JP7352944B2 - 除電体 - Google Patents
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Description
移動する被除電体に近接して配置され前記被除電体を近接放電により除電する除電体であって、
第1の方向に延在し導電糸と非導電糸の組からなる第1の組の糸、及び前記第1の方向とは交差する第2の方向に延在し非導電糸からなる第2の組の糸が織り込まれ、前記導電糸が前記除電体の表面において少なくとも16%以上にわたり露出する、
ことを特徴とする。
前記第1の組の糸が1本の前記導電糸と2本の前記非導電糸の組からなり、前記第2の組の糸が前記非導電糸の組からなり、前記第1の組の糸と前記第2の組の糸が綾織りで織り込まれ、前記導電糸が前記除電体の表面において少なくとも23%以上にわたり露出する、
ことを特徴とする。
前記非導電糸がポリエステル系フィラメント糸であり、前記第1の組の糸及び前記第2の組の糸は、前記被除電体と向かい合う表面が開繊処理されている、
ことを特徴とする。
前記被除電体と向かい合う表面と反対側の裏面に水溶性の導電性を有するエマルションを塗布して形成されたコーティング層が設けられている、
ことを特徴とする。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本実施形態に係る除電体1の織組織状態を示す正面図、図2(a)は複数の経糸11が導電糸1aのみで構成されている除電体1を示す組織図であり、(b)は緯糸12が導電糸1aのみ、経糸11が非導電糸1bで構成されている除電体1を示す組織図、図3(a)は経糸11が2本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、緯糸12が非導電糸1bからなる変形例1に係る除電体1Aを示す組織図、(b)は経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Aを示す組織図、図4(a)は経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、緯糸12が非導電糸1bからなる変形例2に係る除電体1Bを示す組織図、(b)は経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Bを示す組織図である。
図1に示すように、除電体1は、第1の方向に延在する第1の組の糸の一例としての複数の経糸11と、第1の方向とは交差する第2の方向に延在する第2の組の糸の一例としての連続した一本の緯糸12とで製織された布状織物であって、ニードル織機、シャトル織機、又は、レピア織機等を用いて製織された平織りの織物である。
本実施形態においては、織り速度が速く織口が安定してほつれの発生の虞がない、ニードル織機を用いて製織した。
複数の経糸11又は緯糸12は、少なくとも導電糸1aで構成されている。導電糸1aは導電性繊維を撚り加工して束ねることにより形成されている。導電性繊維としては炭素繊維の他に、ステンレス繊維等の金属繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維等の再生繊維に導電性を付与した繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維に導電性を付与した繊維等が挙げられる。
再生繊維、合成繊維等といった導電性を有していない繊維に導電性を付与する方法としては、原糸段階において導電性物質を練り込む方法と、紡糸後に導電性物質を含む加工液によって繊維表面を被覆する方法とがある。このような導電性物質としては、銀、銅、ニッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫等の金属化合物、炭素等の微粒子が挙げられる。
本実施形態においては、導電糸1aとして綿番手52/4のサンダーロン紡績糸を使用した。
図3は変形例1に係る除電体1Aの組織図を示し、(a)は第1の組の糸としての経糸11が2本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、第2の組の糸としての緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Aを示す組織図、(b)は第1の組の糸としての経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、第2の組の糸としての緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Aを示す組織図である。
これにより、除電体1Aの表面を被除電体Sと向き合う面として被除電体Sに対向させた場合、高い除電効果を維持しながら、導電糸1aの使用量を減らすことができる。
これにより、除電体1Aの表面を被除電体Sと向き合う面として被除電体Sに対向させた場合、高い除電効果を維持しながら、導電糸1aの使用量を減らすことができる。
尚、除電体1Aは、導電糸1aの割合が30%以下であってもよい。その場合、導電糸1aの除電体1Aの表面における露出が少なくなり、除電効果は低下するものの材料コストを抑えることができる。
図4は変形例2に係る除電体1Bの組織図を示し、(a)は第1の組の糸としての経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、第2の組の糸としての緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Bを示す組織図、(b)は第1の組の糸としての経糸11が1本が導電糸1a、2本が非導電糸1bの組からなり、第2の組の糸としての緯糸12が非導電糸1bからなる除電体1Bを示す組織図である。
これにより、除電体1Bの表面を被除電体Sと向き合う面として被除電体Sに対向させた場合、高い除電効果を維持しながら、導電糸1aの使用量を減らすことができる。
これにより、除電体1Aの表面を被除電体Sと向き合う面として被除電体Sに対向させた場合、高い除電効果を維持しながら、導電糸1aの使用量を減らすことができる。
尚、除電体1Bは、導電糸1aの割合が30%以下であってもよい。その場合、導電糸1aの除電体1Bの表面における露出が少なくなり、除電効果は低下するものの材料コストを抑えることができる。
図5は起毛処理を説明するための模式図である。
第1の方向に延在する複数の経糸11と、第1の方向とは交差する第2の方向に延在する連続した一本の緯糸12とで製織された除電体1の表面は、図5に示すような開繊装置30を使用することによって開繊処理が施され、経糸11及び緯糸12の表面がそれぞれ起毛される。
ブラシローラ32は、パイル32aがφ0.1~0.2mmのモノフィラメント糸からなり、パイル32aを除電体1の表面に摺接させながら回転することができるように配設されている(図5中 矢印R1参照)。
そして、このブラシローラ32が回転し、そのパイル32aで経糸11及び緯糸12を引っ掻くことにより、除電体1の表面は起毛される。
この除電体1の表面上に起毛された起毛糸22は、導電糸1aを含み、起毛された導電糸1aが被除電体Sと近接するように向かい合い、表面が起毛されていない構成に比べて、より高い除電効果を得ることができる。ここで、起毛処理により、導電糸1a及び非導電糸1bのいずれも起毛されるが、先述のように、非導電糸1bにポリエステル系フィラメント糸を使用することで、紡績糸に比べて非導電糸1bの起毛量を抑制することができる。これにより、除電体1の表面は非導電糸1bに比べて導電糸1aが起毛された状態となり、除電作用をより高めることができる。
図6はコーティング層を有する除電体1の断面模式図である。
図6(a)に示すように、このように構成される除電体1の被除電体Sと向かい合う表面と反対側の裏面には、合成樹脂製のコーティング剤によって形成されたコーティング層13が設けられている。
コーティング層13を形成するコーティング剤としては、導電性を有するエマルジョンが用いられ、除電体1を構成する経糸11、緯糸12同士の間に含浸されることで、経糸11、緯糸12がほつれることを抑制するとともに、除電体1の幅方向及び長さ方向の全体に亘って導電性を付与している。
除電体1の裏面にコーティング剤を塗布する方法は特に限定されるものでなく、例えば、ナイフコーティング法、ロールコーティング法、スプレーコーティング法などを挙げることができる。次いで、熱処理することにより、コーティング層13を形成することができる。
図7(a)は被除電体Sに近接して配置された経糸11が導電糸1aのみ、緯糸12が非導電糸1bで構成されている除電体1が被除電体Sに近接して配置された状態を示す模式図、(b)は綾織りされた導電糸1a及び非導電糸1bからなる除電体1Bが被除電体Sに近接して配置された状態を示す模式図である。
除電体1が起毛されている場合には、導電糸1aを含む起毛糸22が、用紙Sの移動面に接触することで、より高い除電効果を得ることができる。
以下、本実施形態に係る除電体1の作用について画像形成装置100を利用例に説明する。図8は本実施形態に係る除電体1が用いられる一例としての画像形成装置100の画像形成部を示す断面模式図である。
画像形成装置100の画像形成部は、露光装置110、感光体ドラム120、現像装置130、転写ローラ140、用紙搬送装置150、定着装置160、を備えて構成され、画像処理部(不図示)から受け取った画像情報を、給紙装置170から送り込まれた被除電体Sの一例としての用紙S上にトナー画像として形成する。
以下、画像形成装置100の除電装置として利用される除電体1の作用について説明する。
画像形成装置100においては、画像形成のタイミングに合わせて給紙装置170から1枚ずつ用紙Sが転写ニップ部TRに送り込まれる。用紙Sは、給紙装置170の送り出しローラ171aで送り出された後、搬送ローラ171bと分離ローラ171cによって捌かれて中継ローラ172に送り込まれ、この時点で帯電することがある。そして、案内部173に沿って中継ローラ172でレジストローラ対174に送り込まれるときに、更に案内部173で帯電することがある。
画像形成装置100においては、転写ニップ部TRで用紙Sに感光体ドラム120上のトナー像を転写するために、用紙Sの裏面側から転写ローラ140で高圧の転写電圧が印加される。そして、トナー像が転写された用紙Sは、転写ローラ140の下流側において、除電針141で除電されるが、除電は完全には行われない場合がある。また、転写後の用紙Sは用紙搬送装置150を介して定着装置160へ搬送される際に帯電することがある。
画像形成装置100においては、転写後の感光体ドラム120は、残留トナーがクリーニングブレード123により除去され、帯電ローラ122により再帯電されるが、転写ニップ部TRで転写ローラ140によりを感光体ドラム120の帯電極性と逆極性の転写電圧を受けている。
感光体ドラム120の逆極性の帯電は、光の作用では消去できないために、帯電ローラ122の上流側に除電体1を除電装置124として感光体ドラム120と近接して配置することで、帯電ローラ122で再帯電される前に感光体ドラム120の逆極性の電荷を除去して除電することができる。これにより、帯電ローラ122による感光体ドラム120の帯電をより均一に行うことができる。
1a・・・導電糸
1b・・・非導電糸
11・・・経糸
12・・・緯糸
13・・・コーティング層
14・・・貼付層
30・・・開繊装置
100・・・画像形成装置
110・・・露光装置
120・・・感光体ドラム
130・・・現像装置
140・・・転写装置
150・・・用紙搬送装置
160・・・定着装置
170・・・給紙装置
S・・・被除電体、用紙
Claims (4)
- 移動する被除電体に近接して配置され前記被除電体を近接放電により除電する除電体であって、
第1の方向に延在し導電糸と非導電糸の組からなる第1の組の糸、及び前記第1の方向とは交差する第2の方向に延在し非導電糸からなる第2の組の糸が織り込まれ、前記導電糸が前記除電体の表面において少なくとも16%以上にわたり露出する、
ことを特徴とする除電体。 - 前記第1の組の糸が1本の前記導電糸と2本の前記非導電糸の組からなり、前記第2の組の糸が前記非導電糸の組からなり、前記第1の組の糸と前記第2の組の糸が綾織りで織り込まれ、前記導電糸が前記除電体の表面において少なくとも23%以上にわたり露出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の除電体。 - 前記非導電糸がポリエステル系フィラメント糸であり、前記第1の組の糸及び前記第2の組の糸は、前記被除電体と向かい合う表面が開繊処理されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の除電体。 - 前記被除電体と向かい合う表面と反対側の裏面に水溶性の導電性を有するエマルションを塗布して形成されたコーティング層が設けられている、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の除電体。
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