JP3904200B2 - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシローラを有するクリーニング装置、及び該クリーニング装置を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被清掃体を清掃するクリーニング装置は従来より各種の技術分野における機械、装置に広く採用されている。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリなどとして構成される画像形成装置においては、像担持体の表面を清掃するクリーニング装置や、像担持体を帯電する帯電ローラの周面を清掃するクリーニング装置、或いは転写ベルトの表面を清掃するクリーニング装置などがそれぞれ用いられている。
【0003】
このようなクリーニング装置として、多数のブラシ繊維を有し、そのブラシ繊維が被清掃体に当接しながら回転するブラシローラを備えたクリーニング装置が広く利用されている(例えば特開平7−140763号公報参照)。このブラシローラは、そのブラシ繊維が被清掃体に当接しながら回転するので、当該ブラシ繊維に大きな外力が加えられ、そのブラシ繊維が経時的に毛倒れと称せられている永久変形を起こす。かかる毛倒れが著しくなると、ブラシローラの清掃能力が低下するので、長期に亘って毛倒れ現象が発生しないようにブラシローラを構成する必要がある。このため、従来よりブラシ繊維の毛倒れを防止するための各種提案がなされているが、従来の構成によると、ブラシ繊維の毛倒れを抑制することによって、ブラシローラの清掃能力が低下する欠点を免れなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、帯電ローラに対する清掃能力の低下を抑え、かつブラシ繊維の毛倒れの発生を効果的に抑制することのできるブラシローラを有するクリーニング装置と、該クリーニング装置を有する画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、帯電ローラの表面に当接して該帯電ローラを清掃するブラシ繊維を有するブラシローラを備えたクリーニング装置において、太さの異なるブラシ繊維が混在し、かつ該ブラシ繊維の長さが2mm以下に設定されているブラシローラを用い、該ブラシローラの芯軸の長手方向各端部が、軸受部材に形成されたガイドスロットに、回転自在に、かつ帯電ローラの表面に対して接近又は離間する方向に摺動自在に嵌合し、該ブラシローラは、その自重によって、当該ブラシローラのブラシ繊維が帯電ローラの表面に当接すると共に、帯電ローラの表面の移動に従動して回転するように構成されていることを特徴とするブラシローラを提案する(請求項1)。
【0006】
その際、2デニール以上の太さのブラシ繊維と、2デニールよりも細いブラシ繊維が混在しているブラシローラを用いると有利である(請求項2)。
【0010】
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、請求項1又は2に記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項3)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、被清掃体が画像形成装置の帯電ローラより成る場合の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0012】
図1は画像形成装置の一例を示す断面図であり、ここに示した画像形成装置は、電子複写機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成されるものである。
【0013】
図1に示した画像形成装置は、ドラム状の感光体として構成された像担持体1を有し、画像形成動作の開始に伴って、像担持体1は矢印A方向に回転駆動される。このとき、像担持体表面に対向配置された帯電ローラ2が、図示していない駆動装置により、又は像担持体1の表面の移動に従動して矢印B方向に回転する。帯電ローラ2は芯金3と、そのまわりに固定された抵抗層4より成り、かかる帯電ローラ2が上述のように回転するとき、その芯金3に所定極性の帯電電圧が印加され、これによって像担持体1の表面が所定の極性に帯電される。
【0014】
帯電された像担持体1の表面には、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット(図示せず)から出射する光変調されたレーザビームLBが照射され、これによって像担持体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置5によりトナー像として可視像化される。ここに示した現像装置5は、乾式の現像剤Dを収容した現像ケース6と、現像剤Dを担持して搬送する現像ローラ7を有し、矢印C方向に回転駆動される現像ローラ7の周面に担持された現像剤のトナーが像担持体に形成された静電潜像に静電的に移行し、該潜像がトナー像として可視像化される。
【0015】
像担持体1には、矢印E方向に駆動される転写ベルト8が対向配置され、図示していない給紙部から給送された転写紙Pは、この転写ベルト8に担持されて搬送される。転写紙Pが像担持体1と転写ベルト8の間の転写領域を通るとき、転写ベルト8を挟んで像担持体1に対向配置された転写装置9に転写電圧が印加され、これによって像担持体表面に形成されたトナー像が転写紙P上に静電的に転写される。像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写し、その転写トナー像を転写紙に転写するように構成することもできる。
【0016】
トナー像転写後の像担持体表面に付着する転写残トナーは、像担持体表面に圧接したクリーニングブラシ10とクリーニングブレード11のクリーニング部材によって掻き取り除去される。一方、トナー像を転写された転写紙Pは、図示していない定着装置を通り、このとき熱と圧力の作用によって、そのトナー像が転写紙上に定着される。
【0017】
図1に示した画像形成装置においては、像担持体1、帯電ローラ2、クリーニングブラシ10及び後述するブラシローラ12が、ユニットケース13に回転自在に組み付けられ、しかもクリーニングブレード11の基端部がユニットケース13に固定され、これらの要素によって一体的なプロセスカートリッジ14が構成されている。このプロセスカートリッジ14を、画像形成装置本体に固定されたガイドレール15に沿って手前側に引き出し、又は奥側に押し込んで、当該プロセスカートリッジ14を所定の位置に装填することができる。クリーニングブラシ10、クリーニングブレード11、及びユニットケース13の一部により構成されたクリーニングケース16によって、像担持体表面を清掃する像担持体用のクリーニング装置17が構成されている。
【0018】
帯電ローラ2は、前述のように像担持体に対向してその像担持体1を帯電する用をなす。かかるローラ2は、図1に示す如く、像担持体1の表面に圧接していてもよいが、像担持体1の表面から微小間隙をあけ、その像担持体に対して非接触状態で位置していてもよい。
【0019】
ところで、前述の如く画像形成動作が行われるとき、クリーニング装置17は、像担持体上の転写残トナーを除去するが、全てのトナーを除去することは困難であり、微量のトナーがクリーニングブレード11をすり抜ける。このようにしてすり抜けたトナーや、画像形成装置本体内に浮遊するトナーなどの異物が帯電ローラ2の周面に付着する。これを放置したとすると、像担持体の帯電むらや帯電不良が発生し、像担持体上に形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0020】
そこで、本例の画像形成装置には、前述のブラシローラ12を備えた帯電ローラ用のクリーニング装置18が設けられ、このクリーニング装置18によって帯電ローラ2の周面を清掃するように構成されている。ブラシローラ12は、帯電ローラ2に対して平行に延び、図2及び図3にも示すように、金属又は硬質樹脂などの剛体より成る芯軸19と、この芯軸19の周面に基端部が固定された多数のブラシ繊維20を有している。ブラシ繊維20は、図3に符号Wで示した範囲において、芯軸19の全周に亘って設けられている。図1及び図2に示すように、ブラシローラ12は、そのブラシ繊維20が、被清掃体、すなわち帯電ローラ2の表面に当接しながら回転する。このように、クリーニング装置18は、帯電ローラ2の表面に当接して該帯電ローラ2を清掃する多数のブラシ繊維を有するブラシローラ12を備えている。
【0021】
ブラシローラ12を図示していない圧縮ばねなどの加圧手段によって帯電ローラ2の周面に圧接させたり、後述する規制手段によって被清掃体に対するブラシ繊維の当接状態を規制したり、またこのブラシローラ12を図示していない駆動装置によって回転駆動してもよいが、本例のブラシローラ12は、そのブラシ繊維20が、当該ブラシローラ12の自重によって被清掃体、すなわち帯電ローラ2の表面に当接し、かつその帯電ローラ2の表面の移動に従動して矢印G方向に回転するように構成されている。
【0022】
具体的には、図1及び図2に示すように、ユニットケース13の奥側の側板13Aと、手前側の側板(図示せず)に、図3にも鎖線で示す如く軸受部材21がそれぞれ固定され、その各軸受部材21には下部が開放したガイドスロット22がそれぞれ形成され、その各ガイドスロット22にブラシローラ12の芯軸19の長手方向各端部が、回転自在に、かつそのガイドスロット22に沿って矢印F方向(帯電ローラの表面に対して接近又は離間する方向)に摺動自在に嵌合している。各ガイドスロット22の幅は、芯軸19の各端部の直径よりもわずかに大きく設定され、これにより芯軸19の各端部が各ガイドスロット22にがたつくことなく嵌合することができる。
【0023】
ブラシローラ12は、帯電ローラ2の上部領域に位置し、かつその芯軸19の各端部がガイドスロット22に摺動自在に嵌合しているので、ブラシローラ12は、そのブラシ繊維20が、当該ローラ12の自重によって帯電ローラ2の表面に当接する。しかも、芯軸19の各端部がガイドスロット22に回転自在に嵌合しているので、帯電ローラ2が矢印B方向に回転するとき、ブラシローラ12は、帯電ローラ2の表面の移動に従動して矢印G方向に回転することができる。ブラシローラ12が帯電ローラ2の回転に対して連れ回わりし、このとき帯電ローラ2の表面に当接したブラシ繊維20が帯電ローラ2の表面に付着したトナーを除去し、当該表面を清掃するのである。
【0024】
ところで、ブラシローラ12のブラシ繊維20が永久変形してその毛倒れが著しくなると、帯電ローラ2を清掃する能力が低下する。このような毛倒れの発生を抑えるには、ブラシ繊維の太さを太くし、その剛性と強度を高めることにより、ブラシ繊維20の永久変形を抑えるように構成することが考えられる。ところが、ブラシ繊維の太さを太くすると、そのブラシ繊維が被清掃体表面の微小な凹凸に追従しきれず、その清掃能力が低下してしまう。またブラシ繊維の太さを太くすると、そのブラシ繊維の植毛密度が低下するので、各ブラシ繊維が被清掃体表面に付着する異物に対して接触する機会が減少し、これによっても清掃能力が低下する欠点を免れない。
【0025】
上述の如き清掃能力の低下を防止するには、ブラシ繊維の太さを細くすればよい。ところが、このように構成すると、そのブラシ繊維が変形しやすくなり、早期にブラシ繊維の毛倒れが発生し、その寿命が縮められる。
【0026】
そこで、本例のクリーニング装置18においては、太さの異なるブラシ繊維20が混在し、かつそのブラシ繊維20の長さが2mm以下に設定されているブラシローラ12が用いられている。この構成によれば、太さの太いブラシ繊維が、ブラシローラ12を支え、ブラシ繊維20の全体が短期間で永久変形することを阻止する。しかも太さの細いブラシ繊維が帯電ローラ2の表面の微小な凹凸に追従してその清掃能力を高めることができる。太いブラシ繊維と細いブラシ繊維が、毛倒れの発生の抑制と、清掃能力の向上の2つの機能をそれぞれ分担し、ブラシローラ12の長寿命化と、機能向上を達成することができるのである。しかも、この構成によってブラシローラ12のコストが極端に上昇することはない。
【0027】
太いブラシ繊維と細いブラシ繊維の各太さは適宜設定できるが、本発明者の検討したところによると、2デニール以上の太さのブラシ繊維と、2デニールよりも細いブラシ繊維が混在しているブラシローラ12を用いると、その毛倒れの発生の抑制と、ブラシローラ12の清掃能力の向上を特に効果的に高めることができた。例えば、2.0デニールのブラシ繊維と0.8デニールのブラシ繊維が混在するブラシローラによって上記効果をより確実なものにすることができる。
【0028】
一方、ブラシ繊維20の長さを2mm以下に設定することにより、帯電ローラ2の表面に当接して弾性的に曲げ変形した各ブラシ繊維20の基端部に作用する曲げモーメントを小さくすることができ、これによっても長期に亘ってブラシ繊維の毛倒れ(永久変形)の発生を抑えることができる。ブラシ繊維の長さを2mmよりも長くすると、そのブラシ繊維の先端部におけるブラシ繊維間の間隔が大きくなるので、帯電ローラ2の表面に当接した各ブラシ繊維に加えられる荷重が大きくなり、これによって毛倒れが促進されるおそれがあるが、繊維の長さを2mm以下に設定することにより、かかる不具合を回避することができる。ブラシ繊維20の長さを0.4乃至0.6mmに設定することが特に好ましい。なお、このブラシ繊維の長さは、芯軸19に対して固定された繊維部分を除く、フリーとなったブラシ繊維部分の長さである。
【0029】
ブラシ繊維の太さを上述のように設定すると共に、その長さを上述の如く設定することによって、ブラシローラの清掃能力を向上させ、かつ毛倒れの発生を効果的に抑制することができる。
【0030】
また、ブラシ繊維20の植毛密度は適宜設定できるが、その密度を20000本/cm2以上、特に30000本/cm2以上に設定すると、帯電ローラ2の表面に多数本のブラシ繊維が当接することになり、これによって各ブラシ繊維に加えられる荷重を小さくすることができる。これによっても長期に亘ってブラシ繊維の毛倒れの発生を抑えることができる。また、ブラシ繊維の密度をこのように高めると、帯電ローラ表面に当接する繊維の本数が増大するので、帯電ローラ2の表面を効率よく清掃し、その汚れむらをなくすことができ、像担持体1上に常に高品質な画像を形成することが可能となる。
【0031】
但し、ブラシ繊維の植毛密度を過度に高くすると、異物によるブラシの目詰まりが著しくなり、その清掃能力が低下するので、この点をも考慮に入れてブラシ繊維の密度を設定することが望ましい。
【0032】
なお、前述のようにブラシローラ12を駆動装置によって回転駆動することもでき、その際、ブラシローラ12の外周部(ブラシ繊維の先端部)の線速と被清掃体表面との線速を等しくし、或いは両線速に差をもたせることもできる。これに対し、本例のクリーニング装置18のブラシローラ12は、駆動装置により回転駆動されるのではなく、帯電ローラ2の回転に従動して回転するので、ブラシローラ12を回転駆動する駆動装置が不要となり、これによって、クリーニング装置18の構成を簡素化できると共に、そのコストを低減することができる。
【0033】
また、ブラシローラのブラシ繊維を被清掃体の表面に当接させたとき、そのブラシローラの半径方向におけるブラシ繊維の最大変形量がブラシ繊維の食い込み量であるが、この食い込み量が大きくなりすぎると、ブラシ繊維が早期に毛倒れを起こし、逆にブラシ繊維の食い込み量が少なすぎると、帯電ローラ2の表面の清掃効率が低下する。そこで、図示していない規制手段によってブラシローラの中心と帯電ローラの中心の間の距離が一定となるように両者の相対位置を調整してブラシの食い込み量を規制することもできるが、かかる規制手段を設ければ、それだけクリーニング装置のコストが上昇し、その構造が複雑化する。
【0034】
これに対し、本例のクリーニング装置18においては、ブラシローラ12がその自重によって帯電ローラ2の表面に当接するように構成されているので、ブラシローラ12の重量を調整するだけで、所望するブラシ繊維の食い込み量が得られ、上記規制手段を省くことができる。これにより、クリーニング装置18の構造の簡素化と、コストの低減を達成できる。しかも、ブラシ繊維20が帯電ローラ2の表面に過度に強く当ることがないため、帯電ローラ2の表面の摩耗を抑えることもできる。
【0035】
また、帯電ローラ2の表面に自重で当接するブラシローラ12の重量も適宜設定できるが、特に当該重量を50gf以上で200gf以下に設定すると、ブラシ繊維20の適度な食い込み量を保証でき、かつブラシローラ12を円滑に連れ回わりさせることが可能となる。ブラシローラ12の重量が50gfより小さいと、ブラシ繊維の食い込み量が少なくなりすぎて、帯電ローラ2の表面の清掃効率が低下し、当該重量が200gfよりも大きいと、ブラシ繊維の食い込み量が過度に大きくなって、ブラシ繊維の毛倒れが促進されやすくなる。
【0036】
ブラシローラのブラシ繊維の先端部に付着したトナーを除去するため、そのブラシ繊維をフリッカーに打ち当てるように構成してもよいが、ブラシ繊維20の長さを前述のように2mm以下と短かくすると、図1に示すように、そのブラシ繊維20をフリッカーに打ち当てずとも、当該ブラシ繊維の先端部に付着したトナーを除去することができる。その理由は必ずしも明らかではないが、ブラシ繊維が2mm以下という短かい長さであると、帯電ローラ2の表面に圧接して弾性変形したブラシ繊維が、ブラシローラ12の回転に伴って、帯電ローラ2から離れたとき、瞬時にして元の形態に弾性復帰するので、このときの衝撃によってブラシ繊維の先端部に付着したトナーが当該ブラシ繊維から飛び出るためであると考えられる。
【0037】
また、ブラシ繊維20を適宜な方法によって芯軸19に固定することができるが、特に、ブラシ繊維20の基端部をブラシローラの芯軸19の周面に静電植毛法により固定すると、芯軸19に対して、短かい繊維を高密度に植毛することができる。これにより、長期間に亘ってブラシ繊維の毛倒れの発生を防止でき、ブラシローラ12の寿命を伸ばすことが可能となる。
【0038】
例えば、芯軸19の範囲W(図3)に接着剤を塗布し、多数の繊維の基端部をその接着剤に静電的に付着させて、当該繊維の基端部を接着剤を介して芯軸19に固定することができる。
【0039】
ブラシの繊維の材質も適宜選択できるが、実験によると、特にナイロン66又はPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂により当該繊維を構成すると、ブラシ繊維の毛倒れをより効果的に抑え、適度な食い込み量が得られることが確認されている。
【0040】
また、帯電ローラ2に付着したトナーをブラシ繊維に静電的に吸引できる材料によって、当該ブラシ繊維を構成すると、帯電ローラ2の表面の清掃効率を一層高めることができる。
【0041】
被清掃体が、図1に示した帯電ローラ2のように、円柱状に形成された回転体より成る場合には、図4に示すように、その回転体2Aの回転中心Oを通る水平線Hよりも上方の回転体周面の範囲Sにブラシローラ12を当接させれば、そのブラシローラ12の自重によって、ブラシ繊維20を支障なく回転体に当接させることができる。
【0042】
以上、被清掃体が像担持体1に対向してその像担持体1を帯電する帯電ローラ2である場合のクリーニング装置と、かかるクリーニング装置を有する画像形成装置の例を説明したが、帯電ローラ2以外の各種被清掃体を清掃するために、上述した各構成のクリーニング装置を用いることができる。例えば、図1に示した画像形成装置は、像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写したあとの像担持体表面を清掃するクリーニング装置17を有しているが、該クリーニング装置のクリーニングブラシ10を、前述のブラシローラ12と同様に構成して、先に説明した各構成を像担持体用のクリーニング装置17に適用することができる。その他、前述の中間転写体上に付着した転写残トナーを除去するために、前述のブラシローラを有するクリーニング装置を用いることもでき、また転写ベルト8上に付着したトナーを除去するクリーニング装置にも前述の各構成を採用することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、帯電ローラに対する清掃能力の低下を抑え、かつブラシ繊維の毛倒れ発生を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】ブラシローラの拡大図である。
【図3】ブラシローラの正面図である。
【図4】被清掃体に対するブラシローラの配置位置を説明する図である。
【符号の説明】
12 ブラシローラ
18 クリーニング装置
19 芯軸
20 ブラシ繊維
21 軸受部材
22 ガイドスロット
Claims (3)
- 帯電ローラの表面に当接して該帯電ローラを清掃するブラシ繊維を有するブラシローラを備えたクリーニング装置において、太さの異なるブラシ繊維が混在し、かつ該ブラシ繊維の長さが2mm以下に設定されているブラシローラを用い、該ブラシローラの芯軸の長手方向各端部が、軸受部材に形成されたガイドスロットに、回転自在に、かつ帯電ローラの表面に対して接近又は離間する方向に摺動自在に嵌合し、該ブラシローラは、その自重によって、当該ブラシローラのブラシ繊維が帯電ローラの表面に当接すると共に、帯電ローラの表面の移動に従動して回転するように構成されていることを特徴とするクリーニング装置。
- 2デニール以上の太さのブラシ繊維と、2デニールよりも細いブラシ繊維が混在しているブラシローラを用いた請求項1に記載のクリーニング装置。
- 請求項1又は2に記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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