JP5521788B2 - 新規なレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩 - Google Patents

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Description

本発明は、新規なレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩、その製造方法、並びに該レスベラトロール重合化合物等を含有する食品、医薬品、医薬部外品または化粧品に関するものである。
ブドウ果皮に含有されるスチルベン誘導体であるレスベラトロールについて、画期的な研究成果が明らかにされつつある。レスベラトロールは本来ブドウが病原菌から自己を守るファイトアレキシンとして存在する抗菌作用を有する化合物であり赤系、白系を問わずブドウ果皮に含まれることが知られている。最近の研究で、レスベラトロールは哺乳動物に対しても有用な効果を有していることが明らかになりつつある。いわゆる「フレンチパラドックス」と言われる赤ワインの有用な生理効果は、レスベラトロールの抗酸化能を始めとして各種の生理活性機能が一因であるとされている。さらに、レスベラトロールには多くの疾病に効果があることが明らかにされつつあり(非特許文献1)、その一つにレスベラトロールは強い抗癌作用を有することが明らかにされた(非特許文献2)。しかしながら、レスベラトロールを含有する食可能な植物は極めて限られており、ブドウや落花生等に限られている。ブドウ中でも特にブドウ果皮に多く含まれているが、それでもその含有量は極めて低く、50〜100μg/g程度といわれている(非特許文献2)。
そこで、食品中のレスベラトロール濃度を高める取り組みもされており、紫外線照射によりレスベラトロール濃度を高めた後にレスベラトロール含有抽出物を得て、その抽出物を食品に添加した食品が提案されている(特許文献1)。また、レスベラトロールの腸管吸収効率を高めるための技術として、腸管吸収促進剤の提案もなされている(特許文献2)。このようにレスベラトロールは、抗癌作用、抗酸化作用、抗菌作用等極めて優れた性質を有する化合物であるが、希少成分であるが故に、高コストな商品となってしまい、サプリメント等で販売はされているものの今現在では十分に社会に浸透しているとは言いがたい。
一方、レスベラトロールの誘導体として、天然にはレスベラトロールの重合体、例えばε−ビニフェリン(二量体)、α−ビニフェリン(三量体)、バチカノールC(四量体)等が数々報告されているが、いずれもレスベラトロールと同様に天然の希少成分であり、十分量に供給されることは困難である。
そこで、医薬品分野では、化学合成によりレスベラトロールの作用機序を参考にした新規化合物を作製する試みもある(非特許文献3)が、これらは主に医薬品としての開発対象物であり、安全性の面から未だに多くの課題が残されている。
特開2005−143377号公報 特開2009−173570号公報
Drug Discovery, 5, 493-506(2006) Science. Vol. 275(10) 218-220 (1997) Nature. Vol. 450(29)712-716(2007)
本発明者らは、レスベラトロールに関する前記の状況を鑑みて、より強力な生理活性を有するレスベラトロール誘導体の探索と、その製造方法を確立すべく鋭意検討した結果、意外にもレスベラトロールをアルカリ条件下で加熱処理するという簡便且つ安全な方法により、レスベラトロール及び公知のレスベラトロール誘導体に比べて優れた生理活性を有する新規なレスベラトロール重合化合物を製造することに成功し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明は、レスベラトロールより強力な生理活性を有する新規なレスベラトロール重合化合物を提供し、さらに該レスベラトロール重合化合物を、効率よく、安全に生成する方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記レスベラトロール重合化合物を含有することを特徴とする抗癌剤、抗酸化剤、抗菌剤、さらには食品、医薬品、医薬部外品または化粧品を提供することを目的とする。
本発明の要旨は、
〔1〕
式(1):
Figure 0005521788
(式中、R1及びR2は−OH又は
Figure 0005521788
を示す。ただし、R1とR2とは同一ではない。)
で示されるレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩(以下、レスベラトロール重合化合物類と略す)、
〔2〕前記〔1〕に記載のレスベラトロール重合化合物類を1種以上含有する抗癌剤、
〔3〕前記〔1〕に記載のレスベラトロール重合化合物類を1種以上含有する抗酸化剤、
〔4〕前記〔1〕に記載のレスベラトロール重合化合物類を1種以上含有する抗菌剤、
〔5〕前記〔1〕に記載のレスベラトロール重合化合物類を1種以上含有することを特徴とする食品、医薬品、医薬部外品または化粧品、
〔6〕レスベラトロールを加熱下でアルカリ処理する工程を有する、前記〔1〕に記載のレスベラトロール重合化合物類の製造方法、
に関する。
本発明のレスベラトロール重合化合物類は、従来のレスベラトロールと比べて、抗癌活性、抗酸化活性、抗菌活性等の生理活性に優れていることから、新規な抗癌活性剤、抗酸化剤、抗菌剤として有用である。
また、本発明のレスベラトロール重合化合物類は、前記のような生理活性に優れることに加えて、安全性にも優れることから、食品、医薬品、医薬部外品または化粧品に配合することができる。
図1は、実施例1で得られたクロマトグラムを示す。主要な化合物のピークをR1〜R5で示している。 図2は、実施例2のDPPHラジカル消去法により得られた結果を示すグラフである。 図2について、縦軸はDPPHラジカル残存率であり、横軸はそれぞれの試料の濃度を示している。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、レスベラトロールの二量体であり、式(1):
Figure 0005521788
(式中、R1及びR2は−OH又は
Figure 0005521788
を示す。ただし、R1とR2とは同一ではない。)
で示されるレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩である。
前記レスベラトロール重合体化合物において、炭素−炭素2重結合は、トランスまたはシスであってよく、シス体とトランス体との混合物を含む。
前記レスベラトロール重合化合物の薬学的に許容可能な塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩; マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩; アルミニウム塩;アルミニウムヒドロキシド塩等の金属ヒドロキシド塩; アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、トリアルキルアミン塩、アルキレンジアミン塩、シクロアルキルアミン塩、アリールアミン塩、アラルキルアミン塩、複素環式アミン塩等のアミン塩; α−アミノ酸塩、ω−アミノ酸塩等のアミノ酸塩;ペプチド塩又はそれらから誘導される第1級、第2級、第3級若しくは第4級アミン塩等が挙げられる。これらの薬理的に許容し得る塩は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
以上のような構造を有する本発明のレスベラトロール重合化合物類は、当該分野で周知の方法に従って化学合成することも可能ではあるが、反応工程が複雑であり、有害な試薬や工程を必要とする。また、化学合成では不純物を除去するという安全性の観点から、レスベラトロール重合化合物類の精製を徹底する必要もあり、工業的には不向きな方法である。
そこで、本発明者らは、化学合成以外の方法を鋭意検討した結果、レスベラトロールを加熱下でアルカリ処理することで、有害な試薬や工程を必要とせずに、レスベラトロール重合化合物類を効率的で安全に製造することができることを見出した。以下に、本発明の製造方法について具体的に説明する。
本発明の製造方法では、前駆体としてレスベラトロールを用いる。レスベラトロールにはトランス体とシス体の構造異性体が存在するが、加熱や紫外線によってトランス体とシス体の変換が一部生じる。したがって、レスベラトロールとしては、トランス体でもシス体でも、あるいはトランス体とシス体の混合物であってもよい。レスベラトロールは、ブドウ果皮から抽出・精製した天然由来のものであっても、化学合成された純度の高い化成品であっても良い。天然由来のレスベラトロールを用いる場合は、完全に精製されたものである必要はなく、その後の所望の反応が進み最終的に本発明のレスベラトロール重合化合物類が得られるから、混合物であっても問題ない。また、レスベラトロールには、塩、エーテル、エステル等の誘導体もあるが、本発明の製造方法では、これらの誘導体も原料として使用することができる。
ただし、回収率の観点からは、レスベラトロール換算で5重量%以上含有された混合物が原料として望ましい。
まず、レスベラトロールの純品、あるいはレスベラトロール含有混合物を、適切な溶媒に溶解させる。この際、溶媒が水のみであればレスベラトロールの溶解度が著しく低いために、水と有機溶媒の混液や、有機溶媒のみに溶解させればよい。水と有機溶媒の配合比や、有機溶媒の種類に特に制限はなく、レスベラトロールが十分に溶解すれば良い。中でも、メタノールやエタノールのみの溶媒や、水とメタノール、水とエタノールの混液を使用することが、安全性やコスト面から好ましい。最終的な精製を十分に適用せずに食品に使用する場合には、安全性や法規面からエタノールや含水エタノールの使用が望ましい。得られるレスベラトロール含有溶液中のレスベラトロールの濃度に制限はない。濃度が高いほど、溶媒使用量が少ない等のメリットもあるため、濃度は各々の溶媒に対しレスベラトロールが飽和する濃度近辺が好ましい。また、レスベラトロールは前記溶液中において反応前に完全に溶解していなくともよい。
次に、前記レスベラトロール含有溶液のpHをアルカリ性となるように調整する。調整方法として、例えば、レスベラトロール含有溶液を調製した後にアルカリ化剤を添加しpHを調整しても良いし、前述のレスベラトロール含有溶液の調製時に前もって溶媒のpHを調整しておいても良い。レスベラトロール含有溶液の反応開始時のpHは8.0以上であれば、効率的に後述の反応が進むので好ましく、pH13.0を越えると反応と同時に、他の反応や目的化合物の分解も一方で生じるために最終的なレスベラトロール重合化合物類の回収量が低下する。したがって、反応開始時のpHは8.0〜13.0が望ましい。
前記アルカリ化剤としては、特に制限はないが、安全性、効率及びコスト面からは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウムが望ましい。反応時のpH変化を極力抑える場合が生じた際には、緩衝溶液を用いても良いが、必ずしも必要な手法ではない。
次に、アルカリ性に調整されたレスベラトロール含有溶液を加熱する。この加熱により、レスベラトロール重合化合物類の生成反応を行う。反応を効率的に進ませるために、レスベラトロール含有溶液の加熱温度は110℃以上に調整することが好ましい。また、使用する溶媒の沸点から考え、加圧加温が望ましい。例えば、開放容器にレスベラトロール含有溶液を入れ、溶媒の沸点を超える高温で前記容器を加温する、密閉容器にレスベラトロール含有溶液を入れ前記容器を加温する、レトルト装置やオートクレーブを用いて加圧加温する等、少なくとも部分的に溶液温度が110℃以上に達するように加熱することが好ましい。回収効率面から、溶液温度が均一に120℃〜180℃になることが、さらに好ましい。加熱時間も加熱温度と同様に限られたものではなく、効率的に目的の反応が進行する時間条件とすればよい。特に、加熱時間は加熱温度との兼ね合いによるものであり、加熱温度に応じた加熱時間にすることが望ましい。例えば、130℃付近で加熱する場合は、5分〜60分の加熱時間が望ましい。また、加熱は、一度でも良いし、複数回に分けて繰り返し加熱しても良い。複数回に分けて加熱する場合、溶媒を新たに追加して行うことが好ましい。
前記加熱によるレスベラトロール重合化合物類の生成反応の終了は、例えば、HPLCによる成分分析により生成量を確認して判断すればよい。
得られる反応液中には、本発明のレスベラトロール重合化合物として、式(2):
Figure 0005521788
で表される化合物1および式(3):
Figure 0005521788
で表される化合物2が混合した状態で存在する。安全な原料のみを用いた工程で得られた場合には、前記混合物の状態で使用することが可能である。例えば、天然由来のレスベラトロールを含水エタノール溶媒に溶解し、水酸化ナトリウムや炭酸水素ナトリウムでアルカリ性となるようにpH調整を行い、加熱反応させた場合には、混合物として食品原料の一つとして使用が可能である。
また、風味面での改良やさらなる高機能化を望む場合は、前記反応液を濃縮してレスベラトロール重合化合物の濃度を高める、あるいは前記反応液を精製しレスベラトロール重合化合物の純品を得ることができる。濃縮、精製は、公知の方法で実施可能である。例えば、クロロホルム、酢酸エチル、エタノール、メタノール等の溶媒抽出法や炭酸ガスによる超臨界抽出法等で抽出してレスベラトロール重合化合物を濃縮できる。また、カラムクロマトグラフィーを利用して濃縮や精製を施すことも可能である。再結晶法や限外ろ過膜等の膜処理法も適用可能である。
前記式(2)で表される化合物1及び式(3)で表される化合物2を分離して回収する場合には、カラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いてもよい。
前記濃縮物や精製物を、必要に応じて、減圧乾燥や凍結乾燥して溶媒除去することで、粉末状のレスベラトロール重合化合物を得ることができる。
また、得られたレスベラトロール重合化合物は、必要に応じて、当該分野で公知の方法により、レスベラトロール重合化合物の塩としたり、レスベラトロール重合化合物のヒドロキシ基をエーテル化またはエステル化してもよい。
以上のようにして得られる本発明のレスベラトロール重合化合物類はいずれも、レスベラトロールや公知のレスベラトロール重合化合物に比べて、極めて優れた抗癌活性、抗酸化活性および抗菌活性を有する。したがって、レスベラトロール重合化合物類を有効成分として含有する抗酸化剤、抗癌剤および抗菌剤を提供することができる。
前記抗酸化剤、抗癌剤および抗菌剤では、前記式(2)で表される化合物1及び式(3)で表される化合物2のいずれかを単独に含有しても良く、双方を共に含有しても良い。また、他の有効成分と組み合わせて含有しても良い。
前記の2種の化合物は、その生理活性や物理化学的性質が類似したものであるから、いずれも同等の用途や使用量で用いることができる。
なお、本発明で得られた該化合物が持つさらなる効果効能は、得られた生理活性データより類推できる範囲で使用できる。
原料であるレスベラトロールの安全性が確認されており、公知のレスベラトロール重合化合物についても安全性が確認されていることから、本発明のレスベラトロール重合化合物の安全性も同様に優れたものである。
また、本発明のレスベラトロール重合化合物類は、前記のような生理活性を奏することから、食品、医薬品、医薬部外品または化粧品等に配合して使用することができる。
前記食品としては、例えば、飲料、アルコール飲料、ゼリー、菓子等、どのような形態でもよく、菓子類の中でも、その容量等から保存や携帯に優れた、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、グミキャンディ、タブレット等が挙げられるが、特に限定はない。また、レスベラトロールの効果増強という面からは、該化合物をワインに添加することで、ワインの健康機能効果をさらに増強した新規なワインとすることもできる。嗜好性と健康機能効果の双方を持ち合わせた飲食品は、社会ニーズの非常に高い分野であり、これに応えることが可能である。また、食品には、機能性食品、健康食品、健康志向食品等も含まれる。
前記医薬品としては、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、細粒剤、顆粒剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、ゲル剤等が挙げられる。錠剤、丸剤、顆粒剤、顆粒を含有するカプセル剤の顆粒は、必要により、ショ糖等の糖類、マルチトール等の糖アルコールで糖衣を施したり、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等でコーティングを施したりすることもできる。または胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。また、製剤の溶解性を向上させるために、公知の可溶化処理を施すこともできる。常法に基づいて、注射剤、点滴剤に配合して使用してもよい。
医薬部外品としては、口腔に用いられる医薬部外品、例えば、歯磨き、マウスウオッシュ、マウスリンスや、感染症予防等を目的とした滋養強壮系ドリンク剤等が挙げられる。
前記化粧品としては、ローション、乳液、クリーム、パック剤、仕上げ化粧品、頭髪用化粧品、洗顔剤、浴剤、制汗剤等が挙げられる。これらの化粧品では、抗酸化効果から美容効果が期待され、抗菌効果から防菌の目的で利用することができる。
本発明のレスベラトロール重合化合物類を用いて食品、医薬品、医薬部外品または化粧品を調製する場合、本発明の効果が損なわれない範囲内で食品、医薬品、医薬部外品または化粧品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。
例えば、食品の場合には、水、アルコール、澱粉室、蛋白質、繊維質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、着香料、着色料、甘味料、調味料、安定剤、防腐剤のような食品に通常配合される原料または素材と組み合わせることができる。
化粧品または医薬部外品の場合には、主剤、基材、界面活性剤、起泡剤、湿潤剤、増粘剤、透明剤、着香料、着色料、安定剤、防腐剤、殺菌剤等組み合わせることができる。化粧品の場合には、常法に基づいて、液状、軟膏状あるいはスプレー噴射可能な最終形態等にすることができる。これらの化粧品には、用途に応じ他の成分を配合することができる。例えば乳液の場合は、プロピレングリコール等の親水性基剤、ワセリン,ミツロウ等の疎水性基剤、エチルアルコール等のアルコール類、脂肪酸モノグリセライド類、ソルビタン脂肪酸エステル類等の乳化剤、顔料、香料、その他必要に応じて、目的に応じた栄養剤、保湿剤あるいは紫外線防止剤等を配合することができる。
医薬品または医薬部外品の場合には、担体、賦形剤、希釈剤、安定剤と組み合わせることができる。
特に、本発明のレスベラトロール重合化合物類の生理活性分野を考慮すると、癌予防・癌治療、生活習慣病、感染症予防・治療等の健康維持増進、さらには疾病治癒分野において用いることが好ましい。
また、食品や化粧品等の酸化防止や微生物汚染防止等の品質管理分野において用いることも好適である。
本発明のレスベラトロール重合化合物類を食品に添加する場合には、該食品中に対して、通常は0.001〜20重量%添加することが好ましい。
本発明のレスベラトロール重合化合物類を医薬用途で使用する場合、例えば、その摂取量は、所望の改善、治療又は予防効果が得られるような量であれば特に制限されず、通常その態様、患者の年齢、性別、体質その他の条件、疾患の種類並びにその程度等に応じて適宜選択される。1日当たり約0.1mg〜1,000mg程度とするのがよく、これを1日に1〜4回に分けて摂取することができる。
本発明のレスベラトロール重合化合物類を医薬部外品に添加する場合には、該医薬部外品中に、通常0.001〜30重量%添加するのが好ましい。
また、本発明のレスベラトロール重合化合物類を化粧品として使用する場合には、化粧品中に0.1ppm〜2000ppmの濃度となるようにするとよい。
また、前記本発明のレスベラトロール重合化合物類は、安全性に優れたものであるので、ヒトに対してだけでなく、例えば、非ヒト動物、例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サル、チンパンジー等の哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類等の治療剤または飼料に配合してもよい。飼料としては、例えばヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ニワトリ等に用いる家畜用飼料、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、ウナギ、タイ、ハマチ、エビ等に用いる魚介類用飼料、イヌ、ネコ、小鳥、リス等に用いるペットフードが挙げられる。
次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1:レスベラトロール重合化合物の生成方法)
トランス−レスベラトロール(東京化成)700mgをエタノール14mlに溶解し、2.5%NaHCO3水溶液を14ml加えて、レスベラトロール含有溶液(pH9.9)を得た。このレスベラトロール含有溶液をオートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。次いで、1回目のオートクレーブ処理にて得られた反応溶液に、エタノール14mlと5.0%NaHCO3水溶液を14ml加え、再度、オートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。得られた反応溶液のうち1mLをメタノールにて50mlにメスアップし、このうちの10μlをHPLCにより分析した。
HPLC分析は以下条件にて行った。
カラム:逆相用カラム「Develosil(登録商標)C−30−UG−5」(4.6mmi.d.×250mm)
移動相:A・・・H2O(0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)), B・・・アセトニトリル(0.1%TFA)
流速:1ml/min
注入:10μl
検出:254nm
勾配(容量%):80%A/20%Bから20%A/80%Bまで30分間、20%A/80%Bから100%Bまで5分間、100%Bで10分間(全て直線)
得られたクロマトグラムを図1に示す。主要な化合物のピークをR1〜R5で示した。
(実施例2:レスベラトロール重合化合物の単離・構造決定)
実施例1で得られた反応物から上記化合物R3およびR4とを分取HPLCにより精製した。単離精製した化合物R3とR4の乾燥物は、いずれも淡褐色粉末となった。
次いで、化合物R3およびR4の分子量を高分解能FAB-MS(Fast Atom Bombardment-Mass Spectrometry)にてそれぞれ測定したところ、それぞれの測定値は439.4803および439.4765であり、理論値との比較から、以下の分子式を得た。
理論値C28H23O5(M+H)+ :439.4792
分子式C28225
次に、化合物R3とR4をぞれぞれ核磁気共鳴(NMR)測定に供し、1H−NMR、13C−NMR及び各種2次元NMRデータの解析から化合物R3は式(2)で表される化合物1、化合物R4は式(3)で表される化合物2の構造であることを確認した。式(2)で表される化合物1、式(3)で表される化合物2は本発明の方法で効率的に生成できることが示された。
NMR測定値について、化合物1を
Figure 0005521788
、化合物2を
Figure 0005521788
として、それぞれの1H核磁気共鳴スペクトル、13C核磁気共鳴スペクトルを表1に示す。
値はδ、ppmで、溶媒はDMSO−d6で測定した。
Figure 0005521788
また、前記化合物1および化合物2の物理化学的性状は同じであり、以下のようになった。
(性状)
淡褐色粉末
(溶解性)
水:難溶
メタノール:溶解
エタノール:溶解
DMSO:溶解
クロロホルム:難溶
酢酸エチル:難溶
<化合物1および化合物2の生理活性>
以下の実施例3〜5では、各化合物の生理活性として、(1)抗癌評価系の一つである細胞増殖抑制作用試験、(2)抗酸化能評価試験および(3)抗菌活性評価試験について示す。
(実施例3:抗癌作用)
次に癌細胞に対する各化合物の効果を見るため、HL−60細胞(Human promyelocytic leokemiacells:ヒト骨髄球性白血病細胞)を用いた癌細胞増殖抑制作用について試験した。
細胞の培養としては、高栄養培地RPMI−1690(SIGMA R0883)に、4mMグルタミン(L−Glutamine SIGMA G8540−100G)、10%FBS(Foetal Bovine Serum Biological industries 04−001−1A)を添加したものを培養液とし、継代培養を行った。試験は細胞培養用96ウェルプレート(corning 3595)を用いた。試験当日にHL−60細胞を5×105cell/mlとなるように細胞数を調整し、96ウェルプレートに、1ウェルあたり100μlずつ播種した。
試料は、trans−レスベラトロール(東京化成)、天然のレスベラトロール二量体であるε−ビニフェリン(和光純薬)、本発明品である化合物1および化合物2の4種類を用いた。試料調製については、各々の化合物をDMSO(ジメチルスルホキシド、和光純薬 046−21981)にて溶解し、HL−60細胞の培養液中の最終濃度がそれぞれ10μM、30μM、100μM、および300μMとなるように調整し、試験を開始した。
細胞増殖抑制効果の検出はcell counting kit−8(DOJINDO 347−07621)を用いて検出を行った。試験開始より24時間後、各ウェルにcell counting kit−8の検出液を10μl添加し、よく攪拌した。その後遮光反応を行い、プレートリーダー(BIO−RAD Model 680)を用いて450nmにて吸光度の測定を行い、得られたデータを処理した。細胞生存率とは、DMSOを添加した培養液にて処理を受けた細胞の生存細胞数を100%とし、各化合物の濃度下における細胞の生存細胞数を相対値として算出した値である。各試料濃度と細胞生存率の関係から、細胞増殖を50%抑制する濃度IC50(50%阻害濃度:half maximal inhibitory concentration)を求めた。結果を表2に示す。
表2の結果より、化合物1および化合物2は、いずれもレスベラトロールとε−ビニフェリンよりもIC50が顕著に低く、すなわち化合物1および化合物2は、HL−60細胞の増殖を抑制する効果が、従来のレスベラトロールやε−ビニフェリンより高いことが明らかになった。なお、30μMにおける細胞増殖抑制効果について、Tukey HSD(honestly significant difference)検定を行った結果、化合物1および化合物2は、共にレスベラトロールに対し有意な増殖抑制効果を有しており、ε−ビニフェリンに対しても有意な増殖抑制効果を有していた。
Figure 0005521788
(実施例4:抗酸化作用)
化合物1および化合物2の抗酸化効果の試験を行った。試験はDPPH(1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル:1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl)ラジカル消去法を採用し行った。以下手法について挙げる。
DPPHラジカル消去法の主な実験方法については、「食品機能研究法」(株式会社光琳発行、篠原和毅、鈴木建夫、上野川修一編著、2000年)に記載の手法を参考に試験を進めた。試料は化合物1、化合物2、レスベラトロールを用い、最終濃度が30μM〜1000μMの範囲内の4点で調整を行った。また、DPPH反応液については400μM DPPH(SIGMA D9132)、50mM MES(2−モルホノエタンスルホン酸(2-Morpholinoethanesulphonic acid) DOJINDO 345−01625)、75%EtOHとなるように調整した。反応は96ウェルプレート(アズワン 1−6776−03)にて行い、試料とDPPH反応液を100μlずつ入れ、混合、遮光静置を20分間行い、プレートリーダーにて520nmにおける各吸光度を測定した。
得られた結果を図2に示す。化合物1および化合物2はレスベラトロールよりラジカル残存率が低く、すなわちレスベラトロールよりも高い抗酸化作用を有していた。表3に、各化合物のIC50を示した。IC50とはDPPHラジカルを50%消去する能力を有するとみなされる各試料の濃度である。化合物1および化合物2はレスベラトロールと比較して、強い抗酸化活性を有することがわかる。
Figure 0005521788
(実施例5:抗菌作用)
化合物1および2の抗菌作用の確認を目的とし、ペーパーディスク法による検定を行った。ペーパーディスク法は試験物質の各阻止円を作成することにより、試験物質の抗菌活性を簡易に調べることのできる公知の手法である。
菌体は独立法人製品評価技術基盤機構NBRCより購入した枯草菌(Bacillus subtilis NBRC 3134)を用いて行った。菌体の立ち上げ、培養方法はNBRC指定の培養液であるNo.702を調整して使用した。培養は37℃にて行った。
ペーパーディスク法の実験方法((寒天)培養液、培養方法、試験準備、試験方法)はBSAC標準化ディスク感受性試験法(第8版)(以下、BSAC standardized disc susceptibility testing method)に従い行った。
試料は、レスベラトロール、化合物1、化合物2を用い、それぞれDMSOを用いて50mM、10mM、5mMおよび1mMとなるように調整した。また、ポジティブコントロールは医薬品として使用される抗菌成分のクロラムフェニコール(Chloramphenicol 和光純薬 036−10571)をDMSOに溶解し調整し、ネガティブコントロールはDMSOを用いた。
このように調整した試料をペーパーディスクに浸し、枯草菌を播種した寒天培地の上に配置し、培養を行い、24時間後、阻止円の測定を行った。結果を表4に示す。なお、クロラムフェニコールによる阻止円の大きさから本実施例の信頼性は確認している。
Figure 0005521788
表4に示した結果から、化合物1および化合物2はレスベラトロールよりも低濃度で充分な大きさの阻止円を得ることができ、すなわち、化合物1および化合物2はレスベラトロールよりもはるかに強力な抗菌活性を有することが示された。
(実施例6:化合物1および化合物2含有固形物の調製)
合成吸着剤HP−20(三菱化学社製)を充填したカラムを用い、エタノール濃度を段階的に上昇させたエタノール水溶液を通液し精製する常法により、グレープスキンエキスパウダー(マリーンバイオ株式会社製)250gから、20gのレスベラトロールを得た。得られたレスベラトロール20gをエタノール400mlに溶解し、2.5%NaHCO3水溶液を400ml加えて、レスベラトロール含有溶液(pH9.9)を得た。このレスベラトロール含有溶液をオートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。次いで、1回目のオートクレーブ処理にて得られた反応溶液に、エタノール400mlと5.0%NaHCO3水溶液を400ml加え、再度、オートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。最終的に得られた反応溶液を減圧加熱させて乾固し、これをエタノールにより熱時還流し、次いで得られた反応混合物に含まれる不溶物をろ過により除去した後、ろ液を減圧加熱にて乾固させ、固形物を15g得た。得られた固形物(以下「化合物1および化合物2含有固形物」という)中の化合物1含量は1.9g、化合物2は0.9gであった。必要に応じてこの作業を繰り返した。
(実施例7:レスベラトロール重合化合物を含有する食品)
実施例6で得た化合物1および化合物2含有固形物を10gあらかじめ100mLのエタノールに溶解させ、これに砂糖500g、水飴400gを混合溶解し、生クリーム100g、バター20g、練乳70g、乳化剤1.0gを混合した後、真空釜にて−550mmHg減圧させ、115℃の条件下で濃縮し、水分値3.0重量%のミルクハードキャンディを得た。本品は、菓子として食べ易いものであることはもちろん、感染症治癒・予防、癌治癒・予防、生活習慣病治癒・予防、美容効果を期待した保健機能食品としても利用できる。
(実施例8:化合物1および化合物2の調製)
レスベラトロール20g(東京化成)をエタノール400mlに溶解し、2.5%NaHCO3水溶液を400ml加えて、レスベラトロール含有溶液(pH9.9)を得た。このレスベラトロール含有溶液をオートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。次いで、1回目のオートクレーブ処理にて得られた反応溶液に、エタノール400mlと5.0%NaHCO3水溶液を400ml加え、再度、オートクレーブ(SANYO LABO AUTOCLAVE)にて130℃、20分間加熱した。最終的に得られた反応溶液を減圧加熱させて乾固し、これをエタノールにより熱時還流し、次いで得られた反応混合物に含まれる不溶物をろ過により除去した後、ろ液を減圧加熱にて乾固させ、固形物を15g得た。続いてこの固形物から、分取HPLC(カラム:ODS C18)を用いて化合物1及び化合物2を精製した。化合物1は1.6g、化合物2は0.8g得られた。必要に応じてこの作業を繰り返した。
(実施例9:レスベラトロール重合化合物を含有する医薬品)
実施例8の方法で得た化合物1をエタノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後に、減圧乾燥させた。これを常法に従い、打錠品を得た。処方は、化合物1を10重量部、コーンスターチ23重量部、乳糖12重量部、カルボキシメチルセルロース8重量部、微結晶セルロース32重量部、ポリビニルピロリドン4重量部、ステアリン酸マグネシウム3重量部、タルク8重量部の通りである。本打錠品は、感染症治癒、癌治癒、生活習慣病治癒を目的とする医薬品として、さらに美容目的の医薬品としても有効に利用できる。
(実施例10:レスベラトロール重合化合物を含有する医薬部外品)
実施例8の方法で得た化合物1 1gおよび化合物2 0.2gを10mlのエタノールに溶解し、タウリン20g、ビタミンB1硝酸塩0.12g、安息香酸ナトリウム0.6g、クエン酸4g、砂糖60g、ポリビニルピロリドン10gを全て精製水に溶解させ1000mlにメスアップした。なお、pHは希塩酸を用いて3.2に調整した。得られた溶液1000mlのうち50mlをガラス瓶に充填し、80℃で30分滅菌して、医薬部外品であるドリンク剤を完成させた。本ドリンク剤は、栄養補給の目的に加えて、感染症等の疾患にかかりにくくすることを目的とする医薬部外品として有効に利用できる。
(実施例11:レスベラトロール重合化合物を含有する化粧品)
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット1重量部、ポリオキシエチレンステアリルエーテル0.5重量部、親油型モノステアリン酸グリセリン1重量部、ピルビン酸0.5重量部、ステアリルアルコール0.5重量部、アボガド油1重量部、実施例8の方法で得た化合物1の0.1重量部を、常法に従って溶解させ、これに、乳酸ナトリウム1重量部、プロピレングリコール5重量部、カルボキシビニルポリマー0.1重量部、ごく少量の香料および精製水89.3重量部を加え、ホモゲナイザーにかけ乳化し、乳液を得た。本乳液は、美肌効果、日焼け止め効果をもつ化粧品としてだけでなく、皮膚感染症予防効果をもつ薬用化粧品として有効に利用できる。

Claims (6)

  1. 式(1):
    Figure 0005521788
    (式中、R1及びR2は−OH又は
    Figure 0005521788
    を示す。ただし、R1とR2とは同一ではない。)
    で示されるレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  2. 請求項1に記載のレスベラトロール重合化合物及びその薬学的に許容可能な塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有する抗癌剤。
  3. 請求項1に記載のレスベラトロール重合化合物及びその薬学的に許容可能な塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有する抗酸化剤。
  4. 請求項1に記載のレスベラトロール重合化合物及びその薬学的に許容可能な塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有する抗菌剤。
  5. 請求項1に記載のレスベラトロール重合化合物及びその薬学的に許容可能な塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする食品、医薬品、医薬部外品または化粧品。
  6. レスベラトロールを加熱下でアルカリ処理する工程を有する、請求項1に記載のレスベラトロール重合化合物又はその薬学的に許容可能な塩の製造方法。
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