JP4860221B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

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本発明は、入金された紙幣を出金用として利用可能な紙幣入出金機に関し、特にその小型化に関する。
入金された紙幣を出金用として利用可能な紙幣入出金機に関するものとして、入金時に紙幣が、短辺方向を上下にした立位状態で、しかもその長辺方向を装置の奥行き方向に一致させた状態で投入され、この紙幣を立位状態のまま長辺方向に繰り出して搬送しつつ識別し、長辺方向を装置の奥行き方向に一致させた状態で各還流庫または回収庫に収納し、また各還流庫から長辺方向を装置の奥行き方向に一致させた状態で出金部に出金、またはリジェクト庫あるいは回収庫に排除するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この紙幣入出金機は、機体前面側に、入金部と出金部とリジェクト庫と回収庫とを幅方向に並設するとともに、機体後面側に複数の還流庫を幅方向に並設し、機体前後方向の中間部に、円筒状のドラム型搬送部を設けて各部間で紙幣の出し入れを行うようになっている。これにより、高さと幅とを抑えることができ、小型化されて、例えば、POSレジ周りの紙幣入出金機として活用可能なものとなる。
特開2003−288630号公報
しかしながら、上記した紙幣入出金機は、ドラム型搬送部を用いており、その径は紙幣の最大長に伴う大きさとされており、さらにその周囲に複数の振分部材の配置および枝状の搬送路を配設するためのスペースが必要になるため、特に入金部、出金部、リジェクト庫および回収庫と、ドラム型搬送部と、複数の還流庫とを結ぶ方向である機体奥行き方向の小型化が十分ではないという問題があった。
さらに、識別センサによって紙幣の金種が判別されてから収納部に収容されるまでに処理時間が掛かり、迅速な処理ができないという問題があった。
したがって、本発明は、全体的に小型化が図れ、しかも処理時間を短縮することができる紙幣入出金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、機外から紙幣(例えば、実施の形態における紙幣S)が投入されるとともに投入された紙幣を一枚ずつ繰り出す入金部(例えば、実施の形態における入金部15)と、前記入金部から繰り出された紙幣の長辺方向を搬送方向に沿わせた状態で搬送する搬送手段(例えば、実施の形態における搬送部37)と、前記搬送手段で搬送中の紙幣を搬送方向に沿って識別する入金識別部(例えば、実施の形態における入金識別部47)と、前記入金識別部の識別結果に基づいて紙幣を金種毎に選別収容する複数の収容部(例えば、実施の形態における還流庫20〜22)と、前記入金識別部の識別結果に基づいて前記搬送手段を制御する制御部(例えば、実施の形態における制御部81)とを備えてなる紙幣入出金機であって、前記制御部は、前記入金識別部による紙幣の識別データの長辺方向の一部が読み込まれた時点で当該紙幣の金種を仮決定し、この仮決定の結果に基づいて当該紙幣を前記搬送手段によって該当する金種の前記収容部に向けて搬送させ、当該紙幣がその長辺方向全体に亘って読み込まれて前記識別データの取込が完了した時点でこの識別データに基づいて当該紙幣の金種を本決定し、前記仮決定された金種と前記本決定された金種とを比較して、該本決定された金種と前記仮決定された金種とが一致した場合には、当該紙幣をそのまま前記該当する金種の収容部に収容することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御部が、前記本決定された金種と前記仮決定された金種とが不一致であった場合には、前記搬送手段を逆転させて前記収容部よりも上流側に設けられた不一致紙幣回収部(例えば、実施の形態における回収庫17)に向けて当該紙幣を搬送して当該紙幣を前記不一致紙幣回収部に収容することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、入金部から投入された紙幣を入金識別部で識別する際に、紙幣のデータ取込が完了する前に、金種を仮決定して、この仮決定に基づいて当該紙幣を搬送することで、識別データ取込が完了した時点で金種決定される本決定と、前記仮決定とを比較して一致したと判定された場合に即座に該当金種に対応する収容部に紙幣を収容することができるため、紙幣を金種毎に選別処理する速度を向上することができる効果がある。
さらに、金種を仮決定した時点で紙幣を収容部に向けて搬送して、例えば、当該紙幣を収容部の入口近傍まで搬送した状態とすることができるため、入金識別部と収容部との間に設けられた搬送手段の全長を短縮することができ、したがって、装置の小型化を図ることができる効果がある。
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、本決定と仮決定の金種が一致しない場合に搬送手段を逆転させることで、例えば、紙幣の一部が収容部の内部に入った状態となるまで前記紙幣が搬送されていても、ジャムを引き起こすことなく当該紙幣を不一致紙幣回収庫まで円滑に搬送して収容することができる効果がある。
本発明の一実施形態の紙幣入出金機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の紙幣入出金機11は例えばPOSレジの周りに図示略の硬貨入出金機とともに置かれて売上金の入金および釣銭の出金を行うものであり、図1に示すように、略直方体形状の筐体12を有している。この筐体12は、最も短い辺部12aを高さ方向に、次に短い中間長さの辺部12bを幅方向(左右方向)に、最も長い辺部12cを奥行き方向に配して設置され使用される。これにより、筐体12は、最も操作者側にあって操作者と対向する前面(一側面)12Aが最も短い辺部12aと中間長さの辺部12bとで囲まれた横長となり、また、上面12Bが中間長さの辺部12bと最も長い辺部12cとで囲まれる。なお、以下の説明で用いる高さ方向、幅方向および奥行き方向は、特に記載のない限り、筐体12における高さ方向、幅方向および奥行き方向を示す。
前記筐体12内には、図2にも示すように、奥行き方向に沿って前面12A側から順に、機外から紙幣Sが投入される上方に開口可能な入金部15、機外へ取出可能となるように紙幣Sが機内から繰り出される上方に開口可能な出金部16、入金部15からの紙幣Sおよび後述する複数の還流庫(収容部)20〜22からの紙幣Sを収納可能な着脱式の回収庫(不一致紙幣回収部)17、出金リジェクト紙幣を収納する着脱不可な出金リジェクト庫18、紙幣Sを収納するとともに収納した紙幣Sを出金部16に出金させる複数具体的には三つの着脱不可な還流庫20、還流庫21、還流庫22が配設されている。
ここで、前面12A側の入金部15、出金部16および回収庫17を一纏まりの第1の構成群25とし、前面12Aとは反対側の出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22を一纏まりの第2の構成群26とする。これにより、第1の構成群25は、入金部15、出金部16および回収庫17がこの順に並べられ、しかも回収庫17が最も第2の構成群26側に設けられることになり、第2の構成群26は、出金リジェクト庫18が最も第1の構成群25側に設けられていることになる。
なお、第1の構成群25の入金部15、出金部16および回収庫17は一つのユニット28とされて、筐体12から着脱可能となっている。ここで、図1に示すように、筐体12のうち、前面12Aを構成する部分から上面12B側の入金部15および出金部16を覆う部分までが、錠29が別体のキーで操作されることにより開閉可能な蓋部30とされており、この蓋部30が開放されてユニット28が筐体12に対し着脱される。さらに、回収庫17は、ユニット28からも着脱可能であり、蓋部30が開放されてユニット28に対し着脱される。なお、蓋部30には、上面12Bを構成する部分に、前面12A側から順に、入金部15へ紙幣Sを投入するための入金口32、出金部16から紙幣Sを取出可能に突出させるための出金口33、操作入力が行われるとともに操作者に対する表示を行う操作表示部34が設けられている。なお、蓋部30を開閉可能とするべく前面12A側の一部を突出させるようにして図3に示すレジ台31が紙幣入出金機11の後部を覆うように設けられている。さらに、メンテナンス等のために蓋部30を開いた状態で筐体12内のすべての機構部が手前に引き出し可能となっている。蓋部30の前面12Aを構成する部分には、上記した錠29に加えて電源スイッチ35が設けられている。
上記した入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22は、いずれも前面12Aと同様に幅方向に長い横長の形状をなしており、すべて、互いの幅方向および高さ方向の位置を合わせるとともに、短辺方向を高さ方向に沿わせ長辺方向を幅方向に沿わせた立位状態で紙幣Sを受け入れるようになっている。つまり、これらの入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22は、受け入れた紙幣Sの厚さ方向が同方向となるようにして該方向(奥行き方向と一致)に並設されている。
上記した入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22は、筐体12内の幅方向における一側に寄せて設けられており、これにより筐体12の幅方向逆側に形成されるスペースに、これら入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22を接続させて紙幣Sのやり取りを行う搬送部(搬送手段)37が配設されている。つまり、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22の並設方向である奥行き方向に対し直交する方向である幅方向の一側のみに搬送部37が配設されている。なお、この搬送部37は図3に示す制御部81で制御されて正逆回転するものであり、紙幣Sを常に長辺方向を搬送方向に沿わせ短辺方向を上下方向にした立位状態で搬送する。そして、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22および搬送部37の下側に、これらを駆動する図3に示す駆動系80が配置され、その下側に制御部81と電源82とが配置されている。
搬送部37は、図2に示すように、最も前面12A側の入金部15と最も前面12Aとは反対側の還流庫22とを結ぶ主搬送路38と、主搬送路38の出金部16の近傍から分岐して出金部16に接続される分岐搬送路39と、主搬送路38の回収庫17の近傍から分岐して回収庫17に接続される分岐搬送路40と、主搬送路38の出金リジェクト庫18の近傍から分岐して出金リジェクト庫18に接続される分岐搬送路41と、主搬送路38の還流庫20の近傍から分岐して還流庫20に接続される分岐搬送路42と、主搬送路38の還流庫21の近傍から分岐して還流庫21に接続される分岐搬送路43とを有している。
また、搬送部37は、主搬送路38を介して第2の構成群26側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では出金部16に接続される分岐搬送路39に案内して出金部16に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部39Gと、主搬送路38を介して第2の構成群26側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では回収庫17に接続される分岐搬送路40に案内して回収庫17に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部40Gとを有している。
加えて、搬送部37は、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では出金リジェクト庫18に接続される分岐搬送路41に案内して出金リジェクト庫18に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部41Gと、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では還流庫20に接続される分岐搬送路42に案内して還流庫20に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部42Gと、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では還流庫21に接続される分岐搬送路43に案内して還流庫21に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部43Gとを有している。なお、上記した振分部39G〜43Gは通常閉状態とされており、必要により制御部81で駆動されて開状態となる。
ここで、還流庫20は、分岐搬送路42から受け入れた紙幣を一時貯留させる前面12A側の中間プール部20aと中間プール部20aの紙幣Sを収納する前面12Aとは反対側の収納部20bとを有しており、収納部20bに収納した紙幣Sを分岐搬送路42に出金可能となっている。同様に、還流庫21は、分岐搬送路43から受け入れた紙幣Sを一時貯留させる前面12A側の中間プール部21aと中間プール部21aの紙幣Sを収納する前面12Aとは反対側の収納部21bとを有しており、収納部21bに収納した紙幣Sを分岐搬送路43に出金可能となっている。さらにまた、還流庫22も、主搬送路38から受け入れた紙幣Sを一時貯留させる前面12A側の中間プール部22aと中間プール部22aの紙幣Sを収納する前面12Aとは反対側の収納部22bとを有しており、収納部22bに収納した紙幣Sを主搬送路38に出金可能となっている。なお、最も第1の構成群25とは反対側の還流庫22の収納部22bは、他の還流庫20,21の収納部20b,21bよりも収納量が多くされており、取扱量の最も多い千円券紙幣を収納させるようになっている。また、最も第1の構成群25側の還流庫20はそれ以外の例えば万円券紙幣を、中間の還流庫21はそれ以外の例えば五千円券紙幣をそれぞれ収納させるようになっている。
そして、主搬送路38の第1の構成群25と第2の構成群26との間であって、より具体的には分岐搬送路40の分岐位置と分岐搬送路41の分岐位置との間の中間搬送路45において、第1の構成群25側に、第1の構成群25側から第2の構成群26側に搬送中の入金紙幣を識別する入金識別部47が設けられており、この入金識別部47によって、入金紙幣の識別データを搬送方向に沿って読み込み、前述した制御部81では、この識別データの読み込みが完了した時点で、読み込んだ識別データと予め記憶されているマスタデータとを比較して紙幣Sの金種を本決定するようになっている。また、この中間搬送路45の第2の構成群26側に、第2の構成群26側から第1の構成群25側に搬送中の出金紙幣Sの重送等を識別する出金識別部48が設けられている。
ところで、上記した制御部81は、入金識別部47で入金紙幣を搬送方向に沿って検知して識別データを読み込む際に、この識別データの読み込みが完了する前の段階、即ち、識別のための識別データをすべて検出しきらない段階で、当該入金紙幣の金種を仮決定するようになっている。より具体的には、入金識別部47には、紙幣の色調を検出する色検出センサ、紙幣Sの左右端部の上又は下に印刷されている金額値を検出するセンサ、紙幣Sの搬送方向に直交する幅を検出するセンサなどが設けられており、制御部81は、これらのセンサによって紙幣の長さ方向の1/3乃至1/2程度を検出した時点での識別データに基づいて金種を仮決定するようになっている。ここで、例えば、金種毎に紙幣全体の色調が異なる場合には、当該紙幣の先端部分の色調を検出して金種を仮決定し、紙幣Sの左右端部の上又は下に金額値が印刷されている場合には、この印刷された金額値をセンサで読み込むことで金種を仮決定し、さらに、紙幣Sの金種毎に搬送方向に直交する幅が異なるような場合には、この幅を検出して金種を仮決定する。なお、仮決定を行うためには、少なくとも上述した色検出センサ、紙幣Sの左右端部の上又は下に印刷されている金額値を検出するセンサ及び紙幣Sの搬送方向に直交する幅を検出するセンサ等のセンサのうち一つが設けられていればよいが複数のセンサを同時に用いるようにしてもよい。また、入金識別部47とは個別に、この入金識別部47とは観点が異なる上述した色検出センサなどのセンサ類を設けてもよく、この場合センサ類は、より早期に仮決定を行うために入金部15と入金識別部47との間で可能な限り入金部15側に配置するのが望ましい。
そして、制御部81で金種が仮決定された紙幣Sは、金種が本決定される前に、搬送部37によって還流庫20〜22のうち当該仮決定された金種を収容するものに向けて搬送される。ここで、入金識別部47から最も近い還流庫20までの距離、より具体的には入金識別部47と還流庫20との間を接続する主搬送路38と分岐搬送路42とで構成された経路の距離は、入金識別部47によって紙幣Sの識別データの読み込みが完了して本決定がなされるまでの間に、当該紙幣Sが移動する距離として設定される。より具体的には、搬送部37の搬送状態を継続していても、紙幣Sの仮決定がなされた時点では、当該紙幣Sが還流庫20〜22のうち最も上流側の還流庫20用の分岐搬送路42に入り込むことがなく、しかも、紙幣Sの本決定がなされた時点では、仮決定の結果が還流庫20に収納するものであった場合に、当該紙幣Sが分岐搬送路42に入り込み且つ主搬送路38に戻すことが可能であるようにその一部分(例えば、1/2〜2/3程度)が還流庫20の内側に搬入された状態を限度として、この状態よりも入金識別部47側に配置されるような距離に設定される。なお、分岐搬送路43及び主搬送路38の端末部についても、本決定の時点で、向かっている紙幣Sが入り込んだとしても、これを主搬送路38に戻すことが可能となる位置に設けられている。
出金識別部48で識別した紙幣Sが出金部16、より具体的には分岐搬送路39の分岐位置に至る前に搬送を停止可能となるように、出金識別部48の識別情報検出完了位置から出金部16、より具体的には分岐搬送路39の分岐位置までの距離が、「紙幣Sの最大の長辺長さ」+「搬送部37にブレーキを掛けた上での搬送部37の停止に要する時間分の搬送長さ」の距離とされている。そして、これらの距離を確保するために、中間搬送部37における入金識別部47および出金識別部48の位置が設定され、これに基づいて、第1の構成群25と第2の構成群26との間の間隔が設定されている。
入金部15は、図4に示すように、幅方向に回動中心を配して回動可能に設けられるとともに上部のシャッタ50と壁板部51と下部の底板部52とを有する受台53と、幅方向に回転中心を配して壁板部51に回転可能に設けられた軸線方向両側がテーパ状の移動ローラ55と、上下方向に中心軸線を配して壁板部51に回転可能に設けられた軸線方向両側がテーパ状の送りローラ56と、奥行き方向に中心軸線を配して底板部52よりも上側に回転自在に設けられた複数の円柱状のガイドローラ57とを有している。
また、入金部15は、奥行き方向における壁板部51の奥側に設けられたビルプレス60を有しており、ビルプレス60は、奥行き方向に対し常に直交する上板部61と、この上板部61の下端縁部に幅方向に沿う軸63を中心に上端縁部が回動可能に支持された下板部62とを有している。
さらに、入金部15は、受台53を上下に振動させて紙幣Sから異物を落下させる加振機構65が設けられており、ガイドローラ57の下側には紙幣Sから落下する異物を受け入れる異物受66が設けられている。ここで、加振機構65は受台53に下側から当接する複数の偏心ローラ67を有しており、これら偏心ローラ67を回転させることで受台53を上下に振動させる。
加えて、入金部15は、図5に示すように、上部に移動ローラ55の駆動停止のタイミングを検出するためのセンサ69が設けられており、中間部に移動ローラ55の駆動開始のタイミングを検出するためのセンサ70が設けられている。
そして、入金部15の上部には受台53が斜めに傾動したときに受台53のシャッタ50で開放され紙幣Sを投入可能となる位置に上記した入金口32が設けられている。つまり、入金部15には、受台53が傾動させられた状態で紙幣Sが投入されることになり、このような紙幣Sを移動ローラ55でガイドローラ57に当接する位置まで引き込み、図4(b)に示すように受台53を壁板部51が鉛直に沿う姿勢に戻して入金口32をシャッタ50で閉じた後、加振機構65で加振し、その後、ビルプレス60の下板部62を回動させて紙幣Sに当接させて紙幣Sを送りローラ56で主搬送路38に送り出すことになる。
なお、出金部16も入金部15と同様の構成になっており、分岐搬送路39から送り込まれた紙幣Sをさらに送りローラで入れ込み受台を傾動させて、取出可能となるように紙幣Sを出金口33から移動ローラで突出させる。
以上に述べた構成の本実施形態の紙幣入出金機11の作動を各処理別に説明する。
「入金処理」
入金処理時には、制御部81が入金部15の受台53を回動させることになり、この状態で、紙幣Sが、その短辺方向を高さ方向に沿わせ、その長辺方向を幅方向に沿わせた立位状態で、入金口32から投入されることになる。そして、入金口32に紙幣Sが投入されたことがセンサ70で検出されると、制御部81は移動ローラ55で紙幣Sを引き込み、ガイドローラ57に当接する位置まで紙幣Sが引き込まれたことをセンサ69で検出すると、移動ローラ55を停止させて、受台53を壁板部51が鉛直となるように戻した後、加振機構65で加振し、その後、ビルプレス60の下板部62を回動させて紙幣Sに当接させて送りローラ56で主搬送路38に一枚ずつ分離して送り出すことになる。
そして、主搬送路38に送り出された紙幣Sは、搬送中に入金識別部47で識別されることになるが、紙幣Sの識別データの一部が読み込まれた時点、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って読み込まれる前に、制御部81は紙幣Sの金種を仮決定する。その後、入金識別部47によって紙幣Sの識別データがその長辺方向全体に亘って読み込まれるが、仮決定後に制御部81はこの仮決定に基づいて紙幣Sを還流庫20〜22のうち対応する金種のものに向けて搬送させる。
ここで、紙幣Sを還流庫20に向けて搬送させる場合には、制御部81は、還流庫20用の振分部42Gを開作動させ、また、紙幣Sを還流庫21に向けて搬送する場合には、振分部42Gを閉状態としたまま還流庫21用の振分部43Gを開作動させ、さらに、紙幣Sを還流庫22に向けて搬送する場合には、振分部42G,43Gをいずれも閉状態とする。
次に、紙幣Sが搬送部37で還流庫20〜22のいずれか対応する金種のものに向けて搬送されているときに、制御部81によって紙幣Sが入金可能と識別され、さらに金種が本決定される。すると、制御部81は、搬送部37の搬送状態を維持したまま、前記した仮決定された金種と本決定された金種とを比較して、これら金種が一致した場合には、当該紙幣Sをそのまま停止させることなく還流庫20〜22のいずれか対応する金種のものに搬入させる。ここでは、入金可能な千円券紙幣であった場合には主搬送路38でそのまま還流庫22の中間プール部22aに貯留させ、入金可能な万円券紙幣であった場合には振分部42Gで分岐搬送路42を介して還流庫20の中間プール部20aに貯留させ、入金可能な五千円券紙幣であった場合には振分部43Gで分岐搬送路43を介して還流庫21の中間プール部21aに貯留させる。
ここで、例えばPOSレジにおいて顧客から受け取った代金(紙幣+硬貨)を操作者が確認し入金金額を手入力で入力して、これに基づいて売上額を差し引いた釣銭額を先行して出金させた後に、受け取った代金の入金を行う釣銭先出型の場合には、紙幣Sの顧客への返却は機械側では行わないため、還流庫20〜22において順次中間プール部20a〜22aから紙幣Sを収納部20b〜22bに収納させることになる。他方、入金金額を入金識別部47の識別結果から決める入金先確定型の場合には、顧客への返却を行う可能性があるため、入金確定操作が入力されたことを条件に中間プール部20a〜22aから紙幣Sを収納部20b〜22bに収納させる。
なお、入金可能であるものの還流庫を持たない二千円券紙幣については、釣銭先出型の場合には、これが前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37を停止させる。
そして、この搬送停止中に、入金識別部47によって当該紙幣Sが二千円券紙幣と識別されると、次に、制御部81は、回収庫17への振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態になると、搬送部37を逆転させて振分部40Gで分岐搬送路40を介して当該紙幣Sを回収庫17に収納させる。
また、釣銭先出型の場合に、還流庫20〜22のいずれかが満杯状態にあって、その金種の入金可能な紙幣Sが、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37を停止させる。そして、この搬送停止中に、入金識別部47によって当該紙幣Sが満杯状態の金種紙幣と識別されると、次に、制御部81は、回収庫17への振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態になり、搬送部37を逆転させて振分部40Gで分岐搬送路40を介して当該紙幣Sを回収庫17に収納させる。
他方、制御部81において仮決定された金種と本決定された金種とが不一致であると判定されると、制御部81は、即座に搬送部37を停止させる。そして、釣銭先出型の場合には、単に識別のミスがあったと判断するものの入金は既に手入力で入力されているため、回収庫17にこの紙幣Sを収納させる。つまり、回収庫17への振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態になると、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを主搬送路38及び分岐搬送路40を介して回収庫17に搬送する。なお、このとき当該紙幣Sを回収庫17ではなく出金部16および出金リジェクト庫18に搬送するようにしてもよい。さらに、搬送部37を逆転させて紙幣Sを必要により主搬送路38の適宜の位置まで戻した後に、還流庫20〜22のうち本決定された金種のものに搬送し直して収容してもよい。
また、入金先確定型の場合には、上記搬送部37の停止後、出金部16への振分部39Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金部16に受け入れ可能な状態になると、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部39Gで分岐搬送路39を介して出金部16に搬送する。そして、出金部16から機外に取出可能な状態として、操作者に返却する。ここで、これらのような逆転搬送を可能とするため、搬送部37は常に紙幣Sを一度に一枚のみ搬送するようになっており、搬送中の紙幣Sが搬送部37からなくなると次の紙幣Sを搬送する。
「出金処理」
出金処理時には、還流庫20〜22のいずれか一つから紙幣Sを主搬送路38を介して出金部16側に向けて搬送することになり、主搬送路38の搬送中に出金識別部48で紙幣Sが識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送ではないと識別されると、次に、制御部81は、出金部16への振分用の振分部39Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金部16に受け入れ可能な状態とし、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開する。これにより、当該紙幣Sを振分部39Gが分岐搬送路39を介して出金部16に送り込む。この場合、出金識別部48は二重検知センサのみを有し、重送のみをチェックする。
他方、出金識別部48で出金不可な重送紙幣と識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37を停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送紙幣と識別されると、次に、制御部81は、出金リジェクト庫18への振分部41Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金リジェクト庫18に受け入れ可能な状態とし、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部41Gで分岐搬送路41を介して出金リジェクト庫18に搬送する。
そして、出金部16への紙幣Sの搬送を適宜繰り返すことで、出金する枚数の紙幣Sが出金部16に送り込まれると、出金部16はこの紙幣Sを出金口33から機外に取り出し可能な状態とする。
「回収処理」
回収処理時には、還流庫20〜22のいずれか一つから紙幣Sを主搬送路38を介して回収庫17側に向けて搬送することになり、主搬送路38の搬送中に出金識別部48で重送でない紙幣Sが識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送ではないと識別されると、次に、制御部81は、回収庫17への振分用の振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態とし、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開する。これにより、紙幣Sを振分部40Gで分岐搬送路40を介して回収庫17に送り込む。なお、出金識別部48で回収金額を確認しながら回収することになり、必要により回収庫17の交換を繰り返す。
他方、出金識別部48で重送紙幣と識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部81は、搬送部37を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送紙幣と識別されると、次に、制御部81は、出金リジェクト庫18への振分部41Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金リジェクト庫18に受け入れ可能な状態とし、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部41Gで分岐搬送路41を介して出金リジェクト庫18に搬送する。なお、回収処理の終了後にこの出金リジェクト庫18から人手によって紙幣Sが取り出される。また、紙幣入出金機11内の紙幣Sを、翌日の釣銭支払い等のために一部を残して回収する残置回収の場合、還流庫20〜22の枚数金額は把握されているため、各残置分を除いて上記動作を繰り返す。ここで、上記のように三つの還流庫20〜22が存在する場合、各還流庫20〜22の金種設定によっては残置枚数をゼロとする還流庫が存在することもあり得る。
「装填処理」
すべての還流庫20〜22から紙幣Sを回収する全回収があった場合、釣銭準備金を装填する装填処理が行われるが、この装填処理は、上記した入金処理とほぼ同様に行われる。
以上に述べた本実施形態の紙幣入出金機11によれば、機外から紙幣Sが投入される入金部15と、機外へ取出可能となるように紙幣Sが機内から繰り出される出金部16と、紙幣Sを収納するとともに収納した紙幣Sを出金部16に出金させる複数の還流庫20〜22と、入金部15および還流庫20〜22からの紙幣Sを収納可能な回収庫17と、還流庫20〜22から出金された紙幣Sのうちの出金リジェクト紙幣Sを収納する出金リジェクト庫18とが、それぞれに受け入れた紙幣Sの厚さ方向が同方向となるようにして該方向に並設されており、これらの並設方向に対し直交する方向の一側のみに、これらを接続させる搬送部37が配設されているため、一方向に長くなることなく全体的に小型化が図れる。しかも、搬送部37が、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18および複数の還流庫20〜22に対し同じ一側のみに配設されるため、各部への振り分けの方向が複雑にならず、紙幣搬送時のジャムの発生を抑制できる上、万一ジャムが生じても搬送部37へのアクセスが容易でジャムを容易に解消できる。この場合は、筐体12の搬送部37側の側面を開放して処理を行うことになる。
また、入金部15、出金部16および回収庫17を一纏まりの第1の構成群25とし、出金リジェクト庫18および複数の還流庫20〜22を一纏まりの第2の構成群26とするとともに、これら第1の構成群25と第2の構成群26との間の中間搬送路45の第1の構成群25側に入金紙幣を識別する入金識別部47を設け、中間搬送路45の第2の構成群26側に出金紙幣を識別する出金識別部48を設けているため、中間搬送路45を短くしても、少なくとも紙幣一枚分の長さが必要な入金識別部47と還流庫20との距離を確保できるとともに、少なくとも紙幣一枚分の長さが必要な出金識別部48と出金部16との距離を確保できる。したがって、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18および複数の還流庫20〜22の並設方向の長さを一層短くすることができる。
また、例えば、入金部15に投入された紙幣Sを搬送部37で搬送し入金識別部47で入金可能な紙幣Sと識別されれば、還流庫20〜22のうちの対応するものに収納させることになり、入金識別部47で入金不可な入金リジェクト紙幣Sと識別されれば、搬送部37を逆転させることで出金部16または回収庫17に搬送可能となる。また、例えば、還流庫20〜22に収納していた紙幣Sを搬送部37で搬送し出金識別部48で出金可能な紙幣Sと識別されれば、出金部16に搬送することになり、出金識別部48で出金不可な出金リジェクト紙幣Sと識別されれば、搬送部37を逆転させることで出金リジェクト庫18に収納可能となる。これにより、頻度の高い入金可能紙幣Sおよび出金可能紙幣Sの識別時には搬送部37を停止後に逆転させず、発生頻度の低い入金リジェクト紙幣Sおよび出金リジェクト紙幣Sの識別時のみ搬送部37を停止後に逆転(スイッチバック)させることで、処理時間の長大化を極力抑制することができる。
さらに、制御部81によって、紙幣Sが入金部15から搬送部37によって搬送されている時に入金識別部47の識別結果に基づいて金種を仮決定することができるため、当該紙幣Sを仮決定された金種に基づいて搬送部37により還流庫20〜22のうちいずれか対応するものに向けて搬送し、その後、本決定された金種に基づいて当該紙幣Sを還流庫20〜22のうちいずれか対応する金種のものに受け入れ可能な状態になると、そのまま還流庫20〜22のうちいずれか対応する金種のものに紙幣Sを収容することが可能となるため、入金識別部47で金種が本決定されてから紙幣Sが還流庫20〜22のうちいずれか対応する金種のものに収容されるまでの時間を一層短くすることができる。
また、制御部81によって本決定された金種と、仮決定された金種が一致しない場合に、搬送部37を逆転(スイッチバック)させることができるため、例えば、紙幣Sの一部が既に還流庫20〜22のいずれかの内部に入っている状態であっても、還流庫20〜22の入口で当該紙幣のジャムを引き起こすことなく、回収庫17や出金部16まで円滑に搬送することができる。
また、例えば、金種の仮決定を行わない場合には、本決定以前に紙幣Sを分岐搬送路42,43に搬入させることができず、本決定の時点でも当該紙幣Sを分岐搬送路42よりも上流側で搬送中となるように、前記した入金識別部47から分岐搬送路42の手前までの主搬送路38を設定しなければならないが、制御部81で金種の仮決定を行うことで、金種の本決定より前に当該紙幣Sを、例えば、還流庫20に収容される直前まで分岐搬送路42を介して搬送することが可能となるため、この分岐搬送路42の長さ分に加えて還流庫20の内側に搬入可能な限度分(例えば、前記した紙幣の長さの1/2〜2/3程度)だけ、前記した入金識別部47から分岐搬送路42の手前までの主搬送路38の距離を短縮することができる。したがって、装置の小型化を図ることができる。
加えて、制御部81が、搬送部37によって還流庫20〜22から搬送される紙幣Sが出金識別部48で検出されるタイミングに基づくタイミングで搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止し、当該紙幣Sを出金部16に受け入れ可能な状態になると、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開することになるため、紙幣Sが検出され終わってから識別が終了されるまでの時間分、搬送する必要が無く、出金識別部48と出金部16との距離をさらに短くできる。したがって、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18および複数の還流庫20〜22の並設方向の長さを一層短くすることができる。
さらに、第1の構成群25は、入金部15、出金部16および回収庫17がこの順に並べられ、しかも回収庫17が最も第2の構成群26側に設けられているため、入金部15および出金部16の使い勝手性を確保した上で、出金識別部48と出金部16との距離を確保できる。
加えて、第2の構成群26は、出金リジェクト庫18が最も第1の構成群25側に設けられているため、入金識別部47と還流庫20との距離を確保できる。
なお、出金時に、出金識別部48で紙幣Sが検出されたら搬送部37の搬送を一旦停止し、重送でないとの識別後、振分部39Gを開作動させて出金口33に搬送するのではなく、出金時に当初から振分部39Gを開作動させておくことも可能である。しかしながら、出金時でも当初は振分部39Gを閉状態としておき、紙幣Sを停止させた後に振分部39Gを開いて出金部16に紙幣を搬送することで、エラー発生時の搬送途中の紙幣が機械管理下の紙幣であるか、出金済み扱いの紙幣であるかを搬送部37の開閉状態で判断できることになる。つまり、振分部39Gが閉じていれば、その直前に位置する紙幣Sは機械管理下の紙幣とし、振分部39Gが開いていれば、その直前に位置する紙幣Sであっても出金済み扱いの紙幣Sであるとする。
上記実施形態においては、筐体12の最も短い辺部12aを高さ方向に、中間長さの辺部12bを幅方向に、最も長い辺部12cを奥行き方向に配して設置される場合を例にとり説明したが、図6に示すように、最も短い辺部12aを奥行き方向に、中間長さの辺部12bを幅方向に、最も長い辺部12cを高さ方向に配して設置することも可能である。
さらには、入金部15の入金口32および出金部16の出金口33を最も短い辺部12aと最も長い辺部12cとで形成される面部12Cに開口させることで、図7に示すように、筐体12の最も短い辺部12aを幅方向に、中間長さの辺部12bを奥行き方向に、最も長い辺部12cを高さ方向に配して設置したり、図8に示すように、筐体12の最も短い辺部12aを幅方向に、中間長さの辺部12bを高さ方向に、最も長い辺部12cを奥行き方向に配して設置したりすることができる。なお、これらの場合、入金部15および出金部16を交換する必要があるため、蓋部30を開いて第1の構成群25を含むユニット28をユニット毎交換することで変更に対応する。また、この場合は、紙幣Sが長辺方向に沿って投入および払い出しされるとともに搬送部37が紙幣Sを長辺方向に沿って搬送することになる。
また、上記した入金口32と出金口33とを共用の入出金口としても良い。
さらに、上記した紙幣入出金機11を左右反転して搬送部37を幅方向の上記とは逆側に配置しても良い。
本発明の一実施形態の紙幣入出金機を概略的に示す透過斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機を概略的に示す平断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機を概略的に示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機における入金部を概略的に示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機における入金部を概略的に示すもので、受台の傾動状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機の変形例を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機の別の変形例を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣入出金機のさらに別の変形例を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
11 紙幣入出金機
15 入金部
17 回収庫
20〜22 還流庫
37 搬送部
47 入金識別部
81 制御部
S 紙幣

Claims (2)

  1. 機外から紙幣が投入されるとともに投入された紙幣を一枚ずつ繰り出す入金部と、
    前記入金部から繰り出された紙幣の長辺方向を搬送方向に沿わせた状態で搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送中の紙幣を搬送方向に沿って識別する入金識別部と、
    前記入金識別部の識別結果に基づいて紙幣を金種毎に選別収容する複数の収容部と、
    前記入金識別部の識別結果に基づいて前記搬送手段を制御する制御部と
    を備えてなる紙幣入出金機であって、
    前記制御部は、前記入金識別部による紙幣の識別データの長辺方向の一部が読み込まれた時点で当該紙幣の金種を仮決定し、この仮決定の結果に基づいて当該紙幣を前記搬送手段によって該当する金種の前記収容部に向けて搬送させ、当該紙幣がその長辺方向全体に亘って読み込まれて前記識別データの取込が完了した時点でこの識別データに基づいて当該紙幣の金種を本決定し、前記仮決定された金種と前記本決定された金種とを比較して、該本決定された金種と前記仮決定された金種とが一致した場合には、当該紙幣をそのまま前記該当する金種の収容部に収容することを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 前記制御部は、前記本決定された金種と前記仮決定された金種とが不一致であった場合には、前記搬送手段を逆転させて前記収容部よりも上流側に設けられた不一致紙幣回収部に向けて当該紙幣を搬送して当該紙幣を前記不一致紙幣回収部に収容することを特徴とする請求項1に記載の紙幣入出金機。
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