JP3680567B2 - 荷電ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いる荷電装置、特に被荷電体に荷電するために該被荷電体に対し接触回転せしめられる荷電ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像形成装置では、一般的に、感光体等の静電潜像担持体表面を帯電させ、その帯電域に画像情報に基づいて画像露光して静電潜像を形成し、その潜像を現像して可視トナー像とし、このトナー像を直接紙等からなる記録材に転写するか、又は一旦中間転写体に1次転写し、さらに記録材に2次転写し、定着させる。
【0003】
かかる画像形成装置では、被荷電体に荷電するために荷電装置が用いられる。例えば、静電像担持体(被荷電体の1例)上に静電潜像を形成するための画像露光に先立って該像担持体表面を一様に帯電させる主帯電装置として用いられる。また、該像担持体上に形成されたトナー像を記録材(被荷電体の1例)に転写するときや、カラー画像形成装置等において該トナー像を記録材上に転写するに先立って中間転写体(被荷電体の1例)に転写するときには、その転写のために該記録材や中間転写体の裏面側から転写電圧を印加する転写帯電装置として用いられる。さらに、トナー像転写後、静電潜像担持体等に残留する電荷を除電するために除電用の電圧を印加する除電装置として用いられることもある。
【0004】
このような荷電乃至電圧印加は、従来、コロナチャージャ、荷電ローラ、荷電ブラシなどによる様々の荷電装置を用いて行われている。
そのうち荷電ブラシであって被荷電体に対し接触回転せしめられる荷電ブラシは、一般的に、導電性の芯棒に、導電性のブラシ毛が植え込まれた帯状の導電性のブラシ基材が螺旋状に巻き付けられたものである。
【0005】
このタイプの荷電ブラシについて、図7に導電性芯金Sへの導電性ブラシ基材Bの巻き付け状態を示す。図7に示すように導電性ブラシ基材Bは互いに隣り合う導電性ブラシ基材Bの側端縁部(耳部)つなぎ目Tの隙間が最小になるように芯金Sに巻き付けられる。
例えば、導電性ブラシ基材Bの幅Wを15mm、導電性ブラシ基材Bと導電性芯金Sの軸線方向に直交する線Xとの角度(いわゆる巻き付け角度)θを44.6度、導電性芯金の直径Dを6.8mmとすると、ブラシ基材Bの芯金上での芯金軸線方向の幅(リード)Lは
L=15mm/COS(44.6度)≒21mmとなり、
つなぎ目Tの隙間は計算上0mmとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際は、つなぎ目Tの隙間は導電性ブラシ基材Bの幅等のバラツキにより、0mmより大きくなることが多い。また、導電性ブラシ基材Bは、通常、ブラシ基材Bの側端縁(耳端)で導電性ブラシ毛Kが抜けやすく、このブラシ毛Kの抜けを防止するためにブラシ毛Kはブラシ基材Bの側端縁(耳端)よりやや内側に植えられる。
【0007】
そのため、導電性芯金Sに巻き付けられた導電性ブラシ基材Bは、つなぎ目T部分のブラシ毛Kの密度が低くなり、このような部分の存在故に荷電時に被荷電体への荷電ムラを生じやすい。例えば、かかる荷電ブラシを主帯電ブラシとして用いる場合、静電潜像担持体への帯電ムラを生じやすく、その帯電ムラによる表面電位の低いところが画像ノイズ(いわゆる巻目ムラによる画像ノイズ)として現れることがある。
【0008】
そこで本発明は、被荷電体に荷電するために該被荷電体に対し接触回転される荷電ブラシであって、被荷電体に均一に安定して荷電でき、それだけ画像ノイズ発生を抑制できる荷電ブラシを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、被荷電体に荷電するために該被荷電体に対し接触回転される荷電ブラシであり、導電性の芯棒と、該芯棒に螺旋状に巻き付けられた帯状の導電性ブラシ基材とを含んでおり、該導電性ブラシ基材は、帯状基体に導電性ブラシ毛を植え込んだもので、該導電性ブラシ基材のブラシ毛密度と前記芯棒上での各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部のつなぎ目部分でのブラシ毛密度とを均一化するように、該芯棒上で各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部が互いに重なるように該芯棒に巻き付けられていることを特徴とする荷電ブラシを提供する。
【0010】
本発明の荷電ブラシによると、導電性の芯棒に螺旋状に巻き付けられた帯状の導電性ブラシ基材は、帯状基体に導電性ブラシ毛が植え込まれている。この導電性ブラシ基材は、そのブラシ毛密度と前記芯棒上での各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部のつなぎ目部分でのブラシ毛密度とを均一化するように、該芯棒上で各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部が互いに重なるように該芯棒に巻き付けられている。従って被荷電体に対し均一に安定して荷電でき、例えば画像露光に先立って静電潜像担持体表面を帯電させる主帯電装置として用いる場合でも、画像ノイズ(いわゆる巻目ムラによる画像ノイズ)の発生を抑制することができる。
【0011】
芯棒上での導電性ブラシ基材の重なり幅の大きさは、該ブラシ基材のブラシ毛密度と前記つなぎ目部分でのブラシ毛密度とを均一化するような最適な大きさに設定すればよい。この重なり幅の大きさは、大きすぎると該重なり部での導電性ブラシ毛の自由端の長さが短くなるなどして、その部分でのブラシ毛密度の均一化を妨げるので、これを妨げない範囲内の大きさとする。
【0012】
なお、本発明に係る荷電ブラシは、例えば複写機、プリンタ等の画像形成装置における静電潜像担持体を画像露光に先立って帯電させる帯電ブラシ、該像担持体上に形成されたトナー像を紙等からなる記録材に転写するときやカラー画像形成装置等において該トナー像を記録材上に転写するに先立って中間転写体に転写するときに用いる転写ブラシ、トナー像転写後、静電潜像担持体等に残留する電荷を除電するための除電ブラシ等に利用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る荷電ブラシの一例である、画像露光に先立って感光体表面を帯電させる帯電ブラシを採用したドラムカートリッジ方式の画像形成装置の概略構成を示す側面図である。また、図2は図1に示す帯電ブラシを備えたドラムカートリッジの概略断面図である。
【0014】
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置であり、ドラムカートリッジ1、レーザ露光装置2、現像装置3、転写チャージャ4を備えている。
ドラムカートリッジ1には、ドラム形状の感光体11(被荷電体の1例)が設けられている。転写チャージャ4は、感光体11に臨み、図中転写部Pを形成している。転写部Pの図中右方にはガイド板5、タイミングローラ対6が順次設けられ、さらに図示を省略した給紙部が設けられている。また、左方にはガイド板7、定着ローラ対8が順次設けられ、さらに図示を省略した排出ローラ対及び排紙トレイが設けられている。
【0015】
露光装置2は図示を省略した画像読み取り装置等から送られてくる画像情報に基づきレーザ光mを感光体11に照射でき、これにより感光体11上に静電潜像を形成できる。
現像装置3は現像ローラ31、トナー供給用ローラ32、トナー規制ブレード33等を含んでおり、これらは現像装置ケース300に設けられている。装置ケース300はトナーtを収容する。現像ローラ31は図中反時計方向bに回転駆動される。現像ローラ31にはトナー規制ブレード31が当接しており、その背後にトナー供給用ローラ32が配置してある。
【0016】
トナー供給用ローラ32は回転駆動され、トナーtを現像ローラ31に供給できる。現像ローラ31はローラ32にてローラ31表面に供給されたトナーtをその回転によってトナー規制ブレード33に運び、ブレード33との間で薄層にし、さらに現像領域へ搬送する。また、電源PW2から現像バイアス電圧を印加できる。これにより現像領域で感光体11上の静電潜像を現像できる。
【0017】
転写チャージャ4は電源PW3から転写用電圧を印加でき、これにより感光体11上のトナー像を後述する記録紙sに転写できる。
ドラムカートリッジ1は、既述の感光体11の他、図2に示すように帯電ブラシ12(荷電ブラシの1例)、クリーニングブレード13、トナー回収用ローラ14及び駆動用ギア15などを含んでおり、これらはカートリッジケース100に配設されている。感光体11は図中時計方向aに回転駆動される。感光体11の周囲には帯電ブラシ12、クリーニングブレード13が配置されている。
【0018】
クリーニングブレード13はブレード形状のもので、ブレード保持板131の一端部に片持ち支持されている。ブレード保持板131は支点軸131aに回動可能に支持されている。ブレード保持板131の他端部はバネ支持部131bであり、圧接バネ132の一端に接続されている。バネ132の他端はカートリッジケース100のバネ支持部101aに引っ掛けられており、かくしてブレード保持板131は常に図中矢印c方向に引っ張られている。これによりブレード13は感光体11に圧接され、感光体11上に付着した、記録紙sに転写されずに残った転写残トナーを除去できる。
【0019】
トナー回収用ローラ14は、図中a方向に回転駆動される。これにより、クリーニングブレード13にて除去された転写残トナーをカートリッジケース100の廃トナー回収部101に送り込むことができる。
駆動用ギア15は図示を省略した主モータの駆動伝達手段に接続される。この主モータは画像形成装置に設けられ、画像形成装置全体を駆動する。ギア15はこの主モータからの駆動を、カートリッジ1の図示を省略したギア等を介して感光体11や、帯電ブラシ12、トナー回収用ローラ14などに伝え、これらを回転駆動する。
【0020】
帯電ブラシ12は感光体11に荷電するために感光体11に対し接触せしめられ、図中b方向に回転駆動される。なお、帯電ブラシ12の周速度と感光体11の周速度とは一定の速度差を有しており、本例では、帯電ブラシ12と感光体11の周速度比は帯電ブラシ:感光体=3.72:1である。なお、帯電ブラシ12及び感光体11の周速度は同じにすることも考えられるが、周速比を1:1にすると帯電ブラシ12による感光体11表面の帯電のムラが目立ち、必要な帯電電位を確保できないことがあり、このような事態を避けたいときは、帯電ブラシ周速/感光体周速を1より大きくするとよい。また、本例では帯電ブラシ12と感光体11との相互接触部位における帯電ブラシ12の表面移動方向は感光体11の表面移動方向に従う方向である。該方向に逆らう方向にすることも考えられるが、逆らう方向にすると、駆動系のトルクが大きくなり、また感光体11の感光層の削れが多くなるので、このような事態を避けたいときは、前記のとおり従う方向にするとよい。
【0021】
図3(A)は帯電ブラシ12の側面図であり、図3(B)は導電性芯金121への導電性ブラシ基材122の巻き付け状態を説明するための帯電ブラシ12左側端部の正面図である。
帯電ブラシ12は導電性芯金121(導電性の芯棒の1例)と導電性ブラシ基材122から構成されている。
【0022】
導電性芯金121は金属からなっており、その両端部にはローラ軸121aが突出している(図3(B)では右側端部は図示を省略)。各ローラ軸121aには図示を省略した導電性板バネが導電性グリスを介して接触されている。また、この導電性板バネは図1に示す電源PW1に接続されている。これにより、電源PW1から導電性芯金121に帯電用電圧を印加できる。
【0023】
図3(A)や後述する図4に示すように、導電性ブラシ基材122は基体122a及び導電性ブラシ毛122bで構成されている。基体122aは帯状の布からなっており、導電性ブラシ毛122bは導電性樹脂からなっている。導電性ブラシ基材122は基体122aに導電性ブラシ毛122bを基体122aに対して垂直に植え込んだものである。また、このブラシ基材122では、ブラシ毛122bの抜けを防止するためにブラシ毛122bは基体122aの側端縁(耳端)よりやや内側に植えられている。図3(B)に示すように、導電性ブラシ基材122は導電性芯金121に螺旋状に巻き付けられており、導電性の接着剤にて接着されている。これにより、導電性ブラシ毛122bは導電性芯金121に電気的に接続されている。
【0024】
後述する図4(B)に示すように、導電性ブラシ基材122は、導電性芯金121に導電性ブラシ基材122のブラシ毛密度と芯金121上での各隣り合うブラシ基材122側端縁部のつなぎ目T部分でのブラシ毛密度とを均一化するように、芯金121上での各隣り合う導電性ブラシ基材122側端縁部が互いに重なるように芯金121に巻き付けられている。
【0025】
また、帯電ブラシ12は図1に示す電源PW1から高電圧を印加でき、これにより感光体11を帯電させることができる。
なお、本例では、感光体11、帯電ブラシ12及びクリーニングブレード13はドラムカートリッジ1に一体的に設けられているが、これらはカートリッジ構成を採用することなく同様な位置に別個に設けられていてもよい。また、感光体11はドラム状の感光体ドラムであるが、ベルト形状の感光体ベルトなどでもよい。
【0026】
以上説明した画像形成装置によると、図1に示すように感光体11が回転駆動され、帯電ブラシ12によって一様に帯電される。なお、帯電ブラシ12の作用、効果については後述する。
露光装置2から照射されたレーザ光mが該帯電域を露光し、静電潜像を形成する。この静電潜像は感光体11の回転とともに現像装置3に移行する。
【0027】
現像装置3では、装置ケース300のトナーtがトナー供給用ローラ32によって現像ローラ31に供給される。現像ローラ31に供給されたトナーtはローラ31の回転によって規制ブレード33にて規制された後、感光体11との間に形成される現像領域に移行する。現像領域に移行したトナーtは、ここで電源PW2からの現像バイアス電圧印加のもとに感光体11上の静電潜像の現像に供される。かくして感光体11上に可視トナー像が形成される。
【0028】
感光体11上の可視トナー像は、その回転に伴って転写部Pに移行する。転写部Pに移行したトナー像は記録紙sに転写される。記録紙sは図示を省略した給紙ローラによって図示を省略した給紙トレイから送り出され、タイミングローラ対6に送られる。タイミングローラ対6は、感光体11上のトナー像と同期をとって、記録紙sを送り出す。記録紙sは、ガイド板5に支持されて転写部Pに移行し、記録紙s上に転写チャージャ4にてトナー像が転写される。
【0029】
記録紙sはトナー像転写後、ガイド板7に支持されて定着ローラ対8に運ばれる。ここでトナー像が記録紙sに定着される。そのあと図示を省略した排紙ローラ対にて排紙トレイへ排出される。
図4(A)に従来タイプの帯電ブラシの軸線方向左側端部の断面図を示し、図4(B)に本発明の帯電ブラシ12の軸線方向左側端部の断面図を示す。なお、図4(A)の帯電ブラシは、図4(B)の本発明の帯電ブラシ12において、導電性ブラシ基材122を従来タイプの巻き方にしたものである。他の点は同様であり、同じ構成、作用を有する部品には同じ参照符号を付してある。
【0030】
本発明の帯電ブラシ12によると、図4(B)に示すように導電性の芯金121に螺旋状に巻き付けられた帯状の導電性ブラシ基材122は、帯状基体122aの側端縁よりやや内側に導電性ブラシ毛122bが植え込まれている。この導電性ブラシ基材122は、そのブラシ毛密度と導電性の芯金121上での各隣り合うブラシ基材側端縁部のつなぎ目T部分でのブラシ毛密度とを均一化するように、芯金121上での各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部が互いに重なるように芯金121に巻き付けられている。こうすることで、つなぎ目T部分の隙間は開き難くなっている。また、芯金121上での各隣り合うブラシ基材側端縁部のつなぎ目T部分において、重ねられている基材側端部のうち下側のものが圧縮されて傾くことで、そこのブラシ毛122b’の先端が、上側のもののブラシ毛の植え込みのない部分Nの方に寄りやすいので、つなぎ目T部分でのブラシ毛密度が高められ、これにより芯金121の全体にわたりブラシ毛密度が均一化し、感光体11に対し均一に安定して帯電でき、それだけ画像ノイズ(いわゆる巻目ムラによる画像ノイズ)の発生を抑制することができる。
【0031】
一方、図4(A)に示す従来タイプの巻き方の帯電ブラシでは、図4(B)と同様に導電性ブラシ基材122は、芯金121に螺旋状に巻き付けられているが、芯金121上での各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部が互いに重なっていない。この帯電ブラシによると、芯金121上での各隣り合うブラシ基材側端縁部のつなぎ目T部分では隙間があいているか、巻き付け時にこの隙間を最小にするようにブラシ基材122を巻き付けても、ブラシ基材側端縁のブラシ毛の植え込みのない部分Nが露出してしまう。そのため、つなぎ目T部分のブラシ毛密度が低くなり、帯電時に感光体上に帯電ムラが生じやすく、それだけ画像ノイズ(いわゆる巻目ムラによる画像ノイズ)が発生しやすい。本発明に係るブラシ12では前記のとおり、このような問題が解決されている。
【0032】
次に、帯電ブラシ12の帯電性能の評価実験を行ったので、それについて説明する。
この評価実験は、帯電ブラシ12を図1及び図2に示すドラムカートリッジ1に設け、このドラムカートリッジ1を図1に示す画像形成装置に搭載して行った。
【0033】
この実験では、ブラシ基材122の幅(W)が15mm、導電性ブラシ毛1222bが導電性レーヨン繊維からなり、ブラシ毛密度10万本/inch2 であり、芯金121の直径(D)が6mm(基材122aの厚み、接着剤の厚みを考慮すると直径(D)は6.8mm)の帯電ブラシ12について、帯電ブラシ12のリード(L)条件を変えて巻き目ムラ平均ランクを評価した。なお、巻き目ムラ平均ランクは次のように求めた。リード長Lの異なる帯電ブラシ12を任意のn本(ここでは10本)ずつ用意し、全てのブラシについて画像出しし、各画像毎に予め用意しておいた巻き目ランク見本に従いランク付けを行った。各リード長の帯電ブラシごとにランクを合算してn(ここでは10)で割り、これを各リード長の帯電ブラシの巻き目平均ランクとした。このランク値が大きい程、巻目ムラによる画像ノイズは少ない。
【0034】
実験条件は以下の通りである。
なお、図3(B)に示すように導電性ブラシ基材122の導電性芯金121上での芯金軸線方向の長さ(リード)をL、ブラシ基材122と芯金121の軸線方向に直交する線Xとの角度(巻き付け角度)をθ、芯金121上でのブラシ基材122の側端縁間の幅をW’とする。
【0035】
リードL 17mm 18mm 19mm 20mm 21mm 22mm
角度θ 38.51度 40.12 度 41.65 度 43.11 度 44.51 度 45.84 度
幅W’ 13.3mm 13.77mm 14.2mm 14.6mm 15.0mm 15.33mm
隙間 -1.7mm -1.23mm -0.8mm -0.4mm 0mm 0.33mm
上記表中、最下段の「隙間」とは、芯金121に巻き付ける前のブラシ基材122の幅(W)から幅W’を引いた値である。この値が0mm未満ではその絶対値が芯金121上での各隣り合う導電性ブラシ基材122側端縁部が互いに重なる幅を表し、0mm以上では各隣り合う導電性ブラシ基材122の隙間を表す。
【0036】
実験結果を図5に示す。図5は導電性ブラシ基材122のリード(L)と巻き目ムラ平均ランクの関係を示すグラフである。
図5示すように導電性ブラシ基材122のリード(L)が20mmから18mmと小さくなるに従い、換言すれば、芯金121上での各隣り合う電性ブラシ基材122側端縁部が互いに重なる幅が0.4mmから1.23mmと大きくなるに従い、巻き目ムラ平均ランク値が高くなり、巻目ムラによる画像ノイズが抑制された。
【0037】
しかし、リード(L)を17mmと小さくしすぎると、換言すれば、重なりを1.7mmと大きくしすぎると、つなぎ目T部分の導電性ブラシ毛122b’の自由端の長さが短くなるなどして、その部分でのブラシ毛密度か低くなって帯電ムラを生じた。
次に、帯電ブラシ12の軸線方向の抵抗ムラを評価した。
【0038】
この評価実験は、ドラムカートリッジ1から取り外した帯電ブラシ12について、抵抗測定器を用いてブラシ12の端から端までの抵抗値を測定した。
この実験では、前記の実験で使用したリード(L)が18mmの帯電ブラシ(本発明の帯電ブラシ)について測定した。また、比較実験としてリード(L)が21mmの帯電ブラシ(従来タイプの帯電ブラシ)について測定した。
【0039】
実験結果を図6に示す。図6(A)はリード(L)が21mmの帯電ブラシの軸線方向の抵抗値を示すグラフ(比較実験結果)であり、図6(B)はリード(L)が18mmの帯電ブラシの軸線方向の抵抗値を示すグラフ(評価実験結果)である。
図6(B)に示すように帯電ブラシの軸線方向の抵抗値は1.0×108 Ω〜1.0×109 Ωを推移し、抵抗値の極端に高い部分は現れなかった。このことから帯電ブラシ12は感光体11に均一に安定して荷電できることがわかる。
【0040】
これに対して、図6(A)では数箇所で抵抗値が1.0×1011Ω付近に達し、高くなっていることがわかる。その間隔は導電性ブラシ基材のリード(L)に略一致しており、このことから、それらの箇所でブラシ毛密度が低くなっていると言え、帯電ムラの原因になると言える。
以上、本発明に係る荷電装置を帯電ブラシ12として利用する例を示したが、感光体上に形成されたトナー像を記録紙に転写するために記録紙に転写用の電圧を印加する転写帯電装置や、トナー像転写後、感光体等に残留する電荷を除電するために除電用の電圧を印加する除電装置等についても本発明を適用できる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、被荷電体に荷電するために該被荷電体に対し接触回転される荷電ブラシであって、被荷電体に均一に安定して荷電でき、それだけ画像ノイズ発生を抑制できる荷電ブラシを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である帯電ブラシを採用したドラムカートリッジ方式の画像形成装置の一例の概略側面図である。
【図2】図1に示す帯電ブラシを備えたドラムカートリッジの概略断面図である。
【図3】図(A)は帯電ブラシの側面図であり、図(B)は導電性芯金への導電性ブラシ基材の巻き付け状態を説明するための帯電ブラシ左側端部の正面図である。
【図4】図(A)は従来タイプの帯電ブラシの軸線方向左側端部の断面図であり、図(B)は本発明の帯電ブラシの軸線方向左側端部の断面図である。
【図5】導電性ブラシ基材のリード(L)と巻き目ムラ平均ランクの関係を示すグラフである。
【図6】図(A)はリード(L)が21mmの帯電ブラシ(従来タイプの帯電ブラシ)の軸線方向の抵抗値を示すグラフであり、図(B)はリード(L)が18mmの帯電ブラシ(本発明の帯電ブラシ)の軸線方向の抵抗値を示すグラフである。
【図7】導電性芯金への導電性ブラシ基材の巻き付け状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ドラムカートリッジ
11 ドラム形状の感光体(被荷電体の1例)
12 帯電ブラシ(荷電ブラシの1例)
13 クリーニングブレード
14 トナー回収用ローラ
15 駆動用ギア
100 カートリッジケース
101 廃トナー回収部
101a バネ支持部
121 導電性芯金(導電性の芯棒の1例)
122 導電性ブラシ基材
121a ローラ軸
122a 基体
122b 導電性ブラシ毛
122b’重ねられている方のブラシ基材側端縁部のブラシ毛
131 ブレード保持板
131a 支点軸
131b バネ支持部
132 圧接バネ
2 レーザ露光装置
3 現像装置
31 現像ローラ
32 トナー供給用ローラ
33 トナー規制ブレード
300 現像装置ケース
4 転写チャージャ
5、7 ガイド板
6 タイミングローラ対
8 定着ローラ対
m レーザ光
P 転写部
PW1、PW2、PW3 電源
t トナー
s 記録紙
T 芯金上での各隣り合うブラシ基材側端縁部のつなぎ目
N つなぎ目Tのブラシ基材側端縁のブラシ毛の植え込みのない部分
W’ 芯金上のブラシ基材の側端縁間の幅
W 導電性ブラシ基材の幅
B 導電性ブラシ基材
S 導電性芯金
D 導電性芯金の直径
L ブラシ基材の芯金上で芯金軸線方向の幅(リード)
X 導電性芯金の軸線方向に直交する線
θ 線Xとの角度

Claims (2)

  1. 被荷電体に荷電するために該被荷電体に対し接触回転される荷電ブラシであり、導電性の芯棒と、該芯棒に螺旋状に巻き付けられた帯状の導電性ブラシ基材とを含んでおり、該導電性ブラシ基材は、帯状基体に導電性ブラシ毛を植え込んだもので、該導電性ブラシ基材のブラシ毛密度と前記芯棒上での各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部のつなぎ目部分でのブラシ毛密度とを均一化するように、該芯棒上で各隣り合う導電性ブラシ基材側端縁部が互いに重なるように該芯棒に巻き付けられていることを特徴とする荷電ブラシ。
  2. 前記芯棒上での導電性ブラシ基材の重なり幅の大きさは、該ブラシ基材のブラシ毛密度と前記つなぎ目部分でのブラシ毛密度とを均一化する大きさであり、重なり部分でのブラシ毛の自由端の長さが短くならない長さであることを特徴とする請求項1に記載の荷電ブラシ。
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