JP4428589B2 - ロール状ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電子写真複写機において、感光ドラム表面を帯電するために帯電器内に設けられる帯電ブラシ等のロール状ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば電子写真複写機において、感光ドラムは装置内に回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構成されている。感光ドラムの周囲には、帯電器及び露光器が配置され、帯電器の帯電ブラシによって回転する感光ドラムの表面を一様に帯電させるとともに、レーザ光による光像を照射して静電潜像を形成させるようになっている。そして、感光ドラムの表面に形成された静電潜像に現像装置から現像ブラシを介してトナーが供給され、静電潜像の現像が行われた後、転写器の転写ブラシ等によって記録用紙にトナーによる可視像を転写するようになっている。
【0003】
また、可視像を転写した後の感光ドラムは、クリーニング装置に設けられたクリーニングブラシがその表面に接触することによって残留しているトナーが除去され、その後、除電器の除電ブラシによって感光ドラム上に残留する電荷が除去されるようになっている。前記現像ブラシ、帯電ブラシ、クリーニングブラシ及び除電ブラシには、安定した状態で感光ドラムの帯電、除電、清掃等の機能を発揮することができるため、通常ロール状ブラシより構成されたものが用いられている。
【0004】
従来、ロール状ブラシは毛羽を植毛することによって形成されたベロアを、表面に接着剤が塗布されたアルミニウム等の金属製の丸棒よりなる芯材に螺旋状をなすように巻き付け、固着することによって形成されている。そして、各ロール状ブラシは毛羽が感光ドラム等に摺接されることにより、それぞれ特有の機能を発揮するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ロール状ブラシは消耗品であり、経時変化、摩耗等により毛羽がその機能を充分に発揮することができなくなるため、定期的な交換が必要となる。このとき、芯材はその機能がほとんど損なわれておらず、実際に交換しなければならないのはベロアのみである。しかし、ベロアを芯材表面から剥離させたり、芯材表面に残った接着剤を除去したりする等の作業が煩雑で、かえって製造コストの増加につながることから、交換後の古いロール状ブラシは芯材ごと廃棄されている。このため、新しいロール状ブラシを製造する際にはベロアに加え芯材も新たに製造しなければならず、芯材の再利用及び製造コストの低減が図りづらいという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、芯材の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができるロール状ブラシを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のロール状ブラシの発明は、
棒状をなす金属性の芯材の表面を熱収縮性を有する合成樹脂製のチューブにより形成された被覆部材により被覆するとともに、この被覆部材上に前記金属製の芯材の表面と導通された導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成し、前記ベロアは、前記チューブの収縮時に、導通部材を前記芯材と前記チューブの間に介装させることによって固定し、前記導通部材を、前記チューブを包み込むように折り返した後、前記導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成したものである。
【0008】
請求項2に記載のロール状ブラシの発明は、棒状をなす金属性の芯材の表面を、熱収縮性を有する合成樹脂製のチューブにより形成された被覆部材を収縮させることにより被覆するとともに、この被覆部材上に前記金属製の芯材の表面と導通された導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成し、前記チューブの周面端部に切片を設けるとともに、前記周面には切片の両側辺から軸線方向に伸びるミシン目を形成したように構成したものである。
【0009】
請求項に記載のロール状ブラシでは、請求項1又は請求項に記載のロール状ブラシにおいて、感光ドラムが帯電部により帯電され、その感光ドラムに露光により所定の潜像が形成され、その潜像が現像部により現像されて画像が形成され、その画像が転写部により記録用紙に転写され、クリーニング部により感光ドラムのクリーニングが行われ、除電部により感光ドラムに残留する電荷が消去される電子写真複写機に備えられ、前記帯電部に設けられる帯電ブラシ、現像部に設けられる現像ブラシ、転写部に設けられる転写ブラシ、クリーニング部に設けられるクリーニングブラシ及び除電部に設けられる除電ブラシの少なくとも1つよりなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、感光ドラム11は電子写真複写機内において支持軸11aにより回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構成されている。感光ドラム11の上方位置に配置された帯電部12は、回転する感光ドラム11の表面を一様に帯電させる。感光ドラム11の回転方向の帯電部12より進行側に配置された露光装置13は、感光ドラム11にレーザ光による光像を照射して静電潜像を形成させる。
【0011】
感光ドラム11の回転方向の露光装置13より進行側に配置された現像部14は、そのハウジング14a内の現像ブラシ14bにより、感光ドラム11表面の静電潜像にトナーを供給して、静電潜像の現像を行うようになっている。感光ドラム11の下方位置に配置された転写部15は、その内部に図示されない転写ブラシを備えるとともに、感光ドラム11と転写部15との間に供給される記録用紙16に、感光ドラム11表面のトナーによる可視像を転写するようになっている。この転写後の記録用紙16は、図示されない搬送ブラシ等により装置外へと運ばれるようになっている。
【0012】
感光ドラム11の回転方向の転写部15より進行側に配置されたクリーニング部17は、そのハウジング17a内のクリーニングブラシ17bにより、転写後の感光ドラム11表面に残留しているトナーが除去される。クリーニング部17と帯電部12との間に設けられた除電部18は、内部に図示されない除電ブラシを備えるとともに、この除電ブラシが感光ドラム11表面に接触することによって、感光ドラム11上に残留する電荷を消去するようになっている。
【0013】
前記帯電部12は、そのハウジング12a内にロール状ブラシとしての帯電ブラシ21を備えるとともに、この帯電ブラシ21は感光ドラム11表面に接触した状態で支軸としての芯材22により回転可能に支持されている。この芯材22には電極12bを介して図示されない電源が接続され、電源から給電された高圧電流が帯電ブラシ21表面で放電されるようになっている。そして、印刷時には帯電ブラシ21が感光ドラム11と接触しながら回転することによって、感光ドラム11表面が所定の電荷に均一に帯電されるようになっている。
【0014】
図1に示すように、帯電ブラシ21はアルミニウム、ステンレス等の金属製の丸棒よりなる芯材22と、芯材22の表面を被覆する被覆部材としての熱収縮チューブ23と、この熱収縮チューブ23表面に接合された導電部材31とによって形成されている。また、導電部材31の表面には導電性を有する繊維よりなる毛羽33が備えられており、毛羽33の毛先が感光ドラム11表面に接触するようになっている。さらに、熱収縮チューブ23の両端部には、電源から芯材22を介して給電される高圧電流を導電部材31へ通電するための通電部材24が装着されている。
【0015】
図5に示すように、この熱収縮チューブ23は合成樹脂によりその内径が芯材22の直径よりも大きい円筒状をなすように形成され、その内側に芯材22が挿通されるとともに、所定温度で加熱されることにより収縮して芯材22を被覆するようになっている。このため、熱収縮チューブ23としては熱収縮性を有する材料を使用することが好ましく、このような材料としてはポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。また、熱収縮チューブ23としては難燃性を有するものが好ましく、この実施形態の熱収縮チューブ23は難燃性のポリ塩化ビニルにより形成されている。
【0016】
また、熱収縮チューブ23の厚みとしては、熱収縮前の状態で0.1〜0.6mmの範囲内となるように設定されることが好ましく、0.2〜0.4mmの範囲内に設定されることがより好ましい。熱収縮チューブ23の厚みが0.1mm未満の場合には、熱収縮チューブ23の剛性が低下し、所定強度を満たさなくなる。また、熱収縮チューブ23の厚みが0.6mmよりも厚い場合には、帯電ブラシ21の直径が所定の大きさに定められていることから、導電部材31の毛羽33の長さを短くする必要がある。そして、毛羽33はその長さが短くなると剛性が高くなり、感光ドラム11表面に毛先を十分に接触させることができず、帯電性能が低下するため、感光ドラム11表面に対する帯電ブラシ21の機能を十分に発揮することができない場合がある。
【0017】
図6(a)に示すように、前記通電部材24は薄膜状に形成され、その一端が熱収縮前の状態の熱収縮チューブ23と芯材22との間に介装されるとともに、図6(b)に示すように、他端が熱収縮後の熱収縮チューブ23を包み込むように折り返されることにより、熱収縮チューブ23の両端部にそれぞれ上下一対ずつ装着される。通電部材24としては導電性を有するとともに、芯材22の形状に合わせて変形可能な材料が使用される。このような材料としては、アルミニウム、銅、銀、鉄等の金属よりなる薄膜、導電性が付与された合成樹脂製のフィルム、糸等が挙げられる。この実施形態の通電部材24はアルミニウム製の薄膜より形成されている。なお、通電部材24は必ずしも熱収縮チューブ23の両端部に装着する必要はなく、一端部のみに装着しても十分機能し得る。
【0018】
図3及び図4に示すように、前記導電部材31は合成樹脂製の基材としての基布32と、その基布32上に起毛するように形成された前記毛羽33とからなるベロアによって構成され、基布32の裏面においては合成樹脂製のコーティング層34が形成されて毛羽33の根元と基布32が接合されている。
【0019】
前記基布32としては、耐久性、柔軟性が高い材料よりなる織布が使用される。このような材料としては、超高分子ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ナイロン及びウレタン樹脂、綿等が挙げられる。また、基布32の厚みは通常0.5〜1.0mmの範囲内となるように設定されており、前記熱収縮チューブ23はこの基布32よりも薄くなるように設定されることが好ましい。
【0020】
この実施形態においてベロアを構成する基布32はタテ糸32aと、そのタテ糸32aの延びる方向と直交する方向に延びるヨコ糸32bとを、互い違いに織りなすことによって構成された織布が使用されている。図4に示すように、この状態で1本のヨコ糸32bは、導電部材31の長さ方向において波形状をなす2本のタテ糸32aの山と谷の間に入り込むように織りなされている。また、前記毛羽33はこの基布32上にパイル織りされることによって得られる。
【0021】
前記コーティング層34を形成するコーティング剤としては、導電性を有するエマルションが用いられる。コーティング剤は基布32を形成する各糸32a,32b同士の間に合浸され、各糸32a,32b及び毛羽33の根元を強固に保持するとともに、各糸32a,32bのほつれを防止している。
【0022】
上記構成よりなる導電部材31は帯状に裁断され、表面に接着剤が塗布された熱収縮チューブ23上に螺旋状に巻き付けられることによって、帯電ブラシ21が構成されている。また、通電部材24は熱収縮チューブ23全面に接着剤を塗布した後に折り返されるとともに、導電部材31は通電部材24を折り返した後に熱収縮チューブ23表面に隙間なく巻き付けられ、接合されている。なお、接着剤が熱収縮チューブ23に塗布される前に通電部材24を折り返すことも可能であるが、その場合には折り返された通電部材24を避けるように接着剤は塗布される。そして、熱収縮チューブ両端に設けられた通電部材24によって、芯材22から導電部材31への電流の流れが確保されている。
【0023】
次に、前記帯電ブラシ21の作用について以下に記載する。
さて、帯電ブラシ21を形成する際には、まず、図5に示すように、円筒状をなすポリ塩化ビニル製の熱収縮チューブ23の内側に芯材22が挿通される。次いで、熱収縮チューブ23の端部と芯材22との間に通電部材24を配設した後、これら部材を100〜160℃で加熱する。すると、熱収縮チューブ23が熱収縮され、芯材22表面が隙間無く被覆される。続いて、熱収縮チューブ23の表面全体に接着剤を塗布した後、図6(b)に示すように、熱収縮チューブ23の端部を包み込むように通電部材24を折り曲げる。
【0024】
その後、熱収縮チューブ23の表面に帯状をなす導電部材31が巻き付けられ、貼着されて、毛羽33の毛先を揃えるために表面を裁断した後、毛倒しが行われることによって帯電ブラシ21が形成される。そして、画像形成装置の帯電部12において、回転する帯電ブラシ21が感光ドラム11表面に毛羽33の毛先を摺接させながら高圧電流を放電することで感光ドラム11表面は一様に帯電される。
【0025】
上記帯電ブラシ21は経時劣化、印刷枚数の増加による摩耗等により毛羽33がその機能を充分に発揮することができなくなるため定期的に交換される。
図7に示すように、帯電ブラシ21を交換するときには、まず、カッターナイフ等で基布32とともに熱収縮チューブ23を切断することにより、帯電ブラシ21の他端から軸線方向に延びる切り込みが形成される。この帯電ブラシ21の熱収縮チューブ23と芯材22とは接合されておらず、切り込みに沿って熱収縮チューブ23を芯材22の周方向に引っ張ると、熱収縮チューブ23は導電部材31とともに引き剥がされる。すると、帯電ブラシ21の芯材22のみが残り、その芯材22は前述の熱収縮チューブ23で被覆し、導電部材31を接合することで新たな帯電ブラシ21を形成するために再利用される。
【0026】
この芯材22は従来例のように導電部材31を接合するときその表面に接着剤が塗布されておらず、導電部材31の引き剥がしが容易かつ短時間で行われる。加えて、引き剥がした後も芯材22表面における接着剤の残留が無いことから、芯材22表面を清掃する時間、芯材22を再成形するための材料費等が低減される。このため、製造コストの低減を達成しながら地球環境に配慮した製品作りが行われる。
【0027】
また、被覆部材として熱収縮チューブ23を用いたことにより、熱収縮して芯材22表面に密着するため、感光ドラム11に接触しながら回転する帯電ブラシ21であっても毛羽33や導電部材31が芯材22に対して位置ずれしたりすることが防止される。さらに、熱収縮チューブ23は厚みが0.1〜0.6mmの範囲内となるように設定されることによって基布32よりも薄くなるように形成されており、所定の剛性を保持しつつ、帯電ブラシ21の直径を大きく変更することなく設けられる。
【0028】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 帯電ブラシ21は芯材22表面を熱収縮チューブ23によって被覆するとともに、この熱収縮チューブ23表面に導電部材31を接合することにより構成されている。このため、帯電ブラシ21を交換する際、熱収縮チューブ23ごと導電部材31を取り去ることで芯材22の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができる。
【0029】
・ 被覆部材は熱収縮チューブ23により形成されており、芯材22表面を被覆する際には内側に芯材22が挿通された状態で所定温度に加熱するだけでよく、帯電ブラシ21の形成を容易なものとすることができる。加えて、芯材22表面と熱収縮チューブ23が広い面積に渡って密着していることから、帯電ブラシ21が感光ドラム11に接触して回転するとき、芯材22に対する導電部材31の空回りを防止することができる。
【0030】
・ 熱収縮チューブ23の厚みは0.1〜0.6mmの範囲内に設定されることによって、所定の剛性を保持しつつ、帯電ブラシ21の直径を大きく変化させることなく芯材22表面を被覆することができる。
【0031】
・ 熱収縮チューブ23の両側端部には導電性を有する通電部材24が装着されていることから、電源から芯材22を介した毛羽33への通電を確実に行うことができる。
【0032】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図8(a)に示すように、熱収縮チューブ23の表面に接着剤を塗布した後、その表面に所定の繊維を直接静電植毛し、接着剤を硬化させてなる接着層25を介して毛羽33を備えたベロアを形成してもよい。あるいは、図8(b)に示すように、例えばフィルム、不織布、布等といった基材35上に接着剤を塗布した後、その表面に所定の繊維を静電植毛し、接着剤を硬化させてなる接着層25を介して毛羽33を備えたベロアを形成するとともに、このベロアを熱収縮チューブ23上に螺旋状に巻き付けて接合してもよい。
【0033】
このように毛羽33を静電植毛により形成した場合、ベロアの構成を簡単にできるとともに、毛羽33を熱収縮チューブ23に直接静電植毛した場合には、より小径のロール状ブラシを得ることができる。
【0034】
・ 図9(a)に示すように、熱収縮チューブ23の周面端部には切片26が形成されるとともに、周面には切片26の両側辺から軸線方向に延びる二列のミシン目27が形成されている。そして、図9(b)に示すように、帯電ブラシ21を交換するときには、カッターナイフ等で導電部材31を切断した後、切片26を手で引っ張ることによりミシン目に沿って熱収縮チューブ23を切断し、芯材22から引き剥がすように構成してもよい。なお、熱収縮チューブ23上に直接静電植毛して毛羽33が形成された帯電ブラシ21の場合には、カッターナイフ等による切断を行うこと無しに、切片26を手で引っ張り、ミシン目に沿って熱収縮チューブ23を切断するだけでよい。
【0035】
このように構成した場合、芯材22からの熱収縮チューブ23の引き剥がし作業を容易かつ短時間で行うことができる。
・ ロール状ブラシは実施形態の帯電ブラシ21のみに限定されるものではなく、例えば現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ、転写ブラシ、搬送ブラシ等の全部としたり、又はこれらのうち少なくとも一部を組み合わせたものとしたりしてもよい。
【0036】
あるいは、電子写真複写機内のロール状ブラシのみではなく、例えば液晶の配向を行うためのラビングローラとしたり、工場の生産設備において成型品を清掃、搬送等するためのブラシとしてもよい。
【0037】
このように現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ、転写ブラシ、搬送ブラシ等として構成した場合においても、芯材22の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができる。
【0038】
・ 例えば帯電ブラシ21、現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ、転写ブラシ、搬送ブラシ等のロール状ブラシにおいて、毛羽33を導電性の繊維と絶縁性の繊維を混織して形成してもよい。また、現像ブラシ14b、クリーニングブラシ等の導電性を必ずしも有する必要のないものであれば、毛羽33を絶縁性の繊維により形成し、被覆部材両側端部に装着された通電部材24を省略してもよい。
【0039】
・ 被覆部材は実施形態で示した熱収縮チューブ23に限定されるものではなく、例えば柔軟性を有するゴム製のチューブ、内径が芯材22の直径とほぼ同一に形成された円筒状をなす紙、合成樹脂等よりなる円管、基材として合成樹脂製のフィルムを備えた感圧接着剤等としてもよい。
【0040】
さらに、上に挙げたもののうち、熱収縮チューブ23、柔軟性を有するゴム製のチューブ、紙、合成樹脂等よりなる円管は、成形段階で前記導電物質を混入することにより導電性を付与してもよい。
【0041】
このように構成しても、芯材22表面から被覆部材を容易に剥離させることができる。
・ 芯材22の表面には、熱収縮チューブ23の空回りを防止するために凹部及び突部の少なくとも一方を設けてもよい。
【0042】
このように構成した場合、熱収縮チューブ23の芯材22に対する空回りを確実に防止することができる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0043】
(1) 前記ベロアは、所定厚さの基布上に毛羽を備えたものであり、この基布よりも被覆部材の厚みが薄くなるように設定した請求項1から請求項3のいずれかに記載のロール状ブラシ。
【0044】
このように構成した場合、毛羽が基布上に効果的に保持され、毛羽の抜け落ちを防止することができる。
(2) 前記毛羽を導電性を有する繊維によって形成した請求項1から請求項3のいずれかに記載のロール状ブラシ。
【0045】
このように構成した場合、ブラシが、例えば帯電ブラシの場合には、電源から毛羽への通電を良好なものとすることができる。
(3) 前記被覆部材上には、毛羽と芯材との間を接続して通電を確保するための通電部材を設けた(2)に記載のロール状ブラシ。
【0046】
このように構成した場合、例えば帯電ブラシの場合、電源から毛羽への通電を効果的に保持することができる。
(4) 前記ベロアは基材上に所定の繊維を静電植毛して形成された毛羽を備えたものである請求項1から請求項3のいずれかに記載のロール状ブラシ。
【0047】
このように構成した場合、ロール状ブラシの構成を簡易なものとすることができる。
(5) 前記ベロアを被覆部材上に螺旋状に巻き付け、接合することにより形成した(4)に記載のロール状ブラシ。
【0048】
このように構成した場合、ベロアの構成を簡易なものとすることができる。
(6) 前記被覆部材上に所定の繊維を静電植毛して形成された毛羽を備え、ベロアを構成した請求項1から請求項3のいずれかに記載のロール状ブラシ。
【0049】
このように構成した場合、より小径のロール状ブラシを得ることができる。
(7) 感光ドラムが帯電部により帯電され、その感光ドラムに露光により所定の潜像が形成され、その潜像が現像部により現像されて画像が形成され、その画像が転写部により記録用紙に転写され、クリーニング部により感光ドラムのクリーニングが行われ、除電部により感光ドラムに残留する電荷が消去される電子写真複写機に備えられ、前記帯電部に設けられる帯電ブラシ、現像部に設けられる現像ブラシ、転写部に設けられる転写ブラシ、クリーニング部に設けられるクリーニングブラシ及び除電部に設けられる除電ブラシの少なくとも1つよりなる請求項1から請求項3のいずれかに記載のロール状ブラシ。
【0050】
このように構成した場合、電子写真複写機内で主に使用されるロール状ブラシの芯材の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明のロール状ブラシによれば、被覆部材による芯材の被覆を容易なものとすることができるとともに、製品全体に導電性を付与することができる。また、芯材の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができる。
【0052】
これに加え、被覆部材の両側端部には導電性を有する通電部材が装着されていることから、電源から芯材を介した毛羽への通電を確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明のロール状ブラシによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、芯材からの被覆部材の引き剥がし作業を容易かつ短時間で行うことができる。
請求項3に記載の発明のロール状ブラシによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、電子写真複写機内で主に使用されるロール状ブラシの芯材の再利用を図ることができ、製造コストの低減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の帯電ブラシを示す断面図。
【図2】 電子写真複写機の構造を示す概念図。
【図3】 導電部材を示す斜視図。
【図4】 導電部材を示す断面図。
【図5】 芯材に熱収縮チューブを装着する状態を示す斜視図。
【図6】 (a)は芯材に熱収縮チューブを装着した状態を示す断面図、(b)は被覆部材を熱収縮させた状態を示す断面図。
【図7】 芯材から導電部材を剥離する状態を示す部分斜視図。
【図8】 (a)別形態の帯電ブラシを示す断面図、(b)は別形態の帯電ブラシを示す断面図。
【図9】 (a)別形態の熱収縮チューブを示す部分斜視図、(b)は芯材から熱収縮チューブを剥離する状態を示す部分斜視図。
【符号の説明】
21…ロール状ブラシとしての帯電ブラシ、22…芯材、23…被覆部材としての熱収縮チューブ、31…ベロアとしての導電部材、33…毛羽。

Claims (3)

  1. 棒状をなす金属性の芯材の表面を、熱収縮性を有する合成樹脂製のチューブにより形成された被覆部材を収縮させることにより被覆するとともに、この被覆部材上に前記金属製の芯材の表面と導通された導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成し
    前記ベロアは、前記チューブの収縮時に、導通部材を前記芯材と前記チューブの間に介装させることによって固定し、前記導通部材を、前記チューブを包み込むように折り返した後、前記導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成したロール状ブラシ。
  2. 棒状をなす金属性の芯材の表面を、熱収縮性を有する合成樹脂製のチューブにより形成された被覆部材を収縮させることにより被覆するとともに、この被覆部材上に前記金属製の芯材の表面と導通された導電性を有する毛羽を備えたベロアを設けることによって製品全体に導電性を付与するように構成し、
    前記チューブの周面端部に切片を設けるとともに、前記周面には切片の両側辺から軸線方向に伸びるミシン目を形成したロール状ブラシ。
  3. 感光ドラムが帯電部により帯電され、その感光ドラムに露光により所定の潜像が形成され、その潜像が現像部により現像されて画像が形成され、その画像が転写部により記録用紙に転写され、クリーニング部により感光ドラムのクリーニングが行われ、除電部により感光ドラムに残留する電荷が消去される電子写真複写機に備えられ、前記帯電部に設けられる帯電ブラシ、現像部に設けられる現像ブラシ、転写部に設けられる転写ブラシ、クリーニング部に設けられるクリーニングブラシ及び除電部に設けられる除電ブラシの少なくとも1つよりなる請求項1又は請求項2に記載のロール状ブラシ。
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