JP6162528B2 - ブラシ - Google Patents
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Description
上記課題を解決するブラシは、複数の第1繊維によって構成されるとともに略U字状の第1ブラシ部を複数有した第1ブラシ体と、前記第1繊維とは異なる複数の第2繊維によって構成されるとともに前記第1ブラシ部と同じ方向に延びる略U字状の第2ブラシ部を複数有した第2ブラシ体と、前記第1ブラシ部及び前記第2ブラシ部が延びる方向と直交する直交方向に沿って前記複数の第1ブラシ部及び前記複数の第2ブラシ部が並列するとともに前記複数の第1ブラシ部と前記複数の第2ブラシ部とがそれぞれ少なくとも一部で重なるように前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とを層状をなすように重ねて配置した状態で前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とを前記複数の第1ブラシ部と前記複数の第2ブラシ部とが前記直交方向において交互に並列された状態で連結する連結繊維とを備えた。
例えば、ブラシを電気掃除機用の回転ブラシに用いる場合、導電性を有する繊維には静電気が貯まりにくいので、ブラシで拭き取った塵埃などが静電気によってブラシに付着することが抑制される。この点、この構成によれば、例えば、ブラシで拭き取った塵埃などを電気掃除機で吸い込む際に、ブラシから塵埃などが容易にリリースされるようにすることが可能となる。
この構成によれば、ポリアミド繊維は耐摩耗性及び復元性に優れているため、ブラシを被接触物に対して摺動させて使用する場合には、ブラシにポリアミド繊維以外の例えばポリプロピレン繊維やポリエステル繊維などの他の繊維を用いる場合に比べてブラシの寿命を長くすることが可能となる。
この構成によれば、例えば、被接触物に対してブラシを軽く当てると第1ブラシ体及び第2ブラシ体のうちの高さが高い方のみが被接触物に接触し、被接触物に対してブラシを強く当てると第1ブラシ体及び第2ブラシ体の両方が被接触物に接触する。したがって、被接触物に対して、第1ブラシ体及び第2ブラシ体のうち、高さが高い方のみの機能を発揮させたり、両方の機能を発揮させたりすることが可能となる。
この構成によれば、例えば、ブラシを電気掃除機用の回転ブラシに用いる場合には、ブラシが被清掃面対して軽く当てられると第2ブラシ体の直毛状の部分の機能が発揮される一方、ブラシが被清掃面対して強く当てられると特に第1ブラシ体のループ部の機能が発揮される。したがって、第1ブラシ体及び第2ブラシ体の両機能を効率的に発揮させることが可能となる。
この構成によれば、第1ブラシ体と第2ブラシ体とを1つの連結繊維によって連結する場合に比べてより一層強固に連結することが可能となる。
図1及び図2に示すように、床面F上の塵埃などを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側が該ケース12に対して回動可能に接続される一方、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのブラシ部材32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に沿って等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度捻ったような形状をなしている。
図5に示すように、ブラシ部材32は、長尺状の基材40と、基材40に接合される帯状のブラシ41とを備えている。基材40は、熱可塑性の合成樹脂(本実施形態では、ポリアミド)を押出成形することによって形成されている。基材40は、回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止するための帯状をなす係止部42と、帯状のブラシ41の幅方向の一端部を挟持するために係止部42に設けられた挟持部43とを備えている。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モータ18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
(1)ブラシ41は、比較的太くて硬い第1繊維45aによって構成されて床面F上の塵埃などの掻き取り機能を有する第1ブラシ体46と、比較的細くて軟らかい第2繊維47aによって構成されて床面F上の塵埃などの拭き取り機能を有する第2ブラシ体48とが連結繊維49によって連結された構成になっている。このため、第1ブラシ体46及び第2ブラシ体48のそれぞれの機能を同時に十分に発揮させることができる。すなわち、ブラシ41は、床面F上の塵埃などの掻き取り機能及び拭き取り機能の2つの機能を十分に発揮することができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ブラシ41において、第1ブラシ体46と第2ブラシ体48とは、各ブラシ部45,47が延びる方向を高さ方向とした場合の高さが異なるようにしてもよい。例えば、図11に示すように、第1ブラシ体46の高さを第2ブラシ体48の高さよりも低くなるようにしてもよい。あるいは、第1ブラシ体46の高さを第2ブラシ体48の高さよりも高くなるようにしてもよい。
・連結繊維49(49a,49b,49c)同士は、接触するように配置してもよいし、離間するように配置してもよい。
・ブラシ41において、第1繊維45aに比べて径が小さい第2繊維47aは、必ずしも炭素繊維によって構成する必要はない。この場合、第2繊維47aは、必ずしも導電性を有する必要はない。
・ブラシ41において、第1ブラシ体46と第2ブラシ体48とは、複数の第1ブラシ部45と複数の第2ブラシ部47とが必ずしも直交方向Xにおいて交互に並列された状態で連結繊維49によって連結される必要はない。例えば、ブラシ41において、第1ブラシ体46と第2ブラシ体48とは、複数の第1ブラシ部45と複数の第2ブラシ部47とがそれぞれ全部が重なった状態で連結繊維49によって連結されるようにしてもよい。
・ブラシ41と基材40とを複数本の縫製糸44によって縫着するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
Claims (8)
- 複数の第1繊維によって構成されるとともに略U字状の第1ブラシ部を複数有した第1ブラシ体と、
前記第1繊維とは異なる複数の第2繊維によって構成されるとともに前記第1ブラシ部と同じ方向に延びる略U字状の第2ブラシ部を複数有した第2ブラシ体と、
前記第1ブラシ部及び前記第2ブラシ部が延びる方向と直交する直交方向に沿って前記複数の第1ブラシ部及び前記複数の第2ブラシ部が並列するとともに前記複数の第1ブラシ部と前記複数の第2ブラシ部とがそれぞれ少なくとも一部で重なるように前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とを層状をなすように重ねて配置した状態で前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とを前記複数の第1ブラシ部と前記複数の第2ブラシ部とが前記直交方向において交互に並列された状態で連結する連結繊維とを備えたことを特徴とするブラシ。 - 前記第1繊維と前記第2繊維とは、径が異なることを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
- 前記第1繊維と前記第2繊維のうち、径が小さい方は導電性を有していることを特徴とする請求項2に記載のブラシ。
- 前記第1繊維と前記第2繊維のうち、径が大きい方はポリアミド製であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のブラシ。
- 前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とは、高さが異なることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシ。
- 前記第1ブラシ体における前記直交方向で隣り合う前記第1ブラシ部同士は、当該隣り合う第1ブラシ部同士間にループ部を形成するようにそれぞれ連結され、
前記第2ブラシ体における前記複数の第2ブラシ部同士は、互いに独立していることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のブラシ。 - 前記第1ブラシ体は、前記第2ブラシ体よりも高さが低いことを特徴とする請求項6に記載のブラシ。
- 前記第1ブラシ体と前記第2ブラシ体とは、複数の連結繊維によって、連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載のブラシ。
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