JPH05142920A

JPH05142920A - 電子写真装置

Info

Publication number: JPH05142920A
Application number: JP30793791A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Wano; 正弘和納; Omimasa Utaka; 臣将宇鷹; Masae Ikeda; ▲真▼砂恵池田
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1991-11-22
Filing date: 1991-11-22
Publication date: 1993-06-11

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、静電記録媒体の帯電若しくは除電
に導電ブラシ帯電器を用いた電子写真装置に関し、導電
ブラシ帯電器の端部における「毛抜け」を防止し、像露
光、現像プロセスが阻害されることがなく、良好な画像
を得ることのできる電子写真装置を提供することにあ
る。【構成】静電記録媒体の帯電若しくは除電を行う回転
型の導電ブラシ帯電器又は静止型の導電ブラシ帯電器に
おいて、その両端部を被着する部材を設けて構成する。
被着する部材は、カバー、接着テープ、或いは接着剤を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、静電記録媒体の帯電若
しくは除電に導電ブラシ帯電器を用いた電子写真装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子写真方式を用いる複写機、プ
リンタ等においては、その静電記録媒体に画像を形成す
るに際して、静電記録媒体に一様な帯電を行う装置とし
てコロナ帯電器が多く用いられてきた。しかしながら、
コロナ帯電器を用いた場合、（ａ）コロナ放電を行うた
めには数キロボルトの高電圧を必要とし、装置の原価高
を招き、（ｂ）コロナ放電により発生するオゾンが装置
を構成する各部品に損傷を与え、特に記録媒体の部品寿
命を短くし、（ｃ）オゾンはその強い臭気により、装置
を使用するオペレータ等に不快感を与えるばかりでな
く、オゾン濃度が高くなると人体に有害である、との問
題があった。更に近年、（ｄ）電子写真複写機・プリン
タ市場では、同装置の小型化、簡易化、低価格化の要求
が高まり、小型で構成が簡易であり、低電圧にて帯電可
能な帯電器が必須、となった。

【０００３】以上の問題を解消し、要求を満足するた
め、図１２に示す導電ブラシを用いた帯電器（導電ブラ
シ帯電器）が提案されている。図１２に示す導電ブラシ
帯電器２００は、電源３により電圧を印加した導電ブラ
シ２１を静電記録媒体１に接触させ、該静電記録媒体１
の表面に帯電若しくは除電を行うものである。該導電ブ
ラシ帯電器２００は、導電ブラシに０．５ｋＶ〜１．５
ｋＶの低電圧を印加するだけで静電記録媒体１の表面を
必要な電位まで帯電させることができる。こうしてコロ
ナ放電が不要となり、上記各問題の解消及び市場要求の
満足が可能となった。

【０００４】ところで、図１２に示す導電ブラシ帯電器
２００は、細長いリボン状に形成した導電ブラシを回転
軸状の導電性基部２０にラセン状に巻き付けて接着し、
両端部を軸方向に直角に切り取って形成したものであ
る。また、該導電ブラシ帯電器２００を断面にて示した
ものが図１３である。前記の細長いリボン状に形成した
導電ブラシとは、導電性繊維を細長いリボン状の基布に
織り、該基布の片方の面をパイル状に織った後、当該パ
イル先端のループをカットしてブラシ状に成形したもの
である。当該リボン状に形成した導電ブラシは、回転軸
状の導電性基部２０にラセン状に継ぎ目なく巻き付ける
ために必要な長さに切って使用する。

【０００５】しかし、該導電ブラシ帯電器２００使用時
に、導電性繊維が基布から抜け落ちる「毛抜け」が発生
し、脱落した導電性繊維が静電記録媒体１に付着する。
その結果、導電ブラシ帯電器２００の後段に設けられる
像露光、現像プロセスにおいて、脱落した繊維がプロセ
ス動作を阻害し、該静電記録媒体１上に正常な画像を形
成することができないという問題があった。

【０００６】この「毛抜け」を防止する手段としては、
導電ブラシの裏面に接着剤を塗布する手法がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法を用いた場合であっても、導電ブラシの端部の基布の
切断箇所からの「毛抜け」を防止することはできなかっ
た。本発明の目的は、導電ブラシ帯電器の端部における
「毛抜け」を防止し、像露光、現像プロセスが阻害され
ることがなく、良好な画像を得ることのできる電子写真
装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の導電ブラシ帯電
器は、図１に示されるように導電ブラシ帯電器２０１端
部を被着する部材４０，４１を設けることにより、該導
電ブラシ帯電器２０１端部から「毛抜け」が発生するの
を防止することを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】すなわち、本発明においては、静電記録媒体１
の表面に導電ブラシ２１の先端が接触するように設定さ
れており、そして、該導電ブラシ帯電器２０１の両端部
に導電ブラシ端部を被着する部材４０，４１を設けるこ
とにより、導電ブラシ帯電器２０１の両端部における導
電ブラシ２１からの繊維の「毛抜け」及び抜けた導電性
繊維の散乱を防止している。これにより、抜け落ちた導
電ブラシ２１の繊維２１ａが、電記録媒体表面へ付着
し、後段に設けられる像露光、現像プロセス動作を阻害
することに起因する記録画像品質の劣化を防止すること
ができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明の要旨
を具体的に説明する。全図を通して同一対象物には同一
符号を付している。図２は本発明に係る電子写真装置が
適用されるレーザプリンタの構成説明図である。

【００１１】図中、感光体ドラム（静電記録媒体）１は
矢印Ｂ方向に回転され、後述するプロセス部材の作用を
受ける。まず、このプロセス部材である回転型の導電ブ
ラシ帯電器２は、感光体ドラム１の表面を所定の帯電電
圧となるように均一に全面帯電する。全面帯電された感
光体ドラム１には、印刷すべき画像パターンに応じてオ
ン・オフされるレーザ光が照射され、画像パターンに応
じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、トナーを
用いる現像器６により可視化され、トナー像化される。

【００１２】他方、感光体ドラム１上へのトナー像の形
成に先立ち、用紙カセット１１内に収納されていた単票
用紙１２がピックローラ１３により繰り出され、待機ロ
ーラ１４に挟持されている。そして、感光体ドラム１上
のトナー像は、感光体ドラムの回転に同期して待機ロー
ラ１４より搬送されてくる単票用紙１２上に転写ローラ
７により転写される。

【００１３】トナー像が転写された単票用紙１２は、熱
ローラを用いる定着器８によりトナー像が定着された
後、スタッカトレイ１５上に排出される。また、転写ロ
ーラ７による転写後、感光体ドラム１上に残留している
未転写トナーがブレード用いるクリーナ９によりクリー
ニングされた後、感光体ドラム１は再度導電ブラシ帯電
器２による全面帯電が施され、次の画像形成が行われ
る。

【００１４】以上説明したような構成の電子写真方式を
用いるレーザプリンタにおいては、導電ブラシ帯電器２
より脱落した導電ブラシの繊維が感光体ドラム１に付着
し、露光器５による露光位置、現像器６による現像位
置、転写ローラ７による転写位置、及びクリーナ９によ
るクリーニング位置に到ると、それぞれのプロセス動作
を阻害することになる。

【００１５】即ち、露光位置においては、レーザ光１０
が遮られ、現像位置においては、トナーの感光体ドラム
１への付着を邪魔し、転写位置においては、導電ブラシ
の繊維が単票用紙に付着し、及びクリーニング位置にお
いては、クリーニングブレードを破損させてしまう。従
って、本発明に係る電子写真装置においては、導電ブラ
シの端部を被着することにより、脱落した導電ブラシの
繊維が感光体ドラム上に送られないようにしている。

【００１６】初めに回転型導電ブラシ帯電器２０１によ
る実施例を示す。図１は、回転型導電ブラシ帯電器２０
１を用いた場合における本発明の電子写真装置の第１の
実施例を示す図であり、図１（ａ）は斜視図、図１
（ｂ）は導電ブラシ帯電器２０１の断面図である。ま
た、図３は図１（ｂ）のＡ部拡大断面図である。

【００１７】図１及び図３において、回転型導電ブラシ
帯電器２０１は、先端が感光体ドラム１と接触するよう
に設けられた円筒状の導電ブラシ２１、この導電ブラシ
２１に電圧を印加する電源３、及び導電ブラシ２１の端
部に被着するように設けられ、脱落した導電性繊維の飛
散を防止するための円筒状のカバー４０，４１を含んで
いる。

【００１８】図３に示されるように、回転軸状の導電性
基部を構成している軸２０は、直径６mmのステンレス棒
であり、軸２０の周囲に、導電性の繊維２１ａを接着層
２３を介して、導電ブラシ基布２２と一体化した導電ブ
ラシ２１を巻き付けた後、導電繊維の長さを５mmに切り
揃え、直径１６mmの回転型導電ブラシ帯電器２０１を作
製した。

【００１９】導電ブラシ２１は、導電性繊維をパイル状
に織って作った幅１０mm程度のリボン状のもので、回転
軸状の導電性基部２０の周囲にラセン状に巻き付けてブ
ラシロールを形成したものである。導電性繊維は、レー
ヨン繊維内にカーボン粒子を一様に分散することにより
レーヨン繊維に導電性を付与したもので、繊維１本の太
さは１０〜１５μm 、抵抗値は繊維１本あたり１０⁹Ω
に選ばれており、ブラシ状の繊維密度は１５５本／mm²
である。

【００２０】カバー４０，４１は、導電ブラシを内包で
きるように円筒形に作られており、回転軸状の導電性基
部２０に固定されている。また、導電ブラシ２１の先端
部が感光体ドラム１に接触するように導電ブラシ帯電器
２０１を取り付けても、カバー４０，４１が感光体ドラ
ム１に接触して感光体ドラム１の表面を傷つけないよう
に、カバー４０，４１の外径を導電ブラシの外径より小
さく１２mmにとっている。更に、カバー４０，４１の内
径は、導電性繊維２１ａが該カバー４０，４１の内部で
圧縮状態にて保持されるように、１０mmにとっている。

【００２１】本実施例によれば、「毛抜け」の発生しや
すいブラシ端部においても、導電性繊維はカバー４０，
４１で覆われているため、感光体ドラム１の表面に接触
することなく、繊維の抜けを防止できる。万一「毛抜
け」が発生しても、脱落した繊維は、他の導電性繊維２
１ａが圧縮状態に保持されているため、カバー４０，４
１の内部に留まり、感光体ドラム１に影響を及ぼすこと
はない。

【００２２】図４は本発明に係る電子写真装置の第２実
施例の説明図である。図において、図３と異なる点は、
カバー４０，４１のブラシ側に、円筒状の隔壁４０ａを
設けて、脱落した繊維が、圧縮された導電性繊維２１ａ
とカバーの内壁をすり抜けて外部に漏れることを防ぐよ
うにしたものである。図５は本発明の第３実施例であ
る。図５（ａ）は本実施例による導電ブラシ帯電器２０
１の断面図、図５（ｂ）は図５（ａ）のＡ部拡大断面図
である。本実施例では、ブラシ端部にカバー４０，４１
を設ける変わりに、接着テープ５０，５１にて導電ブラ
シ端部をテーピングして被着することにより、「毛抜
け」を防止している。

【００２３】図６は本発明の第４実施例である。図６
（ａ）は本実施例による導電ブラシ帯電器２０１の断面
図、図６（ｂ）は図６（ａ）のＡ部拡大断面図である。
本実施例では、ブラシ端部に接着テープを巻き付ける変
わりに、接着剤６０，６１を導電ブラシ端部に直接塗布
し、ブラシ端部の導電性繊維そのものを接着剤にて固定
すことにより「毛抜け」を防止している。

【００２４】次に、静止型導電ブラシ帯電器２０２によ
る実施例を示す。図７は、静止型導電ブラシ帯電器２０
２を用いた場合における本発明の電子写真装置の実施例
を示す図である。本実施例を本願発明の第５実施例とす
る。図７（ａ）は本実施例の斜視図、図７（ｂ）は導電
ブラシの断面図である。また、図８は図７（ｂ）のＡ部
拡大断面図である。

【００２５】図７及び図８において、静止型導電ブラシ
帯電器２０２は、先端が感光体ドラム１と接触するよう
に設けられた長方形状の導電ブラシ１２１、この導電ブ
ラシ１２１に電圧を印加する電源３、及び導電ブラシ１
２１の端部に被着するように設けられ、脱落した導電性
繊維の飛散を防止するための箱型のカバー１４０，１４
１を含んでいる。

【００２６】図８に示されるように、板状の導電性基部
１２０は、幅１５mmのステンレス板であり、板の片面
に、導電性の繊維１２１ａを接着層１２３を介して導電
ブラシ基布１２２と一体化した導電ブラシ１２１を取り
付けた後、導電繊維の長さを５mmに切り揃え、静止型導
電ブラシ帯電器２０２を作製した。カバー１４０，１４
１は、導電ブラシを内包できるように箱形に作られてお
り、板状の導電性基部１２０に固定されている。また、
導電ブラシ１２１の先端部が感光体ドラム１に接触する
ように導電ブラシ帯電器２０２を取り付けても、カバー
１４０，１４１が感光体ドラム１に接触して感光体ドラ
ム１の表面を傷つけないよう、カバー１４０，１４１の
垂直方向の寸法を導電ブラシの長さより小さくとってい
る。更に、カバー１４０，１４１の内のりは、導電性繊
維１２１ａが該カバー１４０，１４１の内部で圧縮状態
にて保持されるようにとっている。

【００２７】本実施例によれば、「毛抜け」の発生しや
すいブラシ端部においても、導電性繊維はカバー１４
０，１４１で覆われているため、感光体ドラム１の表面
に接触することなく、繊維の抜けを防止できる。万一
「毛抜け」が発生しても、脱落した繊維は、他の導電性
繊維１２１ａが圧縮状態に保持されているため、カバー
１４０，１４１の内部に留まり、感光体ドラム１に影響
を及ぼすことはない。

【００２８】図９は本発明の第６実施例の説明図であ
る。図において、図８と異なる点は、カバー１４０，１
４１のブラシ側に隔壁１４０ａを設けて、脱落した繊維
が、圧縮された導電性繊維１２１ａとカバーの内壁をす
り抜けて外部に漏れることを防ぐようにしたものであ
る。図１０は本発明の第７実施例である。図１０（ａ）
は、本実施例による導電ブラシ帯電器２０２の断面図、
図１０（ｂ）は図１０（ａ）のＡ部拡大図である。本実
施例では、ブラシ端部にカバー１４０，１４１を設ける
変わりに、接着テープ１５０，１５１にて導電ブラシ端
部をテーピングして被着することにより、「毛抜け」を
防止している。

【００２９】図１１は本発明の第８実施例である。図１
１（ａ）は、本実施例による導電ブラシ帯電器２０２の
断面図、図１１（ｂ）は図１１（ａ）のＡ部拡大図であ
る。本実施例では、ブラシ端部に接着テープを巻き付け
る変わりに、接着剤１６０，１６１を導電ブラシ端部に
直接塗布し、ブラシ端部の導電性繊維そのものを接着剤
にて固定すことにより「毛抜け」を防止している。

【００３０】本実施例においては、ブラシ帯電器を前帯
電器に用いた例について説明したが、転写帯電器や除電
器として用いる場合でも適用可能であるし、ベルト状感
光体に帯電・除電する場合にも適用できる。

【００３１】

【発明の効果】本発明により、導電ブラシ両端部におけ
る導電性繊維の「毛抜け」を防止することができる。ま
た、導電性繊維の散乱がなくなるので、静電記録媒体へ
の付着による画像の劣化を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明による回転型導電ブラシ帯電
器を使用した電子写真装置の主要部。（ｂ）は、本発明による回転型導電ブラシ帯電器の断面
図。

【図２】導電ブラシ帯電器を使用した電子写真装置の概
略図。

【図３】図１（ｂ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図４】隔壁を設けたカバーの拡大断面図。

【図５】（ａ）はブラシ端部にテーピングを施した回転
型導電ブラシ帯電器の断面図。（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図６】（ａ）はブラシ端部に接着剤を塗布した回転型
導電ブラシ帯電器の断面図。（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図７】（ａ）は、本発明による静止型導電ブラシ帯電
器を使用した電子写真装置の主要部。（ｂ）は、本発明による静止型導電ブラシ帯電器の断面
図。

【図８】図７（ｂ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図９】隔壁を設けたカバーの拡大断面図。

【図１０】（ａ）はブラシ端部にテーピングを施した静
止型導電ブラシ帯電器の断面図。（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図１１】（ａ）はブラシ端部に接着剤を塗布した静止
型導電ブラシ帯電器の断面図。（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大断面図。

【図１２】従来の回転型導電ブラシ帯電器を使用した電
子写真装置の主要部。

【図１３】従来の回転型導電ブラシ帯電器の断面図。

【符号の説明】

１静電記録媒体（感光ドラム）２導電ブラシ帯電器２０回転軸状の導電性基部１２０板状の導電性基部２１，１２１導電ブラシ２１ａ，１２１ａ導電性繊維２２，１２２導電ブラシ基布２３，１２３接着層４０・４１，１４０・１４１カバー（導電ブラシ端
部を被着する部材）４０ａ，１４０ａ隔壁５０・５１，１５０・１５１接着テープ６０・６１，１６０・１６１接着剤２０１本発明による回転型導電ブラシ帯電器２０２本発明による静止型導電ブラシ帯電器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】静電記録媒体（１）を帯電する導電ブラシ
帯電器（２）を有した電子写真装置において、該導電ブ
ラシ帯電器（２）の両端部に、導電ブラシ端部を被着す
る部材（４０・４１）を備えて成ることを特徴とする電
子写真装置。
【請求項２】前記被着部材は、導電ブラシを圧縮状態で
保持するように、前記導電ブラシ端部を内包するカバー
部材（４０，４１，１４０，１４１）であることを特徴
とする請求項（１）記載の電子写真装置。