JP5512236B2 - 通帳収納装置及び現金自動預け払い機 - Google Patents

通帳収納装置及び現金自動預け払い機 Download PDF

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本発明は、現金自動預け払い機等において通帳を収納する技術に関する。
現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)として、利用者が取り忘れた通帳を回収する通帳回収部を備える現金自動預け払い機が知られている(特許文献1)。通帳回収部は、回収ボックスを備えており、取り忘れた通帳を開いたまま回収ボックスまで搬送し、回収ボックス内に落下させて通帳を堆積させて収納する。
特開2009−818号公報
従来の技術では、取り忘れられた通帳は、回収ボックス内にランダムに堆積されるため、多数の通帳を収納するためには回収ボックスの高さ方向の寸法を長くせねばならず、通帳回収部の小型化が困難であった。そこで、回収ボックス内において、取り忘れられた複数の通帳を、互いに綴じ目の位置を合わせて重ねて収納する構成が考えられる。この構成では、例えば、新たに回収された通帳を、収納済みの通帳と平行になるように搬送して、収納済みの通帳の上に重ねて収納する構成が考えられる。しかしながら、この構成においては、搬送される通帳の先端部が、収納済みの通帳の綴じ目に形成された表紙の折り目(段差)や、複数のページが重なって形成された段差に当たってしまい、回収ボックス内への通帳の収納異常が発生するおそれがあった。
なお、上記問題は、取り忘れられた通帳を回収する機構に限らず、通帳を収納する収納庫を備える任意の通帳収納装置において発生し得る。
本発明は、通帳収納装置の小型化を実現すると共に、通帳収納装置において、既に収納されている通帳への衝突による通帳の収納異常の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]複数の通帳を収納するための通帳収納装置であって、前記複数の通帳を、それぞれ開いた状態で互いに重ねて収納するための収納庫と、第1の通帳を、開いた状態で、前記収納庫に既に収納されている第2の通帳に重なる位置に搬送する通帳搬送部と、前記第1の通帳の先端部を、前記第2の通帳が開いたときに形成される前記第2の通帳の突状部に向かう方向とは異なる方向で、前記第2の通帳の先端部の上に配置するように搬送するための案内部と、備え、前記案内部は、前記通帳搬送部に対して突出させた山型形状を形成し、前記収納庫よりも前記第1の通帳の搬送方向において上流側に配置され、前記通帳搬送部は、第1のアーム部と第2のアーム部とを有し、前記第2の通帳は、前記第2のアーム部によって前記第2の通帳の先端部を押さえ付けられ、前記第1のアーム部によって前記第2の通帳の後端部を前記山型形状の側面に沿って押さえ付けられて収納され、前記第1の通帳は、前記案内部に接触して前記第2の通帳の上に重なって配置され、前記第2のアーム部によって前記第1の通帳の先端部を押さえ付けられ、前記第1のアーム部によって前記第1の通帳の後端部を押さえ付けられて収納される、ことを特徴とする通帳収納装置。
[適用例1]複数の通帳を収納するための通帳収納装置であって、前記複数の通帳を、それぞれ開いた状態で互いに重ねて収納するための収納庫と、第1の通帳を、開いた状態で、前記収納庫に既に収納されている第2の通帳に重なる位置に搬送する通帳搬送部と、前記収納庫の内部に配置され、前記収納庫の内部を搬送される前記第1の通帳の搬送方向を、前記第2の通帳が開いたときに形成される前記第2の通帳の突状部に向かう方向とは異なる方向である異方向に導くための案内部と、を備える、通帳収納装置。
適用例1の通帳収納装置では、案内部を用いて、収納庫内を搬送される第1の通帳の搬送方向を、既に収納されている第2の通帳の突状部に向かう方向とは異なる方向に導くので、第1の通帳が第2の通帳の突状部に衝突することによる第1の通帳の収納異常の発生を抑制することができる。また、複数の通帳を、収納庫において、それぞれ開いた状態で互いに重ねて収納するので、通帳の積層方向における収納庫の寸法を短くすることができ、通帳収納装置の小型化を実現することができる。
[適用例2]適用例1に記載の通帳収納装置において、前記収納庫は、前記第2の通帳の少なくとも一部を収納する収納部を備え、前記案内部は、前記収納庫の内側面から突出し、前記収納部よりも前記第1の通帳の搬送方向において上流側に配置されている、通帳収納装置。
このような構成により、第1の通帳を、案内部の表面や、案内部の表面に配置された第2の通帳に接触させることにより、第1の通帳の搬送方向を制御することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の通帳収納装置において、前記通帳搬送部は、前記第1の通帳と接触することにより、前記収納庫の内部を搬送される前記第1の通帳の姿勢を開いた状態に維持させるアーム部を有する、通帳収納装置。
このような構成により、第1の通帳の搬送途中において、第1の通帳が閉じてしまうことによる第1の通帳の収納異常の発生を抑制することができる。
[適用例4]適用例3に記載の通帳収納装置において、前記アーム部は、前記第2の通帳と接触することにより、前記第2の通帳の一部を前記案内部の表面に沿って位置させ、前記第1の通帳は、前記案内部の表面に沿って配置された前記第2の通帳の一部と接触することにより、前記異方向に搬送される、通帳収納装置。
このような構成により、第2の通帳の一部が案内部の表面から離れて配置されることにより、第1の通帳が案内部と第2の通帳との間に入り込んでしまい、第1の通帳の収納異常が発生してしまうことを抑制できる。
[適用例5]適用例2ないし適用例4のいずれかに記載の通帳収納装置において、さらに、前記案内部の前記内側面からの突出方向の長さを調整する長さ調整部を備える、通帳収納装置。
このような構成により、第1の通帳の搬送が実行される前において、案内部の内側面からの突出方向の長さを小さくし、第1の通帳が搬送される際に、案内部の内側面からの突出方向の長さを大きくすることができる。また、既に収納されている第2の通帳に加えて、任意の数の通帳が既に収納されている場合においても、案内部の内側面からの突出方向の長さを調整することにより、第1の通帳が、既に収納されている通帳に形成された段差に衝突することを抑制できる。
[適用例6]適用例5に記載の通帳収納装置において、前記長さ調整部は、前記通帳搬送部が前記第1の通帳を搬送する場合に前記案内部の前記長さを大きくし、前記通帳搬送部が前記第1の通帳を搬送しない場合に前記案内部の前記長さを小さくする、通帳収納装置。
このような構成により、通帳搬送部が第1の通帳を搬送する場合、すなわち、第1の通帳の収納が実行される際に、案内部の長さが大きくなるので、案内部を用いて第1の通帳の収納異常の発生を抑制することができる。また、通帳搬送部が第1の通帳を搬送しない場合、例えば、第1の通帳の収納が実行される前や、第1の通帳の収納が完了した後において、案内部の長さが小さくなるので、既に収納されている第1及び第2の通帳の一部が、案内部により曲げられて損傷してしまうことを抑制できる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の通帳収納装置において、さらに、前記案内部を、前記第1の通帳の搬送方向に沿った方向に変位させる位置調整部を備える、通帳収納装置。
このような構成により、第1及び第2の通帳のサイズに応じて、案内部の位置を、収納庫内における第1の通帳の搬送方向に沿った方向に変位させることができる。したがって、例えば、第1の通帳のサイズに関わらず、第1の通帳を案内部に確実に接触させることができる。また、通帳収納装置がアーム部を備える構成においては、第2の通帳のサイズに関わらず、アーム部を、既に収納されている第2の通帳の一部と確実に接触させることができ、第2の通帳の一部を案内部の表面に沿って確実に配置させることができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の通帳収納装置において、前記突状部は、前記第2の通帳の印字面側において複数ページが積層することにより形成された段差である、通帳収納装置。
このような構成により、複数の通帳を、それぞれ印字面を上向きにして順次積層して収納する構成において、第2の通帳の印字面において複数ページが積層することにより形成された段差に、第1の通帳が衝突してしまい、第1の通帳の収納異常が発生してしまうことを抑制できる。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれかに記載の通帳収納装置を備える、現金自動預け払い機。
このような構成により、現金自動預け払い機において、通帳の収納異常の発生を抑制することができる。
本発明の通帳収納装置を適用した現金自動預け払い機の外観構成を示す斜視図である。 図1に示す通帳処理部100の詳細構成を示す断面図である。 図2に示す通帳収納装置10の詳細構成を示す断面図である。 通帳処理部100において処理される通帳の外観構成を示す斜視図である。 図4に示す通帳80の側面を模式的に示す側面図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第1の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第2の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第3の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第4の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第5の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第6の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第7の説明図である。 通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第8の説明図である。 第1の比較例の通帳収納装置を模式的に示す断面図である。 第2の比較例の通帳収納装置を模式的に示す断面図である。 第2の実施例の通帳収納装置の詳細構成を示す断面図である。 第3の実施例の通帳収納装置の詳細構成を示す断面図である。
A.第1の実施例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の通帳収納装置を適用した現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)の外観構成を示す斜視図である。この現金自動預け払い機200は、銀行やコンビニエンスストアなどに設置され、利用者の操作に応じて入出金処理等を行うための装置である。現金自動預け払い機200は、筐体の前面部210に、通帳挿入口20と、カード挿入口220と、硬貨投入口230と、利用者操作部240とを備えている。また、現金自動預け払い機200は、通帳処理部100を内蔵している。
通帳挿入口20は、通帳処理部100の一部を構成し、利用者による通帳の挿入を受け付ける、また、印字後の通帳を排出する。カード挿入口220は、利用者による磁気ストライプカード(いわゆるキャッシュカード)の挿入を受け付ける、また、処理後の磁気ストライプカードを排出する。硬貨投入口230は、図示しない受け皿を内部に有し、この受け皿を利用して、利用者が投入した硬貨を受け入れ、また、利用者に硬貨を払い戻す。利用者による硬貨の投入を受け付ける、また、利用者に払い戻す硬貨を収納する。利用者操作部240は、利用者への入出金取引等のためのメニュー表示や、利用者による操作入力の受付を行う。利用者操作部240は、タッチパネルや、ディスプレイと入力用スイッチ(ボタンキー)との組み合わせにより構成することができる。通帳処理部100は、通帳挿入口20から挿入された通帳に口座残高や取引履歴を印字して排出する処理の他、新たな通帳を発行する処理を実行する。
図2は、図1に示す通帳処理部100の詳細構成を示す断面図である。通帳処理部100は、前述の通帳挿入口20に加えて、第1搬送路41と、第2搬送路42と、第3搬送路43と、ゲート24と、8つの搬送ローラー21a〜21hと、磁気データ読み書き部22と、印字部23と、光学読み取り部25と、頁替え部26と、通帳発行部30と、ピックアップローラー27と、通帳収納装置10と、を備えている。
第1搬送路41は、通帳挿入口20から挿入された通帳80の主たる搬送ルートであり、通帳挿入口20とゲート24との間の通帳の搬送路である。第2搬送路42は、ゲート24と通帳発行部30との間の通帳の搬送路である。第3搬送路43は、ゲート24と通帳収納装置10との間の通帳の搬送路である。2つの搬送路41,42は、いずれも水平方向に延びて構成されている。第3搬送路43は、ゲート24から収納庫18に向かって斜め下方に延びて構成されている。ゲート24は、第1搬送路41の接続先を、第2搬送路42または第3搬送路43に切り替える。ゲート24は通常の状態(後述する通帳回収処理を実行する場合を除く状態)において、第1搬送路41と第2搬送路42とを接続する。4つの搬送ローラー21a〜21dは、第1搬送路41に配置され、3つの搬送ローラー21e〜21gは、第2搬送路42に配置され、搬送ローラー21hは、第3搬送路43に配置されている。これら8つの搬送ローラー21a〜21hは、いずれも図示しない駆動モーターにより回転駆動される。
磁気データ読み書き部22は、通帳の表紙面に配置されている磁気ストライプに記録されている情報(書き込み済みページ番号や新規通帳の発行の有無等)を読み出し、また、この磁気ストライプに対して情報を書き込む。印字部23は、通帳80の所定のページ及び所定の行に印字を行う。光学読み取り部25は、通帳におけるページ情報を示すバーコードや印字済み行を光学的に読み取る。頁替え部26は、印字すべき所定のページが開かれるようにページ捲りを行う。通帳発行部30は、新規な通帳群80zを保管しており、図示しない制御部からの指示に従い、新規な通帳を発行する。このとき、ピックアップローラー27は、通帳群80zから1冊だけ通帳を第2搬送路42に排出する。通帳処理部100では、利用者が通帳挿入口20から排出された通帳を取り忘れた場合に、取り忘れられた通帳を回収する。通帳収納装置10は、回収された通帳を収納する。
図3は、図2に示す通帳収納装置10の詳細構成を示す断面図である。通帳収納装置10は、収納庫18と、第1アーム部12aと、第2アーム部12bと、落とし込みローラー14と、案内部11と、収納部Smとを備えている。
収納庫18は、第2搬送路42と接続されており、回収された通帳を、開いた状態で収納する。収納庫18は、複数の通帳を収納する場合に、垂直方向から見た各通帳の綴じ目の位置が一致するように重ねて収納するための構成を備えている。
2つのアーム部12a,12bは、収納庫18内に並んで配置されており、収納庫18内を搬送される通帳の姿勢を、開いた状態に維持する。2つのアーム部12a,12bは、それぞれ先端が屈曲した外観構成を有している。第1アーム部12aは、軸13aを介して収納庫18と接続されており、軸13aを中心として回動可能に配置されている。同様に、第2アーム部12bは、軸13bを介して収納庫18と接続されており、軸13bを中心として回動可能に配置されている。なお、図3の例では、第1アーム部12aの先端は案内部11に接しており、第1アーム部12aは、案内部11よりも上方への回動は可能であるが、下方への回動は不可能となるように構成されている。落とし込みローラー14は、収納庫18と第2搬送路42との接続位置付近に配置されている。落とし込みローラー14は、図示しない駆動モーターにより駆動され、第2搬送路42を搬送されてきた通帳を収納庫18の内部に引き込む(落とし込む)と共に、収納庫18内を搬送する。
案内部11は、収納庫18の内部の底面S1に固定して配置されている。案内部11は、後述する収納部Smよりも、収納庫18の内部における通帳の搬送方向において上流側に位置する。案内部11の断面形状(収納庫18内を搬送される通帳の搬送方向と垂直な方向から見た断面形状)は、底面S1から突出した山型形状である。案内部11は、斜面SLを有し、図3の例では、この斜面SLにおいて第1アーム部12aの先端と接している。案内部11は、収納庫18内を搬送される通帳の搬送方向を所定の方向に導く。なお、案内部11は、例えば、SUS(ステンレススチール)などの金属板や、合成樹脂の板や、木製の板等により構成することができる。
収納部Smは、収納庫18内において、案内部11を挟んで第2搬送路42とは反対側に配置され、通帳の一部を収納する。なお、後述するように、通帳の他の部分は、案内部11の表面(斜面SL)に沿って配置される。
上述した通帳処理部100の各機能部は、現金自動預け払い機200が備える図示しない制御部により制御され、通帳の搬送や、通帳への印字、新規通帳の発行や、取り忘れられた通帳の回収等の各処理を実行する。
図4は、通帳処理部100において処理される通帳の外観構成を示す斜視図である。図4では、綴じ目82において開いた状態の通帳80を表わしている。通帳80が開いた際に露呈する面(以下、「印字面」と呼ぶ)Sbには、口座残高や取引履歴等が記録される。印字面Sbとは反対の面(以下、「表紙面」と呼ぶ)Saには、磁気ストライプ83が配置されている。
図5は、図4に示す通帳80の側面を模式的に示す側面図である。図5に示すように、通帳80の表紙面Saには、綴じ目82を中心とする山状の部分(以下、「背山」と呼ぶ)81が形成されている。背山81は、通帳80が開かれたときに形成される。また、通帳80の印字面Sbには、複数のページが積層されて形成された段差(以下、「通帳段差」と呼ぶ)gが形成されている。通帳段差gは、背山81と同様に、通帳80が開いたときに形成される。なお、図5の例では、通帳80において左右のページ数に偏りがあるが、これは、例えば、最初のページを印字する場合などに起こり得る。
なお、落とし込みローラー14及び2つのアーム部12a,12bは、請求項における通帳搬送部に相当する。また、背山81は、請求項における突状部に相当する。
A2.新規通帳発行処理:
図2に示すように、通帳挿入口20から通帳80が挿入されると、搬送ローラー21a,21bは、挿入された通帳80を、第1搬送路41に沿って磁気データ読み書き部22に搬送する。磁気データ読み書き部22は、通帳80の磁気ストライプ83に記録されている情報(利用者名や、印字最終ページ等の情報)を読み取る。3つの搬送ローラー21c〜21eは、通帳80を光学読み取り部25に搬送し、光学読み取り部25は、通帳のページ情報を読み取ると共に最終印字行を検知する。仮に、印字すべきページとは異なるページが開かれている場合には、搬送ローラー21eは、通帳80を頁替え部26に搬送し、頁替え部26は、印字すべき所定のページが開かれるように、ページ捲りを行う。印字すべきページ及び行が確定すると、2つの搬送ローラー21e,21dは逆回転駆動され、通帳80は、印字部23に搬送される。印字部23は、図示しない制御部からの指示に従い、口座残高や取引履歴を通帳80に印字する。その後、3つの搬送ローラー21a〜21cは逆回転駆動され、印字された後の通帳80は、通帳挿入口20から排出される。
ここで、通帳80のすべてのページに印字されて、更に未印字の情報が存在する場合には、新規通帳の発行処理が実行される。具体的には、以下の処理が行われる。まず、磁気データ読み書き部22は、利用者により挿入された通帳(古い通帳)の磁気ストライプ83に全ページ印字完了を示す情報、及び新規通帳発行完了を示す情報を記録する。3つの搬送ローラー21a〜21cは、古い通帳80を通帳挿入口20から排出する。ピックアップローラー27は、通帳群80zから1冊の新規通帳を第2搬送路42に繰り出し、2つの搬送ローラー21f,21gは、新規通帳を光学読み取り部25に搬送する。光学読み取り部25は、新規通帳の印字可能な最初のページが開かれているか否かを判断する。最初のページが開かれている場合には、2つの搬送ローラー21d,21eは、新規通帳を印字部23に搬送する。一方、最初のページが開かれていない場合には、頁替え部26はページを捲って最初のページを開き、2つの搬送ローラー21d,21eは新規通帳を印字部23に搬送する。印字部23は未印字の情報を印字し、3つの搬送ローラー21a〜21cは、新規通帳を通帳挿入口20から排出する。このとき、図1に示す利用者操作部240は、新規通帳発行の旨を表示すると共に、現金自動預け払い機200が備える図示しないスピーカーから音声により新規通帳の取り忘れを注意する旨のアナウンスが流れる。
A3.通帳回収処理:
上述したように新規に発行された通帳が通帳挿入口20から排出された後、所定期間経過後においてもなお、通帳挿入口20に新規通帳が存在する場合には、利用者が新規通帳を取り忘れたものとして、新規通帳の回収処理が実行される。
まず、ゲート24は、第1搬送路41と第3搬送路43とを接続させる。5つの搬送ローラー21a〜21d,21hは、取り忘れられた新規通帳を、通帳挿入口20から第1搬送路41及び第3搬送路43を介して通帳収納装置10に搬送する。通帳収納装置10は、取り忘れた通帳を収納庫18の内部に収納する。
図6は、通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第1の説明図である。また、図7〜図13は、通帳収納装置10における通帳収納動作を示す第2〜8の説明図である。図6〜図13は、この順序で時系列に沿った順序に並んでいる。なお、図6〜13は、いずれも図2と同様に通帳収納装置10を側面から見た図である。
図6に示すように、取り忘れられた新規通帳(以下、説明の便宜上「第1通帳」と呼ぶ)80aが、第2搬送路42を搬送されてくると、落とし込みローラー14は、第1通帳80aを収納庫18の内部に搬送する(落とし込む)。このときの第1通帳80aの搬送方向d0は、案内部11に向かう方向となっている。なお、図6の例では、第1通帳80aの先端部t1は、第1アーム部12aに接触している。
図7に示すように、第1通帳80aがさらに搬送されると、第1アーム部12aは、第1通帳80aに押されて上方に回転することにより第1通帳80aの搬送方向の変化を抑制する。また、このとき、第1アーム部12aは、第1通帳80aの開いたページを押さえ付け、第1通帳80aの姿勢を、綴じ目から開いた状態を維持させる。図7に示すように、第1通帳80aの先端部t1は、案内部11に接触し、第1通帳80aの先端部分84は湾曲する。このとき、第1通帳80aの搬送方向は、先端部t1が案内部11に接触したことにより、図6に示す第2搬送路42から案内部11に向かう方向d0から、略水平な方向d1に変化する。
図8に示すように、第1通帳80aがさらに搬送されると、第1通帳80aは案内部11の斜面SLに沿って搬送され、案内部11の一部が頂部分を越える。図8の例では、第1通帳80aの背山81が案内部11の頂部分を越え、第1通帳80aの先端部t1が第2アーム部12bに接触している。第2アーム部12bは、通帳80の先端部t1と接触すると、上方に回転移動する。図8の例では、第1通帳80aは落とし込みローラー14から離れ、第1アーム部12aは下方に回転する。第1通帳80aは、落とし込みローラー14から離れるため、それまでの搬送の勢いと自重とにより、さらに斜め下方に搬送される(落下する)。
図9に示すように、第1通帳80aの一部が収納部Smに配置されると、第1通帳80aの搬送は終了し、第1通帳80aの収納は完了する。このとき、先端部t1側のページは、第2アーム部12bにより押さえ付けられる。一方、後端部t11側のページは、案内部11の頂を挟んで斜面SLの表面に沿って配置され、第1アーム部12aによって押さえ付けられる。
図10に示すように、第1通帳80aが既に収納されている状態において、新たな通帳(以下、便宜上「第2通帳」と呼ぶ)80bが、第2搬送路42を搬送されてくると、落とし込みローラー14は、先ほどの第1通帳80aと同様に、第2通帳80bを収納庫18の内部に搬送する。図10の例では、第2通帳80bの先端部t2は、第1アーム部12aに接触している。
なお、この新たに収納されるべき第2通帳80bは、請求項における第1の通帳に相当する。また、既に収納されている第1通帳80aは、請求項における第2の通帳に相当する。
図11に示すように、第2通帳80bがさらに搬送されると、第2通帳80bの先端部t2は、斜面SL上に収納されている第1通帳80aに接触し、第2通帳80bの搬送方向は方向d1に変化する。ここで、方向d1は、既に収納されている第1通帳80aの通帳段差g1に向かう方向d2とは異なる方向である。したがって、図12に示すように、第2通帳80bが更に搬送された場合に、第2通帳80bの先端部t2は、第1通帳80aの通帳段差g1には衝突せず、第1通帳80aの先端部t1側のページの上に着地する。
図13に示すように、第2通帳80bがさらに搬送される(落下する)と、第2通帳80bは、第1通帳80aに重なるように収納部Smに配置されて、第2通帳80bの収納は完了する。このとき、第2通帳80bの先端部t2側のページは、第2アーム部12bにより押さえ付けられる。一方、第2通帳80bの後端部t21側のページは、第1通帳80aの後端部t11側のページの上に配置され、第1アーム部12aによって押さえ付けられる。
図14は、第1の比較例の通帳収納装置を模式的に示す断面図である。第1の比較例の通帳収納装置300は、従来における通帳収納装置であり、収納庫310と、搬送ローラー321とを備えている。収納庫310は、搬送路341と接続されている。
第1の比較例の通帳収納装置300では、搬送路341を搬送されてきた通帳(取り忘れられた通帳)80は、搬送ローラー321により、収納庫310の内部に搬送される。収納庫310の内部に搬送された通帳80は、収納庫310内を重力に従って自由落下し、収納庫310の底に堆積される。このように、通帳80は、収納庫310内を自由落下して収納されるので、図14に示すように、収納庫310内にランダムに堆積される。したがって、収納庫310の高さ方向の寸法は、多数の通帳80を収納するために非常に長く構成され、通帳収納装置300全体の大きさは非常に大きい。
図15は、第2の比較例の通帳収納装置を模式的に示す断面図である。第2の比較例の通帳収納装置400は、従来における通帳収納装置であり、搬送路441と、収納庫410と、2つの搬送ローラー421,422と、2つのアーム部22a,22bとを備えている。搬送路441は、カーブR1を有しており、カーブR1の下流において収納庫410と接続されている。2つのローラー421,422は搬送路441に配置され、通帳を搬送する。2つのアーム部22a,22bは、第1の実施例における2つのアーム部12a,12bと同じであるので、説明を省略する。
通帳収納装置400では、搬送ローラー421によりカーブR1に搬送された通帳は、カーブR1において反転され、印字面が下向きとなる。搬送ローラー422は、印字面が下向きとなった通帳を収納庫410内に搬送する。収納庫410に搬送された通帳は、2つのアーム部22a,22bにより、表紙面を押さえつけられ、綴じ目から開いた状態を維持されて、収納庫410の底面S10に収納される。このとき、新たに収納される通帳は、垂直方向から見た綴じ目の位置が、既に収納されている通帳の綴じ目の位置に一致するように重ねられて収納される。図15の例では、第3通帳80cが既に収納されており、第4通帳80dが第3通帳80cに重なるように収納される途中であり、第5通帳80eが搬送路411を搬送されている状態を表わしている。
図15に示すように、第4通帳80dの先端部t3側のページは、アーム部22aに押さえ付けられて第3通帳80cの表紙面上をスライドするように搬送される。ここで、第3通帳80cの表紙面には、背山81が形成されているため、第4通帳80dの先端部t3は、背山81に当たってしまう。この場合、第4通帳80dは、本来収納されるべき位置(第3通帳80cの上方)には収納されず、図15に示す状態のままで収納される。したがって、その後に搬送される第5通帳80eは、第4通帳80dが障害となり、正常に収納されないおそれがある。なお、仮に、通帳収納装置400において、通帳を反転させずに、印字面を上向きにして収納する構成を採用した場合、既に収納されている通帳の通帳段差に、新たに収納される通帳の先端部が当たるおそれがある。この構成においても、上述した印字面を下向きに搬送する場合と同様に、新たに収納される通帳が正常に収納されないおそれがある。
以上説明した第1,2の比較例の通帳収納装置300,400に対し、第1の実施例の通帳収納装置10は、収納庫18内に配置された案内部11によって、収納庫18内に搬送されてきた第2通帳80bの搬送方向を、既に収納されている第1通帳80aの通帳段差g1に向かう方向とは異なる方向に導くように構成されている。したがって、第2通帳80bが第1通帳80aの通帳段差g1に衝突することによる第2通帳80bの収納異常の発生を抑制することができる。加えて、収納庫18は、複数の通帳を収納する場合に、垂直方向から見た各通帳の綴じ目の位置が一致するように重ねて収納するので、収納庫18の高さ方向の長さを短く構成することができ、通帳収納装置10の小型化を実現できる。
また、2つのアーム部12a,12bにより、収納庫18内を搬送される通帳の姿勢を、開いた状態に維持させることができるので、搬送途中において通帳が閉じてしまうことによる収納異常の発生を抑制できる。また、第1アーム部12aにより、収納済みの第1通帳80aの後端部t11側のページを、案内部11の斜面SLの表面に沿って配置できるので、後続の第2通帳80bを第1通帳80aの上に着地させることができる。したがって、第2通帳80bの先端部t2が第1通帳80aの後端部t11に衝突してしまう、或いは、先端部t2が第1通帳80aの下に入り込むことを抑制できるので、収納された順に、下から上へと通帳を積層して正常に収納することができる。
また、案内部11は、斜面SLを有する山状の外観形状を有し、斜面SLにおいて通帳と接触するので、斜面SLの傾斜を利用して通帳の搬送方向を制御することができる。
B.第2の実施例:
図16は、第2の実施例の通帳収納装置の詳細構成を示す断面図である。第2の実施例の通帳収納装置10aは、案内部11aが上下に変位可能に構成されている点と、第1のアクチュエータ19aを備える点とにおいて、図3に示す通帳収納装置10と異なり、他の構成は、第1の実施例と同じである。
第1の実施例では、案内部11は、収納庫18の内部底面S1に固定配置されていたが、第2の実施例では、案内部11aは、上下(垂直方向)に変位可能に構成されている。図16では、実線で示す最も上方に変位した場合の案内部11aの配置位置と、破線で示す最も下方に変位した場合の案内部11aの配置位置とを示している。最も下方に変位した場合には、案内部11aは、収納庫18内に突出(露出)しておらず、底面S1はフラットな状態となる。第1のアクチュエータ19aは、案内部11aを上下に変位させる。
第1のアクチュエータ19aは、案内部11aを、新たな通帳の収納(搬送)が無い場合には最も下方に位置させ、新たな通帳の収納(搬送)が実行される際には最も上方に位置させる。このような案内部11aの変位は、以下の理由による。新たな通帳の収納が実行される際には、案内部11aを最も上方に位置させることにより、第1の実施例と同様にして、新たな通帳の収納異常の発生を抑制できるからである。一方、新たな通帳の収納が無い場合には、案内部11aを最も下方に位置させることにより、収納済みの通帳の後端部側のページが、案内部11aにより曲げられた状態に維持されることを抑制し、収納済みの通帳の折れや曲がりの発生を抑制できるからである。
以上の構成を有する第2の実施例の通帳収納装置10aは、第1の実施例の通帳収納装置10と同じ効果を有する。加えて、新たな通帳の収納が無い場合には、案内部11aを最も下方に位置させて収納庫18内に突出させないようにするので、案内部11aによる収納済みの通帳の折れや曲がりを抑制することができる。なお、前述の第1のアクチュエータ19aは、請求項における長さ調整部に相当する。
C.第3の実施例:
図17は、第3の実施例の通帳収納装置の詳細構成を示す断面図である。第3の実施例の通帳収納装置10bは、案内部11bが左右に変位可能に構成されている点と、第2のアクチュエータ19bを備える点とにおいて、図3に示す通帳収納装置10と異なり、他の構成は、第1の実施例と同じである。
第1の実施例では、案内部11は、収納庫18の内部底面S1に固定配置されていたが、第3の実施例では、案内部11bは、左右(水平方向)に変位可能に構成されている。図17では、実線で示す最も右に変位した場合の案内部11bの配置位置と、破線で示す最も左に変位した場合の案内部11bの配置位置を示している。第2のアクチュエータ19bは、案内部11bを左右に変位(スライド)させる。
通帳収納装置10bでは、案内部11bの配置位置を、通帳収納装置10が取り扱う通帳の大きさに応じて変位させるように構成されている。具体的には、第2のアクチュエータ19bは、通帳のサイズが大きい場合には案内部11bを左側に位置させ、通帳のサイズが小さい場合には案内部11bを右側に位置させる。このような案内部11bの変位は、以下の理由による。通帳のサイズが大きい場合には、案内部11bを左側に位置させることにより、収納済みの通帳の後端側のページが、案内部11bの斜面SLを越えて底面S1に達してしまい、斜面SLと底面S1との境界部分において通帳の曲がりが生じることを抑制できるからである。一方、通帳のサイズが小さい場合には、案内部11bを右側に位置させることにより、収納済みの通帳の後端が、斜面SL上において第1アーム部12aの先端よりも案内部11bの頂側に位置してしまい、通帳の後端側のページが第1アーム部12aにより押さえつけられず、斜面SLから浮いてしまうことを抑制できるからである。収納済みの通帳の後端側のページが斜面SLから浮いてしまった場合、後続の通帳が、この収納済みの通帳の下に入り込んでしまい、収納異常が発生するおそれがある。
案内部11bの配置位置は、予め保守者等が、通帳収納装置10において取り扱われる通帳のサイズに応じて、第2のアクチュエータ19bを制御して設定することができる。なお、通帳のサイズは、例えば、現金自動預け払い機200が使用される国によって異なり得る。
以上の構成を有する第3の実施例の通帳収納装置10bは、第1の実施例の通帳収納装置10と同じ効果を奏する。加えて、大きなサイズの通帳を収納する場合には、案内部11bを左側に位置させることにより、収納済みの通帳の曲がりを抑制できる。また、小さなサイズの通帳を収納する場合には、案内部11bを右側に位置させることにより、新たに収納しようとする通帳が収納済みの通帳の下に入り込むことによる収納異常の発生を抑制できる。なお、前述の第2のアクチュエータ19bは、請求項における位置調整部に相当する。
D.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
各実施例では、通帳は、収納庫18内において印字面Sbを上向きにして(表紙面Saを下向きにして)収納されていたが、これに代えて、第2の比較例と同様に、印字面Sbを下向きにして収納することもできる。この構成においても、第2通帳80bの搬送方向は、案内部11,11a,11bにより、既に収納されている第1通帳80aの背山81に向かう方向とは異なる方向に導かれるので、第2通帳80bの先端部t2が第1通帳80aの背山81に衝突することによる第2通帳80bの収納異常を抑制することができる。なお、この構成において、背山は、請求項における突状部に相当する。すなわち、一般には、収納庫の内部を搬送される第1の通帳の搬送方向を、第2の通帳が開いたときに形成される第2の通帳の突状部に向かう方向とは異なる方向に導くための案内部を、本発明の通帳収納装置に採用することができる。
D2.変形例2:
各実施例では、案内部11,11a,11bは、底面S1から突出した構成を有していたが、これに代えて、底面S1から離れて配置することもできる。具体的には、例えば、各実施例の11,11a,11bと同じ断面形状を有する柱状の部材を、底面S1から所定の距離だけ離して配置することもできる。この構成では、柱状部材の端面を、収納庫18の内部側面に固定することにより、柱状部材の位置を固定することができる。
また、案内部11,11a,11bの断面形状(収納庫18内を搬送される通帳の搬送方向と垂直な方向から見た断面形状)は、斜面SLを有する山形形状であったが、これに代えて、円形や、楕円形など他の形状とすることもできる。
D3.変形例3:
各実施例では、第1アーム部12aは、収納済みの通帳の後端部側のページと接触して押さえ付けていたが、これに代えて、収納済みの後端部側のページと接触しない構成とすることもできる。この構成においても、収納庫18内を搬送される通帳と接することにより、通帳の姿勢を、綴じ目から開いた状態を維持させることができ、搬送途中で通帳が閉じてしまうことによる通帳の収納異常を抑制できる。また、2つのアーム部12a,12bの少なくとも一方を省略することもできる。例えば、取り扱う通帳が開いた状態を維持し易い構成の通帳であれば、これら2つのアーム部12a,12bをいずれも省略することもできる。このような構成においても、収納庫18内を搬送される第2通帳80bは、案内部11,11a,11bにより搬送方向を制御されるので、収納異常の発生を抑制できる。なお、この構成においては、落とし込みローラー14が、請求項における通帳搬送部に相当する。
D4.変形例4:
各実施例では、収納済みの通帳の後端部側のページは、案内部11,11a,11bの頂を越えて、斜面SLの表面に沿って配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、通帳の全ての部分が、収納部Smに配置されるように通帳を収納することもできる。この構成においても、新たに収納される通帳の搬送方向を、案内部11,11a,11bにより、収納済みの通帳の通帳段差に向かう方向とは異なる方向に導くことができるので、新たに収納しようとする通帳が、収納済みの通帳の通帳段差に当たってしまうことを抑制できる。すなわち、一般には、第2の通帳の少なくとも一部を収納する収容部を、本発明の通帳収納装置に採用することができる。
D5.変形例5:
各実施例では、収納庫18内を搬送される通帳は、搬送途中において落とし込みローラー14から離れていたが、これに代えて、収納されるべき位置に搬送されるまで落とし込みローラー14から離れないようにすることもできる。このような構成により、新たに収納する通帳を、収納すべき位置(垂直方向から見て、新たに収納される通帳の綴じ目の位置が既に収納されている通帳の閉じ目の位置と一致する位置)に確実に配置させることができる。
D6.変形例6:
第2の実施例では、案内部11aは、新たな通帳の収納(搬送)の有無に応じて変位されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、収納済みの通帳の数に応じて案内部11aを変位させることもできる。具体的には、収納済みの通帳の数が増えるに従い、案内部11aを上方に変位させることもできる。収納済みの通帳の数が増えるに従って、最上段に収納されている通帳の通帳段差の位置は上方に移動することとなる。したがって、収納済みの通帳の数が増えるに従って、案内部11aを上方に変位させることにより、新たに収納する通帳が、収納済みの通帳の通帳段差に確実に衝突しないようにすることができる。この構成では、収納済みの通帳の数や、収納済みの通帳群の高さを検知する機能部を備えると共に、第1のアクチュエータ19aが案内部11aを連続的に又は段階的に変位させることが好ましい。
また、案内部11aの変位のタイミングを第2の実施例とは若干異ならせることにより、収納される第2通帳80bにおいて案内部11aと接触する部分を、先端部t2とは異なる他の部分とすることもできる。具体的には、第2通帳80bの収納が開始されてしばらくは、案内部11aを低い位置に配置しておき、第2通帳80bの先端部が、案内部11aの頂の上方を越えた後に、案内部11aを最も上方に変位させることもできる。この構成では、案内部11aの頂は、第2通帳80bの先端部t2とは異なる部分に接触して、第2通帳80bの搬送方向を変える。
D7.変形例7:
第2の実施例では、案内部11aを上下に変位させることにより、案内部11aの底面S1からの突出方向の長さを調整していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、案内部を、2つの斜面を構成する2つの板状部材を頂部分において回動可能に接合して構成し、底面S1におけるこれら2つの板状部材間の距離を狭める又は拡げることにより、2つの板状部材の少なくとも一方の斜面の傾斜角度を変化させて、案内部の底面S1からの突出方向の長さを調整することもできる。すなわち、一般には、任意の方法により案内部の内側面からの突出方向の長さを調整する長さ調整部を、本発明の通帳収納装置に採用することができる。
D8.変形例8:
各実施例では、通帳収納装置10,10a,10bは、現金自動預け払い機200に搭載されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通帳記帳の専用機に搭載することもできる。また、通帳発行の専用機に搭載することもできる。また、このように他の装置に搭載されることに代えて、通帳を収納するための専用機として構成することもできる。また、本実施例では、通帳収納装置は、利用者が取り忘れた新規発行の通帳を収納する目的であったが、本発明はこれに限定されるものではない。通帳が新規に発行されない場合であっても、通帳挿入口20から排出された印字後の通帳が利用者により取り忘れられた場合に、かかる取り忘れられた通帳を収納することもできる。すなわち、一般には、任意の目的で通帳を収納する通帳収納装置を、本発明の通帳収納装置として採用することができる。
10,10a,10b…通帳収納装置、11,11a,11b…案内部、12a…第1アーム部、12b…第2アーム部、13a,13b…軸、14…落とし込みローラー、18…収納庫、19a…第1のアクチュエータ、19b…第2のアクチュエータ、20…通帳挿入口、21a〜21h…搬送ローラー、22…磁気データ読み書き部、22a…第1アーム部、22b…第2アーム部、23…印字部、24…ゲート、25…光学読み取り部、26…頁替え部、27…ピックアップローラー、30…通帳発行部、41…第1搬送路、42…第2搬送路、43…第3搬送路、80…通帳、80a…第1通帳、80b…第2通帳、80c…第3通帳、80d…第4通帳、80e…第5通帳、80z…通帳群、81…背山、82…綴じ目、83…磁気ストライプ、84…先端部分、100…通帳処理部、200…現金自動預け払い機、210…前面部、220…カード挿入口、230…硬貨投入口、240…利用者操作部、300…通帳収納装置、310…収納庫、321…搬送ローラー、341…搬送路、400…通帳収納装置、410…収納庫、411…搬送路、421,422…搬送ローラー、441…搬送路、d0〜d2…方向、S1,S10…底面、t1〜t3…先端部、g,g1…通帳段差、R1…カーブ、SL…斜面、Sa…表紙面、Sb…印字面、t11,t21…後端部

Claims (6)

  1. 複数の通帳を収納するための通帳収納装置であって、
    前記複数の通帳を、それぞれ開いた状態で互いに重ねて収納するための収納庫と、
    第1の通帳を、開いた状態で、前記収納庫に既に収納されている第2の通帳に重なる位置に搬送する通帳搬送部と、
    前記第1の通帳の先端部を、前記第2の通帳が開いたときに形成される前記第2の通帳の突状部に向かう方向とは異なる方向で、前記第2の通帳の先端部の上に配置するように搬送するための案内部と、
    を備え
    前記案内部は、前記通帳搬送部に対して突出させた山型形状を形成し、前記収納庫よりも前記第1の通帳の搬送方向において上流側に配置され、
    前記通帳搬送部は、第1のアーム部と第2のアーム部とを有し、
    前記第2の通帳は、前記第2のアーム部によって前記第2の通帳の先端部を押さえ付けられ、前記第1のアーム部によって前記第2の通帳の後端部を前記山型形状の側面に沿って押さえ付けられて収納され、
    前記第1の通帳は、前記案内部に接触して前記第2の通帳の上に重なって配置され、前記第2のアーム部によって前記第1の通帳の先端部を押さえ付けられ、前記第1のアーム部によって前記第1の通帳の後端部を押さえ付けられて収納される、
    ことを特徴とする通帳収納装置。
  2. 請求項1に記載の通帳収納装置において、さらに、
    前記案内部の前記内側面からの突出方向の長さを調整する長さ調整部を備える、通帳収納装置。
  3. 請求項2に記載の通帳収納装置において、
    前記長さ調整部は、前記通帳搬送部が前記第1の通帳を搬送する場合に前記案内部の前記長さを大きくし、前記通帳搬送部が前記第1の通帳を搬送しない場合に前記案内部の前記長さを小さくする、通帳収納装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通帳収納装置において、さらに、
    前記案内部を、前記第1の通帳の搬送方向に沿った方向に変位させる位置調整部を備える、通帳収納装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通帳収納装置において、
    前記突状部は、前記第2の通帳の印字面側において複数ページが積層することにより形成された段差である、通帳収納装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の通帳収納装置を備える、現金自動預け払い機。
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