JP2010121881A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮ローラで塵埃を確実に捕らえてダストボックスに投入する。
【解決手段】エアフィルタ21から除去された塵埃を圧縮した後でダストボックス42の塵埃収納部56に送り込む2組のローラ対61、65を設ける。ローラ対61は圧縮ローラ62、63で構成されており、ローラ対65は圧縮ローラ66、67で構成されている。これら圧縮ローラ62、63、66、67は、平面視においてブラシ43の移動方向である往復動方向に沿って配置されている。さらに、圧縮ローラ67は、対となる圧縮ローラ66の復動方向下流側において、その上端部が圧縮ローラ66の上端部よりも下方となる位置に配置されている。
【選択図】図6
【解決手段】エアフィルタ21から除去された塵埃を圧縮した後でダストボックス42の塵埃収納部56に送り込む2組のローラ対61、65を設ける。ローラ対61は圧縮ローラ62、63で構成されており、ローラ対65は圧縮ローラ66、67で構成されている。これら圧縮ローラ62、63、66、67は、平面視においてブラシ43の移動方向である往復動方向に沿って配置されている。さらに、圧縮ローラ67は、対となる圧縮ローラ66の復動方向下流側において、その上端部が圧縮ローラ66の上端部よりも下方となる位置に配置されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、空気調和機に関するもので、特にエアフィルタから除去された塵埃が投入されるダストボックスを備えた空気調和機に関するものである。
一般に、送風ファンにより吸い込んだ室内空気を熱交換器との間で熱交換させることにより冷却又は加熱して室内へと返流させることで、室内空気の温度を調和する空気調和機が知られている。かかる空気調和機には、空気中に浮遊する塵埃により熱交換器が汚染されるのを防止するため、熱交換器の前面側にエアフィルタが設けられている。このエアフィルタに塵埃が付着して目詰まりが生じ通風抵抗が増大すると、空気調和機の空気調和能力が低下すると共に、消費電力が増大する。このような不都合を解消するため、エアフィルタの自動清掃機能を備えた空気調和機が種々提案されている。
この種のエアフィルタの自動清掃機能を備えた空気調和機においては、清掃ブラシによってエアフィルタから除去された塵埃はダストボックスに投入される。したがって、ユーザーは定期的にダストボックスを取り外して、ダストボックスに集められた塵埃を捨てる作業を行う必要がある。
特許文献1には、エアフィルタを清掃するための機構の一例として、清掃ブラシで除去された塵埃を収容するダストボックスを備えたものが開示されている。かかるダストボックス内には、いずれも回転可能に設けられており、清掃ブラシによってエアフィルタから除去された塵埃を掻き込む掻込部と、掻込部に掻き込まれた塵埃を押し込む押込部とが配置されている。
特開2004−347246号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている機構においては、ダストボックスの内部で押込部を回転させているが、塵埃を十分に圧縮できるとはいい難く、ダストボックスに収容可能な塵埃の量を効果的に増やすことはできない。
そこで、ダストボックスに収容可能な塵埃の量を効果的に増やすべく、図14に示すように、回転自在に支持されており、清掃ブラシ843によってエアフィルタ821から除去された塵埃を圧縮してダストボックス842に投入するローラ対861、865を設けることが考えられる。ローラ対861は圧縮ローラ862、863からなり、ローラ対865は圧縮ローラ866、867からなる。このような構成により、ローラ対861、865で挟むことによって塵埃を確実に圧縮した状態でダストボックス842内に投入できるので、ダストボックス842に収容可能な塵埃の量を効果的に増やすことができる。しかしながら、この構成では、一度に多量の塵埃がきた場合には、圧縮ローラ862、863、866、867で全ての塵埃を捕らえきることができず、塵埃をダストボックス842に適正に投入できない。
この本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧縮ローラで塵埃を確実に捕らえてダストボックスに投入できる空気調和機を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる空気調和機は、エアフィルタから除去された塵埃が投入されるダストボックスと、平面視において一方向に沿って配置され、塵埃を圧縮した後で前記ダストボックスへ投入するための複数の圧縮ローラとを備え、前記複数の圧縮ローラは、第1の圧縮ローラと、前記第1の圧縮ローラより前記一方向下流側に配置され、前記第1の圧縮ローラとの間で塵埃を圧縮する第2の圧縮ローラとを含んでおり、前記第1の圧縮ローラの上端部と前記第2の圧縮ローラの上端部とは異なる高さに配置されている。
この空気調和機では、第1の圧縮ローラの上端部と第2の圧縮ローラの上端部とが同じ高さ位置に配置されている場合に比べて、第1及び第2の圧縮ローラによって塵埃を確実に捕らえてダストボックスに投入することができる。
第2の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、前記第1の圧縮ローラの径が、前記第2の圧縮ローラの径よりも大きい。
この空気調和機では、第1及び第2の圧縮ローラによる圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな第2の圧縮ローラの方が大きくなる。したがって、第2の圧縮ローラで捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
第3の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、前記第1の圧縮ローラの径が、前記第2の圧縮ローラの径よりも小さい。
この空気調和機では、第1及び第2の圧縮ローラによる圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな第1の圧縮ローラの方が大きくなる。したがって、第1の圧縮ローラで捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
第4の発明にかかる空気調和機は、第1〜3のいずれかの発明にかかる空気調和機において、前記複数の圧縮ローラの上方において前記一方向に沿って移動可能であって、前記エアフィルタから除去された塵埃が付着したブラシをさらに備えており、前記第2の圧縮ローラの上端部は、前記第1の圧縮ローラの上端部よりも下方に配置されている。
この空気調和機では、一方向に沿って移動するブラシから落下する塵埃の多くは、慣性によって一方向に向かいつつ落下する。したがって、第1の圧縮ローラで捕らえきれなかった塵埃を第1の圧縮ローラの一方向下流側に配置された第2の圧縮ローラで捕らえることができる。よって、塵埃を確実に捕らえることができる。
第5の発明にかかる空気調和機は、第1〜3のいずれかの発明にかかる空気調和機において、前記複数の圧縮ローラの上方において前記一方向に沿って移動可能であって、前記エアフィルタから除去された塵埃が付着したブラシをさらに備えており、前記第2の圧縮ローラの上端部は、前記第1の圧縮ローラの上端部よりも上方に配置されている。
この空気調和機では、第2の圧縮ローラの上端部が、第1の圧縮ローラの上端部と同じ高さ位置にある場合や、第1の圧縮ローラの上端部よりも下方にある場合に比べて、第2の圧縮ローラにおける塵埃を捕獲できる領域を広くすることができる。したがって、一方向に移動するブラシから落下し慣性によって一方向に向かいつつ落下する塵埃を第2の圧縮ローラによって確実に捕らえることができる。
第6の発明にかかる空気調和機は、第4又は第5の発明のいずれかにかかる空気調和機において、前記複数の圧縮ローラの上方において前記ブラシに当接する位置に配置され、前記ブラシに付着した塵埃を落下させる塵埃除去部材をさらに備えている。
この空気調和機では、ブラシから確実に塵埃を除去し、第1及び第2の圧縮ローラによって圧縮した状態でダストボックスに投入することができる。
第7の発明にかかる空気調和機は、第1〜6のいずれかの発明にかかる空気調和機において、前記ブラシが、2つのプーリに架け渡された無縁ベルト状の部材である。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、第1の圧縮ローラの上端部と第2の圧縮ローラの上端部とが同じ高さ位置に配置されている場合に比べて、第1及び第2の圧縮ローラによって塵埃を確実に捕らえてダストボックスに投入することができる。
さらに、第2の発明では、第1及び第2の圧縮ローラによる圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな第2の圧縮ローラの方が大きくなる。したがって、第2の圧縮ローラで捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
また、第3の発明では、第1及び第2の圧縮ローラによる圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな第1の圧縮ローラの方が大きくなる。したがって、第1の圧縮ローラで捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
また、第4の発明では、一方向に沿って移動するブラシから落下する塵埃の多くは、慣性によって一方向に向かいつつ落下する。したがって、第1の圧縮ローラで捕らえきれなかった塵埃を第1の圧縮ローラの一方向下流側に配置された第2の圧縮ローラで捕らえることができる。よって、塵埃を確実に捕らえることができる。
また、第5の発明では、第2の圧縮ローラの上端部が、第1の圧縮ローラの上端部と同じ高さ位置にある場合や、第1の圧縮ローラの上端部よりも下方にある場合に比べて、第2の圧縮ローラにおける塵埃を捕獲できる領域を広くすることができる。したがって、一方向に移動するブラシから落下し慣性によって一方向に向かいつつ落下する塵埃を第2の圧縮ローラによって確実に捕らえることができる。
加えて、第6の発明では、ブラシから確実に塵埃を除去し、第1及び第2の圧縮ローラによって圧縮した状態でダストボックスに投入することができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態にかかる空気調和機について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる空気調和機の分解斜視図である。図2は、図1に示す空気調和機の後述する前面パネル70を外した状態の正面図である。また、図3は、図2に示す空気調和機の略中央部分における縦断面図である。図4は、図2に示す空気調和機の端部近傍における縦断面図である。なお、ここでは空気調和機として、いわゆる室内機について説明するが、通常、空気調和機はこの室内機に室外機などが接続されることにより構成されるものである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態にかかる空気調和機について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる空気調和機の分解斜視図である。図2は、図1に示す空気調和機の後述する前面パネル70を外した状態の正面図である。また、図3は、図2に示す空気調和機の略中央部分における縦断面図である。図4は、図2に示す空気調和機の端部近傍における縦断面図である。なお、ここでは空気調和機として、いわゆる室内機について説明するが、通常、空気調和機はこの室内機に室外機などが接続されることにより構成されるものである。
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、全体として一方向に細長い形状を有しており、その長手方向が水平となるように室内の壁面に取り付けられるものである。空気調和機1は、本体ユニット10と、フィルタユニット20と、外装ケース30と、清掃ユニット40と、前面パネル70とを主に有している。なお、以下の説明において、空気調和機1の長手方向を単に「長手方向」と称する。また、空気調和機1が取り付けられる壁から突出する方向を「前方」と称し、その反対の方向を「後方」と称する。
図3に示すように、本体ユニット10は、壁に取り付けられる底フレーム11を有している。この底フレーム11には、室内熱交換器12、送風ファン(クロスフローファン)13などが装着されており、送風ファン13によって外装ケース30の天井壁に形成された開口31から吸い込まれた室内空気に対して、冷却又は加熱及び/又は加湿又は除湿などを行い調和する。そして、底フレーム11の下面には、吸い込んだ調和後の空気を室内へと返流させるための空気吹出口15が形成されている。
フィルタユニット20は、底フレーム11に取り付けられており、エアフィルタ21と、エアフィルタ21を移動させるピニオン22と、ピニオン22の駆動によって移動するエアフィルタ21を支持して案内するガイド部23とで主に構成されている。より詳細には、ガイド部23に案内されるエアフィルタ21は、その面が長手方向に平行な状態を保って移動する。ガイド部23は、エアフィルタ21の幅方向(図3、図4における紙面に垂直な方向)に関する両端部に設けられており、エアフィルタ21を幅方向両側から支持する。
図3、図4に示すように、ガイド部23には、通常ガイド経路23aと折返しガイド経路23bとが形成されている。通常ガイド経路23aは、底フレーム11の上端部近傍から前方に向かって延び、途中から外側に向かって湾曲しつつ下方に向かって延びている。折返しガイド経路23bは、通常ガイド経路23aの下端に形成された後方に向かって湾曲する湾曲部25を介して折り返し状態で通常ガイド経路23aと連通していると共に、通常ガイド経路23aの中途部に連結部26で連なっている。そして、ピニオン22は、その歯が湾曲部25内に位置するように配置されている。
通常の使用状態においては、エアフィルタ21は、通常ガイド経路23aに位置し、室内熱交換器12の風上側のほぼ全域を覆った状態になっている。このとき、エアフィルタ21の下端部はピニオン22に当接している。そしてエアフィルタ21の幅方向両端部における裏面には、ピニオン22と噛合うラック部(図示せず)が設けられていることから、ピニオン22をモータ(図示せず)によって回転駆動すると、エアフィルタ21が移動して、図3において破線で示すように、折返しガイド経路23b内に移動する。なお、エアフィルタ21の移動途中において、後述するように、清掃ユニット40によってエアフィルタ21から塵埃を除去する清掃作業が行われる。
外装ケース30は、フィルタユニット20を覆うように底フレーム11に取り付けられており、その内部には電装品箱14が配置されている。より詳細には、外装ケース30は、湾曲部25の近傍のみが外部に露出するようにフィルタユニット20を覆っている。そして、清掃ユニット40は、フィルタユニット20の湾曲部25の下方に位置するように、外装ケース30に取り付けられている。清掃ユニット40は、後で詳述するように、エアフィルタ21に付着した塵埃を除去するブラシ43(図5等参照)を備えている。外装ケース30の前面は、前面パネル70によって覆われる。
ここで、図5、図6をさらに参照しつつ、清掃ユニット40の構成について説明する。図5は、図1に示す清掃ユニット40の拡大図である。図6は、清掃ユニット40の正面視における部分断面図である。図1、2及び図5に示すように、清掃ユニット40は、長手方向に長尺なブラシ部41と、ブラシ部41の長手方向に関する一端部の下方に設けられたダストボックス42とを有するものである。ダストボックス42は、ブラシ部41に対して着脱自在となされている。
ブラシ部41は、無端状のブラシ43と、ブラシ43を覆うケーシング46とを備えている。ブラシ43は、図6に示すように、ベルト状のブラシベース44と、複数のブラシ毛45とで構成されている。ブラシベース44は、モータ50によって回転駆動される第1プーリ47、及び従動回転する第2プーリ(図示せず)に巻き掛けられるものである。第1プーリ47及び第2プーリは、長手方向に関して互いに離隔している。ブラシ毛45は、ブラシベース44の外周面の全域にほぼ均一に植設されている。そして、図5に示すように、ケーシング46は、ブラシ43の上側においてブラシ毛45の先端部及びその近傍が外部に露出するようにブラシ43を覆っている。ブラシ部41は、ブラシ43のケーシング46から露出した部分が、ガイド部23の湾曲部25を通過するエアフィルタ21に接触するように配置されている。
図6に示すように、第1プーリ47がモータ50によって時計回り回転駆動されると、ブラシ43の上側は、図中左方から右方へと向かう方向(以下、「往動方向」と称する)に往動し、ブラシ43の下側は、図中右方から左方へと向かう方向(以下、「復動方向」と称する)に復動する。このとき、ブラシ43の上側が、エアフィルタ21に摺接する。このブラシ43の往復動方向は、空気調和機1の長手方向に一致しており、エアフィルタ21の移動方向とはほぼ直交している。
ダストボックス42は、ブラシ43の長手方向に関する一端部(図6中右端部)の下方に取り付けられている。すなわち、ダストボックス42は、第1プーリ47の下方に位置する。ダストボックス42は、上方に向かって開口した塵埃取入口55を有しており、塵埃取入口55がブラシ43のブラシ毛45の先端部が通過する位置に臨むように配置されている。これにより、ブラシ43が直線状の往動側経路から第1プーリ47の近傍で下方に湾曲した連結部を経て復動側経路に折り返すことで、ブラシ毛45の先端部が下を向いた状態となったブラシ43から落下する塵埃をダストボックス42に収容することができる。
塵埃取入口55の内側には、2組のローラ対61、65が設けられている。ローラ対61は圧縮ローラ62、63からなり、ローラ対65は圧縮ローラ66、67からなる。2組のローラ対61、65を構成する4本の圧縮ローラ62、63、66、67は、平面視において、この順で復動方向上流側から並ぶように回転自在に支持されている。各圧縮ローラ62、63、66、67の回転軸は、いずれも水平面内においてブラシ43の往復動方向と直交する方向に延びている。また、各圧縮ローラ62、63、66、67の径はいずれも等しい。
2組のローラ対61、65のうち復動方向上流側に位置するローラ対61を構成する2つの圧縮ローラ62、63は、その上端部が互いに同一の高さ位置に配置されている。一方、ローラ対61よりも復動方向下流側に位置するローラ対65を構成する2つの圧縮ローラ66、67のうち復動方向上流側に位置する圧縮ローラ66の上端部は、ローラ対61を構成する圧縮ローラ62、63の上端部よりも下方に位置している。また、圧縮ローラ66の復動方向下流側に位置する圧縮ローラ67の上端部は、圧縮ローラ66の上端部よりも下方に配置されている。
そして、圧縮ローラ62、63は互いに反対方向に回転する。また、圧縮ローラ66、67についても互いに反対方向に回転する。すなわち、圧縮ローラ62、66は図6中反時計回りに回転し、圧縮ローラ62、66の復動方向下流側にそれぞれ位置する圧縮ローラ63、67は図6中時計回りに回転する。このとき、互いに異なるローラ対61、65を構成し且つ復動方向に関して隣り合う圧縮ローラ63、66は、これらの上端が互いに他方から離れる方向に回転する。
これらローラ対61、65は、ブラシ43から除去されて塵埃取入口55に落下してきた塵埃を圧縮ローラ62、63及び圧縮ローラ66、67の間の圧縮位置、すなわちこれらの圧縮ローラによる挟み込み位置で圧縮した後、その下方の塵埃収納部56に送り込む。これにより、塵埃を圧縮状態で塵埃収納部56内に収納することができる。なお、各圧縮ローラ62、63、66、67は、図示しないギア群を介して伝達されるモータ50の駆動力によって回転駆動される。すなわち、圧縮ローラ62、63、66、67は、モータ50によって第1プーリ47を駆動させてブラシ43を走行させた際に、ブラシ43と同期して回転駆動される。
さらに、塵埃取入口55の内側には、3つのガイド部材51a、51b、51cが設けられている。図6に示すように、各ガイド部材51a、51b、51cは、圧縮ローラ62、63、66、67の軸方向と同一の方向に延びていると共に、断面視で略逆V字形を有する部材である。より詳細には、ガイド部材51aは、ローラ対61とダストボックス42の内壁との間のすきまに配置されており、その表面に落下した塵埃を圧縮ローラ62の表面に導く傾斜面を有している。ガイド部材51bは、2組のローラ対61、65の間のすきまに配置されており、その表面に落下した塵埃を圧縮ローラ63、66の表面に導く傾斜面を有している。ガイド部材51cは、ローラ対65とダストボックス42の内壁との間のすきまに配置されており、その表面に落下した塵埃を圧縮ローラ67の表面に導く傾斜面を有している。
塵埃取入口55を介してダストボックス42に投入された塵埃は、直接、圧縮ローラ62、63、66、67のいずれかの表面に落下するか、又は、ガイド部材51a、51b、51cによって圧縮ローラ62、63、66、67のいずれかの表面に導かれ、圧縮ローラ62、63又は圧縮ローラ66、67の間で圧縮された後、塵埃収納部56へと送り込まれる。
また、圧縮ローラ62、63、66、67の下方には、逆止部材52a、52b、52c、52dがそれぞれ設けられている。逆止部材52a、52b、52c、52dは、圧縮ローラ62、63、66、67の下端部にそれぞれ接触し、各圧縮ローラ62、63、66、67の表面に付着した塵埃を掻き落とすと共に、塵埃が塵埃収納部56の外に出るのを防ぐ。
さらに、ローラ対61、65の上方には、ブラシ毛45に付着している塵埃を除去するための4個の塵埃除去部材57a、57b、57c、57dが、復動方向上流側から順番に配置されている。これら塵埃除去部材57a、57b、57c、57dは、復動側経路を通過するブラシ43に当接する。各塵埃除去部材57a、57b、57c、57dは、その上端部が櫛状に形成されていると共に、その上端がブラシ43の復動方向上流側(図6中右側)に傾いた状態で設けられている。そして、塵埃除去部材57a、57b、57c、57dは、往動側経路から復動側経路に折り返したブラシ43の先端部が下を向いた状態のブラシ毛45に接触することによって、ブラシ毛45に付着している塵埃を塵埃取入口55に向けて落下させる。なお、塵埃除去部材57a、57b、57c、57dは、水平状態で設けられていてもよい。
また、4つの塵埃除去部材57a、57b、57c、57dのうち復動方向上流側から3番目に位置する塵埃除去部材57cは、図6に示すように、その上端部が隣接する2つのローラ対61、65の間、すなわち圧縮ローラ63、66の間に位置していると共に、圧縮ローラ66、67の間に塵埃を導くためのガイド58が一体に形成されている。ガイド58は、塵埃除去部材57cの下端から下方に延び、圧縮ローラ66、67の間を通る板状の部材である。
上述のような空気調和機1においては、エアフィルタ21を図3において実線で示す通常位置に位置させて空調運転を行う。そして、運転終了時又は所定時間運転を行った後の運転終了時等に、エアフィルタ21の自動清掃作業を行う。以下、その手順について説明する。なお、説明の便宜上、通常位置にあるエアフィルタ21の下側部分を「巻取り始端部」と称し、エアフィルタ21の上側先端部分を「巻取り終端部」と称する。
まず、ピニオン22を駆動し、通常位置に位置するエアフィルタ21の移動を開始させる。そうすると、エアフィルタ21は下降し、巻取り始端部はピニオン22の周囲を通って裏面側(空気流通方向の後側)を折返しガイド経路23bに沿って上昇していく。この際、ブラシ43は、湾曲部25を通過するエアフィルタ21の表面の塵埃を除去する。そして、図3において破線で示すように、巻取り終端部がブラシ43に接触し、この部分の清掃が完了すると、ピニオン22の回転駆動を停止し、往路の清掃作業を終了する。
続いて、清掃ユニット40のブラシ43を回転駆動する。そうすると、上述の往路の清掃作業においてエアフィルタ21の塵埃を除去したブラシ43の上側は、往動側経路から第1プーリ47の近傍において復動側経路に折り返す。このとき、ブラシ毛45に付着した塵埃は、重力により落下し又は塵埃除去部材57a、57b、57c、57dにより取り除かれる。そして、少なくとも、往路の清掃作業においてエアフィルタ21の塵埃を除去したブラシ43の上側の全域が、第1プーリ47において下側に折り返すまでブラシ43の回転駆動を継続し、その後停止させる。これによって、往路の清掃作業によってブラシ43に付着した塵埃を除去することができる。
次に、復路の清掃作業を行うが、この際には、エアフィルタ21の移動を上記往路とは逆に回転させればよい。これにより、エアフィルタ21の巻取り終端部が上昇して、ピニオン22から離脱する。そして、エアフィルタ21が、図3に示す通常位置にまで復帰したときに復路の清掃作業を完了する。その後、上述と同様に、清掃ユニット40のブラシ43を回転駆動させて、復路の清掃作業によってブラシ43に付着した塵埃を除去する。
なお、ブラシ43を回転駆動させてブラシ43に付着した塵埃を除去する際には、ブラシ43の回転と同期して圧縮ローラ62、63、66、67も回転しているため、ブラシ43から重力により自然に落下した塵埃、及び塵埃除去部材57a、57b、57c、57dによってブラシ43から掻き落とされた塵埃は、各ローラ対61、65の圧縮位置において圧縮された後、ダストボックス42の塵埃収納部56内に送り込まれる。ユーザーは、外装ケース30からダストボックス42を取り外して、ダストボックス42内に溜まった圧縮状態の塵埃を捨てることができる。
以上のように、第1実施形態の空気調和機1は、エアフィルタ21から除去された塵埃を圧縮した後でダストボックス42の塵埃収納部56に送り込む2組のローラ対61、65を備えている。ローラ対61は圧縮ローラ62、63で、ローラ対65は圧縮ローラ66、67でそれぞれ構成されており、これら4つの圧縮ローラ62、63、66、67は、平面視においてブラシ43の移動方向である往復動方向に沿って配置されている。さらに、圧縮ローラ67は、対となる圧縮ローラ66の復動方向下流側において、その上端部が圧縮ローラ66の上端部よりも下方となる位置に配置されている。復動側経路において復動方向に移動するブラシ43から落下する塵埃の多くは、慣性によって復動方向に向かいつつ落下する。このとき、上述のローラ対65では、圧縮ローラ66で捕らえきれなかった塵埃を、圧縮ローラ67で捕らえることができる。したがって、圧縮ローラ66、67の上端部が同じ高さ位置に配置されている場合に比べて、塵埃を確実に捕らえることができる。
また、第1実施形態の空気調和機1では、ローラ対61、65の上方に配置されていると共に、復動方向に移動するブラシ43に当接し、ブラシ43に付着した塵埃を除去する塵埃除去部材57a、57b、57c、57dを備えている。したがって、塵埃除去部材57a、57b、57c、57dによってブラシ43から確実に塵埃を除去し、ローラ対61、65によって圧縮した状態でダストボックス42に投入することができる。
(第1実施の形態の第1変形例)
次に、上述の第1実施形態の第1変形例について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ63に相当する圧縮ローラ163の上端部が、圧縮ローラ62に相当する圧縮ローラ162の上端部よりも下方に配置されている。また、圧縮ローラ162が圧縮ローラ166と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ163が圧縮ローラ167と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
次に、上述の第1実施形態の第1変形例について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ63に相当する圧縮ローラ163の上端部が、圧縮ローラ62に相当する圧縮ローラ162の上端部よりも下方に配置されている。また、圧縮ローラ162が圧縮ローラ166と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ163が圧縮ローラ167と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
次に、上述の第1実施形態の第2変形例について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ262、266の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ263、267の径よりも大きい。また、圧縮ローラ262が圧縮ローラ266と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ263が圧縮ローラ267と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
次に、上述の第1実施形態の第2変形例について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ262、266の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ263、267の径よりも大きい。また、圧縮ローラ262が圧縮ローラ266と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ263が圧縮ローラ267と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。また、圧縮ローラ262、263間及び圧縮ローラ266、267間の圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな圧縮ローラ263、267の方が大きくなる。したがって、圧縮ローラ263、267で捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
(第1実施形態の第3変形例)
続いて、上述の第1実施形態の第3変形例について、図9を参照しつつ説明する。図9は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ362、366の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ363、367の径よりも小さい。また、圧縮ローラ362が圧縮ローラ366と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ363が圧縮ローラ367と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
続いて、上述の第1実施形態の第3変形例について、図9を参照しつつ説明する。図9は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ362、366の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ363、367の径よりも小さい。また、圧縮ローラ362が圧縮ローラ366と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ363が圧縮ローラ367と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。また、圧縮ローラ362、363間及び圧縮ローラ366、367間圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな362、366の方が大きくなる。したがって、圧縮ローラ362、366で捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。
(第1実施形態の第4変形例)
さらに、上述の第1実施形態の第4変形例について、図10を参照しつつ説明する。図10は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ67に相当する圧縮ローラ467の上端部が、圧縮ローラ66に相当する圧縮ローラ466の上端部よりも上方に配置されている。また、第1実施形態の圧縮ローラ62に相当する圧縮ローラ462が、圧縮ローラ466と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ63に相当する圧縮ローラ463が、圧縮ローラ467と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
さらに、上述の第1実施形態の第4変形例について、図10を参照しつつ説明する。図10は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ67に相当する圧縮ローラ467の上端部が、圧縮ローラ66に相当する圧縮ローラ466の上端部よりも上方に配置されている。また、第1実施形態の圧縮ローラ62に相当する圧縮ローラ462が、圧縮ローラ466と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ63に相当する圧縮ローラ463が、圧縮ローラ467と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。また、圧縮ローラ463、467の上端部が、圧縮ローラ462、466の上端部と同じ高さ位置にある場合や、圧縮ローラ462、466の上端部よりも下方にある場合に比べて、復動方向下流側の圧縮ローラ463、467における塵埃を捕獲できる領域(図10中Aで示す領域)を広くすることができる。したがって、慣性によって復動方向に向かいつつ落下する塵埃を圧縮ローラ463、467によって確実に捕らえることができる。
(第1実施形態の第5変形例)
次に、上述の第1実施形態の第5変形例について、図11を参照しつつ説明する。図11は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ562、566の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ563、567の径よりも小さい。また、圧縮ローラ567の上端部が、圧縮ローラ566の上端部よりも上方に配置されていると共に、圧縮ローラ562が圧縮ローラ566と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ563が圧縮ローラ567と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
次に、上述の第1実施形態の第5変形例について、図11を参照しつつ説明する。図11は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ562、566の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ563、567の径よりも小さい。また、圧縮ローラ567の上端部が、圧縮ローラ566の上端部よりも上方に配置されていると共に、圧縮ローラ562が圧縮ローラ566と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ563が圧縮ローラ567と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。また、圧縮ローラ562、563間及び圧縮ローラ566、567間圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな圧縮ローラ562、566の方が大きくなる。したがって、圧縮ローラ562、566で捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。さらに、圧縮ローラ563、567における塵埃を捕獲できる領域を広くし、慣性によって復動方向に向かいつつ落下する塵埃を圧縮ローラ563、567によって確実に捕らえることができる。
(第1実施形態の第6変形例)
続いて、上述の第1実施形態の第6変形例について、図12を参照しつつ説明する。図12は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ662、666の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ663、667の径よりも大きい。また、圧縮ローラ667の上端部が、圧縮ローラ666の上端部よりも上方に配置されていると共に、圧縮ローラ662が圧縮ローラ666と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ663が圧縮ローラ667と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
続いて、上述の第1実施形態の第6変形例について、図12を参照しつつ説明する。図12は、本変形例にかかる空気調和機のダストボックスの断面図である。本変形例の空気調和機は、第1実施形態の圧縮ローラ62、66に相当する圧縮ローラ662、666の径が、圧縮ローラ63、67に相当する圧縮ローラ663、667の径よりも大きい。また、圧縮ローラ667の上端部が、圧縮ローラ666の上端部よりも上方に配置されていると共に、圧縮ローラ662が圧縮ローラ666と同一の高さ位置に配置されており、圧縮ローラ663が圧縮ローラ667と同一の高さ位置に配置されている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様である。
以上のような構成により、本変形例では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。また、圧縮ローラ662、663間及び圧縮ローラ666、667間圧縮位置へ塵埃を押し込む力は、径が小さな圧縮ローラ663、667の方が大きくなる。したがって、圧縮ローラ663、667で捕らえた塵埃を圧縮位置に運び易い。さらに、圧縮ローラ663、667における塵埃を捕獲できる領域を広くし、慣性によって復動方向に向かいつつ落下する塵埃を圧縮ローラ663、667によって確実に捕らえることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図13を参照しつつ説明する。図13は、本実施形態にかかる空気調和機の清掃ユニットを長手方向から見た断面図である。本実施形態の空気調和機は、第1実施形態の清掃ユニット40に相当する清掃ユニット740の構成のみが第1実施形態と異なっている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様であるので、同一の符号を付けて説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について、図13を参照しつつ説明する。図13は、本実施形態にかかる空気調和機の清掃ユニットを長手方向から見た断面図である。本実施形態の空気調和機は、第1実施形態の清掃ユニット40に相当する清掃ユニット740の構成のみが第1実施形態と異なっている。その他の構成については、第1実施形態とほぼ同様であるので、同一の符号を付けて説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の清掃ユニット740に備えられるブラシ743は、長手方向(図中紙面に垂直な方向)に延びる軸状のブラシベース744と、ブラシベース744の外周面に植設された複数のブラシ毛745とで構成されている。そして、ブラシベース744を図示しないモータによって図13中時計回りに回転駆動させることによってブラシ743を回転させ、ガイド部23の湾曲部25を通過するエアフィルタ21に付着した塵埃を除去する。
また、本実施形態のローラ対761を構成する圧縮ローラ762、763、及びローラ対765を構成する圧縮ローラ766、767は、いずれも等しい径を有しており、平面視においてブラシ743の回転軸方向と直交する方向(図13中左右方向、すなわちブラシ743の下端部の移動方向)に沿って配置されている。各圧縮ローラ762、763、766、767の回転軸は、いずれもブラシ743の回転軸方向に延びている。各圧縮ローラ762、763、766、767の上端部の高さ位置の関係は、上述の第1実施形態の圧縮ローラ62、63、66、67と同様であるので、ここでは説明を省略する。
なお、ローラ対761、765の上方には、ブラシ毛745に付着している塵埃を除去するための塵埃除去部材757が配置されている。塵埃除去部材757は、その上端部が櫛状に形成されていると共に、ブラシ743の下端部近傍に当接するように配置されている。
以上のような構成により、本実施形態では、第1実施形態と同様に塵埃を確実に捕らえることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の第1実施形態及びその第1〜第6変形例では、ブラシ43が無縁ベルト状であると共に第1プーリ47及び第2プーリの2つのプーリに巻き掛けられており、一方向に回転移動する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、ブラシは帯状であると共に1つのプーリに巻き掛けられるものであり、往復運動してもよい。
加えて、上述の第1実施形態及びその第1〜第6変形例、並びに第2実施形態では、ブラシ43に付着した塵埃を落下させる塵埃除去部材57a、57b、57c、57d(757)を備えている場合について説明したが、塵埃除去部材57a、57b、57c、57d(757)はなくてもよい。
さらに、上述の第1実施形態及びその第1〜第6変形例、並びに第2実施形態では、2組のローラ対61、65(761、765)が備えられている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、ローラ対61、65(761、765)は1組のみでも良いし、また3組以上設けられていても良い。
さらに、上述の第2実施形態では、圧縮ローラ762、763、766、767がいずれも等しい径を有している場合について説明したが、これらの径は互いに異なっていてもよい。また、圧縮ローラ762、763、766、767の上端部の高さ位置の関係についても、例えば上述の第1実施形態の第1変形例や第4変形例で示した4つの圧縮ローラのように変形可能である。
また、上述の第1実施形態及びその第1〜第6変形例、並びに第2実施形態では、各ローラ対61、65(761、765)間で、ローラ対を構成する2つの圧縮ローラの径の大きさの組み合わせが同じである場合について説明した。すなわち、例えば第1実施形態の第2変形例においては、いずれのローラ対においても、復動方向上流側に位置する圧縮ローラ262、266の径が、復動方向下流側に位置する圧縮ローラ263、267の径よりも大きく、また第3変形例においてはいずれのローラ対においても、復動方向上流側に位置する圧縮ローラ362、366の径が、復動方向下流側に位置する圧縮ローラ363、367の径よりも小さい。しかしながら、これには限定されず、各ローラ対間で、ローラ対を構成する圧縮ローラの径の大きさの組み合わせが異なっていても良い。
加えて、上述の第1実施形態及び第2実施形態では、2組のローラ対61、65(761、765)のうち復動方向下流側に位置するものを構成する圧縮ローラ66、67(766、767)の上端部が互いに異なる位置に配置されている場合について説明し、第1実施形態の第1〜第6変形例では、2組のローラ対のいずれにおいても、それを構成する圧縮ローラの上端部が互いに異なる位置に配置されている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、少なくとも1つのローラ対を構成する圧縮ローラの上端部が互いに異なる位置に配置されていればよい。
本発明を利用すれば、圧縮ローラで塵埃を確実に捕らえてダストボックスに投入できる。
1 空気調和機
21 エアフィルタ
42、742 ダストボックス
43、743 ブラシ
47 プーリ
57a、57b、57c、57d、757 塵埃除去部材
61、65、761、765 ローラ対
62、66、162、166、262、266、362、366、462、466、562、566、662、666、762、766 圧縮ローラ(第1の圧縮ローラ)
63、67、163、167、263、267、363、367、463、467、563、567、663、667、763、767 圧縮ローラ(第2の圧縮ローラ)
21 エアフィルタ
42、742 ダストボックス
43、743 ブラシ
47 プーリ
57a、57b、57c、57d、757 塵埃除去部材
61、65、761、765 ローラ対
62、66、162、166、262、266、362、366、462、466、562、566、662、666、762、766 圧縮ローラ(第1の圧縮ローラ)
63、67、163、167、263、267、363、367、463、467、563、567、663、667、763、767 圧縮ローラ(第2の圧縮ローラ)
Claims (7)
- エアフィルタから除去された塵埃が投入されるダストボックスと、
平面視において一方向に沿って配置され、塵埃を圧縮した後で前記ダストボックスへ投入するための複数の圧縮ローラとを備え、
前記複数の圧縮ローラは、
第1の圧縮ローラと、
前記第1の圧縮ローラより前記一方向下流側に配置され、前記第1の圧縮ローラとの間で塵埃を圧縮する第2の圧縮ローラとを含んでおり、
前記第1の圧縮ローラの上端部と前記第2の圧縮ローラの上端部とは異なる高さに配置されていることを特徴とする空気調和機。 - 前記第1の圧縮ローラの径が、前記第2の圧縮ローラの径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記第1の圧縮ローラの径が、前記第2の圧縮ローラの径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記複数の圧縮ローラの上方において前記一方向に沿って移動可能であって、前記エアフィルタから除去された塵埃が付着したブラシをさらに備えており、
前記第2の圧縮ローラの上端部は、前記第1の圧縮ローラの上端部よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。 - 前記複数の圧縮ローラの上方において前記一方向に沿って移動可能であって、前記エアフィルタから除去された塵埃が付着したブラシをさらに備えており、
前記第2の圧縮ローラの上端部は、前記第1の圧縮ローラの上端部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。 - 前記複数の圧縮ローラの上方において前記ブラシに当接する位置に配置され、前記ブラシに付着した塵埃を落下させる塵埃除去部材をさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の空気調和機。
- 前記ブラシが、2つのプーリに架け渡された無縁ベルト状の部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297184A JP2010121881A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008297184A JP2010121881A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010121881A true JP2010121881A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42323370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008297184A Pending JP2010121881A (ja) | 2008-11-20 | 2008-11-20 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010121881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106016679A (zh) * | 2016-07-15 | 2016-10-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器清洁装置和空调器 |
-
2008
- 2008-11-20 JP JP2008297184A patent/JP2010121881A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106016679A (zh) * | 2016-07-15 | 2016-10-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器清洁装置和空调器 |
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