JP2019037540A - ブラシ及び回転ブラシ - Google Patents
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Abstract
Description
上記課題を解決するブラシは、第1方向に延びる複数の第1糸を前記第1方向と直交する第2方向に並列した第1毛羽部と、前記第1方向に延びるとともに前記第1糸よりも太い複数の第2糸を前記第2方向に並列した第2毛羽部と、前記第2方向に延び、前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを重なるように配置した状態で前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを連結する複数の連結糸と、を有する毛羽体を備え、前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記連結糸と最も他端側に配置された前記連結糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広いことを要旨とする。
この構成によれば、内側領域が広くなるので、毛などが第1毛羽部及び第2毛羽部に深く進入することを連結糸によって効果的に抑制できる。
この構成によれば、第1糸よりも太い第2糸の数が第1糸の数よりも少なくなるので、毛羽体が硬くなり過ぎないようにしつつ、第2糸によって第1糸を支えることができる。
例えばブラシを電気掃除機用の回転ブラシに用いる場合、導電性を有する糸には静電気が貯まりにくいので、ブラシで掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などが静電気によってブラシに付着することが抑制される。この点、この構成によれば、第1糸及び第2糸のうちの少なくとも一方が導電性を有しているため、例えばブラシで掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などを電気掃除機で吸い込む際に、ブラシから塵埃などが容易にリリースされるようにすることができる。
図1及び図2に示すように、接触部の一例としての床面F上の毛や塵埃などのごみを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのクリーニング用のブラシ32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度捻ったような形状をなしている。
図5に示すように、ブラシ32は、長尺状の基材40と、基材40に接合された帯状の毛羽体41とを備えている。基材40は、熱可塑性の合成樹脂(本実施形態では、ポリアミド)を押出成形することによって形成される。基材40は、回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止するための矩形状をなす係止部42と、帯状の毛羽体41の幅方向(図5では上下方向)の一端部を挟持するために係止部42に設けられた挟持部43とを備えている。
図5及び図6に示すように、毛羽体41は、第1毛羽部51と、第2毛羽部52と、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを連結する複数の連結糸53とを備えている。第1毛羽部51は、第1方向Aに延びる複数の略U字状の第1糸54を第1方向Aと直交する第2方向Bに並列した構成とされている。第2毛羽部52は、第1方向Aに延びるとともに第1糸54よりも太い複数の略U字状の第2糸55を第2方向Bに並列した構成とされている。連結糸53は、第2方向Bに延び、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを層状に重なるように配置した状態で第1毛羽部51と第2毛羽部52とを連結する。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モーター18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
(1)ブラシ32は、第1毛羽部51と、第2毛羽部52と、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを重なるように配置した状態で連結する複数の連結糸53とを有する毛羽体41を備え、毛羽体41における内側領域URは第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2のそれぞれよりも広い。この構成によれば、内側領域URが第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2のそれぞれよりも広いので、毛羽体41の第1方向Aの一端側を床面F上に摺動させて床面F上の毛などのごみを掻き取る場合に、こうした毛が連結糸53によって第1毛羽部51及び第2毛羽部52に深く進入することを抑制できる。このため、毛羽体41に毛が絡まることを抑制できる。加えて、第1毛羽部51を構成する第1糸54よりも第2毛羽部52を構成する第2糸55の方が太いので、第1毛羽部51及び第2毛羽部52に互いに異なる機能を発揮させることができる。したがって、ブラシ32は、複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図11に示すように、毛羽体41(ブラシ32)の内側領域URには、必ずしも連結糸53を配置する必要はない。この場合、毛羽体41は、連結糸53を2本だけ備えることになる。
・第2糸55ピッチは、第1糸54のピッチの2倍よりも大きくしてもよい。例えば、第2糸55ピッチを第1糸54のピッチの3倍以上にしてもよい。
・ブラシ32において、内側領域URが第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2よりもそれぞれ広くなっていれば、内側領域URの広さを任意に変更してもよい。
・ブラシ32において、毛羽体41と基材40とは、必ずしも縫着によって接合する必要はなく、例えば、両面粘着テープによる粘着や接着剤による接着によって接合するようにしてもよい。
・ブラシ32は、エアコンや換気扇などのフィルターを清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするための用途に用いてもよい。この場合、ブラシ32は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、対象物に摺接させた状態で直線的に移動させて使用してもよい。
Claims (5)
- 第1方向に延びる複数の第1糸を前記第1方向と直交する第2方向に並列した第1毛羽部と、
前記第1方向に延びるとともに前記第1糸よりも太い複数の第2糸を前記第2方向に並列した第2毛羽部と、
前記第2方向に延び、前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを重なるように配置した状態で前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを連結する複数の連結糸と、
を有する毛羽体を備え、
前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記連結糸と最も他端側に配置された前記連結糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広いことを特徴とするブラシ。 - 前記内側領域は、2つの前記外側領域の和よりも広いことを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
- 前記第2糸のピッチは、前記第1糸のピッチよりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシ。
- 前記第1糸及び前記第2糸のうちの少なくとも一方は、導電性を有していることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシ。
- 回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、
前記ブラシは、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシによって構成されていることを特徴とする回転ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017162144A JP2019037540A (ja) | 2017-08-25 | 2017-08-25 | ブラシ及び回転ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2017162144A Pending JP2019037540A (ja) | 2017-08-25 | 2017-08-25 | ブラシ及び回転ブラシ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2019037540A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021083681A (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 三菱電機株式会社 | 吸込具および電気掃除機 |
JP7442236B2 (ja) | 2021-12-23 | 2024-03-04 | 日本シール株式会社 | ブラシ体、及びブラシ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013034641A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Panasonic Corp | 電気掃除機用吸込具の回転ブラシおよびこれを用いた吸込具 |
JP2015033448A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 槌屋ティスコ株式会社 | ブラシ |
JP2016158778A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 槌屋ティスコ株式会社 | ブラシ及び回転ブラシ |
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2017
- 2017-08-25 JP JP2017162144A patent/JP2019037540A/ja active Pending
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