JP5520455B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁波を用いてプラズマを生成し、被処理体上にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。特に、処理容器内へのガスの導入に関する。
プラズマ処理装置では、成膜やエッチング等の化学反応を伴うプロセスが行われる。プロセス中、被処理体全面に渡って均一なプラズマを生成するために、プロセスに必要なガスの密度および化学反応によって生じた反応生成ガスの密度を均一にする必要がある。ガスは、通常、被処理体と対向する面に概ね等ピッチに設けられた複数のガス放出穴から処理容器内に導入される(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、等ピッチに複数のガス放出穴を設けても、ガス供給源から近いガス放出穴から放出されるガス流量が、ガス供給源から遠いガス放出穴から放出されるガス流量より多くなってしまうことがある。たとえば、主ガス流路から複数の枝ガス流路にガスを分流する場合、主ガス流路のガスコンダクタンスが枝ガス流路のガスコンダクタンスよりも充分に大きくないと、ガス供給源に近い枝ガス流路に設けられたガス放出穴からは充分なガスが放出されるが、ガス供給源から遠い枝ガス流路まで到達するガスが少なく、遠い枝ガス流路のガス放出穴から充分なガスが放出されない場合がある。この結果、処理室内でのガスの密度が不均一になり、プラズマが不均一に生成される。このような現象を回避するためには、主ガス流路のガスコンダクタンスが多数の枝ガス流路のガスコンダクタンスよりも充分に大きくなるようにガス供給路を設計し、主ガス流路から枝ガス流路に均等にガスを分配しなければならない。
特開平2−114530号公報
枝ガス流路のガスコンダクタンスに対する主ガス流路のガスコンダクタンスを充分に大きくする1つの手段として、ガス放出穴の個数を減らすことが考えられる。しかしながら、ガス放出穴の個数を減らすと、被処理体に供給されるガス流速にむらができ、均一な処理が行えない。
そこで、枝ガス流路のガスコンダクタンスに対する主ガス流路のガスコンダクタンスを充分に大きくする他の手段として、ガス放出穴の径を細くすることも考えられる。しかしながら、ガス放出穴の径を細くするとガスの流速が360m/sの音速に達し、処理室内に放出されたガスが必要以上に攪拌され、ガスの流れが乱れて化学反応が過剰に促進される等の理由により良好なプロセスが行えない。
そこで、本発明は、主ガス流路と複数の枝ガス流路とのガスコンダクタンスの比を大きくすることが可能なプラズマ処理装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、ガスを励起させて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、処理容器と、所望のガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを装置内に流す主ガス流路と、前記主ガス流路の下流側に接続される複数の枝ガス流路と、前記複数の枝ガス流路に設けられ、前記枝ガス流路を狭める複数の絞り部と、前記複数の枝ガス流路に設けられた複数の絞り部を通過したガスを前記処理容器の内部に放出する、前記枝ガス流路あたり1または2以上のガス放出穴と、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
これによれば、複数の枝ガス流路には、枝ガス流路を狭める複数の絞り部が設けられる。これにより、主ガス流路と複数の枝ガス流路とのガスコンダクタンスの比を大きくすることができる。たとえば、前記所望のガスを流したときの前記絞り部のガスコンダクタンスが、当該絞り部の下流側に設けられた前記1または2以上のガス放出穴のガスコンダクタンスの和よりも小さく、かつ前記主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくすることができる。この結果、ガス供給源からの距離に拘わらず、主ガス流路から多数の枝ガス流路に均等にガスを分配することができ、ガスを処理室内に均一に供給することができる。
また、主ガス流路に近い位置に絞り部を設けて、枝ガス流路の根本でガスコンダクタンスを調整しているので、従来のように枝ガス流路の先端のガス放出穴を細くすることによりガスコンダクタンスを調整する必要がない。よって、処理室内に放出されるガスの流速が音速に達することを回避し、ガスの流速をある程度低減しながら処理室内に層流状に導入することができる。この結果、処理室内でのガスの密度を均一にして、プラズマを均一に生成することができる。
前記所望のガスを流したときの前記絞り部のガスコンダクタンスが、当該絞り部の下流側に設けられた前記1または2以上のガス放出穴のガスコンダクタンスの和よりも小さく、かつ前記主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくてもよい。
前記主ガス流路及び前記複数の枝ガス流路は、前記被処理体に対向する前記処理容器の蓋体に埋め込まれていてもよい。
前記複数の枝ガス流路は、概ね等ピッチで設けられていてもよい。
前記所望のガスを流したときの各絞り部のガスコンダクタンスをCr、当該各絞り部の下流側に設けられた前記ガス放出穴の数をNとしたとき、前記複数の絞り部についてCr/Nの値が概ね等しくてもよい。
前記所望のガスを流したときの各絞り部のガスコンダクタンスをCr、当該各絞り部の下流側に設けられたガス放出穴の数をNとしたとき、前記プラズマ処理装置の中心に対して前記プラズマ処理装置の外周部に近い絞り部ほど、Cr/Nの値が大きくてもよい。これによれば、外周側に供給されるガス流量を中央に供給されるガス流量よりも多くすることにより、外周側のプラズマ密度を所定以上に保つことができる。
前記プラズマ処理装置の中心に対して前記プラズマ処理装置の外周部に近い絞り部ほど、前記ガス放出穴の直径が大きくてもよい。これによれば、ガスの噴き出し速度を一定に保ちながら、外側のガス流量を内側のガス流量よりも多くすることができる。
前記複数の絞り部のそれぞれは、内径が概ね等しい細管であってもよい。絞り部の内径は一定にして、その長さを調節することにより、コンダクタンスを調整することができる。
前記複数の絞り部のそれぞれは、内径が概ね等しい細管であってもよい。
プラズマ処理される基板を収納する金属製の処理容器と、前記処理容器内にプラズマを励起させるために必要な電磁波を供給する電磁波源とを備え、前記電磁波源から供給される電磁波を前記処理容器の内部に透過させる、前記処理容器の内部に一部を露出した1または2以上の誘電体を前記処理容器の蓋体下面に備え、前記処理容器の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させる表面波伝搬部が、前記誘電体に隣接して設けられているプラズマ処理装置であって、所望のガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを前記処理容器の内部に放出する複数のガス放出穴と、を更に備えるプラズマ処理装置が提供される。
これによれば、処理容器の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させることができる。これにより、複数のガス放出穴から放出されたガスが均一に解離され、均一性の高いプラズマを生成することができる。
前記誘電体板に隣接した金属電極を備え、前記複数のガス放出穴は、前記金属電極に開口した複数の第1のガス放出穴を含み、前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記誘電体板が設けられていない前記処理容器の蓋体の下面にて、前記誘電体板に隣接して金属カバーを備え、前記複数のガス放出穴は、前記金属カバーに開口した複数の第2のガス放出穴を含み、前記金属カバーの複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記誘電体板が設けられていない前記処理容器の蓋体の下面にて、前記誘電体板に隣接して前記誘電体板より外側の前記処理容器の蓋体にサイドカバーを備え、前記複数のガス放出穴は、前記サイドカバーに開口した複数の第2のガス放出穴を含み、前記サイドカバーの複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
金属電極、金属カバー及びサイドカバーに複数のガス放出穴を設けることにより、従来生じていた誘電体表面のエッチングの抑制及び処理容器内面への反応生成物の堆積抑制を実現でき、コンタミやパーティクルの低減を図ることができる。また、加工が容易でコストを大幅に低減することができる。
前記金属電極の内部には、第1のガス流路が設けられ、前記第1のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記金属電極と前記誘電体板との間には、第1のガス流路が設けられ、前記第1のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記第1のガス流路は、前記金属電極の前記誘電体板に隣接した面又は前記誘電体板の前記金属電極に隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝であってもよい。
前記金属カバー又はサイドカバーの少なくともいずれかの内部には、第2のガス流路が設けられ、前記第2のガス流路を介して前記複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記金属カバー又はサイドカバーの少なくともいずれかと前記蓋体との間に第2のガス流路が設けられ、前記第2のガス流路を介して前記複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記第2のガス流路は、前記金属カバー及びサイドカバーの前記蓋体に隣接した面又は前記蓋体の前記金属カバー及びサイドカバーに隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝であってもよい。
前記溝の深さは、0.2mm以下であってもよい。電子の平均自由工程を考慮した溝の深さにすることにより電子をガス流路の壁面に積極的に衝突させ、ガス流路内での異常放電を防止するためである。
前記誘電体及び前記金属電極は前記蓋体に螺子で固定され、前記金属カバー及びサイドカバーは前記蓋体の本体部分に螺子で固定され、前記第1及び第2のガス流路は、前記螺子の内部または側面に設けられた第3のガス流路又は第5のガス流路に連結してもよい。
前記第1のガス放出穴及び前記金属カバー又はサイドカバーの少なくともいずれかに設けられた第2のガス放出穴は、概ね等ピッチで配置されていてもよい。
前記誘電体及び前記金属電極を前記蓋体に固定する螺子には、前記枝ガス流路が形成され、前記複数の螺子の内部には、第3のガス流路が設けられ、前記複数のガス放出穴は、前記複数の螺子に開口した複数の第3のガス放出穴を含み、前記第3のガス流路を介して前記複数の第3のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記複数の第3のガス放出穴のガスコンダクタンスは、前記第3のガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくてもよい。
前記第3のガス放出穴は円筒形であり、前記第1のガス放出穴、前記第2のガス放出穴及び前記第3のガス放出穴の直径及び長さはそれぞれ概ね等しくてもよい。
前記第1のガス放出穴及び前記第2のガス放出穴は、概ね等ピッチで配置されていてもよい。
前記第1のガス放出穴、前記第2のガス放出穴及び前記第3のガス放出穴は、概ね等ピッチで配置されていてもよい。
前記第1のガス放出穴、前記第2のガス放出穴又は第3のガス放出穴の少なくともいずれかは、前記金属電極、前記金属カバー又はサイドカバーの少なくともいずれかの金属面に形成された凸部に設けられていてもよい。
前記螺子の内部側面には、第4のガス流路が設けられ、前記第3のガス流路を通過したガスを前記第4のガス流路を介して前記第1のガス流路又は前記第2のガス流路に導いてもよい。
前記第1のガス流路、前記第2のガス流路及び前記第3のガス流路のガスコンダクタンスは、前記第4のガス流路のガスコンダクタンスよりも大きくてもよい。
前記第3のガス放出穴のコンダクタンスは、前記第4のガス流路のコンダクタンスに概ね等しくてもよい。
前記第4のガス流路及び前記第3のガス放出穴は円筒形であり、前記第4のガス流路の直径及び長さは、前記第3のガス放出穴の直径及び長さに概ね等しくてもよい。
前記螺子と前記蓋体との間には、第5のガス流路が設けられ、前記第5のガス流路を介して前記第1のガス流路及び前記第2のガス流路から前記複数の第1のガス放出穴及び前記複数の第2のガス放出穴にガスを導いてもよい。
前記主ガス流路を通過したガスを前記第5のガス流路に導く第6のガス流路が設けられていてもよい。
前記第6のガス流路は、被処理体に向かって斜めに配置されていてもよい。
前記絞り部は、前記第6のガス流路のガスコンダクタンスが前記主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくなるように前記主ガス流路に隣接して配置されていてもよい。
前記絞り部は、前記第3のガス流路のガスコンダクタンスが前記主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくなるように前記主ガス流路に隣接して配置されていてもよい。
前記複数のガス放出穴は、前記処理容器に露出した蓋体に開口した複数の第5のガス放出穴を含み、前記複数の第5のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記誘電体板の各々には容器内側に金属電極が設けられ、前記複数のガス放出穴は、前記金属電極に開口した複数の第1のガス放出穴を含み、前記複数の第5のガス放出穴及び第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記蓋体の内部には、第7のガス流路が設けられ、前記第7のガス流路を介して前記第5のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記第1のガス放出穴及び前記第5のガス放出穴は円筒形であり、前記第1のガス放出穴及び前記第5のガス放出穴の直径及び長さはそれぞれ概ね等しくてもよい。
前記第5のガス放出穴のガスコンダクタンスと、前記第3のガス放出穴のガスコンダクタンスが、概ね等しくてもよい。
前記複数の第3のガス放出穴は、前記第5のガス放出穴と概ね同じ太さであってもよい。
前記主ガス流路は、前記蓋体の内部に設けられ、前記複数の主ガス流路は、前記複数の枝ガス流路のガス流路にガスを分流してもよい。
前記蓋体は、上部蓋体と下部蓋体とから構成され、前記主ガス流路は、前記上部蓋体と前記下部蓋体との境界部分に設けられていてもよい。
前記処理容器内の空間であって、前記蓋体下部の空間と前記基板を収納する空間との間の空間に配置され、前記ガス供給源とは異なるガス供給源から供給されるガスを前記基板を収納する空間に向けて放出するガス放出部を有してもよい。
前記複数の枝ガス流路に連結され、前記蓋体と被処理体との間の空間に配置された下段シャワー部材を備え、前記絞り部により狭められた前記複数の枝ガス流路のガス流路内から前記下段シャワー部材にガスを通し、前記下段シャワー部材から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、プラズマ処理される基板を収納する金属製の処理容器と、前記処理容器内にプラズマを励起させるために必要な電磁波を供給する電磁波源とを備え、前記電磁波源から供給される電磁波を前記処理容器の内部に透過させる、前記処理容器の内部に一部を露出した1または2以上の誘電体を前記処理容器の蓋体下面に備え、前記処理容器の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させる表面波伝搬部が、前記誘電体に隣接して設けられているプラズマ処理装置であって、プラズマ励起用ガスを含む第1のガスを供給する第1のガス供給源と、所望の第2のガスを供給する第2のガス供給源と、前記第1のガス供給源から供給された前記第1のガスを前記処理容器の内部空間であって前記蓋体下面に隣接する第1の空間に放出する第1のガス放出部と、前記処理容器内の空間であって、前記第1の空間と前記基板を収納する空間との間の第2の空間に、前記第2のガス供給源から供給された前記第2のガスを放出する第2のガス放出部とを備えたプラズマ処理装置が提供される。
前記第2のガス放出部は、前記蓋体内部を通過して前記第2の空間近傍まで延在する複数のガス導通路と前記ガス導通路の各々に設けられ、前記第2の空間に前記第2のガスを放出する少なくとも1つのガス放出穴とを含んでもよい。
前記第2のガス放出部は、多孔質体から形成されていてもよい。
前記第2のガス放出部は、スリット状の開口であってもよい。
前記複数のガス導通路は、被処理体に概ね垂直な状態で配置された第1のガス管と被処理体に概ね水平な状態で前記第1のガス管に連結された複数の第2のガス管とを含んでいてもよい。
前記複数の第2のガス管は、前記第1のガス管を中心として概ね等角度に配置されていてもよい。
前記第1のガス管は、等ピッチに複数配置され、各第1のガス管には、4本の前記第2のガス管が連結されていてもよい。
前記複数の第2のガス管には、被処理体と対向する面に等間隔に複数の前記ガス放出穴が設けられていてもよい。
前記複数のガス導通路は、被処理体に所定の角度をなす状態で配置されていてもよい。
前記第3のガス管は、前記蓋体の下面の複数の部分から、各部分につき複数本が概ね等角度で異なる方向に伸びて前記第2の空間近傍に達するように配置されていてもよい。
前記複数の第3のガス管の末端部に前記ガス放出穴が設けられ、前記ガス放出穴は被処理体と平行な同一平面上に概ね等間隔に配置されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、ガスを励起させて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、処理容器と、所望のガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを流す主ガス流路と、前記主ガス流路の下流側に接続される複数の枝ガス流路と、前記複数の枝ガス流路に設けられ、前記複数の枝ガス流路を狭める複数の絞り部と、前記複数の枝ガス流路に固定されることにより前記処理容器の内側の蓋体と被処理体との間の空間に配置され、前記枝ガス流路あたり1または2以上のガス放出部を有し、前記複数の枝ガス流路を通過したガスを前記蓋体と被処理体との間の空間に放出する複数の下段ガス放出部材と、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
これによれば、絞り部により主ガス流路と枝ガス流路とのガスコンダクタンスの比を大きくすることができる。この結果、ガスを処理室内に均一に供給することができるとともに、ガスコンダクタンスを考慮してガス放出穴を細くする必要がなくなり、ガスの流速を提言させて層流状にガスを導入することができる。この結果、処理室内でのガスの密度を均一にして、プラズマを均一に生成することができる。
前記複数の下段ガス放出部材は、前記枝ガス流路が形成される複数の螺子に固定されるか、又は前記枝ガス流路と一体に形成されていてもよい。
前記複数の下段ガス放出部材のガス放出部は、多孔質体から形成されていてもよい。
前記複数の下段ガス放出部材のガス放出部は、スリット状の開口であってもよい。
前記複数の下段シャワー部材は、被処理体に概ね垂直な状態で配置された第1のガス管と被処理体に概ね水平な状態で前記第1のガス管に連結された複数の第2のガス管とから形成されていてもよい。
前記複数の第2のガス管は、前記第1のガス管を中心として概ね等角度に配置されていてもよい。
前記第1のガス管は、等ピッチに複数配置され、
各第1のガス管には、4本の前記第2のガス管が連結されていてもよい。
前記複数の第2のガス管には、被処理体と対向する面に等間隔に複数の前記第4のガス放出穴が形成されていてもよい。
前記複数の下段シャワー部材のそれぞれは、1又は2以上の第3のガス管から形成され、ガスを、前記第3のガス管に設けられた複数の前記第4のガス放出穴から前記処理容器内に導入してもよい。
前記複数の下段シャワー部材は、複数本の前記第3のガス管から形成され、前記複数本の第3のガス管は、前記枝ガス流路が形成される複数の螺子に固定され、前記複数の螺子を中心として概ね等角度に配置されていてもよい。
前記複数の螺子には、前記第3のガス管が4本ずつ連結され、前記4本の第3のガス管の末端部は、被処理体と平行な同一平面上に概ね等間隔に配置されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、ガス供給源から所望のガスを供給し、前記供給された所望のガスを主ガス流路に通し、前記主ガス流路を通過したガスを装置内に流し、前記主ガス流路の下流側に接続された前記複数の枝ガス流路に設けられ、前記複数の枝ガス流路を狭める複数の絞り部を通過したガスを、前記複数の枝ガス流路に設けられ、前記枝ガス流路あたり1または2以上のガス放出穴から前記処理容器の内部に放出し、前記導入されたガスをプラズマ化させ、前記処理容器内にて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、プラズマ処理される基板を収納する金属製の処理容器と、前記処理容器内にプラズマを励起させるために必要な電磁波を供給する電磁波源とを備え、前記電磁波源から供給される電磁波を前記処理容器の内部に透過させる、前記処理容器の内部に一部を露出した1または2以上の誘電体を前記処理容器の蓋体下面に備え、前記処理容器の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させる表面波伝搬部が、前記誘電体に隣接して設けられているプラズマ処理装置を用いて、ガス供給源から所望のガスを供給し、前記供給されたガスを複数のガス放出穴から前記処理容器の内部に放出し、前記複数のガス放出穴は、前記蓋体に開口した複数の第5のガス放出穴を含み、前記処理容器内に導かれた電磁波により、前記処理容器内に放出された所望のガスを励起させて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、ガス供給源から所望のガスを供給し、供給された所望のガスを主ガス流路に通し、前記主ガス流路を通過したガスを前記主ガス流路の下流側に接続された複数の枝ガス流路に流し、前記複数の枝ガス流路に設けられ、前記複数の枝ガス流路を狭める複数の絞り部を通過したガスを、前記複数の枝ガス流路に固定され、前記処理容器の内側の蓋体と被処理体との間の空間に配置された複数の下段シャワー部材に設けられた前記枝ガス流路あたり1または2以上のガス放出部から前記処理容器の内部に放出し、前記導入されたガスをプラズマ化させ、前記処理容器内にて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、プラズマ処理される基板を収納する金属製の処理容器と、前記処理容器内にプラズマを励起させるために必要な電磁波を供給する電磁波源とを備え、前記電磁波源から供給される電磁波を前記処理容器の内部に透過させる、前記処理容器の内部に一部を露出した1または2以上の誘電体を前記処理容器の蓋体下面に備え、前記処理容器の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させる表面波伝搬部が、前記誘電体に隣接して設けられているプラズマ処理装置であって、所望のガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源から供給されたガスを前記処理容器の内部に放出する複数のガス放出穴と、を更に備え、記複数のガス放出穴は、前記蓋体に開口した複数の第1のガス放出穴を含む、プラズマ処理装置が提供される。
前記誘電体板の各々には容器内側に金属電極が設けられ、前記複数のガス放出穴は、前記金属電極に開口した複数の第2のガス放出穴を含み、前記複数の第1および第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導入してもよい。
前記蓋体の内部には、第1のガス流路が設けられ、前記第1のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記金属電極と前記誘電体板との間には、第2のガス流路が設けられ、前記第2のガス流路を介して前記複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記第2のガス流路は、前記金属電極の前記誘電体板に隣接した面又は前記誘電体板の前記金属電極に隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝であってもよい。
前記蓋体は誘電体が設けられていない部分に設けられた金属カバー及びサイドカバーを含み、前記複数の第1のガス放出穴は、前記金属カバー及びサイドカバーに開口していてもよい。
前記金属カバー及びサイドカバーの内部または前記金属カバー及びサイドカバーと前記蓋体との間には、前記第1のガス流路に連結した第3のガス流路が設けられ、前記第3のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内にガスを導いてもよい。
前記第3のガス流路は、前記金属カバー及びサイドカバーの前記蓋体に隣接した面又は前記蓋体の前記金属カバー及びサイドカバーに隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝であってもよい。
前記溝の深さは、0.2mm以下であってもよい。
前記誘電体及び前記金属電極は前記蓋体に第1の螺子で取り付けられ、前記金属カバー及びサイドカバーは前記蓋体の本体部分に第2の螺子で取り付けられており、前記第2及び第3のガス流路は、前記第1及び第2の螺子の内部または側面に設けられたガス通路をそれぞれ介して前記第1のガス流路に連結してもよい。
前記第1のガス放出穴及び前記第2のガス放出穴は、概ね等ピッチで配置されていてもよい。
前記処理容器内の空間であって、前記蓋体下部の空間と前記基板を収納する空間との間の空間に配置され、前記ガス供給源とは異なるガス供給源から供給されるガスを前記基板を収納する空間に向けて放出するガス放出部を有していてもよい。
以上に説明したように、本発明によれば、主ガス流路と複数の枝ガス流路とのガスコンダクタンスの比を大きくすることができる。
発明を実施するための形態
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は本装置の縦断面図を模式的に示す。図1は、図2の2−O−O’−2断面を示している。図2は、マイクロ波プラズマ処理装置10の天井面であり、図1の1−1断面を示している。第1実施形態では、天井面に上段ガスシャワープレートが設けられている。
(マイクロ波プラズマ処理装置の概略)
図1に示したように、マイクロ波プラズマ処理装置10は、ガラス基板(以下、「基板G」という。)をプラズマ処理するための処理容器100を有している。処理容器100は、容器本体200と蓋体300とから構成される。容器本体200は、その上部が開口された有底立方体形状を有していて、その開口は蓋体300により閉塞されている。蓋体300は、上部蓋体300aと下部蓋体300bとから構成されている。容器本体200と下部蓋体300bとの接触面にはOリング205が設けられていて、これにより容器本体200と下部蓋体300bとが密閉され、処理室が画定される。上部蓋体300aと下部蓋体300bとの接触面にもOリング210及びOリング215が設けられていて、これにより上部蓋体300aと下部蓋体300bとが密閉されている。容器本体200及び蓋体300は、たとえば、アルミニウム合金等の金属からなり、電気的に接地されている。
処理容器100の内部には、基板Gを載置するためのサセプタ105(ステージ)が設けられている。サセプタ105は、たとえば窒化アルミニウムから形成されている。サセプタ105は、支持体110に支持されていて、その周囲には処理室のガスの流れを好ましい状態に制御するためのバッフル板115が設けられている。また、処理容器100の底部にはガス排出管120が設けられていて、処理容器100の外部に設けられた真空ポンプ(図示せず)を用いて処理容器100内のガスが排出される。
図1及び図2を見ると、処理容器100の天井面には、誘電体板305、金属電極310及び金属カバー320が規則的に配置されている。金属電極310及び金属カバー320の周囲には、サイドカバー350が設けられている。誘電体板305、金属電極310及び金属カバー320は、僅かに角が削られた略正方形のプレートである。なお、菱形であってもよい。本明細書において、金属電極310は、金属電極310の外縁部から誘電体板305が概ね均等に露出するように誘電体板305に隣接して設けられた平板をいう。これにより、誘電体板305は、蓋体300の内壁と金属電極310によりサンドイッチされる。金属電極310は、処理容器100の内壁と電気的に接続されている。
誘電体板305及び金属電極310は、基板Gや処理容器100に対して概ね45°傾いた位置に等ピッチで8枚配置される。ピッチは、一つの誘電体板305の対角線の長さが、隣り合う誘電体板305の中心間の距離の0.9倍以上になるように定められている。これにより、誘電体板305のわずかに削られた角部同士は隣接して配置される。
金属電極310と金属カバー320は、誘電体板305の厚さ分、金属カバー320の方が厚い。かかる形状によれば、天井面の高さがほぼ等しくなると同時に、誘電体板305が露出した部分やその近傍の凹みの形状もすべてほぼ同じパターンになる。
誘電体板305はアルミナにより形成され、金属電極310、金属カバー320及びサイドカバー350はアルミニウム合金により形成されている。なお、本実施形態では、8枚の誘電体板305及び金属電極310が2列に4段配置されるが、これに限られず、誘電体板305及び金属電極310の枚数を増やすことも減らすこともできる。
誘電体板305及び金属電極310は、螺子325により4カ所から均等に蓋体300に支持されている(図2参照)。金属カバー320及びサイドカバー350も同様に蓋体300の本体部分に螺子325で取り付けられている。図1に示したように、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの間には、紙面に垂直な方向に格子状に形成された主ガス流路330が設けられている。主ガス流路330は、複数の螺子325内に設けられた第3のガス流路325aにガスを分流する。第3のガス流路325aの入口には、流路を狭める細管335が嵌入されている。細管335は、セラミックスや金属からなる。金属電極310と誘電体板305との間には第1のガス流路310aが設けられている。金属カバー320と誘電体板305との間及びサイドカバー350と誘電体板305との間にも第2のガス流路320a1,320a2が設けられている。螺子325の先端面は、プラズマの分布を乱さないように、金属電極310、金属カバー320及びサイドカバー350の下面と面一になっている。金属電極310に開口された第1のガス放出穴345a、金属カバー320及びサイドカバー350に開口された第2のガス放出穴345b1、345b2は均等なピッチで配設されている。
ガス供給源905から出力されたガスは、主ガス流路330から第3のガス流路325a(枝ガス流路)を通過し、金属電極310内の第1のガス流路310a及び金属カバー320及びサイドカバー350内の第2のガス流路320a1,320a2を通って第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345b1、345b2から処理室内に供給される。第1の同軸管610の外周近傍の下部蓋体300bと誘電体板305との接触面にはOリング220が設けられていて、第1の同軸管610内の大気が処理容器100の内部に入らないようになっている。
このようにして天井部の金属面にガスシャワープレートを形成することにより、従来生じていた、プラズマ中のイオンによる誘電体板表面のエッチング及び処理容器内壁への反応生成物の堆積を抑制し、コンタミやパーティクルの低減を図ることができる。また、誘電体と異なり金属は加工が容易であるため、コストを大幅に低減することができる。
蓋体300を掘り込んで形成された第1の同軸管の外部導体610bには、内部導体610aが挿入されている。同様にして掘り込んで形成された第2〜第4の同軸管の外部導体620b〜640bには、第2〜第4の同軸管の内部導体620a〜640aが挿入され、その上部は蓋体カバー660で覆われている。各同軸管の内部導体は熱伝導のよい銅で形成されている。
図1に示した誘電体板305の表面は、第1の同軸管610から誘電体板305にマイクロ波が入射する部分と誘電体板305からマイクロ波が放出される部分を除いて金属膜305aにて被覆されている。これにより、誘電体板305とそれに隣接する部材間に生じた空隙によってもマイクロ波の伝搬が乱されず、安定してマイクロ波を処理容器内に導くことができる。
図2に示したように、誘電体板305は、誘電体板305に一対一に隣接した金属電極310と誘電体板305が配置されていない処理容器100の内壁(金属カバー320で覆われた処理容器100の内壁を含む)の間から露出している。誘電体板305と誘電体板305が配置されていない処理容器100の内壁(金属カバー320で覆われた処理容器100の内壁を含む)とは、実質的に相似をなす形状か、または実質的に対称となる形状となっている。かかる構成によれば、処理容器100の内部に露出した金属面に沿って電磁波を伝搬させる表面波伝搬部により、誘電体板305から金属電極側及び内壁側(又は金属カバー320及びサイドカバー350側)に概ね均等にマイクロ波の電力を供給することができる。
この結果、誘電体板305から放出されたマイクロ波は、表面波となって電力を半分に分配しながら金属電極310、金属カバー320及びサイドカバー350の表面を伝搬する。処理容器内面の金属面とプラズマとの間を伝搬する表面波を、以下、導体表面波(金属表面波:Metal Surface Wave)という。これにより、天井面全体に、導体表面波が伝搬し、本実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置10の天井面下方にて、均一なプラズマが安定的に生成される。
サイドカバー350には、8枚の誘電体板305の全体を囲むように8角形の溝340が形成されていて、天井面を伝搬する導体表面波が、溝340より外側に伝搬することを抑制する。複数の溝340を平行に多重に形成してもよい。
一枚の金属電極310を中心として、隣接する金属カバー320の中心点を頂点に持つ領域を、以下、セルCel(図1参照)という。天井面では、セルCelを一単位として同一パターンの構成が8セルCel規則正しく配置されている。
冷媒供給源910は、蓋体内部の冷媒配管910aに接続されていて、冷媒供給源910から供給された冷媒が蓋体内部の冷媒配管910a内を循環して再び冷媒供給源910に戻ることにより、処理容器100を所望の温度に保つようになっている。第4の同軸管の内部導体640aの内部には、その長手方向に冷媒配管910bが貫通している。この流路に冷媒を通すことにより、内部導体640aの加熱を抑止するようになっている。
(上段ガスシャワープレート)
次に、図1及び図3を参照しながら、上段ガスシャワープレートについて詳述する。図3は、図1の3−3断面である。
(ガス流路)
ガス供給源905から供給されたガスは、主ガス流路330へと流れる。主ガス流路330は、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの間の空間を利用して形成される。つまり、主ガス流路330は、基板Gと概ね平行に、図1の紙面の前後方向に設けられている。これにより、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの境界部分は、一面が格子状のガス流路になる。
主ガス流路330は、複数の螺子325内に設けられたガス流路(以下、第3のガス流路325aと称する。)にガスを分流する。これは、枝ガス流路の一部である。第3のガス流路325aの入口には、流路を狭める細管335が嵌入されている。細管335は、セラミックスや金属からなる。
第3のガス流路325aは、螺子325の側面に形成された横穴(第4のガス流路325a1と称する)に連通している。第4のガス流路325a1を通過したガスは、ウェーブワッシャー355a及びスペーサ355bと螺子325との間の隙間を通って、金属電極310と誘電体板305との間に形成された隙間(第1のガス流路310aと称する。)に導かれる。第1のガス流路310aは、金属電極310の上面を掘り込んで形成されている。金属電極310の下面には、複数の第1のガス放出穴345aが等ピッチで開口している。第1のガス流路310aに導入されたガスは、複数の第1のガス放出穴345aから処理容器内に放出される。
金属カバー320及びサイドカバー350のガス流路についても、金属電極310と同様である。即ち、第4のガス流路325a1を通過したガスは、金属カバー320と誘電体板305との間に形成された隙間、及びサイドカバー350と誘電体板305との間に形成された隙間(第2のガス流路320a1、320a2)に導かれる。金属カバー320及びサイドカバー350の下面には、複数の第2のガス放出穴345b1,345b2が等ピッチで開口している。第2のガス流路320a1,320a2に導入されたガスは、複数の第2のガス放出穴345b1,345b2から処理容器内に放出される。このように、ガス供給源905を上流とすると、主ガス流路330の下流側に複数の枝ガス流路が接続され、さらに、その下流側に複数の第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345b1,345b2が設けられる。
金属電極310と金属カバー320は、誘電体板305の厚さの分、金属カバー320の方が厚い。そのため、第1のガス流路310aと第2のガス流路320a1,320a2の深さが等しければ、第2のガス放出穴345b1,345b2の長さが、第1のガス放出穴345aの長さよりも長くなる。第1のガス放出穴345aと第2のガス放出穴345b1,345b2のガスコンダクタンスを概ね等しくするために、第2のガス放出穴345b1,345b2は、上部が太く、下部が細くなっている。第2のガス放出穴345b1,345b2の下部の細くなっている部分の太さ及び長さは、第1のガス放出穴345aの太さ及び長さと等しくなっている。
(隙間なし)
誘電体板305と蓋体300との間、或いは誘電体板305と金属電極310との間には隙間がないことが望ましい。制御されない隙間があると、誘電体板305を伝搬するマイクロ波の波長が不安定になり、プラズマの均一性や同軸管から見た負荷インピーダンスに影響を与えるからである。また、大きい隙間(0.2mm以上)があると、隙間で放電してしまう可能性もある。そのため、ナット435を締めたときに、誘電体板305と下部蓋体300bとの間、及び誘電体板305と金属電極310との間が密着するようになっている。
このため、蓋体300と金属電極310の間には、ウェーブワッシャー355aとスぺーサ355bとが上下に配置された状態で設けられている。ウェーブワッシャー355aは、ステンレス鋼(SUS)またはアルミニウム合金等の金属からなる。スペーサ355bは、アルミニウム合金等の金属からなる。誘電体板305の両面が金属部に密着している状態でも蓋体300と金属電極310が電気的、熱的に確実に繋がるように、これらの間にはウェーブワッシャー355aが設けられている。なお、ウェーブワッシャー355aは、皿バネ、バネワッシャー、金属バネ等、弾性のあるものであればよい。
(割れ防止)
ナット435を締める際、過剰なトルクで締めると、誘電体板305にストレスがかかって割れてしまう可能性がある。また、ナット435を締める際には割れなくても、プラズマを発生させて各部の温度が上昇したときに、ストレスがかかって割れる危険性がある。このため、螺子325を介して常に適度な力(Oリング220を潰して誘電体板305と下部蓋体300bとを密着させる力よりも多少大きな力)で金属電極310を吊り上げることができるように、ナット435と下部蓋体300bとの間には、最適なバネ力をもつウェーブワッシャー430bが挿入されている。ナット435を締める際に、ウェーブワッシャー430bがフラットになるまで締め切らずに、変形量が一定になるようになっている。なお、ウェーブワッシャー430bに限定されず、皿バネ、バネワッシャー、金属バネ等、弾性のあるものであればよい。
ナット435とウェーブワッシャー430bとの間には、ワッシャー430aが設けられているが、あってもなくてもよい。さらに、ウェーブワッシャー430bと下部蓋体300bとの間には、ワッシャー430cが設けられている。通常、螺子325と蓋体300との間には隙間があり、主ガス流路330内のガスがこの隙間を通して第1のガス流路310aに流れてしまう。この制御されないガス流量が多いと、第1のガス放出穴345aからのガス放出が不均一になってしまう問題がある。このため、ワッシャー430cと螺子325との間の隙間を小さくするとともに、ワッシャー430cの厚さを厚くして、螺子325の外側を通って流れるガスの流量を抑えている。
図5に、シャワープレートから放出されるガス流量の面内均一性の計算結果を示す。横軸は、処理容器100内に供給される単位面積あたりのガス流量である。実線Rpは、放出ガス流量の均一性、すなわちガス供給源905から主ガス流路330の一端にガスを導入したときの、主ガス流路330の両端における放出ガス流量の比であり、破線Mpは、主ガス流路330と細管335のガスコンダクタンスの比である。
ここで、主ガス流路330の幅は20mm、高さは6mm、細管335の内径は0.5mm、長さは12mm、第1のガス放出穴345aの直径は0.6mm、長さは5mmに設定した。実際のプラズマ処理における放出ガス流量は、300〜6000sccm/mを想定すれば十分である。
図5より、主ガス流路330と細管335のガスコンダクタンス比は、放出ガス流量の増加とともに大きくなることがわかる。これは、以下の理由による。円筒のガスコンダクタンスは、圧力が低い分子流域では直径の3乗に比例し、圧力には無関係である。一方、圧力が高い粘性流域では、直径の4乗に比例し、さらに圧力にも比例する。
放出ガス流量が多ければ、ガス流路の圧力が高くなる。主ガス流路330及び細管335がともに粘性流域になっていれば、それらのガスコンダクタンスはどちらも圧力に比例するので、ガスコンダクタンス比は放出ガス流量に対し一定になる。一方、放出ガス流量が減少すると、直径の小さな細管335の方が先に分子流域となり、ガスコンダクタンスが圧力に依存しなくなるので、ガスコンダクタンス比は小さくなる。
図5に示した実使用範囲と想定される放出ガス流量の下限である300sccm/mにおいて、主ガス流路330と細管335のガスコンダクタンス比は、59000となる。このときの放出ガス流量の均一性は0.3%であり、優れた均一性が得られていることがわかる。均一性は、放出ガス流量の増加とともに更に向上している。これは、主ガス流路330と細管335のガスコンダクタンス比が増加するためである。
金属電極310には、8列×8列で計64個の第1のガス放出穴345aが設けられている。これらのガス放出穴は、全て第1のガス流路310aに連通している。第1のガス流路310aには、4本の細管335を通過したガスが流入するようになっている。従って、細管335一本あたり16個(64/4個)の第1のガス放出穴345aにガスを供給している。金属カバー320についても同様である。サイドカバー350については、細管335によって供給するガス放出穴の数が異なる。
本実施形態では、細管335のガスコンダクタンスをCr、細管335一本あたりに供給するガス穴の数をNとしたとき、全ての細管335についてCr/Nの値が等しくなっている。すなわち、全てのガス放出穴から均一にガスが放出されるようになっている。これにより、基板G上に均一な処理を施すことが可能になる。Cr/Nの値を同一にするために、金属電極310、金属カバー320については、細管335の直径、長さを等しくしてガスコンダクタンスを等しくしている。また、サイドカバー350については、細管335の直径は一定にして、長さを調整することによりガスコンダクタンスCrが所望の値になるようにしている。
細管335のガスコンダクタンスは、細管335一本あたりに供給する16個の第1のガス放出穴345aのガスコンダクタンスの和よりも小さく設定されている。実際には、(細管335のガスコンダクタンス)/(第1のガス放出穴345aのガスコンダクタンスの和)は、想定した、300〜6000sccm/mのガス流量において、1/36.4〜1/14.5となる。このとき第1のガス放出穴345aから放出されるガスの噴出し流速は、最大でも90m/sであり、音速の360m/sよりも遥かに小さい。
基板G前面に渡って均一にガスを放出するためには、主ガス流路330のガスコンダクタンスを枝ガス流路のガスコンダクタンスよりも十分大きくしなければならない。通常のプラズマ処理装置では、枝ガス流路のガスコンダクタンスを小さく抑えるために、ガス放出穴の径を小さくしている。しかし、この方法では、多数の小径の穴を非常に高い精度で形成しなければならないため、技術的に困難である。また、ガス放出穴のピッチを大きくしなければならないため、プラズマ処理にむらが生じることがある。さらに、ガス噴出し流速が音速に達するため、処理容器内のガスの流れが乱されて良好な処理が行えず、処理容器内面に不要な膜が堆積してしまうこともある。
(絞り)
本実施形態においては、ガス放出穴ではなく、枝ガス流路の上流側の一部に絞り部(細管335)を設けてコンダクタンスを制限している。すなわち、ガスを放出する機能とコンダクタンスを制限する機能を分離している。上記のように、(細管335のガスコンダクタンス)/(第1のガス放出穴345aのガスコンダクタンスの和)が1より十分小さく(1/14.5以下)となるようにして、細管335のみで効果的にコンダクタンスが制限されるようになっている。これにより、細管335の下流において多少コンダクタンスが変化しても、均一性が保たれる。また、主ガス流路330と細管335のガスコンダクタンス比を1より十分大きく(本実施形態においては59000以上)設定して、高い均一性が得られるようになっている。
さらに、絞り部(細管335)を枝ガス流路の上流部に配置したことにより、その下流側のガス流路の圧力が低く抑えられる。この結果、下流側のガス流路からガス放出穴を通らずに隙間を通して処理容器100の内部に漏れ出すガスの流量が低く抑えられるため、より均一にガスを放出させることができる。
さらに、従来型のプラズマ処理装置では、天井面に配置された誘電体板305の露出面積が大きかったため、シース中の電界により電子が誘電体板305に引き寄せられ、誘電体板305の表面が負にバイアスされることにより誘電体板305の表面がエッチングされたり、イオンエネルギーがアシストして誘電体板305の表面にて化学反応が促進され、特に、水素ラジカルの還元作用によって反応生成物が処理容器内面へ堆積したりして、コンタミやパーティクルの原因となっていた。
これに対して、本実施形態に係る上段ガスシャワープレートでは、金属電極310や金属カバー320に複数のガス放出穴を設けたことにより、誘電体板305の表面のエッチングの抑制及び処理容器内面への反応生成物の堆積抑制を実現でき、コンタミやパーティクルの低減を図ることができる。また、上段ガスシャワーヘッドは金属により形成されているため、加工が容易でコストを大幅に低減することができる。
なお、細管335は、複数の枝ガス流路に設けられ、枝ガス流路のガス流路を狭める絞り部の一例である。絞り部の他の例としては、細穴、オリフィス、弁体、多孔質部材等が挙げられる。絞り部は、複数の第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345bよりも主ガス流路330に近い位置に設けられればよく、たとえば、主ガス流路330に隣接して複数の枝ガス流路(螺子325)の内部に設けられるか又は主ガス流路330と複数の枝ガス流路との間に設けられてもよい。
なお、第1のガス流路310aは、誘電体板305の金属電極310に隣接した面に形成された溝であってもよい。同様に、第2のガス流路320aは、蓋体300の金属カバー320又はサイドカバー350に隣接した面に形成された溝であってもよい。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例を図6に示す。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、同一点については説明を省略する。本実施形態では、螺子325と下部蓋体300bとの間に第5のガス流路325cが設けられている。螺子325の内部にガス流路は設けられていない。主ガス流路に導入されたガスは、図4Eに拡大して示したように、ワッシャー430cに設けられた細穴360(絞り部)を通って、第5のガス流路325cを流れ、第1のガス流路310a及び第2のガス流路320a1,320a2から複数の第1のガス放出穴345a及び複数の第2のガス放出穴345b1、345b2に導かれる。
また、本実施形態では、螺子325の先端面は金属電極310、金属カバー320及びサイドカバー350の下面と面一でなく、製作が容易である。第1のガス流路310aは、金属電極310の内部に設けられている。金属電極310は、2枚のアルミ板を合わせ、溶接により接合することにより内部に第1のガス流路310aを形成することができる。同様に、金属カバー320又はサイドカバー350の内部に第2のガス流路320a1,320a2がそれぞれ設けられている。このように、シャワープレートの内部にガス流路を設けることにより、誘電体板305の表面を金属膜にて被覆しなくてもガス流路で放電する懸念がない。
なお、第1〜3のガス流路310a、320a、325aは枝ガス流路の一部である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、図8の5−O−O’−5断面を示す。図8は、図7の4−4断面を示す。第2実施形態では、上段ガスシャワープレートに加えて、下段ガスノズルが設けられている。
(上段ガスシャワープレート)
本実施形態では、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの境界部分に2種類の主ガス流路が配設されている。一つは、下部蓋体300bの上面に形成された第1の主ガス流路330aである。もう一つは、下部蓋体300b内部に形成された第2の主ガス流路330bである。第2の主ガス流路330bは、下部蓋体300bの上面に設けられた溝にアルミニウム合金の板で蓋をしたものであるが、下部蓋体300bに設けられた長穴等であってもよい。
第1の主ガス流路330aは、下段ガスノズル370にガスを供給する流路であり、たとえば、成膜やエッチング用の処理ガスが供給される。第2の主ガス流路330bは、上段ガスシャワープレートにガスを供給する流路であり、たとえば、上段ガス供給源905aから希ガス等のプラズマ励起ガスが供給される。上段ガス供給源905aは、プラズマ励起用ガスを含む第1のガスを供給する第1のガス供給源に相当する。成膜やエッチング等の処理では、このように、上段の電子温度が高い部分からプラズマ励起ガスを、下段ガス供給源905b(第2のガス供給源に相当)から下段の電子温度が低下した部分に処理ガスを供給する。下段ガス供給源905bは、所望の第2のガスを供給する第2のガス供給源に相当する。

これにより、処理ガスの過剰解離を抑制して、基板Gに良質なプラズマ処理を施すことができる。
本実施形態では、螺子325と下部蓋体300bとの間に第5のガス流路325cが設けられている。さらに、第2の主ガス流路330bと第5のガス流路325cとの間には、第6のガス流路365が設けられている。第6のガス流路365は、基板側に向かって斜めに傾斜しながら第2の主ガス流路330bと第5のガス流路325cとを連結する。これにより、ガスは、第2の主ガス流路330bを通過し、第6のガス流路365から第5のガス流路325cに導かれる。第5のガス流路325cを通過したガスは、第1のガス流路310a及び第2のガス流路320a1、320a2に導かれ、上段シャワープレートに設けられた第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345b1、345b2から基板G側に放出される。第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345b1、345b2は、第1のガス供給源から供給された第1のガスを処理容器の内部空間であって蓋体下面に隣接する第1の空間に放出する第1のガス放出部の一例である。
本実施形態においても、枝ガス流路のガスコンダクタンスを制限するために、第2の主ガス流路325aを狭める細管335a及び第6のガス流路365を狭める細管335bが設けられている。これにより、第2の主ガス流路325a及び第6のガス流路365のガスコンダクタンスは、主ガス流路330のガスコンダクタンスよりも圧倒的に小さくなる。
(下段ガスノズル)
本実施形態は、上段ガスシャワープレートのみならず、蓋体300の天井面と基板Gとの空間に下段ガスノズル370が設けられている。螺子325は、誘電体板305及び金属電極310を貫通し、第1のガス管370aに連結している。第1のガス管370aは、天井面に等ピッチに配置される。第1のガス管370aの先端には、図8に示すように、十字状に4本の第2のガス管370bが連結されている。第2のガス管370bは、第1のガス管370aと概ね垂直に、第1のガス管370aを中心として概ね等角度に配置されている。
枝ガス流路(第2のガス管370b)の基板G側の面には、複数の第4のガス放出穴370b1が設けられている。第1の主ガス流路330aに導入されたガスは、細管335a、第3のガス放出穴345c、第1のガス管370a、第2のガス管370b内の流路を通過して、第4のガス放出穴370b1から基板G側に放出される。第4のガス放出穴370b1
下段ガスノズル370は、表面にアルミナの保護膜を備えたアルミニウム合金からなる。また、図8に示したように、外周部の下段ガスノズル370には、第2のガス管370bを1本または2本しか備えていないものもある。なお、本実施形態においては、螺子325と第1のガス管370a、及び第1のガス管370aと第2のガス管370bは一体に形成されているが、分離できるようになっていてもよい。第1のガス管370aに連結される第2のガス管の数は4本でなくてもよいし、第1のガス管370aに垂直に連結されていなくてもよい。
以上に説明した本実施形態に係る上段ガスシャワープレート、及び下段ガスノズル370によれば、枝ガス流路の上流部に絞り部を設けたことにより、ガス放出穴から放出されるガスの流速を小さく抑えながら、大面積基板上に均一にガスを導入することができる。この結果、均一で高品質なプラズマ処理が行える。
また、本実施形態に係る下段ガスノズル370によれば、パイプ状のガス管を格子状に一体形成した従来型のシャワーヘッドと比べて熱膨張による撓みの心配がない。また、下段ガスノズル370は、金属から形成されているため、従来型の誘電体板305で形成されたシャワーヘッドに対して剛性の問題が生じず、大型基板に対応できる。また、ガス管内部にて異常放電が発生することを防ぐことができる。
下段ガスノズル370は、たとえば、図9に示したように、第2のガス管370bの一部を多孔質体Pにより形成してもよい。図9(1)は下段ガスノズル370の断面(図9(2)の6−6断面)、図9(2)は下段ガスノズル370の下面、図9(3)は第2のガス管370bの断面(図9(1)の7−7断面)を示す。多孔質体Pは、アルミニウム等の金属、またはアルミナ等のセラミックスからなる。
この場合、ガスは、第1のガス管370aを通って、第2のガス管370bの多孔質体Pの気孔間を通って処理室内に放出される。よって、これによってもガスの流速を充分に低減させてから、処理室内に放出することができる。また、図示していないが、第2のガス管370bに単一または複数のスリット状の開口を形成し、十字に形成されたスリット状の開口からガスを処理室内に導入してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、図11の9−O−O’−9断面を示す。図11は、図10の8−8断面を示す。第3実施形態では、下段ガスノズル370の形状が第2実施形態にかかる下段ガスノズル370と異なっている。
すなわち、本実施形態では、複数の下段ガスノズル370のそれぞれは、4本の第3のガス管370cからなる。第3のガス管370cは、アルミナ等のセラミックス、石英等のガラス、またはアルミニウム合金等の金属からなる。4本の第3のガス管370cは、溶接、接着、圧入、螺子止め等により螺子325に固定される。4本の第3のガス管370cは、複数の枝ガス流路(螺子325)を中心として概ね等角度に配置されている。各第3のガス管370cはパイプ状になっている。第3のガス管370cの先端には、第4のガス放出穴370c1が設けられている。第1の主ガス流路330aに導入されたガスは、細管335a、第3のガス放出穴345c、第3のガス管370cを通過して、第4のガス放出穴370c1から基板G側に放出される。第4のガス放出穴370b1及び第4のガス放出穴370c1は、処理容器内の空間であって、前記第1の空間と前記基板を収納する空間との間の第2の空間に、前記第2のガス供給源から供給された前記第2のガスを放出する第2のガス放出部の一例である。は、処理容器内の空間であって、前記第1の空間と前記基板を収納する空間との間の第2の空間に、前記第2のガス供給源から供給された前記第2のガスを放出する第2のガス放出部の一例である。
これによれば、図10及び図11に示したように、基板Gに対向する面であって基板Gに平行な同一平面上に等間隔に複数の第4のガス放出穴370c1が設けられるため、基板Gに均一な処理を施すことができる。また、第3のガス管370cの外形が細いため、プラズマの拡散をあまり妨げない。このため、高速な処理を行うことができる。さらに、下段ガスノズル370は、パイプ状の第3のガス管370cから構成されているので、コストが低く、構造が簡単でメンテナンスが容易である。
図11に示したように、外周部の下段ガスノズル370には、第3のガス管370cを1本または2本しか備えていないものもある。なお、本実施形態においては、螺子325と第3のガス管370cが直接接続されているが、第3のガス管370cの接続部が螺子325と分離できるようになっていてもよい。螺子325に連結される第3のガス管370cの数は4本でなくてもよいし、垂直に連結されていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図12〜図14を参照しながら説明する。図12は、図13の11−O−O’−11断面を示す。図13は、図12の10−10断面を示す。図14は、図12の12−12断面である。
第4実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10は、円形基板(例えば半導体基板)用であり、上段ガスシャワープレートのみ設けられている。金属電極310,金属カバー320及びサイドカバー350内のガス流路は、各部材上面に形成された溝によって形成されている。第3のガス流路325aは、螺子325の内部に形成されている。
図13を見ると、セル数は4つであり、第1のガス放出穴345a及び第2のガス放出穴345b1,345b2が等ピッチで均等に配置されている。マイクロ波は、マイクロ波源900から供給され、伝送線路900aから同軸管900bに伝送され、分岐板900cから第1の同軸管610に伝送される。各同軸管は、蓋体カバー660の内部に配置されている。
ガス供給源905から供給されたガスは、図14に示したように、主ガス流路330へと流れる。主ガス流路330は、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの間に設けられた八角形の空間である。これにより、上部蓋体300aと下部蓋体300bとの境界部分は、一面がガス流路になる。
本実施形態においても、主ガス流路330は、複数の螺子325内に設けられた第3のガス流路325aにガスを分流する。第3のガス流路325aの入口には、流路を狭める細管335が嵌入されている。
本実施形態では、基板Gの近傍におけるガスの流速をより均一にするために、処理容器100の周辺部のガス放出穴から放出されるガス流量が、中心部のガス放出穴から放出されるガス流量よりも多くなるように設計されている。即ち、細管335のガスコンダクタンスをCr、細管335一本あたりに供給するガス穴の数をNとしたとき、外周部に近い細管335ほどCr/Nの値が大きくなっている。これにより、小型の処理容器100でも基板G上に均一な処理を施すことが可能になる。なお、本実施形態では、細管335の内径は0.4mmに統一して、長さを変えることによりガスコンダクタンスを調整している。また、細管335の内径を変えてガスコンダクタンスを調整してもよい。
本実施形態では、導体表面波(金属表面波)伝搬抑制用の溝340a、340bが2つ設けられている。サイズやアスペクト比が異なる複数の溝を配置することにより、より広い電子密度の範囲に対応することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、図16の14−O−O’−14断面を示す。図16は、図15の13−13断面を示す。第5実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10は、第4実施形態と同様に円形基板(例えば半導体基板)用であるが、上段ガスシャワープレートに加え、下段ガスシャワープレート410が設けられている点で、上段ガスシャワープレートのみ設けられた第4実施形態と異なる。
図16を見ると、この場合もセル数は4つであり、第1のガス放出穴345a、及び第2のガス放出穴345b1,345b2が等ピッチで均等に配置されている。マイクロ波は、マイクロ波源900から供給され、伝送線路900aから第4の同軸管640に伝送される。本実施形態では、第4の同軸管640は、第3の同軸管630(ロッド630a1及び内部導体連結板630a2)にT分岐し、さらに、第3の同軸管630は、第5の同軸管650にT分岐する。
金属電極310,金属カバー320及びサイドカバー350内の第1のガス流路310a、及び第2のガス流路320a1,320a2は、各部材上面に形成された溝によって形成されている。本実施形態の場合、螺子325の内部に第3のガス流路325aが形成されている。下段ガスシャワープレート410は、メッシュ状に処理容器100と一体的に形成されている。本実施形態では、たとえば、プラズマ励起ガスは、上段ガスシャワープレートから処理容器内に供給される。処理ガスは、下段ガスシャワープレート410からプラズマ励起ガスが供給される位置より下方に供給される。これにより、所望のプラズマを生成し、基板上に良好なプラズマ処理を施すことができる。
なお、下段ガスノズル370及び下段ガスシャワープレート410は、複数の枝ガス流路を通過したガスを蓋体300と基板Gとの間の空間に放出する下段ガス放出部材の一例である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図17及び図18を参照しながら説明する。図17は、図18の16−O−O’−16断面を示す。図18は、図17の15−15断面を示す。本実施形態では、金属カバー320及びサイドカバー350が設けられていない点で、上述した各実施形態と異なる。また、本実施形態では、絞り部がない。
具体的には、図17に示した中心線Oの右側には、金属カバー320及びサイドカバー350が設けられておらず、下部蓋体300bが天井面に露出している。下部蓋体300bの下面には、直接複数のガス放出穴(第5のガス放出穴345dと称する)が設けられている。第5のガス放出穴345dは、下部が他の部分よりも細くなっている。
上部蓋体300aと下部蓋体300bとの境界部分には、複数の第2のガス放出穴345bと連通した幅広の主ガス流路330が設置されている。ガスは、主ガス流路330から出て第7のガス流路400を通り、複数の第5のガス放出穴345dから処理容器内に放出される。
一方、図17の中心線Oの左側を見ると、複数の螺子325の内部には、第3のガス流路325aが設けられている。第3のガス流路325aの先には、第3のガス流路325aより細い第3のガス放出穴345cが形成されている。ガスは、主ガス流路330のガス流路を通って、第3のガス流路325aを介して複数の第3のガス放出穴345cから処理容器内に導入される。また、ガスは、第3のガス放出穴345cの上方の螺子325の側面に設けられた第4のガス流路325a1から金属電極310の上面に設けられた第1のガス流路310aを通り、複数の第1のガス放出穴345aに導かれる。金属電極を固定する4本の螺子325のうち、1本のみに第4のガス流路325a1が設けられており、他の3本には設けられていない。
図18に示したように、第1のガス放出穴345a、第5のガス放出穴345d、及び第3のガス放出穴345cは、等ピッチで配置されている。第1のガス流路310a、及び第1のガス放出穴345aのガスコンダクタンスは、第4のガス流路325a1のガスコンダクタンスよりも十分大きく設定されている。また、第5のガス放出穴345d下部の細穴、第3のガス放出穴345c、及び第4のガス流路325a1は、直径、及び長さが概ね等しくなっており、ガスコンダクタンスが等しくなっている。これにより、天井面全面からガスを均一に放出することができる。
(ガス流路の深さ)
本実施形態においては、誘電体305が金属膜で被われていない。このように、誘電体305が金属膜で被われていない場合には、金属電極310に設けられた溝(第1のガス流路310a)で放電しないようにするために、金属電極310に設けられた溝の深さを、0.2mm以下にすることが望ましい。その理由を説明する。
ガス流路の深さが電子の平均自由行程より小さければ、間隔を狭くすることにより電子がマイクロ波電界から電離に必要なエネルギーを得る前に壁に衝突してエネルギーを失うため、ガス流路において放電しにくくなる。ガス流路の深さは、実使用条件において最も放電しやすい状況においても放電しないような寸法に設定にするべきである。
平均自由行程は、ua/νcで与えられる。ここで、uaは電子の平均速度、νcは電子の衝突周波数である。電子の平均速度uaは、
ua=(8kT/πm)1/2
で与えられる。ここで、kはボルツマン定数、Tは電子温度、mは電子の質量である。隙間で放電が維持される電子温度を3eVとすれば、上式より、ua=1.14×10m/sとなる。
電子の衝突周波数とマイクロ波角周波数が一致すると、マイクロ波から電子に与えられるエネルギーが最大となり最も放電しやすくなる。マイクロ波周波数が915MHzのとき、νc=5.75×10Hzとなる圧力のとき(アルゴンガスでは約200Pa)最も放電しやすくなる。このときの平均自由行程を上式から計算すると、0.20mmとなる。すなわち、ガス流路の深さを0.2mm以下にすれば、ガス流路で放電することなく常に安定なプラズマを励起することができる。
本実施形態にかかる上段ガスシャワーヘッドにおいても、金属電極310にガス放出穴345a、345cを形成するとともに金属の蓋体300にも直接複数のガス放出穴345dを形成する。これにより、誘電体板表面のエッチングの抑制及び処理容器内面への反応生成物の堆積抑制を実現でき、コンタミやパーティクルの低減を図ることができる。また、上段ガスシャワーヘッドは金属により形成されているため、加工が容易でコストを大幅に低減することができる。ただし、本実施形態によれば、枝ガス流路の末端にてガスコンダクタンスを調整しているため、ガスの流速を低減することは難しい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10の構成について、図19及び図20を参照しながら説明する。図19は、図20の18−O−O’−18断面を示す。図20は、図19の17−17断面を示す。
本実施形態においても、絞り部(細管335)は存在しない。ガスは、主ガス流路330を通って、第3のガス流路325aを介して複数の第3のガス放出穴345cから処理容器内に導入される。図20に示したように、複数の第3のガス放出穴345cは天井面に均等に配置される。第3のガス放出穴345cは、下部が第3のガス放出穴345cの他の部分や第3のガス流路325aよりも細くなっている。これにより、天井面全面からガスを均一に放出することができる。金属電極310、金属カバー320及びサイドカバー350には、ガス放出穴は設けられていない。
本実施形態では、図19及び図4Cに拡大して示したように、主ガス流路330に突出した螺子325の外周には、ナット435が装着されている。下部蓋体300bと螺子325との側部接触面にはOリング225が設けられ、下部蓋体300bと螺子325との隙間をシールしている。これにより、螺子325の周りからガスが漏れることを防止する。Oリング225は、ワッシャー430cと接する位置に配置されていてもよい。Oリング225と共に、ウェーブワッシャー、皿バネ等の弾性部材を用いてもよい。シールするために、Oリング225の代わりにシールワッシャーを用いてもよい。
なお、螺子325の外周からガスが漏れることを防止する他の機構としては、たとえば、図4Bに示したように、皿バネ430dを用いてもよい。皿バネ430dは、バネ力が強いためOリング220を潰すのに十分な力を発生することができる。皿バネ430dの上下の角がナット435及び下部蓋体300bに密着するので、ガスの漏れを抑えることができる。皿バネの材質は、NiメッキしたSUS等である。
図4Dに示したように、テーパーワッシャー430eを用いてガスの漏れを防いでも良い。ナット435を締めこんだとき、テーパーワッシャー430eと下部蓋体300bとが斜め方向に接触しているため、テーパーワッシャー430e、下部蓋体300b及び螺子325が強固に密着して隙間がなくなり、螺子325と下部蓋体300bとの隙間を確実にシールすることができる。さらに、螺子325がテーパーワッシャー430eにより下部蓋体300bに固定されるため、ナット435を締めているときにナット435と共に螺子325が回転することがない。このため、螺子325と金属電極310等が摺れて表面に傷がついたり、表面に形成された保護膜がはがれてしまう恐れがない。テーパーワッシャー430eの材質は、金属または樹脂が良い。
以上では、誘電体板305および金属電極310を固定する方法について説明したが、金属カバー320やサイドカバー350を固定する場合にも適用できる。また、図4A〜図4Cのタイプでは、螺子325の回転防止のために、螺子325を金属電極310等に圧入、焼嵌、溶接、接着等により固定してもよいし、螺子325を金属電極310等と一体に形成してもよい。また、螺子325と下部蓋体300bとの間にキー溝を形成し、キーを挿入して回転を防止してもよい。さらに、螺子325の末端(上端)部に6角部等を設けて、レンチ等でおさえながら螺子325を締めるようにしてもよい。
以上に説明した各実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置10によれば、上段ガスシャワープレート、下段ガスノズル又は下段ガスシャワープレートを設けたことにより、ガスの供給を良好に制御することができる。また、金属電極310、金属の蓋体300、金属カバー320、サイドカバー350に複数のガス放出を設けることにより、従来生じていた誘電体板の表面のエッチングを抑制するとともに、処理容器内面への反応生成物の堆積を抑制することができ、コンタミやパーティクルの低減を図ることができる。
なお、金属電極310の第1のガス放出穴345a、金属カバー320、サイドカバー350の第2のガス放出穴345b1,345b2、蓋体300の第5のガス放出穴345dは、蓋体300の基板側の面に形成された凸部に位置づけられてもよい。凸部ではプラズマが生成されにくいことを利用して、凸部に設けられたガス放出穴の近傍にて異常放電が発生することを防止するためである。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、本発明に係るプラズマ処理装置は、上段ガスシャワーヘッドをなくして図7や図10に示した下段ガスノズル370のみを有する装置であってもよい。また、各実施形態にて開示した複数種類の上段ガスシャワーヘッドと下段ガスノズル370とは、任意に組み合わせることができる。図1や図6に示した絞り部を有する上段ガスシャワーヘッドに従来型の下段ガスノズル370を付加してもよい。下段ガスノズル370をセラミックスから形成することもできる。
以上に説明した各実施形態では、915MHzのマイクロ波を出力するマイクロ波源900を挙げたが、896MHz、922MHz、2.45GHz等のマイクロ波を出力するマイクロ波源であってもよい。また、マイクロ波源は、プラズマを励起するための電磁波を発生する電磁波源の一例であり、100MHz以上の電磁波を出力する電磁波源であれば、マグネトロンや高周波電源も含まれる。
金属電極310の形状は、4角形に限られず、3角形、6角形、8角形でもよい。この場合には、誘電体板305及び金属カバー320の形状も金属電極310の形状と同様になる。金属カバー320はあってもなくてもよいが、金属カバー320がない場合には、蓋体300に直接ガス流路を形成してもよい。
マイクロ波プラズマ処理装置は、成膜処理、拡散処理、エッチング処理、アッシング処理、プラズマドーピング処理など、プラズマにより被処理体を微細加工する各種プロセスを実行することができる。
たとえば、本発明にかかるプラズマ処理装置は、大面積のガラス基板、円形のシリコンウエハや角型のSOI(Silicon On Insulator)基板を処理することもできる。
また、プラズマ処理装置は、上述したマイクロ波プラズマ処理装置に限られず、たとえば、ラジアルラインスロットアンテナ(RLSA:Radial Line Slot Antenna)、CMEP(Cellular Microwave Excitation Plasma)プラズマ処理装置、ICP(Inductively Coupled Plasma)プラズマ処理装置、容量結合型プラズマ処理装置、ECR(Electron Cyclotron Resonance)等の装置に用いることができる。なお、CMEPプラズマ処理装置は、導波管を電送したマイクロ波を複数の誘電体板から処理容器内に放出させ、マイクロ波のエネルギーによりプラズマを生成する装置である。たとえば、特開2007−273636に記載されている。
また、本発明に係る上段ガスシャワープレート又は下段ガスノズルは、図21に示したように、基板サイズが1352mm×1206mmの太陽電池用のプラズマ処理装置に用いることができる。この場合、セルCelの縦横の列数は、8×8(=2×2)になり、概ね正方形の装置となる。マイクロ波源から出力されたマイクロ波は、分岐回路を伝搬し、電力を分配しながらセルCelに供給され、天井の金属面を導体表面波が伝搬する。なお、基板を均一にプラズマ処理するために、プラズマ励起エリアEaは基板Gのサイズより大きく設計される。
第1実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図1の1−1断面図である。 図1の3−3断面図である。 螺子外周からのガス漏れを防止する機構を示した図である。 螺子外周からのガス漏れを防止する機構を示した図である。 螺子外周からのガス漏れを防止する機構を示した図である。 螺子外周からのガス漏れを防止する機構を示した図である。 螺子外周からのガス漏れを防止する機構を示した図である。 放出ガス流量に対する放出ガス流量の均一性及びコンダクタンス比を示したグラフである。 第1実施形態の変形例にかかるマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 第2実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図7の4−4断面図である。 同実施形態にかかる多孔質体の下段シャワーノズルの縦横断面及び下面図である。 第3実施形態にかかるマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図10の8−8断面図である。 第4実施形態にかかる半導体用のマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図12の10−10断面図である。 図12の12−12断面図である。 第5実施形態にかかる半導体用のマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図15の13−13断面図である。 第6実施形態にかかる半導体用のマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図17の15−15断面図である。 第7実施形態にかかる半導体用のマイクロ波プラズマ処理装置の縦断面図である。 図19の17−17断面図である。 太陽電池用のプラズマ処理装置のイメージ図である。
符号の説明
10 マイクロ波プラズマ処理装置
100 処理容器
200 容器本体
300 蓋体
300a 上部蓋体
300b 下部蓋体
305 誘電体板
310 金属電極
310a 第1のガス流路
320 金属カバー
320a 第2のガス流路
325 螺子
325a 第3のガス流路
325a1 第4のガス流路
325c 第5のガス流路
330,330a,330b 主ガス流路
335,335a,335b 細管
340,340a、340b 溝
345a 第1のガス放出穴
345b、345b1,345b2 第2のガス放出穴
345c 第3のガス放出穴
345d 第5のガス放出穴
360 最穴
365 第6のガス流路
370 下段ガスノズル
370a 第1のガス管
370b 第2のガス管
370b1,370c1 第4のガス放出穴
370c 第3のガス管
350 サイドカバー
360 細穴
400 第7のガス流路
410 下段ガスシャワープレート
430a、430c ワッシャー
355a、430b ウェーブワッシャー
430d 皿バネ
430e テーパーワッシャー
435 ナット
610 第1の同軸管
620 第2の同軸管
900 マイクロ波源
905 ガス供給源
910 冷媒供給源
Cel セル

Claims (47)

  1. プラズマ処理される基板を収納する金属製の処理容器と、
    前記処理容器内にプラズマを励起させるために必要な電磁波を供給する電磁波源と
    前記処理容器の金属製の蓋体下面の一部に配置された、前記電磁波源から供給される電磁波を前記処理容器の内部に透過させる誘電体と、
    前記誘電体の下面に配置された金属電極と、
    第1のガスを供給する第1のガス供給源と、
    前記第1のガス供給源から供給された前記第1のガスを前記処理容器の内部空間であって前記蓋体下面に隣接する第1の空間に放出する複数のガス放出穴を有する第1のガス放出部と、
    前記第1のガスを前記第1のガス供給源から前記複数のガス放出穴へ導くガス流路とを備え、
    前記誘電体の側面または下面の一部が前記処理容器の内部に露出し、
    前記蓋体の前記誘電体が配置されていない部分または当該部分に設けられた金属カバーの下面と、前記金属電極の下面とが、表面波伝搬部を構成し、
    前記誘電体を透過した電磁波は前記表面波伝搬部を伝搬することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 記複数のガス放出穴は、前記金属電極に開口した複数の第1のガス放出穴を含み、
    前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導入する請求項1に記載されたプラズマ処理装置。
  3. 記複数のガス放出穴は、前記金属カバーに開口した複数の第2のガス放出穴を含み、
    前記金属カバーの複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導入する請求項1又は2に記載されたプラズマ処理装置。
  4. 前記ガス流路は、前記金属電極の内部に設けられた第1のガス流路を含み
    前記第1のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導く請求項2に記載されたプラズマ処理装置。
  5. 前記ガス流路は、前記金属電極と前記誘電体との間に設けられた第1のガス流路を含み
    前記第1のガス流路を介して前記複数の第1のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導く請求項2に記載されたプラズマ処理装置。
  6. 前記第1のガス流路は、前記金属電極の前記誘電体に隣接した面又は前記誘電体の前記金属電極に隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝である請求項に記載されたプラズマ処理装置。
  7. 前記ガス流路は、前記金属カバーの内部に設けられた第2のガス流路を含み
    前記第2のガス流路を介して前記複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導く請求項3に記載されたプラズマ処理装置。
  8. 前記ガス流路は、前記金属カバーと前記蓋体との間に設けられた第2のガス流路を含み
    前記第2のガス流路を介して前記複数の第2のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導く請求項3に記載されたプラズマ処理装置。
  9. 前記第2のガス流路は、前記金属カバーの前記蓋体に隣接した面又は前記蓋体の前記金属カバーに隣接した面の少なくともいずれかに形成された溝である請求項に記載されたプラズマ処理装置。
  10. 前記溝の深さは、0.2mm以下である請求項に記載されたプラズマ処理装置。
  11. 前記溝の深さは、0.2mm以下である請求項9に記載されたプラズマ処理装置。
  12. 前記誘電体及び前記金属電極または前記金属カバーは前記蓋体に螺子で固定され、
    前記ガス流路は、前記螺子の側面に設けられた第5のガス流路を含み、
    前記第1のガス流路は、前記第5のガス流路に連結する請求項4〜6,10のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  13. 前記誘電体及び前記金属電極または前記金属カバーは前記蓋体に螺子で固定され、
    前記ガス流路は、前記螺子の側面に設けられた第5のガス流路を含み、
    前記第2のガス流路は、前記第5のガス流路に連結する請求項7〜9,11のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  14. 前記誘電体及び前記金属電極または前記金属カバーは前記蓋体に螺子で固定され、
    前記ガス流路は、記螺子の内部に設けられた第3のガス流路を含み
    前記複数のガス放出穴は、前記螺子に開口した第3のガス放出穴を含み、
    前記第3のガス流路を介して前記第3のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導入する請求項1〜11のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  15. 記第3のガス放出穴のガスコンダクタンスは、前記第3のガス流路のガスコンダクタンスよりも小さい請求項14に記載されたプラズマ処理装置。
  16. 前記誘電体及び前記金属電極または前記金属カバーは前記蓋体に螺子で固定され、
    前記ガス流路は、前記螺子の内部に設けられた第3のガス流路および前記螺子の内部側面に設けられた第4のガス流路を含み、
    前記第3のガス流路を通過したガスを前記第4のガス流路を介して前記第1のガス流路に導く請求項4〜6,10のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  17. 前記誘電体及び前記金属電極または前記金属カバーは前記蓋体に螺子で固定され、
    前記ガス流路は、前記螺子の内部に設けられた第3のガス流路および前記螺子の内部側面に設けられた第4のガス流路を含み、
    前記第3のガス流路を通過したガスを前記第4のガス流路を介して前記第2のガス流路に導く請求項7〜9,11のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  18. 前記第1のガス流路または前記第3のガス流路のガスコンダクタンスは、前記第4のガス流路のガスコンダクタンスよりも大きい請求項16に記載されたプラズマ処理装置。
  19. 前記第2のガス流路または前記第3のガス流路のガスコンダクタンスは、前記第4のガス流路のガスコンダクタンスよりも大きい請求項17に記載されたプラズマ処理装置。
  20. 前記複数のガス放出穴は、前記第3のガス流路を介して前記処理容器内に前記第1のガスを導入する前記螺子に開口した第3のガス放出穴を含み、前記第3のガス放出穴のコンダクタンスは、前記第4のガス流路のコンダクタンスに概ね等しい請求項16〜19のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  21. 前記第4のガス流路及び前記第3のガス放出穴は円筒形であり、前記第4のガス流路の直径及び長さは、前記第3のガス放出穴の直径及び長さに概ね等しい請求項20に記載されたプラズマ処理装置。
  22. 前記ガス流路は、前記蓋体の内部に設けられた主ガス流路を含み、
    前記主ガス流路を通過したガスを前記第5のガス流路に導く第6のガス流路を更に含む請求項12又は13に記載されたプラズマ処理装置。
  23. 前記第6のガス流路は、被処理体に向かって斜めに配置されている請求項22に記載されたプラズマ処理装置。
  24. 記第6のガス流路のガスコンダクタンスが前記主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくなるように前記主ガス流路に隣接して配置されている絞り部を更に有する請求項22又は請求項23のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  25. 記第3のガス流路のガスコンダクタンスが主ガス流路のガスコンダクタンスよりも小さくなるように前記主ガス流路に隣接して配置されている絞り部を更に有する請求項14〜20のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  26. 前記複数のガス放出穴は、前記蓋体の前記誘電体が配置されていない部分に開口した複数の第5のガス放出穴を含み、
    前記複数の第5のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導入する請求項1〜2,4〜6のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  27. 前記ガス流路は、前記蓋体の内部に設けられた第7のガス流路を含み
    前記第7のガス流路を介して前記第5のガス放出穴から前記処理容器内に前記第1のガスを導く請求項26に記載されたプラズマ処理装置。
  28. 記ガス流路は、前記蓋体の内部に設けられ複数の主ガス流路を含み、
    前記複数の主ガス流路は、複数の枝ガス流路に前記第1のガスを分流する請求項1〜11のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  29. 前記蓋体は、上部蓋体と下部蓋体とから構成され、
    前記主ガス流路は、前記上部蓋体と前記下部蓋体との境界部分に設けられている請求項22〜25、28のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  30. 前記ガス流路には流路を狭める絞り部が設けられている請求項1〜23、26〜29のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  31. 前記第1のガスとは異なる第2のガスを供給する第2のガス供給源と、
    前記処理容器内の空間であって、前記第1の空間と前記基板を収納する空間との間の第2の空間に、前記第2のガス供給源から供給された前記第2のガスを放出する第2のガス放出部とを備えた請求項1〜30のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  32. 前記第2のガス放出部は、
    前記蓋体内部を通過して前記第2の空間近傍まで延在する複数のガス導通路と前記ガス導通路の各々に設けられ、前記第2の空間に前記第2のガスを放出する少なくとも1つの第4のガス放出穴とを含む請求項31に記載されたプラズマ処理装置。
  33. 前記第2のガス放出部は、多孔質体から形成されている請求項31に記載されたプラズマ処理装置。
  34. 前記第2のガス放出部は、スリット状の開口である請求項31に記載されたプラズマ処理装置。
  35. 前記複数のガス導通路は、被処理体に概ね垂直な状態で配置された第1のガス管と被処理体に概ね水平な状態で前記第1のガス管に連結された複数の第2のガス管とを含む請求項32に記載されたプラズマ処理装置。
  36. 前記複数の第2のガス管は、前記第1のガス管を中心として概ね等角度に配置されている請求項35に記載されたプラズマ処理装置。
  37. 前記第1のガス管は、等ピッチに複数配置され、
    各第1のガス管には、4本の前記第2のガス管が連結されている請求項35又は請求項36のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  38. 前記複数の第2のガス管には、被処理体と対向する面に等間隔に複数の前記第4のガス放出穴が設けられている請求項3537のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  39. 前記複数のガス導通路は、被処理体に所定の角度をなす状態で配置された第3のガス管を含む請求項32に記載されたプラズマ処理装置。
  40. 前記第3のガス管は、前記蓋体の下面の複数の部分から、各部分につき複数本が概ね等角度で異なる方向に伸びて前記第2の空間近傍に達するように配置されている請求項39に記載されたプラズマ処理装置。
  41. 前記複数の第3のガス管の末端部に前記第4のガス放出穴が設けられ、前記第4のガス放出穴は被処理体と平行な同一平面上に概ね等間隔に配置されている請求項39または40に記載されたプラズマ処理装置。
  42. 前記第1のガスを前記処理容器の内部に放出する前記複数のガス放出穴のそれぞれは、概ね等ピッチで配置されている請求項1〜41のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  43. 前記複数のガス放出穴は、それぞれのガスコンダクタンスが概ね等しい請求項1〜42のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  44. 前記複数のガス放出穴のそれぞれは、直径が概ね等しい請求項43に記載されたプラズマ処理装置。
  45. 前記複数のガス放出穴は円筒形であり、それぞれの直径及び長さがそれぞれ概ね等しい請求項44に記載されたプラズマ処理装置。
  46. 前記複数のガス放出穴の少なくとも一つは、前記金属電極または前記金属カバーのいずれかの金属面に形成された凸部に設けられている請求項1〜45のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  47. 前記金属カバーは、前記金属電極と相似形をなす形状である金属カバーと、前記金属電極とは非相似形をなす形状であるサイドカバーとを含む請求項1〜46のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
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