JP7195591B2 - ブラシ、回転ブラシ及びブラシの製造方法 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するブラシは、被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシであって、基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を含む少なくとも一部には、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面が形成され、前記パイル織物における前記パイル糸の密度は、前記一端部が最も大きくなるように設定されていることを要旨とする。
図1及び図2に示すように、被清掃面の一例としての床面F上の塵埃などを吸い込むための電気掃除機のヘッド11は、平面視略T字状のケース12を備えている。ケース12の後端部には接続パイプ13の一端側がケース12に対して回動可能に接続され、接続パイプ13の他端側は電気掃除機の本体部(図示略)に接続されている。ケース12の底壁における前端側の位置には、左右方向に長い矩形状の吸込口14が当該底壁を貫通するように形成されている。
図3及び図4に示すように、回転ブラシ22は、円柱状の回転体31と、回転体31の周面に取着された複数(本例では4つ)の帯状のブラシ32とを備えている。4つのブラシ32は、長手方向の長さが回転体31とほぼ同じになっており、回転体31の周面に周方向において等間隔となるようにそれぞれ両面粘着テープなどによって取り付けられている。したがって、回転体31の周方向におけるブラシ32同士の間には、隙間が形成される。
図5~図7に示すように、ブラシ32は、パイル織物によって構成されている。ブラシ32を構成するパイル織物は、タテ糸34aとヨコ糸34bとを織ってなる織布によって構成された帯状の基布34と、基布34上に立設するように織り込まれた複数のパイル糸35とを備えている。基布34の裏面(基布34におけるパイル糸35側とは反対側の面)には合成樹脂製のコーティング層36が形成され、コーティング層36により複数のパイル糸35の根元と基布34とがそれぞれ強固に接合される。
図8及び図9に示すように、パイル織物にシャーリング加工を行うための装置は、パイル織物を搬送する搬送経路と、当該搬送経路の途中に配置されるとともに水平に延びるように配置された円柱状のロータリー刃41とを備えている。ロータリー刃41は、周面に螺旋状に延びるように形成された複数の刃43と、両端面から水平に突出するように延びる軸42とを有しており、軸42の一端に連結されたモーター(図示略)により回転駆動される。
さて、電気掃除機を使用するときには、図2に示すように、まず、ヘッド11を床面F上に載せる。この状態で電気掃除機を稼動させると、モーター18が駆動されるとともに、仕切板15の内側のエアがエア吸引口16を通り、接続パイプ13を介して電気掃除機の本体部(図示略)内に吸引される。
(1)ブラシ32は、パイル織物によって構成され、複数のパイル糸35の先端で形成される先端面37全体に第1端部38のパイル糸35の長さが最も短くなるように基布34に対して傾斜する斜面40が形成され、第1端部38のパイル糸35の密度が最も大きい。通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃41に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃41に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃41から逃げるように曲がる。このため、ロータリー刃41から逃げた分のパイル糸がカットされずに残るので、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、ブラシ32を構成するパイル織物における短手方向の第1端部38に位置するパイル糸35の密度が最も大きいので、第1端部38のパイル糸35の剛性が最も高くなる。したがって、第1端部38のパイル糸35にロータリー刃41を当てても当該第1端部38のパイル糸35がロータリー刃41から逃げるように曲がることを抑制できるので、ロータリー刃41によってカットされずに残るパイル糸35がほとんどなくなる。よって、ブラシ32を構成するパイル織物の先端面37に精度よく斜面40を形成することができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図11に示すように、ブラシ32において、先端面37は、ブラシの32の短手方向における第1端部38側の半分を斜面40によって構成し、ブラシの32の短手方向における第2端部39側の半分を基布34と平行な平坦面44によって構成してもよい。
・ブラシ32において、短手方向における第1端部38に向かうほどパイル糸35の密度が徐々に高くなるようにしてもよい。すなわち、ブラシ32において、パイル糸35の長さが短い部分ほどパイル糸35の密度を大きくするようにしてもよい。このようにすれば、ブラシ32の意匠性を向上することができる。因みに、ブラシ32におけるパイル糸35の長さに拘わらずパイル糸35の密度を一定にすると、ブラシ32におけるパイル糸35の長さが短い部分が禿げたように見えることがあるので、ブラシ32の意匠性が低下するおそれがある。
・ブラシ32において、第1端部38のパイル糸35の太さが最も太くなるようにしてもよい。このようにすれば、第1端部38のパイル糸35の剛性をより一層高くすることができる。
・ブラシ32において、第1端部38のパイル糸35の密度を最も大きくせずに、第1端部38のパイル糸35の太さを最も太くしてもよい。通常、パイル織物の先端面に斜面を形成するべくパイル織物のパイル糸側をロータリー刃41に対して傾けながら当てると、最初にロータリー刃41に当たるパイル織物の短手方向の一端部に位置するパイル糸がロータリー刃41から逃げるように曲がる。このため、ロータリー刃41から逃げた分のパイル糸がカットされずに残るので、パイル織物の先端面に形成される斜面の精度が低下してしまう。この点、この構成によれば、ブラシ32を構成するパイル織物における短手方向の第1端部38に位置するパイル糸35の太さが最も太いので、第1端部38のパイル糸35の剛性が最も高くなる。したがって、第1端部38のパイル糸35にロータリー刃41を当てても当該第1端部38のパイル糸35がロータリー刃41から逃げるように曲がることを抑制できるので、ロータリー刃41によってカットされずに残るパイル糸35がほとんどなくなる。よって、ブラシ32を構成するパイル織物の先端面37に精度よく斜面40を形成することができる。
Claims (4)
- 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシであって、
基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の回転方向前側となる一端部を含む少なくとも一部には、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面が形成され、
前記パイル織物における前記パイル糸の密度は、前記一端部が最も大きくなるように設定されていることを特徴とするブラシ。 - 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体と、前記回転体に取り付けられる請求項1に記載のブラシとを備えたことを特徴とする回転ブラシ。
- 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシの製造方法であって、
前記ブラシは基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
前記パイル糸の密度を、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を最も大きくし、
前記パイル織物の前記一端部を含む少なくとも一部にロータリー刃によるシャーリング加工をして、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面を形成するブラシの製造方法。 - 被清掃面上の塵埃を吸い込むための電気掃除機のヘッド内に回転可能に収容される回転体に取り付けられるブラシの製造方法であって、
前記ブラシは基布に複数のパイル糸を立設するように織り込んだ帯状のパイル織物で構成され、
前記パイル糸の太さを、前記パイル織物における複数の前記パイル糸の先端で形成される先端面における前記パイル織物の短手方向の一端部を最も太くし、
前記パイル織物の前記一端部を含む少なくとも一部にロータリー刃によるシャーリング加工をして、前記一端部の前記パイル糸の長さが最も短くなるように前記基布に対して傾斜する斜面を形成するブラシの製造方法。
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