JP5816520B2 - ブラシ - Google Patents
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Description
上記構成によれば、保持糸に各補助糸がバランスよく編み込まれることで、保持糸によって各ブラシ糸を安定して保持することが可能となる。
上記構成によれば、各補助糸をモノフィラメント糸によって構成する場合に比べて、各補助糸が軟らかくなる。このため、各補助糸が編み込まれた際に湾曲されやすくなるので、取付部の大きさの調整に寄与することが可能となる。
まず、回転ブラシが取着される電気掃除機のヘッドの構成について説明する。
図3(a)、(b)に示すように、回転ブラシ22は、略円柱状の金属棒よりなる回転体31と、該回転体31に取着された4つの帯状のブラシ32とを備えている。回転体31の周面には、長手方向に延びる被取付部としての4つの螺旋状の凹溝33が周方向に等間隔となるように形成されている。すなわち、各凹溝33は、回転体31の一端から他端に向かって180度回転するように延びている。
図4に示すように、ブラシ32は、蛇行状に延びるカーボン製のマルチフィラメント糸からなる1本の緯糸40の両側の湾曲部分を、マルチフィラメント糸からなる1本のポリアミド製の経糸である保持糸41によって、蛇行状(波状)に延びる一対の補助糸42を編み込みながらそれぞれ編んだ後、中央部分に沿って緯糸40を切断する(図4の矢印に沿って切断する)ことによって同時に2つ形成される。
図3(a)、(b)に示すように、回転体31に各ブラシ32を取り付ける場合、各ブラシ糸43が凹溝33の開口部33aから外側へ突出するように、回転体31の端部から各凹溝33内に各ブラシ32の取付部44をそれぞれスライド挿入する。すると、各ブラシ32は、可撓性を有しているため、各凹溝33に沿ってそれぞれ螺旋状に捻れた状態で回転体31に容易に装着される。この場合、各ブラシ32の取付部44は各凹溝33内にそれぞれ係止される。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モータ18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。このとき、モータ18の駆動に連動して回転ブラシ22が左側から見て反時計方向(図中の矢印で示す方向)に回転されるとともに、該回転ブラシ22の各ブラシ32(各ブラシ糸43)が床面Fに摺接される。
(1)ブラシ32において、取付部44は、各ブラシ糸43を互いに並列した状態で保持するように編まれた保持糸41と、保持糸41に編み込まれた一対の補助糸42とを備え、各補助糸42は、保持糸41を挟んで対向するとともに互いに周期的に交差している。このため、一対(2本)の補助糸42の代わりに1本の糸50を用いた場合に比べて1本あたりの補助糸42の太さを半分にすることができるとともに、保持糸41に対して2本の補助糸42を交差させることなく揃えた状態で蛇行状に編み込んだ場合に比べて各補助糸42の湾曲部分を分散させることができる。この結果、各補助糸42の湾曲部分の曲率半径を大きくすることができるので、取付部44におけるブラシ糸43が延びる方向の長さ(凹溝33の深さ方向の長さに対応)を短く抑えることができる。したがって、凹溝33が浅い場合でも、凹溝33内に取付部44を好適に収めることができる。すなわち、取付部44の厚さ(凹溝33の幅方向の長さに対応)を確保しつつ、取付部44のブラシ糸43が延びる方向の長さ(凹溝33の深さ方向の長さに対応)を凹溝33の深さに合わせて容易に調整することができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・保持糸41の少なくとも一部をモノフィラメント糸によって構成してもよい。このようにすれば、保持糸41が編まれた際に湾曲されにくくなって嵩張りやすくなるので、取付部44の厚さ(凹溝33の幅方向の長さに対応)の調整に寄与することができる。
・保持糸41に熱溶融糸を交撚してもよい。このようにすれば、保持糸41に融点の高い材料(溶着し難い材料)を用いた場合でも、熱プレスによって保持糸41を各ブラシ糸43に対して容易に溶着することができるので、保持糸41による各ブラシ糸43に対する保持力を高めることができる。
・ブラシ32において、各補助糸42のうち少なくとも一方を、モノフィラメント糸によって構成してもよい。
・ブラシ32は、エアコンや換気扇などのフィルタを清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするための用途に用いてもよい。この場合、ブラシ32は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、被接触部に摺接させた状態で直線的に移動させて使用してもよい。
(イ)前記保持糸には、熱溶融糸が交撚されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシ。
Claims (4)
- 帯状に並列された複数のブラシ糸と、該各ブラシ糸を溝状の被取付部に取り付けるための取付部とを備えたブラシであって、
前記取付部は、
前記各ブラシ糸を互いに並列した状態で保持するように編まれた保持糸と、
前記保持糸に編み込まれた複数の補助糸と
を備え、
前記各補助糸は、前記保持糸を挟んで対向するとともに互いに周期的に交差していることを特徴とするブラシ。 - 前記保持糸を挟んだ両側に位置する各補助糸の数は、同じであることを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
- 前記各補助糸は、マルチフィラメント糸によって構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシ。
- 前記保持糸の少なくとも一部は、モノフィラメント糸によって構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシ。
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