JP2008082639A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴミ捕集用フィルタと、フィルタ表面のゴミを掻き落すフィルタ掃除機構をそなえた空気調和機において、フィルタ裏面に付着しているゴミをも除去し得るようにする。
【解決手段】掃除機構は、歯付きの第1プーリ11と第2プーリ12の回転によって走行駆動され、その表面側に係止されたフィルタ13を第1プーリ11側に巻き付けた状態で該第1プーリ11と第2プーリ12の間で往復動させる歯付きベルト10を備えるとともに、各プーリ11,12の径方向外側には、浮き上がるのを規制する規制手段が設けられる。 裏面側クリーナ機構Hとして、第1プーリ11と同軸状にフィルタ13を巻きつけて回動するローラ33を設け、さらに該ローラ33の外周面にフィルタ13に付着したゴミをフィルタ13の網目を通してフィルタ13の裏面側から表面側に向けて排出する多数の突子51を設ける。 フィルタ13の移動速度はローラ33の回動周速度と等しくする。
【選択図】図6

Description

本願発明は、空調機構に、フィルタの掃除機構を付加してなる空気調和機に関するものである。
従来から、フィルタを自動的に掃除する掃除機構を備えた空気調和機が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
このような空気調和機においては、空調運転時には吸込口の前面側にこれを覆うように配置されるフィルタを、掃除運転時にはこれを移動させながらブラシ等を用いてフィルタ表面を順次掃除するように構成されている。
そして、このようにフィルタを移動させる手段として、特許文献1に示されるものではラック・ピニオン機構を採用し、また特許文献2に示されるものではベルト機構を採用している。
特開2005−9729号公報。
特開2006−61874号公報。
ところで、これら何れの手段によってもフィルタを移動させることはできるが、特にベルト機構を採用したものにあっては、ベルトの歯飛びという問題がある。
これに対して本件出願人は、簡単且つ安価な構成によってベルトの歯飛びを確実に防止し、延いてはフィルタの掃除機能を長期に亘って良好に維持し得るようにした空気調和機を提供することを目的として別途特許出願を行っている(特願2006−251100)。
本願発明は、上記先願発明のさらなる改良を目的としてなされたものであって、ついては本願発明の説明に先立って順序として先ず当該先願発明の実施形態の概略について説明する。
図1及び図2には、上記先願発明の実施形態に係る空気調和機Zが示されている。この空気調和機Zは、セパレート型空気調和機の室内機であって、室内壁面に取付けられる横長箱状のケーシング1を備えている。また、上記ケーシング1の前面壁1Aと天面壁1Bにはそれぞれ前面吸込口3Aと上面吸込口3Bが設けられている。また、上記前面吸込口3Aの前面側には、前面パネル2が設けられている。
この前面パネル2は、図1及び図2においてそれぞれ実線図示するように、上記前面吸込口3Aに接近して該前面吸込口3Aを目隠しする閉位置と、同各図においてそれぞれ鎖線図示するように、上記閉位置から下方へ移動しつつその上端側を前方へ押し出した前傾状態の開位置の間で開閉可能とされ、該開位置において上記前面吸込口3Aを開口するように構成されている。
また、上記ケーシング1の底面壁1Cの前後方向中間位置には、横長開口状の吹出口4が設けられているとともに、該吹出口4には水平フラップ44と垂直フラップ45が備えられている。
さらに、上記ケーシング1の上記吹出口4よりも前方側で、且つ上記前面壁1Aの下端に近接する位置に設けた収納部30内には、後述するダストボックス20を備えた掃除ブラシ17が装着されている。尚、この掃除ブラシ17は、図2に示すように、ブラシ軸18の外周面の周方向の4位置に、該ブラシ軸18の軸方向へ延出するようにしてそれぞれブラシ19を取付けて構成される。
そして、図2に示すように、上記ケーシング1内の上記吸込口3から上記吹出口4に至る通風路には熱交換器7とファン8が収容され、これらによって空調機構Xが構成されている。尚、上記熱交換器7は、上記吸込口3に離間対向して上下方向へ延びる第1熱交換器7Aと、該第1熱交換器7Aの上端に連結されてここから背面壁1E側へ下降傾斜する第2熱交換器7Bとからなる略山形の屈曲形体を有している。
一方、上記ケーシング1の上記前面吸込口3Aと上記第1熱交換器7Aの前面との間の前面側スペースと、上記第1熱交換器7Aと第2熱交換器7Bの上部と上記上面吸込口3Bとの間の上面側スペースには、これら両スペースに跨って次述する掃除機構Yが配置されている。
上記掃除機構Yは、図2〜図4に示すように、反対勝手に形成された左右一対のケーシング体14A、14Bを、その幅方向に連結一体化して構成されるものであって、この一体化状態において、上記ケーシング1の前面吸込口3Aから上面吸込口3Bの内面に沿うように湾曲した側面視形体を有している。即ち、上記各ケーシング体14A、14Bは、共に、湾曲した側面視形体をもつ左右一対の側壁部15,16と、これら各側壁部15,16の間を格子材で連結して一体化した枠状形体をもち、第1ケーシング体14Aの側壁部16と、第2ケーシング体14Bの側壁部16同士を衝合させた状態で連結することで上記掃除ユニットケーシング14が構成されている。
また、上記各ケーシング体14A、14Bの上記各側壁部15,16内側縁のうち、上記ケーシング1の上記上面吸込口3Bに対応する部分には、それぞれガイド溝15a,16aが設けられている。一方、上記各ケーシング体14A、14Bのうち、上記ケーシング1の前面吸込口3Aに対応する前面部分のそれぞれには、これをその外側(前面側)から覆うようにして、枠状のフィルタ押さえ43が、その上縁側を回動中心として前後方向へ回動可能に取付けられている。
そして、上記掃除ユニットケーシング14の上記各ケーシング体14A、14Bの前面側には、それぞれこれを覆うようにして、格子状の枠体13aの内側に網目状フィルタ材13bを張設してなる板状の網目状フィルタ13が配置される。この場合、上記フィルタ13は、上記各ケーシング体14A、14Bの上面側においては、その左右両縁部を上記一方の側壁部15のガイド溝15aと他方の側壁部16のガイド溝16aに嵌入させており、該各ガイド溝15a、16aにガイドされて上記各ケーシング体14A、14Bの湾曲方向に沿って移動可能とされている。また、上記フィルタ13は、上記各ケーシング体14A、14Bの前面部分においては、上記フィルタ押さえ43によって浮き上がりが防止されるようになっている。
上記フィルタ13は、図2及び図5に示すように、その前端13cが、上記各ケーシング体14A、14Bの前面部分において、上下方向に離間して平行配置された第1プーリ11と第2プーリ12の間に掛け回されたベルト10に係止され、該ベルト10の走行に伴ってこれと一体的に移動される。
即ち、上記フィルタ13は、図2に示すように、その後端13dが上記掃除ユニットケーシング14の後端部に位置し、その前端13cが上記第1プーリ11の近傍に位置するような配置状態を基本とする。この配置状態は、通常の空調運転時における位置であり、以下、「第1フィルタ位置」という。
これに対して、上記フィルタ13の掃除を行なう掃除運転時には、上記第1プーリ11が正転し上記ベルト10が矢印a方向へ走行し、上記フィルタ13は該ベルト10とともに上記「第1フィルタ位置」から上記第1プーリ11の外側を迂回して上記第2プーリ12の上面側まで引き出される。この時のフィルタ13の位置を「第2フィルタ位置」という。また、「第2フィルタ位置」において、上記第1プーリ11が逆転し上記ベルト10が矢印b方向へ走行することで、上記フィルタ13は該ベルト10とともに上記「第2フィルタ位置」から「第1フィルタ位置」まで戻される。
このように、上記フィルタ13が上記「第1フィルタ位置」と「第2フィルタ位置」の間で往復動する際に、上記掃除ブラシ17によって上記フィルタ13の表面に捕集されたゴミが掻き落とされ、該フィルタ13のゴミ捕集機能が再生されるものである。
先願発明は、上記のように。掃除ブラシ17によってフィルタ13の表面に捕集されたゴミを掻き落とす構成となっているが、先願発明の空気調和機のような場合、吸込口3から吸入された空気がフィルタ13を通過する際には、空気中のゴミの一部がフィルタ13の網目を通って当該フィルタ13の裏面にまで付着することがある。そしてそのような場合に、上記先願発明の空気調和機のようにフィルタ13の表面側からのみ掃除ブラシ17でゴミを掻き落とすような構成とした場合は、フィルタ13の裏面側に付着しているゴミはほとんど掻き落とされず、そればかりか、フィルタ13の表面側に付着しているゴミの一部が掃除ブラシ17によってフィルタ13の裏面側に押し込まれるという現象も生じる。本願発明は、この点に着目してなされたもので、先願発明の上記実施形態のような空気調和機におけるフィルタ裏面側のゴミ付着の問題を改善しようとしてなされたものである。
本願発明では上記のような問題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、ケーシング1に形成された吸込口3から吹出口4に至る通風路内に、熱交換器7とファン8を配置した空調機構Xと、上記吸込口3の内面に沿って配置された板状形体をもつフィルタ13の表面を掃除する掃除機構Yを備えてなる空気調和機において、例えば、図6に例示するように、上記フィルタ13の裏面側に該フィルタ13に付着したゴミを上記フィルタ13の裏面側から表面側へ向けて排出する裏面側クリーナ機構Hを設けたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る空気調和機において、上記掃除機構Yが、歯付きの第1プーリ11と第2プーリ12の間に掛け回されて該各プーリ11,12の回転によって走行駆動され、その表面側に係止された上記フィルタ13を上記第1プーリ11側に巻き付けた状態で該第1プーリ11と上記第2プーリ12の間で往復動させる歯付きベルト10を備えるとともに、上記各プーリ11,12の径方向外側には、上記ベルト10が該各プーリ11,12の外周側から浮き上がるのを規制する規制手段Pが設けられていることを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第2の発明に係る空気調和機において、上記裏面側クリーナ機構Hとして、上記第1プーリ11と同軸状に上記フィルタ13を巻きつけて回動するローラ33を設け、さらに該ローラ33の外周面に上記フィルタ13に付着したゴミを該フィルタ13の網目を通して該フィルタ13の裏面側から表面側に向けて排出する多数の突子51を設けたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第3の発明に係る空気調和機において、上記フィルタ13の移動速度と上記ローラ33の回動周速度が等しくされていることを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る空気調和機によれば、上記掃除機構Yにより、フィルタ13の表面側に付着しているゴミを掃除するにあたり、上記フィルタ13の裏面側から該フィルタ13に付着しているゴミを表面側に向けて排出することができるから、フィルタ13の裏面側にゴミが付着したまま残留するということがない。その結果、フィルタ13はその表・裏両面とも可及的高度に清掃される効果がある。
(b)本願の第2の発明に係る空気調和機によれば、上記第1の発明にかかる空気調和機の効果に加え、次のような効果がある。すなわち、上記掃除機構Yを、歯付きの第1プーリ11と第2プーリ12の間に掛け回されて該各プーリ11,12の回転によって走行駆動され、その表面側に係止された上記フィルタ13を上記第1プーリ11側に巻き付けた状態で該第1プーリ11と上記第2プーリ12の間で往復動させる歯付きベルト10を備えて構成するとともに、上記各プーリ11,12の径方向外側に、上記ベルト10が該各プーリ11,12の外周側から浮き上がるのを規制する規制手段Pを設けているので、例え上記ベルト10が、経時変化による伸びとか弛み勝手に起因して弛みを生じたとしても、この弛み部分が上記各プーリ11,12の外周側から浮き上がるのが上記規制手段Pによって規制され、上記各プーリ11,12における上記ベルト10の歯飛びの発生が未然に且つ確実に防止される。
この結果、例えば、フィルタの左右両側にそれぞれベルトを配置しこれを同期走行させてフィルタを移動させる構成の場合においては該フィルタの左右の移動タイミングにズレが生じないことから該フィルタに捩れが発生することもなく、該フィルタの掃除作用が的確に行なわれることなる。
また、ベルトの浮き上がりが生じないことから、該ベルトに取付けられた上記フィルタが浮き上がるということもなく、従って、該フィルタ13がその近傍部材と干渉して損傷を受けるということもなく、その耐久性が向上し、延いては空気調和機の運転上の信頼性が高められる。
さらに、上記ベルト10の歯飛びを、該ベルト10の浮き上がりを規制する規制手段Pによって防止するようにしているので、例えば、従来のようなテンション付与手段を備える場合に比して、構造が簡単且つ安価であり、延いては掃除機構Yの低コスト化が促進される。
(c)本願の第3の発明に係る空気調和機によれば、上記第2の発明にかかる空気調和機において、上記裏面側クリーナ機構Hとして、上記第1プーリ11と同軸状に上記フィルタ13を巻きつけて回動するローラ33を設け、さらに該ローラ33の外周面に上記フィルタ13に付着したゴミを該フィルタ13の網目を通して該フィルタ13の裏面側から表面側に向けて排出する多数の突子51を設けているので、第1プーリ11を裏面側クリーナ機構Hの駆動源として利用することができ、裏面側クリーナ機構Hの構成が簡略化される効果がある。
(d)本願の第4の発明にかかる空気調和機によれば、上記第3の発明にかかる空気調和機において、上記フィルタ13の移動速度と上記ローラ33の回動周速度が等しくされているので、フィルタ13とローラ33の外周面との間に相対速度差がなく、そのためローラ33の外周面に設けられている多数の突子51は、フィルタ13の網目を通してフィルタ裏面に付着しているゴミをそのままフィルタ13の裏面側から表面側へ排出する(押し出す)ことができる。その結果、フィルタ13の裏側にゴミが落下して堆積するのを可及的に防止することができる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2には、先願発明の実施形態であるとともに本願発明の実施形態でもある空気調和機Zが示されている。
なお、さきに図1〜図5を参照して先願発明の実施形態にかかる空気調和機についてした説明は、そのまま本願発明の実施形態に係る空気調和機についても当てはまるので、上記先願発明の実施形態にかかる空気調和機のための説明は、矛盾を生じない限度においてこれを本願発明の実施形態の説明のために援用することとし、以下においては、上記説明を基礎としつつ、まだ説明されていない部分について説明することとする。ついては、先ず、先願発明の空気調和機にはなかった、本願発明の実施形態に特有な構成部分について説明すると、本願発明の実施形態に係る空気調和機においては、図6〜図7に例示するように、フィルタ13の裏面側に、該フィルタ13の裏面に付着したゴミを上記フィルタ13の裏面側から表面側へ向けて排出する裏面側クリーナ機構Hを設けられている。その場合、図6〜図7に示す実施形態においては、上記裏面側クリーナ機構Hとして、上記第1プーリ11と同軸状に上記フィルタ13を巻きつけて回動するたとえば合成樹脂製のローラ33を設け、さらに該ローラ33の外周面全面に上記フィルタ13に付着したゴミを該フィルタ13の網目を通して該フィルタ13の裏面側から表面側に向けて排出する多数の突子(たとえば合成樹脂製ブラシ)51を設け、さらにその場合において、上記フィルタ13の移動速度と上記ローラ33の回動周速度を等しくして、ローラ33の全外周面上に設けられている突子51によってフィルタ13の網目を通してゴミをフィルタ13の裏面側から表面側へ向けて押し出すようにしている。
次に、図示の実施形態における上記フィルタ13の駆動機構を詳しく説明する。この駆動機構は、図5に示すように、上下方向に離間配置された歯付きの第1プーリ11と第2プーリ12間に歯付きのベルト10を掛け回したベルトユニットUを、上記各プーリ11,12の軸方向に所定間隔(具体的には、上記ケーシング体14A、14Bの略幅寸法)をもって対向配置するとともに、一方のベルトユニットUの第1プーリ11と他方のベルトユニットUの第1プーリ11の間をローラ33によって連結しこれを一体化するとともに、一方のベルトユニットUの第2プーリ12と他方のベルトユニットUの第2プーリ12の間を連結軸38によって連結しこれを一体化して構成される。そして、一方のベルトユニットUの第1プーリ11をフィルタ駆動モータ31によって正転方法及び逆転方向へ選択的に回転駆動することで、上記各ベルトユニットU、Uにそれぞれ設けられた上記各ベルト10,10が同期して走行するようになっている。
この場合、上記ベルト10には、所定ピッチで、ベルト長さ方向に長軸をもつ係止穴47が形成されている。また、上記フィルタ13の枠材13aの左右両側部の下面には、上記ベルト10側の上記係止穴47と同ピッチで係止突起48が設けられており、該フィルタ13側の上記係止突起48を上記ベルト10側の上記係止穴47に係入させることで、該フィルタ13は上記ベルト10と一体化され、該ベルト10の往復走行に伴って上記「第1フィルタ位置」と上記「第2フィルタ位置」の間で往復動される。
尚、この実施形態では、上記第1プーリ11と第2プーリ12のうち、上記第1プーリ11のみを駆動し、上記第2プーリ12は上記ベルト10を介して上記第1プーリ11によって駆動されるようにしているが、他の実施形態においては、図5に鎖線図示するように、上記第2プーリ12を上記第1プーリ11側とは独立して、フィルタ駆動モータ30によって個別に駆動するように構成することもできる。
ここで、上記第1プーリ11と第2プーリ12に掛け回された上記ベルト10の上記係止穴47に上記フィルタ13側の上記係止突起48を係入させる構成上、これら両者間において係止作用の信頼性を確保するためには、上記係止突起48を上記ベルト10の厚さ寸法の範囲内で上記係止穴47に係止させるのではなく、該係止突起48を上記ベルト10の裏面側(即ち、歯形成側)から突出させて、多少上記フィルタ13が上記ベルト10の表面側から浮き上がったとしても依然として係止作用が確保されるようにする必要がある。しかし、上記係止突起48が上記係止穴47を通して上記ベルト10の下面側へ突出すると、該係止突起48が上記第1プーリ11及び第2プーリ12のベルト掛け面に設けられた歯と干渉するため、上記係止突起48を上記ベルト10の下面側へ突出させることができなくなる。
このため、この実施形態では、上記第1プーリ11及び第2プーリ12を、それぞれ第1プーリ体11A、12Aと第2プーリ体11B、12Bから成る軸方向二分割構造とし、その幅方向中間に歯が設けられていない小径の逃げ部11a、12aを形成し、該逃げ部11a、12aに上記係止突起48を進入させることで、該係止突起48の上記ベルト10の裏面側への突出を可能ならしめている。
ところで、上述のように、上記第1プーリ11と第2プーリ12の間に掛け回された上記ベルト10に上記フィルタ13を係止させてこれを移動させる構成を採る場合において、該フィルタ13の移動作用を常時適正に保持することが必要であり、係る適正な移動作用を担保するには上記各プーリ11,12と上記ベルト10の間において歯飛び現象が生じるのを確実に防止することが必要となる。このような歯飛び現象を防止するために、この実施形態では次述のように、上記左右のベルトユニットU、Uがそれぞれ対応する上記掃除ユニットケーシング14の側壁部15、16のそれぞれに規制手段Pを設けている。以下、この規制手段Pの構造を幾つか説明する。
尚、上記規制手段Pの上記側壁部15側における構造と上記側壁部16側における構造は略同一であるため、ここでは上記側壁部15側における構造を例にとり、図8及び図9を参照して具体的に説明する。また、図8は、ベルトユニットU部分を断面図示したものであり、図9は当該部分を側面視したものである。
規制手段Pの第1の構造例
図8に示すように、上記ベルトユニットUの上記第1プーリ11と第2プーリ12は、共に上記掃除ユニットケーシング14の側壁部15の内側(掃除ユニットケーシング14の幅方向内側)に支持されている。そして、この構造例では、図8〜図10に示すように、上記側壁部15の周縁部分に、上記第1プーリ1と上記第2プーリ12に掛け回された上記ベルト10の幅方向外側部分を、該ベルト10の厚さ方向外側(即ち、各プーリ11,12の径方向外側)から所定の間隔「s」をもって覆うようにして、壁体40を延出形成し、該壁体40を上記規制手段Pとしている。
ここで、図10に示すように、上記間隔「s」は、上記第1プーリ11及び第2プーリ12の歯と上記ベルト10の歯の噛合高さ寸法「h」よりも小さな寸法に設定される。
尚、この構造例では、上記壁体40を、図9に示すように、上記ベルト10の全周に亘って連続的に設けているが、他の構造例においては、該壁体40を部分的(例えば、上記第1プーリ11及び第2プーリ12に対応する部分)に設けても良い。
このように、上記ベルト10の外側にこれを覆うようにして上記壁体40を設けることで、上記ベルト10が、経時変化による伸びとか、上記第1プーリ11のみを駆動する構成上必然的に生じる弛み勝手に起因して、弛みを生じたとしても、この弛み部分が上記各プーリ11,12の外周側から浮き上がる場合、これが上記壁体40の内面によって規制される。その結果、上記各プーリ11,12部分における上記ベルト10の歯飛び現象の発生が未然に且つ確実に防止され、上記一対のベルトユニットU、U間における回転位相が常時適正に保持される。従って、上記一対のベルトユニットU、Uによってその幅方向両側が係止された上記フィルタ13は、捩れ等を発生することなく上記各ベルト10,10によってスムーズに往復動され、延いては、上記掃除ブラシ17による上記フィルタ13の掃除作用が的確に行なわれることなる。
また、上記ベルト10に浮き上がりが生じないことから、該ベルト10に取付けられた上記フィルタ13が浮き上がるということもなく、従って、該フィルタ13がその近傍部材と干渉して損傷を受けるということもなく、その耐久性が向上し、延いては空気調和機の運転上の信頼性が高められる。この場合、この構造例では、上記フィルタ13の浮き上がり防止をより確実ならしめる観点から、上記フィルタガイド41の先端側にフィルタガイド41を延設し、該フィルタガイド41によって上記フィルタ13の浮き上がりを直接規制できるようにしている。
尚、この構造例では、図9に示すように、上記フィルタガイド41を上記第1プーリ11のベルト噛合範囲に散点的に設けている。又、上記第2プーリ12側においては、ピン46a回りに回動可能とされた可動フィルタ押え46を設け、該可動フィルタ押え46に形成した湾曲板状の押え部46bを、上記第2プーリ12側に巻き掛けられる上記フィルタ13に自重にて押し付けることでその浮き上がりを規制している。また、上記可動フィルタ押え46に設けられたガイド部46cは、上記フィルタ13が「第2フィルタ位置」から「第1フィルタ位置」側へ復帰移動する場合に該フィルタ13の端部が上記第2プーリ12該に巻き込まれるのを防止して該フィルタ13を確実に「第1フィルタ位置」へ復帰させるものである。
ところで、上記第1プーリ11と第2プーリ12のうち、該第1プーリ11のみを回転駆動するのに代えて、該第1プーリ11と第2プーリ12の双方を回転駆動させるように構成できることは既述の通りであるが、係る双方駆動方式を採用した場合には、プーリ駆動に伴うベルト10の弛み勝手と張り勝手が生じないことから、本来的に上記ベルト10の浮き上がり防止を考慮する必要がないと言えるが、実際的には、経時変化によるベルト10の伸びに起因して、該ベルト10の浮き上がりが生じ、歯飛びに至ることも考えられる。従って、このように、双方駆動方式を採用した場合においても、上記規制手段Pは歯飛び防止に有効に機能するものである。
第2の構造例
図11は、上記規制手段Pの第2の構造例を示している。この構造例では、上記掃除ユニットケーシング14の側壁部15に設けた壁体40を上記規制手段Pとするとともに、該壁体40の先端に、上記フィルタ13の側縁を覆うようにして延設部分を一体形成し、この延設部分をフィルタガイド41として機能させるようにしている。
従って、この構造例のものでは、例えば、上記壁体40と上記フィルタガイド41を、上記規制手段Pとして機能する上記壁体40とは別体に設ける場合に比して、構造の簡略化及び低コスト化が促進されることになる。
第3の構造例
図12は、上記規制手段Pの第3の構造例を示している。この構造例では、上記掃除ユニットケーシング14の側壁部15に、上記ベルト10の外面側に取付けられたフィルタ13をその外側から覆うように壁体40を延設し、この壁体40を規制手段Pとフィルタガイド41の双方として機能させるようにしたものである。従って、この構造例では、上記ベルト10の上記第1プーリ11及び第2プーリ12に対する歯飛びの防止は、常に上記フィルタ13の浮き上がり防止作用を介して行なわれることになる。
第4の構造例
図13は、上記規制手段Pの第4の構造例を示している。この構造例では、上記掃除ユニットケーシング14の側壁部15にローラ42を取り付け、該ローラ42を上記規制手段Pとして機能させたものである。この場合、上記ローラ42は、上記ベルト10の側縁部に対応する大径の第1ロール部42aと、該ベルト10に取付けられた上記フィルタ13に対応する小径の第2ロール部42bを備えた段付きロールとしている。このローラ42は、少なくとも上記第1プーリ11と上記第2プーリ12のベルト噛合範囲に、所定間隔で適数個設けられる。
この構造例においては、ベルト10あるいは上記フィルタ13が、上記ローラ42の第1ロール部42aあるいは第2ロール部42bに接触してその浮き上がりが規制される場合、該ローラ42が回転することで、例えば、該ベルト10を壁面等に接触させる場合に比して、上記ベルト10の駆動抵抗が低減され、延いては上記フィルタ駆動モータ31の小能力化による低コスト化が促進されることになる。
また、上記実施形態では、壁掛型の空気調和機(室内機)を例にとって説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、例えば、天井埋込型、床置型等の空気調和機にも適用できることは言うまでも無い。
先願発明及び本願発明の実施形態に係る空気調和機の外観斜視図である。 図1のII−II拡大断面図である。 図1に示した空気調和機においてケーシングを取外した状態の外観斜視図である。 図3に示した掃除機構の側面視である。 先願発明の実施形態に係る空気調和機におけるフィルタ駆動構造の説明図である。 本願発明の実施形態に係る空気調和機における裏面側クリーナ機構の説明図である。 図6に示されているロータ部分の拡大横断面図である。 図4のVIII−VIII拡大断面図である。 図8のIX−IX部分矢視図である。 図9のX−X拡大断面図であって、規制手段の第1の構造例を示すものである。 規制手段の第2の構造例を示す断面図であって、図10に対応するものである。 規制手段の第3の構造例を示す断面図であって、図10に対応するものである。 規制手段の第4の構造例を示す断面図であって、図10に対応するものである。
符号の説明
1 ・・ケーシング
2 ・・前面パネル
3 ・・吸込口
4 ・・吹出口
7 ・・熱交換器
8 ・・ファン
10 ・・ベルト
11 ・・第1プーリ
12 ・・第2プーリ
13 ・・フィルタ
14 ・・掃除ユニットケーシング
15 ・・側壁部
16 ・・側壁部
17 ・・掃除ブラシ
18 ・・ブラシ軸
19 ・・ブラシ
20 ・・ダストボックス
23 ・・押釦
25 ・・防滴カバー
28 ・・パネル開閉駆動モータ
29 ・・ギヤ
31 ・・フィルタ駆動モータ
32 ・・フィルタ駆動モータ
33 ・・ローラ
34 ・・芯材
35 ・・表面材
36 ・・フィルタ駆動モータ
37 ・・伝動軸
40 ・・壁体
41 ・・フィルタガイド
42 ・・ローラ
43 ・・フィルタ押さえ
44 ・・水平フラップ
45 ・・垂直フラップ
46 ・・可動フィルタ押え
47 ・・係止穴
48 ・・係止突起
51 ・・突子
H ・・裏面側クリーナ機構
P ・・規制手段
X ・・空調機構
Y ・・掃除機構
Z ・・空気調和機

Claims (4)

  1. ケーシング(1)に形成された吸込口(3)から吹出口(4)に至る通風路内に、熱交換器(7)とファン(8)を配置した空調機構(X)と、上記吸込口(3)の内面に沿って配置された板状形体をもつ網目状フィルタ(13)の表面を掃除する掃除機構(Y)を備えてなる空気調和機であって、上記フィルタ(13)の裏面側に該フィルタ(13)に付着したゴミを上記フィルタ(13)の裏面側から表面側へ向けて排出する裏面側クリーナ機構(H)を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    上記掃除機構(Y)が、歯付きの第1プーリ(11)と第2プーリ(12)の間に掛け回されて該各プーリ(11),(12)の回転によって走行駆動され、その表面側に係止された上記フィルタ(13)を上記第1プーリ(11)側に巻き付けた状態で該第1プーリ(11)と上記第2プーリ(12)の間で往復動させる歯付きベルト(10)を備えるとともに、
    上記各プーリ(11),(12)の径方向外側には、上記ベルト(10)が該各プーリ(11),(12)の外周側から浮き上がるのを規制する規制手段(P)が設けられていることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項2において、
    上記裏面側クリーナ機構(H)として、上記第1プーリ(11)と同軸状に上記フィルタ(13)を巻きつけて回動するローラ(33)を設け、さらに該ローラ(33)の外周面に上記フィルタ(13)に付着したゴミを該フィルタ(13)の網目を通して該フィルタ(13)の裏面側から表面側に向けて排出する多数の突子(51)を設けたことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項3において、
    上記フィルタ(13)の移動速度と上記ローラ(33)の回動周速度が等しくされていることを特徴とする空気調和機。
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