JP2019037540A - ブラシ及び回転ブラシ - Google Patents

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大原 康之
Yasuyuki Ohara
康之 大原
禎浩 安藤
Sadahiro Ando
禎浩 安藤
敏彰 太田
Toshiaki Ota
敏彰 太田
中山 勝
Masaru Nakayama
勝 中山
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Abstract

【課題】複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができるブラシ及び回転ブラシを提供する。【解決手段】ブラシは、第1方向Aに延びる複数の第1糸54を第2方向Bに並列した第1毛羽部51と、第1方向Aに延びるとともに第1糸54よりも太い複数の第2糸55を第2方向Bに並列した第2毛羽部52と、第2方向Bに延び、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを重なるように配置した状態で連結する複数の連結糸53と、を有する毛羽体を備える。毛羽体41において、第1方向Aの最も一端側に配置された連結糸53と最も他端側に配置された連結糸53との間の領域である内側領域URは、第1方向Aにおいて内側領域URを挟んだ第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2のそれぞれよりも広くなっている。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば電気掃除機などに用いられるブラシ及び当該ブラシを備えた回転ブラシに関する。
一般に、電気掃除機は、本体部と、当該本体部に接続パイプを介して接続されたヘッドとを備えている。このヘッドを絨毯、フローリング、畳等の床面上で移動させながらヘッドの底面に設けられた吸込口から空気を吸引することにより、本体部内に塵埃が吸い込まれるように構成されている。そして、近年では、例えば絨毯等のように空気の吸引だけでは塵埃を吸い込みにくい床面に対する集塵能力を向上させるため、ヘッド内に回転ブラシを設けた電気掃除機が数多く見られるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。
こうした回転ブラシは、回転体と、当該回転体の周面に取着された複数のブラシとを備えており、回転体を回転させることで、複数のブラシが床面上のごみを掻き取るようになっている。ブラシは、長尺状の基材と、基材に接合された帯状の毛羽体とを備えている。毛羽体は、複数のU字状をなす糸と、これらの糸を並列させた状態で連結させる複数の保持糸とを備えている。
そして、毛羽体における糸の延びる方向の両端部以外の部分を保持糸が占めるように構成することで、ブラシが床面上のごみを掻き取る際に、これらの保持糸によって毛羽体の奥まで毛などが絡むことを抑制している。
特開2016−158778号公報
ところで、上述のような回転ブラシでは、毛羽体を構成する糸をマイクロファイバーのような極細の繊維で構成した場合、硬質の床面上の細かいごみを拭き取るには都合がよいが、カーペット上のごみを掻き取るには軟らかすぎて不向きである。一方、毛羽体を構成する糸を太くすると、カーペット上のごみを掻き取るには都合がよいが、硬質の床面上の細かいごみを拭き取るには硬すぎて不向きである。
つまり、上述のような回転ブラシでは、毛などが絡むことを抑制できるが、硬質の床面上の細かいごみを拭き取る機能やカーペット上のごみを掻き取る機能などの複数の機能を好適に発揮することが困難であるという問題がある。
本発明は、このような問題に着目してなされたものである。その目的は、複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができるブラシ及び回転ブラシを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するブラシは、第1方向に延びる複数の第1糸を前記第1方向と直交する第2方向に並列した第1毛羽部と、前記第1方向に延びるとともに前記第1糸よりも太い複数の第2糸を前記第2方向に並列した第2毛羽部と、前記第2方向に延び、前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを重なるように配置した状態で前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを連結する複数の連結糸と、を有する毛羽体を備え、前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記連結糸と最も他端側に配置された前記連結糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広いことを要旨とする。
この構成によれば、内側領域が2つの外側領域のそれぞれよりも広いので、例えば第1毛羽部及び第2毛羽部の一端側を床面上に摺動させて床面上の毛などのごみを掻き取る場合に、こうした毛が連結糸によって第1毛羽部及び第2毛羽部に深く進入することが抑制され、毛羽体に毛が絡まることを抑制できる。加えて、第1毛羽部を構成する第1糸よりも第2毛羽部を構成する第2糸の方が太いので、第1毛羽部及び第2毛羽部に互いに異なる機能を発揮させることができる。したがって、複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができる。
上記ブラシにおいて、前記内側領域は、2つの前記外側領域の和よりも広いことが好ましい。
この構成によれば、内側領域が広くなるので、毛などが第1毛羽部及び第2毛羽部に深く進入することを連結糸によって効果的に抑制できる。
上記ブラシにおいて、前記第2糸のピッチは、前記第1糸のピッチよりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、第1糸よりも太い第2糸の数が第1糸の数よりも少なくなるので、毛羽体が硬くなり過ぎないようにしつつ、第2糸によって第1糸を支えることができる。
上記ブラシにおいて、前記第1糸及び前記第2糸のうちの少なくとも一方は、導電性を有していることが好ましい。
例えばブラシを電気掃除機用の回転ブラシに用いる場合、導電性を有する糸には静電気が貯まりにくいので、ブラシで掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などが静電気によってブラシに付着することが抑制される。この点、この構成によれば、第1糸及び第2糸のうちの少なくとも一方が導電性を有しているため、例えばブラシで掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などを電気掃除機で吸い込む際に、ブラシから塵埃などが容易にリリースされるようにすることができる。
上記課題を解決する回転ブラシは、回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、前記ブラシは、上記構成のブラシによって構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、上記ブラシと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができる。
一実施形態の電気掃除機のヘッドを示す平断面模式図。 電気掃除機のヘッドの使用状態を示す側断面模式図。 電気掃除機の回転ブラシを示す模式斜視図。 図3の側面拡大図。 ブラシの模式斜視図。 毛羽体の平面模式図。 毛羽体の要部を第1毛羽部側から見たときの拡大模式図。 毛羽体の要部を第2毛羽部側から見たときの拡大模式図。 毛羽体の製造過程を示す平面模式図。 毛羽体の製造過程を示す平面模式図。 変更例の毛羽体の平面模式図。 変更例の毛羽体の平面模式図。 変更例の毛羽体の平面模式図。
以下、回転ブラシの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、接触部の一例としての床面F上の毛や塵埃などのごみを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
ケース12の内底面上には矩形枠状をなす仕切板15が吸込口14を囲むように立設され、仕切板15を構成する後壁の中央部には当該後壁を貫通するようにエア吸引口16が形成されている。ケース12の左内側面にはモーター軸受17が設けられ、モーター軸受17はケース12内における仕切板15の後方に設けられたモーター18から延びるモーター軸19の先端を回転可能に支持している。
仕切板15の左右両側壁にはそれぞれ回転支持体20が設けられ、両回転支持体20はケース12の左右両内側面に設けられたブラシ軸受21によってそれぞれ回転可能に支持されている。仕切板15の内側には回転軸線が左右方向に延びる回転ブラシ22が収容され、回転ブラシ22の両端部は両回転支持体20によってそれぞれ支持されている。
左側の回転支持体20と、モーター軸19に取着されたプーリー19aとには、1つの無端状のベルト23が巻き掛けられている。そして、モーター18が駆動されると、モーター18の回転駆動力が、モーター軸19、プーリー19a、ベルト23、及び左側の回転支持体20を介して回転ブラシ22に伝達される。
次に、回転ブラシ22の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、断面視略X字状をなす略丸棒状の回転体31と、回転体31に取着された4つのクリーニング用のブラシ32とを備えている。回転体31は、4つの断面視略T字状をなす突条31aの基端部同士をこれらの突条31aが回転体31の周方向に等間隔に配置されるように一体に連結し、さらにその全体にわたって周方向に約180度捻ったような形状をなしている。
したがって、回転体31の周面には、回転体31の周方向で隣り合う突条31a同士の間に螺旋状をなす4本の凹溝33が形成される。これら4本の凹溝33は、回転体31の周方向に等間隔の配置態様となるように回転体31の一方の端面から他方の端面にわたって延びている。そして、これらの凹溝33内にブラシ32が1つずつ着脱自在に装着される。なお、各凹溝33の開口部33aは、各突条31aの先端部に備えられた突片31bによって狭められている。
次に、ブラシ32の構成について詳述する。
図5に示すように、ブラシ32は、長尺状の基材40と、基材40に接合された帯状の毛羽体41とを備えている。基材40は、熱可塑性の合成樹脂(本実施形態では、ポリアミド)を押出成形することによって形成される。基材40は、回転体31の凹溝33(図4参照)に挿入して係止するための矩形状をなす係止部42と、帯状の毛羽体41の幅方向(図5では上下方向)の一端部を挟持するために係止部42に設けられた挟持部43とを備えている。
挟持部43は、係止部42上に係止部42の短手方向において対向するように立設された一対の矩形状をなす挟持片43aによって構成されている。一対の挟持片43aにおける先端側は、係止部42の短手方向において互いに離れるように、一対の挟持片43aにおける基端側に対して垂直に延びている。すなわち、一対の挟持片43aにおける先端側は、係止部42と平行に延びている。そして、両挟持片43aにおける基端側は、帯状をなす毛羽体41の幅方向の一端部(一方側)を挟持した状態で、1本の縫製糸44により毛羽体41に縫着(接合)されている。
図4及び図5に示すように、基材40の幅方向における係止部42の幅は、回転体31の凹溝33の開口部33aの幅よりも大きくなっている。そして、回転体31にブラシ32を取り付ける場合には、毛羽体41が凹溝33の開口部33aから外側へ突出するように、回転体31の端部から各凹溝33内に基材40の係止部42をスライド挿入する。すると、基材40(ブラシ32)は、適度な剛性と弾性とを有しているため、各凹溝33に沿って螺旋状に捻れた状態で回転体31に容易に装着される。
次に、毛羽体41の構成について詳述する。
図5及び図6に示すように、毛羽体41は、第1毛羽部51と、第2毛羽部52と、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを連結する複数の連結糸53とを備えている。第1毛羽部51は、第1方向Aに延びる複数の略U字状の第1糸54を第1方向Aと直交する第2方向Bに並列した構成とされている。第2毛羽部52は、第1方向Aに延びるとともに第1糸54よりも太い複数の略U字状の第2糸55を第2方向Bに並列した構成とされている。連結糸53は、第2方向Bに延び、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを層状に重なるように配置した状態で第1毛羽部51と第2毛羽部52とを連結する。
第1糸54は、複数本よりなるマルチフィラメントである極細の繊維を略U字状にした繊維束によって構成されている。第2糸55は、複数本のモノフィラメントである極太の繊維を束ねて略U字状にした繊維束によって構成されている。本実施形態において、第1毛羽部51と第2毛羽部52とは、第1糸54及び第2糸55が延びる第1方向Aを高さ方向とした場合の高さが同じになっている。
図7及び図8に示すように、第2毛羽部52を構成する複数の第2糸55の第2方向Bにおけるピッチは、第1毛羽部51を構成する複数の第1糸54の第2方向Bにおけるピッチよりも大きくなっている。本実施形態では、複数の第2糸55の第2方向Bにおけるピッチが複数の第1糸54の第2方向Bにおけるピッチの2倍となるように設定されている。
図5及び図6に示すように、第1糸54を構成する繊維としては、ポリアミド(ナイロン)繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維などを採用することができる。本実施形態における第1糸54を構成する繊維には、繊維径が0.03ミリメートルのポリアミド繊維が採用されている。ポリアミド繊維は、耐摩耗性及び復元性に優れているため、第1糸54の材料として本用途に好適である。
第2糸55を構成する繊維としては、炭素繊維、炭素を練り込んだ合成樹脂繊維などの導電性を有する繊維を採用することができる。本実施形態における第2糸55を構成する繊維には、繊維径が0.4ミリメートルの導電性を有したポリアミド繊維が採用されている。ポリアミド繊維は、耐摩耗性及び復元性に優れているため、第2糸55の材料として本用途に好適である。
図6に示すように、複数(本実施形態では8本)の連結糸53は、第2方向Bへ並列された複数の第1糸54及び複数の第2糸55において、第1方向Aにおける両端部を除いた大半の領域を占めるように、複数位置(本実施形態では8位置)で各第1糸54及び各第2糸55に巻き付くように配置されている。複数の連結糸53は、第2方向Bに沿うように延びており、第1方向Aにおいて等間隔で互いに平行となるように配置されている。
各連結糸53は、耐久性及び柔軟性が高い繊維により形成される。このような条件を満たす繊維としては、レーヨン繊維、キュプラ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維などが挙げられる。本実施形態における各連結糸53は、ポリエステル繊維によって構成され、一部に加熱することによって溶融する熱溶融繊維を含んでいる。
毛羽体41において、第1方向Aの最も一端側に配置された連結糸53と最も他端側に配置された連結糸53との間の領域は、内側領域URとされている。したがって、本実施形態では、内側領域URに複数(6本)の連結糸53が第1方向Aにおいて等間隔で互いに平行となるように配置される。つまり、毛羽体41における内側領域URには、ほぼ全体にわたって各連結糸53が配置されている。
また、毛羽体41において、内側領域URを第1方向Aにおいて挟んだ2つの領域は、それぞれ外側領域を構成する第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2とされている。この場合、第1外側領域SR1は毛羽体41における第1糸54及び第2糸55の第1方向Aの湾曲した部分側の端部に位置し、第2外側領域SR2は毛羽体41における第1糸54及び第2糸55の第1方向Aの湾曲した部分側とは反対側の端部に位置している。
内側領域URは、第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2よりもそれぞれ広くなっている。すなわち、内側領域URは、第1外側領域SR1よりも広く、且つ第2外側領域SR2よりも広くなっている。本実施形態では、内側領域URは、第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2の和よりも広くなっている。
さらに、本実施形態では、第1方向Aにおいて、内側領域URの幅が12mmに設定され、第1外側領域SR1の幅が1mmに設定され、第2外側領域SR2の幅が3mmに設定されている。すなわち、本実施形態では、内側領域URが毛羽体41全体の約75%を占めており、第1外側領域SR1が毛羽体41全体の約6%を占めており、第2外側領域SR2が毛羽体41全体の約19%を占めている。なお、毛羽体41における第2外側領域SR2では、各第1糸54及び各第2糸55が連結糸53によって連結されていないため、これらを構成する各繊維が開いた状態となる。
図9に示すように、毛羽体41を製造する場合には、まず、長尺の第1糸54及び長尺の第2糸55を層状に重ねるようにして蛇行状に編み、それぞれの両側の湾曲した部分よりも幅方向の内側の複数位置を互いに平行に延びる複数(この場合は、16対)の連結糸53でそれぞれ編む。
続いて、図10に示すように、熱プレス加工を行って各連結糸53に含まれる熱溶融繊維を溶融させた後、自然冷却する。これにより、溶融していた熱溶融繊維が固化するので、各連結糸53と、各第1糸54及び各第2糸55とが強固に連結される。
このとき、連結糸53間の第1方向Aにおける距離(ピッチ)は、連結糸53の幅よりも狭くなるように設定されているため、連結糸53に含まれる熱溶融繊維を溶融させた際に、その溶融した合成樹脂成分が連結糸53間の隙間にも浸透する。したがって、内側領域UR(図6参照)全体が一体のシート様に形成される。その後、幅方向の中央を切断する(図10中の矢印に沿って切断する)ことによって同時に2つの毛羽体41が形成される。
また、図5に示すように、ブラシ32を形成する場合には、まず、基材40の両挟持片43a間に、毛羽体41の第1方向Aにおける湾曲した部分側の端部(第1方向Aの一方側である基端側)を挿入した状態にする。この状態で、工業用ミシン(図示略)を用いて、縫製糸44により、両挟持片43aと、毛羽体41の第1方向Aにおける湾曲した部分側の端部とを縫着することで、ブラシ32が形成される。
次に、回転ブラシ22の作用について説明する。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モーター18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
このとき、モーター18の駆動に連動して回転ブラシ22が左側から見て反時計方向(図2の矢印で示す方向)に回転されながら、回転ブラシ22のブラシ32の毛羽体41における第2外側領域SR2が主に床面Fに摺接(接触)される。すると、床面F上の毛や塵埃などのごみが毛羽体41における第2外側領域SR2によって掻き取られてエアとともに電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
このとき、毛羽体41における内側領域URにはほぼ全体にわたって各連結糸53が配置されている。このため、床面F上の毛(特に頭髪(毛髪)やペットの毛など)などは、毛羽体41における第2外側領域SR2に絡むことがあるが、各連結糸53によってブロックされるので、毛羽体41における内側領域URにまで深く絡むことが抑制される。
この場合、特に毛羽体41における内側領域URは第2外側領域SR2よりも格段に広いため、毛羽体41の奥深くまで毛などが進入し難くなる。したがって、回転ブラシ22の使用によって毛羽体41(ブラシ32)に毛などが絡み難くなり、たとえ毛羽体41(ブラシ32)に毛などが絡みついたとしても容易に除去することができる。
さらに、回転ブラシ22のブラシ32の毛羽体41は、第1糸54で構成された第1毛羽部51と、第1糸54よりも太い第2糸55で構成された第2毛羽部52とが層状に重ねられた構成であり、床面Fに摺接して撓んだ際に床面Fに当たる側が第1毛羽部51となるように配置されている。
このため、毛羽体41は、比較的細くて軟らかい第1糸54によって構成された第1毛羽部51が床面Fに摺接して撓みながら床面F上の比較的細かい塵埃などを拭き取るとともに、比較的太くて硬い第2糸55によって構成された第2毛羽部52が第1毛羽部51を支えながら床面F上の比較的大きい塵埃などを掻き取る。
すなわち、毛羽体41(ブラシ32)は、第1毛羽部51による床面F上の塵埃などの拭き取り機能を発揮するとともに、第2毛羽部52による床面F上の塵埃などの掻き取り機能を発揮する。毛羽体41(ブラシ32)によって拭き取られたり掻き取られたりした床面F上の塵埃は、エアとともに電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
したがって、上述のように、毛羽体41(ブラシ32)は、床面F上の塵埃などに対して拭き取る機能と掻き取る機能とを同時に十分に発揮しつつ、毛などが絡むことを効果的に抑制する。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)ブラシ32は、第1毛羽部51と、第2毛羽部52と、第1毛羽部51と第2毛羽部52とを重なるように配置した状態で連結する複数の連結糸53とを有する毛羽体41を備え、毛羽体41における内側領域URは第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2のそれぞれよりも広い。この構成によれば、内側領域URが第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2のそれぞれよりも広いので、毛羽体41の第1方向Aの一端側を床面F上に摺動させて床面F上の毛などのごみを掻き取る場合に、こうした毛が連結糸53によって第1毛羽部51及び第2毛羽部52に深く進入することを抑制できる。このため、毛羽体41に毛が絡まることを抑制できる。加えて、第1毛羽部51を構成する第1糸54よりも第2毛羽部52を構成する第2糸55の方が太いので、第1毛羽部51及び第2毛羽部52に互いに異なる機能を発揮させることができる。したがって、ブラシ32は、複数の機能を好適に発揮しつつ、毛などが絡むことを抑制することができる。
(2)ブラシ32において、内側領域URは、第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2の和よりも広い。このため、内側領域URが広くなるので、毛などが第1毛羽部51及び第2毛羽部52に深く進入することを連結糸53によって効果的に抑制できる。
(3)ブラシ32において、第2糸55のピッチは、第1糸54のピッチよりも大きい。このため、第1糸54よりも太い第2糸55の数が第1糸54の数よりも少なくなるので、毛羽体41が硬くなり過ぎないようにしつつ、第2糸55によって第1糸54を支えることができる。
(4)ブラシ32において、第2糸55は導電性を有している。このため、ブラシ32を電気掃除機用の回転ブラシ22に用いる場合、導電性を有する第2糸55には静電気が貯まりにくいので、ブラシ32で掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などが静電気によってブラシ32に付着することを抑制できる。したがって、ブラシ32で掻き取ったり拭き取ったりした塵埃などを電気掃除機で吸い込む際に、ブラシ32から塵埃などが容易にリリースされるようにすることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図11に示すように、毛羽体41(ブラシ32)の内側領域URには、必ずしも連結糸53を配置する必要はない。この場合、毛羽体41は、連結糸53を2本だけ備えることになる。
・図12に示すように、毛羽体41(ブラシ32)の内側領域URには、第1方向Aの中央部に連結糸53を1本だけ配置するようにしてもよい。この場合、毛羽体41は、連結糸53を3本だけ備えることになる。
・図13に示すように、毛羽体41(ブラシ32)には、複数(ここでは5本)の連結糸53を第1方向Aにおいて順次に隣接(接触)するように配置してもよい。このようにすれば、内側領域UR全体が複数の連結糸53で覆われるので、毛羽体41(ブラシ32)に毛などが絡みつくことを効果的に抑制できる。
・ブラシ32における連結糸53の本数は、上記実施形態及び上記図11〜図13における本数に限定されず、任意に変更してもよい。この場合、連結糸53の密度(連結糸53の本数や連結糸53同士の間隔)を適宜変更することで、毛羽体41(ブラシ32)の柔らかさを容易に調節することができる。
・第1方向Aを高さ方向とした場合において、第2毛羽部52の高さを第1毛羽部51の高さよりも低くしてもよい。このようにすれば、ブラシ32の床面Fに対する摺動抵抗を低減できる。
・毛羽体41は、第1毛羽部51及び第2毛羽部52に加えて、第1方向Aに延びる複数の第3糸を第2方向Bに並列した第3毛羽部をさらに積層することで、3層以上の構成にしてもよい。この場合、第3毛羽部を構成する第3糸に新たな機能(例えば、抗菌機能)を付与するようにしてもよい。さらにこの場合、第1毛羽部51、第2毛羽部52、及び第3毛羽部は、それぞれ高さを適宜変更することができ、例えば、高さが互いに異なるようにしてもよいし、高さが互いに同じになるようにしてもよい。
・第1糸54の少なくとも一部に導電性の糸を合糸して、第1糸54に導電性を持たせるようにしてもよい。この場合、第2糸55には、導電性を持たせても持たせなくてもよい。
・第1糸54及び第2糸55の両方に導電性を持たせなくてもよい。
・第2糸55ピッチは、第1糸54のピッチの2倍よりも大きくしてもよい。例えば、第2糸55ピッチを第1糸54のピッチの3倍以上にしてもよい。
・ブラシ32において、内側領域URは、必ずしも第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2の和よりも広くなっている必要はない。
・ブラシ32において、内側領域URが第1外側領域SR1及び第2外側領域SR2よりもそれぞれ広くなっていれば、内側領域URの広さを任意に変更してもよい。
・ブラシ32において、基材40は省略してもよい。この場合、ブラシ32が毛羽体41によって構成されるので、回転体31の各凹溝33に毛羽体41が直接取り付けられる。
・連結糸53は、必ずしも熱溶融繊維を含んでいる必要はない。
・ブラシ32において、毛羽体41と基材40とは、必ずしも縫着によって接合する必要はなく、例えば、両面粘着テープによる粘着や接着剤による接着によって接合するようにしてもよい。
・ブラシ32において、毛羽体41と基材40とを複数本の縫製糸44によって縫着するようにしてもよい。
・ブラシ32は、エアコンや換気扇などのフィルターを清掃したり、画像形成装置内の感光ドラムに付着したトナーを掻き取ったりするための用途に用いてもよい。この場合、ブラシ32は、必ずしも回転させて使用する必要はなく、対象物に摺接させた状態で直線的に移動させて使用してもよい。
・ブラシ32は、画像形成装置内の感光ドラムを帯電させるための帯電ブラシや、同感光ドラムを除電するための除電ブラシとして用いてもよい。
22…回転ブラシ、31…回転体、32…ブラシ、41…毛羽体、51…第1毛羽部、52…第2毛羽部、53…連結糸、54…第1糸、55…第2糸、F…接触部の一例としての床面、SR1…外側領域を構成する第1外側領域、SR2…外側領域を構成する第2外側領域、UR…内側領域、A…第1方向、B…第2方向。

Claims (5)

  1. 第1方向に延びる複数の第1糸を前記第1方向と直交する第2方向に並列した第1毛羽部と、
    前記第1方向に延びるとともに前記第1糸よりも太い複数の第2糸を前記第2方向に並列した第2毛羽部と、
    前記第2方向に延び、前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを重なるように配置した状態で前記第1毛羽部と前記第2毛羽部とを連結する複数の連結糸と、
    を有する毛羽体を備え、
    前記毛羽体において、前記第1方向の最も一端側に配置された前記連結糸と最も他端側に配置された前記連結糸との間の領域である内側領域は、前記第1方向において前記内側領域を挟んだ2つの外側領域のそれぞれよりも広いことを特徴とするブラシ。
  2. 前記内側領域は、2つの前記外側領域の和よりも広いことを特徴とする請求項1に記載のブラシ。
  3. 前記第2糸のピッチは、前記第1糸のピッチよりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシ。
  4. 前記第1糸及び前記第2糸のうちの少なくとも一方は、導電性を有していることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラシ。
  5. 回転体と、前記回転体に取着されるブラシとを備え、前記回転体を回転させながら前記ブラシを接触部に接触させるようにして使用される回転ブラシにおいて、
    前記ブラシは、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のブラシによって構成されていることを特徴とする回転ブラシ。
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