JP3566155B2 - 硬貨識別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨を選別して計数等を行う硬貨処理機において用いられ、計数する硬貨の汚損状態を識別する硬貨識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
硬貨を選別して計数等を行う硬貨処理機において用いられ、計数する硬貨の汚損状態を識別する硬貨識別装置として、特開平7−296216号公報に開示されたものがある。
この硬貨識別装置は、硬貨通路の上方に搬送ベルトを張り渡し、該硬貨通路上で表裏面を上下にした硬貨をその上面において搬送ベルトに接触させ該搬送ベルトの摩擦力で搬送する硬貨搬送装置に設けられるもので、搬送ベルトとは反対側となる硬貨通路側すなわち下方側に、硬貨の下面に光を照射する発光素子とこの発光素子によって照射された光の硬貨からの反射光を受光する受光センサと有する汚損センサを設けている。そして、この汚損センサの受光素子の受光レベルに基づいて硬貨の汚損の度合いを判断するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、硬貨の汚損状態を判断する場合、その硬貨が再度取引などで使用されることを考慮すると、その硬貨の一部でも汚損の度合いが激しければ、これを汚損硬貨と判断するのが通常となっている。
しかしながら、上記硬貨識別装置では、硬貨通路側の汚損センサで硬貨の片面だけの状態しか調べることができないため、調べられない側の面の汚損の度合いが激しくてもこれを汚損硬貨と判断することができず、必ずしも硬貨の正確な汚損状態を確認できているとは言い難いものがあった。すなわち、上記硬貨識別装置は、硬貨をその上面に常に接触する搬送ベルトで搬送する硬貨搬送装置に設けられるものであるため、搬送ベルトの存在によって硬貨上面の汚損検出が困難となってしまっているのである。
【0004】
したがって、本発明は、識別する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から判断することができ、より汚損の判別精度を向上させることができる硬貨識別装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の硬貨識別装置は、硬貨通路上の硬貨を上側の搬送ベルトで摩擦力により搬送する硬貨搬送装置に設けられて硬貨の汚損状態を識別するものであって、前記硬貨通路の上側であって前記搬送ベルトを挟んで両側に設けられて前記硬貨通路上の硬貨の上面の汚損の度合いを検出する第1汚損センサおよび第2汚損センサと、前記硬貨通路側に設けられて該硬貨通路上の硬貨の下面の汚損の度合いを検出する第3汚損センサとを有し、これら第1汚損センサ、第2汚損センサおよび第3汚損センサの検出結果に基づき、硬貨の表裏両面の汚損の度合いから該硬貨の汚損を識別することを特徴としている。
【0006】
このように、硬貨通路の上側であって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損センサとを設けて、これら第1汚損センサおよび第2汚損センサによって、硬貨の上面の汚損の度合いを検出するとともに、硬貨通路側に設けられた第3汚損センサによって、硬貨の下面の汚損の度合いを検出するため、識別する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から判断することができる。
しかも、硬貨通路上に径の異なる複数金種の硬貨を混在状態で搬送させる場合、硬貨通路の通路幅を最大外径のものに合わせざるを得ず小径の硬貨の位置が一定しないことになるが、硬貨通路の上側であって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損センサとを設けているため、このような位置が一定しない硬貨についても正確に汚損の度合いを判断できる。
【0007】
また、本発明の請求項2記載の硬貨識別装置は、請求項1記載のものに関して、前記第1汚損センサおよび前記第2汚損センサは、それぞれ、前記硬貨通路に向けて光を照射する発光素子と、該発光素子の照射した光の硬貨における反射光を受光する汚損検出用受光素子とを有しており、前記硬貨通路側に、これら第1汚損センサおよび第2汚損センサの各前記発光素子の照射光をそれぞれ受光可能とされ、該照射光の受光状態により硬貨の有無を検出する検出タイミング用受光素子が設けられていることを特徴としている。
【0008】
これにより、第1汚損センサおよび第2汚損センサの発光素子が光を照射すると、発光素子の照射した光の硬貨における反射光を汚損検出用受光素子が受光する一方で、この発光素子の照射した光の硬貨による遮光を検出タイミング用受光素子で検出することになる。このように、第1汚損センサおよび第2汚損センサのそれぞれの発光素子を、汚損検出用と硬貨検出タイミング用の両方に用いている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。
この実施の形態の硬貨識別装置11は、硬貨Cを選別して計数等を行う硬貨処理機内で硬貨Cを搬送する硬貨搬送装置12に設けられるもので、硬貨Cの汚損状態を識別するものである。
【0010】
図1および図2に示すように、硬貨搬送装置12は、硬貨Cが載せられる通路面14と該通路面14の両側に設けられた該通路面14より一段高い一対の壁面15,15とで構成されて硬貨Cの移動を案内する硬貨通路16と、この硬貨通路16の通路面14の上側であって該硬貨通路16の通路幅方向における中央位置に硬貨通路16の延在方向に沿って設けられた搬送ベルト17とを有している。
【0011】
そして、この硬貨搬送装置12は、硬貨通路16の通路面14上に載せられた硬貨Cの上面に接触した状態で該搬送ベルト17が回転することにより、該搬送ベルト17の摩擦力で硬貨Cを硬貨通路16に沿って移動させる。なお、この硬貨搬送装置12は、径の異なる複数金種を搬送可能となるように取り扱う最大外径の硬貨Cを搬送可能な通路幅を有している。
【0012】
硬貨識別装置11は、硬貨通路16の上側であって搬送ベルト17を挟んで左右両側に設けられて硬貨通路16上の硬貨Cの上面の汚損の度合いをそれぞれ検出する第1汚損センサ19および第2汚損センサ20と、硬貨通路16側に設けられて該硬貨通路16上の硬貨Cの下面の汚損の度合いを検出する第3汚損センサ21とを有している。
【0013】
第1汚損センサ19および第2汚損センサ20は、搬送ベルト17から左右等距離の位置に、硬貨搬送方向における位置を互いに一致させるように設けられている。
これら第1汚損センサ19および第2汚損センサ20は、それぞれ、硬貨通路16に向けて(言い換えれば硬貨通路16上で搬送される硬貨Cに向けて)上側から光を照射する発光素子22と、該発光素子22の照射した光の硬貨通路16上の硬貨Cにおける反射光を上側で受光する汚損検出用受光素子23とを有しており、発光素子22を硬貨搬送方向における上流側に汚損検出用受光素子23をその下流側に、それぞれ隣り合うように配置している。
【0014】
第3汚損センサ21は、第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の硬貨搬送方向における下流側に設けられており、硬貨通路16の通路面14の一部をなすように通路幅方向における中央位置に設けられた光透過部材24と、該光透過部材24の下側に設けられて、該光透過部材24を介してその上で搬送される硬貨Cの下面に下側から光を照射する発光素子25と、該発光素子25で照射された光の反射光を下側で受光する汚損検出用受光素子26とを有している。ここで、これら発光素子25および汚損検出用受光素子26は、硬貨搬送方向に直交する方向に隣り合って配置されている。
【0015】
第1汚損センサ19および第2汚損センサ20には、それぞれに対応して、硬貨通路16を上下に貫通する検出孔28と検出孔28を介して照射される対応する発光素子22の照射光を受光可能な検出タイミング用受光素子29とが設けられている。
【0016】
すなわち、第1汚損センサ19の発光素子22の真下位置には、硬貨通路16を上下に貫通して検出孔28が形成されており、検出孔28の真下位置に、該検出孔28を介して照射される第1汚損センサ19の発光素子22の照射光を受光可能な第1汚損センサ19用の検出タイミング用受光素子29が設けられている。
【0017】
この検出タイミング用受光素子29は、真上に位置する第1汚損センサ19の発光素子22からの照射光の受光状態に基づいて真上に位置する対応検出孔28の位置における硬貨Cの有無を検出するものである。
【0018】
すなわち、この検出タイミング用受光素子29は、第1汚損センサ19の発光素子22の照射光を受光する有受光状態では、真上に位置する対応検出孔28上に硬貨Cがないことを検出し、第1汚損センサ19の発光素子22の照射光を受光しない無受光状態では、対応検出孔28上に硬貨Cがあることを検出する。また、その結果、有受光状態から無受光状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向下流側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出し、逆に無受光状態から有受光状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向における上流側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出する。そして、この第1汚損センサ19用の検出タイミング用受光素子29の受光状態に基づいて第1汚損センサ19の検出タイミングを計ることになる。
【0019】
また、第2汚損センサ20の発光素子22の真下位置にも、硬貨通路16を上下に貫通して検出孔28が形成されており、検出孔28の真下位置に、該検出孔28を介して照射される第2汚損センサ20の発光素子22の照射光を受光可能な第2汚損センサ20用の検出タイミング用受光素子29が設けられている。
【0020】
この検出タイミング用受光素子29は、真上に位置する第2汚損センサ20の発光素子22からの照射光の受光状態に基づいて真上に位置する対応検出孔28の位置における硬貨Cの有無を検出するものである。
【0021】
すなわち、この検出タイミング用受光素子29は、第2汚損センサ20の発光素子22の照射光を受光する有受光状態では、真上に位置する対応検出孔28上に硬貨Cがないことを検出し、第2汚損センサ20の発光素子22の照射光を受光しない無受光状態では、対応検出孔28上に硬貨Cがあることを検出する。また、その結果、有受光状態から無受光状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向下流側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出し、逆に無受光状態から有受光状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向における上流側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出する。そして、この第2汚損センサ20用の検出タイミング用受光素子29の受光状態に基づいて第2汚損センサ20の検出タイミングを計ることになる。
【0022】
加えて、第1汚損センサ19用および第2汚損センサ20用の両検出タイミング用受光素子29の検出結果に基づいて第3汚損センサ21の検出タイミングをも計ることになる。
【0023】
なお、図3のブロック図に示すように、硬貨通路16の第1〜第3汚損センサ19〜21よりも上流側には、硬貨Cの金種を判別するための金種判別装置31が設けられている。この金種判別装置31は、硬貨Cの磁気的性質を検出するための磁気センサ、硬貨Cの外径を検出するためのラインセンサおよび硬貨Cの模様を検出するエリアセンサの少なくとも一つを有するもので、CPU32は、この金種判別装置31の検出結果から硬貨Cの金種を判別するとともに、硬貨識別装置11の第1汚損センサ19、第2汚損センサ20および第3汚損センサ21の検出結果に基づき、硬貨Cの表裏両面の汚損の度合いから硬貨Cの汚損を識別する。
【0024】
ここで、図3に示すROM33には、CPU32による制御プログラムや、金種判別および汚損の識別のための基準データが記憶されており、RAM34には、金種判別および汚損の識別のための検出データや硬貨Cの計数値等が記憶されることになる。
【0025】
次に、上記構成の硬貨識別装置11による汚損硬貨の識別制御について説明する。
図4に示すグラフは、硬貨通路16に同一の所定金種の硬貨を搬送させた場合の第1汚損センサ19の検出結果(図4(a))、第2汚損センサ20の検出結果(図4(b))および第3汚損センサ21の検出結果(図4(c))を示すものである。
【0026】
図4(a),(b)のグラフにおいて、それぞれ、上段は硬貨Cの搬送時間(T)に対する汚損検出用受光素子23の検出レベル(V)の推移を示しており、下段は、同搬送時間(T)に対する検出タイミング用受光素子29の検出レベルを2値化(ON:硬貨無し/OFF:硬貨有り)したときの推移を示している。
【0027】
ここで、この検出タイミング用受光素子29が硬貨Cを検出している(OFF状態にある)間は、言い換えれば、発光素子22が硬貨Cに光を照射しているときであり、したがって、この検出タイミング用受光素子29の検出レベルがOFFのとき(図4に示すT1〜T2およびT3〜T4)の汚損検出用受光素子23の検出レベルが当該硬貨Cに照射された光の反射光レベルとなり、この反射光レベルから汚損の度合いを判断する。
【0028】
すなわち、第1汚損センサ19においては、図1に示す領域Aが受光領域とされており、第2汚損センサ20においては、図1に示す領域Bが受光領域とされているとすると、第1汚損センサ19においては、その真下に設けられた該第1汚損センサ19用の検出タイミング用受光素子29の検出レベルがOFFとなっているT1〜T2間の第1汚損センサ19の汚損検出用受光素子23の検出結果で、通過する硬貨Cの上面の搬送ベルト17を中心とした片側の大部分の汚損状態を検出することができ、第2汚損センサ20においては、その真下に設けられた該第2汚損センサ20用の検出タイミング用受光素子29の検出レベルがOFFとなっているT3〜T4間の第2汚損センサ20の汚損硬貨用受光素子23の検出結果で、通過する硬貨Cの上面の搬送ベルト17を中心とした逆の片側の大部分の汚損状態を検出することができる。
【0029】
なお、これら第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の汚損検出用受光素子23は、発光素子22の搬送方向下流側に隣接して設けられているため、厳密にはこの位置のずれている分だけ、検出タイミング用受光素子29の検出開始のタイミングをT1およびT3に対し遅らせるのが好ましいが、ここでは、説明の便宜上このずれを無視するものとする。
【0030】
そして、CPU32は、第1汚損センサ19用の検出タイミング用受光素子29がOFFになっている間に検出された第1汚損センサ19の汚損検出用受光素子23の検出データを第1汚損検出用データとし、また、第2汚損センサ20用の検出タイミング用受光素子29がOFFになっている間に検出された第2汚損センサ20の汚損検出用受光素子23の検出データを第2汚損検出用データとして、それぞれRAM34に記憶することになる。
【0031】
一方、第3汚損センサ21には、汚損検出用受光素子26が硬貨Cからの反射光を検出するタイミングを見るための検出タイミング用受光素子が設けられていないため、搬送方向上流側に設けられた上記第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の両検出タイミング用受光素子29の検出結果からそのタイミングを見るようにする。
【0032】
具体的には、第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の両方の検出タイミング用受光素子29のいずれもが硬貨Cを検出しなくなった時点(図4に示す例ではT4時点)を基準とし、第3汚損センサ21の汚損検出用受光素子26が確実に当該硬貨Cを検出可能となる所定の待機時間(図4に示すT4〜T5)経過後のタイミング(図4に示すT5時点)を硬貨Cの反射光レベルの検出タイミングとする。なお、上記した待機時間は、硬貨Cの径および硬貨通路16上の通路幅方向における位置によって異なってくるため、確実に硬貨Cの反射光を検出可能とする待機時間が、予め各金種に設定されROM33に記憶されている。
【0033】
加えて、第3汚損センサ21の汚損検出用受光素子26が、硬貨Cの反射光レベルを検出する検出時間(図4に示すT5〜T6)についても、確実に硬貨Cの反射光のみを検出可能とする検出時間が、予め各金種毎に設定されROM33に記憶されている。
【0034】
そして、CPU32は、硬貨Cを第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の両方の検出タイミング用受光素子29のいずれも検出しなくなる以前に、当該硬貨Cについて上流側の金種判別装置31で予め確定された金種の前記待機時間をROM33から読み出しておき、当該硬貨Cを第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の両方の検出タイミング用受光素子29のいずれも検出しなくなった時点からこの待機時間経過後の時点を、第3汚損センサ21における硬貨Cの反射光の検出開始タイミングとする。また、この検出開始タイミング以前に、当該硬貨Cについて上流側の金種判別装置31で予め確定された金種の前記検出時間をROM33から読み出しておき、当該硬貨Cについての検出開始タイミングからこの検出時間の間に検出された第3汚損センサ21の汚損検出用受光素子26の検出データを第3汚損検出用データとしてRAM34に記憶させる。
【0035】
CPU32では、上記タイミングT1〜T2で検出された第1汚損センサ19の検出結果である第1汚損検出用データ、上記タイミングT3〜T4で検出された第2汚損センサ20の検出結果である第2汚損検出用データおよび上記タイミングT5〜T6で検出された第3汚損センサ21の検出結果である第3汚損検出用データを、RAM34から読み出し、これらから硬貨Cの表裏両面側の汚損の度合いを判断する。すなわち、各金種の硬貨Cは、その素材によって光の反射率が異なるため、ROM33には予め各金種別に汚損硬貨と判断するための検出レベルの基準レベルV0が記憶されており、第1汚損センサ19、第2汚損センサ20および第3汚損センサ21で検出される硬貨Cについては上流側の金種判別装置31で行われた判別で金種がすでに確定しているため、CPU32では、この硬貨Cの金種について汚損の度合いを判断するための基準レベル(しきい値)V0をROM33から読み出し、この基準レベルV0を、当該硬貨Cについての第1汚損検出用データ、第2汚損検出用データおよび第3汚損検出用データのいずれか一つでも下回っていると、当該硬貨Cが汚損状態にあると判断し、この基準レベルV0を、当該硬貨Cについての第1汚損検出用データ、第2汚損検出用データおよび第3汚損検出用データがすべて上回っていると、当該硬貨Cが汚損状態にないと判断するのである。すなわち、図4の例では、第1汚損検出用データおよび第3汚損検出用データは基準レベルV0を上回っているが、第2汚損検出用データが基準レベルV0を下回っているため、汚損状態の硬貨と判断されることになる。
【0036】
以上に述べた硬貨識別装置11によれば、硬貨通路16の上側の搬送ベルト17を挟んで左右両側に第1汚損センサ19と第2汚損センサ20とを設けて、これら第1汚損センサ19および第2汚損センサ20によって、硬貨Cの上面の汚損の度合いを検出するとともに、硬貨通路16側に設けられた第3汚損センサ21によって、硬貨Cの下面の汚損の度合いを検出するため、識別する硬貨Cの汚損の度合いをその硬貨Cの表裏面の情報から判断することができる。
しかも、硬貨通路16上に径の異なる複数金種の硬貨Cを混在状態で搬送させる場合、硬貨通路16の通路幅を最大外径のものに合わせざるを得ず小径の硬貨Cの位置が一定しないことになるが、硬貨通路16の上側の搬送ベルト17を挟んで両側に第1汚損センサ19と第2汚損センサ20とを設けているため、このような位置が一定しない硬貨についても正確に汚損の度合いを判断できることになる。
したがって、より汚損の判別精度を向上させることができる。
【0037】
また、第1汚損センサ19および第2汚損センサ20の発光素子22が光を照射すると、発光素子22の照射した光の硬貨Cにおける反射光を汚損検出用受光素子23が受光することになる一方、発光素子22の照射した光の硬貨Cによる遮光を検出タイミング用受光素子29で検出することになる。このように、第1汚損センサ19および第2汚損センサ20のそれぞれの発光素子22を、汚損検出用と硬貨検出タイミング用の両方に用いている。
したがって、部品点数およびコストを低減することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の硬貨識別装置によれば、硬貨通路の上側であって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損センサとを設けて、これら第1汚損センサおよび第2汚損センサによって、硬貨の上面の汚損の度合いを検出するとともに、硬貨通路側に設けられた第3汚損センサによって、硬貨の下面の汚損の度合いを検出するため、識別する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から判断することができる。
しかも、硬貨通路上に径の異なる複数金種の硬貨を混在状態で搬送させる場合、硬貨通路の通路幅を最大外径のものに合わせざるを得ず小径の硬貨の位置が一定しないことになるが、硬貨通路の上側であって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損センサとを設けているため、このような位置が一定しない硬貨についても正確に汚損の度合いを判断できる。
したがって、より汚損の判別精度を向上させることができる。
【0039】
また、本発明の請求項2記載の硬貨識別装置によれば、第1汚損センサおよび第2汚損センサの発光素子が光を照射すると、発光素子の照射した光の硬貨における反射光を汚損検出用受光素子が受光する一方で、この発光素子の照射した光の硬貨による遮光を検出タイミング用受光素子で検出することになる。このように、第1汚損センサおよび第2汚損センサのそれぞれの発光素子を、汚損検出用と硬貨検出タイミング用の両方に用いている。
したがって、部品点数およびコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置等を示す平面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置等を示す側断面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置の制御系のブロック図である。
【図4】本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置の各汚損センサの受光レベルの推移を示すグラフである。
【符号の説明】
11 硬貨識別装置
12 硬貨搬送装置
14 通路面
15 壁面
16 硬貨通路
17 搬送ベルト
19 第1汚損センサ
20 第2汚損センサ
21 第3汚損センサ
22 発光素子
23 汚損検出用受光素子
29 検出タイミング用受光素子29
C 硬貨

Claims (2)

  1. 硬貨通路上の硬貨を上側の搬送ベルトで摩擦力により搬送する硬貨搬送装置に設けられて硬貨の汚損状態を識別する硬貨識別装置において、前記硬貨通路の上側であって前記搬送ベルトを挟んで両側に設けられて前記硬貨通路上の硬貨の上面の汚損の度合いを検出する第1汚損センサおよび第2汚損センサと、
    前記硬貨通路側に設けられて該硬貨通路上の硬貨の下面の汚損の度合いを検出する第3汚損センサとを有し、
    これら第1汚損センサ、第2汚損センサおよび第3汚損センサの検出結果に基づき、硬貨の表裏両面の汚損の度合いから該硬貨の汚損を識別することを特徴とする硬貨識別装置。
  2. 前記第1汚損センサおよび前記第2汚損センサは、それぞれ、前記硬貨通路に向けて光を照射する発光素子と、該発光素子の照射した光の硬貨における反射光を受光する汚損検出用受光素子とを有しており、
    前記硬貨通路側に、これら第1汚損センサおよび第2汚損センサの各前記発光素子の照射光をそれぞれ受光可能とされ、該照射光の受光状態により硬貨の有無を検出する検出タイミング用受光素子が設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨識別装置。
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