JP3410273B2 - 硬貨識別センサ及び硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別センサ及び硬貨識別装置

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JP3410273B2 JP34858595A JP34858595A JP3410273B2 JP 3410273 B2 JP3410273 B2 JP 3410273B2 JP 34858595 A JP34858595 A JP 34858595A JP 34858595 A JP34858595 A JP 34858595A JP 3410273 B2 JP3410273 B2 JP 3410273B2
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成 南
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨分類機、硬貨
入金機、硬貨包装機等の硬貨処理機に適し、特に強制搬
送手段を有する硬貨処理機の金種,真偽を識別する硬貨
識別センサ及び硬貨識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨分類機、硬貨入金機、硬貨包装機等
の硬貨処理機には種々のタイプのものがあるが、例え
ば、水平回転盤上へ混合金種の硬貨を投入して遠心力に
より硬貨を送り出し、この硬貨をベルト等の強制搬送手
段により通路上を移動させ、通路部に設置された磁気式
や光学式のセンサを用いて硬貨の特徴を検出することに
より、硬貨の真偽や金種などの識別を行なっている。
【0003】例えば特開平6−223252号公報に
は、図34に示すように、搬送される硬貨2を検知する
発光ダイオードと受光センサとから成る硬貨検知用セン
サ6が設けられており、この硬貨検知用センサ6が硬貨
2を検知した後、硬貨2の識別動作を始めるようになっ
ている。この硬貨検知用センサ6の後流には、セラミッ
ク板4を介して設けられた第1の磁気センサ5,光学式
の径検出用センサ7及び第2の磁気センサ8が順に並設
されている。このような構成の硬貨識別装置において
は、搬送ベルト31によって搬送路3上を矢印方向に搬
送されてくる硬貨の識別処理を行なうに当たり、タイミ
ングを取るセンサとして硬貨検知用センサ6を必要とす
るばかりでなく、必要な硬貨搬送の長さも長くなってく
る。そのため、硬貨識別装置をコンパクトにすることが
困難であった。
【0004】また、図35及び図36は、図34の光学
式の径検出用センサ7の構成(一部断面側面図とその正
面図)を示しており、上記の硬貨識別装置は、図35及
び図36に示される光学系のセンサの取付けを採用して
いたので、次に示すような問題があった。すなわち、光
学系のセンサは、搬送路3に設けたスリット3aから落
ちてくるゴミがスリット3a下方の光源7a上に付かな
いように、光源7aをスリット3aから離れた位置に設
け、そのスリット3aの上方には、CCD7cを設けて
いるが、通過する硬貨の直近に取り付けることが困難な
ため、セルフォックレンザ7bで光を導くような構成に
している。このような構成をとる必要があったためその
構成は複雑になり、安価なもの及びコンパクトなものが
できないという問題点があった。また、硬貨とセンサ間
に距離があるために硬貨径を計る際の分解能が上げられ
ないといった欠点を持ち、硬貨の識別精度を上げること
ができない一因となっている。
【0005】更に搬送方向に対しても各センサ5〜8が
ある程度お互いに干渉することを恐れて間隔を置いて取
り付けられているので、搬送されてくる硬貨2の位置を
センサ6で検出してからデータを採取するセンサ5まで
が離れていることになり、搬送の都合で硬貨がスリップ
等を起こした場合には、正確なタイミングでデータがと
れず鑑別精度が落ちてしまうと言った不都合もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】硬貨処理装置を小さく
コンパクトにするためには、硬貨を短い搬送距離内(短
時間)で鑑別を終える必要がある。また、センサと被測
定物との間隔を短くすることによりその測定の分解能を
上げることが、硬貨処理装置を一層コンパクトにするた
めの技術において重要な課題であると考えられる。
【0007】このために、本発明では、磁気的特性を検
知する材質センサと光学的な特性を検知する光学センサ
とをできるだけ近づけて配設し、硬貨の搬送面として凹
凸が生じないように一体とし、しかも保守の際には一体
を交換できる硬貨識別センサを提供することを第1の目
的としている。また、このように構成した硬貨識別セン
サを開示するものである。さらに、硬貨識別センサが検
知した情報に基づき、硬貨の穴や搬送ベルトによる影の
影響を受けずに、硬貨の径を正確に測定ができ、硬貨外
径の判断の精度を高めることができる硬貨識別装置を提
供することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送ベルトに
より硬貨を搬送路の通路面に沿って且つ通路側面の片方
に押し当てて搬送させ、センサにより硬貨搬送の金種、
真偽を検出する硬貨識別装置に用いられる硬貨識別セン
サに関するものであり、本発明の上記第1の目的は、
学的特性を検知する光学系センサと磁気的特性を検知す
る磁気センサとを筐体内に包含すると共に被検出硬貨の
硬貨通路を形成した構成の硬貨識別センサであって、
記搬送路に連結されるように形成された第1の硬貨通路
と;前記第1の硬貨通路の上面部に配設され、中央で左
右に分割されて成る第1及び第2の線状光源と;前記第
1の硬貨通路の下面部に前記第1及び第2の線状光源と
対向するように設置された1個の線状光受光手段と;前
記第1の硬貨通路の通路面に対して平行方向から搬送硬
貨の側面部に当てた光の反射光を受光して前記側面部の
ギザを検出するギザ検出手段と;前記搬送硬貨の底面部
に照射するランプ光源と;前記搬送硬貨の底面部から反
射される前記ランプ光源の光を受光するRGBセンサ
と;前記第1の硬貨通路の通路面に対して前記RGBセ
ンサとほぼ対称な位置に配置され、前記ランプ光源の直
射光を受光する受光センサと;前記第1の硬貨通路に連
設される第2の硬貨通路が形成され、前記硬貨の材質を
検出する材質検出センサと;を1つの筐体に配設して成
ることによって達成される。
【0009】また、本発明の上記第1の目的は、前記第
1及び第2の硬貨通路が前記搬送路の一部を構成し、前
記第1の硬貨通路が前記搬送路の上流側に配置されて成
ること、或いは前記第1及び第2の硬貨通路が前記搬送
路の一部を構成し、前記第1の硬貨通路が前記搬送路の
下流側に配置されて成ることによって達成される。
【0010】さらに、本発明の上記第1の目的は、前記
第1の硬貨通路がサファイアガラスで形成されていると
共に、該サファイアガラスの下面に前記搬送硬貨から反
射された前記ギザ検出手段からの光の波長を吸収するフ
ィルタが蒸着されて成ることによって、より効果的に達
成される。
【0011】また、搬送ベルトに押さえられて搬送路
を片側面に沿って滑動する被検出硬貨の直径を線状光源
と線状光受光センサとにより検出する径検出部を有する
硬貨識別装置に関するものであり、本発明の上記第1の
目的並びに上記第2の目的は、前記線状光源及び前記線
状光受光センサを含む光学的特性を検知する光学系セン
サと磁気的特性を検知する磁気センサとを筐体内に包含
すると共に前記被検出硬貨の硬貨通路を形成した構成の
硬貨識別センサを備えると共に、前記硬貨通路の通路幅
を覆う前記線状光受光センサの検出幅を第1乃至第4の
4個の区間で、該第4の区間を前記片側面側とし且つ前
記通路幅中央で前記第2及び第3の区間の境界を持つよ
うに分割すると共に、前記硬貨通路の通路側面側となる
前記第1及び第4の区間の区間距離が前記被検出硬貨の
外径から穴までの距離を検知できる距離とし、さらに前
記被検出硬貨のいずれもが前記硬貨通路のどこを通ろう
とも前記第1及び第4の区間の両方にかかって遮光する
と共に、前記被検出硬貨のうちのいずれの穴あき硬貨が
通ろうとも穴部が前記第2の区間のみ或いは前記第3の
区間のみ又は前記第2及び第3の区間にくるように前記
4個の区間を設け、前記径検出部に前記被検出硬貨が進
入する際に、前記第1の区間を該硬貨が遮光するか否か
を検出し、遮光の無い場合には前記第1,第2及び第4
の区間によって硬貨径を算出し、遮光の有る場合には第
1及び第4の区間によって硬貨径を算出する硬貨径演算
手段を備えることによって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の硬貨識別センサは、磁気
的特性を検知する磁気センサと、光学的特性を検知する
複数の光学系センサ(以下、「光学系複合センサ」と呼
ぶ)とをコンパクトに配設して1筐体(又は、2筐体)
に包含すると共に、硬貨の搬送路を形成した構成として
いる。そして、硬貨識別装置は、搬送硬貨の金種,真偽
等を正確に識別することができ、特に、高精度で硬貨径
および穴径を検出及び測定することができる構成として
いる。本発明の詳細を説明するに先立ち、本発明を硬貨
包装機に応用した場合を例として、硬貨識別センサの取
付け位置と搬送硬貨の流れについて説明する。
【0013】硬貨包装機は、貯溜された混合金種の硬貨
を搬送手段によって順次搬送し、搬送硬貨の金種や真偽
等を硬貨識別部で識別し、包装の対象となる硬貨を選別
して所定単位で自動的に包装するようにしたもので、本
発明は硬貨包装機の硬貨識別部に適用される。
【0014】図31は一般的な硬貨包装機の全体構成の
一例をブロック図で示しており、同図に示すように、硬
貨包装機は、硬貨投入部から投入された硬貨を貯溜する
硬貨貯溜手段10、この硬貨貯溜手段10に貯溜されて
いる硬貨を硬貨通路に繰出す硬貨繰出手段20、硬貨通
路に繰出された硬貨を搬送ベルトにより硬貨面を押し当
てて硬貨通路上を搬送する硬貨搬送手段30、搬送され
てくる硬貨の金種,真偽,及び選択設定された包装対象
外の正常硬貨(例えば、外国硬貨)を識別する硬貨識別
部1、異常硬貨(偽造硬貨や変造硬貨など)及び包装対
象外の正常硬貨を硬貨通路上から排除する硬貨排除手段
40、硬貨の径に応じて通路幅等を調整する間、一時的
に硬貨の通過を阻止する硬貨通過阻止手段50、包装対
象の正常硬貨を集積する集積手段60、集積された硬貨
を包装する包装手段70、包装された硬貨を回収する包
装硬貨回収手段80、包装対象外の硬貨の設定,硬貨識
別部1での識別モード(例えば色及び汚損をチェック対
象外とする縮退モード)の設定等をするための入力手段
90、及び全体の制御を行なう制御手段300から構成
される。
【0015】図32は、上述の硬貨包装機の構造を概略
図で示しており、硬貨包装機400内の硬貨貯溜装置1
0の上部には硬貨投入部が設けられており、この硬貨投
入部から投入された硬貨は、硬貨貯溜装置10内の貯溜
部に貯溜されるようになっている。そして、オペレータ
の開始指示で硬貨繰出し装置20が起動され、硬貨貯溜
装置10内の硬貨が硬貨通路31に繰出され、搬送ベル
ト32により硬貨識別部1へと搬送されるようになって
いる。
【0016】図33は図32の硬貨繰出し装置部20の
内部及び硬貨通路部31の構造の一部を平面図で示して
おり、この図を参照して、本発明の硬貨識別センサの取
付け位置について説明する。図33に示すように、硬貨
繰出し装置20は回転円盤21を備えており、この回転
円盤21の開口部21cを一端として硬貨通路31Aが
設けられている。硬貨識別センサ100は、上流側の通
路用部材34Aに形成されている硬貨通路31Aと、下
流側の通路用部材34Bに形成されている硬貨通路31
Bとの間に設置され、硬貨通路の一部を構成している。
すなわち、硬貨識別センサ100には搬送路(硬貨通
路)110が形成されており、硬貨包装機の例では、硬
貨繰出し装置20からの硬貨通路31Aと、硬貨排除手
段40(図示せず)への硬貨通路31Bとの間に、硬貨
識別センサ100に形成されている硬貨通路110の両
端が連結される形で設置される。
【0017】このような構成において、図32及び図3
3を参照して、硬貨の動きを説明する。硬貨投入部から
投入された混合金種の硬貨は、硬貨貯溜装置10の内底
部に設けられているコンベア上に貯溜され、コンベアの
駆動によって、硬貨繰出し装置20の水平回転円盤21
へと送り出される。図33に示す回転円盤21上に供給
された硬貨は、回転円盤21の回転による遠心力によっ
て円盤週縁の案内壁21aに沿って移行し、厚み規制部
材21bの下を通過することにより、開口部21cから
1層1列状態で硬貨通路31Aに送り出される。硬貨通
路31Aに送り出された硬貨は、ベルト伝動用のプーリ
33に巻き掛けられている一本の搬送ベルト(例えば5
φの丸ベルト)32によって、通路底面31aに沿って
且つ通路側面31bの片方に押し当てられて硬貨通路3
1A上を摺動しながら移動し、硬貨識別センサ部100
へと搬送される。
【0018】硬貨通路31A上を1層1列状態で搬送さ
れてくる硬貨は、硬貨識別センサ100の硬貨通路部1
10を通り、更に、下流域の硬貨通路31Bへと搬送ベ
ルト32によって搬送されるが、ここで、硬貨が硬貨通
路部110を通過する際に、硬貨の磁気的特性及び光学
的な各種の特性を硬貨識別センサ100によって検知
し、この検知情報に基づいて硬貨識別部1の判別手段で
硬貨の材質,直径,ギザ,色及び汚損等を判別し、硬貨
の金種,真偽等を識別するようになっている。
【0019】硬貨識別部1で包装対象外の正常硬貨と判
別された硬貨,及び異常硬貨と判別された硬貨は、図示
されない硬貨排除手段40により硬貨通路31上から排
除され、図32に示す振分け手段41により振分けられ
て第1の収納部42及び第2の収納部43にそれぞれ収
納される。一方、硬貨識別部1で包装対象の正常硬貨と
判別された硬貨は、図示されない硬貨通過阻止手段50
により通過が一旦阻止され、判別された硬貨の径に応じ
て後流側の通路幅等が調整された後に移送が再開され、
硬貨集積部60へと搬送されて案内体61を介して集積
される。
【0020】集積された硬貨は、所定枚数になると硬貨
包装部71の案内機構71aにより包装ローラ71b間
に移送される。そして、包装紙給紙装置72から供給さ
れる包装紙72aが集積硬貨の周面に巻回されると共
に、巻込鉤機構71cにより包装紙72aの上下縁が折
り込まれて包装される。包装された硬貨は包装硬貨回収
手段80により包装状態が検査され、振分け手段81に
より振分けられて包装が完全な硬貨は回収硬貨収納箱8
2aに回収され、包装が不完全な硬貨は回収硬貨収納箱
82bに回収されるようになっている。
【0021】以下、本発明の好適な実施の形態について
詳細に説明する。図1は、図31の硬貨識別部1、すな
わち本発明の硬貨識別装置の構成例を示しており、硬貨
識別装置1は、硬貨の材質,直径,ギザ,色及び汚損等
の検出が可能な硬貨識別センサ100と、識別モードや
包装対象硬貨等の設定情報に従い、硬貨識別センサ10
0の検知情報に基づいて硬貨の真偽等の識別及び金種な
どの判別を行ない、その判別結果を出力する判別手段2
00とから構成される。
【0022】硬貨識別センサ100は、図1の破線内に
示すように、搬送硬貨の通路となる通路部130、硬貨
の直径を検出するための線状光発光手段121a,12
1b及び線状光受光手段121c、次に示すギザ検出手
段122から発光される特定波長の光を吸収するフィル
タ手段124、硬貨側面のギザの有無を検出するギザ検
出手段122、硬貨の表面又は裏面の色や汚損等を検出
するRGB受光センサ手段123、及び硬貨の材質を検
出する硬貨材質検出手段110を備え、各センサの構成
部品を1筐体にコンパクに包含してユニット化した構成
となっている。
【0023】図2は、硬貨識別センサ100の構成の第
1の例を示す平面構造図で、図3は図2の光学系複合セ
ンサ部120を硬貨搬送方向(図中の矢印x方向)から
見た正面構造図である。図2に示すように、硬貨識別セ
ンサ100は、硬貨の磁気的特性を検知する磁気センサ
部110と、硬貨の光学的特性を検知する複数の光学系
センサが1筐体内に配設されて成る光学系複合センサ部
120とから構成される。本発明では、磁気センサ部1
10と光学系複合センサ部120とを一体化し、1個の
センサユニットとしているが、図2に示すように、磁気
センサ部110と光学系複合センサ部120とを独立ユ
ニットとし、それぞれ独立で製造及び設置/交換可能な
ユニット構成とするようにしても良い。
【0024】なお、以下に説明する第1の構成例では、
搬送路(硬貨通路)の上流側に光学系複合センサ部12
0を配置し、硬貨搬送方向に対して硬貨が搬送路の右側
(図2中の幅Wの通路部130の右側)に寄せられて搬
送されてくる場合の配置構成を例として説明する。ま
た、後述する第2の構成例では、搬送路の下流側に光学
系複合センサ部120が配置される構成を示して本発明
を説明する。
【0025】先ず、硬貨識別センサ100の光学系複合
センサ部120の構成について、図2及び図3を参照し
て説明する。図3に示すように、光学系複合センサ部1
20の上部中央に設けられた通路部130には、底板1
31aと側板132bから成る硬貨通路131が形成さ
れており、本発明では、硬貨通路131の部材としてサ
ファイアガラスを使用している。サファイアガラスは、
硬度がビッカース硬度で1800以上のものを使用して
おり、硬貨通路131を光透過にすると共に、硬貨通路
131の耐磨耗度を上げる様にしている。このサファイ
アガラス製の硬貨通路131の上部には、硬貨の搬送方
向xと直交する方向に複数の小光源を直線状に並べ、中
央で左右に分割されて成る第1及び第2の線状光源12
1a,121bが配設されており、硬貨通路131の下
面には、上記第1及び第2の線状光源121a,121
bと対向する位置に1個の線状光受光手段122が設け
られている。
【0026】また、硬貨通路131の側板131b(片
寄せ側)の外壁近傍には、硬貨の搬送面に対して平行方
向から搬送硬貨の側面部に光を当ててその反射光を受光
してギザの状態(有無や数)を検出するギザ検出手段1
22が配設されている。そして、硬貨通路131の下方
には、搬送硬貨の底面部に所定の角度(例えば約35
度)で集光するランプ光源123aと、搬送硬貨の底面
部から反射されるランプ光源123aの光を受光するR
GBセンサ123bとが配設され、硬貨通路131の上
方には、ランプ光源123aの直射光を硬貨通路131
を通して受光する受光センサ123cが、ランプ光源1
23aの光軸方向に配設されている。また、この受光セ
ンサ123cとRGBセンサ123bとは、硬貨通路1
31の面に対してほぼ対称位置に配設されている。
【0027】上記ランプ光源123a,RGBセンサ1
23b及び受光センサ123cは、硬貨の搬送面に対し
て鉛直な第1の面上に配設され、かつ磁気センサ部11
0と上記線状光源121a,121b,線状光受光手段
122が配設されている第2の面との間に配設されてい
る。また、ギザ検出手段122は、図2に示すように発
光部122Aと受光部122Bから成り、搬送面上で所
定の角度を成して配設され、かつ発光部122Aが上記
第1の面と第2の面との間で、受光部122Bが上記第
2の面とほぼ同一面上に配設されている。
【0028】図4は、図3の光学系複合センサ部120
の背面部の構造の一例を示しており、第1及び第2の線
状光源121a,121bのカバー121Aの部材は、
線状光受光手段121cに均一な光が入るように、白濁
した樹脂を使用している。また、隣合う光学系のセンサ
が干渉しないように、フィルタ手段124として、線状
光受光手段121cの受光面上部のサファイアガラス
(硬貨通路の底板)131aの下面には、特定波長の光
をカット(吸収)するフィルタ124aが蒸着されてい
る。例えば、図3の配置例では、搬送硬貨から反射され
たギザ検出手段122の照明光が線状光受光手段121
c側に入らないようになる。
【0029】一方、線状光受光手段121cの受光面に
は、RGBセンサ123bの光源123aからの反射光
が入らないように、フイルムを貼りつけてスリット状の
窓(図示せず)を形成している。また、図3及び図4に
示すように、筐体の外壁は、ICやランプ光源の熱が放
熱されるように、例えばアルミダイキャスト製の放熱板
120Bを使用している。そして、筐体内に包含される
各センサ構成部品は、図4の斜線部に示すように、充填
剤120A(例えば、シリコン樹脂)によりモールドさ
れて一体化されている。また、筐体の下方にはコネクタ
120Cが設けられ、このコネクタ120Cを介して信
号処理回路に接続されるようになっている。
【0030】次に、光学系複合センサ部120のセンサ
構成部品の具体例を示して、各光学系センサの識別判定
要素と判定有効対象について説明する。第1及び第2の
線状光源121a,121bと線状光受光手段121c
から成る光学系センサ(以下、「径検出センサ」と呼
ぶ)は、直径及び穴検出用センサとして使用される。第
1及び第2の線状光源121a,121bとしては、例
えば複数のLEDを線状に配列した2つのLEDアレイ
が使用され、線状光受光手段121cとしてはCCD
(一次元イメージセンサ)が使用される。そして、この
CCD121cの検知情報に基づき、径差による硬貨の
分離と穴の検出が行なわれる。
【0031】ギザ検出手段122としての光学系センサ
(以下、「ギザ検出センサ」と呼ぶ)は、レーザダイオ
ード,セルフォックレンズ(又はコリメータレンズ),
シリンドリカルレンズ及びフォトダイオードから構成さ
れ、フォトダイオードの検知情報に基づき、500円類
似外国貨の検知、及び10円新貨と中国伍分等との分離
が行なわれる。なお、レーザダイオードからの照明光
は、近赤外線の波長の光としているため、サファイアガ
ラスに蒸着するフィルタ124aは、近赤外線をカット
する近赤外線カットフィルタを用いている。
【0032】ランプ光源123a,RGBセンサ123
b及び補正用の受光センサ123cから成る、RGB受
光センサ手段123としての光学系センサ(以下、「R
GB検出センサ」と呼ぶ)は、硬貨の色及び汚損の検出
用センサとして使用される。ランプ光源123aとして
は、円形状に光を照射するレンズランプが使用され、R
GBセンサ123bとしてはRGBカラーセンサ、受光
センサ123cとしてはフォトダイオードが使用され
る。そして、RGBセンサ123bの検知情報に基づ
き、白銅系/アルミ硬貨と銅系硬貨との分離,白銅系と
鉛偽貨等の分離,及び、500円硬貨と旋盤で削って作
られた偽造貨との分離が行なわれる。
【0033】更に、RGBセンサ123bの検知情報に
基づき、流通貨での汚損硬貨の分離が行なわれる。ま
た、受光センサ123cは、後述する硬貨による遮光状
態の検出用センサ、及び汚損貨の検出用センサとして使
用される他に、レンズランプ123aの発光量の補正用
センサとして使用される。すなわち、レンズランプ12
3aの発光強度を一定(基準値)にするための発光量監
視センサとしても使用される。
【0034】次に、磁気センサ部110の構成について
説明する。図5は、図2の磁気センサ部110を硬貨搬
送方向(図中の矢印x方向)から見た正面構造図,及び
磁気センサ部110の検出信号の処理回路の一例を示し
ている。磁気センサ部110には、材質検出用の磁気セ
ンサ(材質検出センサ)111と前段増幅器112とが
筐体内に配設され、図3に示した光学系複合センサ部1
20の硬貨通路131と同一形状の硬貨通路132が、
材質検出センサ111の部分に形成されている。この硬
貨通路132の上部中央は搬送ベルト用の空間として開
放されている。
【0035】材質検出センサ111の部分は、例えば本
出願人による特公平5−50792号公報に示される構
造のものが使用される。すなわち、硬貨通路132の上
部には、中央で左右に分離された2次コア111B及び
111Cが配設されており、これらの2次コア111B
及び111Cには2次コイル111b及び111cがそ
れぞれ巻回されている。そして、硬貨通路132の下方
に設けられた1次コア111Aには、1次コイル(励磁
用のコイル及びこのコイルによって電磁誘導されるコイ
ル)111aが巻回されている。そして、材質検出セン
サ111の下方には初段アンプ基板112が配設され、
前段増幅器等が設けられている。これらの各センサ構成
部品は樹脂等によりモールドされて一体化されている。
【0036】一方、材質検出回路210は、励磁用の信
号を発振する発振回路211,磁気センサ部110の検
出信号を増幅する増幅器212,増幅された検出信号を
整流した後、演算処理して非白銅系硬貨の材質情報を出
力する整流・演算回路213,及び整流・演算回路21
3からのデータを演算処理して白銅系硬貨のの材質情報
を出力する演算回路214から構成される。硬貨材質検
出手段としての磁気センサ部110は、白銅/非白銅系
の分離,同径の類似硬貨の材質による分離,及び同径・
同材質での質量差による分離を判定有効対象としてお
り、材質検出回路210内の整流・演算回路213によ
り非白銅系の硬貨の材質を判別して非白銅系用の材質情
報を出力し、演算回路214により白銅系の硬貨の材質
を判別して白銅系用の材質情報を出力するようになって
いる。
【0037】上述のような構成において、硬貨識別装置
における処理の概要を、硬貨識別センサ100の識別判
定要素ごとに説明する。
【0038】先ず、硬貨識別装置における材質検出処理
について説明する。硬貨の材質は、硬貨識別センサ10
0の磁気センサ部110(材質検出センサ111)の検
知信号によって検出される。材質検出センサ111に
は、5CH(チャネル)のデータがあり、材質検出回路
210では、図6に示す材質検出センサ111のCH
1,CH2及びCH3(各コイル111a,111b及
び111cの出力)の電圧変化量をもとに、次に示すC
H4とCHDを求め、そのデータで硬貨の磁気レベルを
確定する。
【0039】すなわち、図4の材質検出回路210内の
整流・演算回路213では、CH1の電圧変化量の増幅
値と、CH2の電圧変化量及びCH3の電圧変化量の加
算値との差を求めてCH4とする。一方、演算回路21
4では、CH4の電圧変化量の増幅値と、CH2の電圧
変化量及びCH3の電圧変化量の加算値との差を求めて
CHDとする。そして、硬貨の磁気レベルは、CH4の
変化量のピーク値にて決定する。また、白銅系の硬貨
(500円,100円,50円)は、CHDについても
判定因子に使用する。
【0040】図7は磁気データ(材質データ)のサンプ
リングのタイミングを示しており、磁気データは、図7
に示すように、RGB検出センサ(受光センサ123
c)の出力信号VODの立上がりポイントTuのタイミン
グでサンプリングを開始し、所定のサンプリング期間S
t(例えば6ms)における磁気CH4のデータのピー
ク値を検出してRAMに格納し、さらに、そのピーク時
のCHDの値も格納しておく。その後、判定処理時にC
H4及びCHDの値を用いて金種判定が行なわれる。
【0041】次に、硬貨識別装置における直径検出処理
について説明する。先ず、図8及び図9を参照して直径
検出方法の概要を説明する。図8に示すように、硬貨2
は、光学系複合センサ部120の硬貨通路131の片側
の側壁131aに片寄せされて矢印x方向から搬送され
てくるが、径検出センサ(CCD121c)の上部を硬
貨2が通過する際には、同図に示すように、CCD12
1cの受光面には投光部分と影の部分ができる。そこで
投光部分の長さを読取れば、その長さと受光部の幅SW
とから、硬貨の直径を求めることができる。
【0042】すなわち、図9に示すように、斜線部で示
す硬貨通路131はサファイアガラスで形成されている
ため、線状光源であるLEDアレイ121a,121b
からの光は、硬貨通路131の部分も透過してCCD1
21cに受光されるので、CCD121cの受光面に光
源121a,121bからの光が当たっている投光部分
のビット数を読取れば、硬貨の直径を求めることができ
る。更に、硬貨の径差によって影の部分の長さに相違が
あるため、ビット数で金種の判定を行なうことができ
る。なお、線状光源であるLEDアレイ121a,12
1bは、ある程度の大きさがあるので、図9中の矢印に
示すように光源からの光が搬送ベルト32の下側にも回
り込み、搬送ベルト32の上部に光源が無くても硬貨2
の穴の位置をCCD121cで読み出すことが可能であ
る。
【0043】本発明では、図8に示す通路幅wを覆うC
CD121cの受光部の検出幅SWを、後述の条件で4
個の区間に回路的に分割し、その内の2個又は3個の区
間の検出情報に基づいて硬貨の径,及び穴の有無等を正
確に求めるようにしている。また、LEDアレイ121
a,121bが上部に無い所のCCD121cの受光出
力を、コンパレータにて硬貨の有無に2値化する際に
は、中央部の閾値を外側の閾値より低くし、弱い光で硬
貨の穴のエッジを区別できるようにしている。
【0044】続いて、本発明の硬貨識別装置における直
径検出方法を詳細に説明する。先ず、上記の区間の設定
について説明する。図10に示すように、CCD121
の検出幅SWを、次の条件で4つの区間A,B,C,
Dに分割する。
【0045】(1)通路幅wの中央で、区間Bと区間C
の境界を持つように分割すると共に、(2)通路側面側
の区間Aと区間Dの幅が、被検出硬貨の外径から穴部ま
での長さを完全に検知できる幅とし、(3)更に被検出
硬貨2のいずれもが通路のどこを通ろうとも区間A及び
区間Dの両方の少なくとも一部を遮光すると共に、
(4)被検出硬貨2のうちのいずれもの穴あき硬貨が通
ろうとも穴部2aが区間B或いは、区間C、又は区間B
及び区間Cの両方にかかるように、区間A,B,C,D
を設ける。
【0046】すなわち、区間BとCの境界が通路の中央
に位置するように設定し、区間AとDの幅が、被検出硬
貨2の外径から穴部2aまでの長さLを完全に、即ち搬
送ベルトの影の影響や硬貨のエッジ部の影の影響を受け
ずに、検知できる距離とし、片寄せの条件に関わらず硬
貨の一部が必ず区間AとDの両方に重なるように区間A
とDの幅を設定し、更に、硬貨の穴の部分が必ず区間B
或いは区間Cにくるように、又は区間Bと区間Cとに跨
がった状態でくるように、区間BとCの幅を設定する。
なお、実施の形態の例では、硬貨が区間D側に片寄せさ
れて搬送されてくる場合を例とし、穴部が必ず区間Cに
くるよう設定している。従って、直径を求めるには、区
間Cは全部遮光されているものとしておけばよい。幅寄
せが正常に行なわれている場合には日本国硬貨6金種は
区間Aと区間Dのみにより検出することができる。
【0047】しかしながら硬貨の幅寄せが満足にできな
くて、硬貨の穴部が区間Bにかかったり、他国の硬貨で
1円より径の小さなものが来た場合には、区間Aと区間
Dによっては硬貨の径データが得られなくなる。そこで
硬貨が搬送されて、硬貨によりCCDが遮光される範囲
が大きくなっていく際に区間Aの部分も遮光するかどう
かを監視し、区間Aの遮光があれば、区間Aと区間Dを
使うことにし、区間Aに遮光がなければ区間Bと区間D
と区間Aのデータを計算して硬貨の径を求めればよいこ
ととなる。
【0048】また、硬貨の到来を検知するには、硬貨の
幅寄せが十分に行われているならば、区間Dのデータの
みで足りるが、幅寄せに異常が生じた場合を考慮して区
間Aと区間Dを用いて検出する様にしている。硬貨の通
過も同様である。そして、硬貨の直径を検出するに際し
ては、区間Cは必ず穴の部分が来る様に寸法を設定して
いるので、区間Cのデータは全く遮光しているものと見
なし毎回採取するデータを考慮すること無く、残りの区
間Aと区間B及び区間Dで検出するようにしている。な
お、上記区間の設定については、後述の実施例で日本国
の貨幣を具体例として説明する。
【0049】続いて、径データのサンプリング方法を図
11のタイミングチャートを参照して説明する。径デー
タのサンプリングは、図11中のセルフトリガポイント
P1からピーク確定ポイントP2(検出方法は後述)ま
で行なう。このポイントP1からP2までのサンプリン
グ処理は単独で行ない、他の信号処理とは同期をとって
いない。サンプリング処理では、上記のように分割した
区間A〜Dの内、区間A,B及びDのデータ(透光状態
の検出ビット数)DATA1,DATA2及びDATA
4をスキャン周期St(例えばSt=1.5ms)毎に
常にチェックする。そして、図10中に示す“t1”と
“t2”のタイミングでのスキャンデータのように、D
ATA1のビットが欠けない場合、即ちDATA1=n
1(n1=区間Aのビット数)の場合は、区間Aが遮光
されていないと判断し、DATA1+DATA2+DA
TA4を径データとする。一方、“t3”のタイミング
でのスキャンデータのように、DATA1のビットが欠
けた場合、即ちDATA1<n1の場合は、DATA1
+DATA4を径データとする。
【0050】そして、上記のようにサンプリングを行な
い、セルフトリガポイントP1からピーク確定ポイント
P2までの径データにおいてサンプル値がピークになる
点“tp”を検出する。そして、このピーク確定時の径
データとDATA1〜DATA4を取込み、(全区間A
〜Dのビット数(n1+n2+n3+n4))−(径デ
ータに示されるビット数)を硬貨の径因子とし、硬貨径
判別用の「径データ」としてRAMに格納し、さらに、
DATA2+DATA3を硬貨の穴部の径因子とし、
「穴データ」としてRAMに格納し、金種判定時に使用
する。
【0051】次に、硬貨識別装置における硬貨径の検出
処理の全体の流れを図12のフローチャートに従って説
明する。なお、硬貨径の検出動作の詳細については、ハ
ードウェアの構成例を示して後述する。
【0052】硬貨の搬送が開始されると(ステップS1
01)、所定のスキャン周期でCCDからのデータ取込
みを開始する(ステップS102)。以後所定時間毎に
1ライン分のデータを採取する。ここで、各区間のDA
TA1〜DATA4のサンプリング値は、それぞれのカ
ウンタ1〜4で計数されるが、計数開始時のDATA1
+DATA4の値を記憶しておく(ステップS10
3)。そして、サンプリング値DATA1,DATA4
を読出し(ステップS104)、計数開始時の値とサン
プリング時の値(DATA1+DATA4)とを比較
し、両者の差が所定以上であれば、図11に示すセルフ
トリガポイントP1に達したと判定、即ちCCDの受光
部に硬貨が到来したと判断し(ステップS105)、ピ
ーク値検出処理を開始する。
【0053】ピーク値検出処理では、サンプリングされ
たDATA1,DATA2,DATA4を読出し(ステ
ップS106)、DATA1の値と区間Aのビット数n
1とを比較し、硬貨が区間Aを遮光しているか否かを判
定する(ステップS107)。そして、区間Aを遮光し
ているのであればDATA1+DATA4を径データと
し(ステップS108)、遮光していなければDATA
1+DATA2+DATA4を径データとする(ステッ
プS109)。続いて、径データの値をピーク値(遮光
のピーク値;初期値=0)と比較し、ピーク値より大き
ければ径データの値をピーク値として格納する(ステッ
プS110,S111)。
【0054】続いて、遮光のピーク値より所定数(図1
1中の“L”)以上透光ビットが多くなっているか否か
を判定し(ステップS112)、多くなっていれば遮光
のピークを抜けたと判断する。この時点で図11のピー
ク確定ポイントP2に到達したことになり、ピーク値検
出処理を終了し、硬貨抜けポイントP3の検出処理に移
行する。硬貨抜けの検出処理では、サンプリング値DA
TA1〜DATA4を読出し(ステップS113)、全
て透光ビットか否かを判定して硬貨抜けの確認を行なう
(ステップS114)。そして硬貨抜けが確認されたの
であれば、1枚の硬貨の径データの取得処理を終了し、
ピーク値検出用のメモリをクリアして次の硬貨の到来に
備える。2枚目以降の硬貨は、ステップS104から処
理する。
【0055】次に、硬貨識別装置におけるギザ検出処理
について説明する。硬貨のギザ情報は、光学系複合セン
サ部120のギザ検出センサ122の検知信号によって
検出される。ギザ検出センサ122は、図13に示すよ
うに、レーザダイオード122aからの光をセルフォッ
クレンズ(又はコリメータレンズ)122bで平行光に
し、さらにシリンドリカルレンズ122cで横方向のみ
集光し、縦方向のスリット光にしたものを、硬貨の側面
に照射する。そして、その反射光をフォトダイオード1
22dで受光して受光信号を出力するようになってい
る。
【0056】ギザの有る硬貨の場合の出力信号の波形
は、図14のt1〜t6の様に周期的にピークPが生じ
る。一方、500円硬貨の様に側面に刻印がある場合の
出力信号の波形は、図15のt1’〜t3’の様にピー
クPの数も少なく又、不規則である。硬貨識別装置の判
別手段では、ピークの数と、周期が規則的なピークの数
(有効パルス数)の両方で、500円と類似外国貨との
判別や10円新貨と中国伍分との判別等を行なう。
【0057】続いて、ギザデータのサンプリング方法を
図16を参照して説明する。先ず、ピーク数の計数スタ
ート時にギザ割込み可能状態とし、図16に示すよう
に、ギザ検出センサの出力信号(波形整形後の信号)に
おいてギザ割込1が発生すれば、ギザパルス間隔測定用
タイマ1を起動し、ギザ割込2でタイマ1を停止させて
タイマ2を起動する。ギザ割込2以降は、タイマ1とタ
イマ2の値を交互に読取り、その時間差が所定値(例え
ば300μs)以下ならば有効としてギザ有効割込回数
をカウントアップする。例えば、図16のギザ割込3が
入ってきた時点で、その直前のタイマ値を読込み、直前
のタイマ値TL1と現時点のタイマ値TL1’との差の
絶対値が所定値(300μs以下)以下ならば、有効割
込としてカウントアップする。そして、ギザ割込回数と
ギザ有効割込回数を「ギザデータ」としてRAMに格納
し、ギザ判定時に、ギザデータにてギザによる硬貨の金
種判定を行なう。
【0058】図17はギザデータのサンプリングのタイ
ミングを示しており、ギザデータの取込みは、RGB検
出センサ(受光センサ123c)の出力信号VODの立上
がりのポイントTuで開始し、それ以前のギザカウント
数を取込み、硬貨1枚のギザデータとしてRAMに格納
する。ギザデータの取込みが終了すると、その時点でギ
ザデータのカウンタをクリアし、次の硬貨の処理に備え
る。
【0059】次に、硬貨識別装置における色及び汚損検
出処理について説明する。図18は、光学系複合センサ
部120のRGB検出センサ123の部分を平面図で示
しており、図19は、そのA−A線での断面構造を示し
ている。硬貨の色と汚損の情報は、光学系複合センサ部
120のRGB検出センサ123(RGBセンサ123
b及び補正用の受光センサ123c)の検知信号によっ
て検出される。RGB検出センサは、図19に示すよう
に、レンズランプ123aからの光を硬貨2の裏面の照
射し、その散乱光を硬貨通路(サファイアガラス)13
1の底板131aを通してRGBセンサ123bで受光
し、その受光信号を出力する。さらに、レンズランプ1
23aからの光を受光センサ123cで受光し、その受
光信号を出力する。
【0060】RGB検出センサ123の信号処理回路の
出力には、次の(A),(B),(C),(D)に示す
4チャネルのデータVO(R/G),VO(B/G),VOG,VODが
あり、これらのデータ(以下、「色データ」という)
は、磁気センサ部110で検出された磁気データと同様
にRAMに展開される。
【0061】(A)VO(R/G):RGBセンサ123bの
赤色系の変化量に対する緑色系の変化量の差。 (B)VO(B/G):RGBセンサ123bの青色系の変化
量に対する緑色系の変化量の差。 (C)VOG:RGBセンサ123bの緑色系の変化量。 (D)VOD:受光センサ123cの受光電圧レベル。
【0062】図20は、硬貨2からの散乱光をRGBセ
ンサ123bで受光した際のデータ分布で、X軸を緑色
出力VOG(0V〜5V),Y軸を青と緑色の出力比VO
(B/G)(0V〜5V)としてグラフに示している。この
図20に示すように、色相が黒っぽい程、緑色出力VOG
(電圧)のレベルが低くなり、緑色の鮮明度が増して綺
麗な程、緑色出力VOGのレベルが高くなる。一方、色相
が赤っぽい程、青と緑色の出力比VO(B/G)のレベルが低
くなり、色相が白っぽい程、青と緑色の出力比VO(B/G)
のレベルが高くなる。
【0063】そして、白銅系/アルミ硬貨は、新貨の場
合は図中の(ア)で示すようなデータ分布となり、流通
貨の場合は図中の(イ)で示すようなデータ分布、さら
に汚損貨の場合は、図中の(ウ)で示すようなデータ分
布となる。一方、銅系(青銅/黄銅系)硬貨は、新貨の
場合は図中の(エ)で示すようなデータ分布となり、流
通貨の場合は図中の(オ)で示すようなデータ分布とな
り、汚損貨の場合は、図中の(カ)で示すようなデータ
分布となる。
【0064】例えば、10円新貨(エ)は、VOGが白銅
系/アルミ新貨(ア)と流通貨(イ)に近いが、VO(B/
G)は離れている。また、10円流通貨(オ)及び汚損貨
(カ)は、VO(B/G)が白銅系/アルミ流通貨(イ)と汚
損貨(ウ)に近いが、VOGは汚損貨(ウ)のレベルとな
る。
【0065】色及び汚損検出処理では、上述のような特
性を利用して、硬貨の金種,及び新貨,流通貨,汚損貨
の基準特性値を予め登録しておき、RGBセンサ123
bの緑色出力VOGと青と緑色の出力比VO(B/G)を組合わ
せて、色及び汚損による硬貨の判別を行なう。例えば、
アルミの10円径のものは、VOGの値からは10円新貨
と判定するが、VO(B/G)が低いため、異常硬貨と見なし
て排除する。また、汚損貨はVOGの電圧の低さで決定す
る。
【0066】図21は色データのサンプリングのタイミ
ングを示しており、色データは、RGB検出センサ(受
光センサ123c)の出力信号VODにより遮光状態を検
出し、硬貨の通過に伴なう遮光期間のデータをサンプリ
ングする。すなわち、受光センサ123cの出力信号V
ODのレベルを所定周期(例えば730ms周期)でサン
プリングして、VODの立ち下がりのポイントTdと立ち
上がりのポイントTuを検出する。例えば、VODの出力
値が、待機レベルから所定量L1(例えばL1=VODの
待機レベル×(1/8)mv)の変化量を検出した時点
を上記立ち下がりポイントTdとし、また、VODの出力
値が、遮光レベルの最小値より所定量L2(例えばL2
=VODの待機レベル×(1/8)mv)の変化量を検出
した時点を上記立ち上がりポイントTuとする。そし
て、検出したポイントTdからポイントTuまでのVO
(R/G),VO(B/G),VOGのサンプリングデータを硬貨一
枚の「色データ」としてRAMに格納する。
【0067】次に、硬貨識別方法と金種判定方法を図2
4のタイミングチャートを参照して説明する。先ず、硬
貨識別方法を図22のフローチャートに従って説明す
る。硬貨識別部1では、装置本体(図31の硬貨包装機
の例では、入力手段90)からのスタートコマンドにて
識別処理を開始し、CCD121cの径データ,ギザ検
出センサ122のギザデータ,及びRGB検出センサ1
23(受光センサ123c)の出力信号VODのサンプリ
ングを開始する。ここで、CCD121cの径データの
サンプリングは、図24に示すように、前述のセルフト
リガポイントP1を検知した時点から硬貨抜けポイント
P2を検知した時点までである(ステップS201)。
【0068】一方、図24に示すように、RGB検出セ
ンサ(受光センサ123c)の出力信号VODの立ち下が
り(硬貨遮光)ポイントTdを検知した時点で(ステッ
プS202)、RGB検出センサ123のVO(R/G),V
O(B/G),VOGの色データの取込みを開始する(ステップ
S203)。そして、RGB検出センサのVODの立ち上
がり(硬貨抜け)ポイントTuを検知した時点で(ステ
ップS204)、次の(A)〜(E)の処理をする。
【0069】(A)上記色データの取込み処理を終了す
る。(B)ギザカウント数を硬貨1枚のギザデータとし
て取込み、ギザカウンタをクリアして取込み処理を終了
する(ステップS205)。(C)磁気データの取込み
を開始する(ステップS206)。(D)金種コード送
信用タイマ(例えば12msタイマ)をセットする(ス
テップS207)。(E)金種判定の前処理として、色
データに基づいて色のファクタを求める(ステップS2
08)。
【0070】そして、ステップS206における磁気デ
ータの取込み開始から所定時間(例えば約6ms)、磁
気データ(CH4)のサンプリングを行ない、その中の
CH4のピークを検知する(ステップS208)。磁気
ピークが確定されたのであれば、CH4ピーク値及び、
そのピーク時のCHDの値を格納し(ステップS20
9)、硬貨識別処理を終了して金種判定処理を開始す
る。
【0071】次に、金種判定方法を図23のフローチャ
ートに従って説明する。なお、図23の点線枠内の各チ
ェックは、外部より選択設定された識別モードに従って
行なわれる。例えば、設定された識別モードが縮退モー
ドの場合、色データによる偽貨チェックや汚損チェック
等、チェック対象外と設定されているものを除いた項目
をチェックする。ここでは、チェック対象外として汚損
チェックが設定されている場合を例としている。
【0072】上述の硬貨の識別処理が終了したのであれ
ば、硬貨識別部1では、RAMに格納された上記の各デ
ータに基づいて金種判定処理を行なう。先ず、磁気デー
タ(CH4)とCCDでサンプリングした径データ(径
因子)をチェックし(ステップS301)、非白銅系/
白銅系の材質情報と硬貨の径データによって硬貨の金種
を仮に決定する(ステップS302)。この仮金種の決
定時点で偽貨と判定した場合は、ステップS315に移
行し(ステップS303)、偽貨の金種コードを装置本
体(図31の硬貨包装機の例では制御手段300)に送
信して当該硬貨の金種判定処理を終了する(ステップS
315)。
【0073】仮金種が決定され、正常貨と判定されたの
であれば、その仮金種に従って、500円,100円,
50円の場合、CHDの磁気データ(材質情報)により
白銅系硬貨の材質チェックを行なう(ステップS30
4)。この材質チェックで“NG”の場合は、白銅系材
質偽貨と判断してステップS315に移行し(ステップ
S305)、偽貨の金種コードを装置本体に送信して当
該硬貨の金種判定処理を終了する(ステップS31
5)。
【0074】材質チェックが“OK”であれば、500
円,10円,5円,1円の場合、色データの前処理(ス
テップS208)で求めた色のファクタにてRGBセン
サの色データのチェックを行なう(ステップS30
6)。この色データによるチェックでは、500円硬貨
の場合は、更に旋盤貨(旋盤で削って作られた偽造貨)
か否かを色相等によりチェックする。例えば、旋盤加工
による偽造硬貨は同心円模様が生じていることが多いた
め、色データのチェックにより同心円部があるか否かを
チェックして旋盤貨を識別する(ステップS307,S
308)。そして、色チェックで“NG”の場合は色偽
貨と判断してステップS315に移行し、当該金種コー
ドを装置本体に送信して当該硬貨の金種判定処理を終了
する(ステップS315)。
【0075】色チェックが“OK”であれば、500円
の場合、ギザデータに基づいてギザチェックを行なう。
さらに、偽貨検知レベルが“強”として識別モードに設
定されている場合は、100円,50円のギザチェック
をギザデータに基づいて行なう(ステップS309)。
そして、ギザチェックで“NG”の場合はギザ偽貨と判
断してステップS315に移行し(ステップS31
0)、当該金種コードを装置本体に送信して当該硬貨の
金種判定処理を終了する(ステップS315)。
【0076】ギザチェックが“OK”であれば、穴デー
タに基づいて穴の有無のチェックを行なう。このチェッ
クは金種に係わらず行ない、当該金種の穴の有無の整合
性をチェックする。そして、穴チェックで“NG”の場
合は穴偽貨と判断してステップS315に移行し(ステ
ップS313)、当該金種コードを装置本体に送信して
当該硬貨の金種判定処理を終了する(ステップS31
5)。
【0077】以上、ステップS302で仮金種を決定し
た硬貨が、上記の各チェックを行なって全て同一硬貨と
判断したときに正常貨とする。そして、当該金種コード
を装置本体に送信して当該硬貨の金種判定処理を終了す
る(ステップS314)。なお、金種コードの装置本体
への送信は、識別処理のステップS207でセットした
金種コード送信タイマ(12msタイマ)による割込み
によって行なわれ、図24中のTe時点で送信される。
【0078】次に、本発明の硬貨識別センサの第2の構
成例について説明する。図25は、本発明の硬貨識別セ
ンサの第2の構成例を示す平面構造図で、硬貨搬送路の
上流側に磁気センサ部110が配置される構成を示して
いる。図2に示した第1の構成例とは、磁気センサ部1
10と光学系複合センサ部120との配置構成が異なる
以外は同一である。この第2の構成例においては、光学
系複合センサ部120内の各センサ構成部品の配置構成
は、図中の矢印x方向(搬送方向と逆方向)から見て硬
貨が通路部130の左側の側壁に寄せられて搬送されて
くる場合の例を示しており、右側の側壁に片寄せされて
搬送されてくる場合は、センサ構成部品の配置は左右が
逆となる。
【0079】図25の硬貨識別センサ101を用いた硬
貨識別装置は、硬貨識別センサ100を用いた場合と比
較して、硬貨の搬送方向が逆になるため、硬貨識別処理
におけるデータの取込み方法が異なってくるが、金種判
定処理は同一である。硬貨識別センサ101の内部構造
及び検出機能は同一であるため説明を省略し、ここで
は、硬貨識別装置(硬貨識別部1)における硬貨識別方
法について説明する。
【0080】図27は各センサの波形と識別処理タイミ
ングを示しており、同図を参照して第2の構成例におけ
る硬貨識別方法の一例を図26(A)のフローチャート
に従って説明する。硬貨識別部1では、装置本体からの
スタートコマンドにて識別処理を開始し、RGB検出セ
ンサ123の出力信号VODの立ち下がり(硬貨遮光)ポ
イントTdを検知した時点で、磁気データ(CH4)の
サンプリングを開始する(ステップS401,S40
2)。続いて、ギザカウンタをクリアし(ステップS4
03)、更に、上記立ち下がりポイントTdを検知した
時点でRGB検出センサ123のVO(R/G),VO(B/G),
VOGの色データのサンプリングを開始し(ステップS4
04)、前述のセルフトリガポイントを検知した時点で
CCD121cの径データのサンプリングを開始する
(ステップS405)。
【0081】そして、立ち上がりポイントTuを検知し
た時点で、上記色データの取込み処理を終了し、金種判
定の前処理として色データに基づいて色のファクタを求
める(ステップS406,S407)。続いて、CCD
121cの径データに基づいて径のピークを求め(ステ
ップS408)、ピークを検知したのであれば(ステッ
プS409)、磁気データの取込み及びギザデータの取
込みを行ない(ステップS410,S411)、硬貨識
別処理を終了して金種判定処理を開始する。
【0082】金種判定処理については、第1の構成例と
同一であり、ここでは、前述の識別モードにおいて汚損
チェックをチェック対象とした場合を例として、図26
(B)のフローチャートに従って説明する。ただし、汚
損チェックに係わる処理以外は、図23のフローチャー
トを用いて説明した処理と同一であるため、説明を省略
する。
【0083】図26(B)のステップS507におい
て、色データによるチェックが“OK”であれば、汚損
検出センサ123(RGBセンサ123b)の出力VOG
に基づいて汚損貨か否かを判定する(ステップS50
8)。すなわち、予め設定されている汚損貨の基準値と
VOGとを比較し、VOGが基準値より低ければ汚損貨と判
断し、当該金種コードを装置本体に送信して当該硬貨の
金種判定処理を終了する(ステップS509,S51
4)。
【0084】次に、硬貨径の検出処理を、ハードウェア
の構成例を示して説明する。図28は、硬貨径の検出処
理回路(以下、硬貨径検出回路と呼ぶ)の構成例を示し
ており、検出処理回路220は、バス220Aを介して
CPUと接続されると共に、図4に示した光学系複合セ
ンサ部120のコネクタ120Cを介して硬貨識別セン
サ100に接続されている。
【0085】この図28において、検出処理回路220
は、線状光受光手段(CCD)121cの読出しクロッ
ク(CCDCK)を入力し、1ラインのビット数を計数
するカウンタ221と、CCDのアナログ出力を2値化
する2値化回路223と、この2値化回路223の2値
化信号を入力し、区間A,B,C,Dのビット数をそれ
ぞれ計数するカウンタ222a,b,c,d(1,2,
3,4)と、これらのカウンタ1,2,3,4の計数の
開始動作及び終了動作を制御するための、タイマー22
5a,b,c(1,2,3),論理回路226a,b,
c(1,2,3)及びゲート回路224a,b,c,d
(1,2,3,4)と、CCD読出用クロック227
と、I/Oインタフェース回路228とを備えている。
【0086】上述のようなハードウェア構成において、
硬貨識別装置の全体の動作例の概要を図29及び図30
のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図2
9は、硬貨識別装置の全体のデータ取込み動作の例を示
し、図30は、硬貨径の検出処理における区間A,B,
C,Dの各データ(DATA1〜DATA4)の1スキ
ャン分の取込み動作の例を示している。
【0087】ここで、図29において、硬貨1枚の搬送
時間(=1ライン分のデータの取込み周期)は“i2”
で示し、各区間A〜Dの径データのスキャンの時間は、
それぞれ“TA”〜“TD”で示している。また、“T
A”〜“TD”の時間にスキャンされるビット数は、そ
れぞれ、“n1”〜“n4”で示している。また、“D
t”は、CCDから信号が出力されるまでの時間を示
し、“DCt”は、区間A〜Dの径データの1ライン分
のスキャン後のデータ取込み時間を示している。このデ
ータ取込みは、リセット信号SHの入力から“i1”時
間経過後に発生する割込みによって開始される。但し、
“i1”は1ライン分のデータサンプリング時間(i1
=DCt+TA+TB+TC+TD)である。また、図
29の波形図では、区間A側に硬貨が片寄せされて搬送
され、硬貨の穴部が線状光受光手段121c上(CCD
の受光面上)に位置したときの波形例を示している。
【0088】始めに、硬貨径の検出処理における動作例
について説明する。先ず、CCDの出力をシフトレジス
タへ転送開始させる信号SHが、制御側のCPUからI
/Oインタフェース回路228を介してCCDの制御回
路及び検出処理回路内の各ゲート回路1〜4に入力され
る。これはプログラムを実行することによって行なう。
検出処理回路220では、その後、CCDから信号が出
力されるまでの時間Dtを待って、ゲート回路1の出力
をオン(H)にし、図30に示すように、区間Aのビッ
ト数の読出しを行なう時間TA内に透光しているビット
数をカウンタ1でカウントし、区間Aの透光部分T1の
ビット数を得る。その際、通路側面の遮光部分及び通路
側壁と硬貨間の隙間部分が反映されてカウントされる。
【0089】このときの区間Aの間の時間TAを計時す
るにはタイマー1にて行なう。ゲート回路1からのゲー
ト信号の立ち下がりに同期してゲート回路2の出力がオ
ン(H)になる。そして、タイマー1のタイムアップの
信号によりゲート回路2がオフ(L)になり、これに同
期して論理回路1からタイマー2の起動が指令される。
【0090】次に区間Bの透光ビット数をカウンタ2で
カウントする。このときの計時はタイマー2で行ない、
所定の時間になるとゲート回路3の出力をオンにする。
それに同期してゲート回路2をオフにする。区間Cの計
時もタイマー2で行なう。タイマー2のタイムアップに
よりゲート回路3をオフにし、これに同期してゲート回
路4をオンにする。さらに上記タイマー2のタイムアッ
プにより、論理回路2によってタイマー3が起動され
る。そして、このタイマー3のタイムアップにより、ゲ
ート回路4をオフにして区間Dの計数を終了すると共
に、終了の割込を制御側に要求する。CPUはこの割込
によりカウンタ−の値の読出し、所定の周期毎に上記取
込み動作を繰り返す。
【0091】次に、磁気(材質),色,及びギザの検出
処理における動作例について図29を参照して説明す
る。材質検出センサとRGB検出センサの出力データ
(材質データ,色データ)はRAMに展開され、図29
に示すように、所定の時間C1毎に取込み完了信号Cs
が出力される。この取込み完了信号Csの2回に1度の
割合で割込みを発生して処理したデータがRAM上に展
開される。一方、ギザデータに関しては、計数スタート
時にギザ割込禁止を解除してギザ割込み可能状態とした
後、ギザ割込1でタイマ(ギザパルス間隔測定用タイ
マ)1を起動し、ギザ割込2でタイマ1をさせてタイマ
2を起動する。そして、前述のように、タイマ1とタイ
マ2の値が交互に読取られて、その時間差が所定値以下
ならば有効割込としてカウントアップされ、ギザ有効割
込回数とギザ割込回数がRAMに格納される。そして、
制御側のCPUではRAMからデータを読出し、所定の
周期毎に上記取込み動作を繰り返す。
【0092】
【実施例】ここでは、前述の硬貨の直径検出処理におけ
る区間の設定方法について、日本国の貨幣を具体例とし
て説明する。日本国において現在製造中の貨幣とその直
径,穴径,及び外周から穴までの距離は、次の表1の通
りである。
【0093】
【表1】
【0094】図10において、例えば、硬貨通路の幅w
27mmとすると、前述の条件(1)により、区間B
とCの境界がw/2の位置となるように設定する。ま
た、条件(2)により、区間AとDの幅が、搬送ベルト
及び硬貨のエッジ部の影の影響を受けずに、外径から穴
までの長さを完全に検知できる距離とする。即ち、全区
間の距離を図10のように約SWとし、かつ硬貨通路の
幅w以上とする。更に、外径から穴までの長さをL(L
=8.5)として、区間AとDの幅をそれぞれ(L+
α)以上とする。但し、αは硬貨のエッジ部及び搬送ベ
ルトによる影を考慮した値であり、他の条件を満たした
後に搬送ベルトの取付け位置なども考慮して値を設定す
る。
【0095】そして、条件(3)により、被検出硬貨の
いずれもが通路のどこを通ろうとも区間A及び区間Dの
両方の少なくとも一部を遮光するように設定する。即
ち、最小径の1円硬貨の直径が20mmなので、区間A
及び区間Dの幅は(w−20)mm以上で設定する。さ
らに、条件(4)により、被検出硬貨のうちのいずれも
の穴あき硬貨(50円,5円)が通ろうとも穴部が区間
B或いは、区間C、又は区間B及び区間Cの両方にかか
るように、区間A,B,C,Dを設ける。この条件
(4)では、区間D側に片寄せされることを前提として
区間Cに穴部2aが必ずくるように設定する場合を例と
すると、Lと穴径の和の最大値が27.0mm(5円硬
貨)なので、図10において、5円硬貨の穴部2aの左
端が区間C内で、かつ、Lと穴径の和の最小値が25.
0mm(50円硬貨)なので、50円硬貨の穴部2aの
右端が区間C内となるように設定する。
【0096】上記のように設定すれば、現行の日本国の
硬貨の径を検出するには区間A及び区間Dの遮光部分あ
るいは透光部分の長さを計測することによって、穴の有
無をまったく考慮に入れることなく硬貨の直径のデータ
を得ることができる。
【0097】次に、搬送ベルトの位置による区間設定時
の考慮について説明する。硬貨が幅寄せされて搬送され
る通路側面から8.5mm〜9.5mmの地点に50円
及び5円硬貨の穴のエッジ部が存在する。そして、硬貨
側面から13.5mmの地点(搬送路の中央)を中心
に、大きさ5φの○型ベルト(丸ベルト)があると仮定
すると、硬貨の穴の上方に丸ベルト32が位置する光
は、図9のように斜めより入射し、穴の存在は確認でき
る。しかし、ベルトの影及び硬貨の厚みによる影ができ
るため正確な穴情報は得られない。そのため、搬送ベル
トの位置を考慮し、搬送ベルトの影が最大径の被検出硬
貨の内側になるように、つまり区間Bと区間Cの堺を中
心として各区間の半分位に影が落ちるように分割するの
が望ましい。
【0098】なお、上述した実施の形態及び実施例で
は、硬貨の直径検出処理における区間の設定方法におい
て、4個の区間A〜区間Dに分割する場合を例とした
が、区間B+区間Cを1個の区間、仮にBと想定し、3
個の区間A,B,Dで前述の条件(2)〜(4)で設定
するようにしても良い。但し、この場合には、全ての区
間の検出データを基に硬貨径を算出することになる。
【0099】
【発明の効果】以上のように本発明の硬貨識別センサに
よれば、硬貨の通路部と光学系及び磁気系の各センサの
構成部品を筐体内にコンパクトに纏めてセンサユニット
として構成し、上記通路部を硬貨が通過する間に識別を
終了し得る構成となっているので、搬送硬貨を短い搬送
距離内(短時間)で、且つ高分解能で識別することがで
きると共に、硬貨処理装置を小さくコンパクトにするこ
とができる。また、硬貨が摺動する上記通路部の通路面
は光を通すとともに磨耗に強いサファイアガラスを使用
し、隣合う光学系のセンサが干渉しないように、フィル
タをサファイアガラス上に通路面とは反対の面に蒸着し
た構成とすることにより、更にセンサの配置間隔をせば
めることができる。すなわち、硬貨径を読出すための線
状光受光手段(CCD)を硬貨の搬送通路のサファイア
ガラスの直下に間隙を設けることなく取り付けることが
できる構成としたので、センサの配置間隔をせばめるこ
とができ、また、従来よりも硬貨の遮光長を正確に測定
することが可能となる。
【0100】また、本発明の硬貨識別装置によれば、線
状光受光センサの幅、即ち径の検出幅を4区間に分割
し、その際、硬貨搬送ベルトや硬貨の穴部の影による影
響を受けないように分割しておき、各区間での検出情報
に基づいて径を算出するようにしているので、硬貨の径
を正確に測定することができると共に、硬貨外径の判断
の精度を高めることができる。さらに、4区間のうち2
区間又は3区間の検出情報によって径を算出することが
できるので、少ない情報量で且つ高速に演算することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨識別装置の構成例を示すブロック
図である。
【図2】本発明の硬貨識別センサの構成の第1の例を示
す平面構造図である。
【図3】図2の光学系複合センサ部を矢印x方向から見
た正面構造図である。
【図4】図3の光学系複合センサ部の背面部の構造の一
例を示す背面構造図である。
【図5】図2の磁気センサ部を矢印x方向から見た正面
構造図及び磁気センサ部の検出信号の処理回路の一例を
示すブロック図である。
【図6】硬貨識別装置における材質検出方法を説明する
ための図である。
【図7】磁気データのサンプリング方法を説明するため
の図である。
【図8】図2の光学系複合センサ部の径検出センサの部
分の構成を示す平面構造図である。
【図9】図8の正面構造図である。
【図10】硬貨識別装置における直径検出方法を説明す
るための図である。
【図11】径データのサンプリング方法を説明するため
の図である。
【図12】硬貨識別装置における直径検出方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図13】図2の光学系複合センサ部のギザ検出センサ
の部分の構成例を示す斜視図である。
【図14】ギザ検出センサの出力波形の第1の例を示す
図である。
【図15】ギザ検出センサの出力波形の第2の例を示す
図である。
【図16】硬貨識別装置におけるギザ検出方法を説明す
るための図である。
【図17】ギザデータのサンプリング方法を説明するた
めの図である。
【図18】図2の光学系複合センサ部のRGB検出セン
サの部分の構成例を示す平面図である。
【図19】図18の正面構造図である。
【図20】硬貨識別装置における色/汚損検出方法を説
明するための図である。
【図21】色データのサンプリング方法を説明するため
の図である。
【図22】硬貨識別センサの構成の第1の例での硬貨識
別方法を説明するためのフローチャートである。
【図23】図22のフローチャートの続きである。
【図24】硬貨識別センサの第1の構成例での各センサ
の出力波形例を示す図である。
【図25】硬貨識別センサの構成の第2の例を示す平面
構造図である。
【図26】硬貨識別センサの構成の第2の例での硬貨識
別方法を説明するためのフローチャートである。
【図27】硬貨識別センサの第2の構成例での各センサ
の出力波形例を示す図である。
【図28】硬貨径の検出処理回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図29】硬貨識別装置の全体の動作例を説明するため
のタイミングチャートである。
【図30】硬貨径の検出処理における1スキャン分のデ
ータ取込み動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図31】一般的な硬貨包装機の全体構成の一例を示す
ブロック図である。
【図32】図31の硬貨包装機の構造の概略図である。
【図33】図32の硬貨繰出し装置部の内部及び硬貨通
路部の構造の一部を示す平面図である。
【図34】従来の硬貨識別装置の構成例を一部断面して
示す側面図である。
【図35】図34の径検出用センサ部の構成を一部断面
して示す側面図である。
【図36】図35の径検出用センサを一部断面して示す
正面図である。
【符号の説明】
1 硬貨識別部(硬貨識別装置) 2 硬貨 100,101 硬貨識別センサ 110 磁気センサ部 111 材質検出センサ 111A 1次コア 111a 1次コイル 111B,111C 2次コア 111b,111c 2次コイル 112 前段増幅器(初段アンプ基板) 120 光学系複合センサ部 120A 充填剤 120B 放熱板 120C コネクタ 121 径/穴検出手段(径検出センサ) 121a,b 線状光発光手段(LEDアレイ) 121c 線状光受光手段(ライン型CCD) 122 ギザ検出手段(ギザ検出センサ) 122a レーザダイオード 122b セルフォックレンズ 122c シリンドリカルレンズ 122d フォトダイオード 123 RGB受光センサ手段(RGB検出センサ) 123a レンズランプ(ランプ光源) 123b RGBセンサ 123c 受光センサ(補正用フォトダイオード) 124 フィルタ手段 124a 近赤外線カットフィルタ 130 通路部 131,132 硬貨通路 131a 底板 131b 側板 200 判別手段 210 材質検出回路 211 発振回路 212 増幅器 213 整流・演算回路 214 演算回路 220 硬貨径検出回路 221 ビット数計数カウンタ 222 カウンタ 223 2値化回路 224 ゲート回路 225 タイマー 226 論理回路 227 CCD読出用クロック 228 I/Oインタフェース回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 5/00 - 5/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトにより硬貨を搬送路の通路面
    に沿って且つ通路側面の片方に押し当てて搬送させ、セ
    ンサにより搬送硬貨の金種、真偽を検出する硬貨識別装
    置に用いられ、光学的特性を検知する光学系センサと磁
    気的特性を検知する磁気センサとを筐体内に包含すると
    共に被検出硬貨の硬貨通路を形成した構成の硬貨識別セ
    ンサであって、前記搬送路に連結されるように形成され
    た第1の硬貨通路と;前記第1の硬貨通路の上面部に配
    設され、中央で左右に分割されて成る第1及び第2の線
    状光源と;前記第1の硬貨通路の下面部に前記第1及び
    第2の線状光源と対向するように設置された1個の線状
    光受光手段と;前記第1の硬貨通路の通路面に対して平
    行方向から搬送硬貨の側面部に当てた光の反射光を受光
    して前記側面部のギザを検出するギザ検出手段と;前記
    搬送硬貨の底面部に照射するランプ光源と;前記搬送硬
    貨の底面部から反射される前記ランプ光源の光を受光す
    るRGBセンサと;前記第1の硬貨通路の通路面に対し
    て前記RGBセンサとほぼ対称な位置に配置され、前記
    ランプ光源の直射光を受光する受光センサと;前記第1
    の硬貨通路に連設される第2の硬貨通路が形成され、前
    記硬貨の材質を検出する材質検出センサと;を1つの筐
    体に配設して成ることを特徴とする硬貨識別センサ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の硬貨通路が前記搬送
    路の一部を構成し、前記第1の硬貨通路が前記搬送路の
    上流側に配置されて成ることを特徴とする請求項1に記
    載の硬貨識別センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の硬貨通路が前記搬送
    路の一部を構成し、前記第1の硬貨通路が前記搬送路の
    下流側に配置されて成ることを特徴とする請求項1に記
    載の硬貨識別センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の硬貨通路がサファイアガラス
    で形成されていると共に、このサファイアガラスの下面
    に前記搬送硬貨から反射された前記ギザ検出手段からの
    光の波長を吸収するフィルタが蒸着されて成ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3に記載の硬貨識別セン
    サ。
  5. 【請求項5】 搬送ベルトに押さえられて搬送路上を片
    側面に沿って滑動する被検出硬貨の直径を線状光源と線
    状光受光センサとにより検出する径検出部を有する硬貨
    識別装置において、前記線状光源及び前記線状光受光セ
    ンサを含む光学的特性を検知する光学系センサと磁気的
    特性を検知する磁気センサとを筐体内に包含すると共に
    前記被検出硬貨の硬貨通路を形成した構成の硬貨識別セ
    ンサを備えると共に、前記硬貨通路の通路幅を覆う前記
    線状光受光センサの検出幅を第1乃至第4の4個の区間
    で、該第4の区間を前記片側面側とし且つ前記通路幅中
    央で前記第2及び第3の区間の境界を持つように分割す
    ると共に、前記硬貨通路の通路側面側となる前記第1及
    び第4の区間の区間距離が前記被検出硬貨の外径から穴
    までの距離を検知できる距離とし、さらに前記被検出硬
    貨のいずれもが前記硬貨通路のどこを通ろうとも前記第
    1及び第4の区間の両方にかかって遮光すると共に、前
    記被検出硬貨のうちのいずれの穴あき硬貨が通ろうとも
    穴部が前記第2の区間のみ或いは前記第3の区間のみ又
    は前記第2及び第3の区間にくるように前記4個の区間
    を設け、前記径検出部に前記被検出硬貨が進入する際
    に、前記第1の区間を該硬貨が遮光するか否かを検出
    し、遮光の無い場合には前記第1,第2及び第4の区間
    によって硬貨径を算出し、遮光の有る場合には第1及び
    第4の区間によって硬貨径を算出する硬貨径演算手段を
    備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
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