JP2017064250A - ブラシ及びブラシの製造方法 - Google Patents

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大原 康之
Yasuyuki Ohara
康之 大原
仁誌 伊藤
Hitoshi Ito
仁誌 伊藤
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Abstract

【課題】毛羽体を構成する糸の密度が不均一になることを抑制できるブラシ及びブラシの製造方法を提供する。【解決手段】ブラシ32は、第1方向Xに沿って延びる複数のブラシ糸45と第1方向Xと直交する第2方向Yに沿って複数のブラシ糸45を並列させた状態で複数のブラシ糸45を連結して保持する保持部46とを有した毛羽体41と、保持部46に接着された基材40とを備える。そして、各ブラシ糸45の両端は、互いに第1方向Xにおける各ブラシ糸45の中央を挟んだ反対側に位置している。【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、電気掃除機の本体部にホースを介して接続されたヘッド内に配設され、絨毯、畳、フローリング等の床面から塵埃などを掻き取るためのブラシ及びブラシの製造方法に関する。
一般に、電気掃除機は本体部と当該本体部にホースを介して接続された吸込具とを備えている。そして、この吸込具を絨毯、フローリング、畳等の床面上を移動させながら当該吸込具の底面に設けられた吸込口からエアを吸引することにより、本体部内に塵埃がエアとともに吸い込まれるように構成されている。
ところで、近年では、例えば絨毯等のようにエアの吸引だけでは塵埃等を吸い込みにくい床面に対する集塵能力を向上させるため、吸込具内に床面から塵埃などを掻き取るための回転ブラシを設けたものが数多く見られるようになってきた。
このような回転ブラシは円柱状の回転体の周面に帯状の毛羽体を取着した構成になっており、従来、こうした毛羽体としては特許文献1に示すブラシ組品が知られている。この特許文献1に記載のブラシ組品は、ブラシ台の溝にブラシを挿入した後、ブラシ台とブラシとを縫着することによって製造されている。
このブラシは、糸を一定幅で往復屈曲(蛇行)させて多数の無終端の房を連続的に形成し、房の端縁付近を縫止することで、帯状体とした後、中央でカットすることによって形成される。つまり、ブラシは、複数のU字状に屈曲された糸を並列させた状態で縫止により連結した構成になっている。
特開平6−125811号公報
ところで、特許文献1のようなブラシ組品においては、上述したようにブラシが複数のU字状に屈曲された糸を並列させた状態で縫止により連結した構成であるため、各糸は最小屈曲半径までしか屈曲することができない。このため、隣り合う糸同士の間隔と、各糸における内側の間隔との間で差が生じてしまい、並列させた各糸のピッチがばらつくことになる。この結果、ブラシにおける糸の密度が不均一になってしまうという問題がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、毛羽体を構成する糸の密度が不均一になることを抑制できるブラシ及びブラシの製造方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するブラシは、第1方向に沿って延びる複数の糸と、前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記複数の糸を並列させた状態で前記複数の糸を連結して保持する保持部とを有した毛羽体と、前記保持部に接着された基材と、を備え、前記各糸の両端は、互いに前記第1方向における前記各糸の中央を挟んだ反対側に位置している。
この構成によれば、各糸にU字状の屈曲部分が形成されないので、第2方向における各糸のピッチのばらつきを抑えることができる。したがって、毛羽体を構成する糸の密度が不均一になることを抑制できる。
上記ブラシにおいて、前記毛羽体は、前記複数の糸をタテ糸とした場合に、前記第2方向に沿って延びる複数のヨコ糸を備え、前記保持部は、前記タテ糸と前記ヨコ糸とによって織られた織物構造によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、各タテ糸のピッチを揃えることができるので、毛羽体における糸の密度を均一にすることができる。
上記ブラシにおいて、前記保持部には、接着剤が含浸されていることが好ましい。
この構成によれば、基材から各糸が抜け落ちることを抑制できる。
上記ブラシにおいて、前記基材は、接着性を有した合成樹脂によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、基材に毛羽体を挿入するための挿入部などを形成する必要がなくなるので、基材の形状設計の自由度を向上することができる。
上記課題を解決するブラシの製造方法は、第1方向に沿って延びる複数の糸を、前記各糸の両端が互いに前記第1方向における前記各糸の中央を挟んだ反対側に位置するように前記第1方向と直交する第2方向に沿って並列させた状態で保持部によって連結して保持することで、毛羽体を形成する毛羽体形成工程と、前記毛羽体における前記保持部に、前記保持部と隣接する凹部を有した基材の一部を、接着性を有する合成樹脂によって一体成形する一次基材成形工程と、前記凹部に接着剤を注入する接着剤注入工程と、前記毛羽体における前記保持部に、前記合成樹脂によって前記基材の一部以外の残りの部分を、前記凹部を覆うように一体成形する二次基材成形工程と、を備えた。
上記構成によれば、各糸にU字状の屈曲部分が形成されないので、第2方向における各糸のピッチのばらつきを抑えることができる。したがって、毛羽体を構成する糸の密度が不均一になることを抑制できる。加えて、基材に接着剤を保持部と接触するように内包させることができるので、基材から各糸が抜け落ちることを効果的に抑制できる。
本発明によれば、毛羽体を構成する糸の密度が不均一になることを抑制できる。
一実施形態の電気掃除機のヘッドを示す平断面模式図。 同電気掃除機のヘッドの使用状態を示す側断面模式図。 同電気掃除機の回転ブラシを示す模式斜視図。 図3の側面拡大図。 同回転ブラシに用いられるブラシの模式斜視図。 同ブラシの毛羽体の側面模式図。 図5の断面図。 ブラシの製造過程を示す断面模式図。 ブラシの製造過程を示す断面模式図。 ブラシの製造過程を示す断面模式図。 ブラシの製造過程を示す断面模式図。 ブラシの製造過程を示す断面模式図。 変更例のブラシの側面模式図。 図13のブラシの製造過程を示す側面模式図。 他の変更例のブラシの製造過程を示す側面模式図。
以下、電気掃除機用の回転ブラシの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、床面F上の塵埃などを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側が回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
ケース12の内底面上には矩形枠状をなす仕切板15が吸込口14を囲むように立設されており、仕切板15を構成する後壁の中央部には当該後壁を貫通するようにエア吸引口16が形成されている。ケース12の左内側面にはモータ軸受17が設けられ、モータ軸受17はケース12内における仕切板15の後方に設けられたモータ18から延びるモータ軸19の先端を回転可能に支持している。
仕切板15の左右両側壁にはそれぞれ回転支持体20が設けられ、両回転支持体20はケース12の左右両内側面に設けられたブラシ軸受21によってそれぞれ回転可能に支持されている。仕切板15の内側には、回転軸線が左右方向に延びる回転ブラシ22が収容されており、回転ブラシ22の両端部は両回転支持体20によってそれぞれ支持されている。
また、左側の回転支持体20とモータ軸19に取着されたローラ19aとには無端状のベルト23が巻き掛けられている。したがって、モータ18が駆動されると、モータ18の回転駆動力が、モータ軸19、ローラ19a、ベルト23、及び左側の回転支持体20を介して回転ブラシ22に伝達される。
次に、回転ブラシ22の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのブラシ32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に沿って等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度捻ったような形状をなしている。
したがって、回転体31の周面には、回転体31の周方向に隣り合う突条31a同士の間に螺旋状をなす4本の凹溝33が形成される。これら4本の凹溝33は、回転体31の周方向へ等間隔の配置態様となるように回転体31の一方の端面から他方の端面にわたって延びている。そして、これらの凹溝33内にブラシ32が1つずつ装着される。なお、各凹溝33の開口部33aは、各突条31aの先端部に備えられた突片31bによってそれぞれ狭められている。
次に、ブラシ32の構成について詳述する。
図5に示すように、ブラシ32は、長尺状の基材40と、基材40に接合された帯状の毛羽体41とを備えている。基材40は、接着性を有した合成樹脂(本実施形態では、ポリアミド系の合成樹脂)の成形品によって構成されている。基材40は、帯状の毛羽体41の幅方向の一端部(図5では下端部)に一体成形された直方体状の本体部42と、本体部42における毛羽体41側とは反対側に一体成形されて回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止可能な帯状をなす係止部43とを備えている。係止部43の幅は、本体部42の幅よりも広く、且つ回転体31の凹溝33の開口部33a(図4参照)の幅よりも広くなっている。
そして、図4及び図5に示すように、回転体31にブラシ32を取り付ける場合には、毛羽体41が凹溝33の開口部33aから外側へ突出するように、回転体31の端部から各凹溝33内に基材40の係止部43をスライド挿入する。すると、基材40(ブラシ32)は、適度な剛性と弾性とを有しているため、各凹溝33に沿って螺旋状に捻れた状態で回転体31に容易に装着される。
図6に示すように、毛羽体41は、第1方向X(図6では上下方向)に沿って延びる複数の糸の一例としてのブラシ糸45と、第1方向Xと直交する第2方向Y(図6では左右方向)に沿って複数のブラシ糸45を並列させた状態で複数のブラシ糸45を連結して保持する保持部46とを有している。保持部46は、毛羽体41における第1方向Xの一端部に設けられている。
毛羽体41は、複数のブラシ糸45をタテ糸とした場合に、第2方向Yに沿って延びる複数のヨコ糸となる織糸47を備えており、保持部46は、複数のタテ糸となるブラシ糸45と複数のヨコ糸となる織糸47とによって織られた織物構造(本実施形態では平織り構造)によって構成されている。つまり、毛羽体41は、織物によって構成されている。そして、各ブラシ糸45の両端は、互いに第1方向Xにおける各ブラシ糸45の中央を挟んだ反対側に位置している。すなわち、各ブラシ糸45は、第1方向Xに沿ってほぼ真っ直ぐに延びており、U字状の屈曲部分を有していない。
図6及び図7に示すように、ブラシ32において、基材40は、自らの接着性により毛羽体41の保持部46を覆った状態で保持部46に一体的に接着されている。基材40は接着剤Sを内包しており、保持部46には接着剤Sが含浸されている。すなわち、基材40の内部には接着剤Sが収容された収容部48が基材40の長手方向ともなる第2方向Yに延びるように設けられ、毛羽体41の保持部46は収容部48に収容された接着剤Sに接触している。
図5に示すように、各ブラシ糸45は、モノフィラメントである極細の繊維45aが多数(複数)本集まって束ねられたマルチフィラメント糸によって構成されている。繊維45aとしては、ポリアミド繊維、炭素繊維、ステンレス繊維等の金属繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維などを採用することができる。本実施形態における繊維45aには、ポリアミド繊維が採用されている。
次に、ブラシ32の製造方法について説明する。
ブラシ32を製造する場合には、図6に示すように、まず、第1方向Xに沿って延びる複数のブラシ糸45を、各ブラシ糸45の両端が互いに第1方向Xにおける各ブラシ糸45の中央を挟んだ反対側に位置するように第1方向Xと直交する第2方向Yに並列させた状態で保持部46によって連結して保持することで毛羽体41を形成する。すなわち、第1方向Xに沿って直線状に延びる複数のブラシ糸45を第2方向Yに並列させた状態で、複数のブラシ糸45における第1方向Xの一端部に第2方向Yに延びる複数の織糸47を織り込んで織物構造の保持部46を形成することによって、毛羽体41を形成する(毛羽体形成工程)。
続いて、図8に示すように、固定金型51と、固定金型51に対して第1方向X及び第2方向Yの両方に直交する方向である移動方向Zに移動可能な第1可動金型52とで、毛羽体41における保持部46を挟むように型締めを行う。この場合、固定金型51には基材40のほぼ半分(一部)を成形するための第1キャビティ53が形成され、第1可動金型52には収容部48(図7参照)となる凹部54(図9参照)を成形するための凸部55が形成されている。この凸部55は、保持部46における第1方向Xの先端に隣接する。
続いて、第1キャビティ53に溶融した接着性を有する合成樹脂J1を充填し、合成樹脂J1が固まった後、第1可動金型52を開くと、図9に示すように、毛羽体41における保持部46に、保持部46と隣接する凹部54を有した基材40のほぼ半分(基材40の一部)が一体成形される(一次基材成形工程)。
ここで、本実施形態で毛羽体41に基材40を一体成形する場合の成形方法には、ホットメルトモールディングと呼ばれる成形方法が採用される。ホットメルトモールディングでは、第1キャビティ53に充填される溶融状態の合成樹脂J1が一般的な射出成形で用いられる合成樹脂に比べて粘度が低く、且つ第1キャビティ53に対する合成樹脂J1の注入圧力も合成樹脂J1の温度も一般的な射出成形の場合に比べて低くなる。このため、ホットメルトモールディングでは、毛羽体41に基材40を一体成形する際に毛羽体41に与えられるダメージが、一般的な射出成形に比べて格段に低くなる。
続いて、図10に示すように、凹部54に接着剤Sを注入する(接着剤注入工程)。このとき、接着剤Sは、保持部46(毛羽体41)と接触するため、毛細管現象により、保持部46内(各ブラシ糸45を構成する各繊維45a間や各ブラシ糸45と各織糸47との間など)に浸透する。この接着剤Sが固まった後、図11に示すように、固定金型51と、移動方向Zに移動可能な第2可動金型56とで、毛羽体41における保持部46を挟むように型締めを行う。
この場合、第2可動金型56には一次基材成形工程で成形した基材40の一部以外の残りの部分(基材40のほぼ半分)を成形するための第2キャビティ57が形成されている。続いて、図12に示すように、第2キャビティ57に溶融した接着性を有する合成樹脂J2(合成樹脂J1と同じもの)を充填し、合成樹脂J2が固まると、毛羽体41における保持部46に、一次基材成形工程で成形した基材40の一部以外の残りの部分が、凹部54を覆うように一体成形される(二次基材成形工程)。その後、第2可動金型56を開いて、固定金型51から図7に示すブラシ32を取り出すことで、ブラシ32が得られる。
次に、回転ブラシ22の作用について説明する。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モータ18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
このとき、モータ18の駆動に連動して回転ブラシ22が左側から見て反時計方向(図2の矢印で示す方向)に回転されるとともに、回転ブラシ22におけるブラシ32の毛羽体41(ブラシ糸45)が床面Fに摺接される。
すると、床面F上の塵埃が毛羽体41によって掃き取られてエアとともに電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。このとき、毛羽体41の各ブラシ糸45は、ほぼ均一に並んだ状態になっている。すなわち、毛羽体41における各ブラシ糸45の密度は、ほぼ均一になっている。したがって、床面F上の塵埃などが毛羽体41によって安定して掻き取られる。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)ブラシ32において、各ブラシ糸45は、その両端が互いに第1方向Xにおける各ブラシ糸45の中央を挟んだ反対側に位置するように、第1方向Xに沿ってほぼ真っ直ぐに延びている。このため、各ブラシ糸45にU字状の屈曲部分が形成されないので、第2方向Yにおける各ブラシ糸45のピッチのばらつきを抑えることができる。したがって、毛羽体41を構成するブラシ糸45の密度が不均一になることを抑制できる。
(2)ブラシ32において、毛羽体41の保持部46は、複数のブラシ糸45と複数の織糸47とによって織られた織物構造によって構成されている。このため、各ブラシ糸45のピッチを効果的に揃えることができるので、毛羽体41におけるブラシ糸45の密度を均一にすることができる。
(3)ブラシ32において、保持部46には、接着剤Sが含浸されている。このため、基材40から各ブラシ糸45(各繊維45a)が抜け落ちることを抑制できる。
(4)ブラシ32において、基材40は、接着性を有した合成樹脂によって構成されている。このため、基材40に毛羽体41を挿入するための挿入部などを形成する必要がなくなるので、基材40の形状設計の自由度を向上することができる。したがって、例えば、基材40の小型化に寄与することもできる。
(5)ブラシ32は、毛羽体形成工程と、一次基材成形工程と、接着剤注入工程と、二次基材成形工程とを行うことで製造される。すなわち、ブラシ32の製造方法は、一次基材成形工程と二次基材成形工程との間に接着剤注入工程を有している。このため、基材40に接着剤Sを毛羽体41の保持部46と接触するように内包させることができるので、基材40から各ブラシ糸45(各繊維45a)が抜け落ちることを効果的に抑制できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図13に示すように、毛羽体41は、編物によって構成してもよい。この場合、図14に示すように、毛羽体41は、1本の長尺のブラシ糸45を蛇行状に編み、両側のU字状の屈曲部分45bよりも幅方向内側の複数位置を互いに平行に延びる複数(この場合は、一対(2本)×6位置=6対(12本))の保持糸60でそれぞれ編む。その後、幅方向の中央を切断するとともに屈曲部分45bを切除する(図14中の3つの矢印に沿って切断する)ことによって、毛羽体41が同時に2つ形成される。この場合、保持糸60によって保持部46が構成される。
・図15に示すように、毛羽体41は、第1方向Xに真っ直ぐに延びる複数のブラシ糸45を第2方向Yに沿って並列させた状態で、複数のブラシ糸45をそれらの第1方向Xにおける一端側で接着剤Sによって連結して保持し、その後、図15中の矢印に沿って所定長さに切断することによって形成するようにしてもよい。この場合、接着剤Sによって保持部46が構成される。
・ブラシ32の基材40は、必ずしも接着性を有した合成樹脂によって構成する必要はない。
・毛羽体41の保持部46には、必ずしも接着剤Sを含浸させる必要はない。
・毛羽体41の保持部46は、必ずしも織物構造によって構成する必要はない。
・ブラシ32の製造方法において、一次基材成形工程で用いる合成樹脂J1と、二次基材成形工程で用いる合成樹脂J2とは互いに異なっていてもよい。
・ブラシ32の収容部48に、接着剤Sの代わりに防虫剤や芳香剤などの薬剤を充填してもよい。このようにすれば、薬剤によって毛羽体41に様々な機能を付与することができる。
・毛羽体41は、保持部46だけでなく全体を織物構造によって構成してもよい。
・ブラシ32は、収容部48を省略してもよい。
・ブラシ32における保持部46は基材40から一部がはみ出していてもよい。
・ブラシ32は、エアコンや換気扇などのフィルタを清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするための用途に用いてもよい。この場合、ブラシ32は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、対象物に摺接させた状態で直線的に移動させて使用してもよい。
32…ブラシ、40…基材、41…毛羽体、45…糸の一例としてのブラシ糸(タテ糸)、46…保持部、47…ヨコ糸の一例としての織糸、54…凹部、J1,J2…合成樹脂、S…接着剤、X…第1方向、Y…第2方向。

Claims (5)

  1. 第1方向に沿って延びる複数の糸と、前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記複数の糸を並列させた状態で前記複数の糸を連結して保持する保持部とを有した毛羽体と、
    前記保持部に接着された基材と、
    を備え、
    前記各糸の両端は、互いに前記第1方向における前記各糸の中央を挟んだ反対側に位置していることを特徴とするブラシ。
  2. 前記毛羽体は、前記複数の糸をタテ糸とした場合に、前記第2方向に沿って延びる複数のヨコ糸を備え、
    前記保持部は、前記タテ糸と前記ヨコ糸とによって織られた織物構造によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
  3. 前記保持部には、接着剤が含浸されていることを特徴とする請求項2に記載のブラシ。
  4. 前記基材は、接着性を有した合成樹脂によって構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシ。
  5. 第1方向に沿って延びる複数の糸を、前記各糸の両端が互いに前記第1方向における前記各糸の中央を挟んだ反対側に位置するように前記第1方向と直交する第2方向に沿って並列させた状態で保持部によって連結して保持することで、毛羽体を形成する毛羽体形成工程と、
    前記毛羽体における前記保持部に、前記保持部と隣接する凹部を有した基材の一部を、接着性を有する合成樹脂によって一体成形する一次基材成形工程と、
    前記凹部に接着剤を注入する接着剤注入工程と、
    前記毛羽体における前記保持部に、前記合成樹脂によって前記基材の一部以外の残りの部分を、前記凹部を覆うように一体成形する二次基材成形工程と、
    を備えたことを特徴とするブラシの製造方法。
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