JP2003271033A - クリーニング装置及び該クリーニング装置を有する画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び該クリーニング装置を有する画像形成装置

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JP2003271033A JP2002073418A JP2002073418A JP2003271033A JP 2003271033 A JP2003271033 A JP 2003271033A JP 2002073418 A JP2002073418 A JP 2002073418A JP 2002073418 A JP2002073418 A JP 2002073418A JP 2003271033 A JP2003271033 A JP 2003271033A
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博司 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体を帯電する帯電ローラの周面に当接
し、その周面に付着した異物を除去して該帯電ローラを
清掃するクリーニング部材を有するクリーニング装置に
おいて、クリーニング部材に多量の異物が蓄積して、帯
電ローラに対するクリーニング部材の清掃能力が低下す
ることを阻止する。 【解決手段】 画像形成動作時以外の時期に、帯電ロー
ラ2に当接しながら回転するクリーニング部材12に対
し、そのクリーニング部材12に付着した異物の帯電極
性と同極性の電圧を印加して、その異物を帯電ローラ2
の周面に再付着させ、さらにその異物を像担持体1上に
再付着させ、クリーニング部材12に多量の異物が蓄積
することを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニング装
置、及びそのクリーニング装置を有する画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】被清掃体を清掃するクリーニング装置は
従来より各種の技術分野における機械、装置に広く採用
されている。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ
などとして構成される画像形成装置においては、像担持
体の表面を清掃するクリーニング装置や、像担持体を帯
電する帯電ローラの周面を清掃するクリーニング装置、
或いは転写ベルトの表面を清掃するクリーニング装置な
どがそれぞれ用いられている。
【0003】この種のクリーニング装置は、被清掃体に
当接して該被清掃体を清掃するクリーニング部材を有し
ており、このクリーニング部材は、例えばブラシロー
ラ、或いは発泡体ローラなどとして構成される。かかる
クリーニング部材は、被清掃体から異物を除去して該被
清掃体を清掃するが、被清掃体からクリーニング部材に
移行した異物がクリーニング部材に蓄積し、その量が多
くなると、クリーニング部材の清掃能力が低下する。か
かる不具合を防止するため、クリーニング部材をフリッ
カーに打ち当ててクリーニング部材に付着した異物を叩
き落し、クリーニング部材に多量の異物が蓄積すること
を阻止することもできるが、この構成によると、クリー
ニング部材がフリッカーに強く打ち当るため、クリーニ
ング部材が早期に劣化し、その寿命が縮められる欠点を
免れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去したクリーニング装置と、該クリーニ
ング装置を有する画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、被清掃体に当接して該被清掃体を清掃する
クリーニング部材を有するクリーニング装置において、
前記クリーニング部材に付着した異物が、該クリーニン
グ部材に対向して位置する対向部材に静電的に移行する
ように、クリーニング部材と対向部材との間に電位差を
生じさせる手段を設けたことを特徴とするクリーニング
装置を提案する(請求項1)。
【0006】その際、対向部材が被清掃体であると有利
である(請求項2)。
【0007】また、上記請求項1に記載のクリーニング
装置において、前記対向部材は、前記クリーニング部材
に対向して設けられた異物回収部材であると有利である
(請求項3)。
【0008】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載のクリーニング装置において、前記クリーニング部
材から対向部材へ異物を移行させる動作を、予め設定し
た間隔をあけて自動的に実行すると有利である(請求項
4)。
【0009】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載のクリーニング装置において、前記クリーニング部材
は、被清掃体に接触するブラシ繊維を備えたブラシロー
ラより成り、該ブラシローラの自重によって、そのブラ
シ繊維が被清掃体に当接し、当該クリーニング部材が被
清掃体面の移動に従動して回転するように配置されてい
ると有利である(請求項5)。
【0010】さらに、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5のいずれかに記載のクリーニング装
置を具備して成る画像形成装置を提案する(請求項
6)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、被清掃体が画像形成装置の
帯電ローラより成る場合の実施形態例を図面に従って詳
細に説明する。
【0012】図1は画像形成装置の一例を示す断面図で
あり、ここに示した画像形成装置は、電子複写機、プリ
ンタ、ファクシミリ又はこれらの少なくとも2つの機能
を備えた複合機などとして構成されるものである。
【0013】図1に示した画像形成装置は、ドラム状の
感光体として構成された像担持体1を有し、画像形成動
作の開始に伴って、像担持体1は矢印A方向に回転駆動
される。このとき、像担持体表面に対向配置された帯電
部材の一例である帯電ローラ2が、図示していない駆動
装置により、又は像担持体1の表面の移動に従動して矢
印B方向に回転する。帯電ローラ2は芯金3と、そのま
わりに固定された抵抗層4より成り、かかる帯電ローラ
2が上述のように回転するとき、その芯金3に所定極性
の帯電電圧が印加され、これによって像担持体1の表面
が所定の極性に帯電される。
【0014】帯電された像担持体1の表面には、露光装
置の一例であるレーザ書き込みユニット(図示せず)か
ら出射する光変調されたレーザビームLBが照射され、
これによって像担持体表面に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は、現像装置5によりトナー像として可視像
化される。ここに示した現像装置5は、乾式の現像剤D
を収容した現像ケース6と、現像剤Dを担持して搬送す
る現像ローラ7を有し、矢印C方向に回転駆動される現
像ローラ7の周面に担持された現像剤のトナーが像担持
体に形成された静電潜像に静電的に移行し、該潜像がト
ナー像として可視像化される。
【0015】像担持体1には、矢印E方向に駆動される
転写ベルト8が対向配置され、図示していない給紙部か
ら給送された転写紙Pは、この転写ベルト8に担持され
て搬送される。転写紙Pが像担持体1と転写ベルト8の
間の転写領域を通るとき、転写ベルト8を挟んで像担持
体1に対向配置された転写装置9に転写電圧が印加さ
れ、これによって像担持体表面に形成されたトナー像が
転写紙P上に静電的に転写される。像担持体上に形成さ
れたトナー像を中間転写体に転写し、その転写トナー像
を転写紙に転写するように構成することもできる。
【0016】トナー像転写後の像担持体表面に付着する
転写残トナーは、像担持体表面に圧接したクリーニング
ブラシ10とクリーニングブレード11のクリーニング
部材によって掻き取り除去される。一方、トナー像を転
写された転写紙Pは、図示していない定着装置を通り、
このとき熱と圧力の作用によって、そのトナー像が転写
紙上に定着される。
【0017】図1に示した画像形成装置においては、像
担持体1、帯電ローラ2、クリーニングブラシ10及び
後述するクリーニング部材12が、ユニットケース13
に回転自在に組み付けられ、しかもクリーニングブレー
ド11の基端部がユニットケース13に固定され、これ
らの要素によって一体的なプロセスカートリッジ14が
構成されている。このプロセスカートリッジ14を、画
像形成装置本体に固定されたガイドレール15に沿って
手前側に引き出し、又は奥側に押し込んで、当該プロセ
スカートリッジ14を所定の位置に装填することができ
る。クリーニングブラシ10、クリーニングブレード1
1、及びユニットケース13の一部により構成されたク
リーニングケース16によって、像担持体表面を清掃す
る像担持体用のクリーニング装置17が構成されてい
る。
【0018】帯電ローラ2は、前述のように像担持体に
対向してその像担持体1を帯電する用をなす。かかるロ
ーラ2は、図1に示す如く、像担持体1の表面に圧接し
ていてもよいが、像担持体1の表面から微小間隙をあ
け、その像担持体に対して非接触状態で位置していても
よい。
【0019】ところで、前述の如く画像形成動作が行わ
れるとき、クリーニング装置17は、像担持体上の転写
残トナーを除去するが、全てのトナーを除去することは
困難であり、微量のトナーがクリーニングブレード11
をすり抜ける。また、転写紙Pが像担持体1と転写装置
9とのニップ部を通過するとき、紙粉の一部が像担持体
上に付着し、その紙粉もクリーニング装置17により除
去されるが、一部の紙粉はクリーニングブレード11を
すり抜ける。このようにしてすり抜けたトナーや紙粉、
或いは画像形成装置本体内に浮遊するトナーなどの異物
が帯電ローラ2の周面に付着する。これを放置したとす
ると、像担持体の帯電むらや帯電不良が発生し、像担持
体上に形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0020】そこで、本例の画像形成装置には、前述の
クリーニング部材12を備えた帯電ローラ用のクリーニ
ング装置18が設けられ、このクリーニング装置18に
よって帯電ローラ2の周面に付着した異物を除去して、
その周面を清掃するように構成されている。ここに示し
たクリーニング部材12は、図2及び図3にも示すよう
に、金属などの導体より成る芯軸19と、この芯軸19
の周面に基端部が固定された多数のブラシ繊維20を有
するブラシローラにより構成され、かかるクリーニング
部材12は帯電ローラ2に対して平行に延びている。ブ
ラシ繊維20は、図3に符号Wで示した範囲において、
芯軸19の全周に亘って設けられている。図1及び図2
に示すように、クリーニング部材12は、そのブラシ繊
維20が、被清掃体、この例では帯電ローラ2の表面に
当接しながら回転する。このように、クリーニング装置
18は、被清掃体に当接して該被清掃体を清掃するクリ
ーニング部材12を有し、本例のクリーニング部材12
は、被清掃体に接触する多数のブラシ繊維20を備えた
ブラシローラより成る。
【0021】クリーニング部材12を図示していない圧
縮ばねなどの加圧手段によって帯電ローラ2の周面に圧
接させたり、後述する規制手段によって被清掃体に対す
るブラシ繊維の当接状態を規制したり、またこのクリー
ニング部材12を図示していない駆動装置によって回転
駆動してもよいが、本例のクリーニング部材12は、そ
のブラシ繊維20が、当該クリーニング部材12の自重
によって被清掃体、すなわち帯電ローラ2の表面に当接
し、しかもそのクリーニング部材12が被清掃体面の移
動に従動して矢印G方向に回転するように配置されてい
る。
【0022】具体的には、図1及び図2に示すように、
ユニットケース13の奥側の側板13Aと、手前側の側
板(図示せず)に、図3にも鎖線で示す如く保持部材2
1がそれぞれ固定され、その各保持部材21には下部が
開放したガイドスロット22がそれぞれ形成され、その
各ガイドスロット22にクリーニング部材12の芯軸1
9の長手方向各端部が、回転自在に、かつそのガイドス
ロット22に沿って矢印F方向(被清掃体面に対して接
近又は離間する方向)に摺動自在に嵌合している。各ガ
イドスロット22の幅は、芯軸19の各端部の直径より
もわずかに大きく設定され、これにより芯軸19の各端
部が各ガイドスロット22にがたつくことなく嵌合する
ことができる。
【0023】クリーニング部材12は、帯電ローラ2の
上部領域に位置し、かつその芯軸19の各端部がガイド
スロット22に摺動自在に嵌合しているので、クリーニ
ング部材12は、そのブラシ繊維20が、当該クリーニ
ング部材12の自重によって帯電ローラ2の表面に当接
する。しかも、芯軸19の各端部がガイドスロット22
に回転自在に嵌合しているので、帯電ローラ2が矢印B
方向に回転するとき、クリーニング部材12は、帯電ロ
ーラ2の表面の移動に従動して矢印G方向に回転するこ
とができる。クリーニング部材12が帯電ローラ2の回
転に対して連れ回わりし、このとき帯電ローラ2の表面
に当接したブラシ繊維20が帯電ローラ2の表面に付着
したトナーなどの異物を除去し、当該表面を清掃するの
である。
【0024】上述のように、ブラシローラより成るクリ
ーニング部材12は、被清掃体に付着したトナーや紙粉
などの異物をブラシ繊維20の先端面にて被清掃体上か
ら弾き出して、その異物を被清掃体面から除去するが、
その弾き出された異物は、ブラシ繊維間に次第に蓄積し
ていく。これを放置したとすると、ブラシ繊維間に蓄積
した異物の量が増え、これが増えれば増えるほどブラシ
繊維20の清掃能力が低下する。また、衝撃や振動によ
って蓄積された異物が帯電ローラ2上に一挙に落下すれ
ば、異常画像の原因となるおそれもある。
【0025】そこで、先にも説明したように、ブラシ繊
維をフリッカーに打ち当て、そのブラシ繊維に付着した
異物を叩き落すことが考えられるが、このようにすると
ブラシ繊維がフリッカーに強く打ち当るため、当該ブラ
シ繊維の劣化が促進される。また、本例のクリーニング
装置18のように、クリーニング部材12が被清掃体面
の移動に従動して連れ回わりするように構成されている
場合、そのブラシ繊維20をフリッカーに打ち当てる
と、フリッカーから受ける抵抗によってクリーニング部
材12のに回転速度が極めて遅くなるか、又はクリーニ
ング部材12が停止してしまい、クリーニング部材の機
能が失われることになる。このため、ブラシ繊維20を
フリッカーに打ち当てる構成を採用することはできな
い。
【0026】そこで、本例のクリーニング装置18にお
いては、画像形成動作時以外の時期に、クリーニング部
材12に付着した異物を帯電ローラ2の表面に静電的に
移行させて、そのクリーニング部材12を清掃するよう
に構成されている。より具体的に示すと、ブラシ繊維2
0に付着したトナーがマイナスに帯電している場合に
は、画像形成動作開始前、又はその動作の終了後に、例
えば、クリーニング部材12の芯軸19に−1000
V、帯電ローラ2の芯金3に−600V、像担持体1に−
200Vの電圧をそれぞれ印加し、回転するクリーニン
グ部材12のブラシ繊維20間に蓄積したトナーを、同
じく回転する帯電ローラ2の表面に静電的に移行させ、
さらにそのトナーを回転する像担持体1の表面に移行さ
せる。像担持体表面に戻されたトナーなどの異物は、図
1に示したクリーニング装置17によって像担持体表面
から除去される。このようにして、クリーニング部材1
2に多量の異物が蓄積されることを阻止でき、前述の不
具合を回避することができる。しかもブラシ繊維20が
早期に劣化したり、クリーニング部材12の回転が阻害
されることはない。
【0027】上述した例では、クリーニング部材12に
対向して位置する被清掃体、すなわち帯電ローラ2自体
を対向部材とし、クリーニング部材12に付着した異物
をその対向部材に静電的に移行させてクリーニング部材
12に多量の異物が蓄積することを阻止するように構成
されている。クリーニング部材に付着した異物が、その
クリーニング部材に対向して位置する対向部材に静電的
に移行するように、クリーニング部材と対向部材との間
に電位差を生じさせる手段が設けられ、その対向部材が
被清掃体により構成されているのである。
【0028】これに対し、図4に示すように、例えば導
電性のローラより成る異物回収部材30を、クリーニン
グ部材12のブラシ繊維20に接触させて配置し、ブラ
シ繊維20に付着した異物をその異物回収部材30に静
電的に移行させるように構成することもできる。例え
ば、回転するクリーニング部材12の芯軸19に−80
0V、同じく矢印方向に回転する異物回収部材30に−
400Vの電圧を印加して、ブラシ繊維20に蓄積した
マイナス極性のトナーを、クリーニング部材12から異
物回収部材30に静電的に移行させ、ブラシ繊維20に
多量の異物が蓄積されることを阻止することができる。
異物回収部材30の表面に付着した異物は、その表面に
圧接したブレード31によって掻き落し、これを異物回
収容器32に回収する。この構成によっても、クリーニ
ング部材12の清掃能力を常に高く保つことができ、高
品質な画像を形成することができる。
【0029】上述のように、図4に示した例において
は、クリーニング部材から異物を静電的に移行させる対
向部材が、クリーニング部材に対向して設けられた異物
回収部材より成る。
【0030】その際、異物回収部材30を、保持部材2
1に回転自在に支持すると共に、図示していない駆動装
置によってこの異物回収部材30を回転駆動することが
でき、またブレード31と異物回収容器32を、ユニッ
トケース13に一体的に組み付けることができる。この
ようにして、異物回収部材30、ブレード31及び異物
回収容器32を、プロセスカートリッジ14の構成要素
とすることができる。
【0031】上述した各例におけるクリーニング部材1
2の清掃動作は、例えば、画像形成装置本体に設けられ
たプリントカウンタにより、予め設定されたプリント枚
数毎に、例えば1000枚毎に定期的にかつ自動的に行
われるように構成すると、長期に亘って高品質な画像を
形成することができる。クリーニング部材から対向部材
へ異物を移行させる動作を、予め設定した間隔をあけて
自動的に実行するのである。
【0032】なお、前述のようにクリーニング部材12
を駆動装置によって回転駆動することもでき、その際、
クリーニング部材12の外周部(ブラシ繊維の先端部)
の線速と被清掃体表面との線速を等しくし、或いは両線
速に差をもたせることもできる。これに対し、本例のク
リーニング装置18のクリーニング部材12は、駆動装
置により回転駆動されるのではなく、帯電ローラ2の回
転に従動して回転するので、クリーニング部材12を回
転駆動する駆動装置が不要となり、これによって、クリ
ーニング装置18の構成を簡素化できると共に、そのコ
ストを低減することができる。
【0033】また、クリーニング部材12のブラシ繊維
20を被清掃体の表面に当接させたとき、そのクリーニ
ング部材12の半径方向におけるブラシ繊維20の最大
変形量がブラシ繊維の食い込み量であるが、この食い込
み量が大きくなりすぎると、ブラシ繊維が早期に毛倒れ
と称されている永久変形を起こし、その清掃能力が低下
する。逆にブラシ繊維の食い込み量が少なすぎても、帯
電ローラ2の表面の清掃効率が低下する。そこで、図示
していない規制手段によってクリーニング部材12の中
心と帯電ローラ2の中心の間の距離が一定となるように
両者の相対位置を調整してブラシ繊維の食い込み量を規
制することもできるが、かかる規制手段を設ければ、そ
れだけクリーニング装置のコストが上昇し、その構造が
複雑化する。
【0034】これに対し、本例のクリーニング装置18
においては、クリーニング部材12がその自重によって
帯電ローラ2の表面に当接するように構成されているの
で、クリーニング部材12の重量を調整するだけで、所
望するブラシ繊維の食い込み量が得られ、上記規制手段
を省くことができる。これにより、クリーニング装置1
8の構造の簡素化と、コストの低減を達成できる。しか
も、ブラシ繊維20が帯電ローラ2の表面に過度に強く
当ることがないため、帯電ローラ2の表面の摩耗を抑え
ることもできる。
【0035】ブラシ繊維20の長さは適宜設定できる
が、この長さを2mm以下、特に0.4乃至0.6mmに設
定することが望ましい。このブラシ繊維の長さは、芯軸
19に対して固定されたブラシ繊維部分を除く、フリー
となったブラシ繊維部分の長さである。このようにブラ
シ繊維の長さを短かくすると、帯電ローラ2の表面に圧
接して弾性的に曲げ変形したブラシ繊維の基端部に作用
する曲げモーメントを小さくすることができる。これに
より長期に亘ってブラシ繊維の毛倒れ(永久変形)の発
生を効果的に抑えることができ、クリーニング部材12
の寿命を伸ばすことができる。ブラシ繊維20の長さを
2mmよりも長くすると、そのブラシ繊維の先端部におけ
るブラシ繊維間の間隔が大きくなるので、帯電ローラ2
の表面に当接した各ブラシ繊維に加えられる荷重が大き
くなり、これによってブラシ繊維の毛倒れが促進される
おそれがあるが、ブラシ繊維の長さを2mm以下に設定す
ることにより、かかる不具合を回避することができる。
【0036】また、ブラシ繊維が2mm以下という短かい
長さであると、帯電ローラ2の表面に圧接して弾性変形
したブラシ繊維が、クリーニング部材12の回転に伴っ
て、帯電ローラ2から離れると、瞬時にして元の形態に
弾性復帰するので、このときの衝撃によってブラシ繊維
の先端部に付着したトナーが当該ブラシ繊維から飛び出
る。このため、ブラシ繊維間に蓄積される異物の量を少
なくすることができる。
【0037】また、ブラシ繊維20の太さと、その植毛
密度も適宜設定できるが、当該太さを2デニール以下と
し、ブラシ繊維の植毛密度を20000本/cm以上、
特に30000本/cm以上に設定すると、帯電ローラ
2の表面に多数本のブラシ繊維が当接することになり、
これによって各ブラシ繊維に加えられる荷重を小さくす
ることができる。これによっても長期に亘ってブラシ繊
維の毛倒れの発生を抑えることができる。また、ブラシ
繊維の密度をこのように高めると、帯電ローラ表面に当
接するブラシ繊維の本数が増大するので、帯電ローラ2
の表面を効率よく清掃し、その汚れむらをなくすことが
でき、像担持体1上に常に高品質な画像を形成すること
が可能となる。
【0038】また、クリーニング部材12の重量も適宜
設定できるが、特に当該重量を50gf以上で200g
f以下に設定すると、ブラシ繊維20の適度な食い込み
量を保証でき、かつクリーニング部材12を円滑に連れ
回わりさせることが可能となる。クリーニング部材12
の重量が50gfより小さいと、ブラシ繊維の食い込み
量が少なくなりすぎて、帯電ローラ2の表面の清掃効率
が低下し、当該重量が200gfよりも大きいと、ブラ
シ繊維の食い込み量が過度に大きくなって、ブラシ繊維
の毛倒れが促進されやすくなる。
【0039】また、ブラシ繊維20を適宜な方法によっ
て芯軸19に固定することができるが、特に、ブラシ繊
維20の基端部をクリーニング部材12の芯軸19の周
面に静電植毛法により固定すると、芯軸19に対して、
短かい繊維を高密度に植毛することができる。これによ
り、長期間に亘ってブラシ繊維の毛倒れの発生を防止で
き、クリーニング部材12の寿命を伸ばすことが可能と
なる。
【0040】例えば、芯軸19の範囲W(図3)に接着
剤を塗布し、多数の繊維の基端部をその接着剤に静電的
に付着させて、当該繊維の基端部を接着剤を介して芯軸
19に固定することができる。
【0041】ブラシ繊維の材質も適宜選択できるが、実
験によると、特にナイロン66又はPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)などの樹脂により当該ブラシ繊維を
構成すると、ブラシ繊維の毛倒れを効果的に抑え、適度
な食い込み量が得られることが確認されている。
【0042】また、帯電ローラ2に付着した異物をブラ
シ繊維に静電的に吸引できる材料によって、当該ブラシ
繊維を構成すると、帯電ローラ2の表面の清掃効率を一
層高めることができる。
【0043】また、図1に示した現像装置5において使
用されるトナーとして、所謂重合法によって作成したト
ナーを採用すると、帯電ローラ2へのトナーの付着を抑
制することができる。前述のように帯電ローラ2に付着
する異物には、クリーニング装置17を通り抜けたトナ
ーが含まれているが、重合法によって作成されたトナー
は、その1粒ずつの対電荷質量比が極めて揃っているた
め、転写紙Pへの転写効率を高くすることができ、その
結果、転写残トナーの量が少なくなり、クリーニング装
置17を通り抜けるトナーの量も少なくなるため、帯電
ローラ2に付着するトナーの量が減少する。その際、各
トナー粒子が真球以外ないしは真球に近い形以外の形状
を有していることが好ましい。かかるトナーはクリーニ
ング装置17によって効率よく除去できるので、帯電ロ
ーラ2に付着するトナーの量を一層減少させることがで
きる。
【0044】また、図1に示した例のように、少なくと
も、帯電ローラ2の如き帯電部材と、その帯電部材を清
掃するクリーニング部材12とを一体的に組み付けてプ
ロセスカートリッジ14を構成することができるが、前
述の構成によって、帯電部材を効率よく清掃でき、その
帯電部材の寿命を伸ばすことができるので、プロセスカ
ートリッジ自体の寿命を伸ばすことができる。従来のプ
ロセスカートリッジは、その帯電部材の寿命が短く、こ
れによりプロセスカートリッジの寿命が縮められていた
が、本例のプロセスカートリッジは、その本来の利点を
生かしつつ、その寿命を伸ばすことができるのである。
【0045】また、以上説明した例では、クリーニング
部材12がブラシローラにより構成されているが、他の
適宜な形態のクリーニング部材、例えば芯軸に発泡体を
積層し、その発泡体を被清掃体に接触させる発泡体ロー
ラなどから成るクリーニング部材を用いることもでき
る。
【0046】以上、被清掃体が像担持体1に対向してそ
の像担持体1を帯電する帯電ローラ2である場合のクリ
ーニング装置と、かかるクリーニング装置を有する画像
形成装置の例を説明したが、帯電ローラ2以外の各種被
清掃体を清掃するために、上述した各構成のクリーニン
グ装置を用いることができる。例えば、図1に示した画
像形成装置は、像担持体に形成されたトナー像を転写紙
に転写したあとの像担持体表面を清掃するクリーニング
装置17を有しているが、このクリーニング装置のクリ
ーニングブラシ10を、前述のクリーニング部材12と
同様に構成して、先に説明した各構成を像担持体用のク
リーニング装置17に適用することができる。その他、
前述の中間転写体上に付着した転写残トナーを除去する
ために、前述のクリーニング部材を有するクリーニング
装置を用いることもでき、また転写ベルト8上に付着し
たトナーを除去するクリーニング装置にも前述の各構成
を採用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、クリーニング部材に多
量の異物が蓄積して、被清掃体に対するクリーニング部
材の清掃能力が大きく低下することを阻止でき、しかも
クリーニング部材が早期に劣化する不具合も阻止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】帯電ローラを清掃するクリーニング装置の拡大
図である。
【図3】クリーニング部材の正面図である。
【図4】帯電ローラを清掃するクリーニング装置の他の
例を示す、図2と同様の図である。
【符号の説明】
12 クリーニング部材 18 クリーニング装置 20 ブラシ繊維 30 異物回収部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 真一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小野 博司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 須田 武男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川隅 正則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H134 GA01 GA02 GA05 GB02 HB01 HB11 HB16 HB18 HB19 JB01 KB03 KB05 KB08 KB12 KC10 KD04 KG01 KG07 KG08 KH01 KH10 KH16 2H200 FA13 GA23 GA34 HA02 HB12 HB14 JA03 LA02 LB02 LB03 LB12 LB17 LB35 LB37 LB38 MA04 MA20 MC11 MC20 NA02 NA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被清掃体に当接して該被清掃体を清掃す
    るクリーニング部材を有するクリーニング装置におい
    て、前記クリーニング部材に付着した異物が、該クリー
    ニング部材に対向して位置する対向部材に静電的に移行
    するように、クリーニング部材と対向部材との間に電位
    差を生じさせる手段を設けたことを特徴とするクリーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記対向部材は被清掃体である請求項1
    に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記対向部材は、前記クリーニング部材
    に対向して設けられた異物回収部材である請求項1に記
    載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部材から対向部材へ異
    物を移行させる動作を、予め設定した間隔をあけて自動
    的に実行する請求項1乃至3のいずれかに記載のクリー
    ニング装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング部材は、被清掃体に接
    触するブラシ繊維を備えたブラシローラより成り、該ブ
    ラシローラの自重によって、そのブラシ繊維が被清掃体
    に当接し、当該クリーニング部材が被清掃体面の移動に
    従動して回転するように配置されている請求項1乃至4
    のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のクリ
    ーニング装置を具備して成る画像形成装置。
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