JP2010117521A - プレクリーニング用スパイラルブラシ - Google Patents

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英樹 寺本
Yusuke Ota
裕介 太田
Akira Nakanishi
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Abstract

【課題】クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦による、音鳴り、振動、及び静電潜像担持体の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシを提供する。
【解決手段】プレクリーニング用スパイラルブラシ22は、感光体ドラム上の転写後の残留トナーを除去するクリーニングブレードよりも回転方向上流側に設けられる。ブラシ22aは、ブラシ軸22bにスパイラル状に形成され、静電植毛されてなっている。ブラシ22aのスパイラルは、残留トナーを感光体ドラムの長手方向の両側に搬送するように左右対称になっている。スパイラルのピッチは、感光体ドラムの長手方向の両外側に摺接する部分が長手方向の内側に摺接する部分よりも密になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電潜像担持体上の転写後の残留トナーを除去するクリーニングブレードよりも該静電潜像担持体の回転方向上流側に設けられると共に、上記静電潜像担持体の長手方向に沿って該静電潜像担持体の表面を摺接するブラシがブラシ軸にスパイラル状に形成されたプレクリーニング用スパイラルブラシに関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、静電潜像担持体上の転写後の残留トナーや紙粉等を除去するクリーニング装置が設けられている。このクリーニング装置では、例えば、静電潜像担持体上の転写後の残留トナーや紙粉等を物理的に掻き落として除去するクリーニングブレードが設けられると共に、このクリーニングブレードよりも静電潜像担持体の回転方向上流側には、クリーニングブレードの除去に先立って、種々のクリーニング目的のために、プレクリーニング用スパイラルブラシが設けられていることがある。
例えば、特許文献1では、以下の目的のプレクリーニング用スパイラルブラシが設けられている。
すなわち、画像形成装置に使用される転写紙の中には、転写紙の白色度を高めるために添加剤としてタルクを使用しているものがある。このタルクは粘り気が多いため、転写の際、用紙から感光体ドラムの表面に移行し、薄膜となって付着するフィルミング現象を生じる。特に、用紙の裁断面からはタルクが外れ易くフィルミング現象が起こりやすい。そのため、反転現像方式の画像形成装置においては、例えば、タルクの割合の多いA4サイズの用紙を縦方向に通紙した後、A3サイズの用紙に転写を行うと、図4(b)に示すように、A4サイズの用紙における短辺の長さに相当する幅で黒スジが現れ、画質を著しく劣化させてしまう。
このような問題に対処するため、特許文献1では、図4(a)に示すように、クリーニングブレード101が先端部分を感光体ドラムの表面上に当接するように配設されていると共に、クリーニングブレード101よりも感光体ドラムの回転方向上流側には、円筒形状のクリーニングブラシ102が設けられている。このクリーニングブラシ102は、ブラシが植設されたブラシ部102aと、ブラシが植設されていない非ブラシ部102bとを備えている。ブラシ部102aは軸心から放射状に、かつ長手方向に沿って螺旋状にブラシが植毛されており、該ブラシの先端が感光体ドラムの表面に接触するように配設されている。
この構成によって、クリーニングブラシ102にて感光体ドラムの上記黒スジの研磨を行うことにより、フィルミング現象の発生を防止している。
一方、特許文献2では、図5に示すように、転写終了後、ドラム回転方向Aに回転しているドラムの表面の残留トナーがクリーニングブレード201で除去される。そして、クリーニングブレード201のドラム回転方向Aの上流側に、螺旋状の溝部211・221が形成された左右一対の螺旋形ファーブラシ210・220を同軸上に設け、トナーをドラム中央方向側へ案内するように、螺旋形ファーブラシ210・220の巻き方向を左右で互いに逆方向に巻いている。
これにより、転写終了後におけるドラムの表面の残留トナーを予め中央に集めた後に、クリーニングブレード201で除去するので、クリーニングブレード201の両端からのトナー飛散を防止できるクリーニング装置を提供するものとなっている。
尚、特許文献2では、図5に示すように、螺旋形ファーブラシ210・220のそれぞれブレード両端N・Nに対応する領域に位置するファーブラシ部212・222の螺旋状の溝部211・221のピッチを中央方向側(H方向、J方向)のピッチよりも密にしている。これにより、トナーがクリーニングブレード201の中央方向側(H方向、J方向)へ案内される案内効率を向上させ、ブレード両端N・Nの負担をより小さくできるようにしている。
特開2003−287979公報(2003年10月10日公開) 特開平7−146632号公報(1995年6月6日公開)
ところで、電子写真方式の画像形成装置では、A3サイズの用紙までの画像形成が可能となっているものが一般的であるが、通常の使用では、A4サイズの用紙での画像形成が多い。このため、静電潜像担持体上においては、センター基準通紙においてA4サイズの短辺幅内に現像トナーが付着するが、A4サイズの用紙における短辺幅の両外側では、現像トナーの付着する機会が少ない。
この結果、クリーニングブレードを静電潜像担持体に接触させた場合に、A4サイズの用紙における短辺幅の両外側での滑り性能が悪く、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦により、音鳴り、振動、静電潜像担持体の劣化による短寿命化を招くという問題点を有している。
しかしながら、従来の上記特許文献1、2を含めて、このような観点からプレクリーニング用スパイラルブラシを設けるという従来技術は無い。
尚、従来では、この問題に対しては、クリーニングブレードの滑り性能又は潤滑剤を塗布するという技術に頼っていた。その結果、潤滑剤を塗布する技術では、潤滑剤塗布装置が必要となり、省スペース化及び低コストが図れないものとなっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦による、音鳴り、振動、及び静電潜像担持体の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシを提供することにある。
本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシは、上記課題を解決するために、静電潜像担持体上の転写後の残留トナーを除去するクリーニングブレードよりも該静電潜像担持体の回転方向上流側に設けられると共に、上記静電潜像担持体の長手方向に沿って該静電潜像担持体の表面を摺接するブラシがブラシ軸にスパイラル状に形成されたプレクリーニング用スパイラルブラシにおいて、上記ブラシは、ブラシ軸に静電植毛されてなっていると共に、上記ブラシのスパイラルは、上記残留トナーを静電潜像担持体の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっており、上記スパイラルのピッチは、静電潜像担持体の長手方向の両外側に摺接する部分が長手方向の内側に摺接する部分よりも密になっていることを特徴としている。
上記の発明によれば、プレクリーニング用スパイラルブラシは、静電潜像担持体上の転写後の残留トナーを除去するクリーニングブレードよりも該静電潜像担持体の回転方向上流側に設けられる。そして、プレクリーニング用スパイラルブラシのブラシはブラシ軸にスパイラル状に形成されており、このブラシは静電潜像担持体の長手方向に沿って該静電潜像担持体の表面を摺接する。
ところで、A3サイズまでの画像形成が可能な電子写真方式の画像形成装置において、通常の使用状態では、A4サイズの画像形成が一般的である。その結果、センター基準通紙を行った場合の例えばA4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においては、印刷機会が殆どないので、クリーニングブレードを静電潜像担持体に接触させた場合に、A4サイズの転写材における短辺幅の両外側での滑り性能が悪く、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦により、音鳴り、振動、静電潜像担持体の劣化による短寿命化を招くという問題点を有している。
この点、本発明では、ブラシのスパイラルは、残留トナーを静電潜像担持体の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっているので、転写後の残留トナーは静電潜像担持体の長手方向の両側に搬送される。
したがって、静電潜像担持体におけるA4サイズの転写材における短辺幅の両外側にも残留トナーが付着すると共に、残留トナーの存在により静電潜像担持体の表面の滑り性能が良くなる。このため、潤滑剤の塗布も回避できる。
また、本発明では、ブラシはブラシ軸に静電植毛されてなっているプレクリーニング用スパイラルブラシであるので、点状の植毛群からなる静電植毛ブラシとは異なり、線状の植毛群で残存トナーに接触するので、残留トナーへの接触能力及び残留トナーの搬送能力が、点状の植毛群に比べて大きい。したがって、残留トナーの外側への搬送を効率良く行うことができる。
この結果、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦による、音鳴り、振動、及び静電潜像担持体の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシを提供することができる。
また、本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシでは、前記ブラシは、センター基準通紙を行った場合におけるA4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっていることが好ましい。尚、センター基準通紙とは、静電潜像担持体の長手方向の中心と転写材の短辺の中心とが一致するように転写材を供給することをいう。
これにより、A4サイズの転写材の短辺幅内においてはスパイラルのピッチは疎であり、A4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分への残留トナーの搬送移動量が大きい。このため、A4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分に速く残留トナーが搬送される。そして、スパイラルのピッチが密になっているA4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においては、残留トナーの搬送移動量が小さくなるので、残留トナーが静電潜像担持体に接触する機会が増加する。
したがって、A4サイズの転写材における短辺幅の両外側での滑り性能を改善して、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦により、音鳴り、振動、静電潜像担持体の劣化による短寿命化を招くのを防止することができる。
また、本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシでは、前記ブラシは、静電潜像担持体の長手方向の両外側における端部から少なくとも5mmの範囲内の摺接する部分ではブラシ軸の周囲全面に植毛されていることが好ましい。
これにより、静電潜像担持体の長手方向の両外側における端部から少なくとも5mmの範囲内の摺接する部分ではブラシ軸の周囲全面に植毛されているので、静電潜像担持体の長手方向の両外側における端部では、残留トナーのさらに外側への移動が防止される。
この結果、静電潜像担持体の長手方向の両外側における端部から残留トナーが飛散したりこぼれ落ちたりするのを防止することができる。
また、本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシでは、前記ブラシは、導電性繊維にて構成されていることが好ましい。
これにより、例えば、ブラシに電圧を印加することにより、残留トナーを除電し、残留トナーの外側部分への搬送の容易化及び搬送量の増大化を図ることができる。
また、本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシでは、前記ブラシには、研磨剤が付与されていることが好ましい。
これにより、例えばタルク等により、A4サイズの転写材における短辺の長さに相当する幅で黒スジが現れ、画質を著しく劣化させてしまうという問題に対して、この黒スジ等を研磨剤にて研磨することにより、黒スジの発現及び画質の劣化を防止することができる。
本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシは、以上のように、ブラシは、ブラシ軸に静電植毛されてなっていると共に、上記ブラシのスパイラルは、上記残留トナーを静電潜像担持体の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっており、上記スパイラルのピッチは、静電潜像担持体の長手方向の両外側に摺接する部分が長手方向の内側に摺接する部分よりも密になっているものである。
それゆえ、クリーニングブレードと静電潜像担持体との摩擦による、音鳴り、振動、及び静電潜像担持体の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシを提供するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図2は、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシを備えた画像形成装置における画像形成部の構造を模式的に示す正面図である。
尚、画像形成装置は、画像形成装置が備えるスキャナにて読み込まれたデータや、画像形成装置に接続された外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置)からのデータを画像として出力するものである。
図2に示すように、画像形成部30は、感光体ドラム1と、帯電ブラシ2と、露光装置3と、現像装置10と、転写ブラシ4と、搬送ベルト5と、クリーニング装置20と、図示しない除電手段とを備えており、感光体ドラム1の周囲に、回転方向に沿って、帯電ブラシ2、露光装置3、現像装置10、転写ブラシ4及び搬送ベルト5、クリーニング装置20、及び除電手段をこの順序で配置した構成となっている。
感光体ドラム1は、画像形成装置における本発明の静電潜像担持体となるものであり、円柱形状を有している。
帯電ブラシ2は、感光体ドラム1と物理的に接触して、感光体ドラム1の表面を一様に所定の電位まで帯電させるためのものである。帯電ブラシ2は、感光体ドラム1と互いの回転軸を平行にして隣接対向して設置されている。
露光装置3は、帯電ブラシ2によって帯電された感光体ドラム1の表面を、例えばパーソナルコンピュータ等の画像処理装置からのデータに基づき、レーザ光等により露光して、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成させるためのものである。露光装置3として、例えば半導体レーザや発光ダイオードを用いることができる。
現像装置10は、感光体ドラム1の表面に現像剤を供給し、感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像を現像剤像として顕像化するつまり現像するためのものである。本実施の形態の現像装置10では、例えば非磁性1成分トナーからなる現像剤が使用されており、いわゆる非磁性1成分現像方式を採用している。尚、本発明においては、必ずしも非磁性1成分トナーに限らず、全ての現像剤を対象とすることができる。
搬送ベルト5は、感光体ドラム1の表面に現像剤像が形成された後に、PPC(Plain Paper Copy)用紙等の記録媒体6を感光体ドラム1に運搬するためのものである。
転写ブラシ4は、感光体ドラム1の表面の現像剤像を、転写材としての記録媒体6に転写するためのものである。尚、記録媒体6は、例えば用紙、OHP等である。転写ブラシ4は、板金に、板金と接する面を底面とした見かけ上直方体のブラシ体を貼り付けた固定型ブラシである。転写ブラシ4は、例えば、パイル織り生地からなり、板金の上にブラシ毛を板金の面方向に垂直な方向に起毛したものである。転写ブラシ4は、板金の面方向と記録媒体6の面方向とを平行にして、搬送ベルト5を間に挟んで感光体ドラム1と隣接対向するように設置されている。
クリーニング装置20は、クリーニングブレード21とプレクリーニング用スパイラルブラシ22とを備えており、感光体ドラム1の表面に残留した残留トナーや紙粉等を除去するために設けられている。尚、本実施の形態では、後述するように、プレクリーニング用スパイラルブラシ22が、感光体ドラム1の潤滑機能を有しているので、一般的な画像形成装置に設けられている固体潤滑剤供給装置は設けられていない。
また、クリーニング装置20の構成は、後で詳述する。
上記構成の画像形成装置において、画像を形成する動作を、図2に基づいて説明すると、以下の通りである。
感光体ドラム1の表面は、帯電ブラシ2と接触することにより、均一に帯電する。表面が帯電された感光体ドラム1は、露光装置3によって、データに基づき露光され、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。そして、現像装置10の現像ロール12により、感光体ドラム1の表面に現像剤が供給され、感光体ドラム1の表面の静電潜像が、現像されて顕像化される。続いて、搬送ベルト5によって記録媒体6が感光体ドラム1へ運搬され、転写ブラシ4によって、感光体ドラム1の表面の現像剤像が、記録媒体6に転写される。転写後の感光体ドラム1は、残留したトナーや紙粉等が、クリーニングブレード21及びプレクリーニング用スパイラルブラシ22によって除去される。最後に図示しない例えば除電ブラシ等の除電手段により、感光体ドラム1の表面が除電される。このようなサイクルで画像形成は行われる。
次に、本実施の形態のクリーニング装置20の詳細について、図1〜図3に基づいて以下に説明する。尚、図1は、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22の構成を示す正面図であり、図3は、上記プレクリーニング用スパイラルブラシ22とクリーニングブレード21との関係を示す図である。
本実施の形態のクリーニング装置20は、図2に示すように、クリーニングブレード21とプレクリーニング用スパイラルブラシ22とを備えている。プレクリーニング用スパイラルブラシ22は、クリーニングブレード21よりも感光体ドラム1の回転方向上流側に設けられている。
クリーニングブレード21は、感光体ドラム1の表面に残留したトナーや紙粉等を物理的に掻き落とすためのものである。このクリーニングブレード21は、感光体ドラム1の回転方向に沿って、プレクリーニング用スパイラルブラシ22の後側に備えられ、感光体ドラム1の表面に残留したトナーや紙粉等を均一に除去するために、感光体ドラム1の法線方向に対して鋭角に摺接している。
プレクリーニング用スパイラルブラシ22は、本実施の形態では、図1に示すように、感光体ドラム1の長手方向に沿って該感光体ドラム1の表面を摺接するブラシ22aが回転自在のブラシ軸22bにスパイラル状に静電植毛にて形成されてなっている。
本実施の形態では、ブラシ22aのスパイラルは、感光体ドラム1の転写後の残留トナーをその感光体ドラム1の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっている。具体的には、残留トナーを感光体ドラム1の両外側へ案内するように、ブラシ22aのスパイラルの巻き方向を左右で互いに逆方向に巻いている。
また、ブラシ22aのスパイラルのピッチは、感光体ドラム1の長手方向の両外側に摺接する部分が長手方向の内側に摺接する部分よりも密になっている。
すなわち、A3サイズまでの画像形成が可能な電子写真方式の画像形成装置において、通常の使用状態では、A4サイズの記録媒体6の画像形成が一般的である。その結果、センター基準通紙を行った場合の例えばA4サイズの記録媒体6における短辺幅よりも両外側部分においては、印刷機会が殆どないので、クリーニングブレード21を感光体ドラム1に接触させた場合に、A4サイズの記録媒体6における短辺幅の両外側での滑り性能が悪く、クリーニングブレード21と感光体ドラム1との摩擦により、音鳴り、振動、静電潜像担持体の劣化による短寿命化を招くという問題点を有している。尚、センター基準通紙とは、感光体ドラム1の長手方向の中心と記録媒体6の短辺の中心とが一致するように記録媒体6を供給することをいう。
この点、本実施の形態では、ブラシ22aのスパイラルは、残留トナーを感光体ドラム1の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっているので、ブラシ軸22bを回転させることにより、転写後の残留トナーは感光体ドラム1の長手方向の両側に搬送される。
したがって、図3に示すように、感光体ドラム1におけるA4サイズの記録媒体6における短辺幅の両外側にも残留トナーが付着すると共に、残留トナーの存在により感光体ドラム1の表面の滑り性能が良くなる。このため、潤滑剤塗布装置も回避できる。
また、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22は、ブラシ22aがブラシ軸22bに静電植毛されてなっている。このため、点状の植毛群からなる静電植毛ブラシとは異なり、線状の植毛群で残存トナーに接触するので、残留トナーへの接触能力及び残留トナーの搬送能力が、点状の植毛群に比べて大きい。したがって、残留トナーの外側への搬送を効率良く行うことができる。
この結果、クリーニングブレード21と感光体ドラム1との摩擦による、音鳴り、振動、及び感光体ドラム1の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシ22を提供することができるものとなっている。
また、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22では、感光体ドラム1における長手方向の最大幅の範囲内に均一に残留トナーが絶えず接触される。したがって、A4サイズの記録媒体6における短辺幅及びA3サイズの記録媒体6における短辺幅の両方において、感光体ドラム1における長手方向の潤滑度が均一となる。したがって、A4サイズの記録媒体6及びA3サイズの記録媒体6の両方において常時変わらぬトナーの付着位置制御が可能となり、A4サイズの記録媒体6及びA3サイズの記録媒体6の両方において変らぬ画質を提供することができる。
ここで、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22では、ブラシ22aは、センター基準通紙を行った場合のA4サイズの記録媒体6における短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっている。
これにより、A4サイズの記録媒体6の短辺幅内においてはスパイラルのピッチは疎であり、A4サイズの記録媒体6の短辺幅よりも両外側部分への残留トナーの搬送移動量が大きい。このため、A4サイズの記録媒体6の短辺幅よりも両外側部分に速く残留トナーが搬送される。そして、スパイラルのピッチが密になっているA4サイズの記録媒体6の短辺幅よりも両外側部分においては、残留トナーの搬送移動量が小さくなるので、残留トナーが感光体ドラム1に接触する機会が増加する。
したがって、A4サイズの記録媒体6における短辺幅の両外側での滑り性能を改善して、クリーニングブレード21と感光体ドラム1との摩擦により、音鳴り、振動、感光体ドラム1の劣化による短寿命化を招くのを防止することができる。
また、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22では、ブラシ22aは、感光体ドラム1の長手方向の両外側における端部から少なくとも5mmの範囲内の摺接する部分ではブラシ軸22bの周囲全面に植毛されている全面植毛部22cを有している。
これにより、感光体ドラム1の長手方向の両外側における端部から少なくとも5mmの範囲内の摺接する部分が全面植毛部22cとなっているので、感光体ドラム1の長手方向の両外側における端部では、残留トナーのさらに外側への移動が防止される。この結果、感光体ドラム1の長手方向の両外側における端部から残留トナーが飛散したりこぼれ落ちたりするのを防止することができる。尚、全面植毛部22cが端部から5mm未満である場合には、端部から残留トナーが飛散したりこぼれ落ちたりするのを防止する効果が不十分となる。
ここで、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22では、ブラシ22aは、導電性繊維にて構成されていることが好ましい。
これにより、ブラシに電圧を印加することにより、残留トナーを除電し、残留トナーの外側部分への搬送の容易化及び搬送量の増大化を図ることができる。また、トナーの付着位置制御を安定して行うことができる。
ここで、本実施の形態では、ブラシ22aの繊維は、トナーとして、例えば、マイナス帯電のポリエステルのものを使用している場合には、ブラシ22aの繊維の材質は、例えば、帯電系列が同じ材質であるポリエステル、又はマイナス帯電においてポリエステルよりもマイナス側に位置する材質であるアクリル、ポリエチレン、セルロイド、セロファン、塩化ビニール、テフロン(登録商標)からなっていることが好ましい。
一方、トナーとして、プラス帯電のものを使用した場合には、帯電系列が同じ材質であるナイロン、レーヨン等からなっていることが好ましい。
そして、これらの材質を有するブラシ22aに導電性を付与して導電性繊維とするためには、これらの材質に例えばカーボンを混入させることによって、導電性を付与することができる。
また、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22は、ブラシ22aには、研磨剤が付与されていることが好ましい。研磨剤としては、例えばシリカを使用することができる。
これにより、例えばタルク等により、A4サイズの記録媒体6における短辺の長さに相当する幅で黒スジが現れ、画質を著しく劣化させてしまうという問題に対して、この黒スジ等を研磨剤にて研磨することにより、黒スジの発現及び画質の劣化を防止することができる。すなわち、フィルミング現象を防止することができる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、プレクリーニング用スパイラルブラシ22におけるスパイラルのブラシ22aは、ブラシ軸22bの中央から外側端部まで連続するスパイラルのブラシ22aとなっている。しかし、特にこれに限定するものではなく、例えば、スパイラルのブラシ22aが部分的に複数の間隙を有していてもよい。これにより、残留トナーを満遍なく拡散することができるようになる。
また、本実施の形態では、静電潜像担持体として感光体ドラム1を対象として説明してきた。しかし、本発明においては、必ずしもこれに限らず、静電潜像担持体として中間転写体である転写ベルトを対象とすることができる。これによっても、転写ベルトにおいて、クリーニングブレード21と転写ベルトとの摩擦による、音鳴り、振動、及び感光体ドラム1の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシ22を提供することができる。
また、本実施の形態のプレクリーニング用スパイラルブラシ22では、ブラシ22aは、センター基準通紙を行った場合のA4サイズの記録媒体6における短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっているとしているが、本発明においては、必ずしもこれに限らない。
すなわち、本発明では、センター基準通紙を行った場合のA4サイズの記録媒体6における中心において最もスパイラルのピッチが粗く、外側に向かうに伴って徐々にピッチが密にするようにすることが可能である。
さらに、本実施の形態では、ブラシ22aは、センター基準通紙を行った場合におけるA4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっているとしているが、本発明では、必ずしもこれに限らず、B5サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっているとすることができる。
これにより、B5サイズの画像形成が多い場合には、B5サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分において、クリーニングブレード21と感光体ドラム1との摩擦による、音鳴り、振動、及び感光体ドラム1の劣化による短寿命化を防止すると共に、潤滑剤塗布装置の設置を回避して画像形成装置のコスト低減及び省スペース化を図り得るプレクリーニング用スパイラルブラシ22を提供することができる。
本発明のプレクリーニング用スパイラルブラシは、感光体上の静電潜像を現像するプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置におけるクリーニング装置及び画像形成装置に適用できる。
本発明におけるプレクリーニング用スパイラルブラシの実施の一形態を示すものであり、プレクリーニング用スパイラルブラシの構成を示す正面である。 上記プレクリーニング用スパイラルブラシを備えた画像形成装置の画像形成部を示す全体構成図である。 上記プレクリーニング用スパイラルブラシと感光体ドラムとクリーニングブレードとの関係を示す平面図である。 (a)は従来のクリーニング装置の構成を示す平面図であり、(b)はA4サイズの用紙における短辺の長さに相当する幅で現れる黒スジを示す平面図である。 従来の他のプレクリーニング用スパイラルブラシの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 感光体ドラム(静電潜像担持体)
2 帯電ブラシ
3 露光装置
4 転写ブラシ
5 搬送ベルト
6 記録媒体(転写材)
10 現像装置
11 現像ロール
12 現像剤供給ロール
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード
22 プレクリーニング用スパイラルブラシ
22a ブラシ
22b ブラシ軸
22c 全面植毛部
30 画像形成部

Claims (5)

  1. 静電潜像担持体上の転写後の残留トナーを除去するクリーニングブレードよりも該静電潜像担持体の回転方向上流側に設けられると共に、上記静電潜像担持体の長手方向に沿って該静電潜像担持体の表面を摺接するブラシがブラシ軸にスパイラル状に形成されたプレクリーニング用スパイラルブラシにおいて、
    上記ブラシは、ブラシ軸に静電植毛されてなっていると共に、
    上記ブラシのスパイラルは、上記残留トナーを静電潜像担持体の長手方向の両側に搬送するように左右対称になっており、
    上記スパイラルのピッチは、静電潜像担持体の長手方向の両外側に摺接する部分が長手方向の内側に摺接する部分よりも密になっていることを特徴とするプレクリーニング用スパイラルブラシ。
  2. 前記ブラシは、センター基準通紙を行った場合におけるA4サイズの転写材の短辺幅よりも両外側部分においてスパイラルのピッチが密になっていることを特徴とする請求項1記載のプレクリーニング用スパイラルブラシ。
  3. 前記ブラシは、静電潜像担持体の長手方向の両外側における端部から少なくとも5mmの範囲内の摺接する部分ではブラシ軸の周囲全面に植毛されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプレクリーニング用スパイラルブラシ。
  4. 前記ブラシは、導電性繊維にて構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のプレクリーニング用スパイラルブラシ。
  5. 前記ブラシには、研磨剤が付与されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレクリーニング用スパイラルブラシ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011191548A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 清掃装置、組立体及び画像形成装置
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