JP5120226B2 - 媒体取扱装置 - Google Patents
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Description
従来の通帳を取扱う帳票取扱装置は、取忘れられた通帳を装置内に回収する場合に、通帳の折り目を搬送方向の直交方向として搬送路で搬送し、通帳の先端を通帳退避部に突っ込んでその折り目を折畳み用の空間に位置させ、その空間に配置されたゲートローラにより通帳の中央部を押圧して通帳を折畳み、折畳んだ状態の通帳を搬送路で搬送して取忘れ通帳の収納部に集積して回収している(例えば、特許文献1参照。)。
また、通帳には印字方向の直交方向に折り目が設けられた通帳(縦折り通帳という。図6参照)や印字方向と平行に折り目が設けられた通帳(横折り通帳という。図7参照)といった各種の通帳が存在し、これらを同一機構で折畳み、整然と集積することは困難であるという問題がある。
なお、図3は正面板を除いた状態で示してある。
2は通帳ユニット1の取込機構であり、媒体としての通帳を装置の内部に取込む部位であって、通帳を挿入するための媒体挿入口としての通帳挿入口3、通帳挿入口3を開閉するシャッタ4、挿入された通帳を幅寄せして搬送状態を整位する幅寄せ部5、通帳の磁気ストライプ等に記録されている口座番号や記帳最終頁とその最終行等の通帳情報を読み書きする磁気ヘッドを有する読取書込部6、通帳を搬送するための一対のローラを対向配置した複数の搬送ローラ7を有する取込搬送路8、および通帳挿入口3に開いた状態でセットされた通帳の幅(搬送方向と直交する方向の長さをいう。)を検出するための図示しない幅検出センサ、開いた状態で挿入された通帳の搬送方向の長さを検出する図示しない長さ検出センサ等が設けられており、シャッタ4、読取書込部6の磁気ヘッドはそれぞれ図示しない個別のモータで駆動され、その他の搬送ローラ7等の取込機構2の可動部材はモータ9により駆動される。
本実施例の通帳ユニット1は、縦折り通帳18と横折り通帳19との2種類の通帳を、混在させて取扱うように構成されている。
縦折り通帳18は、図6に示すように、通帳記帳時の印字方向の中央に、印字方向の直交方向に沿って設けられた綴じ目を折り目18aとして二つ折りにされる冊子であって、折り目18aの方向に搬送され、搬送方向に沿った両端部が開放端18bとなる。
20は払込ユニットであり、通帳ユニット1の印字部13を共用するために、通帳ユニット1に隣接して併設された、払込先の口座番号や払込金額等が記入された払込書等の単票を取扱うユニットであって、払込書を挿入するための払込書挿入口21、挿入された払込書の記入事項等を読取るスキャナ部22、払込取引の終了後に印字部13で取引日時や取引店舗等の必要事項が印刷された取引済みの払込書を収納する払込書収納庫23、24、および払込書を搬送するための一対のローラを対向配置した複数の搬送ローラ25を有する払込書搬送路26等が設けられており、払込書搬送路26の払込書挿入口21の反対側の端部は、頁マーク読取部12と印字部13との間で印字搬送路15に接続している。
本実施例の通帳ユニット1および払込ユニット20は、図示しない本体装置としての現金自動預払機に上下に並べて装着されている。
本実施例の取忘れ通帳の収納部16は、図2〜図4に示すように、正面板31、2枚の側板32(図3、図4参照)、正面板31に対向配置された背面板33、および底板34からなる上方が開放された筐体であって、正面板31と、2枚の側板32と、背面板33と、底板34とで囲まれた媒体収納空間35に、二つ折りの通帳を開いた状態で、かつ立位で収納する収納部である。
なお、以下の説明においては、搬入口38に最も近接した位置に設けられたフィードローラ14aとプレスローラ14bとで構成される搬送ローラ14を、特に搬入口ローラ39という。
このような突条43は、図8に示すように、縦折り通帳18の折れ目18aを避けた位置に配置され、その両側の背面板33の媒体収納空間35側に、それぞれ凹部45が形成される。
53は幅寄せ部5の幅寄せガイドであり、基準面50に対向配置され、基準面50の方向に往復移動可能に構成されており、取込搬送路8を搬送される通帳を基準面50に押付けて通帳の搬送状態を、図5に2点差線で示す縦折り通帳18のように整位する機能を有している。
56は寄せ検知センサであり、取込搬送路8の基準面50側の側縁部に設けられた光学式のセンサであって、取込搬送路8を搬送される通帳の幅方向の側端部の通過を検出する機能を有している。
これにより、収納部16に収納された縦折り通帳18の折れ目18aが、突条43に乗り上げることが防止され、縦折り通帳18の折り目18aを、拡大された収納幅T2の間に収納することを保証することができる。
なお、以下に示す作動は、通帳ユニット1の図示しない制御部が、図示しない記憶部に格納されているプログラムによって、上記した各部を制御して実行するものである。
また、以下においては、通帳として縦折り通帳18(以下、単に通帳18という。)が用いられる場合について説明する。
通帳18の幅を正常と判定した制御部は、図10に示すように、取込機構2のモータ9によって取込搬送路8の搬送ローラ7を回転させ、通帳18を通帳情報読取位置まで搬送して停止させ、長さ検出センサによって通帳18の長さを判定し、通帳18の長さを正常と判定した場合は、シャッタ4を閉作動させ、通帳18の長さを正常と異常した場合は、搬送ローラ7を逆転させて通帳18を操作者へ返却し、返却後にシャッタ4を閉作動させる。
S1、制御部は、その時計機能によって、図13に示す記帳済みの通帳18を通帳挿入口3に最も近接した搬送ローラ7に挟持させて停止させたときからの経過時間を計測しながら待機しており、経過時間が所定の待ち時間である受取待ち時間を経過したときに、ステップS2へ移行する。経過時間が受取待ち時間以内の場合は前記の待機を継続する。
S4、走行監視センサ55により通帳18の先端を検知した制御部は、搬送ローラ7を回転させて、通帳18を走行監視センサ55から所定の距離搬送し、通帳18を図15に示す取込搬送路8の幅寄せ位置、つまり寄せ検知センサ56を通帳18の先端部で覆うことが可能な位置へ搬送して停止させる。
寄せ検知センサ56が通帳18を検知しない場合は、幅寄せが必要と判定してステップS6へ移行する。
その後に制御部は、ステップS5へ戻り、寄せ検知センサ56によって通帳18が幅寄せされたか否かを再判定し、寄せ検知センサ56が通帳18を検知した場合はステップS7へ移行する。
この幅寄せ動作を行うことによって、通帳18の折れ目18aを収納部16の凹部45に確実に位置させることができ、開いた状態の通帳18を収納部16に容易に収納することができる。
このとき、本実施例の収納部16は、図8に示すように、縦折り通帳18の折り目18aが、拡大された収納幅T2を形成する凹部45に位置しているので、縦折り通帳18の復元力による背面板33および正面板31との摩擦力が低減されており、開いた状態で収納された縦折り通帳18を容易に底板34上へ落下させることができる。
以上は、縦折り通帳18の場合を例に説明したが、横折り通帳19の場合も同様である。
この場合に横折り通帳19の収納部16への収納は、横折り通帳19が搬入口38から媒体収納空間35に放出されると、図18に示すように、横折り通帳19はその復元力によって、折り目19aを突条43に、開放端19bを正面板31に接触させながら自重により落下していく。
また、本実施例の取忘れ通帳の収納部16は、開いた状態の通帳を立位で収納するので、通帳挿入口3から直線で配置した搬送路を鈍角に曲げるだけで収納部16に収納することができ、1枚の紙に較べて曲げ搬送が難しい通帳の搬送および収納を容易に行うことができると共に、簡素な構成で取忘れ通帳の収納部16へ通帳を搬送することができ、通帳ユニット1の小型化を図ることができる。
なお、本実施例では、突条43の裏側の凹部44に、検出部材としてのセンサプリズム41cを収容するとして説明したが、検出部材としての発光部41aまたは受光部41bを凹部44に収容して、発光部41aと受光部41bとを直接対向配置するようにしてもよい。
2 取込機構
3 通帳挿入口
4 シャッタ
5 幅寄せ部
6 読取書込部
7、14、25 搬送ローラ
8 取込搬送路
9、17 モータ
10 印字機構
11 頁めくり部
12 頁マーク読取部
13 印字部
13a 印字ヘッド
14a フィードローラ
14b プレスローラ
15 印字搬送路
16 収納部
18 縦折り通帳(通帳)
18a、19a 折り目
18b、19b 開放端
19 横折り通帳
20 払込ユニット
21 払込書挿入口
22 スキャナ部
23、24 払込書収納庫
26 払込書搬送路
27a〜27d 切替ブレード
31 正面板
32 側板
33 背面板
34 底板
35 媒体収納空間
37a、37b ガイド板
38 搬入口
39 搬入口ローラ
41 収納媒体検出センサ
41a 発光部
41b 受光部
41c センサプリズム
43 突条
44、45 凹部
50 基準面
52 側方ガイド
53 幅寄せガイド
55 走行監視センサ
56 寄せ検知センサ
Claims (2)
- 二つ折りの媒体を開いた状態で、かつ立位で収納する収納部を備えた媒体取扱装置であって、
前記収納部に、
前記媒体を搬入する搬入口が設けられた正面板と、
前記正面板に媒体収納空間を挟んで対向配置され、前記媒体の搬送方向に沿って設けられたコの字状断面形状の突条を有する背面板と、
前記正面板と前記背面板とのそれぞれの前記媒体収納空間の反対側に対向配置された検出部材を有し、前記媒体収納空間に収納された媒体の存在を検出する収納媒体検出センサと、を設け、
前記突条を、前記媒体収納空間に収納される、搬送方向に沿った折り目を有する媒体の前記折り目を避けた位置に設けると共に、前記背面板側に配置される前記検出部材を、前記突条の前記媒体収納空間の反対側に形成された凹部に収容したことを特徴とする媒体取扱装置。 - 請求項1において、
前記収納部の搬入口に前記媒体を搬送する搬送路を備え、
前記搬送路の、前記媒体の搬送方向に沿った一の側方に基準面を設けると共に、前記基準面側の側縁部に、前記搬送路を搬送される媒体の側端部の通過を検出する寄せ検知センサを設け、
前記寄せ検知センサが、前記媒体の通過を検出しないときに、当該媒体を前記基準面に押付けて搬送状態を整位することを特徴とする媒体取扱装置。
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