JP2016057687A - 媒体処理装置 - Google Patents

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太田 裕二
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裕二 太田
直人 近藤
Naoto Kondo
直人 近藤
高田 敦
Atsushi Takada
敦 高田
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Abstract

【課題】構成を簡素化し得る。
【解決手段】現金自動取引装置1は、紙幣を収容する収容器22と、収容器22に収容された紙幣を挟持して移動させる媒体挟持部29と、媒体挟持部29を移動させる駆動力を発生する媒体挟持部駆動部48と、収容器22に接続された入出金部搬送路24を搬送される紙幣の搬送方向を切り替える切替器25と、媒体挟持部駆動部48の駆動力を伝達させて切替器25を駆動するブレード駆動部41とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は媒体処理装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、顧客との間で紙幣の授受を行う入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別すると共に紙幣の記番号を識別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
このような現金自動取引装置には、ソレノイドでブレードを回動させることにより、紙幣の搬送路を切り替えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−354774号公報
そのような現金自動取引装置は、ブレードを駆動するためにロータリーソレノイドを用いていたため、構成が複雑になってしまっていた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、構成を簡素化し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、媒体を収容する収容器と、収容器に収容された媒体を挟持して移動させる媒体挟持部と、媒体挟持部を移動させる駆動力を発生する駆動部と、収容器に接続された搬送路を搬送される媒体の搬送方向を切り替える切替器と、駆動部の駆動力を伝達させて切替部を駆動する駆動伝達部とを設けるようにした。
この媒体処理装置は、媒体の搬送方向を切り替える切替器を駆動させるための駆動部を、媒体挟持部を移動させるための駆動部とは別途設けることなく、媒体挟持部の移動に連動して切替器を駆動させることができる。
本発明によれば、媒体の搬送方向を切り替える切替器を駆動させるための駆動部を、媒体挟持部を移動させるための駆動部とは別途設けることなく、媒体挟持部の移動に連動して切替器を駆動させることができる。かくして本発明は、構成を簡素化し得る媒体処理装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による投入ポジションにおける入出金部の構成を示し、(A)は左側面図、(B)は正面図である。 第1の実施の形態による入出金部の繰出移動動作を示す左側面図である。 第1の実施の形態による繰出ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による入出金部の集積移動動作を示す左側面図である。 第1の実施の形態による集積ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による受渡ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による入出金部の集積移行腕部退避動作を示す左側面図である。 第1の実施の形態による入出金部の集積ポジションにおいてブレード及びリンクが入金搬送路切替方向へ回動した状態の入出金部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による繰出ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による入出金部の集積移動動作を示す左側面図である。 第2の実施の形態による集積ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第3の実施の形態による入出金部の繰出移行腕部退避動作を示す左側面図である。 第1の実施の形態による組み立て間違いの状態の入出金部の構成を示す左側面図である。 第3の実施の形態による前側腕部通常状態の入出金部の構成を示す左側面図である。 第4の実施の形態による集積ポジションにおける入出金部の構成を示し、(A)は左側面図、(B)は正面図である。 第4の実施の形態による繰出ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第5の実施の形態による繰出ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 第5の実施の形態による集積ポジションにおける入出金部の構成を示す左側面図である。 他の実施の形態による切替器及びリンクの構成を示す斜視図である。 他の実施の形態による搬送分岐部分の構成を示す左側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉鎖する。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部(図示せず)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左、右、上及び下をそれぞれ左側、右側、上側及び下側として説明する。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、内部に紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。紙幣入出金機10は、大きく分けて、上下方向のほぼ中央よりも上側部分を占める上部ブロック10Uと、その下側部分を閉める下部ブロック10Lとにより構成されている。
[1−2−1.上部ブロックの構成]
上部ブロック10Uには、全体を統括制御する紙幣制御部12と、顧客との間で紙幣を授受する入出金部14と、紙幣を各部へ搬送する搬送部15と、紙幣を鑑別する鑑別部16と、紙幣を一時的に収納する一時保留部17と、偽券と鑑別された紙幣を収納する偽券庫18とが設けられている。
紙幣制御部12は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理や各部の動作を制御する処理等、種々の処理を行う。また紙幣制御部12は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部13を有しており、この記憶部13に種々の情報を記憶させる。
入出金部14は、上部ブロック10U内における前側上部に位置している。この入出金部14は、顧客から入金された紙幣及び顧客へ出金すべき紙幣を収容する収容器22を内部に有しており、その上方をシャッタ11により開閉し得るようになっている。収容器22内には、複数の紙幣が紙面を前後方向に向けて集積された状態で、すなわち前後方向に沿って整列された状態で収容される。
また収容器22の下方には、図3に示すように取込口23i、取込搬送路24i、切替器25、入出金搬送路24io、放出搬送路24o及び放出口23oが設けられている。この取込搬送路24i、入出金搬送路24io及び放出搬送路24oにより入出金部搬送路24が形成されている。
取込口23iは収容器22における下端の前側に、放出口23oは収容器22における下端の後側に、それぞれ配置されている。また取込口23i及び放出口23oは、それぞれ下側の取込搬送路24i及び放出搬送路24oを介して搬送分岐部分24bにおいて入出金搬送路24ioと接続されている。入出金搬送路24ioは、双方向搬送路であり、搬送部15と接続されている。搬送分岐部分24bには、回動可能に構成された切替器25が設けられており、入出金搬送路24ioと取込搬送路24i又は放出搬送路24oとの紙幣の搬送路を切り替える。
切替器25は、回動自在に支持され入出金部搬送路24に対して直交し左右方向に伸びるブレードシャフト26と、側面視で楔形に形成され左右方向に所定の間隔を隔てて当該ブレードシャフト26に櫛歯状に固定された複数のブレード27とにより構成される。この切替器25は、ブレードシャフト26の一端部がリンク28の下端部と固定されており、リンク28の回動に伴ってブレードシャフト26が回動する。
紙幣入出金機10は、切替器25のブレードシャフト26を一方向及び他方向に回動させてブレード27の回動位置を変えることで、分岐箇所での搬送方向を切り替える。図5に示す繰出ポジションでは、切替器25は、顧客から投入された紙幣を搬送部15に繰り出すために、ブレード27を繰出搬送路切替位置としての入金搬送路切替位置とし、取込搬送路24iを通り取込口23iから搬送されている紙幣の搬送分岐部分24bでの搬送方向を、入出金搬送路24ioとする。一方で図7に示す集積ポジションにおいては、切替器25は、顧客へ出金する紙幣を収容器22に集積するために、ブレード27を集積搬送路切替位置としての出金搬送路切替位置とし、入出金搬送路24ioを通り搬送されてくる紙幣の搬送分岐部分24bでの搬送方向を、放出搬送路24oとする。これにより、紙幣を入金する際に収容器22から取込搬送路24iを介し搬送されてくる紙幣は入出金搬送路24ioへ搬送され、一方、紙幣を出金する際に入出金搬送路24ioから搬送されてくる紙幣は放出搬送路24oを介し収容器22へ搬送される。
搬送部15(図2)は、上部ブロック10U内における下端部分に、すなわち紙幣入出金機10全体における上下のほぼ中央を前後方向に横切るように位置しており、全体的に上下方向に薄く前後方向に細長い形状となっている。この搬送部15内には、多数の回転するローラや紙幣を案内するガイド等が適宜配置されており、紙幣の短手方向を進行方向として、主に前後方向に沿って搬送させるような直線状の搬送路が形成されている。また搬送部15内には、複数の切替部が配置されている。各切替部は、図中三角形で示すブレード及びその周囲に配置された複数のローラにより構成されている。ブレードは、左右方向から見て楔形に形成されており、回動して傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を2通りに切り替える。各ローラは、紙幣の搬送路を挟んで互いに対向するように配置されている。この切替部は、紙幣制御部12の制御に従い、各紙幣の搬送先に応じてブレードの傾斜方向を変化させると共に各ローラを所定の回転方向へ回転させることにより、紙幣の搬送方向を偽券庫18、紙幣収納庫20、リジェクト庫19、一時保留部17及び入出金部14へ適宜切り替えて所望の搬送先へ搬送する。
鑑別部16は、上部ブロック10U内における前端であって入出金部14の下に隣接する位置に設けられ、内部に複数種類のセンサが組み込まれており、搬送される紙幣の金種、真偽、正損(損傷しているか否か)、及び搬送状態を認識し、その鑑別結果を紙幣制御部12へ送出する。また鑑別部16は、紙幣に付された記番号を識別し、その識別結果を紙幣制御部12へ送出する。
一時保留部17は、上部ブロック10U内における前後方向のほぼ中央部であって搬送部15の上に隣接する位置に設けられ、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒形状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を収納し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出すようになっている。
偽券庫18は、上部ブロック10U内における後端近傍であって、搬送部15の上に隣接する位置に設けられており、内部に紙幣を収納する空間を有している。この偽券庫18は、鑑別部16及び紙幣制御部12により偽造紙幣(以下、偽券と呼ぶ)と判断された紙幣が搬送部15により搬送されてくると、これを内部に収納する。
[1−2−2.下部ブロックの構成]
下部ブロック10Lには、再利用すべきでない紙幣を収納するリジェクト庫19と、再利用可能な紙幣を収納する5個の紙幣収納庫20(20A、20B、20C、20D及び20E)とが設けられている。
リジェクト庫19は、下部ブロック10L内における最も前側且つ上寄りに位置しており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。因みにリジェクト庫19は、上下方向の長さが下部ブロック10Lの半分程度となっている。このリジェクト庫19は、鑑別部16及び紙幣制御部12により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部15により搬送されて来ると、当該紙幣を内部に収納する。
下部ブロック10L内におけるリジェクト庫19の後方には、前側から後側へ向けて順に紙幣収納庫20A、20B、20C、20D及び20Eが設けられている。各紙幣収納庫20(20A、20B、20C、20D及び20E)は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。各紙幣収納庫20は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫20は、鑑別部16及び紙幣制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部15により搬送されてくると、当該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫20は、紙幣制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部15に受け渡す。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部16による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び紙幣制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され、さらに入出金口5から紙幣が投入されると、投入された紙幣を入出金部14から1枚ずつ鑑別部16に搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部16の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された入金受入紙幣については一時保留部17に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された入金リジェクト紙幣については、搬送部15に貯留する。やがて現金自動取引装置1は、入出金部14の収容器22から全ての紙幣を取り込み終えると、搬送部15に貯留している入金リジェクト紙幣を入出金部14へ戻して、シャッタ11を開くことで顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部17に収納している入金受入紙幣のうち収納可能と判定された再利用可能な紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫20へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、損傷の程度が大きいリジェクト紙幣についてはリジェクト庫19へ、偽券については偽券庫18へそれぞれ搬送して収納する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫20から紙幣を繰り出して鑑別部16に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部16の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された出金可能紙幣については入出金部14に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された出金リジェクト紙幣についてはリジェクト庫19に搬送して収納する。そして要求金額分の紙幣が入出金部14へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタ11を開ける。これにより入出金部14内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。
[1−3.入出金部の構成]
図3に示すように、入出金部14は主に、収容器22、ビルプレス30、プールガイド31、分離繰出部32及び集積部33により構成されている。
収容器22は、紙幣を収容する空間を有し、プールガイド31、ビルプレス30及び底板により囲まれて構成され、シャッタ11が後方へ移動することにより外部へ開放される一方、当該シャッタ11が前方へ移動することにより外部から閉鎖される。
分離繰出部32は、ピックアップローラ34、フィードローラ35及びゲートローラ36により構成されている。ピックアップローラ34は、収容器22の前側における底板の上方に設けられ、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい高摩擦部材が取り付けられており、図3中反時計回り(繰出方向)に回転することにより、底板上に立位の状態の紙幣を取込搬送路24i側に送り出す。フィードローラ35は、ピックアップローラ34に対し紙幣の繰出方向の下流側である下側に設けられ、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい高摩擦部材が取り付けられており、図3中反時計回り(繰出方向)に回転することにより、ピックアップローラ34によって送り出された紙幣を取込口23iを介して取込搬送路24iへと繰り出す。ゲートローラ36は、フィードローラ35の後側に対向配置され、紙幣の繰出時には回転しないことにより収容器22から送り出されてきた紙幣を1枚ずつ分離する。
プールガイド31は、側面視台形状の厚板部材であり、収容器22内の紙幣の面とほぼ平行な平面である紙幣当接面が形成されており、収容器22の前側において紙幣の繰出方向の直交方向(すなわち前後方向)にモータ等のプールガイド駆動部37により往復移動可能に構成されている。プールガイド31は紙幣当接面の一部に孔部が穿設されており、紙幣を繰り出す際、当該孔部からピックアップローラ34の外周が収容器22内に突出する位置まで移動する。
集積部33は、収容器22の後側における下方に設けられた集積ローラ38と、当該集積ローラ38の後側に対向配置されたプレッシャローラ39とにより構成されている。集積部33は、集積ローラ38を図3中時計回り(集積方向)に、プレッシャローラ39を図3中反時計回り(集積方向)にそれぞれ回転させることにより、出金処理で顧客に払い出す紙幣や、入金処理における入金リジェクト紙幣が搬送部15(図2)によって入出金部14へと搬送されてきた際に、当該紙幣を放出口23oを介して収容器22へ集積させる。
ビルプレス30は、側面視台形状の厚板部材であり、収容器22の後寄りにおいてプールガイド31に対向して設けられており、紙幣の繰出方向の直交方向(すなわち前後方向)にモータ等のビルプレス駆動部40により往復移動可能に構成されている。ビルプレス30は、紙幣を収容器22から繰り出す際にはプールガイド31と共にピックアップローラ34側へと移動し、ピックアップローラ34に紙幣を押圧する。
このビルプレス30とプールガイド31とは、ビルプレス駆動部40とプールガイド駆動部37とによりそれぞれ互いに独立して前後に移動可能に構成されている。以下ではビルプレス30及びプールガイド31をまとめて媒体挟持部29とも呼ぶ。またビルプレス駆動部40及びプールガイド駆動部37をまとめて媒体挟持部駆動部48とも呼ぶ。
[1−4.ブレード駆動部の構成]
ブレード27は、ブレード駆動部41により回動される。ブレード駆動部41は、ブレードシャフト26、リンク28、スプリング43、フレーム46及びプールガイド突起45により構成されており、プールガイド31の移動力を切替器25へ伝達する。
リンク28は側面視略Y字形状の薄板部材であり、上下方向に延在する直線形状のリンク本体部28Mの上端部における前側から、リンク本体部28Mの前後方向の幅よりも狭い繰出突起部としての繰出移行腕部28Fが上方前側に向かって伸び、リンク本体部28Mの上端部の後側から、リンク本体部28Mの前後方向の幅よりも狭い集積突起部としての集積移行腕部28Bが上方後側に向かって伸びている。繰出移行腕部28Fは集積移行腕部28Bよりも上下方向の長さが長く構成されている。このリンク28は、顧客から投入される紙幣を待ち受ける投入ポジションにおいて、全体として上端部が後方に傾いた状態となっている。リンク28の下端部には円筒形状のブレードシャフト26の左端が固定されており、当該ブレードシャフト26には、複数のブレード27が固定されている。このためリンク28は、リンク軸としてのブレードシャフト26を支点として左側面視の時計回り(繰出切替リンク回動方向としての入金搬送路切替方向ri)及び反時計回り(集積切替リンク回動方向としての出金搬送路切替方向ro)に回動可能となっている。またブレード27は、リンク28の回動と同期してブレードシャフト26を軸に回動する。
リンク本体部28Mの上端部近傍からは、プールガイド31の左側において前後上下方向に伸びる板状のフレーム46に向かって円筒形状のリンクスタッド42が突設している。フレーム46における、投入ポジションにおいてリンクスタッド42と対向する箇所の前方上側からは、円筒形状のフレームスタッド44がリンク28に向かって突設している。
このフレームスタッド44とリンクスタッド42とには、トーションバースプリングであるスプリング43が掛けられている。スプリング43は、1本の金属棒の左右方向の中央部分である巻回部43Aが、投入ポジションにおけるリンクスタッド42の前方且つフレームスタッド44の下方において巻回されている。巻回部43Aの左端からはトーションバースプリングの一部分であるリンク腕部43Cが後方向へ、巻回部43Aの右端からはトーションバースプリングの一部分であるフレーム腕部43Bが上方向へそれぞれ伸びている。スプリング43は、リンク腕部43Cとフレーム腕部43Bとが自然状態よりも縮められた状態で、それぞれリンクスタッド42とフレームスタッド44とに当接している。
このためスプリング43は、縮められた状態から自然状態に開いて戻ろうとする反発力により、リンクスタッド42をフレームスタッド44から離隔する方向へ付勢する。これによりリンク28は、スプリング43により、ブレードシャフト26を軸としてフレームスタッド44から離れる方向へ付勢される。
プールガイド31の左側面からは、円筒形状の当接部としてのプールガイド突起45が、フレーム46に設けられたフレーム孔部46Aを貫通してリンク28に向かって突設している。このプールガイド突起45は、図7に示す集積切替リンク位置としての出金搬送路切替位置にあるリンク28における集積移行腕部28Bには当接しない一方繰出移行腕部28Fには当接し、図5に示す繰出切替リンク位置としての入金搬送路切替位置にあるリンク28における集積移行腕部28Bには当接する上下方向の位置に設けられている。このプールガイド突起45は、プールガイド31が前後方向に移動する際、リンク28における繰出移行腕部28F又は集積移行腕部28Bを移動方向に沿って押圧することにより、リンク28を回動させる。
[1−5.投入ポジション]
かかる構成において、顧客との間で入金取引を行う場合、入出金部14は、図3に示したように、入出金口5の下方で、プールガイド31とビルプレス30とを、入出金口5(図1)の開口よりも狭く且つ顧客の手が入る程度の前後幅で所定の間隔だけ離間させて配置させ、投入ポジションとする。投入ポジションにおいては、リンクスタッド42がフレームスタッド44よりも後方に位置しているため、リンク28及びブレード27は、スプリング43の反発力によりブレードシャフト26を中心として出金搬送路切替方向roに付勢される。このときブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、出金搬送路切替位置となる。
続いて入出金部14は、シャッタ11を開いて入出金口5(図1)を開放することにより、顧客に入出金口5から紙幣を投入させる。入出金部14は、図示しないセンサが最後に紙幣を投入する顧客の手を検知してから所定時間経過後にシャッタ11を閉じる。
続いて入出金部14は、投入ポジションから繰出ポジションへ移行する繰出移動動作を行う。図4に示すように入出金部14は、ビルプレス30及びプールガイド31をピックアップローラ34側へ移動させる。このとき、プールガイド突起45が繰出移行腕部28Fに後方から前方へ向かって当接することにより、リンク28及びブレード27が入金搬送路切替方向riに回動する。図4は、ブレードシャフト26、リンクスタッド42及びフレームスタッド44が一直線上に並んだ位置となっており、リンクスタッド42とフレームスタッド44とが最も近接した、リンク28の中立状態となっている。この中立状態においては、スプリング43の反発力はリンクスタッド42をブレードシャフト26に向かって付勢するため、リンク28及びブレード27は出金搬送路切替方向ro及び入金搬送路切替方向riのどちらにも回動しない状態となっている。
この状態からさらにプールガイド31が前方へ移動しプールガイド突起45が繰出移行腕部28Fを前方へ押し、リンクスタッド42がフレームスタッド44よりも前方に位置すると、スプリング43の反発力によりリンク28及びブレード27が入金搬送路切替方向riに回動する。このときブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、図5に示す入金搬送路切替位置となる。
[1−6.繰出ポジション]
入出金部14は、投入ポジションにおいて紙幣を立位の状態でプールガイド31及びビルプレス30で挟持したまま、当該ビルプレス30及びプールガイド31をピックアップローラ34側へ移動させることにより、図5に示す繰出ポジションとする。この繰出ポジションになる際、既にブレード27は入金搬送路切替位置となっている。この繰出ポジションにおいて、ピックアップローラ34がプールガイド31の孔部(図示せず)から収容器22内に突出し、立位の状態で収容されている紙幣BLに当接する。
繰出ポジションにおいては、リンクスタッド42がフレームスタッド44よりも前方に位置しているため、リンク28及びブレード27は、スプリング43の反発力によりブレードシャフト26を中心として入金搬送路切替方向riに付勢される。このときブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、入金搬送路切替位置となっている。また繰出ポジションにおいてプールガイド31は、プールガイド突起45と繰出移行腕部28Fとの間に隙間がある状態で停止することにより、プールガイド突起45が繰出移行腕部28Fを過剰に押圧しないようにしている。
続いて入出金部14は、ピックアップローラ34及びフィードローラ35を繰出方向に回転させることにより、ピックアップローラ34に当接している紙幣BLを取込口23iからフィードローラ35とゲートローラ36との間に送り出し、フィードローラ35とゲートローラ36との間で紙幣BLを1枚ずつ分離させて取込搬送路24iへ繰り出す。紙幣は、入金搬送路切替位置となっているブレード27により搬送分岐部分24bにおいて入出金搬送路24ioへ搬送される。
紙幣入出金機10(図2)は、紙幣BLを鑑別部16へ搬送して鑑別させ、鑑別結果に応じて紙幣BLを各紙幣収納庫20に収納し、入金処理を行う。
[1−7.集積ポジション]
入金リジェクト紙幣又は出金する紙幣を、搬送部15(図2)を介して収容器22に集積する場合、入出金部14は、繰出ポジションから集積ポジションへ移行する集積移動動作を行う。図6に示すように、入出金部14は、ビルプレス30及びプールガイド31を集積ローラ38側へと移動させる。
このとき、プールガイド突起45が集積移行腕部28Bに前方から後方へ向かって当接することにより、リンク28及びブレード27が出金搬送路切替方向roに回動する。図6は、ブレードシャフト26、リンクスタッド42及びフレームスタッド44が一直線上に並んだ位置となっており、リンクスタッド42とフレームスタッド44とが最も近接した、リンク28の中立状態となっている。この中立状態においては、スプリング43の反発力はリンクスタッド42をブレードシャフト26に向かって付勢するため、リンク28及びブレード27は出金搬送路切替方向ro及び入金搬送路切替方向riのどちらにも回動しない状態となっている。
この状態からさらにプールガイド31が後方へ移動しプールガイド突起45が集積移行腕部28Bを後方へ押し、リンクスタッド42がフレームスタッド44よりも後方に位置すると、スプリング43の反発力によりリンク28及びブレード27が出金搬送路切替方向roに回動する。このときブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、図7に示す出金搬送路切替位置となる。
続いて入出金部14は、ビルプレス30及びプールガイド31を停止させることにより当該ビルプレス30及びプールガイド31を集積ローラ38の上方へ移動させ、図7に示す集積ポジションとする。
集積ポジションにおいては、リンクスタッド42がフレームスタッド44よりも後方に位置しているため、リンク28及びブレード27は、スプリング43の反発力によりブレードシャフト26を中心として出金搬送路切替方向roに付勢される。このときブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、出金搬送路切替位置となっている。
そして入出金部14は、集積ローラ38及びプレッシャローラ39を集積方向に回転させると共に、紙幣を搬送部15によって入出金部14へと搬送する。紙幣は、出金搬送路切替位置となっているブレード27により搬送分岐部分24bにおいて入出金搬送路24ioから放出搬送路24oへ搬送される。入出金部14は、ビルプレス30の壁面に沿うように紙幣を放出口23oから収容器22内に進入させ、集積ローラ38に設けられた図示しない舌片によってプールガイド31側へと叩きプールガイド31に沿って集積していく。
[1−8.受渡ポジション]
紙幣を集積した後、入出金部14は、ビルプレス30をプールガイド31側に移動させて紙幣BLに当接させる。次に入出金部14は、プールガイド31とビルプレス30をピックアップローラ34側に移動させることで、シャッタ11を開放したときに顧客が紙幣を取り易い場所まで紙幣を移動させて図8に示す受渡ポジションにした後、シャッタ11を開放して顧客に紙幣BLを受け渡す。
この受渡ポジションにおいては、プールガイド突起45は集積移行腕部28Bよりも上側に位置し、且つ繰出移行腕部28Fよりも後側に位置しているため、リンク28には接触していない。
[1−9.効果]
以上の構成において紙幣入出金機10は、入出金取引の際に可動する媒体挟持部29におけるプールガイド31の移動力をリンク28及びブレードシャフト26に伝達することにより、ブレード27を回動させるようにした。このため現金自動取引装置1は、ロータリーソレノイド等のブレード専用の駆動部をプールガイド駆動部37とは別途設けることなく、繰出動作及び集積動作に伴うプールガイド31の移動により、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。これにより紙幣入出金機10は、従来のようにブレード27を回動させる例えばロータリーソレノイド等の駆動機構を省略することができ、構成を簡素化することができる。またこれにより紙幣入出金機10は、高価であるロータリーソレノイドを省略することができるため、コストダウンすることができる。
また紙幣入出金機10は、スプリング43でリンクスタッド42がフレームスタッド44から離隔する方向へ付勢することにより、リンクスタッド42の位置が中立点を過ぎると、ブレード27がリミッタに当接するまで出金搬送路切替方向ro又は入金搬送路切替方向riにリンク28を一気に回動させるようにした。これにより紙幣入出金機10は、プールガイド31の僅かな移動だけで、リンク28及びブレード27を入金搬送路切替位置又は出金搬送路切替位置に確実に位置決めすることができる。
以上の構成によれば現金自動取引装置1は、紙幣を収容する収容器22と、収容器22に収容された紙幣を挟持して移動させる媒体挟持部29と、媒体挟持部29を移動させる駆動力を発生する媒体挟持部駆動部48と、収容器22に接続された入出金部搬送路24を搬送される紙幣の搬送方向を切り替える切替器25と、媒体挟持部駆動部48の駆動力を伝達させて切替器25を駆動するブレード駆動部41とを設けるようにした。これにより現金自動取引装置1は、紙幣の搬送方向を切り替える切替器25のブレード27を駆動させるための駆動部を、媒体挟持部29を移動させるための媒体挟持部駆動部48とは別途設けることなく、繰出動作及び集積動作を行う際に可動する媒体挟持部29の移動力を用いて、媒体挟持部29の移動に連動してブレード27を駆動させ、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.現金自動取引装置及び紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比較して、紙幣入出金機110の入出金部114が紙幣入出金機10の入出金部14と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.入出金部の構成]
図9に示すように入出金部114は、入出金部14と比較して、ブレード位置検出センサ50が追加され、ブレード駆動部141のリンク128がブレード駆動部41のリンク28と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。
入出金部搬送路24における搬送分岐部分24bの下方の前側には、ブレード位置検出センサ50が設けられている。ブレード位置検出センサ50は、例えば光学センサにより構成され、ブレード27が出金搬送路切替位置にある場合当該ブレード27で光軸が遮られることによりブレード27を検出する一方、ブレード27が入金搬送路切替位置にある場合当該ブレード27で光軸が遮られないことによりブレード27を検出しない。これによりブレード位置検出センサ50は、ブレード27の位置を検出しその検出結果を紙幣制御部12に通知する。
集積移行腕部128Bは、リンク本体部128Mとは別部品で構成されており、当該集積移行腕部128Bの下端部及びリンク本体部128Mの上端部に設けられた円筒形状の集積移行腕部回動支点51Bを軸として左側面視の時計回り(後側腕部退避方向rb1)及び反時計回り(後側腕部復帰方向rb2)に回動可能となっている。
この集積移行腕部回動支点51Bには、トーションバースプリングであるリンク後側スプリング52における1本の金属棒の左右方向の中央部分である巻回部52Aが巻装されている。巻回部52Aの左右方向の一端からはトーションバースプリングの一部分である後側腕部52Bが、左右方向の他端からはトーションバースプリングの一部分である本体部腕部52Cが、それぞれ伸びている。スプリング43は、後側腕部52Bと本体部腕部52Cとが自然状態よりも縮められた状態で、それぞれ集積移行腕部128Bに設けられた図示しない集積移行腕部スタッドと、リンク本体部128Mに設けられた図示しないリンク本体部スタッドとに当接している。
このためスプリング43は、縮められた状態から自然状態に開いて戻ろうとする反発力により、集積移行腕部スタッド(図示せず)をリンク本体部スタッド(図示せず)から離隔する方向へ付勢する。これにより集積移行腕部128Bは、スプリング43により、集積移行腕部回動支点51Bを軸として後側腕部復帰方向rb2へ付勢される。このとき、図9に示す破線の位置において集積移行腕部128Bは図示しないリミッタに当接することにより、後側腕部通常状態となりその位置が保持される。この状態において集積移行腕部128B及びリンク本体部128Mは、入出金部14の集積移行腕部28B及びリンク本体部28Mと同じ位置関係となる。
[2−3.動作及び効果]
図7に示した集積ポジションにおいて、係員が紙幣のジャム除去等を行う際に誤ってブレード27に触れ、出金搬送路切替位置にあるブレード27を図10に示すように入金搬送路切替位置へ回動させてしまう場合がある。集積移行腕部28Bは、出金搬送路切替位置よりも入金搬送路切替位置の方が上側に位置することとなるため、この状態においてプールガイド31が繰出ポジションに向かって移動すると、プールガイド突起45が集積移行腕部28Bに接触してしまうためプールガイド31が集積移行腕部28Bよりも前側へ移動できず、繰出ポジションへ移行できなくなってしまう可能性がある。
これに対し紙幣入出金機110においては、集積ポジションにおいてブレード27が出金搬送路切替位置にないことをブレード位置検出センサ50が検出すると、プールガイド31と集積移行腕部128Bとが正常な位置関係でなくなっていると判断し、プールガイド31を繰出ポジションに向かって移動させる。プールガイド突起45が後側腕部通常状態の集積移行腕部128Bに後方から前方へ向かって当接すると、集積移行腕部128Bがプールガイド突起45に押されて後側腕部退避方向rb1へ回動することにより後側腕部退避状態となり、プールガイド突起45の移動経路から退避し、当該プールガイド突起45は集積移行腕部128Bを後側から前側へ乗り越えることができる。プールガイド突起45が集積移行腕部128Bを乗り越えると、集積移行腕部128Bは後側腕部復帰方向rb2へ回動し、図11に示すように後側腕部通常状態となることにより、プールガイド31と集積移行腕部128Bとは正常な位置関係となる。
続いて入出金部114は、ビルプレス30及びプールガイド31を集積ローラ38側へと移動させる。このとき、図12に示すようにプールガイド突起45が集積移行腕部128Bに前方から後方へ向かって当接することにより、リンク128及びブレード27が出金搬送路切替方向roに回動する。
この状態からさらにプールガイド31が後方へ移動しプールガイド突起45が集積移行腕部128Bを後方へ押すとリンク128及びブレード27が出金搬送路切替方向roに回動してブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持され、図13に示す出金搬送路切替位置となる。
続いて入出金部114は、ビルプレス30及びプールガイド31を停止させることにより当該ビルプレス30及びプールガイド31を集積ローラ38の上方へ移動させ、図13に示す集積ポジションとする。
このように入出金部114は、リンク本体部128Mに対し集積移行腕部128Bが後側腕部通常状態から後側腕部退避方向rb1に回動すると共に、後側腕部退避状態から後側腕部通常状態に向かって後側腕部復帰方向rb2に付勢され、後側腕部通常状態においては後側腕部復帰方向rb2への回動が規制されるようにした。これにより入出金部114は、集積移行腕部128Bよりもプールガイド突起45が後側に位置している状態でリンク128が入金搬送路切替位置になってしまったとしても、プールガイド31を前方へ移動させて集積移行腕部128Bを後側腕部退避方向rb1へ押し込んで回動させてプールガイド突起45を集積移行腕部128Bよりも前方へ乗り越えさせ、プールガイド31を集積移行腕部128Bに対し正常な位置に復帰させることができる。
その他の第2の実施の形態における入出金部114は、第1の実施の形態における入出金部14とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.現金自動取引装置及び紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201は、第2の実施の形態による現金自動取引装置101と比較して、紙幣入出金機210の入出金部214が紙幣入出金機110の入出金部114と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−2.入出金部の構成]
図14に示すように入出金部214は、入出金部114と比較して、ブレード駆動部241のリンク228がブレード駆動部141のリンク128と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。なお図14及び図16においてブレード位置検出センサ50は図示せず省略する。
集積移行腕部228Bは、第2の実施の形態による集積移行腕部128Bと同様に構成されており、当該集積移行腕部228Bの下端部及びリンク本体部228Mの上端部に設けられた円筒形状の集積移行腕部回動支点51Bを軸として左側面視の時計回り(後側腕部退避方向rb1)及び反時計回り(後側腕部復帰方向rb2)に回動可能となっている。
繰出移行腕部228Fは、リンク本体部228Mとは別部品で構成されており、当該繰出移行腕部228Fの下端部及びリンク本体部228Mの上端部に設けられた円筒形状の繰出移行腕部回動支点51Fを軸として左側面視の時計回り(前側腕部復帰方向rf2)及び反時計回り(前側腕部退避方向rf1)に回動可能となっている。
リンク共用スプリング53は、1本の金属棒の左右方向の中央部分である巻回部53Aが、繰出移行腕部回動支点51Fと集積移行腕部回動支点51Bとの間の下方において巻回されている。巻回部53Aの左右方向の一端からはトーションバースプリングの一部分である後側腕部53Bが、左右方向の他端からはトーションバースプリングの一部分である前側腕部53Cが、それぞれ伸びている。リンク共用スプリング53は、後側腕部53Bと前側腕部53Cとが自然状態よりも縮められた状態で、それぞれ集積移行腕部28Bに設けられた図示しない集積移行腕部スタッドと、繰出移行腕部28Fに設けられた図示しない繰出移行腕部スタッドとに当接している。
このためリンク共用スプリング53は、縮められた状態から自然状態に開いて戻ろうとする反発力により、集積移行腕部スタッド(図示せず)及び繰出移行腕部スタッド(図示せず)を互いに離隔する方向へ付勢する。これにより集積移行腕部228Bは、集積移行腕部回動支点51Bを軸として後側腕部復帰方向rb2へ、繰出移行腕部228Fは、繰出移行腕部回動支点51Fを軸として前側腕部復帰方向rf2へ、それぞれリンク共用スプリング53により付勢される。このとき、図14に示す破線の位置において繰出移行腕部228Fは図示しないリミッタに当接することにより、前側腕部通常状態となりその位置が保持される。この状態において繰出移行腕部228Fとリンク本体部228Mとは、入出金部14の繰出移行腕部28Fとリンク本体部28Mと同じ位置関係となる。また集積移行腕部228Bは、図9に示した破線の位置においてリミッタに当接することにより、後側腕部通常状態となりその位置が保持される。
[3−3.動作及び効果]
図15に示すように、入出金部14を作業員が組み立てる際に、プールガイド突起45が繰出移行腕部28Fよりも前側に位置するように間違えて組み立ててしまう可能性がある。繰出移行腕部28Fは、プールガイド突起45に接触する長さに構成されているため、この状態においてプールガイド31が後方に向かって移動すると、プールガイド突起45が繰出移行腕部28Fに接触してしまうためプールガイド31が繰出移行腕部28Fよりも後側へ移動できなってしまう可能性がある。
これに対し紙幣入出金機210においては、プールガイド突起45が繰出移行腕部228Fよりも前方に位置していることを図示しないセンサにより検出すると、プールガイド31と繰出移行腕部228Fとが正常な位置関係でなくなっていると判断し、プールガイド31を後方に向かって移動させる。プールガイド突起45が前側腕部通常状態の繰出移行腕部228Fに前方から後方へ向かって当接すると、繰出移行腕部228Fがプールガイド突起45に押されて前側腕部退避方向rf1へ回動することにより前側腕部退避状態となり、プールガイド突起45の移動経路から退避し、当該プールガイド突起45は繰出移行腕部228Fを前側から後側へ乗り越えることができる。プールガイド突起45が繰出移行腕部228Fを乗り越えると、繰出移行腕部228Fは前側腕部復帰方向rf2へ回動し、図16に示すように前側腕部通常状態となることにより、プールガイド31と繰出移行腕部228Fとは正常な位置関係となる。続いて入出金部214は、ビルプレス30及びプールガイド31を集積部33へと移動させる。
このように入出金部214は、リンク本体部228Mに対し繰出移行腕部228Fが前側腕部通常状態から前側腕部退避方向rf1に回動すると共に、前側腕部退避状態から前側腕部通常状態に向かって前側腕部復帰方向rf2に付勢され、前側腕部通常状態においては前側腕部復帰方向rf2への回動が規制されるようにした。これにより入出金部214は、繰出移行腕部228Fよりもプールガイド突起45が前側に位置している状態で組み立てられたとしても、プールガイド31を後方へ移動させて繰出移行腕部228Fを前側腕部退避方向rf1へ押し込んで回動させてプールガイド突起45を繰出移行腕部228Fよりも後方へ乗り越えさせ、プールガイド31を繰出移行腕部228Fに対し正常な位置に復帰させることができる。
また入出金部214は、第2の実施の形態と同様に、リンク本体部228Mに対し集積移行腕部228Bが後側腕部通常状態から後側腕部退避方向rb1に回動すると共に、後側腕部退避状態から後側腕部通常状態に向かって後側腕部復帰方向rb2に付勢され、後側腕部通常状態においては後側腕部復帰方向rb2への回動が規制されるようにした。これにより入出金部214は、集積移行腕部228Bよりもプールガイド突起45が後側に位置している状態でリンク228が入金搬送路切替位置になってしまったとしても、プールガイド31を前方へ移動させて集積移行腕部228Bを後側腕部退避方向rb1へ押し込んで回動させてプールガイド突起45を集積移行腕部228Bよりも前方へ乗り越えさせ、プールガイド31を集積移行腕部228Bに対し正常な位置に復帰させることができる。
その他の第3の実施の形態における入出金部214は、第2の実施の形態における入出金部114とほぼ同様の作用効果を奏する。
[4.第4の実施の形態]
[4−1.現金自動取引装置及び紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第4の実施の形態による現金自動取引装置301は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比較して、紙幣入出金機310の入出金部314が紙幣入出金機10の入出金部14と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。
[4−2.入出金部及びブレード駆動部の構成]
図17及び図18に示すように入出金部314は、入出金部14と比較して、ブレード駆動部341がブレード駆動部41と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。ブレード駆動部341は、ブレードシャフト26、リンク328、上側リンク54、下側リンク55、スプリング58、フレーム46及びプールガイド突起45により構成されている。
フレーム46とリンク328の上部分との間には、円盤形状であり、フレーム46に固定された上側リンク回動軸56を軸として回動可能な上側リンク54が設けられている。上側リンク54の外周面からは、繰出移行突起54Fが径方向の外側に向かって突出し、当該繰出移行突起54Fの後側からは、集積移行突起54Bが突出している。上側リンク54の左側面からは、円筒形状の上側リンクスタッド54Aがリンク328に向かって突設している。
フレーム46とリンク328の下部分との間には、円盤形状であり、ブレードシャフト26に固定され当該ブレードシャフト26を軸として回動可能な下側リンク55が設けられている。下側リンク55の左側面からは、円筒形状の下側リンクスタッド55Aがリンク328に向かって突設している。
プールガイド31の左側面からは、円筒形状のプールガイド突起45が、フレーム46に設けられたフレーム孔部46Aを貫通して上側リンク54に向かって突設している。このプールガイド突起45は、出金搬送路切替位置(図17)にある上側リンク54における集積移行突起54Bには当接しない一方繰出移行突起54Fには当接し、入金搬送路切替位置(図18)にある上側リンク54における集積移行突起54Bには当接する上下方向の位置に設けられている。このプールガイド突起45は、プールガイド31が前後方向に移動する際、上側リンク54における集積移行突起54B又は繰出移行突起54Fを移動方向に沿って押圧することにより、上側リンク54を回動させる。
リンク328は直線状に伸びる側面視略I字形状の薄板部材であり、延伸方向のほぼ中央部分においてフレーム46に固定されたリンク回動軸57を軸として回動可能に構成されている。リンク328の上端部において上側リンクの上側リンクスタッド54Aと対向する箇所には、上側リンクスタッド54Aの移動範囲をカバーするように、延伸方向に沿って長尺にリンク上側溝57HUが穿設されている。またリンク328の下端部において下側リンク55の下側リンクスタッド55Aと対向する箇所には、下側リンクスタッド55Aの移動範囲をカバーするように、延伸方向に沿って長尺にリンク下側溝57HLが穿設されている。リンク328は、上側リンク54の上側リンクスタッド54Aがリンク上側溝57HUに挿入され、さらに下側リンク55の下側リンクスタッド55Aがリンク下側溝57HLに挿入されることにより、上側リンク54の回動駆動力を受け、下側リンク55に伝達する。
上側リンクスタッド54Aとリンク回動軸57との間には、上端が上側リンクスタッド54Aに、下端がリンク回動軸57にそれぞれ固定された引張スプリングでなるスプリング58が、自然状態から引き伸ばされた状態で取り付けられている。このためスプリング58は、引っ張られた状態から自然状態に開いて戻ろうとする復元力により、上側リンクスタッド54Aをリンク回動軸57に近接させる方向へ付勢する。
かかる構成において繰出移動動作を行う際投入ポジションからプールガイド31が前方に移動すると、プールガイド突起45が上側リンク54の繰出移行突起54Fの上端部に後方から前方へ向かって当接することにより、上側リンク54が、リンク上側溝57HU内部において上側リンクスタッド54Aを摺動させつつ入金搬送路切替方向riに回動する。リンク328は、上側リンク54の回動に伴いリンク回動軸57を支点として、リンク下側溝57HL内部において下側リンクスタッド55Aを摺動させつつ入金搬送路切替方向riに回動する。下側リンク55は、リンク328の回動に伴いブレードシャフト26を支点として入金搬送路切替方向riに回動する。これによりブレード27は入金搬送路切替方向riに回動し、図18に示す入金搬送路切替位置となる。このとき、ブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持される。
一方集積移動動作を行う際繰出ポジションからプールガイド31が後方に移動すると、プールガイド突起45が上側リンク54の集積移行突起54Bの上端部に前方から後方へ向かって当接することにより、上側リンク54が、リンク上側溝57HU内部において上側リンクスタッド54Aを摺動させつつ出金搬送路切替方向roに回動する。リンク328は、上側リンク54の回動に伴いリンク回動軸57を支点として、リンク下側溝57HL内部において下側リンクスタッド55Aを摺動させつつ出金搬送路切替方向roに回動する。下側リンク55は、リンク328の回動に伴いブレードシャフト26を支点として出金搬送路切替方向roに回動する。これによりブレード27は出金搬送路切替方向roに回動し、図17に示す出金搬送路切替位置となる。このとき、ブレード27が図示しないリミッタに当接することにより、その位置が保持される。
[5.第5の実施の形態]
[5−1.現金自動取引装置及び紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第5の実施の形態による現金自動取引装置401は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比較して、紙幣入出金機410の入出金部414が紙幣入出金機10の入出金部14と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。
[5−2.入出金部及びブレード駆動部の構成]
図19及び図20に示すように入出金部414は、入出金部14と比較して、ブレード駆動部441がブレード駆動部41と相違するものの、それ以外は同様に構成されている。ブレード駆動部441は、ラックギア61、ピニオンギア62、歯車ギア63及びブレードシャフトギア64により構成されている。入出金部414において、プールガイド31の左側面には、下面に前後方向に沿ってギア歯が形成されたラックギア61が設けられている。ラックギア61の下方には、当該ラックギア61と噛合し周側面にギア歯が形成されたピニオンギア62と、当該ピニオンギア62の下側に設けられ当該ピニオンギア62と噛合する歯車ギア63と、当該歯車ギア63の下側に設けられ当該歯車ギア63と噛合し中心軸にブレードシャフト26が固定されたブレードシャフトギア64とが設けられている。
かかる構成において図19に示すように繰出移動動作を行う際プールガイド31が前方に移動すると、ラックギア61も共に前方に移動し、ピニオンギア62を左側面視で時計回りに回転させ、歯車ギア63を反時計回りに、ブレードシャフトギア64を時計回りに回転させる。これによりブレードシャフトギア64は入金搬送路切替方向riへ回動し、ブレード27は入金搬送路切替位置となる。一方図20に示すように集積移動動作を行う際プールガイド31が後方に移動すると、ラックギア61も共に後方に移動し、ピニオンギア62を左側面視で反時計回りに回転させ、歯車ギア63を時計回りに、ブレードシャフトギア64を反時計回りに回転させる。これによりブレードシャフトギア64は出金搬送路切替方向roへ回動し、ブレード27は出金搬送路切替位置となる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した第3の実施の形態においては、繰出移行腕部228F及び集積移行腕部228Bの両方をリンク本体部228Mに対し回動可能に構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、繰出移行腕部228F又は集積移行腕部228Bの何れか一方をリンク本体部228Mに対し回動可能に構成しても良い。繰出移行腕部228Fをリンク本体部228Mに対し回動可能に構成した場合、少なくとも繰出移行腕部228Fよりもプールガイド突起45が前側に位置している状態で組み立てられたプールガイド31を繰出移行腕部228Fに対し正常な位置に復帰させることができ、一方、集積移行腕部228Bをリンク本体部228Mに対し回動可能に構成した場合、少なくとも集積移行腕部228Bよりもプールガイド突起45が後側に位置している状態でリンク228が入金搬送路切替位置になってしまったとしても、プールガイド31を集積移行腕部228Bに対し正常な位置に復帰させることができる。
また上述した第3の実施の形態においては、繰出移行腕部228F及び集積移行腕部228Bをリンク本体部228Mに対し回動可能に構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、第1の実施の形態のリンク28を用いて、プールガイド突起45をプールガイド31に対し下方向に付勢しつつ上方向に移動可能に設け、プールガイド突起45が繰出移行腕部28F又は集積移行腕部28Bに接触した場合、当該プールガイド突起45が上方向に移動することにより繰出移行腕部28F又は集積移行腕部28Bの上側を乗り越えられるようにしても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、プールガイド駆動部37からプールガイド31に伝達された駆動力により前後方向に移動するプールガイド31の移動を利用してリンク28を回動させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、プールガイド駆動部37の駆動力をプールガイド31を介さず直接リンク28に伝達しリンク28を回動させても良い。また、ビルプレス駆動部40からビルプレス30に伝達された駆動力により前後方向に移動するビルプレス30の移動を利用してリンク28を回動させても良い。また、特に入金時において、前方へ移動するシャッタ11の移動力をブレードシャフト26に伝達させてブレード27を回動させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ブレード27を出金搬送路切替方向roに回動させる場合と入金搬送路切替方向riに回動させる場合との両方の場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ブレード27を出金搬送路切替方向roに回動させる場合と入金搬送路切替方向riに回動させる場合との何れか一方に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、リンク28とブレードシャフト26とが固定され、ブレードシャフト26を軸に回動する場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、図21に示すように、リンク回動支点65を軸に回動するリンク628と、当該リンク628におけるリンク回動支点65の下側に穿設されたリンク溝66を摺動するスタッド67が一端に形成され第2リンク回動支点68を軸に回動し当該第2リンク回動支点68に対するスタッド67の他端にブレードシャフト26が固定された第2リンク69とにより、ブレードシャフト26からずれた位置を軸にブレード27が回動する場合に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ブレード27が入金搬送路切替位置又は出金搬送路切替位置へ回動することにより、搬送路を切り替える場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、図22に示すように、ブレード627が平行移動することにより搬送路を切り替える場合に本発明を適用しても良い。
さらに上述した第2及び第3の実施の形態におけるブレード位置検出センサ50は省略しても良い。その場合、集積ポジションにおいてブレード27が出金搬送路切替位置にないことを例えば保守員が発見した際、プールガイド31を繰出ポジションに向かって移動させれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、入出金部14における搬送分岐部分24bにおいて紙幣の搬送路を切り替える場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、搬送路に設けられた種々のブレードの近傍に、当該ブレードの切り替え動作と同期して動作する駆動部が存在する場合に本発明を適用しても良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、上側リンク54及び下側リンク55を円盤形状に形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、上側リンク54及び下側リンク55を棒状等、種々の形状に構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1において、媒体としての紙幣を搬送する場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体を搬送する種々の装置に本発明を適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、収容器としての収容器22と、媒体挟持部としての媒体挟持部29と、駆動部としての媒体挟持部駆動部48と、切替器としての切替器25と、駆動伝達部としてのブレード駆動部41とによって、媒体処理装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる収容器と、媒体挟持部と、駆動部と、切替器と、駆動伝達部とによって、媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、搬送路における媒体の搬送先を切り替える種々の装置でも利用できる。
1、101、201、301、401……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110、210、310、410……紙幣入出金機、10U……上部ブロック、10L……下部ブロック、11……シャッタ、12……紙幣制御部、13……記憶部、14、114、214、314、414……入出金部、15……搬送部、16……鑑別部、17……一時保留部、18……偽券庫、19……リジェクト庫、20……紙幣収納庫、22……収容器、23i……取込口、23o……放出口、24……入出金部搬送路、24i……取込搬送路、24o……放出搬送路、24io……入出金搬送路、24b……搬送分岐部分、25……切替器、26……ブレードシャフト、27、627……ブレード、28、128、228、328、628……リンク、28M、128M、228M……リンク本体部、28F、128F、228F……繰出移行腕部、28B、128B、228B……集積移行腕部、29……媒体挟持部、31……プールガイド、30……ビルプレス、31……プールガイド、32……分離繰出部、33……集積部、34……ピックアップローラ、35……フィードローラ、36……ゲートローラ、37……プールガイド駆動部、38……集積ローラ、39……プレッシャローラ、40……ビルプレス駆動部、41、141、241、341……ブレード駆動部、42……リンクスタッド、43……スプリング、43A……巻回部、43B……フレーム腕部、43C……リンク腕部、44……フレームスタッド、45……プールガイド突起、46……フレーム、46A……フレーム孔部、48……媒体挟持部駆動部、50……ブレード位置検出センサ、51B……集積移行腕部回動支点、51F……繰出移行腕部回動支点、52……リンク後側スプリング、52A……巻回部、52B……後側腕部、52C……本体部腕部、53……リンク共用スプリング、53A……巻回部、53B……後側腕部、53C……前側腕部、54……上側リンク、54A……上側リンクスタッド、54B……集積移行突起、54F……繰出移行突起、55……下側リンク、55A……下側リンクスタッド、56……上側リンク回動軸、57……リンク回動軸、57HU……リンク上側溝、57HL……リンク下側溝、58……スプリング、61……ラックギア、62……ピニオンギア、63……歯車ギア、64……ブレードシャフトギア、65……リンク回動支点、66……リンク溝、67……スタッド、68……第2リンク回動支点、69……第2リンク、ro……出金搬送路切替方向、ri……入金搬送路切替方向、rb1……後側腕部退避方向、rb2……後側腕部復帰方向、rf1……前側腕部退避方向、rf2……前側腕部復帰方向。

Claims (15)

  1. 媒体を収容する収容器と、
    前記収容器に収容された前記媒体を挟持して移動させる媒体挟持部と、
    前記媒体挟持部を移動させる駆動力を発生する駆動部と、
    前記収容器に接続された搬送路を搬送される前記媒体の搬送方向を切り替える切替器と、
    前記駆動部の駆動力を伝達させて前記切替器を駆動する駆動伝達部と
    を有する媒体処理装置。
  2. 前記媒体挟持部は、
    前記駆動部により駆動され、前記収容器に投入された前記媒体を前記搬送路に繰り出す分離繰出部と使用者に受け渡す前記媒体を前記収容器に集積させる集積部との間を往復移動し前記媒体を支持するプールガイドと、
    前記プールガイドに対向して配置され前記プールガイドよりも前記集積部側において前記分離繰出部と前記集積部との間を往復移動し、前記媒体を押圧するビルプレスと
    を有し、
    前記駆動伝達部は、
    前記プールガイドの移動力を前記切替器へ伝達する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記切替器は、シャフトにブレードが固定されて構成され、
    前記駆動伝達部は、前記プールガイドの当接部に当接され所定のリンク軸を中心に回動するリンクで前記シャフトへ駆動力を伝達する
    請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記リンクは、
    前記切替器を繰出搬送路切替位置に位置させる繰出切替リンク位置に向かって繰出切替リンク回動方向に回動すると共に、前記切替器を集積搬送路切替位置に位置させる集積切替リンク位置に向かって集積切替リンク回動方向に回動し、一端に前記切替器が接続され他端から集積突起部及び繰出突起部が突設するリンク本体部を有し、
    前記集積部側から前記分離繰出部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に前記繰出突起部が当接され前記繰出切替リンク位置へ回動し、前記分離繰出部側から前記集積部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に前記集積突起部が当接され前記集積切替リンク位置へ回動する
    請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 前記リンクは、前記集積突起部及び前記繰出突起部が、前記集積切替リンク位置から前記繰出切替リンク位置へ移動する際、前記当接部が前記集積突起部に当接せず且つ前記繰出突起部に当接し、前記繰出切替リンク位置から前記集積切替リンク位置へ移動する際、前記当接部が前記集積突起部に当接する長さに構成されている
    請求項4に記載の媒体処理装置。
  6. 前記リンクは、所定のフレームから前記リンクに向かって突出するフレームスタッドと、前記リンクから前記フレームに向かって突出するリンクスタッドとに巻装されたスプリングにより、前記リンクスタッドが前記フレームスタッドから離隔する方向へ付勢される
    請求項5に記載の媒体処理装置。
  7. 前記リンクは、前記フレームスタッドと前記リンク軸とを結ぶ直線上よりも前記リンクスタッドの中心が前記集積切替リンク位置側に位置している場合、前記集積切替リンク回動方向に付勢され、前記繰出切替リンク位置側に位置している場合、前記繰出切替リンク回動方向に付勢される
    請求項6に記載の媒体処理装置。
  8. 前記集積突起部又は前記繰出突起部の少なくとも何れか一方は、前記リンク本体部に対し回動可能に構成されている
    請求項5に記載の媒体処理装置。
  9. 前記集積突起部は、前記集積部側から前記分離繰出部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に当接された際、回動して前記当接部の移動経路から退避し、前記当接部を前記集積突起部よりも前記分離繰出部側へ位置させる
    請求項8に記載の媒体処理装置。
  10. 前記繰出突起部は、前記分離繰出部側から前記集積部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に当接された際、回動して前記当接部の移動経路から退避し、前記当接部を前記繰出突起部よりも前記集積部側へ位置させる
    請求項8に記載の媒体処理装置。
  11. 前記集積突起部は、前記集積部側から前記分離繰出部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に当接された際、回動して前記当接部の移動経路から退避し、前記当接部を前記集積突起部よりも前記分離繰出部側へ位置させ、
    前記繰出突起部は、前記分離繰出部側から前記集積部側へ移動する前記プールガイドの前記当接部に当接された際、回動して前記当接部の移動経路から退避し、前記当接部を前記繰出突起部よりも前記集積部側へ位置させる
    請求項8に記載の媒体処理装置。
  12. 前記切替器は、シャフトにブレードが固定されて構成され、
    前記駆動伝達部は、前記プールガイドに設けられたラックギアと、当該ラックギアと噛合し前記ブレードと共に回動するギアとを有する
    請求項2に記載の媒体処理装置。
  13. 前記媒体挟持部は、
    前記駆動部により駆動され、前記収容器に投入された前記媒体を前記搬送路に繰り出す分離繰出部と使用者に受け渡す前記媒体を前記収容器に集積させる集積部との間を往復移動し前記媒体を支持するプールガイドと、
    前記プールガイドに対向して配置され前記プールガイドよりも前記集積部側において前記分離繰出部と前記集積部との間を往復移動し、前記媒体を押圧するビルプレスと
    を有し、
    前記駆動伝達部は、
    前記駆動部の駆動力を前記プールガイドを介さず前記切替器へ伝達する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  14. 前記リンク軸は、前記切替器の前記シャフトである
    請求項3に記載の媒体処理装置。
  15. 前記搬送路は、
    前記収容器から取り込んだ前記媒体を搬送する取込搬送路と、
    前記収容器へ放出する前記媒体を搬送する放出搬送路と、
    前記取込搬送路と前記放出搬送路と接続される双方向搬送路と
    を有し、
    前記切替器は、前記取込搬送路と前記放出搬送路との接続箇所に設けられ前記媒体の搬送方向を切り替える
    請求項3に記載の媒体処理装置。
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