JP4760988B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来から、空気調和機の室内機において、吸気経路に設けられたエアフィルタをブラシで定期的に掃除する室内機が種々提案されている。
特許文献1(特開2007―40689号公報)において提案されているのは、昇降可能なパネルにフィルタ掃除用ブラシが取り付けられた天井埋め込みタイプの室内機である。この室内機では、エアフィルタからブラシで掻き落とされた塵や埃は、パネル上のダストボックスに集められる。
ダストボックスに溜まった塵や埃は、ダストボックスごとパネルとともに下降させることにより、作業者が外部へ簡単に廃棄できる。
また、壁掛けタイプの室内機にも、吸気経路に設けられたエアフィルタと、エアフィルタから塵埃を掻き落とすブラシと、掻き落とされた塵埃を溜めておくダストボックスとが備え付けられているものがある。一般的に、このようなタイプの室内機では、室内機の外側を覆うパネルを開いてダストボックスを引き出して、ダストボックスに溜まった塵埃を外部に簡単に廃棄できるように構成されている。
しかし、天井埋め込みタイプの室内機においては、フィルタ掃除中にブラシを駆動することでブラシ駆動機構からパネルへパネルを押し下げる力が働く構成になっているものがある。また、壁掛けタイプの室内機においても、ダストボックスにブラシが取り付けられ、ブラシを駆動することでブラシ駆動機構からダストボックスへ力が働く構成になっているものがある。
前者のような構成を持つ場合、フィルタ掃除後もパネルの押し下げる力が残って(すなわち、残留力となって)、この残留力がパネルに作用したままの状態になる。このような残留力が作用したままの状態が続くと、その残留力によってブラシ周辺の部材の動作や耐久性に影響を与えることがある。たとえば、ブラシが取り付けられたパネルを開けて空調運転を開始しようとしても、ブラシを駆動する機構部分のギアが引っかかるなどして、パネルが円滑に開くことが困難になることがある。また、後者のような構成を持つ場合も同様に、ダストボックスを取り外す際に引っ掛かりが生じたりするなど、その残留力によってブラシ周辺の部材の動作や耐久性に影響を与えることがある。
本発明の課題は、ブラシ駆動機構の動作が終了したときに、その残留力が作用してブラシ周辺の部材に影響を与えることを避けることが可能な空気調和機の室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空気調和機の室内機は、吸込口を有するケースとエアフィルタとブラシとブラシ駆動機構と移動パネルとパネル移動機構とを備えている。エアフィルタは、ケースの内部に配置され、吸込口から導入された空気をろ過する。ブラシは、回転軸の周りにブラシ毛を有し、エアフィルタにブラシ毛を接触させてエアフィルタの清掃を行う。ブラシ駆動機構は、ケースの内部に設けられ、ブラシを回転駆動する。移動パネルは、吸込口を開閉する。パネル移動機構は、所定の開位置と閉位置との間で移動パネルを往復移動させる。さらに、ブラシは、移動パネルに回転できるように取り付けられ、エアフィルタの清掃時にエアフィルタにブラシ毛を接触させてエアフィルタの清掃を行い、清掃時以外のときにケースに対して移動してエアフィルタから離れた状態をとることができるように構成されている。ブラシ駆動機構は、ブラシを正方向へ回転させてエアフィルタを清掃し、清掃後に、ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させる。
第1観点の室内機によれば、清掃後にブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させてブラシに対する残留力を取り除いておくことができ、残留力がブラシを介して移動パネルに伝わることで、移動パネルの往復移動に際して移動パネルの挙動が不安定になるのを避けることができる。
本発明の第2観点に係る空気調和機の室内機は、第1観点に係る室内機において、ブラシ駆動機構は、駆動ギアを有している。ブラシは、ブラシとともに回転するブラシギアを有している。ブラシ駆動機構の駆動ギアの歯は、ブラシが正方向へ回転するときに、ブラシギアの歯に移動パネルを開く方向の力を与えるように配置されている。
第2観点の室内機によれば、ブラシを回転させるために駆動ギアがブラシギアを回転させると、駆動ギアがブラシギアに与える力の向きは、移動パネルを開く方向になっている。そのため、残留力があると、移動パネルを閉じる力を解放したときに、ブラシの残留力によって移動パネルが無理に開くような状況が発生する。このような場合に、ブラシを逆方向へ予め設定された角度だけ回転すると、このような移動パネルに掛かる無理な力が取り除かれ、移動パネル移動の開始時にガタつきが生じるなどの異常の発生を避けることができる。
本発明の第3観点に係る空気調和機の室内機は、第2観点に係る室内機において、ブラシ駆動機構は、駆動ギアおよびブラシギアのそれぞれの歯の0.1〜3個分だけ移動パネルが閉じる方向へ回転することにより、ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させる。
第3観点の室内機によれば、駆動ギアおよびブラシギアのそれぞれの歯の0.1〜3個分だけ移動パネルが閉じる方向へ回転することで、移動パネルが開く方向への力を確実に除くことができて移動パネルの移動の開始時の挙動の不安点を避けることができる。一方、逆方向への回転しすぎによる不具合の発生を防止することができる。
本発明の第4観点に係る空気調和機の室内機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る室内機において、パネル移動機構は、移動パネルを移動させるための駆動力を発生する移動用モータを有している。パネル移動機構は、ブラシ駆動機構の動作中に、パネル移動機構の移動用モータを励磁して、移動用モータが回転しないようにして移動パネルが移動しないようにするか、もしくは移動パネルを閉じる方向の動力を移動用モータが発生するようにさせる。
第4観点の室内機によれば、ブラシ駆動機構の動作中にブラシを回転させるための駆動力が必要になるから、その駆動力に起因してブラシから移動パネルに力が加わることになる。このとき移動パネルを閉じておく力が弱いと、この移動パネルに加わる力に抗しきれずに移動パネルが動いたり、移動パネルが動くことによってブラシが十分に駆動されなかったりする不具合が発生する。パネル移動機構の移動用モータを励磁して、移動用モータが回転しないようにして移動パネルが移動しないようにするか、もしくは移動パネルを閉じる方向の動力を移動用モータが発生するようにさせることで、ブラシ駆動機構が発生する駆動力に起因する力が移動パネルに加わっても移動パネルが動くことによる不具合の発生が防止される。
本発明の第5観点に係る空気調和機の室内機は、第1観点から第4観点のいずれかに係る室内機において、ケースは、空調空間の天井に埋め込まれている。移動パネルは、ケースの下側開口に開閉できるように取り付けられている。パネル移動機構は、移動パネルを昇降させる。
ここでは、ケースが空調空間の天井に埋め込まれ、移動パネルがケースの下側開口に開閉自在に取り付けられ、パネル移動機構が移動パネルを昇降させる。これにより、ブラシによるフィルタ掃除中に昇降可能な移動パネルが下降する方向へ力を受けても、フィルタ掃除終了後にブラシを逆方向へ回転させることによりブラシ駆動機構から移動パネルに作用する力を除荷することができ、それによって移動パネルの降下の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
本発明の第6観点に係る空気調和機の室内機は、吸込口を有するケースと、ケースの内部に配置され、吸込口から導入された空気をろ過するエアフィルタと、回転軸の周りにブラシ毛を有し、エアフィルタにブラシ毛を接触させてエアフィルタの清掃を行うブラシと、ケースの内部に設けられ、ブラシを回転駆動するブラシ駆動機構と、ケースへの着脱ができるように構成され、エアフィルタの下方に配置されるダストボックスと、清掃時にエアフィルタをブラシの回転軸と交わる方向へ相対的に移動させ、清掃後にエアフィルタを停止させるフィルタ清掃機構と、を備えている。ブラシ駆動機構は、エアフィルタの清掃時にはブラシを正方向へ回転させ、清掃後においてフィルタ清掃機構がエアフィルタを停止させた後に、ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させる。ブラシは、ダストボックスに取り付けられる。ブラシ駆動機構は、駆動ギアを有している。ブラシは、ブラシの回転軸に嵌め込まれたブラシギアをさらに有している。フィルタ清掃機構は、ブラシが配置さている側の反対側にエアフィルタを挟んで配置されているローラーを有している。ブラシは、ローラーの下方に配置される。駆動ギアは、ローラーの中心軸とブラシの回転軸とを含む平面から外れたところに回転の中心を持つように配置され、ブラシギアに噛み合わされる。
第6観点の室内機によれば、駆動ギアが、ローラーの中心軸とブラシの回転軸とを含む平面から外れたところに回転の中心を持つように配置されるので、その回転に伴って駆動ギアからブラシギアに加わる力は、ローラーの方向又はブラシの方向の成分を持つことになる。そのため、駆動ギアからブラシギアへの残留力があると、ローラーとブラシの間隔を狭めたり広げたりすることになってダストボックスのケースに対する着脱時に引っ掛かりが生じ易くなる。従って、駆動ギアとブラシギアとの配置関係がこのような場合に残留力を取り除くと、着脱時に引っ掛かりが生じるなどの不具合発生の防止に効果的である。
本発明の第7観点に係る空気調和機の室内機は、第6観点に係る室内機において、フィルタ清掃機構は、清掃時にはエアフィルタをローラーの周りでU字形に変形させつつ移動する。
第7観点の室内機によれば、ローラーによってブラシのブラシ毛が変形するので、ブラシを回転させるための力が大きくなりがちであって残留力が発生し易くなっている。そのため、設定された角度だけブラシを逆方向に回転することにより取り除かれる残留力も大きく、不具合の発生を防止できる場面も増える。
本発明の第8観点に係る空気調和機の室内機は、吸込口を有するケースと、ケースの内部に配置され、吸込口から導入された空気をろ過するエアフィルタと、回転軸の周りにブラシ毛を有し、エアフィルタにブラシ毛を接触させてエアフィルタの清掃を行うブラシと、ケースの内部に設けられ、ブラシを回転駆動するブラシ駆動機構と、を備え、ブラシ駆動機構は、エアフィルタの清掃時にはブラシを正方向へ回転させ、清掃後にはブラシを逆方向へ、残留力を小さく或いは取り除くことができる予め設定された角度だけ回転させる。
第8観点の室内機によれば、エアフィルタの清掃時にブラシを正方向へ回転させると、例えばブラシ毛がエアフィルタやその周辺の部材に接触したままとなったり、ブラシ毛がブラシ清掃用の櫛に接触したままになったりしてブラシ毛がブラシ駆動機構からブラシを正方向へ回転させる力に抗する状態が維持される場合などがある。そのため、ブラシ駆動機構がブラシを正方向へ回転させる力が残留することがある。このような場合、ブラシを逆方向に回転させていくと、残留力を小さくすることができる角度あるいは残留力を取り除くことができる角度が存在する。予めこのような角度を調べ、そのような角度を設定し、設定された角度だけ清掃後にブラシを逆方向へ回転させると、ブラシを使用しなくなった清掃後において、ブラシの残留力を減少させることができる。
本発明の第9観点に係る空気調和機の室内機は、第8観点に係る室内機において、ブラシ駆動機構は、駆動ギアを有し、ブラシは、駆動ギアに噛み合わされ、ブラシを回転駆動させるためのブラシギアを有し、予め設定された角度は、駆動ギア又はブラシギアの歯の3個分以下の角度である。
第9観点の室内機によれば、ブラシ駆動機構は、駆動ギアおよびブラシギアのそれぞれの歯の3個分以下の角度だけ回転することにより、ブラシを設定された角度だけ回転させる。
本発明の第10観点に係る空気調和機の室内機は、第8観点又は第9観点に係る室内機において、ブラシは、エアフィルタの清掃時にエアフィルタにブラシ毛を接触させてエアフィルタの清掃を行い、清掃時以外のときにケースに対して移動してエアフィルタから離れた状態をとることができるように構成されている。
第10観点の室内機によれば、ブラシがエアフィルタから離れた状態移行するためケースに対して移動するときにブラシに対する残留力がなくなることで、ブラシあるいはブラシとともに移動する部材の動きの挙動が不安定になるのを避けることができる。
本発明の第11観点に係る空気調和機の室内機は、第8観点から第10観点のいずれかに係る室内機において、ブラシ毛に常に接触するように配置されているブラシ毛を清掃するための櫛部をさらに備える
第11観点の室内機によれば、櫛部によってブラシ毛が変形するので、ブラシを回転させるための力が大きくなりがちであって残留力が発生し易くなっている。そのため、設定された角度だけブラシを逆方向に回転することにより取り除かれる残留力も大きく、不具合の発生を防止できる場面も増える。
本発明の第1観点に係る空気調和機の室内機では、移動パネルの動きの挙動が不安定になるのを防止することができ、ユーザーが故障と錯誤したり、ユーザーに不快感を与えたりするのを防止することができる。
本発明の第2観点及び第3観点のいずれかに係る空気調和機の室内機では、移動パネルの動きの挙動が不安定になるのを防止することができ、ユーザーが故障と錯誤したり、ユーザーに不快感を与えたりするのを防止することができる。
本発明の第4観点に係る空気調和機の室内機では、フィルタ掃除中においてブラシの動きによって停止中の移動パネルが動く不具合およびそれによる掃除不良などを避けることができる。
本発明の第5観点に係る空気調和機の室内機では、移動パネルの降下の開始時の挙動が不安定になるのを防止することができ、ユーザーが故障と錯誤したり、ユーザーに不快感を与えたりするのを防止することができる。
本発明の第8観点及び第9観点に係る空気調和機の室内機では、清掃後のブラシ駆動機構からブラシへ与えられる残留力を減少させることができ、ブラシ周辺の部材に対して残留力が与える悪影響を防止することができる。
本発明の第10観点に係る空気調和機の室内機では、ブラシあるいはブラシとともに移動する部材の動きの挙動が不安定になるのを防止することができ、ユーザーが故障と錯誤したり、ユーザーに不快感を与えたりするのを防止することができる。
本発明の第6観点、第7観点及び第11観点に係る空気調和機の室内機では、ダストボックスの着脱時の引っ掛かりなどのダストボックス着脱時の不具合の防止ができ、ダストボックスの着脱が容易になる。
本発明の実施形態に係る室内機の外観を示す斜視図。 (a)は運転停止時の図1の室内機の側面図、(b)は運転時の図1の室内機の側面図、(c)はメンテナンス時の空気調和装置の側面図。 図1のI−I線で切断した室内機の断面図。 図1の室内機の運転停止時の昇降パネルが閉じた状態を示す昇降パネル付近の拡大断面図。 図1の室内機の昇降パネルが開く途中の状態を示す昇降パネル付近の拡大断面図。 図1の室内機の本体ケースの分解斜視図。 図1の室内機における制御装置とその周辺装置との配線を示す配線図。 図1の室内機内部のフィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図。 図1の室内機内部のフィルタ収納枠の内部の断面図。 (a)は図9のフィルタが前方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図、(b)はフィルタが後方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図、(c)はフィルタを取り出すときのフィルタ収納部の断面図。 図1の移動パネルの分解斜視図。 図1の化粧パネルの斜視図。 図12のヒンジ連結装置の分解斜視図。 図12の昇降装置の分解斜視図。 図12の昇降装置内部の部品の配置を示す図。 図12の移動パネルが吸込口を開いた状態の斜視図。 図12の移動パネルが降下している状態の斜視図。 ダストボックス、及びダストボックスが取り出された後の昇降パネルの斜視図。 図3の移動パネルが閉じているときの移動パネル及びその周辺部材の動作を説明するための図。 フィルタ掃除中における駆動ギアから移動パネルへ力が伝達される様子を示す説明図。 フィルタ掃除後の駆動ギアを逆回転させる様子を示す説明図。 フィルタ掃除動作におけるブラシ駆動用モータおよび昇降モータの制御についてのフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る室内機の断面図。 フィルタ清掃機構の斜視図。 フィルタ清掃機構の分解斜視図。 フィルタが装着された支持枠の断面斜視図。 図26に示す支持枠の断面部分の側面図。 本発明の第3実施形態による室内機の断面図。 フィルタ清掃機構の正面図。 フィルタ清掃機構の側面図。 フィルタ清掃機構の底面図。 エアフィルタと清掃機構駆動部との関係の概略を示す概略図。 フィルタ清掃部材の分解斜視図。 (a)フィルタ清掃部材の正面図。 (b)フィルタ清掃部材の平面図。 (a)フィルタ清掃部材のII−II線断面図。 (b)フィルタ清掃部材のIII−III線断面図。 (c)フィルタ清掃部材のIV−IV線断面図。 (d)フィルタ清掃部材のV−V線断面図。 (e)フィルタ清掃部材のVI−VI線断面図。
つぎに本発明の空気調和機の室内機(以下、単に室内機という)の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<室内機の構成>
図1は本発明の実施形態に係る室内機の外観斜視図である。図1において、室内機2は、下面に吸込口3及び吹出口4を有する本体ケース5と、吸込口3を開閉する移動パネル6と、吹出口4を開閉する第1風向調節羽根7とを備えている。吸込口3と吹出口4とは一定距離を隔てて隣接している。本体ケース5の下面は、化粧パネル8によって覆われており、実際に天井面に露出するのは化粧パネル8であって、吸込口3及び吹出口4の輪郭は化粧パネル8によって形成されている。なお、本体ケース5は、本発明の吸込口を有するケースに対応する。
図2(a)は、室内機の運転停止時の側面図であり、図2(b)は、その室内機の運転時の側面図であり、図2(c)は、メンテナンス時の側面図である。
図2(a)および図4に示すように室内機2が停止しているとき、移動パネル6は化粧パネル8と見かけ上一体化している。なお、図4の符号70は、ワイヤ14途中に設けられた昇降ワイヤS管である。
図2(b)および図5に示すように室内機2が稼動するとき、移動パネル6は吸込口3を開き、第1風向調節羽根7は吹出口4を開く。移動パネル6の一端は蝶番によって本体ケース5に支持されており、移動パネル6は回動して吸込口3を開ける。
図2(c)に示すメンテナンス時には、移動パネル6は、昇降装置13により、本体ケース5側から延びるワイヤ14に吊られた状態で使用者の手が届くメンテナンス位置まで降下することができる。移動パネル6にこのような昇降動作を行わせるのは、フィルタ清掃機構15に溜まった塵埃を取り除くなどのメンテナンスをするためである。但し、移動パネル6は、一端が蝶番によって本体ケース5に支持されている状態ではメンテナンス位置まで降下することができないので、一旦、吸込口3を閉じて、本体ケース5による支持が解除されたのちにメンテナンス位置まで降下する。本体ケース5による支持の解除については後段で説明する。
図3は、図1のI−I線で切断した室内機の断面図である。図3において、室内機2は、エアフィルタ20、フィルタ清掃機構15、室内熱交換器16、室内ファン17、ドレンパン18及び吹出口モジュール19を備えている。室内機2の運転時、吸込口3及び吹出口4が開き、室内ファン17が回転し、空気が吸込口3から吸い込まれる。室内熱交換器16は、複数のフィンと、冷媒が流れる伝熱管とによって構成され、2つの熱交換器16a,16bが異なる傾斜姿勢で隣接した形状をしている。吸い込まれた空気は、エアフィルタ20及び室内熱交換器16を通過して室内ファン17に入る。室内ファン17は、クロスフローファンであり、幅寸法が直径よりも長く、回転軸と垂直な方向から空気を吸い込むので、単一の吸込口3から空気を吸い込んで、単一の吹出口4へ吹き出すことができる。
図6は、本体の分解斜視図である。図6において、化粧パネル8の上面には、ヒンジ連結装置21、昇降装置13、フィルタ収納枠22、吹出口モジュール19及び吹出口モジュールケース19aが装着されている。化粧パネル8の下面には、移動パネル6が装着されている。
移動パネル6の上面には、ブラシ23とダストボックス24が設置されている。移動パネル6が化粧パネル8と一体化している室内機2の運転停止時にフィルタ清掃機構15による清掃が行われ、化粧パネル8に取り付けられたモータからブラシ23を回転させるための動力が伝達される。モータなどを移動パネルに設けないのは、移動パネル6に駆動装置を設けることによる移動パネル6の重量増加を防ぐためである。
(制御装置)
図7は、制御装置と各スイッチ及び各モータとの接続を示す配線図である。図7に示すように、制御装置25は、昇降装置13に配置されるスイッチ26、フィルタ収納枠22に配置される位置検出スイッチ27、及び移動パネル6が収納位置にあるか否かを検出する収納リミットスイッチ30が接続されている。また、制御装置25には、ヒンジ連結装置21のモータ28、昇降装置13の昇降モータ29、フィルタ清掃機構15のフィルタ駆動用モータ31、およびブラシ駆動用モータ32が接続されている。
制御装置25は、CPU、メモリ及びモータドライブ回路を搭載しており、ヒンジ連結装置21や昇降装置13などから離れた電装品箱(図示省略)に配置されている。各モータや各スイッチと制御装置25とはワイヤハーネスによって電気的に接続されている。
<フィルタ清掃機構>
図8は、フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図である。図8において、フィルタ収納枠22には、エアフィルタ20、ローラー34、エアフィルタ20の浮き上がりを防止するフィルタ安定板35が取り付けられる。
(エアフィルタ20)
エアフィルタ20は、網部20aと網部20aの周囲を保持する縁部20bを有しており、図2に示すように室内熱交換器16の前面側(上流側)に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を除去する。これにより、エアフィルタ20は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器16の表面を汚染することを防止している。エアフィルタ20の縁部20bには、ピニオンギア36と噛み合うラック37が形成されている。
(ローラー34)
ローラー34は、複数のピニオンギア36と、複数のピニオンギア36を同軸上に連結する連結軸38とを有している。ピニオンギア36は、エアフィルタ20のラック37と噛み合い、回転することによってエアフィルタ20を水平に移動させる。
(フィルタ収納枠22)
図8に示すように、フィルタ収納枠22は、上枠39と下枠40とを有しており、上枠39と下枠40とが一定の間隔を隔てて上下に重なる。また、上枠39には、モータ収納部41が形成されており、ピニオンギア36と噛み合う伝達歯車42、伝達歯車42を駆動する駆動歯車43、及び駆動歯車43を回転させるフィルタ駆動用モータ31が収納される。
図9は、フィルタ収納枠の内部の断面図である。フィルタ収納枠22は、前方収納部44と後方収納部45とを備えている。前方収納部44及び後方収納部45の長さは、エアフィルタ20の長手方向の長さに相当する。前方収納部44は、エアフィルタ20が後方収納部45へ移動するときの経路となる直線状の前方収納経路46を有し、後方収納部45は、前方収納部44から移動してくるエアフィルタ20を導く後方収納経路47を有する。後方収納経路47には、第1湾曲領域48と第2湾曲領域49とがあり、第1湾曲領域48は、ローラー34によって繰り出されたエアフィルタ20をピニオンギア36へ近づく方向に湾曲させる。第2湾曲領域49は、第1湾曲領域48と反対の方向へエアフィルタ20を湾曲させる。後方収納部45は、吸込口3と吹出口4との間で、且つドレンパン18の下方に位置している。
次に、フィルタ駆動用モータ31及びブラシ駆動用モータ32のフィルタ収納枠22に対する位置関係について説明する。図9では、フィルタ駆動用モータ31及びブラシ駆動用モータ32のフィルタ収納枠22に対する位置が明確になるように、フィルタ駆動用モータ31及びブラシ駆動用モータ32を2点鎖線で表示している。フィルタ駆動用モータ31及びブラシ駆動用モータ32は、フィルタ収納枠22の長手方向の両側、すなわち吸込口3の長手方向の両側の上方に位置している。
図9において、フィルタ駆動用モータ31の回転軸に駆動歯車43が連結され、この駆動歯車43に伝達歯車42が噛み合っている。この伝達歯車42がローラー34のピニオンギア36を回転させる。
図10(a)は、フィルタが前方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図であり、図10(b)は、フィルタが後方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図であり、図10(c)は、フィルタを取り出すときのフィルタ収納部の断面図である。
図10(a),(b),(c)において、位置検知スイッチ27は、前方収納部44の終端近傍、及び後方収納部45の終端近傍に配置されている。位置検知スイッチ27の外側には、レバーが蝶番によって装着されており、外力が加わると回動して位置検知スイッチ27のボタンを押す。
室内機2の運転時には、図10(a)に示すように、エアフィルタ20が前方収納部44の前方収納経路46に収納されている。エアフィルタ20が前方収納経路46に収納されていることは、前方収納部44の終端近傍の位置検出スイッチ27で検出される。
エアフィルタ20の掃除を行うときには、図10(b)に示すように、エアフィルタ20は後方収納部45の後方収納経路47へと移動させられる。エアフィルタ20が前方収納部44から後方収納部45へ向けて移動しているときに、ブラシ23により塵埃が掻き落される。フィルタ収納枠22内を移動し後方収納部の終端近傍に達したときは、位置検知スイッチ27によって検知されてエアフィルタ20が停止する。
エアフィルタ20を取り替える際には、図10(c)に示すようにエアフィルタ20を引き出す。フィルタ押え50によって下方からエアフィルタ20が支えられており、メンテナンスするために使用者がフィルタ収納枠22からエアフィルタ20を取り出すには、フィルタ押え50を下方へ回動させる。
(ブラシ23)
図9に示すように、ブラシ23のブラシ毛23aは、エアフィルタ20を挟んでローラー34と反対側に位置しエアフィルタ20に接触している。つまり、エアフィルタ20の上側にローラー34があり、エアフィルタ20の下方にブラシ23がある。ブラシ23の回転軸55上には、ブラシギア51が連結されており、ブラシ駆動用モータ32の回転軸には駆動ギア53が連結されている。ブラシギア51は、回転軸55の両端に連結されており、駆動ギア53とブラシギア51とが噛み合っている。それにより、ブラシ駆動用モータ32の駆動力がブラシギア51を介してブラシ23に伝達される。直線状の前方収納経路46と湾曲した後方収納経路47との間にブラシ23が位置するので、エアフィルタ20が前方収納経路46と後方収納経路47との間を移動するときに、ブラシ23は、エアフィルタ20の網部20a(図8参照)の全域に接触することができる。
図11の移動パネルの分解斜視図に示すように、ブラシ23のブラシ毛23aは、回転軸55に固定されている。ブラシ毛23aは、プラスチック製の細い毛であるので、エアフィルタ20の網目に入り込んで塵埃を確実に除去することができる。
ブラシ23は、エアフィルタ20の清掃時にエアフィルタ20に接触してエアフィルタ20の清掃を行い、清掃時以外のときに本体ケース5に対して移動してエアフィルタ20から離反できるように構成されている。具体的には、図9に示されるように、ブラシ駆動用モータ32と駆動ギア53は、ブラシ駆動機構60を構成する。ブラシギア51と駆動ギア53との噛み合いは、移動パネル6の開時および下降時には外れ、ブラシギア51は、移動パネル6及びブラシ23と共に移動する。そして、移動パネル6が吸込口3を閉じたとき、ブラシギア51と駆動ギア53とは再び噛み合う。ブラシギア51と駆動ギア53との解放・締結については後に詳述する。
(ダストボックス24)
図11において、ダストボックス24は、上部の吹出口4寄りに、塵埃取り込み口56を有しており、塵埃取り込み口56の長手方向の両端で、軸受57を介して回転軸55を支持する。さらに、塵埃取り込み口56には、ブラシ23がエアフィルタ20から掻き取った塵埃をブラシ23からふるい落とす櫛部58が取り付けられている。
ダストボックス24は移動パネル6の回動軸側に寄って取り付けられており、ブラシ23が吸込口3の端のさらに吹出口4寄りに近づくので、図2(b)から分かるように、移動パネル6が回動して吸込口3を開けたとき、ブラシ23と共にエアフィルタ20から離れ、吸込空気の進路を妨害しない。また、ダストボックス24へ向って来る空気を滑らかにエアフィルタ20へ向わせるために、ダストボックス24の吸込空気と対向する面59は傾斜し、空気抵抗を低減している。ダストボックス24が移動パネル6に固定されたとき、移動パネル6はダストボックス24によって構造的に補強されるので、従来、補強用として使用されていた板金部材の使用率が減少する。
(エアフィルタの清掃動作)
室内機2では、使用者が必要とするときにリモートコントローラーによって、或いは制御装置25により定期的にエアフィルタ20が自動で清掃される。以下、その仕組みについて説明する。
図10(a)に示すように、運転時には、エアフィルタ20のラック37は、前方収納経路46に収まっており、ラック37の一端(以後、第1端部37aとよぶ)はピニオンギア36と噛み合っている。ローラー34が回転するとき、ピニオンギア36からラック37に回転が伝達され、エアフィルタ20のラック37は、ローラー34によって後方収納経路47側へ搬送される。ローラー34が回転し続けることによって、ラック37の第1端部37aは後方収納経路47の終端に到達する。
ラック37の第1端部37aが後方収納経路47の終端に到達したとき、第1端部37aが位置検知スイッチ27のレバーを回動させオン動作させる。制御装置25は、位置検知スイッチ27から出力されるオン信号からラック37の第1端部37aが後方収納経路47の終端に到達したと判断し、ローラー34の回転を停止させる。このとき、エアフィルタ20のラック37の全域が、後方収納経路47に収まっており、ラック37の他端(以後、第2端部37bとよぶ)はピニオンギア36と噛み合っている。
図9及び図10に示すように、エアフィルタ20が移動する際に、エアフィルタ20の表面に付着していた塵埃はブラシ23によって掻き取られ、図11に示すダストボックス24に貯えられる。ブラシ23は、少なくともエアフィルタ20が前方収納経路46から後方収納経路47へ移動している期間中は回転しており、その回転方向は、エアフィルタ20の進行方向に逆らう方向である。
エアフィルタ20が前方収納経路46から後方収納経路47へ移動し塵埃の除去が終了したとき、制御装置25は、ローラー34を逆回転させる。エアフィルタ20のラック37の第2端部37bは、ピニオンギア36と噛み合っているので、ピニオンギア36からラック37に回転が伝達され、エアフィルタ20は、ローラー34によって前方収納経路46側へ搬送される。ローラー34が逆回転し続けることによって、ラック37の第2端部37bは前方収納経路46の終端に到達する。
ラック37の第2端部37bが前方収納経路46の終端に到達したとき、第2端部37bが位置検知スイッチ27のレバーを回動させオン動作させる。制御装置25は、位置検知スイッチ27から出力されるオン信号からラック37の第2端部37bが前方収納経路46の終端に到達したと判断し、ローラー34の回転を停止させる。このとき、エアフィルタ20のラック37は、前方収納経路46に収まっており、ラック37の第1端部37aはピニオンギア36と噛み合っている。
<移動パネルの動作に関連する装置>
図12は、化粧パネルの斜視図である。図12に示すように、化粧パネル8の天井側の面上には、昇降装置13以外に、ヒンジ連結装置21が配置されている。以下、ヒンジ連結装置21、および昇降装置13の詳細構造について順に説明する。
(ヒンジ連結装置21)
ヒンジ連結装置21は、室内機2が稼動するときに移動パネル6の一端を回動可能に支持し、一方、移動パネル6をメンテナンス位置まで降下させるときには、移動パネル6の一端の支持を解除する。
図13は、ヒンジ連結装置の分解斜視図である。図13において、ヒンジ連結装置21は、回動部材61、滑り部材62、第1ピン63、ピニオンギア64、モータ28、固定部材66、第2ピン67及びネジ68を有している。回動部材61は、U字状の固体物であって、端面から外側に向ってと棒状の支持軸61aが突出している。さらに、回動部材61の一端部には、軸孔61bが形成されている。
滑り部材62は、ピニオンギア64と噛み合うラック62aと、回動部材61の軸孔61bの両端を挟むアーム62bとが形成されている。さらに、アーム62bには、第1滑り孔62cが形成され、ラック62aの根元近傍には、第2滑り孔62dが形成されている。モータ28は、ステッピングモータであり、ピニオンギア64を回転させる。モータ28は、ネジ68が通る貫通孔65aを有する。
固定部材66には、滑り部材62を滑り移動可能に保持する滑り空間66aと、ピニオンギア64が挿入される歯車空間66bと、ネジ68と螺合するネジ孔66cとが形成されている。さらに、滑り空間66aを形成する壁には、第1貫通孔66dと第2貫通孔66eとが形成されている。
固定部材66の滑り空間66aに滑り部材62が配置され、その滑り部材62のアーム62bに回動部材61の軸孔61bが挟まれるように配置される。第1ピン63は、固定部材66の第1貫通孔66dの一端から挿入され、滑り部材62の第1滑り孔62c及び回動部材61の軸孔61bを通って第1貫通孔66dの他端に出る。
第2ピン67は、第2貫通孔66eの一端から挿入され、滑り部材62の第2滑り孔62dを通って第2貫通孔66eの他端に出る。その結果、滑り部材62は、第1ピン63及び第2ピン67に沿って滑り空間を水平移動することができ、回動部材61は、第1ピン63を中心に回動することができる。
(ヒンジ連結装置21の動作)
図12、図13において、モータ28がピニオンギア64を回転させると、ピニオンギア64と噛み合うラック62aに動力が伝達されて滑り部材62は第1ピン63に沿って滑り移動し、滑り部材62の移動に伴って回動部材61が移動パネル6の方向、或はその反対の方向へ移動する。ここで説明の便宜上、回動部材61を移動パネル6と連結する方向へ移動するようにモータ28が回転することを正転と呼び、回動部材61と移動パネル6との連結を解除する方向へ移動するようにモータ28が回転することを逆転と呼ぶ。
移動パネル6の端部には、回動部材61に支持軸61aと対峙する支持孔6c(図11参照)が設けられており、モータ28が正転し、支持軸61aが移動パネル6の支持孔6cに挿入されたときは、回動部材61と移動パネル6との連結が成立し、移動パネル6は、第1ピン63を中心に回動することができる。
一方、モータ28が逆転し、支持軸61aが移動パネル6の支持孔6cから抜け出たときは、回動部材61と移動パネル6との連結が解消され、移動パネル6は、第1ピン63を中心に回動することができない。回動部材61と移動パネル6との連結が解消された状態でワイヤ14の繰り出し・巻取りを行うことで移動パネル6の昇降動作を行わせることができる。
(昇降装置13)
図14は、昇降装置の分解斜視図である。また、図15は、昇降装置内部の部品の配置を示す図である。図14及び図15において、昇降装置13は、ワイヤ14、滑車72、ボビン73、巻取り歯車74、駆動歯車75、昇降モータ29、スイッチ26及びケース78を有している。
滑車72は、滑車部72aとカム部72bとが一体に成形されており、滑車部72aは、ワイヤ14を支え、ワイヤ14の移動に伴って回転する。カム部72bは、小径曲面と大径曲面とそれら両曲面を結ぶ平面とから成る。
ボビン73は、ワイヤ14を巻取る。巻取り歯車74は、ボビン73と同軸で連結され一体的に回転する。駆動歯車75は、巻取り歯車74と噛み合いボビン73を回転させる。昇降モータ29は、ステッピングモータであり駆動歯車75を回転させる。昇降モータ29の回転数は、制御装置25から供給されるパルス数によって制御される。
スイッチ26は、レバー26aを有するマイクロスイッチであり、レバー26aが押されることによってオンする。レバー26aは、常に滑車72のカム部72bと接触しており、カム部72bの大径曲面と対峙したときに押される。スイッチ26も、制御装置25とワイヤハーネスによって電気的に接続されている。
ケース78は、支持ケース78aとカバー78bとに分割されている。支持ケース78aには、滑車72を支持する第1軸79a、ボビン73と巻取り歯車74とを支持する第2軸79b、スイッチ26を支持する第3軸79cが形成されている。カバー78bは、支持ケース78aに支持された各部品を覆って保護する。
(昇降装置13の動作)
図15において、昇降装置13がワイヤ14を繰り出す場合、昇降モータ29は駆動歯車75をCCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ14を繰り出す方向に回転する。
一方、昇降装置13がワイヤ14を巻き取る場合、昇降モータ29は駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ14を巻き取る方向に回転する。ワイヤ14の繰り出し量および巻き取り量は、昇降モータ29の回転量に比例しており、制御装置25が昇降モータ29へ供給するパルス数を制御することによって、ワイヤ14の繰り出し量および巻き取り量は制御される。
ワイヤ14の先端には移動パネル6が連結されるため、ワイヤ14には常に張力が発生しており、ワイヤ14が繰り出されるとき、又はワイヤ14が巻き取られるとき、滑車部72aがワイヤ14との摩擦力によって回転する。このとき、カム部72bも回転するので、スイッチ26は、レバー26aがカム部72bの大径曲面と対峙したときにオン信号を発し、レバー26aが小径曲面と対峙したときにはオフ信号を発する。滑車72が回転している間は、オン信号とオフ信号が交互に発生し、これらの信号は、すべて制御装置25に入力される。
しかし、何らかの要因でワイヤ14が弛み張力がなくなった場合、例えば、メンテナンスのためにワイヤ14を繰り出して移動パネル6を降下させているときに、所定の繰り出し量に達する前に、移動パネル6がテーブルなどの上に着地して停止した場合には、ワイヤ14と滑車部72aとの摩擦力が減退し滑車72が停止する。このため、スイッチ26からは、オン信号又はオフ信号のいずれか一方が連続的に出力される。このとき、制御装置25では、昇降モータ29が回転しているときにスイッチ26からの信号が一定になっていることから、移動パネル6が何らかの障害物によって停止したと推定し、直ちに昇降モータ29を停止させる。
(移動パネルの開閉動作)
図16は、移動パネルが吸込口を開いた状態の斜視図である。図16において、ヒンジ連結装置21が移動パネル6を連結した状態で、昇降装置13がワイヤ14を繰り出したとき、移動パネル6は自重によって降下する。しかし、移動パネル6の端部はヒンジ連結装置21に連結されているので、移動パネル6は端部を軸として吸込口3を開く方向へ回動する(図19の状態D1、D2参照)。
一方、昇降装置13がワイヤ14を巻き取るとき、移動パネル6は上昇するが、移動パネル6の端部がヒンジ連結装置21に連結されているので、移動パネル6は端部を軸として吸込口3を閉じる方向へ回動し、移動パネル6が吸込口3を完全に閉じた位置で回動を停止する。
(移動パネルの昇降動作)
図17は、移動パネルが降下している状態の斜視図である。図17において、ヒンジ連結装置21が移動パネル6の端部との連結を解除し、昇降装置13がワイヤ14を繰り出したとき、移動パネル6は自重によって降下する(図19の状態D2、D3参照)。一方、昇降装置13がワイヤ14を巻き取るとき、移動パネル6は上昇し、移動パネル6が吸込口3を完全に閉じた位置で停止する。
移動パネル6は2本のワイヤに吊られて、ダストボックス24と共に降下するので、ダストボックス24を含めた移動パネル6の総重量は増加しており、室内の気流によって姿勢が不安定になることはない。
ダストボックス24内に貯えられた塵埃を捨てるときは、ダストボックス24が室内機2の移動パネル6から取り外される。しかし、ダストボックス24は、使用者の手の届かない移動パネル6に取り付けられているので、使用者は、使用者の手が届くメンテナンス位置まで移動パネル6を降下させてから、ダストボックス24を移動パネル6から取り外す。
図18は、ダストボックス及びダストボックスが取り出された後の昇降パネルの斜視図である。図18において、移動パネル6には、ダストボックス24が収納される収納部6aが形成されている。図18を正面から見たとき、左側端部には取り出し機構の第1押し出し部90が配置されており、右側端部には取り出し機構の第2押し出し部91が配置されている。取り出し機構は、第1押し出し部90及び第2押し出し部91を有する。第1押し出し部90は、ボタン92を有しており、ユーザーがこのボタン92を押すことによって、第1押し出し部90がダストボックス24の一端近傍を移動パネル6の上方へ押し出し、同時に、第2押し出し部91がダストボックス24の他端近傍を移動パネル6の上方へ押出す。ダストボックス24が収納部6aに装着されたときに、フック(図示省略)がダストボックス24の両端に設けられた凹部94に嵌り、ダストボックス24が上方へ突出することを防止している。
<開閉及び昇降における歯車の解放・締結>
図3〜4に示されるように、ダストボックス24は、移動パネル6と共に、閉じた位置から回動したり、昇降したりする。図3に示す運転停止時に移動パネル6が閉じている状態のとき、駆動ギア53は、ブラシギア51の斜め上方からブラシギア51に噛み合っている(図19のD1参照)。エアフィルタ20を掃除する際には、駆動ギア53からブラシギア51に、図9に示すブラシ駆動用モータ32から駆動力が伝達できる。
上述のようにブラシギア51の斜め上方から駆動ギア53が噛み合っているので、移動パネル6の回動時や昇降時のブラシギア51の移動軌跡上に駆動ギア53が位置しないので、移動パネル6の移動を駆動ギア53が妨げなくなる。
<駆動ギアの逆回転について>
ここで、図20に示されるように、エアフィルタ20をブラシ23を用いて掃除中に、ブラシ23を回転駆動する際にブラシ駆動機構60からブラシ23を経由して移動パネル6へ移動パネル6を押し下げる力が働く場合がある。具体的には、ブラシ駆動機構60の駆動ギア53が時計回りCW方向へ回転すると、駆動ギア53の右半分の歯によって、それに噛み合うブラシギア51は下方へ押される。このとき、フィルタ掃除後も、その押し下げる力が残留力となってブラシ23を駆動する機構部分の駆動ギア53がブラシギア51と引っかかるおそれがある。
そこで、本実施形態の室内機2では、フィルタ掃除後も、その押し下げる力が残留力となってブラシ23を駆動する機構部分の駆動ギア53がブラシギア51と引っかかることを防止し、空調運転の開始時に移動パネル6が円滑に開くことができるように、ブラシ駆動機構は、ブラシ23を正方向へ回転させてエアフィルタ20を清掃し、その後に、ブラシ23を逆方向(図21のCCW方向)へ回転させる。
これにより、ブラシ駆動機構60の動作が終了したときに、その残留力がブラシ23に作用して、ブラシ23周辺の移動パネル6などの部材に影響を与えることを避けることが可能であり、空調運転の開始時に移動パネル6が円滑に開くことが可能である。
なお、駆動ギア53の逆回転動作およびその手順については、後に別の項目で図22のフローチャートを用いて説明する。
本実施形態の室内機2では、上述のように吸込口3を開閉する移動パネル6と、移動パネル6を所定の開位置と閉位置との間を往復移動させる昇降装置13とをさらに備えており、ブラシ23は、移動パネル6に回転自在に取り付けられている。
この構造において、ブラシ駆動機構60は、ブラシ23を正方向(たとえば、図20のCCW方向)へ回転させてエアフィルタ20を清掃し、その後に、ブラシ23を逆方向(たとえば、図21のCW方向)へ回転させることによりブラシ駆動機構60から移動パネル6に作用する力を除荷する。これにより、ブラシ駆動機構60の動作が終了したときに、その残留力が移動パネル6に作用する構造においても、それによる移動パネル6移動の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
さらに、本実施形態の室内機2では、ブラシ駆動機構60は、駆動ギア53を有しており、ブラシ23は、ブラシ23とともに回転するブラシギア51を有している。
この構造において、ブラシ駆動機構60がブラシ23を正方向へ回転させるときには、駆動ギア53の歯53aは、ブラシギア51の歯51aへ移動パネル6が開く方向の力を与え、一方、ブラシ駆動機構60がブラシ23を逆方向へ回転させるときには、駆動ギア53の歯53aからブラシギア51の歯51aへの移動パネル6が開く方向の力を除荷する。これにより、ブラシ駆動機構60の動作が終了したときに、その残留力が駆動ギア53からブラシギア51へ作用して2つのギアの間の引っかかりを確実に防止することが可能であり、それによる移動パネル6移動の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
さらに、本実施形態の室内機2では、ブラシ駆動機構60がブラシ23を逆方向へ回転させるときには、駆動ギア53およびブラシギア51は、それぞれの歯の0.1〜3個分だけ移動パネル6が閉じる方向へ回転する。これにより、移動パネル6が開く方向への力の除荷を確実に行うことができ、移動パネル6を収納位置に確実に収納することが可能である。
なお、駆動ギア53およびブラシギア51は、それぞれの歯の0.1個分よりも小さい回転量だと、2つのギアに間のバックラッシュを吸収できず、一方、3個よりも大きい回転量だと移動パネル6が開く方向への力の除荷が終わった後も2つのギアが無駄に回転するので、エネルギーの浪費なる。したがって、駆動ギア53およびブラシギア51は、それぞれの歯の0.1〜3個分だけ移動パネル6が閉じる方向へ回転するのが好ましい。さらに、それぞれの歯の1個分だけ移動パネル6が閉じる方向へ回転するのがとくに好ましい。
<移動パネルの励磁ロック動作>
ここで、図20に示されるように、エアフィルタ20をブラシ23を用いて掃除中に、ブラシ23を回転駆動する際にブラシ駆動機構60からブラシ23を経由して移動パネル6へ移動パネル6を押し下げる力が働く場合がある。具体的には、ブラシ駆動機構60の駆動ギア53が時計回りCW方向へ回転すると、駆動ギア53の右半分の歯によって、それに噛み合うブラシギア51は下方へ押される。その結果、移動パネル6が押し下げられ、それによって、エアフィルタ20の掃除中にワイヤ14が繰り出して移動パネル6が所定の閉位置から下降する不具合が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態の室内機では、かかる不具合を解消するために、図22のフローチャートのステップS13のように昇降装置13の昇降モータ29を励磁ロックする。すなわち、ブラシ駆動機構60の動作中に、昇降装置13の昇降モータ29を励磁して、昇降モータ29の回転軸が回転しないようにし移動パネル6が移動しないようにする。
なお、励磁ロックにより移動パネル6が移動しないようにロックできればよいので、移動パネル6が閉まる方向の力を昇降モータ29に発生させるようにしてもよい。
このように、フィルタ掃除中に励磁ロックすることにより、フィルタ掃除中においてブラシ23の動きによって停止中の移動パネル6が動く不具合がなくなり、それによる掃除不良などを避けることが可能である。
昇降モータ29は、正確に回転角度を制御できるステッピングモータが採用されるのが好ましい。また、その場合、昇降モータ29は、励磁ロックの際に必要なトルク、例えば、1相または2相励磁して通常のパネル昇降時よりも弱いトルクを発生させればよい。
また、本実施形態の室内機2は、移動パネル6が所定の収納位置にあるか否かを検知するパネル位置検出手段である収納リミットスイッチ30(図7参照)をさらに備えている。収納リミットスイッチ30は、本体ケース5内部における移動パネル6が収納位置近傍に配置されている。
移動パネル6が所定の収納位置にあるときには、収納リミットスイッチ30がオンになり、収納位置にないときにはオフになり、オンオフ信号が制御装置25へ送信される。
<駆動ギアの逆回転動作および励磁ロック動作のフローチャート>
そこで、本実施形態の室内機では、具体的には、図22に示される手順でフィルタ掃除中における励磁ロック、およびフィルタ掃除後に駆動ギアの逆回転動作を行う。
まず、ステップS11における運転待機中、すなわち、パネル収納状態において、ステップS12において、リモコンの操作をすることによって室内機2の制御装置25へフィルタ掃除の指示をする信号が入力される。信号が入力されない場合には、ステップS11へ戻り、運転待機状態を維持する。
ついで、ステップS13において、昇降モータ29を1相励磁して励磁ロックする。
ついで、励磁ロックの状態を維持しながら、ステップS14において、ブラシ駆動機構60を作動させ、ブラシ23を回転駆動させてフィルタ掃除を行う。このとき、エアフィルタ23を図10(b)のように移動させながら、ブラシ23によって塵埃を除去する。
ついで、励磁ロックの状態を維持しながら、ステップS15において、ブラシ23の清掃を行う。具体的には、エアフィルタ23を図10(a)の所定位置に戻した後、ブラシ23をエアフィルタ23に触れない状態で回転させて、ブラシ23のブラシ毛を櫛部58(図11参照)に当ててダストボックス24へ塵埃を落とす。
ついで、ステップS16において、図21に示されるように、駆動ギア53を駆動ギア53の歯の0.1から3個分だけ移動パネル6を閉じる方向へ回転して、ブラシ23を設定された角度だけ逆方向に回転させる。
ブラシ23を逆方向(図21のCCW方向)へ回転させることによりブラシ駆動機構60から移動パネル6に作用する力を除荷する。これにより、移動パネル6は、所定の収納位置に正常に収納される。
その後、ステップS17において、昇降モータ29への通電を止めて励磁ロックを解除する。
ついで、ステップS18において、移動パネル6が所定の収納位置にあるか否かを収納リミットスイッチ30(図22の収納LSに対応)によって検出する。収納位置にあることが検出された場合には、ステップS19へ進み、収納位置にないことが検出された場合には、ステップS20へ進む。
ステップS19へ進む場合、昇降モータ29を作動させてワイヤ14をボビン73に少し巻き戻すことにより、移動パネル6を上昇する方向へ力を加えて、上昇増締めを行い、その後、運転待機状態(ステップS11)へ戻る。
一方、ステップS20へ進む場合、昇降モータ29を作動させて移動パネル6を上昇させる。
具体的には、収納リミットスイッチ30が移動パネル6が所定の収納位置にないことを検出したときには、制御装置25は、昇降装置13を、ブラシ駆動機構60の動作終了後に、移動パネル6を閉方向に向かって、収納リミットスイッチ30が移動パネル6が収納位置にあることを検出するまで、移動させるように制御する。
その後、ステップS21において、昇降装置13がブラシ駆動機構60の動作終了後に移動パネル6を閉方向に向かう移動において、所定時間内に、収納リミットスイッチ30が、移動パネル6が所定の収納位置にあることを検出する。収納位置にあることを検出しない場合には、ステップS23へ進み、昇降装置13の駆動を停止し、異常出力をし、その後、運転待機状態にする(ステップS11へ戻る)ように制御する。ここで、異常出力の動作は、具体的には、異常を知らせる信号をリモコンへ送信したり、室内機2の本体表示部に異常発生の記号または文字を表示する。
一方、収納位置にあることを検出した場合には、ステップS22へ進む。この場合、昇降モータ29を作動させてワイヤ14をボビン73に少し巻き戻すことにより、移動パネル6を上昇する方向へ力を加えて、上昇増締めを行い、その後、運転待機状態(ステップS11)へ戻る。
<第2実施形態>
<室内機>
図23は、本発明の一実施形態に係る室内機の断面図である。図23において、本体ケース110の外郭は、グリル110aと前面パネル110bと背面板110cとで構成されている。本体ケース110の内部には、フレーム111、室内熱交換器112、クロスフローファン113、及びエアフィルタ121が配置されている。
室内熱交換器112は、通過する空気との間で熱交換を行う。クロスフローファン113は、室内から取り込んだ空気を、室内熱交換器112に当てて通過させた後、室内に吹き出す。室内熱交換器112及びクロスフローファン113は、フレーム111に取り付けられている。
フレーム111の前面下部には、吹出口115が設けられており、吹出口115から吹き出される空気を案内する水平フラップ117が、吹出口115に設けられている。水平フラップ117は、空気の吹出方向を変更したり、吹出口115を開閉したりすることができる。
グリル110aと室内熱交換器112との間にはエアフィルタ121が配置されており、室内熱交換器112に向って流入してくる空気に含まれる塵埃を除去する。また、室内機102は、塵埃が付着したエアフィルタ121を自動清掃するフィルタ清掃機構170を備えている。以下、フィルタ清掃機構170に関連する部材について図面を用いて説明する。
<フィルタ清掃機構>
図24は、フィルタ清掃機構の斜視図である。また、図25は、図24のフィルタ清掃機構の分解斜視図である。図23、図24及び図25において、フィルタ清掃機構170は、エアフィルタ121を支持する支持枠140と、支持枠140を支持する第2支持枠150とを有している。
(エアフィルタ121)
エアフィルタ121は、例えば、樹脂製の糸で平織りされた網であり、環形状に成形されている。なお、エアフィルタ121の織り方は平織りに限定されるのではなく、綾織りなど他の織り方でもよい。図25に示すように、エアフィルタ121には、一般のフィルタに見られるような補強用の縁やリブが設けられていない。このため、エアフィルタ121は自身で安定した形状を維持することができないので、支持枠140がエアフィルタ121を支持し、エアフィルタ121に所定の環形状を形成させている。なお、説明の便宜上、エアフィルタ121のうち、折り返し部分を除いて、エアフィルタ121の風上側に位置する部分を正面側フィルタ部分1211とよび、エアフィルタ121の風下側に位置する部分を背面側フィルタ部分1212とよぶ。
(支持枠140)
図25において、支持枠140は、第1支持板143、第2支持板144、複数の横桟145a及び縦桟145bを含んでいる。第1支持板143と第2支持板144とは、横桟145aによって互いの端面が向かい合うように平行に離れて連結されている。第1支持板143は、長手方向の一端に、ローラー141の回転軸を支持する第1軸受143aを有している。
第1支持板143と同様に、第2支持板144も、長手方向の一端にローラー141の回転軸を支持する第2軸受144aを有している。
第1支持板143のもう一方の端、つまり、第1軸受143aと反対側にある終端143bは、環形状のエアフィルタ121が進行方向を反転させる反転ローラー142の一端を支持する。同様に、第2支持板144のもう一方の端、つまり、第2軸受144aと反対側にある終端144bも、反転ローラー142の他端を支持する。
第1支持板143のうち、エアフィルタ121の端面近傍の載る部分が第1フィルタ受け部143cであり、第1フィルタ受け部143cの外側に第1案内部143dがある。同様に、第2支持板144のうち、エアフィルタ121の端面近傍の載る部分が第2フィルタ受け部144cであり、第2フィルタ受け部144cの外側に第2案内部144dがある。
(ローラー141)
ローラー141の周面には、パイル織りされた織物基布が貼り付けられている。パイル織りとは、表面に短い繊維(パイル糸1411a)が立つように織る方法であり、具体的には、衣類等に付着した糸屑や綿埃などを取り除く洋服ブラシの布部分がそれに相当する。
ローラー141の外周面に立つパイル糸1411aはエアフィルタ121の網目に入り込むので、ローラー141とエアフィルタ121の間には滑りが生じ難くなっている。その結果、ローラー141を回転させることによって、エアフィルタ121が支持枠140に沿って周回することができる。
(反転ローラー142)
反転ローラー142は、第1支持板143の終端143bと第2支持板144の終端144bとによって回転自在に支持されている。また、反転ローラー142は、エアフィルタ121が接触するので、表面は滑らかに仕上げられている。
図26はエアフィルタが装着された支持枠の断面斜視図であり、図27は図26に示す支持枠の断面部分の側面図である。図26及び図27において、エアフィルタ121は、支持枠140、ローラー141及び反転ローラー142によって支持されている。
エアフィルタ121は、ローラー141を経て反転した直後にテンションバー147によって背面側フィルタ部分1212が正面側フィルタ部分1211に接触するように押し付けられている。また、エアフィルタ121は、反転ローラー142を経て反転した直後にテンションローラー149によって背面側フィルタ部分1212が正面側フィルタ部分1211に重なるように押し付けられている。このエアフィルタ121は、ローラー141でU字形に変形させられつつローラー141とテンションバー147との間で周回動作を繰り返すことになる。
正面側フィルタ部分1211及び背面側フィルタ部分1212は、重なり合った状態で支持枠140の第1フィルタ受け部143c、第2フィルタ受け部144c、横桟145a及び縦桟145b上に載っており、支持枠140が反ることによって、反った第1フィルタ受け部143c、第2フィルタ受け部144c、横桟145a及び縦桟415bの凸側部分に押し当てられる。
環形状のエアフィルタ121では、周回時に引っ張られる側と繰り出される側とが存在し、繰り出される側に弛みが生じ易いが、正面側フィルタ部分1211および背面側フィルタ部分1212のいずれが繰り出される側になっても、支持枠140による反りによって弛みの発生が抑制される。
また、背面側フィルタ部分1212が正面側フィルタ部分1211に重なるように押し付けられるので、背面側フィルタ部分1212と正面側フィルタ部分1211とは、少なくとも部分的に接触する。環形状のエアフィルタ121の合わせ目は、熱溶着によって密着し滑らかに成形されているので、エアフィルタ121の合わせ目がエアフィルタ121の他の部分に接触しても引っ掛からない。
図27に示すように、エアフィルタ121では、背面側フィルタ部分1212と正面側フィルタ部分1211とで挟まれた空間が、ほとんど無い、或は特許文献1の実施例3に比べてはるかに小さく、正面側フィルタ部分1211を通過した塵埃が散在し難くなっている。
(外側桟146)
図23において、外側桟146は、エアフィルタ121を挟んでローラー141と反対側からエアフィルタ121の湾曲面に近接して対峙している。エアフィルタ121のローラー141と接触している部分は、進行方向に引っ張られる領域と進行方向に繰り出される領域とが隣接しており、繰り出される領域ではエアフィルタ121に作用する張力が低下してエアフィルタ121が波打つ可能性が高い。
しかし、外側桟146が設けられることによって、波打ったエアフィルタ121が他の部材と接触する前に外側桟146に接触するので、仮にローラー141の近傍に別の可動部材(例えば、図23に示すブラシ161)が存在している場合でも、エアフィルタ121が噛み込まれることがない。
(取っ手148)
取っ手148は、ハンドル148aと、固定部148bと、保持部148cとを有している。固定部148bは、ハンドル148aの根元部分を形成している。保持部148cは、エアフィルタ121を押して弛みを防止するテンションバー147を保持する。
取っ手148は、テンションバー147の両端を保持し、テンションバー147は、エアフィルタ121を支持枠140側へ押した位置で停止する。その結果、エアフィルタ121は、テンションバー147によって弛みが解消され、支持枠140に周回可能に支持された状態となる。なお、テンションバー147は、テンションローラー149のような回転するローラーでもよい。
ハンドル148aの側面はエアフィルタ121の両端面に近接して対向するので、エアフィルタ121が支持枠140を周回する際、エアフィルタ121の両端が第1フィルタ受け部143c、第2フィルタ受け部144c、および取っ手148のハンドル148aによって案内される。
(第2支持枠150)
図24及び図25において、第2支持枠150は、第1側板151、第2側板152、第3側板153、補強枠154、および端部取付板155を有している。第1側板151、第2側板152および第3側板153は平行にほぼ等間隔で並んでいる。補強枠154は、第1側板151と第2側板152との間、第2側板152と第3側板153との間に取り付けられる。端部取付板155は、第1側板151、第2側板152及び第3側板153の終端に各終端を覆うよう取り付けられる。
第1側板151には、支持枠140の第1案内部143dを支持する案内溝151aが設けられている。また、第1側板151の案内溝151aがない側には3つのモータが取り付けられ、案内溝151aがある側にギア列が取り付けられ、各モータの回転軸は第1側板151を貫通してギア列に連結されている。
第2側板152には、支持枠140の第2案内部144dを支持する案内溝152aと、支持枠140の第1案内部143dを支持する案内溝152bとが設けられている。案内溝152aは第1側板151に対峙する側に設けられ、案内溝152bは案内溝152aと反対側に設けられている。第3側板153には、支持枠140の第2案内部144dを支持する案内溝153aが設けられている。案内溝153aは、第2側板の案内溝152bに対峙している。
案内溝151a、152a、152b、153aは2次曲線状に湾曲しており、その深さは第1案内部143d及び第2案内部144dが完全に収まる程度の深さであり、長さは支持枠140の第1支持板143及び第2支持板144の長さより短い。
図25に示すように、第1側板151に固定される3つのモータのうち、2つのモータがローラー141を回転させるローラー駆動用モータ131であり、もう1つのモータがブラシ161(図23参照)を回転させるブラシ駆動用モータ163aである。ブラシ駆動用モータ163aは、2つのローラー駆動用モータ131の下方に配置されている。
説明の便宜上、第1側板151と第2側板152とに支持されるローラー141を右ローラー141aとよび、第2側板152と第3側板153とに支持されるローラー141を左ローラー141bとよぶ。下側のローラー駆動用モータ131は、右ローラー141aを回転させるため、ギア列131aを介して右ローラー141aのローラーギア132を回転させる。上側のローラー駆動用モータ131は、左ローラー141bを回転させるため、駆動ギアを含むギア列131bおよび延長軸131cを介して左ローラー141bのローラーギア132を回転させる。このように、ローラー141、ローラーギア132およびローラー駆動用モータ131がローラー駆動機構130を構成している。
ブラシ駆動用モータ163aは、延長軸163b及びギア列163cの駆動ギアを介してブラシ161(図23参照)を回転させる。このようにブラシ161を駆動するためのブラシ駆動機構163は、ブラシ駆動用モータ163aと延長軸163bとギア列163cとを備えている。このブラシ駆動用モータ163aは、ステッピングモータであり、制御部から与えられる信号のパルス数によって回転角度を決めることができるように構成されている。
補強枠154は、エアフィルタ121の進行方向に沿う複数の連結棒154aと、エアフィルタ121の進行方向と直交する複数の補強棒154bとによって格子が形成されており、一定の強度が確保されている。そして、エアフィルタ121が接触する可能性のある部分は、滑らかな曲面に仕上げられている。
(支持枠140の脱着)
図24及び図25において、支持枠140は風上側に向かって凸となるように湾曲しているので、エアフィルタ121も支持枠140に追従して湾曲している。エアフィルタ121が掛け渡された支持枠140の湾曲は、まだ第2支持枠150に比べて小さいので、作業者は、支持枠140を湾曲させながら、第1案内部143dを案内溝151a,152bに収め、第2案内部144dを案内溝152a,153aに収める。
支持枠140は湾曲し易く、容易に第2支持枠150へ装着される。第2支持枠150から支持枠140を取り出す場合、使用者は取っ手148のハンドル148aを持って手前へ引くことによって、支持枠140が引き出される。したがって、メンテナンス性が良い。また、支持枠140が第2支持枠150に完全に装着されたとき、支持枠140の反りは最大となり、エアフィルタ121の正面側フィルタ部分1211および背面側フィルタ部分1212が、最大限に反った第1フィルタ受け部143c、第2フィルタ受け部144c、横桟145a及び縦桟145bの凸側部分に押し当てられ、弛みのない状態に変わる。
このとき、図23に示すように、エアフィルタ121の大部分は支持枠140にのみ接触しているが、正面側フィルタ部分1211のうち反転ローラー142側の端部は、支持枠140と第2支持枠150の端部取付板155とに挟まれている。端部取付板155は、エアフィルタ121の湾曲面に近接して対峙しており、仮にエアフィルタ121が波打っても他の部材と接触する前に端部取付板155に接触するので、近傍に別の可動部材が存在している場合でも、エアフィルタ121が噛み込まれることがない。
(フィルタ清掃運転)
室内機102は、本体ケース110にフィルタ清掃機構170を制御する制御部(図示せず)を内蔵している。制御部は、室内機102の運転時間をカウントしており、前回のフィルタ清掃運転からの累積運転時間が所定時間(例えば、18時間)に到達したとき、ブラシ161を回転させながら、エアフィルタ121を所定回数(例えば、1回)だけ周回させる。
その間、ブラシ161のブラシ毛がエアフィルタ121の網目に入り込んで、その網目につまった塵埃を掻き出す。その塵埃は、ブラシ161の下方に位置するダストボックス160内に溜まる。ブラシ161についた塵埃をダストボックス160に梳きとるため櫛部164が設けられている。この櫛部164の歯がブラシ161のブラシ毛を梳くことにより効率良く塵埃をブラシ161から落とすことができる。なお、本実施形態に係る室内機102は、リモコン(図示せず)を使って強制的にフィルタ清掃運転を実行することもできる。
室内機102がフィルタ清掃後に駆動ギア163d(図27参照)の逆回転を行なうのは、第1実施形態の室内機2と同様である。制御部は、駆動ギア163dを正方向(CW方向)に回転させつつエアフィルタ121を所定回数だけ周回させると、ローラー駆動用モータ131とブラシ駆動用モータ163aとを停止させる。次に、制御部は、駆動ギア163dを予め設定された角度(歯の0.1〜3個分)逆方向に回転させるようにブラシ駆動用モータ163aに信号を出力する。図27に示す駆動ギア163dが逆回転(CCW方向)し、それに連れてブラシギア161aも歯の0.1〜3個分だけ逆回転して、ブラシ161を予め設定された角度だけ逆方向に回転させる。
図27に示すように、ローラー141の中心軸とブラシギア161aの中心軸とを含む平面PL1から外れたところに駆動ギア163dが位置する。そのため、ローラー駆動用モータ131とブラシ駆動用モータ163aが停止した清掃直後には、駆動ギア163dの歯がブラシギア161aの歯を下に押す力Fo1が残っている。駆動ギア163d及びブラシギア161aを歯の0.1〜3個分だけ逆回転させることで、駆動ギア163dの歯とブラシギア161aとの間の残留力を小さくすることあるいは残留力を0にすることができる。
<第3実施形態>
図28は、第3実施形態に係る空気調和機の室内機の断面の概略を示す図である。図28に示すように、室内機202において、本体ケース205の天面205aの主吸込口206a及び副吸込口206bの下流側には、主吸込口206a及び副吸込口206bの全面に対向して2枚のエアフィルタが配置されている。図28に示すエアフィルタ235aが本体ケース205の幅方向の左半分を分担し、後述するもう一方のエアフィルタが本体ケース205の幅方向の右半分を分担している。エアフィルタ235aのさらに下流側には室内側熱交換器236が配置されている。吸込口206を通過して室内側熱交換器236に到達する室内空気は全てエアフィルタ235aを通過して塵埃の除去を受ける。
室内側熱交換器236の下流側には、略円筒形状のクロスフローファン240が本体ケース205の幅方向に沿って長く延び、室内側熱交換器236と共に本体ケース205の幅方向と平行に設けられている。クロスフローファン240は、逆V字状の室内側熱交換器236に挟まれるように囲まれている。このクロスフローファン240は、図28において時計回りに回転して気流を発生させる。
クロスフローファン240の下流の吹出通路207aは、背面205d側をスクロール部材241で構成されている。スクロール部材241の案内面241aは、断面視において、クロスフローファン240の側に曲率中心を持つ滑らかな曲線の形状を呈しており、案内面241aの上部はクロスフローファン240に最も近い近傍に配置され、下に行くに従って徐々にクロスフローファン240から離れるように配置されている。吹出通路207aの上壁207aaの上端には、断面く字型の表面を有する舌部242が設けられている。舌部242の表面のうちクロスフローファン240の近傍に設けられている表面242aは、クロスフローファン240を挟んでスクロール部材241の案内面241aと対向している。クロスフローファン240から吹き出された室内空気は、吹出通路207aを通り、底面205cにある吹出口207から吹き出されるのであるが、風向調節羽根209などによって吹き出す方向を調節される。クロスフローファン240に近い風向調節羽根によって室内機202の正面から見た左右の吹出し方向が調節され、吹出口207にある風向調節羽根209によって上下の吹出し方向が調節される。
正面205b側にあるフィルタ清掃部材214は、ブラシ247を保持するブラシ側部材と、ブラシ247によって掻き落とされた塵埃を入れておくダストボックス249とを組み合わせて構成されている。ブラシ247は、ブラシ毛(プラスチック製の直毛)が放射状に伸びるように形成されており、図28の断面図において、ブラシ247は半時計回りに回転する。このブラシ247の下から斜め前方に向けて櫛部250の歯が挿入されている。また、櫛部250の歯の直下に塵埃をダストボックス249に押し込むためのプラスチック製の円柱状の棒状部材251が設けられている。円柱状の棒状部材251の表面にらせん状の突起がついており、円柱状の棒状部材251がブラシ247と共に回転することにより、櫛部250の歯が梳き落とした塵埃をダストボックス249に押し込むことができる。それにより、ダストボックス249に蓄積される塵埃を圧縮し、ダストボックス249に溜まった塵埃の廃棄回数を減らすことができる。
フィルタ清掃部材214の上において、フィルタ清掃部材214のブラシ247がエアフィルタ235a,235b(図32参照)に接するようにフィルタ清掃機構215が取り付けられている。フィルタ清掃機構215の2本のフィルタ駆動用ローラー252a,252bは、エアフィルタ235a,235bを挟んでブラシ247に対向する位置に取り付けられている。図28に示されているのが一方のフィルタ駆動用ローラー252aであり、フィルタ駆動用ローラー252aよりも紙面の手前側にもう一方のフィルタ駆動用ローラー252b(図29参照)がある。フィルタ駆動用ローラー252a,252bは、両端部にピニオンギアが形成されており、このピニオンギアをエアフィルタ235a,235bの両端部に形成されているラックギアと噛み合わせるとことでエアフィルタ235a,235bの移動を行う。
エアフィルタ235a,235bは、フィルタ清掃機構215のアーム217やブレード253によって案内される。アーム217は、前面パネル208の上部、その前面パネル208から少し背面205d側に後退して設けられている装飾部225及び天面205aの近傍に沿ってなだらかに湾曲する曲線を描く上側案内溝217aと、上側案内溝217aの下に設けられたもう一本の下側案内溝217bとを備えている。上側案内溝217aと下側案内溝217bの間隔は、最も広いところで、フィルタ駆動用ローラー252a,252bのピニオンギアの歯先円の外径より少し広くなっている。室内空気の塵埃を除去するときには、フィルタ清掃機構215は、上側案内溝217aに位置するようにエアフィルタ235a,235bを保持する。エアフィルタ235a,235bを掃除するときには、フィルタ清掃機構215は、フィルタ駆動用ローラー252a,252bの外周に巻き込むようにしてエアフィルタ235a,235bをU字形に変形させつつUターンさせる。Uターンさせることにより、フィルタ駆動用ローラー252aは、エアフィルタ235a,235bの移動方向を下向きから上向きに変え、下側案内溝217bにエアフィルタ235a,235bを導く。エアフィルタ235a,235bをUターンさせながらブラシ247で塵埃を掻き落とすので、フィルタ清掃機構215の長さを短くできる一方、フィルタ駆動用ローラー252a,252bの径の分だけフィルタ清掃機構215の厚みが増す。
(フィルタ清掃機構)
ここでは、図28に示したフィルタ清掃機構215についてさらに詳しく説明する。図29がフィルタ清掃機構の正面図、図30がフィルタ清掃機構の左側面図、及び図31がフィルタ清掃機構の底面図である。また、フィルタ清掃機構の清掃機構駆動部とエアフィルタの関係を図32に示す。
フィルタ清掃機構215は、図32に示す2枚のエアフィルタ235a,235bを保持するため、左右2つの保持部215a,215bを備えている。エアフィルタ235a,235bは、フィルタリングのために室内空気を通過させるフィルタ部235abを細い支持枠235aaで支持している。図28を用いて既に説明したように、図32に示すこれらエアフィルタ235a,235bを駆動するためのフィルタ駆動用モータ256a,256bとフィルタ駆動用ローラー252a,252bが清掃機構駆動部215cを構成している。プラスチック製のエアフィルタ235a,235bの素材との関係もあって、フィルタ駆動用ローラー256a,256bは比較的小型化するのが難しいため、清掃機構駆動部215cがフィルタ清掃機構215の厚みを増す要因となっている。
保持部215a,215bは、アーム217及びアーム217の間に渡されたブレード253やビーム259などによって構成されているフレーム216からなる。フレーム216は、通風を良くするため、ブレード253やビーム259のような細い部材を組み合わせて構成しているので、内部に空間が形成されており、この空間を有効に利用することにより、スペースの有効利用が図られている。すなわち、各保持部215a,215bには、それぞれフィルタ駆動用ローラー252a,252bを駆動するためのフィルタ駆動用モータ256a,256bが、正面視においてエアフィルタ235a,235bと重なる位置に設けられ、アーム217に取り付けられている。また、フィルタ駆動用モータ256aは、図30に示す上側案内溝217aと下側案内溝217bの間に配置されている。言い換えると、フィルタ駆動用ローラー252aで移動方向を転換する前のエアフィルタ235aの位置と、フィルタ駆動用ローラー252aで移動方向を転換した後のエアフィルタ235aの位置との間に、フィルタ駆動用モータ256aが配置されていることになる。フレーム216は、固定部216cを本体ケース205にビス止めすることによって固定されている。中央の固定部216cは図5に示した前面グリル212のネジ穴229に固定される。また、爪216dを本体ケース205に差し込んでフレーム216の後方の固定を行っている。
エアフィルタ235aを室内空気が通り抜けることから、フィルタ駆動用モータ256aがエアフィルタ235aと重なる部分で通風抵抗を生むため、フィルタ駆動用モータ256aは、フィルタ清掃機構215の左端に配置して、できるだけエアフィルタ235と重なる面積が少なくなるように取り付けられている。同様の理由から、フィルタ清掃機構215の保持部215bの左端にフィルタ駆動用モータ256bが取り付けられている。フィルタ駆動用モータ256a,256bは、側面視において重なるように配置されている。また、図28に示すように吸込口206が上部にあり、吸込口206からクロスフローファン240へ流れる室内空気が下方背面側に向かうため、フィルタ駆動用モータ256a,256bをフィルタ駆動用ローラー252a,252bに近づけて配置することにより、通風抵抗の軽減を図っている。
フィルタ駆動用モータ256a,256bが発生する駆動力は、複数のギアでフィルタ駆動用ローラー252a,252bに伝達される。フィルタ駆動用ローラー252aとフィルタ駆動用モータ256bを繋ぐギアは、図30に示すギアボックス257の中に収められている。
フィルタ清掃機構215には、エアフィルタ235a,235bの駆動以外に、図28に示したブラシ247を駆動するためのブラシ駆動用モータ258aが設けられている。ブラシ駆動用モータ258aも、正面視において、エアフィルタ235aと重なる位置に配置されている。また、側面視において、ブラシ駆動用モータ258aは、フィルタ駆動用モータ256a,256bと重なる位置に配置されている。このブラシ駆動用モータ258aは、駆動ギア258bを回転させるための動力を発生するステッピングモータである。このフィルタ清掃機構215も第1実施形態のフィルタ清掃機構15と同様に制御部によって制御されており、制御部からの信号に応じてブラシ駆動用モータ258aの回転する角度が制御される。ブラシ駆動用モータ258aと駆動ギア258bとの間には、動力を伝達するギアなどが設けられている。ブラシ駆動機構258がブラシ247を回転するための駆動力は、駆動ギア258bを介して与えられる。このように、ブラシ駆動機構258は、ブラシ駆動用モータ258aと駆動ギア258bとを備える。
フィルタ清掃機構215のフレーム216の下部には、フィルタ清掃部材214に固定するための掛止突起216bが設けられている。
(フィルタ清掃部材)
図33はフィルタ清掃部材の分解図、図34(a)はフィルタ清掃部材の正面図、図34(b)はフィルタ清掃部材の平面図、並びに図35(a)、図35(b)、図35(c)、図35(d)及び図35(e)はそれぞれ図34(b)におけるII−II線、III−III線、IV−IV線、V−V線及びVI−VI線で切断した断面図である。フィルタ清掃部材214は、ブラシ247と、ブラシ247を保持するブラシ側部材260と、ブラシ側部材260の蓋をする蓋部材261とを備えている。蓋部材261は、ブラシ側部材260にヒンジ265で回動自在に掛止されており、中央のロック部材266により蓋を閉じた状態でブラシ側部材260に固定される(図34(b)、図35(c)、図35(e))。ブラシ側部材260と蓋部材261は、組み合わせることで内部に塵埃を入れる空間を形成し、ダストボックス249を構成する(図18(b)、図35(d))。ブラシ側部材260の一辺には、ブラシ247の長さに対応して櫛部250の歯が並んでいる(図33)。
ブラシ247の軸263は、ブラシ側部材260の軸受け262に回転自在に嵌め込まれている(図35(a))。ブラシ247の軸263の両端には軸受け262との間に遊びがないように軸受け262の内径にほぼ等しい外径を有するキャップ部材263aが嵌め込まれている。ブラシ247の軸263は、撓み難い剛性の高い筒状のプラスチックや金属で形成されている。ブラシ247の軸263には、ブラシギア264が取り付けられている(図34(b)、図35(b))。このブラシギア264は、フィルタ清掃部材214をフィルタ清掃機構215に固定することにより、駆動ギア258bと噛み合う。蓋部材261には、円柱状の棒状部材251が取り付けられており、この棒状部材251にはギア267が固定されている(図33、図34(b))。棒状部材251のギア267は、ブラシ247のブラシギア264に連結されており、ブラシ247の回転に連れて回転する。
ロック部材266によりブラシ側部材260への蓋部材261が固定される。また、図28に示すように、掛止突起216bをロック部材218cが掛止することによりフィルタ清掃部材214がフレーム216に直接固定される。ロック部材218a,218b,218dもロック部材218cと同様に掛止突起216bを掛止可能に構成されている。
(フィルタ清掃時及び清掃後のブラシの動作)
エアフィルタ清掃時の動作について、図28を参照しながら説明する。フィルタ清掃前、エアフィルタ235aは、上側案内溝217aのところに配置されている。フィルタ清掃時には、フィルタ駆動用ローラー252aが図28における反時計周りに回転して、エアフィルタ235aは、上側案内溝217aから下側案内溝217bに移動する。このとき、図28の断面図において、ブラシ247は半時計回りに回転する。
下側案内溝217bに移動したエアフィルタ235aは、全面がブラシ247によって清掃された状態になっている。しかし、下側案内溝217bにエアフィルタ235aがあっては十分なフィルタリングが行えないため、フィルタ駆動用ローラー252aが時計回り回転して、エアフィルタ235aが下側案内溝217bから上側案内溝217aに移動する。このときも、ブラシ247は、半時計回りに回転している。下側案内溝217bから上側案内溝217aに移動するときには、ブラシ247のブラシ毛とエアフィルタ235aの相対速度が小さくなるため清掃の効果は小さくなるが、清掃が行われることになる。
清掃後は、ブラシ247だけが逆方向、つまり時計回りに予め設定された角度だけ回転する。そのために、制御部からブラシ駆動用モータ258aに逆方向へ回転するように、つまり駆動ギア258bの歯の0.1〜3個分だけ逆方向に回転するように信号が出力される。
図35(b)に示すように、フィルタ駆動用ローラー252aの中心軸とブラシギア264の中心軸とを含む平面PL2から外れたところに駆動ギア258bが位置する。そのため、フィルタ駆動用モータ256bとブラシ駆動用モータ258aが停止した清掃直後には、駆動ギア258bの歯がブラシギア264の歯を下に押す力が残っている。駆動ギア258b及びブラシギア264を歯の0.1〜3個分だけ逆回転させることで、駆動ギア258bの歯とブラシギア264との間の残留力を小さくすることあるいは残留力を0にすることができる。
<特徴>
(1)
室内機2,102,202では、フィルタ掃除後も、その押し下げる力が残留力となってブラシ23,161,247を駆動する機構部分の駆動ギア53,163d,258bがブラシギア51,132a,264と引っかかることを防止し、ブラシ駆動機構60,163,258は、ブラシ23,161,247を正方向へ回転させてエアフィルタ20,121,235を清掃し、その後に、ブラシ23,161,247を予め設定された角度だけ逆方向へ回転させる。
エアフィルタ20,121,235の清掃時にブラシ23,161,247を正方向へ回転させると、例えばブラシ23,161,247のブラシ毛がエアフィルタ20,121,235やその周辺の部材、例えばローラー141,252などに接触したままとなったり、ブラシ毛がブラシ清掃用の櫛部53,164,250に接触したままになったりしてブラシ毛がブラシ駆動機構60,163,258からブラシを正方向へ回転させる力に抗する状態が維持される場合などがある。そのため、ブラシ駆動機構60,163,258がブラシ23,161,247を正方向へ回転させる力が残留する。このような場合、ブラシ23,161,247を逆方向に回転させていくと、残留力を小さくすることができる角度あるいは残留力を取り除くことができる角度が存在する。ここでは、そのような残留力を取り除くことができる角度は、駆動ギア53,163d,258bおよびブラシギア51,132a,264をそれぞれの歯の0.1〜3個分だけ清掃時の回転に対して逆の方向に回転させて得られる角度である。予めこのような角度を調べ、そのような角度を設定し、設定された角度だけ清掃後にブラシ23,161,247を逆方向へ回転させると、ブラシ23,161,247を使用しなくなった清掃後において、ブラシ23,161,247の残留力を減少させることができる。
(2)
室内機2では、吸込口3を開閉する移動パネル6と、移動パネル6を所定の開位置と閉位置との間を往復移動させる昇降装置13とをさらに備えており、ブラシ23は、移動パネル6に回転自在に取り付けられている。そのため、ブラシ23は、清掃時以外のときに移動パネル6とともに本体ケース5(ケース)に対して移動してエアフィルタ20から離れた状態をとることができる。
この構造において、ブラシ駆動機構60は、ブラシ23を正方向へ回転させてエアフィルタ20を清掃し、その後に、ブラシ23を逆方向へ回転させることによりブラシ駆動機構60から移動パネル6に作用する力を除荷する。これにより、ブラシ駆動機構60の動作が終了したときに、その残留力が移動パネル6に作用する構造においても、それによる移動パネル6の移動の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
(3)
ブラシ駆動機構60がブラシ23を正方向へ回転させるときには、駆動ギア53の歯は、ブラシギア51の歯へ移動パネル6が開く方向の力を与え、一方、ブラシ駆動機構60がブラシ23を逆方向へ回転させるときには、駆動ギア53の歯からブラシギア51の歯への移動パネル6が開く方向の力を除荷する。これにより、ブラシ駆動機構60の動作が終了したときに、その残留力が駆動ギア53からブラシギア51へ作用して2つのギアの間の引っかかりを確実に防止することが可能であり、それによる移動パネル6の移動の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
(4)
室内機2では、ブラシ駆動機構60の動作中に、昇降装置13(パネル移動機構)の昇降モータ29(移動用モータ)を励磁して、昇降モータ29が回転しないようにして移動パネル6が移動しないようにする。またはブラシ駆動機構60の動作中に、移動パネル6を閉じる方向の動力を昇降モータ29に発生させるようにする。
このように、フィルタ掃除中に励磁ロックすることにより、フィルタ掃除中においてブラシ23の動きによって停止中の移動パネル6が動く不具合がなくなり、それによる掃除不良などを避けることが可能である。
(5)
室内機2では、本体ケース5が、空調空間の天井に埋め込まれ、移動パネル6が本体ケース5の下側に開口する吸込口3に開閉自在に取り付けられ、昇降装置13が移動パネル6を昇降させる構造であり、いわゆる天井カセット型の室内機である。
このため、ブラシによるフィルタ掃除中に昇降可能な移動パネル6が下降する方向へ力を受けても、これにより、ブラシ23によるエアフィルタ20掃除中に昇降可能な移動パネル6が下降する方向へ力を受けても、エアフィルタ20の掃除終了後にブラシ23を逆方向へ予め設定された角度だけ回転させることによりブラシ駆動機構60から移動パネル6に作用する力を除荷することができ、それによって移動パネル6の移動の開始時の挙動が不安定になることを避けることが可能である。
(6)
室内機102,202では、ローラー141,252a,252bによってブラシ161,247のブラシ毛が変形するので、ブラシ161,247を回転させるための力が大きくなりがちであって残留力が発生し易くなっている。そのため、設定された角度だけブラシ161,247を逆方向に予め設定された角度だけ回転することにより取り除かれる残留力も大きく、不具合の発生を防止できる場面も増える。
<変形例>
(A)
上記各実施形態では、1つのブラシギア51,132a,264がブラシ23,161,247の軸に取り付けられている場合について説明したが、複数のブラシギア51,132a,264を介してブラシ23,161,247に動力が伝達されるものであってもよい。ブラシ23,161,247が固定されている部材に固定されてブラシ23,161,247に動力を伝達するギアがブラシギアである。
(B)
上記各実施形態では、ブラシギア51,132a,264や駆動ギア53,163d,258bによってブラシ23,161,247とブラシ駆動用モータ32,163a,258aとの間の残留力を取り除く場合について説明したが、これはギア同士に限られるものではなく、例えばゴムローラーのようなもので動力を伝達する場合のゴムローラー間の残留応力を取り除くような場合にも適用できる。
(C)
上記各実施形態では、残留力によって不具合が発生するブラシ23,161,247周辺の部材として、移動パネル6やダストボックス24,160,249を例に挙げたが、不具合が発生する部材はこれらのものに限られるものではない。
(D)
上記各実施形態では、駆動ギア53,163d,258bの歯がブラシギア51,132a,264の歯を押下げる残留力が残る場合の不具合について説明したが、一方のギアが他方のギアを押し上げるような残留力が残る場合であってもそのことで不具合が発生する場合には、そのような押し上げる残留力を逆方向への予め設定された角度の回転によって小さくできるのであれば本発明を適用できる。
本発明は、フィルタ掃除用の回転ブラシを備えた空気調和機の室内機に種々適用することが可能である。
2,102,202 室内機
5,110.205 本体ケース
3 吸込口
4 吹出口
6 移動パネル
8 化粧パネル
13 昇降装置(パネル移動機構)
15,170,215 フィルタ清掃機構
17 室内ファン
20,121,235 エアフィルタ
23,161,247 ブラシ
24,160,249 ダストボックス
29 昇降モータ
30 収納リミットスイッチ
32 ブラシ駆動用モータ
51,132a,264 ブラシギア
53,163d,258b 駆動ギア
特開2007―40689号公報

Claims (11)

  1. 吸込口を有するケース(5)と、
    前記ケースの内部に配置され、前記吸込口から導入された空気をろ過するエアフィルタ(20)と、
    回転軸の周りにブラシ毛を有し、前記エアフィルタに前記ブラシ毛を接触させて前記エアフィルタの清掃を行うブラシ(23)と、
    前記ケースの内部に設けられ、前記ブラシを回転駆動するブラシ駆動機構(60)と、
    前記吸込口を開閉する移動パネル(6)と、
    所定の開位置と閉位置との間で前記移動パネルを往復移動させるパネル移動機構(13)と、
    を備え、
    前記ブラシ(23)は、前記移動パネルに回転できるように取り付けられ、前記エアフィルタの清掃時に前記エアフィルタに前記ブラシ毛を接触させて前記エアフィルタの清掃を行い、清掃時以外のときに前記ケースに対して移動して前記エアフィルタから離れた状態をとることができるように構成され
    前記ブラシ駆動機構(60)は、前記ブラシを正方向へ回転させて前記エアフィルタ(20)を清掃し、清掃後に、前記ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させる、
    空気調和機の室内機。
  2. 前記ブラシ駆動機構(60)は、駆動ギア(53)を有し、
    前記ブラシ(23)は、前記ブラシとともに回転するブラシギア(51)を有し、
    前記ブラシ駆動機構の前記駆動ギアの歯は、前記ブラシが正方向へ回転するときに、前記ブラシギアの歯に前記移動パネルを開く方向の力を与えるように配置されている、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記ブラシ駆動機構(60)は、前記駆動ギア(53)および前記ブラシギア(51)のそれぞれの歯の0.1〜3個分だけ前記移動パネル(6)が閉じる方向へ回転することにより、前記ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させる、
    請求項2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記パネル移動機構(13)は、前記移動パネル(6)を移動させるための駆動力を発生する移動用モータを有し、前記ブラシ駆動機構(60)の動作中に、前記パネル移動機構の移動用モータ(29)を励磁して、前記移動用モータ(29)が回転しないようにして前記移動パネルが移動しないようにするか、もしくは前記移動パネルを閉じる方向の動力を前記移動用モータが発生するようにさせる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記ケース(5)は、空調空間の天井に埋め込まれ、
    前記移動パネル(6)は、前記ケースの下側開口に開閉できるように取り付けられ、
    前記パネル移動機構(13)は、前記移動パネルを昇降させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
  6. 吸込口を有するケース(5,110,205)と、
    前記ケースの内部に配置され、前記吸込口から導入された空気をろ過するエアフィルタ(20,121,235)と、
    回転軸の周りにブラシ毛を有し、前記エアフィルタに前記ブラシ毛を接触させて前記エアフィルタの清掃を行うブラシ(23,161,247)と、
    前記ケースの内部に設けられ、前記ブラシを回転駆動するブラシ駆動機構(60,163,258)と、
    前記ケース(5,110,205)への着脱ができるように構成され、前記エアフィルタ(20,121,235)の下方に配置されるダストボックス(24,160,249)と、
    清掃時に前記エアフィルタを前記ブラシの前記回転軸と交わる方向へ相対的に移動させ、清掃後に前記エアフィルタを停止させるフィルタ清掃機構(15,170,215)と、
    を備え、
    前記ブラシ(23,161,247)は、前記ダストボックスに取り付けられ、
    前記ブラシ駆動機構は、前記エアフィルタの清掃時には前記ブラシを正方向へ回転させ、清掃後において前記フィルタ清掃機構が前記エアフィルタを停止させた後に、前記ブラシを逆方向へ設定された角度だけ回転させ、
    前記ブラシ駆動機構(60,163,258)は、駆動ギア(53,163d,258b)を有し、
    前記ブラシ(23,161,247)は、前記ブラシの前記回転軸に嵌め込まれたブラシギア(51,132a,264)をさらに有し、
    前記フィルタ清掃機構(15,170,215)は、前記ブラシが配置されている側の反対側に前記エアフィルタ(20,121,235)を挟んで配置されているローラー(34,141,252a,252b)を有し、
    前記ブラシは、前記ローラーの下方に配置され、
    前記駆動ギアは、前記ローラーの中心軸と前記ブラシの前記回転軸とを含む平面から外れたところに回転の中心を持つように配置され、前記ブラシギアに噛み合わされる、
    空気調和機の室内機。
  7. 前記フィルタ清掃機構(170,215)は、清掃時には前記エアフィルタ(121,235)を前記ローラー(141,252a,252b)の周りでU字形に変形させつつ移動する、請求項6に記載の空気調和機の室内機。
  8. 吸込口を有するケース(5,110,205)と、
    前記ケースの内部に配置され、前記吸込口から導入された空気をろ過するエアフィルタ(20,121,235)と、
    回転軸の周りにブラシ毛を有し、前記エアフィルタに前記ブラシ毛を接触させて前記エアフィルタの清掃を行うブラシ(23,161,247)と、
    前記ケースの内部に設けられ、前記ブラシを回転駆動するブラシ駆動機構(60,163,258)と、
    を備え、
    前記ブラシ駆動機構は、前記エアフィルタの清掃時には前記ブラシを正方向へ回転させ、清掃後には前記ブラシを逆方向へ、残留力を小さく或いは取り除くことができる予め設定された角度だけ回転させる、
    空気調和機の室内機。
  9. 前記ブラシ駆動機構(60,163,258)は、駆動ギア(53,163d、258b)を有し、
    前記ブラシ(23,161,247)は、前記駆動ギアに噛み合わされ、前記ブラシを回転駆動させるためのブラシギア(51,161a、264)を有し、
    前記予め設定された角度は、前記駆動ギア又は前記ブラシギアの歯の3個分以下の角度である、
    請求項8に記載の空気調和機の室内機。
  10. 前記ブラシは、前記エアフィルタの清掃時に前記エアフィルタに前記ブラシ毛を接触させて前記エアフィルタの清掃を行い、清掃時以外のときに前記ケースに対して移動して前記エアフィルタから離れた状態をとることができるように構成されている、
    請求項8又は請求項9に記載の空気調和機の室内機。
  11. 前記ブラシ毛に常に接触するように配置されている前記ブラシ毛を清掃するための櫛部(53,164,250)をさらに備える、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
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