JP5521474B2 - 空調室内機 - Google Patents
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Description
<空調室内機2>
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。図1において、本体10の外郭は、グリル10aと前面パネル10bと背面板10cとで構成されている。本体10の内部には、フレーム11、室内熱交換器12、ファン13、及びフィルタ21が配置されている。
フィルタ21は、例えば、樹脂製の糸で平織りされた網であり、環形状に成形されている。なお、フィルタ21の織り方は平織りに限定されるのではなく、綾織りなど他の織り方でもよい。図3に示すように、フィルタ21には、一般のフィルタに見られるような補強用の縁やリブが設けられていない。このため、フィルタ21は自身で安定した形状を維持することができないので、支持枠40がフィルタ21を支持し、フィルタ21に所定の環形状を形成させている。なお、説明の便宜上、フィルタ21のうち、折り返し部分を除いて、フィルタ21の風上側に位置する部分を正面側フィルタ部分211とよび、フィルタ21の風下側に位置する部分を背面側フィルタ部分212とよぶ。
図3において、支持枠40は、第1支持板43、第2支持板44、複数の横桟45a及び縦桟45bを含んでいる。第1支持板43と第2支持板44とは、横桟45aによって互いの端面が向かい合うように平行に離れて連結されている。第1支持板43は、長手方向の一端に、ローラー41の回転軸を支持する第1軸受43aを有している。第1軸受43aは、円環状であるが、環の一部が切り欠かれている。
曲面支持部材42は、第1支持板43の終端43bと第2支持板44の終端44bとを結ぶ。曲面支持部材42は、フィルタ21の進行方向を反転させる部材であり、フィルタ21が接触する部分は滑らかに仕上げられている。
図4に示すように、外側桟46は、フィルタ21を挟んでローラー41と反対側からフィルタ21の湾曲面に近接して対峙している。フィルタ21のローラー41と接触している部分は、進行方向に引っ張られる領域と進行方向に繰り出される領域とが隣接しており、繰り出される領域ではフィルタ21に作用する張力が低下してフィルタ21が波打つ可能性が高い。
図3において、取っ手48は、第1切り欠き部43fおよび第2切り欠き部44fに嵌め込まれて固定される。取っ手48は、ハンドル48aと、固定部48bと、保持部48cとを有している。
図2および図3において、第2支持枠50は、第1側板51、第2側板52、第3側板53、補強枠54、および端部取付板55を有している。第1側板51、第2側板52および第3側板53は平行にほぼ等間隔で並んでいる。補強枠54は、第1側板51と第2側板52との間、第2側板52と第3側板53との間に取り付けられる。端部取付板55は、第1側板51、第2側板52及び第3側板53の終端に各終端を覆うよう取り付けられる。
支持枠40は風上側に向かって凸となるように湾曲しているので、フィルタ21も支持枠40に追従して湾曲している。フィルタ21が掛け渡された支持枠40の湾曲は、まだ第2支持枠50に比べて小さいので、作業者は、支持枠40を湾曲させながら、第1案内部43eを案内溝51a,52bに収め、第2案内部44eを案内溝52a,53aに収める。
図5は、フィルタとローターとブラシとが接触する部分の拡大断面図である。図5において、ブラシ61は、フィルタ清掃用のブラシであり、フィルタ21に付着した塵埃を掻き落すため、フィルタ21を挟んでローラー41と対向している。ブラシ61は、樹脂製の毛材611aが円柱状の芯611に貼り付けられた形状である。なお、ブラシ61の製造方法は、円柱状の芯611に毛材611aを直に植毛する方法でもよい。
空調室内機2は、本体10にフィルタ清掃装置70を制御する制御部(図示せず)を内蔵している。制御部は、空調室内機2の運転時間をカウントしており、前回のフィルタ清掃運転からの累積運転時間が所定時間(例えば、18時間)に到達したとき、ブラシ61を回転させながら、フィルタ21を所定回数(例えば、1回)だけ周回させる。
(1)
空調室内機2では、ブラシ61がフィルタ21を挟んでローラー41と対峙する位置に配備されている。ローラー41の表面からは、パイル糸411aから成る細線部材が径に対して所定方向に傾いて突出している。フィルタ21から脱離した塵埃の一部はパイル糸411aの根元とローラー41表面との鋭角側隙間に入り込もうとするが、ブラシ61がパイル糸411aを起こす方向と逆の方向に回転するので、ブラシ61がパイル糸411aの根元から先端に向かって塵埃を掻き出す。その結果、パイル糸411aの根元に塵埃が溜まり込むことが抑制される。
また、この空調室内機では、フィルタ21が環形状になっているので、ローラー41が同一方向に一定量回転したときに元の位置に戻る。したがって、フィルタ21は往復搬送する必要がなく、安定した噛み合い力でフィルタ21が搬送される。また、フィルタ21の位置検出手段が不要になる。
また、この空調室内機では、ローラー41が、環形状のフィルタ21の内側に位置しフィルタ21の進行方向を反転させる湾曲面の支持部を兼用しているので、ローラー41とフィルタ21との接触領域が増える。その結果、パイル糸411aがフィルタ21の網目に噛み合い易くなり、搬送力が十分に確保され、ローラー41とフィルタ21との間の滑りが減少する。
21 フィルタ
41 ローラー
61 ブラシ
411a パイル糸(細線部材)
Claims (2)
- フィルタ(21)を搬送させながら前記フィルタ(21)に付着した塵埃を除去するフィルタ清掃機構付きの空調室内機であって、
前記フィルタ(21)の網目に入り込む複数の細線部材(411a)を有し、回転時に前記網目と前記細線部材(411a)との噛み合いによって前記フィルタ(21)を搬送するローラー(41)と、
前記フィルタ(21)を挟んで前記ローラー(41)と対峙する位置に配備されるブラシ(61)と、
を備え、
前記細線部材(411a)は、前記ローラー(41)から径に対して所定方向に傾いて突出しており、
前記ブラシ(61)は、前記細線部材(411a)を起こす方向と逆の方向に回転し、
前記フィルタ(21)は、環形状に成形されており、前記ローラー(41)の回転によって所定軌道を周回する、
空調室内機(2)。 - 前記ローラー(41)は、環形状の前記フィルタ(21)の内側に位置し、前記フィルタ(21)の進行方向を反転させる湾曲面の支持部を兼用する、
請求項1に記載の空調室内機(2)。
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