JP7322587B2 - 媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、現金自動預払機においては、入金用の紙幣を投入するための箱型の紙幣収容部と、該紙幣収容部を外部に対し開放又は閉鎖するシャッタ部とが設けられており、入金時は該シャッタ部を開け、顧客により紙幣収容部に投入された紙幣を現金自動預払機内に取り込むようにして入金処理を行うようになされている。
このシャッタ部においては、硬貨収容部を開放する開放位置から閉鎖する閉鎖位置までを往復移動するようスライドするシャッタの可動範囲の全域に亘って無端ベルトでなる駆動部が配置され、該駆動部に駆動された支持部がシャッタを移動させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-59814号公報
このような現金自動預払機においては、紙幣入出金機や現金自動取引装置の外装デザインのスペースが限られている。そのため成形品であるシャッタの厚みを増加させることができず、シャッタが変形しやすくなってしまう可能性がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、シャッタの強度を向上し得る媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体取引装置においては、板状でなり、開口の内側に位置し、該開口を介し外部から取り込んだ媒体を収容する媒体収容部を外部から閉鎖させる閉鎖位置から該媒体収容部の少なくとも一部を外部に開放させる開放位置までを面方向にほぼ沿う可動方向のうちの開放方向へ移動するシャッタと、シャッタに対し開放方向側に配され、可動方向に直交する幅方向に延び、シャッタと共に可動方向に沿って移動することによりシャッタを可動方向へ移動させるシャフトと、シャッタにおける前記開放方向側において、シャフトの幅方向の中央部付近に少なくとも一部分が設けられ、シャフトを貫通させる孔部が形成され、シャフトにおける、媒体収容部からシャッタへ向かうシャッタ外部方向側と対向し、シャッタに外力が加わっていない際、シャフトと記孔部の内壁面との間に隙間が形成されている支持部とを設けるようにした。
本発明は、シャッタ内部方向へ向かってシャッタに外部から力が加えられた際に支持部をシャフトに当接させることにより、シャッタを支持し、シャッタの幅方向の両端部よりも内側部分におけるシャッタ内部方向への変形を抑えることができる。
本発明によれば、シャッタの強度を向上し得る媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 現金自動取引装置の内部構成を示す左側面図である。 閉鎖状態における入出金口シャッタ部の構成(1)を示す左側面図である。 閉鎖状態における第1の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成(1)を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA-A矢視断面図である。 閉鎖状態における第1の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成(2)を示す背面図である。 第1の実施の形態による入出金口シャッタ部における中央支持部及び歯車シャフトの構成(1)を示す図4(A)におけるA-A矢視断面図である。 第1の実施の形態による入出金口シャッタ部における中央支持部及び歯車シャフトの構成(2)を示す図4(A)におけるB-B矢視断面図である。 第1の実施の形態による入出金口シャッタ部において中央支持部を成形する際の状態を示す断面図である。 閉鎖状態における比較例の入出金口シャッタ部の構成(1)を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA-A矢視断面図である。 閉鎖状態における比較例の入出金口シャッタ部の構成(2)を示す背面図である。 閉鎖状態における第2の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成(1)を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA-A矢視断面図である。 閉鎖状態における第2の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成(2)を示す背面図である。 閉鎖状態における第3の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成を示す平面図である。 第3の実施の形態による中央支持部の構成(1)を示す斜視図である。 第3の実施の形態による中央支持部の構成(2)を示す右側面図である。 第3の実施の形態による入出金口シャッタ部における中央支持部及び歯車シャフトの構成を示す図13、図14及び図15におけるB-B矢視断面図である。 第3の実施の形態による入出金口シャッタ部において中央支持部を成形する際の状態を示す断面図である。 閉鎖状態における他の実施の形態による入出金口シャッタ部の構成を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA-A矢視断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動取引装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した顧客から見て左、右、上及び下をそれぞれ左側、右側、上側及び下側として説明する。
図2に示すように、筐体2は、その前面側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る箇所に、側面視L字形状でなり開閉可能に構成されたフロントパネル22が設けられている。筐体2は、顧客との間で現金に関する取引を行う取引動作時には、フロントパネル22を閉塞することにより、内部に保有している紙幣等を保護する。一方筐体2は、作業者等が保守作業を行う保守作業時には、必要に応じてフロントパネル22を開放することにより、内部の各部に対する作業を容易に行わせ得る。
フロントパネル22は、顧客が操作し易いよう前下がり傾斜が形成された板状の上向きパネル面22Hと、該上向きパネル面22Hの後端部から鉛直よりもやや後方へ傾斜して立設する板状の横向きパネル面22Vとから構成されている。
このフロントパネル22には、図1に示すように顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、カード入出口4、紙幣入出金部11、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
紙幣入出金部11は、上向きパネル面22Hの奥側に設けられ、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。紙幣入出金部11には、平面視において四角形状の入出金口5(図2)が上向きパネル面22Hが延びる面方向に対し直交して上下方向に穿設されている。入出金口5の下部には、紙幣を収容する紙幣収容部14が設けられている。紙幣入出金部11は、入出金口シャッタ部24の入出金口シャッタ26を駆動することにより入出金口5を開放又は閉塞させる。この入出金口シャッタ部24は、入出金口5を閉鎖させる際、上向きパネル面22Hの上表面であるフロントパネル表面22Sとほぼ面一になっている。
操作表示部6(図1)は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」~「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
筐体2は、前面側及び後面側に、開閉可能な扉が設けられている。筐体2は、顧客との間で取引処理が行われる取引動作時の場合には扉を閉鎖することにより、現金自動取引装置1の内部を保護する。一方筐体2は、行員や金融機関の保守員等により保守作業が行われる保守作業時の場合には、必要に応じて扉を開放することにより、内部の各部に対する作業を容易に行わせ得る。
[1-2.紙幣入出金機の内部構成]
図2に示すように紙幣入出金機10は、大きく分けて、上下方向のほぼ中央よりも上側部分を占める上部ユニット10Uと、その下側部分を閉める下部ユニット10Dとにより構成されており、内部に紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。
[1-2-1.上部ユニットの構成]
上部ユニット10Uは、フレームに各種機構が固定され、紙幣制御部12(図1)が各部(紙幣収容部14、搬送部15、鑑別部16、一時保留部17、紙幣収納庫18、上側リジェクト庫19U及び下側リジェクト庫19D)を統括制御する。
紙幣制御部12(図1)は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部13(図1)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。記憶部13は、鑑別部16が紙幣を鑑別した鑑別結果及び紙幣の記番号の識別結果等を取引情報と合わせて記憶する。
紙幣収容部14は、紙幣入出金機10における前方上側に配され、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部15へ繰り出す。紙幣収容部14の入出金口5には、入出金口シャッタ26が設けられている。紙幣入出金部11は、入金取引時において顧客に紙幣を投入させる場合と、出金取引時において顧客に紙幣を受け渡す場合、入出金口シャッタ26を後方向へ開放位置まで上向きパネル面22Hの内側(下側)をスライド移動させて開放状態とすることにより入出金口5を開放させる。一方紙幣入出金部11は、入金取引時及び出金取引時以外の場合は、入出金口シャッタ26を前方向へ閉鎖位置までスライド移動させて入出金口5を閉塞させ閉塞状態とすることにより、紙幣収容部14からの紙幣の取り出しや外部からの紙幣収容部14への悪戯等を防止する。
搬送部15は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部15は、鑑別部16を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部16の後側と一時保留部17、上側リジェクト庫19U及び紙幣収容部14とをそれぞれ接続している。また搬送部15は、鑑別部16の前側と紙幣収容部14、紙幣収納庫18及び下側リジェクト庫19Dとを接続している。搬送部15の分岐点には、セレクタ(図示せず)が設けられており、紙幣制御部12(図1)の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部16は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部12へ通知する。また鑑別部16は、撮像した紙幣の画像データから、紙幣毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された記番号を読み取り識別する。このとき鑑別部16は、識別した字を識別結果として紙幣制御部12へ通知する。これに応じて紙幣制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部17は、入金時に顧客が紙幣収容部14へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部16で入金可能と鑑別された入金可能紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する。一方、入金不可と鑑別された入金リジェクト紙幣は紙幣収容部14へ排出される。また一時保留部17は、出金時において鑑別部16で出金不可能と鑑別された出金不可紙幣を、出金可能な紙幣が出金されるまで一時的に保留し、その後該出金不可紙幣を上側リジェクト庫19Uへ排出する。
上側リジェクト庫19Uは、直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。この上側リジェクト庫19Uは、鑑別部16及び紙幣制御部12により、破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽造券と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣等、再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部15により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。
[1-2-2.下部ユニットの構成]
下部ユニット10Dには、筐体2に取り付けられた下部フレーム20が設けられている。下部フレーム20には、再利用可能な紙幣を収納する複数の紙幣収納庫18と、再利用すべきでない紙幣を収納する下側リジェクト庫19Dとが着脱可能に設けられている。
下部ユニット10Dは、紙幣収納庫18及び下側リジェクト庫19Dの上面に振分搬送部21が取り付けられている。振分搬送部21は、搬送モータ、センサ及びブレード等の複数種類の搬送路形成部品により、上部ユニット10Uから搬送されたリジェクト紙幣や正常な紙幣を、搬送先を適宜切り換えて下側リジェクト庫19Dや紙幣収納庫18へ振り分けるように搬送する。
下部フレーム20内には、前側から後側へ向けて順に5個の紙幣収納庫18が設けられている。各紙幣収納庫18は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。各紙幣収納庫18は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫18は、鑑別部16及び紙幣制御部12により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部15により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫18は、紙幣制御部12から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部15に受け渡す。
下側リジェクト庫19Dは、下部フレーム20内における紙幣収納庫18の後方に位置しており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。この下側リジェクト庫19Dは、鑑別部16及び紙幣制御部12により、破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽造券と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣等、再利用すべきで無いと判断された紙幣が搬送部15により搬送されて来ると、該紙幣を内部に収納する。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部16による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び紙幣制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
[1-3.入出金口シャッタ部の構成]
図3、図4及び図5に示すように、入出金口シャッタ部24は、主に、板状の入出金口シャッタ26と、該入出金口シャッタ26の右側及び左側にそれぞれ設けられ該入出金口シャッタ26を前後方向に移動させる入出金口シャッタ駆動部28L及び28Rとにより構成されている。以下では、入出金口シャッタ駆動部28L及び28Rをまとめて入出金口シャッタ駆動部28とも呼ぶ。
[1-3-1.入出金口シャッタの構成]
入出金口シャッタ26は、樹脂成形により形成されており、板部26Lと、入出金口入込部26Fと、端部支持部26Se(端部支持部26SeL及び26SeR)と、中央支持部26Scとにより構成されている。この入出金口シャッタ26は、左右方向の中央部を軸として左右対称に構成されている。板部26Lは、全体として平板形状であり、平面視で左右方向に長い長方形状である。入出金口入込部26Fは、板部26Lの前端側において下方向へ屈曲してから前方へ延びており、入出金口シャッタ26の閉鎖状態において上向きパネル面22Hの下側に入り込み、後述するシャッタフレーム27に下側を支持されている。
端部支持部26Seは、左側に配置された端部支持部26SeLと右側に配置された端部支持部26SeRとにより構成されており、板部26Lの後端側において左右方向の端部から後方へ延び、前後方向よりも上下方向の長さの方が長い直方体形状である。この端部支持部26SeL及び26SeRは、内部にそれぞれ軸受44L及び44Rが嵌め込まれており、軸受44L及び44R内部を左右方向に沿って貫通する歯車シャフト38(後述する)を回転可能に保持している。以下では、端部支持部26SeL及び26SeRをまとめて端部支持部26Seとも呼ぶ。
中央支持部26Scは、左右方向に関し端部支持部26Seとの間に間隔を空け、板部26Lの後端側において左右方向の中央部から後方へ延び、前後方向よりも上下方向の長さの方が長い直方体形状である。この中央支持部26Scは、図6(A)に示すように、円筒形状の貫通孔26Scaが左端から右端まで穿設しており、該貫通孔26Scaには、図7に示すように歯車シャフト38(後述する)が貫通している。また中央支持部26Scは、貫通孔26Scaよりも上方の部分である貫通孔上方部分26Scuaが中実となっている。
この中央支持部26Scは、貫通孔上方部分26Scuaにおける左右方向の中央部分の下側端面である上側内壁面26ScuaSが、歯車シャフト38の外形の上半分の形状に合わせて半円形状となっている。また中央支持部26Scは、貫通孔上方部分26Scuaと上下に対向するように貫通孔26Scaの下方に位置する貫通孔下方部分26Scdaにおける上側端面である下側内壁面26ScudSが、歯車シャフト38の外形の下半分に合わせて半円形状となっている。
すなわち中央支持部26Scは、図7に示すように、貫通孔26Scaの内壁面のうち上側に位置する上側内壁面26ScuaSが歯車シャフト38の上側と上下方向に対向し、貫通孔26Scaの内壁面のうち下側に位置する下側内壁面26ScudSが歯車シャフト38の下側と上下方向に対向する。このように中央支持部26Scは、歯車シャフト38が延設する左右方向であるシャフト軸方向Dsに関し、互いに同じ位置に位置し上下方向に対向する上側内壁面26ScuaS及び下側内壁面26ScudSが、歯車シャフト38の上側及び下側と上下方向に対向する。
また貫通孔26Scaは、図6(A)に示すように歯車シャフト38の外径よりも僅かに内径が大きく形成されている。このため入出金口シャッタ部24は、歯車シャフト38と貫通孔26Scaの内壁面との間に隙間Sを設けることにより、外部から入出金口シャッタ26に力が印加されていない通常状態においては、中央支持部26Scに歯車シャフト38が物理的に接触して干渉することを防いでいる。
入出金口シャッタ26(図4及び図5)の左側面の前端には、シャフトに軸支され回転可能なガイドローラ31LFが設けられている。同様に入出金口シャッタ26の右側面の前端には、シャフトに軸支され回転可能なガイドローラ31RFが設けられている。以下ではガイドローラ31LF及び31RFをまとめてガイドローラ31Fとも呼ぶ。
[1-3-2.入出金口シャッタ駆動部の構成]
入出金口シャッタ駆動部28Lと入出金口シャッタ駆動部28Rとは、入出金口シャッタ駆動部28Rにモータ34(図3)及びラックギア36が設けられていない点を除いてほぼ同様に形成されているため、以下では主に入出金口シャッタ駆動部28Lについて説明し、入出金口シャッタ駆動部28Rについては説明を省略する。
図3乃至図5に示すように、入出金口シャッタ駆動部28Lは、筐体2(図2)に固定されたシャッタフレーム27に各部が接続された構成となっている。後述する歯車ラックギア42L、後側スライドガイド30LB、前側スライドガイド30LF、歯車40L及びガイドローラ31LBと、歯車ラックギア42R、後側スライドガイド30RB、前側スライドガイド30RF、歯車40R及びガイドローラ31RBとのそれぞれは、入出金口シャッタ26の左右方向の中央部を軸として左右対称に構成されている。
閉鎖状態における入出金口シャッタ26の後端部よりも後方における左側においては、シャッタフレーム27にモータ34が支持されている。モータ34の出力軸であるモータ歯車34gには、ラックギア36の下面において、左右方向に沿って突設された突起が前端から後端まで前後方向に並ぶよう形成されたラック歯面36tが噛合している。ラックギア36は、入出金口シャッタ26の後端部よりも後方における左側において、水平方向に沿って前後に延設しており、前後方向に移動可能に構成されている。ラックギア36の前端部には、回転可能な歯車シャフト38が左右方向に沿って貫通している。
歯車シャフト38は、例えばステンレス等の金属製の円筒形状であり、入出金口シャッタ26の板部26Lよりも後方において該入出金口シャッタ26よりも左側から右側までに亘って、左右方向に延設している。このように歯車シャフト38は、入出金口シャッタ駆動部28Lから入出金口シャッタ駆動部28Rまで延設しており、入出金口シャッタ駆動部28Lの駆動力を入出金口シャッタ駆動部28Rへ伝達させる。
歯車シャフト38における、ラックギア36よりも右側には、歯車40Lが歯車シャフト38と共に回転するように嵌め込まれている。歯車40Lには、歯車ラックギア42Lの下面に形成された歯車ラック歯面42tが噛合している。歯車ラックギア42Lは、シャッタフレーム27の一部分であり、閉鎖状態の入出金口シャッタ26の後端部近傍の左側から、水平方向に沿って後方に延設している。入出金口シャッタ26が前後方向に移動する際、歯車40Lが歯車ラックギア42Lと、歯車40Rが歯車ラックギア42Rとそれぞれ噛み合うことにより、歯車シャフト38は回転する。入出金口シャッタ駆動部28は、歯車40L及び歯車ラックギア42Lと歯車40R及び歯車ラックギア42Rとを左右対称の構成とすることにより、入出金口シャッタ26の左端部の前後移動と右端部の前後移動とを同期させる、すなわち入出金口シャッタ26の左右の位相を合わせ、平面視で入出金口シャッタ26が回転することを防止している。
歯車シャフト38における、歯車40Lよりも右側には、ガイドローラ31LBが歯車シャフト38を軸として回転可能に設けられている。同様に歯車シャフト38における、歯車40Rよりも左側には、ガイドローラ31RBが歯車シャフト38を軸として回転可能に設けられている。以下ではガイドローラ31LB及び31RBをまとめてガイドローラ31Bとも呼ぶ。ガイドローラ31LBは、後述する後側スライドガイド30LBのスライドガイド溝部29LBを前後方向へ摺動するように移動する。同様にガイドローラ31RBは、後述する後側スライドガイド30RBのスライドガイド溝部29RBを前後方向へ摺動するように移動する。
閉鎖状態における入出金口シャッタ26の左側には、所定の上下幅を有するスライドガイド溝部29LFが前端から後端まで穿設された前側スライドガイド30LFが、閉鎖位置における入出金口シャッタ26の前端近傍から後端近傍までに亘って、前下がりに傾斜するよう前後方向に延設している。スライドガイド溝部29LFには、ガイドローラ31LFが内部に摺動可能に嵌り込んでいる。同様に閉鎖状態における入出金口シャッタ26の右側には、スライドガイド溝部29LFと同様のスライドガイド溝部29RFが前端から後端まで穿設された前側スライドガイド30RFが、閉鎖位置における入出金口シャッタ26の前端近傍から後端近傍までに亘って、前下がりに傾斜するよう前後方向に延設している。スライドガイド溝部29RFには、ガイドローラ31RFが内部に摺動可能に嵌り込んでいる。以下では、スライドガイド溝部29LF及び29RFをまとめてスライドガイド溝部29Fとも呼び、前側スライドガイド30LF及び30RFをまとめて前側スライドガイド30Fとも呼ぶ。
また閉鎖状態における入出金口シャッタ26の左側の後側、すなわち前側スライドガイド30LFの後側には、所定の上下幅を有するスライドガイド溝部29LBが前端から後端まで穿設された後側スライドガイド30LBが、閉鎖状態における入出金口シャッタ26の後端近傍から開放状態における入出金口シャッタ26の後端近傍までに亘って、水平方向に沿うように前後方向に延設している。スライドガイド溝部29LBには、ガイドローラ31LBが内部に摺動可能に嵌り込んでいる。同様に閉鎖状態における入出金口シャッタ26の右側の後側、すなわち前側スライドガイド30RFの後側には、スライドガイド溝部29LBと同様のスライドガイド溝部29RBが前端から後端まで穿設された後側スライドガイド30RBが、閉鎖状態における入出金口シャッタ26の後端近傍から開放状態における入出金口シャッタ26の後端近傍までに亘って、水平方向に沿うように前後方向に延設している。スライドガイド溝部29RBには、ガイドローラ31RBが内部に摺動可能に嵌り込んでいる。以下では、スライドガイド溝部29LB及び29RBをまとめてスライドガイド溝部29Bとも呼び、後側スライドガイド30LB及び30RBをまとめて後側スライドガイド30Bとも呼ぶ。
入出金口シャッタ26の閉鎖状態(図3)においては、ガイドローラ31Fがスライドガイド溝部29Fの前端近傍に、ガイドローラ31Bがスライドガイド溝部29Bの前端近傍に、それぞれ位置している。一方、入出金口シャッタ26の開放状態(図示せず)においては、ガイドローラ31Fがスライドガイド溝部29Fの後端近傍に、ガイドローラ31Bがスライドガイド溝部29Bの後端近傍に、それぞれ位置している。
[1-4.入出金口シャッタの動作]
かかる構成において、入出金口シャッタ26を閉鎖状態から開放状態へ移行させる場合、入出金口シャッタ部24は、モータ34を左側面視で反時計回りに回転させ、その回転駆動力をモータ歯車34gを介しラックギア36へ伝達させて該ラックギア36を後方へ移動させる。このとき、ラックギア36により引っ張られて該ラックギア36と共に歯車シャフト38が後方へ移動し、該歯車シャフト38が挿通された軸受44L及び軸受44Rを歯車シャフト38が後方へ引っ張ることにより、歯車シャフト38と連動して入出金口シャッタ26が開放位置まで後方へ移動する。
このとき、前側スライドガイド30Fのスライドガイド溝部29F内を前端から後端へ向かってガイドローラ31Fが後方へ移動すると共に、後側スライドガイド30Bのスライドガイド溝部29B内を前端から後端へ向かってガイドローラ31Bが後方へ移動する。また入出金口シャッタ26は、歯車ラックギア42Lに歯車40Lが、歯車ラックギア42Rに歯車40Rが、それぞれ噛合しつつ後方へ移動することにより、入出金口シャッタ26の左端部と右端部の位置がずれて斜めにならないよう左右が同期して位相が合った状態で移動する。
一方開放状態から閉鎖状態へ移行させる場合、入出金口シャッタ部24は、閉鎖状態から開放状態へ移行させる場合とは逆方向にモータ34を回転させ、その回転駆動力をモータ歯車34gを介しラックギア36を前方へ移動させる。このとき、ラックギア36により引っ張られて該ラックギア36と共に歯車シャフト38が前方へ移動し、該歯車シャフト38が挿通された軸受44L及び軸受44Rを歯車シャフト38が前方へ引っ張ることにより、歯車シャフト38と連動して入出金口シャッタ26が閉鎖位置まで前方へ移動する。
[1-5.成形方法について]
ここで、樹脂成形により入出金口シャッタ26が成形される方法について図8を用いて説明する。なお図8において、入出金口シャッタ26における中央支持部26Sc以外の箇所は図示せず省略している。中央支持部26Scは、例えば上方であるキャビティ移動方向Dcvへ移動する金型であるキャビティ50と、キャビティ移動方向Dcvとは反対方向であるコア移動方向Dcrへ移動する金型であるコア51と、貫通孔26Scaに対応した円筒形状でありシャフト軸方向Dsのうちの一方向であるスライド機構移動方向Dslに延びるスライド機構53とにより成形される。すなわち中央支持部26Scは、キャビティ50とコア51との間に形成された空間である成形空間52に樹脂が射出され該樹脂が硬化した後に、成形空間52において貫通孔26Scaに対応する箇所に設けられたスライド機構53がシャフト軸方向Dsへ移動し、さらにキャビティ50がキャビティ移動方向Dcvへ、コア51がコア移動方向Dcrへそれぞれ移動することにより、形成される。
[1-6.効果等]
ここで、比較例としての入出金口シャッタ部1024を、図4及び図5と対応する部材に同一符号を付した図9及び図10に示す。入出金口シャッタ部1024は、入出金口シャッタ部24と比較して、入出金口シャッタ26に代わる入出金口シャッタ1026を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。入出金口シャッタ1026は、入出金口シャッタ26と比較して、中央支持部26Scが形成されていない点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。以下では、入出金口シャッタ1026の板部26Lが延びる方向である面方向に直交し入出金口シャッタ1026から外側である上側へ向かう上方向をシャッタ外部方向とも呼び、入出金口シャッタ1026の面方向に直交し入出金口シャッタ1026から内側である下側へシャッタ外部方向とは逆方向に向かう下方向を、シャッタ内部方向とも呼ぶ。すなわちシャッタ外部方向は、紙幣収容部14から入出金口シャッタ26へ向かう方向とも言え、シャッタ内部方向は、入出金口シャッタ26から紙幣収容部14へ向かう方向とも言える。
比較例である入出金口シャッタ1026における左右方向の中央部の後方寄りに対し、顧客が入出金口シャッタ1026に手をかけたり、荷物を置いたりしたことにより、該入出金口シャッタ1026が延設された水平方向に直交するように、下方向であるシャッタ内部方向に向かって力F1が印加された場合について想定する。
このとき入出金口シャッタ1026は、端部支持部26SeLにおける軸受44Lと歯車シャフト38との接点である端部支持箇所54eLにおいて、軸受44Lから歯車シャフト38に対し下向きの力が加わると共に、端部支持部26SeRにおける軸受44Rと歯車シャフト38との接点である端部支持箇所54eRにおいて、軸受44Rから歯車シャフト38に対し下向きの力が加わる。歯車シャフト38は、左右両端部においてガイドローラ31Bが後側スライドガイド30LBに接触することにより、下側から支持される。
すなわち入出金口シャッタ1026は、後端部の左右両端でしか歯車シャフト38により下側から支持されないため、図10にシャッタ撓み形状56として破線で示すように左右方向の中央部が大きく下方向へ撓むように変形してしまい、破損してしまう可能性がある。
これに対し本実施の形態による入出金口シャッタ部1024(図4及び図5)は、端部支持部26SeL及び26SeRに加えて、入出金口シャッタ26における左右方向の中央部に中央支持部26Scを形成し、中央支持部26Scの貫通孔26Scaに歯車シャフト38を貫通させるようにした。このような入出金口シャッタ26における左右方向の中央部の後方寄りに対し、上述した入出金口シャッタ1026と同様の力F1が印加された場合について想定する。
このとき入出金口シャッタ26は、上述した入出金口シャッタ1026と同様に、端部支持箇所54eL及び54eRにおいて歯車シャフト38により下側から支持される。それに加えて入出金口シャッタ26は、図6(B)に示すように、中央支持部26Scが下方向へ移動し、隙間Sが0になり、貫通孔26Scaの上側内壁面26ScuaSが歯車シャフト38の上側の面に接触する。このため入出金口シャッタ部24は、中央支持部26Scの貫通孔26Scaを介し歯車シャフト38により入出金口シャッタ26から力F1の一部を受けることができ、樹脂成形品である入出金口シャッタ26の変形量を隙間Sだけで抑えることができる。
このように入出金口シャッタ26は、端部支持箇所54eL及び54eRに加えて、中央支持箇所54eCにおいて歯車シャフト38により下側から支持される。これにより入出金口シャッタ部24は、入出金口シャッタ26を、後端部の左右両端に加えて、左右中央部で下側から支持できるため、入出金口シャッタ26を支持する箇所を増加させることができ、入出金口シャッタ26の強度を向上させ、左右方向の中央部が大きく下方向へ撓むように変形してしまうことを抑え、変形及び破損を防止できる。
また仮に、入出金口シャッタ26を、厚さを厚くしたり、例えば金属製にしたりすることにより、撓みにくくすることも考えられる。しかしながらその場合、厚くすると省スペース化しにくくなってしまうと共に、金属製にするとコストが増加してしまう。
これに対し入出金口シャッタ部24は、端部支持部26SeL及び26SeRに加えて、入出金口シャッタ26における左右方向の中央部に中央支持部26Scを形成し、中央支持部26Scの貫通孔26Scaに歯車シャフト38を貫通させるようにした。このため入出金口シャッタ部24は、入出金口シャッタ26の厚さを保って省スペースを保ちつつ、低廉化させることができる。
また入出金口シャッタ26は、閉鎖状態においてシャッタフレーム27に入出金口入込部26Fが下側を支持されるため、入出金口シャッタ26の前寄りに下側へ向かって外力が加わったとしても、前側は撓みにくい。これに対し入出金口シャッタ部24は、入出金口シャッタ26が閉鎖位置から開放位置へ移動する際の移動経路上には、入出金口シャッタ26の後端部の撓みを抑える部材を新たに配置するスペースが存在しないため、閉鎖状態において入出金口シャッタ26の後端部が撓まないように新たな部材を追加することができなかった。
さらに入出金口シャッタ26の下側には、紙幣収容部14を開閉させる入出金機シャッタが紙幣入出金機10に設けられている。この入出金口シャッタ26と入出金機シャッタとは、互いに前後方向へ移動可能に非接触状態で噛み合うことにより、入出金口シャッタ26と入出金機シャッタとの間に紙幣や異物等が入り込んでしまうことを防止している。このため入出金口シャッタ26の下側には、入出金口シャッタ26の後端部の撓みを抑える部材を新たに配置することは困難である。
これに対し入出金口シャッタ部24は、比較例の入出金口シャッタ1026に対し中央支持部26Scを追加するように入出金口シャッタ26を成形し、中央支持部26Scの貫通孔26Scaに従来から存在する歯車シャフト38を貫通させるようにした。このため入出金口シャッタ部24は、限られたスペースにおいて、新たな部材を追加することなく、簡易な構成で、入出金口シャッタ26の開放方向側の端部である後端部側の変形を抑止できる。
以上の構成によれば現金自動取引装置1は、板状でなり、開口としての入出金口5の内側に位置し、該入出金口5を介し外部から取り込んだ媒体としての紙幣を収容する媒体収容部としての紙幣収容部14を外部から閉鎖させる閉鎖位置から該紙幣収容部14の少なくとも一部を外部に開放させる開放位置までを、入出金口シャッタ26の面方向にほぼ沿う可動方向のうち後方である開放方向へ移動する入出金口シャッタ26と、入出金口シャッタ26に対し開放方向側に配され、可動方向に直交する左右方向である幅方向に延び、入出金口シャッタ26と共に可動方向に沿って移動することにより入出金口シャッタ26を可動方向へ移動させる歯車シャフト38と、入出金口シャッタ26における開放方向側において、歯車シャフト38の幅方向の中央部付近に少なくとも一部分が設けられ、歯車シャフト38におけるシャッタ外部方向側と対向する中央支持部26Scとを設けるようにした。
これにより現金自動取引装置1は、シャッタ内部方向へ向かって入出金口シャッタ26に外部から力が加えられた際に中央支持部26Scを歯車シャフト38に当接させることにより、入出金口シャッタ26を支持し、入出金口シャッタ26の幅方向の両端部よりも内側部分におけるシャッタ内部方向への変形を抑えることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2-1.現金自動取引装置及び入出金口シャッタ部の構成]
第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1(図1及び図2)と比較して、紙幣入出金部11に代わる紙幣入出金部111を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。第2の実施の形態による紙幣入出金部111は、第1の実施の形態による紙幣入出金部11と比較して、入出金口シャッタ部24に代わる入出金口シャッタ部124を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。図4及び図5と対応する部材に同一符号を付した図11及び図12に示すように、第2の実施の形態による入出金口シャッタ部124は、第1の実施の形態による入出金口シャッタ部24と比較して、入出金口シャッタ26に代わる入出金口シャッタ126を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
図12に示すように、第2の実施の形態による上向きパネル面22Hの下面側における入出金口5よりも後側には、前後方向に沿って入出金口シャッタ126に向かって下方向へ突設された筐体内側突出部としてのパネル内側突起部60が左右方向に所定間隔を空けて複数本設けられている。これにより隣り合うパネル内側突起部60同士の間には、該パネル内側突起部60の高さよりも低いパネル内側溝部61が形成されている。
[2-2.入出金口シャッタの構成]
入出金口シャッタ126は、入出金口シャッタ26と比較して、シャッタ突出部としてのシャッタ突起部62が追加されていると共に、中央支持部26Scに代わる中央支持部126ScR及び126ScLを有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
入出金口シャッタ126の後端部には、パネル内側突起部60と左右方向の位置がずれパネル内側溝部61と一致する箇所から、上向きパネル面22Hに向かって上方向へ突設されたシャッタ突起部62が左右方向に所定間隔を空けて複数個設けられている。
上向きパネル面22Hと入出金口シャッタ126とは、パネル内側溝部61にシャッタ突起部62が入り込むことにより非接触状態で噛み合い、いわゆる入れ子構造が左右方向に亘って形成されている。これにより入出金口シャッタ126は、上向きパネル面22Hに接触することなく前後方向に移動すると共に、入出金口シャッタ126と上向きパネル面22Hとの間に紙幣や異物等が侵入することを防止している。
ここで、第1の実施の形態による入出金口シャッタ26(図5)の中央支持部26Scにおける上端面を図12において中央支持部外形線64として示すように、上向きパネル面22Hにパネル内側突起部60が形成されていた場合において入出金口シャッタ26(図5)を適用すると、パネル内側突起部60に中央支持部26Scが物理的に干渉してしまう。
これに対し入出金口シャッタ部124は、中央支持部を中央支持部126ScLと中央支持部126ScRとの左右に2つに分割し、例えば左右方向の中央部に位置する2つのパネル内側溝部61に入り込ませるようにした。これにより入出金口シャッタ部124は、上向きパネル面22Hにパネル内側突起部60が形成されており、入出金口シャッタ126と上向きパネル面22Hとの間に紙幣や異物等が侵入することを防止している場合においても、入出金口シャッタ126を左右両端部に加えて左右中央部で下側から支持できるため、入出金口シャッタ126の左右方向の中央部が大きく下方向へ撓むように変形してしまうことを抑えることができる。
その他の点においても、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と同様の作用効果を奏し得る。
[3.第3の実施の形態]
[3-1.現金自動取引装置及び入出金口シャッタ部の構成]
第3の実施の形態による現金自動取引装置201は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1(図1及び図2)と比較して、紙幣入出金部11に代わる紙幣入出金部211を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。第3の実施の形態による紙幣入出金部211は、第1の実施の形態による紙幣入出金部11と比較して、入出金口シャッタ部24に代わる入出金口シャッタ部224を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。図4と対応する部材に同一符号を付した図13に示すように、第3の実施の形態による入出金口シャッタ部224は、第1の実施の形態による入出金口シャッタ部24と比較して、入出金口シャッタ26に代わる入出金口シャッタ226を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
[3-2.入出金口シャッタの構成]
入出金口シャッタ226は、入出金口シャッタ26と比較して、中央支持部26Scに代わる中央支持部226Scを複数有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。中央支持部226Scは、左右方向に関し互いに一定間隔を空け、板部26Lの後端側において左右方向の中央部から後方へ延び、前後方向よりも上下方向の長さの方が長い直方体形状であり、例えば5つ形成されている。この中央支持部226Scは、図14及び図15に示すように、円筒形状の貫通孔226Scaが左端から右端まで貫通しており、該貫通孔226Scaには、図16に示すように歯車シャフト38が挿通している。また中央支持部226Scは、貫通孔226Scaよりも上方の部分である貫通孔上方部分226Scuaが中空となっており、中空部分の左側に貫通孔上方部分左側壁226ScuaLが、右側に貫通孔上方部分右側壁226ScuaRがそれぞれ形成されている。
この中央支持部226Scは、左右一対の貫通孔上方部分左側壁226ScuaL及び貫通孔上方部分右側壁226ScuaRにおける下端面である上側内壁面226ScuaSが、歯車シャフト38の外形の上半分の形状に合わせて半円形状となっている。また中央支持部226Scは、左右方向に関し貫通孔上方部分左側壁226ScuaLと貫通孔上方部分右側壁226ScuaRとの間に位置し、中央支持部226Scの下端部に位置する貫通孔下方部分226Scdaにおける上端面である下側内壁面226ScdaSが、歯車シャフト38の外形の下半分の形状となっている。
すなわち中央支持部226Scは、図16に示すように、貫通孔226Scaの内壁面のうち上側に位置する上側内壁面226ScuaSが歯車シャフト38の上側の面と上下方向に対向し、貫通孔226Scaの内壁面のうち下側に位置する下側内壁面226ScdaSが歯車シャフト38の下側の面と上下方向に対向する。このように中央支持部226Scは、シャフト軸方向Ds(左右方向)に関し、互いに異なる位置に位置する上側内壁面226ScuaS及び下側内壁面226ScdaSが、歯車シャフト38の上側及び下側と上下方向に対向する。
[3-3.成形方法について]
ここで、樹脂成形により入出金口シャッタ226が成形される方法について、図7と対応する図17を用いて説明する。なお図17において、入出金口シャッタ226における中央支持部226Sc以外の箇所は図示せず省略している。中央支持部226Scは、例えば上方であるキャビティ移動方向Dcvへ移動する金型であるキャビティ250と、キャビティ移動方向Dcvとは反対方向であるコア移動方向Dcrへ移動する金型であるコア251とにより成形される。すなわち中央支持部226Scは、キャビティ250とコア251との間に形成された空間である成形空間252に樹脂が射出され該樹脂が硬化した後に、キャビティ250がキャビティ移動方向Dcvへ、コア251がコア移動方向Dcrへそれぞれ移動することにより、形成される。
このように中央支持部226Scは、貫通孔上方部分226Scuaを中空とし、貫通孔上方部分左側壁226ScuaL及び貫通孔上方部分右側壁226ScuaRの上側内壁面226ScuaSで歯車シャフト38の上半分を、貫通孔下方部分226Scdaの下側内壁面226ScdaSで歯車シャフト38の下半分を、それぞれ支持するようにした。すなわち中央支持部226Scは、歯車シャフト38の上半分を支持する箇所である上側内壁面226ScuaSと、下半分を支持する箇所である下側内壁面226ScdaSとを、シャフト軸方向Ds(左右方向)に関し、互いに異なる位置に配置するようにした。このため中央支持部226Scは、貫通孔上方部分226Scua及び上側内壁面226ScuaSをキャビティ250のみで、貫通孔下方部分226Scda及び下側内壁面226ScdaSをコア251のみで、それぞれ成形されることができる。
第1の実施の形態による入出金口シャッタ26の中央支持部26Sc(図8)が成形される場合、キャビティ50及びコア51だけでは貫通孔26Scaの形状を形成できないため、スライド機構53が必要となり、成形金型が複雑化してしまうため、金型が高価になってしまう。
これに対し第3の実施の形態による入出金口シャッタ部224においては、上側内壁面226ScuaSと下側内壁面226ScdaSとをシャフト軸方向Dsに関しオフセットして配置するようにした。これにより入出金口シャッタ部224は、キャビティ250及びコア251だけで貫通孔26Scaの形状を形成でき、成形金型を簡素化し、金型を安価にできる。
その他の点においても、第3の実施の形態による現金自動取引装置201は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と同様の作用効果を奏し得る。
[4.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、左右方向に関し端部支持部26Seとの間に間隔を空けて中央支持部26Scを設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、図4と対応する部材に同一符号を付した図18に示す入出金口シャッタ部324の入出金口シャッタ326のように、端部支持部26SeLから端部支持部26SeR(図4)までを連続的に接続するように中央支持部326Scを形成する、すなわち、歯車シャフト38の右端部から左端部までを連続的に覆うように中央支持部326Scを形成しても良い。この場合、中央支持部326Scの横断面の外形を円形とすることにより、中央支持部326Scの肉厚を均一にしても良く、断面の外形を中央支持部26Scと同様に四角形にしても良い。第3の実施の形態においても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、中央支持部26Scの貫通孔26Scaに歯車シャフト38を貫通させ、歯車シャフト38に貫通孔26Scaの上側内壁面26ScuaSを当接させることにより、入出金口シャッタ26を下側から支持する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば中央支持部26Scを鈎形状として、歯車シャフト38の上側に係止させることにより、入出金口シャッタ26を下側から支持しても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、中央支持部26Scに円筒形状の貫通孔26Scaを穿設する場合について述べた。本発明はこれに限らず、貫通孔26Scaを四角柱形状や三角柱形状等、種々の形状にしても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、歯車シャフト38を金属製にする場合について述べた。本発明はこれに限らず、歯車シャフト38を樹脂製等、他の種々の材料により構成しても良い。要は入出金口シャッタ26から中央支持部26Scを介し力が加わった際に変形せずに入出金口シャッタ26を下側から支持できれば良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、フロントパネル22において後方向及び前方向にスライドすることによりそれぞれ開放状態及び閉鎖状態となる入出金口シャッタ部24に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、フロントパネル22に対し入出金口シャッタ部24を前後に回転させて取り付け、前方向及び後方向に入出金口シャッタがスライドすることによりそれぞれ開放状態及び閉鎖状態となる入出金口シャッタ部や、上下方向に入出金口シャッタがスライドすることによりそれぞれ開放状態及び閉鎖状態となる入出金口シャッタ部等に本発明を適用しても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、全体として平面形状に形成された入出金口シャッタ26に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば湾曲した曲面形状の板状部材でなる入出金口シャッタ等、種々の形状でなる入出金口シャッタに対し本発明を適用しても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入出金口シャッタ26の後端部近傍を歯車シャフト38により支持する場合について述べた。本発明はこれに限らず、入出金口シャッタ26の前端部近傍をシャフトにより支持しても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、中央支持部26Sc、126ScR及び126ScLの貫通孔上方部分26Scuaを中実とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、中央支持部26Sc、126ScR及び126ScLの貫通孔上方部分26Scuaを中央支持部226Scのように中空とし、中央支持部226Scのようにスライド機構53を用いずに成形しても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、中央支持部126ScR及び126ScLの2つの中央支持部を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、1つ又は3つ以上の任意の個数の中央支持部をパネル内側溝部61に入り込むように設けても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、5つの中央支持部226Scを設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、1つ以上の任意の個数の中央支持部226Scを設けても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される紙幣入出金部11に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、顧客が入金する硬貨が投入されると共に、顧客へ出金する硬貨が排出される硬貨入出金部に本発明を適用しても良く、要は、開口の内側に位置し、媒体を収容する媒体収容部を外部に対し開放又は閉鎖させるシャッタ部に対し本発明を適用して良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体を取り扱う種々の装置に本発明を適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した第1の実施の形態においては、シャッタとしての入出金口シャッタ26と、シャフトとしての歯車シャフト38と、支持部としての中央支持部26Scとにより、媒体取引装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるシャッタと、シャフトと、支持部とによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、現金自動預払機等に設けられ顧客が入金する紙幣及び硬貨が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣及び硬貨が排出される紙幣入出金部及び硬貨入出金部等に利用できる。
1、101、201……現金自動取引装置、2……筐体、3……顧客応対部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、10U……上部ユニット、10D……下部ユニット、11、111、211……紙幣入出金部、12……紙幣制御部、13……記憶部、14……紙幣収容部、15……搬送部、16……鑑別部、17……一時保留部、18……紙幣収納庫、19U……上側リジェクト庫、19D……下側リジェクト庫、20……下部フレーム、21……振分搬送部、22……フロントパネル、22H……上向きパネル面、22V……横向きパネル面、22S……フロントパネル表面、24、124、224、324、1024……入出金口シャッタ部、26、126、226、326、1026……入出金口シャッタ、26L……板部、26F……入出金口入込部、26SeL、26SeR……端部支持部、26Sc、126ScR、126ScL、226Sc、326Sc……中央支持部、26Sca、226Sca……貫通孔、26ScuaS、226ScuaS……上側内壁面、26ScudS、226ScdaS……下側内壁面、26Scua、226Scua……貫通孔上方部分、226Scda……貫通孔下方部分、226ScuaL……貫通孔上方部分左側壁、226ScuaR……貫通孔上方部分右側壁、S……隙間、27……シャッタフレーム、28R、28L、28……入出金口シャッタ駆動部、29F、29B、29LF、29LB……スライドガイド溝部、30LF、30RF、30F……前側スライドガイド、30LB、30RB、30B……後側スライドガイド、31LF、31LB、31RF、31RB……ガイドローラ、34……モータ、34g……モータ歯車、36……ラックギア、36t……ラック歯面、38……歯車シャフト、40L、40R……歯車、42L、42R……歯車ラックギア、42t……歯車ラック歯面、44L、44R……軸受、50、250……キャビティ、51、251……コア、52、252……成形空間、53……スライド機構、54eR、54eL……端部支持箇所、54eC……中央支持箇所、56……シャッタ撓み形状、60……パネル内側突起部、61……パネル内側溝部、62……シャッタ突起部、64……中央支持部外形線、Dcv……キャビティ移動方向、Dcr……コア移動方向、Ds……シャフト軸方向、Dsl……スライド機構移動方向。

Claims (8)

  1. 板状でなり、開口の内側に位置し、該開口を介し外部から取り込んだ媒体を収容する媒体収容部を外部から閉鎖させる閉鎖位置から該媒体収容部の少なくとも一部を外部に開放させる開放位置までを面方向にほぼ沿う可動方向のうちの開放方向へ移動するシャッタと、
    前記シャッタに対し前記開放方向側に配され、前記可動方向に直交する幅方向に延び、前記シャッタと共に前記可動方向に沿って移動することにより前記シャッタを前記可動方向へ移動させるシャフトと、
    前記シャッタにおける前記開放方向側において、前記シャフトの前記幅方向の中央部付近に少なくとも一部分が設けられ、前記シャフトを貫通させる孔部が形成され、前記シャフトにおける、前記媒体収容部から前記シャッタへ向かうシャッタ外部方向側と対向し、前記シャッタに外力が加わっていない際、前記シャフトと前記孔部の内壁面との間に隙間が形成されている支持部と
    を有する媒体取引装置。
  2. 板状でなり、開口の内側に位置し、該開口を介し外部から取り込んだ媒体を収容する媒体収容部を外部から閉鎖させる閉鎖位置から該媒体収容部の少なくとも一部を外部に開放させる開放位置までを面方向にほぼ沿う可動方向のうちの開放方向へ移動するシャッタと、
    前記シャッタに対し前記開放方向側に配され、前記可動方向に直交する幅方向に延び、前記シャッタと共に前記可動方向に沿って移動することにより前記シャッタを前記可動方向へ移動させるシャフトと、
    前記シャッタにおける前記開放方向側において、前記シャフトの前記幅方向の中央部付近に少なくとも一部分が設けられ、前記シャフトを貫通させる孔部が形成され、前記シャフトにおける、前記媒体収容部から前記シャッタへ向かうシャッタ外部方向側と対向する支持部と
    を有し、
    前記孔部において、前記シャフトの前記シャッタ外部方向側と対向する内壁面と、前記シャフトの前記シャッタ外部方向とは逆方向のシャッタ内部方向側と対向する内壁面とは、前記シャフトが延びる方向に関し、位置がずれて配置されている
    媒体取引装置。
  3. 板状でなり、開口の内側に位置し、該開口を介し外部から取り込んだ媒体を収容する媒体収容部を外部から閉鎖させる閉鎖位置から該媒体収容部の少なくとも一部を外部に開放させる開放位置までを面方向にほぼ沿う可動方向のうちの開放方向へ移動するシャッタと、
    前記シャッタに対し前記開放方向側に配され、前記可動方向に直交する幅方向に延び、前記シャッタと共に前記可動方向に沿って移動することにより前記シャッタを前記可動方向へ移動させるシャフトと、
    前記シャッタにおける前記開放方向側において、前記シャフトの前記幅方向の中央部付近に少なくとも一部分が設けられ、前記シャフトにおける、前記媒体収容部から前記シャッタへ向かうシャッタ外部方向側と対向する支持部と
    を有し、
    前記開口が形成された筐体における内側には、前記シャッタに向かって突出する筐体内側突出部が形成され、
    前記シャッタは、前記筐体の内側に向かって突出するシャッタ突出部が形成されると共に、前記シャッタ突出部が前記筐体内側突出部と互いに非接触で噛み合うよう対向し、
    前記支持部は、前記筐体内側突出部と非接触で噛み合うよう配される
    媒体取引装置。
  4. 前記シャフトは、前記シャッタに対し前記シャッタ外部方向とは逆方向のシャッタ内部方向に向かって力が加わると、前記孔部の内壁面における前記シャッタ外部方向側の壁面と当接することにより、前記シャッタ内部方向への前記シャッタの変形を規制する
    請求項1又は請求項2に記載の媒体取引装置。
  5. 前記シャフトは、前記シャッタにおける前記幅方向の一端側と他端側との移動を同期させる
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の媒体取引装置。
  6. 前記支持部は、前記シャフトにおける前記幅方向に沿って複数配される
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の媒体取引装置。
  7. 前記支持部は、前記シャフトにおける前記幅方向の一端側から他端側までに亘って連続的に形成される
    請求項1又は請求項3に記載の媒体取引装置。
  8. 前記シャッタは、樹脂製である
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の媒体取引装置。
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