JP6506988B2 - ブラシ及び回転ブラシ - Google Patents
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Description
上記課題を解決するブラシは、複数の糸と、前記複数の糸が延びる方向である第1方向と直交する方向である第2方向へ前記複数の糸を並列させた状態において前記複数の糸を連結する複数の保持糸とを有する毛羽体を備え、前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記保持糸と最も他端側に配置された前記保持糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広く、前記内側領域には、複数の前記保持糸が前記第1方向において等間隔となるように配置され、加熱することによって溶融する熱溶融繊維で、複数の前記保持糸は固化され且つ前記内側領域全体が一体のシート様に形成されている。
この構成によれば、より一層内側領域が広くなるので、保持糸によって毛などが毛羽体に深く進入することを抑制できる。
この構成によれば、基材を被取付部に取り付け可能な形状にすることで、ブラシを被取付部に容易に取り付けることができる。
図1及び図2に示すように、被接触部の一例としての床面F上の毛や塵埃などのごみを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのクリーニング用のブラシ32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に沿って等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度捻ったような形状をなしている。
図5に示すように、ブラシ32は、長尺状の基材40と、基材40に接合された帯状の毛羽体41とを備えている。基材40は、熱可塑性の合成樹脂(本実施形態では、ポリアミド)を押出成形することによって形成される。基材40は、回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止するための矩形状をなす係止部42と、帯状の毛羽体41の幅方向(図5では上下方向)の一端部を挟持するために係止部42に設けられた挟持部43とを備えている。
図6に示すように、毛羽体41は、複数のU字状をなす糸45と、複数の糸45が延びる方向である第1方向Aと直交する方向である第2方向Bへ複数の糸45を並列させた状態において複数の糸45を連結する複数の保持糸46とを備えている。各糸45には、モノフィラメントである極細の繊維45aが複数本集まって束ねられたマルチフィラメント糸が採用されている。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モーター18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
(1)回転ブラシ22における毛羽体41(ブラシ32)の内側領域URは、第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2よりもそれぞれ格段に広くなっている。このため、回転ブラシ22を回転させて毛羽体41の第2外側領域SR2で床面F上の毛などのごみを掻き取る場合に、こうした毛が各保持糸46によって毛羽体41に深く進入することを抑制できるので、毛羽体41に強く毛が絡まることを抑制できる。したがって、従来とは異なり、フィルム部材を用いることなく毛羽体41に毛などが絡むことを抑制できるので、製造時にフィルム部材を超音波溶着するという繁雑な作業が不要となり、部品点数が増えることもない。よって、簡単な構成で毛羽体41に毛などが絡むことを抑制できる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図9(a)に示すように、毛羽体41(ブラシ32)の内側領域URには、必ずしも保持糸46を配置する必要はない。この場合、毛羽体41は、保持糸46を2本だけ備えることになる。
・図9(c)に示すように、毛羽体41(ブラシ32)には、複数(ここでは5本)の保持糸46を第1方向Aにおいて順次隣接するように配置してもよい。このようにすれば、内側領域UR全体が複数の保持糸46で覆われるので、毛などが絡みつくことを効果的に抑制できる。
・ブラシ32において、内側領域URは、必ずしも第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2の和よりも広くなっている必要はない。
・ブラシ32において、毛羽体41と基材40とは、必ずしも縫着によって接合する必要はなく、例えば、両面粘着テープによる粘着や接着剤による接着によって接合するようにしてもよい。
・ブラシ32は、エアコンや換気扇などのフィルターを清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするための用途に用いてもよい。この場合、ブラシ32は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、対象物に摺接させた状態で直線的に移動させて使用してもよい。
Claims (4)
- 複数の糸と、前記複数の糸が延びる方向である第1方向と直交する方向である第2方向へ前記複数の糸を並列させた状態において前記複数の糸を連結する複数の保持糸とを有する毛羽体を備え、
前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記保持糸と最も他端側に配置された前記保持糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広く、
前記内側領域には、複数の前記保持糸が前記第1方向において等間隔となるように配置され、
加熱することによって溶融する熱溶融繊維で、複数の前記保持糸は固化され且つ前記内側領域全体が一体のシート様に形成されていることを特徴とするブラシ。 - 前記内側領域は、前記2つの外側領域の和よりも広いことを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
- 少なくとも1つの前記保持糸を覆うように前記毛羽体における前記第1方向の一方側を挟持した状態で接合される基材を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシ。
- 回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを被接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、
前記ブラシは、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシによって構成されていることを特徴とする回転ブラシ。
Priority Applications (1)
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JP2015038832A JP6506988B2 (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | ブラシ及び回転ブラシ |
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JP2015038832A JP6506988B2 (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | ブラシ及び回転ブラシ |
Publications (2)
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JP2016158778A JP2016158778A (ja) | 2016-09-05 |
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ID=56845888
Family Applications (1)
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JP2015038832A Active JP6506988B2 (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | ブラシ及び回転ブラシ |
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