JP7195591B2 - ブラシ、回転ブラシ及びブラシの製造方法 - Google Patents

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本発明は、電気掃除機に用いられるブラシ当該ブラシを備えた回転ブラシ及びブラシの製造方法に関する。
一般に、電気掃除機は、本体部と、当該本体部に接続パイプを介して接続されたヘッドとを備えている。このヘッドを絨毯、フローリング、畳等の被清掃面上で移動させながらヘッドの底面に設けられた吸込口から空気を吸引することにより、本体部内に塵埃が吸い込まれるように構成されている。
そして、近年では、例えば絨毯等のように空気の吸引だけでは塵埃を吸い込みにくい被清掃面に対する集塵能力を向上させるため、掃除機用吸込具(ヘッド)内に回転清掃体(回転ブラシ)を設けた電気掃除機が数多く見られるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。
こうした回転清掃体は、ロータ(回転体)と、当該ロータの周面に取り付けられるとともに多数の繊維を密集させてブラシ状に構成してなる清掃体(ブラシ)とを備えており、ロータを回転させることで、清掃体を構成する多数の繊維が被清掃面上の塵埃を掻き取るようになっている。
特開2009-131418号公報
ところで、上述のような回転清掃体において、清掃体を構成する多数の繊維の先端によって構成される清掃体の先端面に斜面を形成する場合には、当該先端面を構成する各繊維を、例えば円柱状のロータリー刃によってカット(シャーリング加工)する必要がある。
しかしながら、清掃体の先端面に斜面を形成するべく清掃体をロータリー刃に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃に当たる清掃体の一方側の端部に位置する繊維がロータリー刃から逃げるように曲がるので、ロータリー刃から逃げた分の繊維がロータリー刃によってカットされずに残ってしまう。すなわち、清掃体の先端面に精度よく斜面を形成することができない。したがって、清掃体の先端面に精度よく斜面を形成する上では改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、このような課題に着目してなされた。その目的は、パイル織物の先端面に精度よく斜面を形成することができるブラシ回転ブラシ及びブラシの製造方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するブラシは、被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシであって、基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を含む少なくとも一部には、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面が形成され、前記パイル織物における前記パイル糸の密度は、前記一端部が最も大きくなるように設定されていることを要旨とする。
通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃から逃げるように曲がるので、ロータリー刃から逃げた分のパイル糸がカットされずに残ってしまう。このため、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、パイル織物における短手方向の一端部に位置するパイル糸の密度が最も大きいので、当該一端部のパイル糸の剛性が最も高くなる。したがって、当該一端部のパイル糸にロータリー刃を当てても当該一端部のパイル糸がロータリー刃から逃げるように曲がることが抑制されるので、カットされずに残るパイル糸がほとんどなくなる。よって、パイル織物の先端面に精度よく斜面を形成することができる。
上記課題を解決するブラシは、被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシであって、基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を含む少なくとも一部には、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面が形成され、前記パイル織物における前記パイル糸の太さは、前記一端部が最も太くなるように設定されていることを要旨とする。
通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃から逃げるように曲がるので、ロータリー刃から逃げた分のパイル糸がカットされずに残ってしまう。このため、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、パイル織物における短手方向の一端部に位置するパイル糸の太さが最も太いので、当該一端部のパイル糸の剛性が最も高くなる。したがって、当該一端部のパイル糸にロータリー刃を当てても当該一端部のパイル糸がロータリー刃から逃げるように曲がることが抑制されるので、カットされずに残るパイル糸がほとんどなくなる。よって、パイル織物の先端面に精度よく斜面を形成することができる。
上記課題を解決する回転ブラシは、被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体と、前記回転体に取り付けられる上記構成のブラシとを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、上記ブラシと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、パイル織物の先端面に精度よく斜面を形成することができる。
一実施形態の回転ブラシが取り付けられた電気掃除機のヘッドの断面図。 電気掃除機のヘッドの使用状態を示す断面図。 回転ブラシの斜視図。 回転ブラシの正面図。 ブラシの斜視図。 図5の6-6線矢視断面模式図。 図5の7-7線矢視断面模式図。 短手方向の一端部に位置するパイル糸の密度を当該一端部以外のパイル糸の密度よりも大きくしたパイル織物にシャーリング加工を施すときの状態を示す平面図。 図8の正面図。 短手方向の一端部に位置するパイル糸の密度を当該一端部以外のパイル糸の密度と同じにしたパイル織物にシャーリング加工を施すときの状態を示す正面図。 変更例のブラシの正面図。 別の変更例のブラシの正面図。
以下、電気掃除機のヘッドに取り付けて使用される回転ブラシの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、被清掃面の一例としての床面F上の塵埃などを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
ケース12の内底面上には矩形枠状をなす仕切板15が吸込口14を囲むように立設され、仕切板15を構成する後壁の中央部には当該後壁を貫通するようにエア吸引口16が形成されている。ケース12の左内側面にはモーター軸受17が設けられ、モーター軸受17はケース12内における仕切板15の後方に設けられたモーター18から延びるモーター軸19の先端を回転可能に支持している。
仕切板15の左右両側壁にはそれぞれ回転支持体20が設けられ、両回転支持体20はケース12の左右両内側面に設けられたブラシ軸受21によってそれぞれ回転可能に支持されている。仕切板15の内側には回転軸線が左右方向に延びる回転ブラシ22が収容され、回転ブラシ22の両端部は両回転支持体20によってそれぞれ支持されている。
左側の回転支持体20と、モーター軸19に取着されたプーリー19aとには、1つの無端状のベルト23が巻き掛けられている。そして、モーター18が駆動されると、モーター18の回転駆動力が、モーター軸19、プーリー19a、ベルト23、及び左側の回転支持体20を介して回転ブラシ22に伝達される。
次に、回転ブラシ22の構成について詳述する。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、円柱状の回転体31と、回転体31の周面に取着された複数(本例では4つ)の帯状のブラシ32とを備えている。4つのブラシ32は、長手方向の長さが回転体31とほぼ同じになっており、回転体31の周面に周方向において等間隔となるようにそれぞれ両面粘着テープなどによって取り付けられている。したがって、回転体31の周方向におけるブラシ32同士の間には、隙間が形成される。
次に、ブラシ32の構成について詳述する。
図5~図7に示すように、ブラシ32は、パイル織物によって構成されている。ブラシ32を構成するパイル織物は、タテ糸34aとヨコ糸34bとを織ってなる織布によって構成された帯状の基布34と、基布34上に立設するように織り込まれた複数のパイル糸35とを備えている。基布34の裏面(基布34におけるパイル糸35側とは反対側の面)には合成樹脂製のコーティング層36が形成され、コーティング層36により複数のパイル糸35の根元と基布34とがそれぞれ強固に接合される。
基布34を構成するタテ糸34a及びヨコ糸34bには、例えばポリエステル製の糸を用いることができるが、ポリエステル製の糸に限らず、ポリエチレン製の糸、ポリアミド製の糸、ポリプロピレン製の糸、アクリル樹脂製の糸、ウレタン樹脂製の糸などを用いてもよい。
パイル糸35は、ポリアミド製のマルチフィラメント糸によって構成されている。パイル糸35を構成するポリアミド製の糸は、耐摩耗性及び復元性に優れているため、本用途に適している。なお、パイル糸35の材質は、ポリアミドに限らず、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などであってもよい。
図5及び図6に示すように、ブラシ32(パイル織物)における複数のパイル糸35の先端で形成される面は、先端面37とされている。先端面37の全体には、ブラシ32における短手方向の第1端部38(一端部)のパイル糸35の長さが最も短くなるように基布34に対して傾斜する斜面40が形成されている。すなわち、ブラシ32は、短手方向の第1端部38(一端部)から第2端部39(他端部)に向かうほど基布34からのパイル糸35の長さが徐々に長くなっている。つまり、本実施形態のブラシ32では、先端面37全体が短手方向の第1端部38に向かって下降するように傾斜する斜面40によって構成されている。
この場合、ブラシ32は、短手方向の第1端部38(一端部)に位置するパイル糸35の基布34からの長さが最も短くなっている。さらにこの場合、ブラシ32におけるパイル糸35の密度は、第1端部38が最も大きくなるように設定されている。したがって、ブラシ32の複数のパイル糸35において、短手方向の第1端部38に位置するパイル糸35は、第1端部38以外のパイル糸35よりも密度が大きい分だけ腰があるため、曲がり難くなっている。
次に、パイル織物にシャーリング加工(パイル糸35を所望の長さにカットする加工)を施して上述のブラシ32を製造するときの作用について説明する。
図8及び図9に示すように、パイル織物にシャーリング加工を行うための装置は、パイル織物を搬送する搬送経路と、当該搬送経路の途中に配置されるとともに水平に延びるように配置された円柱状のロータリー刃41とを備えている。ロータリー刃41は、周面に螺旋状に延びるように形成された複数の刃43と、両端面から水平に突出するように延びる軸42とを有しており、軸42の一端に連結されたモーター(図示略)により回転駆動される。
そして、ブラシ32を製造する場合には、まず、基布34上のほぼ全体に真っ直ぐに立設されるように同じ長さの複数のパイル糸35が織り込まれた長尺帯状のパイル織物50を用意する。このパイル織物50は周知の方法によって形成され、複数のパイル糸35の先端で形成される先端面51(ブラシ32の先端面37に対応)は、基布34と平行になっている。さらに、このパイル織物50は、短手方向の一端部(ブラシ32の第1端部38に対応)に位置するパイル糸35の密度が、当該一端部以外のパイル糸35の密度よりも大きくなっている。
続いて、パイル織物50を短手方向の一端部が他端部よりも高くなるように水平に延びるロータリー刃41に対して傾斜させながら搬送経路に沿って搬送する。すると、回転駆動しているロータリー刃41をパイル織物50が通過する過程で、先端面51が短手方向に傾斜するように複数のパイル糸35に対して順次にシャーリング加工が施される。このとき、パイル織物50は、短手方向の一端部に位置するパイル糸35の密度が、当該一端部以外のパイル糸35の密度よりも大きくなっている。
このため、パイル織物50において、短手方向の一端部に位置するパイル糸35は、当該一端部以外のパイル糸35よりも密度が大きい分だけ腰があるため、ロータリー刃41と係合してもほとんど短手方向の外側に逃げるように曲がることがない。したがって、パイル織物50は、短手方向の一端部に位置するパイル糸35もロータリー刃41によって残らずカットされる。
これにより、パイル織物50の先端面51全体が基布34に対して短手方向に傾斜する精度のよい斜面40にされ、精度のよい斜面40によって構成された先端面37を有するブラシ32が製造される。このようにして製造されたブラシ32は、所望の長さに切断されて使用される。
因みに、図10に示すように、パイル織物50の代わりに、パイル織物50において短手方向の一端部(ブラシ32の第1端部38に対応)に位置するパイル糸35の密度を当該一端部以外のパイル糸35の密度と同じにしてなるパイル織物60を用いて、上述のパイル織物50の場合と同様にブラシ32を製造しようとすると次のようになる。
すなわち、この場合には、パイル織物60の複数のパイル糸35に対してシャーリング加工を行うと、パイル織物60における短手方向の一端部に位置するパイル糸35がロータリー刃41との係合により短手方向の外側に逃げるように曲がる。このため、パイル織物60における短手方向の一端部に位置するパイル糸35だけがロータリー刃41によって短くカットされずにそのまま残ってしまうという問題がある。
次に、回転ブラシ22の作用について説明する。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モーター18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
このとき、モーター18の駆動に連動して回転ブラシ22が左側から見て反時計方向(図2中の矢印で示す方向)に回転されながら、回転ブラシ22のブラシ32のパイル糸35が床面Fに摺接する。このとき、ブラシ32は、先端面37が斜面40であり且つ回転ブラシ22の回転方向の前側にパイル糸35を最も短くした第1端部38(一端部)が位置している。このため、ブラシ32の床面Fに対する摺動抵抗が低減されるので、回転ブラシ22の回転抵抗が低減される。したがって、回転ブラシ22の回転駆動によって床面F上の塵埃などを掻き取る際のモーター18にかかる負荷を効果的に低減できる。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)ブラシ32は、パイル織物によって構成され、複数のパイル糸35の先端で形成される先端面37全体に第1端部38のパイル糸35の長さが最も短くなるように基布34に対して傾斜する斜面40が形成され、第1端部38のパイル糸35の密度が最も大きい。通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃41に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃41に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃41から逃げるように曲がる。このため、ロータリー刃41から逃げた分のパイル糸がカットされずに残るので、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、ブラシ32を構成するパイル織物における短手方向の第1端部38に位置するパイル糸35の密度が最も大きいので、第1端部38のパイル糸35の剛性が最も高くなる。したがって、第1端部38のパイル糸35にロータリー刃41を当てても当該第1端部38のパイル糸35がロータリー刃41から逃げるように曲がることを抑制できるので、ロータリー刃41によってカットされずに残るパイル糸35がほとんどなくなる。よって、ブラシ32を構成するパイル織物の先端面37に精度よく斜面40を形成することができる。
(2)回転ブラシ22において、ブラシ32は、回転ブラシ22の回転方向の前側にパイル糸35を最も短くした第1端部38(一端部)が位置するように回転体31に取り付けられている。この構成によれば、ブラシ32の床面Fに対する摺動抵抗が低減されるので、回転ブラシ22の回転抵抗を低減できる。このため、回転ブラシ22の回転駆動によって床面F上の塵埃などを掻き取る際のモーター18にかかる負荷を効果的に低減できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図11に示すように、ブラシ32において、先端面37は、ブラシの32の短手方向における第1端部38側の半分を斜面40によって構成し、ブラシの32の短手方向における第2端部39側の半分を基布34と平行な平坦面44によって構成してもよい。
・図12に示すように、ブラシ32において、先端面37は、ブラシの32の短手方向における第1端部38を斜面40によって構成し、ブラシ32の短手方向における中央部を斜面40よりも緩やかな斜面45によって構成し、ブラシの32の短手方向における第2端部39を基布34と平行な平坦面44によって構成してもよい。
・ブラシ32において、第1端部38に位置する複数列分のパイル糸35の密度が最も大きくなるようにしてもよい。
・ブラシ32において、短手方向における第1端部38に向かうほどパイル糸35の密度が徐々に高くなるようにしてもよい。すなわち、ブラシ32において、パイル糸35の長さが短い部分ほどパイル糸35の密度を大きくするようにしてもよい。このようにすれば、ブラシ32の意匠性を向上することができる。因みに、ブラシ32におけるパイル糸35の長さに拘わらずパイル糸35の密度を一定にすると、ブラシ32におけるパイル糸35の長さが短い部分が禿げたように見えることがあるので、ブラシ32の意匠性が低下するおそれがある。
・ブラシ32において、第1端部38の密度は、パイル糸35の本数を増やすことによって大きくするだけでなく、パイル糸35の織り込み数を増やすことによって大きくするようにしてもよい。
・ブラシ32において、第1端部38の密度は、パイル糸35の本数を増やすことなく、パイル糸35の織り込み数を増やすことによって大きくするようにしてもよい。
・ブラシ32において、第1端部38のパイル糸35の太さが最も太くなるようにしてもよい。このようにすれば、第1端部38のパイル糸35の剛性をより一層高くすることができる。
・ブラシ32における斜面40の傾き具合は、適宜変更してもよい。
・ブラシ32において、第1端部38のパイル糸35の密度を最も大きくせずに、第1端部38のパイル糸35の太さを最も太くしてもよい。通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃41に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃41に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃41から逃げるように曲がる。このため、ロータリー刃41から逃げた分のパイル糸がカットされずに残るので、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、ブラシ32を構成するパイル織物における短手方向の第1端部38に位置するパイル糸35の太さが最も太いので、第1端部38のパイル糸35の剛性が最も高くなる。したがって、第1端部38のパイル糸35にロータリー刃41を当てても当該第1端部38のパイル糸35がロータリー刃41から逃げるように曲がることを抑制できるので、ロータリー刃41によってカットされずに残るパイル糸35がほとんどなくなる。よって、ブラシ32を構成するパイル織物の先端面37に精度よく斜面40を形成することができる。
・第1端部38のパイル糸35の太さを最も太くした上述のブラシ32において、第1端部38に位置する1列分のパイル糸35の太さが最も太くなるようにしてもよいし、第1端部38に位置する複数列分のパイル糸35の太さが最も太くなるようにしてもよい。
・第1端部38のパイル糸35の太さを最も太くした上述のブラシ32において、短手方向における第1端部38に向かうほどパイル糸35の太さが徐々に太くなるようにしてもよい。すなわち、ブラシ32において、パイル糸35の長さが短い部分ほどパイル糸35の太さを太くするようにしてもよい。このようにすれば、ブラシ32の意匠性を向上することができる。因みに、ブラシ32におけるパイル糸35の長さに拘わらずパイル糸35の太さを一定にすると、ブラシ32におけるパイル糸35の長さが短い部分が禿げたように見えることがあるので、ブラシ32の意匠性が低下するおそれがある。
11…電気掃除機のヘッド、22…回転ブラシ、31…回転体、32…ブラシ(パイル織物)、34…基布、35…パイル糸、37…先端面、40,45…斜面、F…被清掃面の一例としての床面。

Claims (4)

  1. 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシであって、
    基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
    前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の回転方向前側となる一端部を含む少なくとも一部には、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面が形成され、
    前記パイル織物における前記パイル糸の密度は、前記一端部が最も大きくなるように設定されていることを特徴とするブラシ。
  2. 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体と、前記回転体に取り付けられる請求項1に記載のブラシとを備えたことを特徴とする回転ブラシ。
  3. 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシの製造方法であって、
    前記ブラシは基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
    前記パイル糸の密度を、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を最も大きくし、
    前記パイル織物の前記一端部を含む少なくとも一部にロータリー刃によるシャーリング加工をして、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面を形成するブラシの製造方法。
  4. 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシの製造方法であって、
    前記ブラシは基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
    前記パイル糸の太さを、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を最も太くし、
    前記パイル織物の前記一端部を含む少なくとも一部にロータリー刃によるシャーリング加工をして、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面を形成するブラシの製造方法。
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