JP2001042714A - 静電気除去ブラシ - Google Patents

静電気除去ブラシ

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JP2001042714A
JP2001042714A JP21924499A JP21924499A JP2001042714A JP 2001042714 A JP2001042714 A JP 2001042714A JP 21924499 A JP21924499 A JP 21924499A JP 21924499 A JP21924499 A JP 21924499A JP 2001042714 A JP2001042714 A JP 2001042714A
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fluff
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Yasuyuki Ohara
康之 大原
Yasuhiro Miyoshi
康弘 三好
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Tsuchiya TSCO Co Ltd
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Tsuchiya TSCO Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性繊維よりなる糸と支持体との接触面積
を大きくすることができ、除電機能を良好に発揮するこ
とができる静電気除去ブラシを提供する。 【解決手段】 静電気除去ブラシとしての除電ブラシ3
1は、金属製の基板32に帯状の毛羽体34を導電性を
有する接着層33を介して接着することにより構成され
ている。この毛羽体34は二つ折りされた導電性繊維よ
りなるブラシ糸34aを複数本並列させ、その中間部を
ブラシ糸34aと直交する方向に延びる複数本の絶縁性
繊維よりなる保持糸34cで順次編み上げることにより
形成されている。これら保持糸34cは所定間隔をおい
て設けられており、各保持糸34c間においてブラシ糸
34aが接着層33を介して基板32と接触することに
より、導通可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば画像形成
装置において、用紙に帯電された静電気を除去するため
に排紙口に設けられる除電ブラシ等の静電気除去ブラシ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば画像形成装置で印刷を行
う際、装置内部に供給された記録用紙は搬送ベルトによ
って転写器上に運ばれる。一方、感光ドラムにおいて
は、表面が帯電され、光像が照射されて、静電潜像が形
成された後、この静電潜像上に現像装置からトナーが供
給され、トナーの像が形成される。そして、転写器によ
り感光ドラム上のトナーの像が記録用紙に転写されて、
記録用紙への印刷が施される。印刷後の記録用紙は排紙
ローラまで運ばれ、排紙口より画像形成装置外へと排出
される。排紙口には静電気除去ブラシとしての除電ブラ
シが設けられており、この除電ブラシによって記録用紙
上に残留する電荷が除去されるようになっている。
【0003】従来、除電ブラシは支持体としての長板状
をなす金属製の基板と、その基板の幅方向に毛先が延び
るようにその側面に導電性を有する接着剤により貼着さ
れた毛羽とにより構成されている。この毛羽は複数本の
撚り加工された導電性繊維よりなる糸を編み織りして、
導電性繊維の延びる方向と直交する方向に延びる絶縁性
繊維よりなる複数本の保持糸でもって綴じ、所望の大き
さに保持糸の延びる方向に沿って切断することにより形
成され、主に保持糸部分が基板に貼着されている。そし
て、この除電ブラシは記録用紙の移動方向と直交する方
向に毛羽が延びるように、排紙口の近傍位置に予め設け
られた取付部にネジ等によって取付けられ、毛羽の毛先
を記録用紙に接触させることによって記録用紙に帯電し
た静電気を除去するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記除電ブ
ラシは毛羽を構成する複数本の保持糸がほとんど隙間無
く隣接した状態で配置されている。このため、保持糸間
において導電性繊維よりなる糸は基板にほとんど接触で
きず、浮いた状態となっており、これらの間の通電が阻
害され、除電ブラシがその機能を充分に発揮することが
できない場合があるという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、導電性繊維よりなる糸と支持体との接触面
積を大きくすることができ、除電機能を良好に発揮する
ことができる静電気除去ブラシを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の静電気除去ブラシの発明は、端
部に毛羽を有する並列する複数の導電性繊維よりなる糸
と、この導電性繊維よりなる糸の延びる方向と交差する
方向に延びるとともに、導電性繊維よりなる糸を保持す
るための保持糸とから形成された帯状をなす毛羽体をそ
の裏面に設けられた導電性を有する接着層により導電性
の支持体に貼着し、毛羽体の毛羽が接触する相手部材に
生ずる静電気を除去可能に構成するとともに、前記保持
糸を所定間隔を置いて複数列設け、各保持糸間において
導電性繊維よりなる糸と支持体とを接着層を介して導通
可能に構成したものである。
【0007】請求項2に記載の静電気除去ブラシの発明
は、請求項1に記載の発明において、前記保持糸の間隔
を1〜5mmの範囲内に設定したものである。請求項3
に記載の静電気除去ブラシの発明は、請求項1又は請求
項2に記載の発明において、前記保持糸の厚みを0.3
〜1mmの範囲内に設定したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図3に示すように、感光
ドラム11は画像形成装置内において支持軸11aによ
り回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構
成されている。感光ドラム11の上方位置に配置された
帯電器12は、回転する感光ドラム11の表面を一様に
帯電させる。感光ドラム11の回転方向の帯電器12よ
り進行側に配置された露光装置13は、感光ドラム11
にレーザ光による光像を照射して静電潜像を形成させ
る。
【0009】感光ドラム11の回転方向の露光装置13
より進行側に配置された現像部14は、そのハウジング
14a内の現像ブラシ14bにより、感光ドラム11表
面の静電潜像にトナーを供給して、静電潜像の現像を行
うようになっている。感光ドラム11の下方位置に配置
された転写器15は、図示しない搬送ベルト等により感
光ドラム11及び転写器15の間に供給された記録用紙
16に感光ドラム11表面のトナーによる可視像を転写
し、記録用紙16への印刷を行うようになっている。こ
の転写器15による転写の際、記録用紙16には静電気
が帯電されるようになっている。
【0010】感光ドラム11の回転方向の転写器15よ
り進行側に配置されたクリーニング部17は、そのハウ
ジング17a内のクリーニングブラシ17bにより、転
写後の感光ドラム11表面に残留しているトナーが除去
される。クリーニング部17と帯電器12との間に設け
られた除電器18は感光ドラム11上に残留する電荷を
消去するようになっている。
【0011】転写器15よりも記録用紙16の進行側に
配設された上下一対の排紙ローラ19は、印刷後の記録
用紙16を案内して排紙口20から装置外へと排出させ
る。排紙口20の上部において、排紙部21の側面には
静電気除去ブラシとしての除電ブラシ31が支持体とし
ての基板32を介して装着され、静電気を除去する部材
としての記録用紙16表面に接触することにより、記録
用紙16に帯電された静電気を除去するようになってい
る。
【0012】図1及び図2に示すように、除電ブラシ3
1はアルミニウム、ステンレス鋼等の金属製の長板より
なる基板32と、基板32の表面に設けられた導電性を
有する接着層33と、この接着層33を介して、基板3
2の幅方向に毛羽の毛先が延びるように貼着された帯状
の毛羽体34とにより構成されている。また、基板32
の両端縁には取付部32aが延出形成されており、この
取付部32aの中央にはネジ孔32bが透設されてい
る。そして、除電ブラシ31は毛羽体34が記録用紙1
6の移動方向と直交する方向に延び、かつ毛羽の毛先が
記録用紙16の表面に接触するように、基板32の取付
部32aを介してネジ等により排紙部21の側面に装着
されている。また、除電ブラシ31は基板32を省略し
て構成することも可能であるが、この場合には除電ブラ
シ31の毛羽体34を接着層33を介して排紙部21に
直接貼着することにより装着される。
【0013】前記毛羽体34は二つ折りされたブラシ糸
34aを複数本並列させ、その基端部をブラシ糸34a
と直交する方向に延びる綴じ糸34bにより綴じた状態
で、中間部を綴じ糸34bと平行に延びる3列の保持糸
34cで順次編み上げることにより形成された編布より
構成されている。なお、綴じ糸34bは熱接着性溶融糸
(熱可塑性樹脂糸)よりなる糸であり、この綴じ糸34
bが熱溶着されることにより、ブラシ糸34aは一体化
されている。
【0014】前記ブラシ糸34aは導電性繊維を撚り加
工して束ねることにより形成されている。この導電性繊
維には炭素繊維の他に、ステンレス繊維等の金属繊維、
レーヨン繊維、キュプラ繊維等の再生繊維に導電性を付
与した繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維に導電性を付
与した繊維等が挙げられる。
【0015】再生繊維、合成繊維等といった導電性を有
していない繊維に導電性を付与する方法としては、原糸
段階において導電性物質を練り込む方法と、紡糸後に導
電性物質を含む加工液によって繊維表面を被覆する方法
とがある。このような導電性物質としては、銀、銅、ニ
ッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫等の金属化合物、炭
素等の微粒子が挙げられる。
【0016】この実施形態における導電性繊維には、そ
の表面に銅を被覆した導電性のアクリル繊維[日本蚕毛
染色(株)製の商品名サンダーロン]、炭素を練り込ん
だ導電性のアクリル繊維[東レ(株)製の商品名SA−
7]、ステンレス繊維[日本精綿(株)製の商品名ナス
ロン]、炭素繊維[東邦レーヨン(株)製の商品名ベス
ファイト]が適宜選択され、使用される。
【0017】ブラシ糸34aの本数は毛羽体34の長さ
方向において、2〜15本/cmとなるように設定する
ことが好ましい。ブラシ糸34aの本数が2本/cm未
満の場合、所望の除電効果を得にくくなり、本数を15
本/cmより多くした場合、毛羽体34の除電効果はそ
れ以上向上しない。
【0018】前記保持糸34cは耐久性、柔軟性が高い
繊維により形成されている。このような条件を満たす繊
維としては、レーヨン繊維、キュプラ繊維等の再生繊
維、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等から形成される合成繊維、綿等の天
然繊維等が挙げられる。
【0019】毛羽体34の幅方向において、各保持糸3
4cは等間隔おきに設けられており、その間隔は1〜5
mmの範囲内に設定されることが好ましい。間隔が1m
m未満の場合、各保持糸34c間に位置するブラシ糸3
4aは接着層33を介して基板32と接触できず、所望
の除電効果を得にくくなる。また、間隔が5mmよりも
長い場合、毛羽体34の除電効果はそれ以上向上しな
い。
【0020】また、保持糸34cの厚みは、各保持糸3
4cの太さを調整することで0.1〜1mmの範囲内と
なるように設定されることが好ましい。厚みが0.1m
m未満の場合、各保持糸34cが細くなることで毛羽体
34の耐久性が低下するとともに、厚みを1mmより大
きくした場合、ブラシ糸34aが接着層33から浮き上
がり、基板32と導通できず、所望の除電効果を得にく
くなる。
【0021】前記接着層33は取付箇所の形状に合わせ
て硬化した後にも曲面状に変形できるように、柔軟性を
有する粘着剤により形成される。このような性質を有す
る粘着剤として、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤が
用いられる。この感圧接着剤としては、基材を有しない
もの、又は伸びのある基材を有するものが使用される。
また、接着層33はブラシ糸34aと同様に導電性を有
するものが好ましく、この実施形態においては、接着剤
に前述した導電性物質としての炭素が練り込まれること
によって、接着層33に導電性を付与している。
【0022】次に、前記除電ブラシ31の作用について
以下に記載する。さて、図3に示すように、この除電ブ
ラシ31は画像形成装置の排紙部21に取付部32aを
介してネジ等により装着される。そして、記録用紙16
は転写ベルトにより排紙ローラ19まで運ばれ、転写時
に帯電された電荷が除電ブラシ31により除去された
後、排紙口20から装置外へと排出される。
【0023】その際、図2に示すように、記録用紙16
の表面が除電ブラシ31の毛羽体34の毛羽に摺接又は
近接されることによって除電される。この毛羽体34に
接着層33は圧着することにより設けられるため、接着
層33と毛羽体34のブラシ糸34aとが確実に接触さ
れる。これに加え、基板32及び接着層33が導電性を
有するため、記録用紙16に帯電された静電気は除電ブ
ラシ31が摺接される場合には、毛羽からブラシ糸34
aへと通電された後、このブラシ糸34aから接着層3
3を介して基板32へと通電され、迅速に放電されて、
除電が良好に行われる。なお、除電ブラシ31が記録用
紙16に近接される場合には、記録用紙16の静電気が
毛羽体34の毛羽にコロナ放電され、表面電位が中和さ
れることにより除電が行われる。
【0024】また、毛羽体34の保持糸34cの間隔が
1〜5mmの範囲内に設定されることにより、接着層3
3を介したブラシ糸34aと基板32との接触面積が所
定の大きさに維持されるため、各保持糸34c間に位置
するブラシ糸34aは接着層33にしっかりと接触さ
れ、除電ブラシ31の除電機能がより良好に発揮され
る。さらに、各保持糸34cの厚みが0.1〜1mmの
範囲内となるように設定されることにより、保持糸34
cによるブラシ糸34aの接着層33からの浮き上がり
が防止され、ブラシ糸34aは接着層33に確実に接触
され、除電ブラシ31の除電機能がより効果的に発揮さ
れる。
【0025】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 除電ブラシ31が備える毛羽体34において、導電
性繊維よりなるブラシ糸34aを保持する保持糸34c
は所定間隔おきの等間隔に設けられている。そして、ブ
ラシ糸34aは接着層33を介して基板32と直接接触
し、導通できるようになっている。このため、ブラシ糸
34aと基板32との接触面積を大きくすることがで
き、除電ブラシ31の除電機能を良好に発揮することが
できる。
【0026】・ 毛羽体34を形成する保持糸34cの
間隔は1〜5mmの範囲内となるように設定されてい
る。これにより、接着層33を介したブラシ糸34aと
基板32との接触面積を所定の大きさに維持することが
でき、除電ブラシ31の除電機能をさらに良好に発揮す
ることができる。
【0027】・ 保持糸34cの厚みは、0.1〜1m
mの範囲内となるように設定されている。このため、接
着層33を貼着する際、保持糸34cの厚みによるブラ
シ糸34aの接着層33からの浮き上がりを防止し、接
着層33を介したブラシ糸34aと基板32との接触を
良好に維持することができ、除電ブラシ31の除電機能
をさらに効果的に発揮することができる。
【0028】・ ブラシ糸34aの本数を毛羽体34の
長さ方向において、2〜15本/cmとなるように設定
したことから、除電ブラシ31の除電機能を良好に保持
することができる。
【0029】・ 各ブラシ糸34aの基端部を綴じ糸3
4bにより綴じるとともに、この綴じ糸34bを熱接着
性溶融糸により形成し、ブラシ糸34aの基端部に熱溶
着したことから、ブラシ糸34aを良好に保持すること
ができる。
【0030】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ ブラシ糸34aを導電性の繊維と絶縁性の繊維を混
織して形成してもよい。なお、この場合は除電ブラシ3
1の除電機能を保持するために導電性の繊維に対する絶
縁性の繊維の割合を50%以下に設定することが好まし
い。
【0031】このように導電性の繊維と絶縁性の繊維を
混織した場合、除電効果を保持しつつ、毛羽体34の耐
久性を向上させることができるとともに、静電気によっ
て記録用紙16上に付着したごみ、埃等を絶縁性の繊維
で除去することができる。 ・ 実施形態において、静電気除去ブラシは画像形成装
置に貼着された除電ブラシ31に限定されるものではな
く、例えば工場の生産設備においてフィルム等の成型品
を加工する際、ごみ、埃等異物の静電気による付着を防
止するためコンベア等に取付けられたブラシとしてもよ
い。この場合、支持体はコンベアであり、静電気が除去
される部材はフィルムである。
【0032】あるいは、銀行の現金自動引出機のキャッ
シュカード挿入口、公衆電話機のテレホンカード挿入
口、自動販売機の紙幣挿入口等といった読取り装置のシ
ート挿入口において、シートが静電気により装置内部に
付着し、つまることを防止するために挿入口に取着され
たブラシとしてもよい。この場合、支持体は挿入口であ
り、静電気が除去される部材はシートである。
【0033】さらには、箪笥、食器棚等の家具におい
て、静電気が除去される部材としての家具本体、引き戸
等に対し移動される支持体としての引き出し、引き戸等
に取着されたブラシとしてもよい。
【0034】このように構成することによって、あらゆ
る静電気が除去される部材に生ずる静電気を除去するこ
とのできる静電気除去部材を提供することができる。 ・ 毛羽体34をタテ糸と、このタテ糸と直交する方向
に延びるヨコ糸とを織りなすことにより形成された織布
により構成してもよい。この際、タテ糸を導電性繊維と
した場合には、ヨコ糸が保持糸となり、ヨコ糸を導電性
繊維とした場合には、タテ糸が保持糸となる。
【0035】このように構成した場合においても本実施
形態と同様の効果を得ることができるとともに、織布は
タテ糸及びヨコ糸が相互に絡み合うため、その形状をさ
らに良好に維持することができる。
【0036】・ 毛羽体34は1枚のみを基板32の表
面に貼着することに限定されず、例えば2枚重ねて貼着
したりする等、基板32の表面に2枚以上貼着してもよ
い。このように構成した場合、記録用紙16が一方の毛
羽体34で除電された後、他方の毛羽体34でさらなる
除電が行われるため、除電効果をさらに向上させること
ができる。
【0037】・ 綴じ糸34bを省略して、保持糸34
cのみでブラシ糸34aを保持してもよい。このように
構成した場合、毛羽体34の構成を簡易なものとするこ
とができる。
【0038】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記導電性繊維の端部を熱接着性溶融糸よりなる綴
じ糸により熱溶着した請求項1から請求項3のいずれか
に記載の静電気除去ブラシ。
【0039】このように構成した場合、導電性繊維をよ
り良好に保持することができる。 ・ 前記導電性繊維よりなる糸の本数を毛羽の長さ方向
において、2〜15本/cmとなるように設定した請求
項1から請求項3のいずれかに記載の静電気除去ブラ
シ。
【0040】このように構成した場合、除電機能をより
良好に保持することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
静電気除去ブラシによれば、保持糸間に所定間隔を設け
たことから、導電性繊維よりなる糸が接着層を介して支
持体と接触することにより、導電性繊維よりなる糸と支
持体との接触面積を大きくすることができ、除電機能を
良好に発揮することができる。
【0042】請求項2に記載の発明の静電気除去ブラシ
によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、導電
性繊維よりなる糸と支持体との接触面積を所定の大きさ
に維持することができ、除電機能をさらに良好に発揮す
ることができる。
【0043】請求項3に記載の発明の静電気除去ブラシ
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
えて、保持糸の厚みによる導電性繊維よりなる糸の接着
層からの浮き上がりを防止し、接着層を介した導電性繊
維よりなる糸と支持体との接触を良好に維持することが
でき、除電機能をさらに効果的に発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の除電ブラシを示す正面図。
【図2】 除電ブラシを示す側断面図。
【図3】 画像形成装置の構造を示す概念図。
【図4】 除電ブラシの毛羽体を形成する状態を示す正
面図。
【符号の説明】
16…相手部材としての記録用紙、31…静電気除去ブ
ラシとしての除電ブラシ、32…支持体としての基板、
33…接着層、34…毛羽体、34a…導電性繊維より
なるブラシ糸、34c…保持糸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に毛羽を有する並列する複数の導電
    性繊維よりなる糸と、この導電性繊維よりなる糸の延び
    る方向と交差する方向に延びるとともに、導電性繊維よ
    りなる糸を保持するための保持糸とから形成された帯状
    をなす毛羽体をその裏面に設けられた導電性を有する接
    着層により導電性の支持体に貼着し、毛羽体の毛羽が接
    触する相手部材に生ずる静電気を除去可能に構成すると
    ともに、前記保持糸を所定間隔を置いて複数列設け、各
    保持糸間において導電性繊維よりなる糸と支持体とを接
    着層を介して導通可能に構成した静電気除去ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記保持糸の間隔を1〜5mmの範囲内
    に設定した請求項1に記載の静電気除去ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記保持糸の厚みを0.3〜1mmの範
    囲内に設定した請求項1又は請求項2に記載の静電気除
    去ブラシ。
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