が高い第2のベース領域を形成する工程と、
前記第1及び第2のベース領域の表面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してエミッタ領域を形成する工程と、
前記エミッタ領域及び前記第1のベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝を形成する工程と、
前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
前記第1及び第2のベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
前記半導体基板の下面に前記第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。 - 第1導電型の半導体基板の上面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してキャリア蓄積層を形成する工程と、
前記半導体基板の上面に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を選択的に注入して熱拡散させて、第1のベース領域と、前記第1のベース領域より不純物濃度が高い第2のベース領域とを形成する工程と、
前記第1及び第2のベース領域の表面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してエミッタ領域を形成する工程と、
前記エミッタ領域及び前記第1のベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝を形成する工程と、
前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
前記第1及び第2のベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
前記半導体基板の下面に第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
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