JP5193709B2 - 汚損状態識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置に関する。
硬貨やメダル、ブランクコイン等の板状物体の汚損状態を識別する汚損状態識別装置として、表裏両側それぞれに一つずつ、あるいは片側に一つ、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを設け、その反射光量に基づいて汚損状態を識別するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、この他に、カラーカメラを用いて板状物体の汚損状態を識別するものもある。
特開平7−296216号公報
片側に一つの反射型光学センサを用いるものでは、全体的な汚損状態を識別することはできるものの、部分的な汚損状態を精度良く識別することができないという問題があった。また、カラーカメラを用いるものでは高精度の汚損識別が可能であるが、構成が複雑で高価となり、加えて高速処理が困難であるという問題があった。
したがって、本発明は、部分的な汚損状態を精度良く高速で識別可能な低コストの汚損状態識別装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、表裏方向で対向する一対の前記反射型光学センサ間の出力差、および隣接する前記反射型光学センサ間の出力差の少なくともいずれか一方に基づいて、前記板状物体の部分的な汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1に係る発明において、表側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表面全体の汚損状態を識別するとともに、裏側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の裏面全体の汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項4に係る発明は、搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、表側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表面全体の汚損状態を識別するとともに、裏側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の裏面全体の汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項6に係る発明は、搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1乃至いずれか一項に係る発明において、前記投光手段に複数波長の光源を用いることを特徴としている。
請求項1,4,6に係る発明によれば、板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなるため、板状物体を移動方向と直交する方向の複数の領域に分割してそれぞれの領域をスポット的に検出することができる。したがって、部分的な汚損状態を精度良く識別可能となる。しかも、カラーカメラを用いる場合と比べて構成が簡単となり低コスト化が図れるとともに、データ処理も比較的単純になって高速識別が可能となる。
請求項に係る発明によれば、表裏方向で対向する一対の反射型光学センサ間の出力差、および隣接する反射型光学センサ間の出力差の少なくともいずれか一方に基づいて、板状物体の部分的な汚損状態を識別するため、部分的な汚損状態を精度良く識別することができる。
請求項2,4に係る発明によれば、表側に対して設けられた複数の反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて板状物体の表面全体の汚損状態を識別するとともに、裏側に対して設けられた複数の反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて板状物体の裏面全体の汚損状態を識別するため、表面全体の汚損状態および裏面全体の汚損状態をも識別することができる。
請求項3,5,6に係る発明によれば、表裏両側に対して設けられた複数の反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別するため、表裏両面全体の汚損状態をも識別することができる。
請求項に係る発明によれば、投光手段に複数波長の光源を用いるため、単一波長の光源では反射光量の変化が得られない汚損をも識別することができる。
本発明の一実施形態の汚損状態識別装置を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の汚損状態識別装置は、板状物体としての硬貨の汚損状態(変色を含む)を識別するものであって、硬貨入金機や硬貨入出金機等の硬貨処理機に組み込まれるものである。硬貨処理機は、図示は略すが、機外から入金口に金種混合で投入されたバラの硬貨を一枚ずつ分離し搬送して金種別に分類して収納等を行うものであり、図1に示すように、汚損状態識別装置11は、硬貨Cを一枚ずつ間隔をあけて搬送する搬送経路12を含んでいる。
この搬送経路12は、傾斜により硬貨Cを自重で移動させるもので、上面15aが平坦であり、幅方向は水平を維持したまま搬送方向下流側ほど下側に位置するように傾斜配置された搬送路15と、この搬送路15の上面15aの幅方向両側に搬送方向に沿って延在配置された一対のガイド16,16とを有している。硬貨Cは、図2に示す下面Caが搬送路15の上面15aに接触し外径面Cbが一対のガイド16,16で案内されて搬送路15の上面15a上を傾斜により移動する。一対のガイド16,16は、図4に示すスライドガイド17により搬送路15の幅方向にスライド可能に設けられており、互いの間隔が可変となっている。
なお、搬送路15における一対のガイド16,16よりも上流側には、搬送路15で搬送される硬貨Cの金種を識別する図3に示す上流側識別センサ18が設けられている。この上流側識別センサ18は、例えば硬貨Cの直径を検出するラインセンサからなる直径センサと硬貨の材質を検出する材質センサとで構成されている。上流側識別センサ18の出力が制御部20に入力されることになり、制御部20は、上流側識別センサ18の出力を記憶部21に記憶されたマスタデータと比較することで硬貨Cの金種を識別する。なお、制御部20は、上流側識別センサ18で金種識別不能な硬貨Cは偽硬貨として、同じく上流側の図示略のリジェクト部で搬送路15から排除する。
図1に示すように、一対のガイド16,16は、互いの間隔が広く互いに平行な導入ガイド面16aが上流側に形成され、互いの間隔が狭く互いに平行な導出ガイド面16bが下流側に形成され、導入ガイド面16aと導出ガイド面16bとの間に下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する傾斜ガイド面16cが形成されている。そして、各ガイド16,16には、図4に示すように、搬送路15の幅方向に沿うラックギア22がそれぞれ固定されており、各ラックギア22が共通のピニオンギア23に噛み合っている。これにより、一対のガイド16,16は、互いの中心を搬送路15の幅方向の中心に一致させた状態のまま、間隔が可変となる。そして、ピニオンギア23がステッピングモータ24の駆動軸25に固定されており、このステッピングモータ24の駆動力で一対のガイド16,16は間隔が金種に応じて適宜調整される。つまり、制御部20は、上流側識別センサ18の識別結果に基づいて、ステッピングモータ24により、導出ガイド面16b,16b間の間隔を、通過させる硬貨Cの径より若干広く、この硬貨Cを搬送路15の幅方向の中心位置に案内する間隔に調整する。なお、導入ガイド面16a,16a間の間隔は、最も狭いときでも上流側から流れてきた最大径の硬貨を受け入れ可能な間隔に設定されている。スライドガイド17、ラックギア22、ピニオンギア23およびステッピングモータ24が、ガイド16,16の間隔を可変とする可変機構26を構成している。
上記した一対のガイド16,16の導出ガイド面16b間の搬送路15は、図2に示すように、透明板30で形成されている。この透明板30の上側には、透明板30上を移動する硬貨Cの上面Cc(表裏いずれか一方の面)に対してスポット形状で光を照射する投光素子(投光手段)32cと、この投光素子32cの光の硬貨Cの上面Ccからのスポット形状の反射光を受光する受光素子(受光手段)33cとで構成される反射型光学センサ35cが、複数具体的には5個、搬送路15の幅方向(硬貨の移動方向と直交する方向)にアレイ状に並べられている。これら反射型光学センサ35cは、ガイド16,16で搬送路15の幅方向の中央に案内されて移動してきた全金種の硬貨Cについて、その上面Ccの全体を搬送路15の幅方向に分割したそれぞれ個別の検出範囲を検出する。なお、隣り合う反射型光学センサ35c同士の検出範囲の間にこれらのいずれでも検出できない範囲が形成されないように反射型光学センサ35cの間隔が設定されている。
また、透明板30の下側にも、透明板30上を移動する硬貨Cの下面Ca(表裏いずれか他方の面)に対して透明板30を介してスポット形状で光を照射する投光素子32aと、この投光素子32aの光の硬貨Cの下面Caからのスポット形状の反射光を透明板30を介して受光する受光素子33aとで構成される反射型光学センサ35aが、上側と同じ複数具体的には5個、搬送路15の幅方向にアレイ状に並べられている。これら反射型光学センサ35aも、ガイド16,16で搬送路15の幅方向の中央に案内されて移動してきた全金種の硬貨Cについて、その下面Caの全体を搬送路15の幅方向に分割したそれぞれ個別の検出範囲を検出する。なお、隣り合う反射型光学センサ35a同士の検出範囲の間にこれらのいずれでも検出できない範囲が形成されないように反射型光学センサ35の間隔が設定されている。
ここで、上側の複数の反射型光学センサ35cは、図1に示すように硬貨Cの搬送方向の位置を互いに合わせている。また、下側の複数の反射型光学センサ35aも、図示は略すが硬貨Cの搬送方向の位置を互いに合わせており、しかも上側の複数の反射型光学センサ35cとも合わせている。さらに、図2に示すように、上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aは、搬送路15の幅方向の順番が同じもの同士が幅方向の位置を合わせている。これにより、上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aは、いずれも一対一で対応するもの同士が対向している。
なお、図1に示すように、上側の複数の反射型光学センサ35cは、いずれも硬貨Cの搬送方向上流側に投光素子32cが、下流側に受光素子33cが配置されており、下側の複数の反射型光学センサ35aも、いずれも硬貨Cの搬送方向上流側に投光素子32aが下流側に受光素子33aが配置されている。
図3に示すように、制御部20は、投光制御部40に接続されており、投光制御部40が複数の投光素子32c,32aからなる投光素子群41の投光を制御することになる。また、複数の受光素子33c,33aからなる受光素子群42からの出力が信号選択部43に導入され、信号選択部43で選択された信号が増幅部44で増幅されA/D変換部45でA/D変換されて制御部20に導入される。
以上のような構成の本実施形態の汚損状態識別装置11では、搬送経路12に沿って硬貨Cが搬送路15の傾斜により一枚ずつ移動すると、硬貨Cは、まず、上流側識別センサ18を通過する。このとき、制御部20は、上流側識別センサ18で検出される硬貨Cの直径および材質を記憶部21に記憶されたマスタデータと比較し、直径および材質の組み合わせで金種を識別することになる。制御部20は、上流側識別センサ18で金種識別不能な硬貨は偽硬貨として、同じく上流側の図示略のリジェクト部で搬送路15から排除して所定の排除場所に案内する。
上流側識別センサ18で硬貨Cの金種が識別されると、制御部20は、ステッピングモータ24を駆動して一対のガイド16,16を識別された金種に合わせる。すると、搬送路15の傾斜で移動するこの硬貨Cが、導入ガイド面16a,16a間に入り、傾斜ガイド面16c,16c間を通過し、さらに導出ガイド面16b,16b間の透明板30上に案内される。このとき、この硬貨Cは、その中心が搬送路15の幅方向の中央に一致することになる。ここで、制御部20は、上流側識別センサ18で硬貨が検出されると、上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aのすべての投光素子32c,32aで投光を開始させるとともに受光素子33c,33aで受光を開始させる。そして、硬貨Cの通過時に、制御部20は、上側の複数の反射型光学センサ35cの受光素子33cの受光結果および下側の複数の反射型光学センサ35aの受光素子33aの受光結果から以下のようにしてこの硬貨Cの汚損状態を識別する。
第1に、制御部20は、隣接する反射型光学センサ35c,35c間の出力差および反射型光学センサ35a,35a間の出力差に基づいて、硬貨Cの部分的な汚損状態を識別する。つまり、上側の複数の反射型光学センサ35cのうちの一つの反射型光学センサ35cの受光素子33cの受光レベルとこれに隣接する他の一つの反射型光学センサ35cの受光素子33cの受光レベルとを時系列で求め、これらの出力差が所定値以上になる部分があると、硬貨Cの上面Ccに部分的な汚損があると判定するとともに、これらの出力差が所定値未満であれば硬貨Cの上面Ccに部分的な汚損がないと判定する。このような判定を上側の複数の反射型光学センサ35cのすべての隣接するもの同士について行う。
同様に、下側の複数の反射型光学センサ35aのうちの一つの反射型光学センサ35aの受光素子33aの受光レベルとこれに隣接する他の一つの反射型光学センサ35aの受光素子33aの受光レベルとを時系列で求め、これらの出力差が所定値以上になる部分があると、硬貨Cの下面Caに部分的な汚損があると判定するとともに、これらの出力差が所定値未満であれば硬貨Cの下面Caに部分的な汚損がないと判定する。そして、いずれか二つの出力差から部分的な汚損があると判定すると、この硬貨Cを部分的な汚損がある部分汚損硬貨であると識別する。
または、表裏方向で対向する一対の反射型光学センサ35c,35a間の出力差に基づいて、硬貨Cの部分的な汚損状態を識別する。つまり、例えば上側の一つの反射型光学センサ35cの受光素子33cの受光レベルとこれに対向する下側の一つの反射型光学センサ35aの受光素子33aの受光レベルとを時系列で求め、これらの出力差が所定値以上になる部分があると、硬貨Cに部分的な汚損があると判定するとともに、これらの出力差が所定値未満であれば、硬貨Cに部分的な汚損がないと判定する。このような判定を上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aのすべての対向するもの同士について行う。そして、いずれかの対の出力差から部分的な汚損があると判定すると、この硬貨Cを部分汚損硬貨であると識別する。
勿論、上記した隣接するもの同士の出力差に基づく部分汚損識別と、対向するもの同士の出力差に基づく部分汚損識別とを両方行い、いずれか対応するもの同士の出力差から硬貨Cに部分的な汚損があると判定すると、この硬貨Cを部分汚損硬貨であると識別するようにしても良い。なお、複数の反射型光学センサ35c,35aのうちの対応するもの同士の出力差に基づいて部分的な汚損を判定する方法として、上記以外に、硬貨Cの中心に対して対称位置にある反射型光学センサ35c,35c同士の出力差および反射型光学センサ35a,35a同士の出力差を見ても良い。さらに、各反射型光学センサ35c,35aの出力を記憶部21に記憶されたマスタデータと比較しても良い。
第2に、制御部20は、上側の複数の反射型光学センサ35cの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの上面Ccの全体の汚損状態を識別する。つまり、上側の複数の反射型光学センサ35cの出力の総和または平均値を時系列で求め、記憶部21に記憶されたマスタデータとの時系列出力差が許容範囲を超えれば、硬貨Cの上面Ccに全体的な汚損があると判定するとともに、時系列出力差が許容範囲を超えなければ、硬貨Cの上面Ccに全体的な汚損がないと判定する。
第3に、制御部20は、下側の複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの下面Caの全体の汚損状態を識別する。つまり、下側の複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値を時系列で求め、記憶部21に記憶されたマスタデータとの時系列出力差が許容範囲を超えれば、硬貨Cの下面Caに全体的な汚損があると判定するとともに、時系列出力差が許容範囲を超えなければ、硬貨Cの下面Caに全体的な汚損がないと判定する。そして、上面Ccおよび下面Caのいずれかに全体的な汚損があると判定すると、この硬貨Cを全体汚損硬貨であると識別する。
なお、上側の複数の反射型光学センサ35cの出力の総和または平均値と、下側の複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値とを時系列で求め、これら同士の時系列出力差が許容範囲を超えれば、硬貨Cの上面Ccまたは下面Caに全体的な汚損があると判定するとともに、時系列出力差が許容範囲を超えなければ、硬貨Cの上面Ccおよび下面Caに全体的な汚損がないと判定するようにしても良い。
第4に、制御部20は、上側の複数の反射型光学センサ35cの出力および下側の複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの表裏両面全体の汚損状態を識別する。つまり、上側の複数の反射型光学センサ35cの出力および下側の複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値を時系列で求め、記憶部21に記憶されたマスタデータとの時系列出力差が許容範囲を超えれば、硬貨Cの両面Cc,Caに全体的な汚損があると判定するとともに、時系列出力差が許容範囲を超えなければ、硬貨Cの両面Cc,Caに全体的な汚損がないと判定する。そして、両面Cc,Caに全体的な汚損があると判定すると、この硬貨Cも全体汚損硬貨であると識別する。
そして、上記識別結果から、制御部20は、硬貨Cが部分汚損硬貨および全体汚損硬貨の少なくともいずれかであると、この硬貨Cを汚損硬貨と識別して、下流側の図示略のリジェクト部で搬送路15から排除して所定の排除場所に案内する。
以上に述べた本実施形態の汚損状態識別装置11によれば、硬貨Cの表裏両側それぞれに対して、投光素子32cと受光素子33cとからなる反射型光学センサ35cを複数、硬貨Cの移動方向と直交する方向に並べ、投光素子32aと受光素子33aとからなる反射型光学センサ35aを複数、硬貨Cの移動方向と直交する方向に並べてなるため、硬貨Cを移動方向と直交する方向の複数の領域に分割してそれぞれの領域をスポット的に検出することができる。したがって、部分的な汚損状態を精度良く識別可能となる。しかも、カラーカメラを用いる場合と比べて構成が簡単となり低コスト化が図れるとともに、データ処理も比較的単純になって高速識別が可能となる。
また、表裏方向で対向する一対の反射型光学センサ35c,35a間の出力差と、隣接する反射型光学センサ35c,35c間の出力差および隣接する反射型光学センサ35a,35a間の出力差とのうちの少なくともいずれか一方に基づいて、硬貨Cの部分的な汚損状態を識別するため、部分的な汚損状態を精度良く識別することができる。
また、上側に設けられた複数の反射型光学センサ35cの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの上面Ccの全体の汚損状態を識別するとともに、下側に設けられた複数の反射型光学センサ35aの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの下面Caの全体の汚損状態を識別するため、表面全体の汚損状態および裏面全体の汚損状態をも識別することができる。特に、硬貨Cの刻印模様に起因する回転方向によるバラツキの影響を軽減でき、硬貨Cの表面または裏面が一様にわずかに汚れているような場合も高精度に識別が可能である。
また、表裏両側に対して設けられた複数の反射型光学センサ35c,35aの出力の総和または平均値に基づいて硬貨Cの表裏両面全体の汚損状態を識別するため、表裏両面全体の汚損状態をも識別することができる。
なお、投光素子32c,32aにRGB等の2波長以上(複数波長)の光源を用いても良い。このように構成すれば、単一波長の光源では反射光量の変化が得られない汚損をも識別することができる。この場合、投光素子32c,32aで各波長光を時分割点灯することにより、例えば白く汚れたものも検出可能となる。投光素子32c,32aを白色光等の可視光成分を含む光源とし、受光素子33c,33aをRGBセンサとしても良い。
また、搬送路15を水平とし、図5に示すように、その上側に配設された搬送ベルト50で硬貨Cを搬送路15に押し付けて搬送するようにしても良い。この場合、上側の複数の反射型光学センサ35cを搬送ベルト50を避けて配設することになり、搬送ベルト50の存在によって検出できない部分を除いて汚損の識別を行うことになる。
さらにまた、本実施形態の汚損状態識別装置11では、上流側識別センサ18で硬貨Cの金種が識別されると、ステッピングモータ24を駆動して一対のガイド16,16を識別された金種に合わせて、硬貨Cの中心を搬送路15の幅方向の中央に一致するようにした後、上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aのすべてによって、硬貨Cの汚損状態を識別するようにしているが、必ずしも、硬貨Cの中心を搬送路15の幅方向の中央に一致させる必要はない。
この場合、上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aを、搬送路15の幅方向一杯に亘って配置させ、且つ、上流側識別センサ18を上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aに近接させて設けることで、搬送路15の幅方向における硬貨Cが存在する位置を特定させ、特定された搬送路15の幅方向の位置に対応した上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aについて、硬貨Cの汚損状態を識別するようにすれば良い。
さらには、搬送路15の幅方向一杯に亘って配置させた上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35a自身によって、硬貨Cの有無を確認しつつ、硬貨があると確認できた上側の複数の反射型光学センサ35cおよび下側の複数の反射型光学センサ35aについて、硬貨Cの汚損状態を識別するようにしても良い。
本発明の一実施形態の汚損状態識別装置を示す図2のA矢視図である。 同汚損状態識別装置を示す図1のB−B断面図である。 同汚損状態識別装置を示すブロック図である。 同汚損状態識別装置のガイドの可変機構を示す図である。 同汚損状態識別装置の変形例を示すもので(a)は平面図、(b)は正断面図である。
符号の説明
11 汚損状態識別装置
12 搬送経路
32a 投光素子(投光手段)
33a 受光素子(受光手段)
35a 反射型光学センサ
32c 投光素子(投光手段)
33c 受光素子(受光手段)
35c 反射型光学センサ
C 硬貨(板状物体)

Claims (7)

  1. 搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、
    前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、
    表裏方向で対向する一対の前記反射型光学センサ間の出力差、および隣接する前記反射型光学センサ間の出力差の少なくともいずれか一方に基づいて、前記板状物体の部分的な汚損状態を識別することを特徴とする汚損状態識別装置。
  2. 表側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表面全体の汚損状態を識別するとともに、裏側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の裏面全体の汚損状態を識別することを特徴とする請求項1に記載の汚損状態識別装置。
  3. 表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴とする請求項1または2に記載の汚損状態識別装置。
  4. 搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、
    前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、
    表側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表面全体の汚損状態を識別するとともに、裏側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の裏面全体の汚損状態を識別することを特徴とする汚損状態識別装置。
  5. 表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴とする請求項4に記載の汚損状態識別装置。
  6. 搬送経路に沿って移動する板状物体の表裏両側の汚損状態を識別する汚損状態識別装置であって、
    前記板状物体の表裏両側それぞれに対して、投光手段と受光手段とからなる反射型光学センサを複数、前記板状物体の移動方向と直交する方向に並べてなり、
    表裏両側に対して設けられた複数の前記反射型光学センサの出力の総和または平均値に基づいて前記板状物体の表裏両面全体の汚損状態を識別することを特徴とする汚損状態識別装置。
  7. 前記投光手段に複数波長の光源を用いることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の汚損状態識別装置。
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