JP2017211621A - クリーニングブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転トルクの増大を抑制しつつ、捕集した捕集物を保持し、かつ、確実に排出することができるクリーニングブラシを提供する。【解決手段】芯材と、基布上に基布が露出するように芯材の一端から他端へ連続して形成されたブラシ部と、からなり、ブラシ部が、複数の第1繊維によって構成された第1ブラシ体と、複数の第2繊維によって構成され第1ブラシ体を両側から挟むように形成された第2ブラシ体と、からなり、第1繊維は、第2繊維よりも径が小さく横断面が4葉の多葉の断面形状であり、異形度が1.5以上である単繊維からなる。【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニングブラシに関する。
シャフトと、シャフトの両端にそれぞれ結合され、外部の回動体と接触して回動体から伝達される駆動力をシャフトに伝達するコロと、シャフトの軸線方向に沿って螺旋状に設けられ、シャフトの軸線方向に見て所定の外径寸法を有する螺旋状クリーニング部材とを有し、螺旋状クリーニング部材の外径寸法がコロの外径寸法よりも大きくなるように設定され、動作中、コロの周速度と螺旋状クリーニング部材の外周の周速度との速度差により回動体の表面をクリーニングするクリーニングローラが知られている(特許文献1)。
表面に凹凸を有する被清掃体と先端が接触するブラシ毛と、ブラシ毛が植え付けられたブラシ基部と、を有し、ブラシ毛は、径が異なる少なくとも2種のブラシ毛を含み、2種のブラシ毛のうちの第1種のブラシ毛は、被清掃体の表面に形成された凹凸の凹部の底まで到達し得ない太さであり、2種のブラシ毛のうちの第2種のブラシ毛は、被清掃体の表面に形成された凹凸の凹部の底まで到達し得る太さであるクリーニングブラシも知られている(特許文献2)
特開2008−70532号公報 特開2014−240866号公報
本発明は、回転トルクの増大を抑制しつつ、捕集した被捕集物を保持し、かつ、確実に排出することができるクリーニングブラシを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載のクリーニングブラシは、
芯材と、
基布上に前記基布が露出するように前記芯材の一端から他端へ連続して形成されたブラシ部と、からなり、
前記ブラシ部が、複数の第1繊維によって構成された第1ブラシ体と、複数の第2繊維によって構成され前記第1ブラシ体を両側から挟むように形成された第2ブラシ体と、からなる、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のクリーニングブラシにおいて、
前記第1繊維は、前記第2繊維よりも径が小さく横断面が4葉の多葉の断面形状であり、異形度が1.5以上である単繊維からなる、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニングブラシにおいて、
前記第1ブラシ体は、前記第2ブラシ体よりもブラシ密度が高い、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクリーニングブラシにおいて、
前記第2ブラシ体は、前記第1ブラシ体よりも高さが低い、
ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクリーニングブラシにおいて、
前記第1繊維は絶縁性であり、前記第2繊維が導電性を有し、前記第2繊維が前記第1繊維に接触している、
ことを特徴とする。
本発明によれば、回転トルクの増大を抑制しつつ、捕集した被捕集物を保持し、かつ、確実に排出することができる。
クリーニングブラシの正面図である。 (a)はクリーニングブラシの全体構成を示す断面模式図、(b)はクリーニングブラシのブラシ部の構成を示す拡大断面模式図である。 (a)は第1毛羽を構成する個々のパイル糸の横断面及び異形率の算出方法を示す断面模式図、(b)は異形の横断面形状を有する第1毛羽の断面模式図である。 感光体ドラム、帯電ローラ及びクリーニングローラ間における被捕集物の挙動を模式的に示す図である。 帯電ローラとクリーニングローラの接触状態を模式的に示す図である。 画像形成装置100の画像形成部を示す断面模式図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1)クリーニングブラシの構成
図1は芯材10の外表面11にブラシ部20が形成された基布21を巻き付けたクリーニングブラシ1の正面図、図2(a)はクリーニングブラシ1の全体構成を示す断面模式図、(b)はクリーニングブラシ1のブラシ部20の構成を示す拡大断面模式図、図3(a)は第1毛羽22を構成する個々のパイル糸22aの横断面及び異形率の算出方法を示す断面模式図、(b)は異形の横断面形状を有する第1毛羽22の断面模式図である。
図1に示すように、クリーニングブラシ1は、芯材10と、芯材10の外表面に螺旋状に巻回して固定された帯状のブラシ部20によって構成されている。
(1.1)芯材
芯材10は、円筒形状のシャフトであり、芯材10に用いる材料としては、SUS(ステンレス鋼)、SUM(快削鋼)等の金属が使用できる。また、金属以外の材料でも、適度の剛性を有する材料であれば用いることができ、例えば合成樹脂成形品を用いることもできる。また、ロール形状のほか、中空のパイプ形状とすることも可能である。
芯材10の外表面には、接着剤が所定間隔で隙間が設けられた状態で、芯材10の軸線方向に延びるように螺旋状に塗布されている。接着剤としては、特に限定されないが、一例として、不織布を基材とし、これにアクリル系粘着剤を塗布した両面テープ(5000NS(日東電工株式会社製))を使用することができる。
(1.2)ブラシ部
図2(a)に示すように、ブラシ部20は、合成樹脂製の基布21と、基布21上に複数の第1繊維が起毛するように形成された第1ブラシ体としての第1毛羽22と、複数の第2の繊維からなり第1毛羽22の両端を挟むように基布21上に立設された第2ブラシ体としての第2毛羽23からなる。
基布21の裏面には合成樹脂製のコーティング層24が形成されて第1毛羽22及び第2毛羽23の根元と基布21とがそれぞれ接合されている。
第1毛羽22は基布21の中央部に立設され、第1毛羽22の両側面を挟むように第2毛羽23が第1毛羽22に隣接して基布21が露出するように立設されている。
第1毛羽22、第2毛羽23は、図2(b)に示すように、クリーニングブラシ1を芯材10の軸線を含む面で切断した場合における第2毛羽23と第2毛羽23との軸線方向の間隔W1が第1毛羽22及びこれを挟む第2毛羽23の立設幅W2よりも広くなるように芯材10の一端側から他端側へ向って連続して螺旋状に形成されている。
(1.2.1)基布
図2(b)に示すように、基布21は、タテ糸21aと、そのタテ糸21aの延びる方向と交差する方向に延びるヨコ糸21bとを、互い違いに交錯するように織りなすことによって構成された織布によって形成されている。
基布21を構成するタテ糸21a及びヨコ糸21bは、耐久性、柔軟性に優れるとともに、摺動性の良い繊維より形成されている。このような条件を満たす繊維としては、レーヨン繊維、キュプラ繊維等の再生繊維、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエステル等から形成される合成繊維等が挙げられる。
基布21の裏面には合成樹脂製のコーティング層24が形成されている。コーティング層24を形成するコーティング剤としては、導電性を有するエマルションが用いられ、基布21を構成するタテ糸21a、ヨコ糸21b同士の間に含浸されることで、基布21と第1毛羽22及び第2毛羽23の根元とを強固に接合するとともに、タテ糸21a、ヨコ糸21bがほつれることを抑制している。導電性を有するエマルジョンとしては、例えばアクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどの水溶性の合成樹脂材料が挙げられる。
(1.2.2)第1毛羽
第1毛羽22は、帯状の基布21の中央部に起毛するようにヨコ糸21bに絡めて立設された複数の第1繊維としてのパイル糸22aから構成されている。
パイル糸22aは、絶縁性の合成繊維、天然繊維、半合成繊維および再生繊維などが使用できる。合成繊維としては、例えば、ナイロン等のポリアミド類、ポリブチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル類、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン類が挙げられる。また、天然繊維としては、例えば、絹、綿、羊毛、麻、半合成繊維としてはアセテートなど、また再生繊維としては、レーヨン、キュプラなどが挙げられる。本実施形態においては、ポリエステルが用いられている。
個々のパイル糸22aの横断面は、異形率1.5以上の4葉の多葉の異形断面形状である。異形率は図3(a)、(b)に示すように、パイル糸22a一本の横断面における凸部の外接円の直径をD2、凹部の内接円の直径をD1としたときに、D2/D1で表すことができる。
異形率が1.5より小さくなると、丸断面形状に近くなり、立設されたパイル糸22a間に形成される空隙Gが小さくなり、第1毛羽22が被接触物に接触して捕集した被捕集物Sを保持する空間が少なくなるとともに、ニップ状態を形成したときに、変形や毛倒れしやすくなり、接触力が変化しやすい。
一方、異形率が3.0を超えた場合には、凸部の突出量が増大して、パイル糸22a同士の引っ掛かりが発生しやすくなったり、凸部が折れ曲がりやすくなり、安定した接触力が得られにくくなる。
パイル糸22aの繊維太さについては、外接円で仮想される繊維太さD2が1.5デニールないし3デニールの範囲、各葉の先端部分の太さd2が0.5デニールないし0.8デニールの範囲であり、後述する第2繊維としてのパイル糸23aよりも径が小さく、第1毛羽22全体として被接触物に接触したときの接触圧が低く抑えられている。
第1毛羽22の毛長は、通常1mmないし5mmの範囲、好ましくは2mmないし3mmの範囲である。
毛長が1mmを下回ると第1毛羽22のコシが強くなり、被接触物の表面を傷つけ易く、その表面を摩耗させてしまう虞がある。毛長が5mmを越えると、第1毛羽22自体のコシが弱く被接触物に接触してニップ状態を形成したときに、接触力が弱くなる。
このように異形率1.5以上の4葉の多葉の異形断面形状からなるパイル糸22aで構成された第1毛羽22は密度が40万本/inchないし45万本/inchになるように基布21に織り込まれ、第1毛羽22全体として被接触物に接触してニップしたときの接触圧は低く抑えて回転トルクの増大を抑制しながら、接触密度を増大させて被捕集物Sの捕集効率を増大させるとともに、捕集した被捕集物Sを保持する空隙Gを増大させている。
(1.2.3)第2毛羽
第2毛羽23は、帯状の基布21の中央部に立設された第1毛羽22の両端を挟むようにヨコ糸21bに絡めて立設された複数のパイル糸23aから構成されている。
パイル糸23aは、導電性の合成繊維、天然繊維、半合成繊維および再生繊維などが使用できる。合成繊維としては、例えば、ナイロン等のポリアミド類、ポリブチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル類、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン類が挙げられる。また、天然繊維としては、例えば、絹、綿、羊毛、麻、半合成繊維としてはアセテートなど、また再生繊維としては、レーヨン、キュプラなどが挙げられる。本実施形態においては、導電性ポリエステルが用いられている。
導電性のパイル糸23aは、例えば、導電性フィラーを分散させた繊維原材料を紡糸してパイル糸23aとすることができる。また、導電性フィラーを分散した結着樹脂を繊維表面に付与して導電繊維とすることもできる。
導電性フィラーとしては、アルミニウム、すず、鉄、銅などの金属粉体や金属繊維、酸化亜鉛、酸化すず、酸化チタンなどの金属酸化物、硫化銅や硫化亜鉛などの金属硫化物、カーボンブラックなどの炭素粉などを挙げることができる。
また、結着樹脂としては、例えばオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。
尚、パイル糸23aを立設した後、パイル糸23a表面に導電性ポリマーを付与することもできる。導電性ポリマーとしては、例えばポリピロール、ポリチオフェン、ポリキノリン、ポリフェニレン、ポリナフチレン、ポリアセチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアニリン、ポリフェニレンビニレンや、これらモノマー誘導体の重合物などが挙げられ、これらは単独または2種類以上組み合わせて用いることができる。
パイル糸23aの繊維太さについては、第1繊維としてのパイル糸22aよりも径が大きく、通常3デニールないし10デニールの範囲、好ましくは5デニールないし8デニールの範囲であり、第2毛羽23全体として第1毛羽22に比して、相対的に高い剛性を有している。
パイル糸23aの繊維太さが3デニールを下回ると、第2毛羽23自体のコシが弱くなり被接触物に接触してニップ状態を形成したときに、接触力が弱くなる。一方、10デニールを上回ると第2毛羽23のコシが強くなるため、被接触物の表面を傷つけ易く、その表面を摩耗させるともに、回転トルクが増大する虞がある。
第2毛羽23の毛長は、第1毛羽22の毛長よりも0.5mmないし1mmの範囲で短く形成されている。その結果、クリーニングブラシ1として被接触物に接触した際に、第2毛羽23に対して相対的に突出した第1毛羽22がニップした状態で、第2毛羽23が接触する。
その結果、相対的に柔らかく高密度の第1毛羽22が被接触物に安定して接触して被捕集物Sを効率よく捕集するとともに、回転トルクの増大を抑制することができる。
このように構成されるブラシ部20は、絶縁性の第1毛羽22の両端を挟むように導電性の第2毛羽23が立設され、第1毛羽22のパイル糸22aに第2毛羽23のパイル糸23aが接触している。
その結果、絶縁性の第1毛羽22が被接触物に接触して相対移動した際に静電気的に帯電して蓄積される電荷を、導電性の第2毛羽23を通じて好適に放電(帯電を抑制)する
(2)クリーニングブラシの作用・効果
以下、本実施形態に係るクリーニングブラシ1の作用について画像形成装置100を利用例に説明する。図4は感光体ドラム120、帯電ローラ122及びクリーニングローラ124間における被捕集物Sの挙動を模式的に示す図、図5は帯電ローラ122とクリーニングローラ124の接触状態を模式的に示す図、図6は本実施形態に係るクリーニングブラシ1が用いられる一例としての画像形成装置100の画像形成部を示す断面模式図である。
(2.1)画像形成装置の概略構成と動作
画像形成装置100の画像形成部は、露光装置110、感光体ドラム120、現像装置130、転写ローラ140、用紙搬送装置150、定着装置160、を備えて構成され、画像処理部(不図示)から受け取った画像情報を、用紙送り装置(不図示)から送り込まれた用紙P上にトナー画像として形成する。
感光体ドラム120は、露光装置110の下方に設けられ、感光体ドラム120の回転方向に沿って、帯電ローラ122、露光装置110、現像装置130、転写ローラ140、クリーニングブレード123が配置されている。帯電ローラ122には、クリーニングローラ124が対向配置されている。
現像装置130には、感光体ドラム120に対向して配置された現像ローラ132と、現像ハウジング131内のトナーを現像ローラ132側へ供給する供給ローラ133が現像ローラ132に接触配置され、供給ローラ133から現像ローラ132へトナーTが供給される。現像ローラ132には、トナーの層厚を規制する層規制ブレード136が接触して配置されている。
回転する感光体ドラム120の表面は、帯電ローラ122により帯電され、画像情報に従って露光装置110から出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム120上に形成された静電潜像は現像ローラ132によりトナー像として現像される。
感光体ドラム120に形成されたトナー像は、所定の転写電圧が印加された転写ローラ140により用紙搬送装置150を介して搬送された用紙P上に転写され、用紙上にトナー像が形成される。
感光体ドラム120表面の残留トナーは、クリーニングブレード123により除去され、廃トナー収容部(不図示)に回収される。感光体ドラム120の表面は、帯電ローラ122により再帯電される。
転写ローラ140においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で用紙搬送装置150を経由して定着装置160に搬送される。定着装置160に搬送された用紙Pは、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
このように構成される画像形成装置100の画像形成部においては、本実施形態に係るクリーニングブラシ1が帯電ローラ122のクリーニングローラ124として利用される。
以下、画像形成装置100のクリーニングローラ124として利用されるクリーニングブラシ1の作用について説明する。
(2.2)クリーニングローラの作用
画像形成装置100においては、感光体ドラム120上に形成されたトナー像が用紙Pに転写された後、感光体ドラム120上に残留する未転写トナーはクリーニングブレード123で掻き取られる。一方、感光体ドラム120上には、現像ローラ132により現像されたトナー像に含まれる主としてシリカからなる外添剤が直接付着しているが、シリカはその粒径が50nm〜100nmとトナー(5μm〜7μm)に比して極めて小さく、感光体ドラム120の回転に伴ってクリーニングブレード123をすり抜けて、帯電ローラ122に付着する。
本実施形態に係るクリーニングブラシ1は、画像形成装置100における帯電ローラ122のクリーニングローラ124として利用される。クリーニングローラ124は、被接触物の一例としての帯電ローラ122に対して接触配置され、帯電ローラ122表面に付着した被捕集物Sとしての外添剤を含む転写後残留物を捕集する。
クリーニングローラ124は特に駆動源を持たず、当接する帯電ローラ122の回転に伴って従動回転するようになっている。
そして、回転移動する帯電ローラ122表面に回転しながら接触して、帯電ローラ122表面に残留しているトナーの外添剤を含む転写後残留物の付着力を弱め、帯電ローラ122とクリーニングローラ124のニップ部N1でブラシ部20の第1毛羽22及び第2毛羽23に付着させる(図4(a)参照)。この付着した被捕集物Sの多くは第1毛羽22のパイル糸22a間及び第2毛羽23のパイル糸23a間に保持されながら凝集して粗大化した外添剤S1となって、クリーニングローラ124の回転(図4(b)中R1参照)に伴って再び帯電ローラ122とのニップ部N1に搬送される。
第1毛羽22のパイル糸22a間及び第2毛羽23のパイル糸23a間内に保持されて粗大化した外添剤S1は、ニップ部N1で帯電ローラ122に転移・付着し、帯電ローラ122の回転に伴って感光体ドラム120と対向する帯電ニップ部N2まで搬送され、さらに感光体ドラム120へと転移・付着する(図4(b)参照)。その後、感光体ドラム120に付着した被捕集物Sは、例えば現像装置130の現像ローラ132によって回収される。
本実施の形態では、帯電ローラ122からクリーニングローラ124に転移・付着した捕集物Sが、クリーニングローラ124上で凝集して粗大化し、その後再び帯電ローラ122上に戻されるために、クリーニングローラ124に捕集物Sが蓄積することがなく、クリーニングローラ124のクリーニング性能は長期にわたって維持される。その結果、クリーニングローラ124の表面は転写後残留物が除去され、転写後残留物の帯電性能を長期にわたって維持することが可能となる。
本実施形態に係るクリーニングブラシ1は、芯材10の外表面11に合成樹脂製の基布21上に複数の第1繊維が起毛するように形成された第1毛羽22と、複数の第2繊維からなり第1毛羽22の両端を挟むように基布21上に立設された第2毛羽23からなるブラシ部20が芯材10の一端側から他端側へ向って連続して螺旋状に形成されている。
第2毛羽23は第1毛羽22よりも毛長が短く形成されているために、第2毛羽23を構成するパイル糸23aに比して小径のパイル糸22aから構成された柔らかい第1毛羽22が帯電ローラ122表面に摺接して撓みながら帯電ローラ122表面の被捕集物Sを掻き取るとともに、パイル糸22aに比して大径で硬いパイル糸23aから構成された第2毛羽23が帯電ローラ122表面の付着力の強い被捕集物Sを掻き取るように作用する。付着力の強い被捕集物Sの一例としては、紙粉S2、クリーニングブレード123をすり抜けて固着したトナーS3、凝集した外添剤S1等が挙げられる。
帯電ローラ122表面に摺接して撓みながら接触する第1毛羽22を構成する個々のパイル糸22aの横断面は、異形率1.5以上の4葉の多葉の異形断面形状であるために、それぞれのパイル糸22a間には空隙G(図3(b)参照)が形成され、空隙G内には捕集した外添剤が集まりやすく、集まった外添剤は凝集してトナーと同程度の大きさに粗大化した外添剤S1となる。
クリーニングローラ124の回転ともに帯電ローラ122のニップ部N1に到達すると、第1毛羽22は帯電ローラ122のニップ部N1に突入する際にパイル糸22aが斜毛するように撓み、ニップ部から離れる際に起毛してもとの状態に戻るという変形を繰り返すために、パイル糸22a間の空隙内で凝集して粗大化した外添剤S1がクリーニングローラ124からはじき出されて(図4(b)中 矢印R2参照)帯電ローラ122に転移・付着する。
図5に示すように、第1毛羽22は第2毛羽23を構成するパイル糸23aに比して小径のパイル糸22aから構成され第2毛羽よりもブラシ密度が高く形成されているが、パイル糸22aに比して大径で硬いパイル糸23aから構成され第1毛羽22の両端を挟むように立設されている第2毛羽23が帯電ローラ122表面にスペーサとして接触することで第1毛羽22の帯電ローラ122に対する当接量が制限される。
その結果、回転トルクの増大を抑制しつつ、被捕集物Sを効率的に掻き取ることができる。
また、第1毛羽22と第2毛羽23は、クリーニングブラシ1を芯材10の軸線を含む面で切断した場合における第2毛羽22と第2毛羽22との軸線方向の間隔W1が第1毛羽22及びこれを挟む第2毛羽23の立設幅W2よりも広くなるように芯材10の一端側から他端側へ向って連続して螺旋状に形成されている。そのために、帯電ローラ122表面にブラシ部20が全面で接触することがなく、クリーニングローラ124全体として回転トルクの増大が抑制されている。
第2毛羽23はパイル糸22aに比して大径で硬いパイル糸23aから構成され、第1毛羽22よりも高さが低いために、回転トルクの増大を抑制しつつ、また、帯電ローラ122表面における傷の発生を抑制しながら、帯電ローラ122表面の付着力の強い被捕集物Sを効率的に掻き取ることができる。
第2毛羽23を構成するパイル糸23aには導電性ポリエステルが用いられ、絶縁性の第1毛羽22を構成するパイル糸22aと接触している。そのために、帯電ローラ122と接触した状態で第1毛羽22の静電気的な帯電が抑制され、帯電ローラ122と電気的に同電位状態となり帯電ローラ122とクリーニングローラ124との間における被捕集物Sの転移・移動が安定して行われる。
また、クリーニングローラ124の芯材10に被捕集物Sの帯電状態と逆極性のバイアス電位を付加して、付着力の強い被捕集物Sを電気的に捕集することもできる。
以上、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。
1・・・クリーニングブラシ
10・・・芯材
20・・・ブラシ部
21・・・基布
21a・・・タテ糸
21b・・・ヨコ糸
22・・・第1毛羽
22a・・・パイル糸
23・・・第2毛羽
23a・・・パイル糸
100・・・画像形成装置
110・・・露光装置
120・・・感光体ドラム
122・・・帯電ローラ
123・・・クリーニングブレード
124・・・クリーニングローラ(クリーニングブラシ)
130・・・現像装置
131・・・現像ハウジング
132・・・現像ローラ
133・・・供給ローラ
136・・・層規制ブレード
140・・・転写ローラ
S、S1、S2、S3・・・被捕集物

Claims (5)

  1. 芯材と、
    基布上に前記基布が露出するように前記芯材の一端から他端へ連続して形成されたブラシ部と、からなり、
    前記ブラシ部が、複数の第1繊維によって構成された第1ブラシ体と、複数の第2繊維によって構成され前記第1ブラシ体を両側から挟むように形成された第2ブラシ体と、からなる、
    ことを特徴とするクリーニングブラシ。
  2. 前記第1繊維は、前記第2繊維よりも径が小さく横断面が4葉の多葉の断面形状であり、異形度が1.5以上である単繊維からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングブラシ。
  3. 前記第1ブラシ体は、前記第2ブラシ体よりもブラシ密度が高い、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニングブラシ。
  4. 前記第2ブラシ体は、前記第1ブラシ体よりも高さが低い、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクリーニングブラシ。
  5. 前記第1繊維は絶縁性であり、前記第2繊維が導電性を有し、前記第2繊維が前記第1繊維に接触している、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクリーニングブラシ。
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