JP3335513B2 - 変形硬貨検知装置 - Google Patents

変形硬貨検知装置

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JP3335513B2 JP31455195A JP31455195A JP3335513B2 JP 3335513 B2 JP3335513 B2 JP 3335513B2 JP 31455195 A JP31455195 A JP 31455195A JP 31455195 A JP31455195 A JP 31455195A JP 3335513 B2 JP3335513 B2 JP 3335513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨について種々
の処理を行う際にジャム等の不具合の発生原因となる変
形硬貨を検知する変形硬貨検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨処理機等に投入された硬貨につい
て、その金種あるいは流通硬貨か否か等を判定する硬貨
判別計数装置として、特開平3−73091号公報に示
されるものがある。この硬貨判別計数装置は、一枚ずつ
分離された状態で搬送通路内に搬送される硬貨に光を照
射する複数の発光素子と、搬送される硬貨を間にはさん
で発光素子の反対側に設けられるラインセンサとを有
し、これらで硬貨の径を検出し、さらに検出された径の
大きさから金種を判定するようになっている。加えて、
ラインセンサの近傍には、硬貨の磁気的性質を検出する
磁気センサを設け、この磁気センサによって検出された
硬貨の磁気データと前記ラインセンサの検出結果から得
られた金種の硬貨の基準磁気データとを比較して、その
金種あるいは流通硬貨か否かを判断するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】主に硬貨の入金、計
数、包装等を行う硬貨処理機には、上記のような硬貨判
別計数装置が必要とされるが、このような硬貨処理機で
取り扱う硬貨は一般に流通されたものがほとんどで、そ
の中には例え真貨であったとしても、その形状が変形し
た硬貨が含まれていることが多々ある。このような変形
した硬貨が硬貨処理機等に投入されて上記する硬貨判別
計数装置でその金種あるいは流通硬貨か否かが判別され
た場合、その硬貨が変形しているか否かまでは検出する
ことができないため、そのまま正常な硬貨として他の機
構部に搬送される等する可能性があり、このような変形
した硬貨が他の機構部において正常硬貨とともに各処理
が行われると該変形した硬貨が原因となってジャムが発
生したり、他の機構部の動作不良や機構部の破損等の障
害を引き起こす原因となってしまうおそれがある。ま
た、入金した硬貨を出金用として再利用するいわゆる循
環式の硬貨入出金機においては、変形した硬貨が出金さ
れると、その変形硬貨を受け取った顧客に不快感を与え
てしまうことになるという問題も発生する。したがっ
て、本発明の目的は、硬貨について種々の処理を行う際
のジャム等の不具合の発生原因となる変形硬貨を確実に
検知することができる変形硬貨検知装置を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、硬貨を搬送面上において一
定速度で直進移動させる搬送手段と、硬貨を検出可能な
検出素子が多数直線状に配置されてなるとともに、前記
搬送面上を移動する硬貨の上下いずれか一方の面に対向
するよう該硬貨の搬送方向に直交して配置されたライン
センサと、該ラインセンサの検出素子のうち移動する硬
貨を最初に検出したいずれか一つの検出素子による該硬
貨の検出時間と前記搬送手段による搬送速度とから該硬
貨の搬送方向に沿う方向の幅を検出するとともに、前記
硬貨を検出した検出素子の最も離れたもの同士の距離か
ら該硬貨の搬送方向に直交する方向の幅を検出し、これ
らの幅から該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判
定手段と、を具備するとともに、それぞれが、前記搬送
面上を移動する硬貨の径方向における両側に配置された
対をなす発光素子および受光素子からなるとともに、そ
れぞれの発光素子および受光素子を結んだ線が硬貨の搬
送方向に対し同角度をなして対称に傾斜するよう設けら
れた二対のフォトセンサをさらに設け、前記判定手段
は、さらに、移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそ
れぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬貨であるか否
かを判定することを特徴としている。よって、判定手段
が、ラインセンサの検出素子のうち移動する硬貨を最初
に検出したいずれか一つの検出素子による該硬貨の検出
時間と搬送手段による搬送速度とから該硬貨の搬送方向
に沿う方向の幅を検出するとともに、前記硬貨を検出し
た検出素子の最も離れたもの同士の距離から該硬貨の搬
送方向に直交する方向の幅を検出し、正常な硬貨なら差
が許容誤差範囲内に収まるべきこれらの幅から該硬貨が
変形硬貨であるか否かを判定することになる。判定手段
が、移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそれぞれの
検出時間からも、該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定
することなる。
【0005】請求項2記載の発明は、搬送面上の硬貨を
検出可能な検出素子が多数面状に配置されてなるととも
に、前記搬送面上の硬貨の上下いずれか一方の面に対向
するよう配置されたエリアセンサと、該エリアセンサの
検出素子で検出される硬貨のパターンデータから該硬貨
が変形硬貨であるか否かを判定する判定手段と、を具備
するとともに、硬貨を搬送面上において一定速度で直進
移動させる搬送手段と、それぞれが、前記搬送面上を移
動する硬貨の径方向における両側に配置された対をなす
発光素子および受光素子からなるとともに、それぞれの
発光素子および受光素子を結んだ線が硬貨の搬送方向に
対し同角度をなして対称に傾斜するよう設けられた二対
のフォトセンサと、をさらに設け、前記判定手段は、さ
らに、移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそれぞれ
の検出時間からも、該硬貨が変形硬貨であるか否かを判
定することを特徴としている。よって、判定手段が、エ
リアセンサの検出素子で検出される硬貨のパターンデー
タから該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定することに
なる。判定手段が、移動する硬貨の各フォトセンサにお
けるそれぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬貨であ
るか否かを判定することなる。
【0006】請求項3記載の発明は、硬貨を搬送面上に
おいて一定速度で直進移動させる搬送手段と、硬貨を検
出可能な検出素子が多数直線状に配置されてなるととも
に、前記搬送面上を移動する硬貨の上下いずれか一方の
面に対向するよう該硬貨の搬送方向に直交して配置され
たラインセンサと、前記搬送面上を移動する硬貨の径方
向における両側に相互を結んだ線が該硬貨の搬送方向に
直交するよう配置された発光素子および受光素子からな
るフォトセンサと、移動する硬貨を前記フォトセンサで
検出する検出時間と前記搬送手段による搬送速度とから
該硬貨の搬送方向に沿う方向の幅を検出し、前記硬貨を
検出した前記ラインセンサの検出素子の最も離れたもの
同士の距離から該硬貨の搬送方向に直交する方向の幅を
検出して、これらの幅から該硬貨が変形硬貨であるか否
かを判定する判定手段と、を具備し、前記判定手段は、
さらに、前記ラインセンサの検出素子のうち前記移動す
る硬貨を最初に検出したいずれか一つの検出素子による
該硬貨の検出時間と、該硬貨を前記フォトセンサで検出
する検出時間とからも、該硬貨が変形硬貨であるか否か
を判定することを特徴としている。よって、判定手段
が、移動する硬貨をフォトセンサで検出する検出時間と
搬送手段による搬送速度とから該硬貨の搬送方向に沿う
方向の幅を検出し、前記硬貨を検出したラインセンサの
検出素子の最も離れたもの同士の距離から該硬貨の搬送
方向に直交する方向の幅を検出して、正常な硬貨なら差
が許容誤差範囲内に収まるべきこれらの幅から該硬貨が
変形硬貨であるか否かを判定することになる。しかも、
フォトセンサの発光素子と受光素子とを結んだ線が硬貨
の搬送面に沿っているため、判定手段は、変形により硬
貨が搬送面に接しない部分が生ずることを利用すること
により、検出時間から求められる硬貨の搬送方向の幅
が、ラインセンサで検出される硬貨の搬送方向に直交す
る方向の幅に対し、許容誤差を越えて短かったり、ある
いは搬送方向に直交する方向の幅と略同じ距離中に短く
断続されたり等することで、硬貨が径に異常が検出し難
い程度に若干反る等変形している場合においても、該変
形を検出することができる。判定手段が、正常な硬貨な
ら差が許容誤差範囲内に収まるべき、ラインセンサの検
出素子のうち移動する硬貨を最初に検出したいずれか一
つの検出素子による 該硬貨の検出時間と、該硬貨をフォ
トセンサで検出する検出時間とからも、該硬貨が変形硬
貨であるか否かを判定することになる。
【0007】
【0008】請求項4記載の発明は、硬貨を搬送面上に
おいて一定速度で直進移動させる搬送手段と、それぞれ
が、前記搬送面上を移動する硬貨の径方向における両側
に配置された対をなす発光素子および受光素子からなる
とともに、それぞれの発光素子および受光素子を結んだ
線が硬貨の搬送方向に対し同角度をなして対称に傾斜す
るよう設けられた二対のフォトセンサと、移動する硬貨
の各フォトセンサにおけるそれぞれの検出時間から、該
硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判定手段と、を
具備することを特徴としている。よって、判定手段が、
正常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に収まるべき、移動
する硬貨の各フォトセンサにおけるそれぞれの検出時間
から、該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定することに
なる。しかも、各フォトセンサの発光素子と受光素子と
を結んだ線が硬貨の搬送面に沿っているため、判定手段
は、変形により硬貨が搬送面に接しない部分が生ずるこ
とを利用することにより、各フォトセンサの光路が遮断
される時間すなわち非受光時間が、全金種の硬貨に対し
有り得る時間より、許容誤差を越えて短かったり、ある
いは該時間中に短く断続されたりすること、さらには、
いずれか一方のフォトセンサの光路が遮断される時間す
なわち非受光時間が、他方のフォトセンサの光路が遮断
される時間すなわち非受光時間に対し、許容誤差を越え
て短かったり、あるいは該時間中に短く断続されたりす
ること等を検出して変形硬貨と判定することになる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
変形硬貨検知装置を図1〜図4を参照して以下に説明す
る。図において、符号11は水平に延在する搬送面11
aを有して直線状に延在する形状の硬貨通路を、符号1
2,13は、搬送面11aに対し垂直をなす相互の対向
面12a,13aが、硬貨通路11の搬送面11aの両
側端縁に、取り扱う硬貨Cの最大外径のものの外径より
離間し平行をなして設けられた一対の直線状のガイド部
を、符号14はガイド部12,13間の搬送面11a上
の硬貨Cを硬貨通路11の延在方向に沿って一定速度で
直進移動させる搬送手段を、それぞれ示している。
【0012】ここで、図示は略すが、硬貨通路11の延
在方向における一側には、硬貨Cを一枚ずつ分離して繰
り出す分離繰出手段が設けられており、他側には、例え
ば、該硬貨Cを所定枚数集積して包装等を行う適宜の硬
貨処理手段が設けられていて、搬送手段14は分離繰出
手段から繰り出された硬貨Cを受け取り搬送して硬貨処
理手段に繰り出すようになっている。
【0013】搬送手段14は、ガイド部12,13間の
搬送面11aの上方に、該搬送面11aの延在方向に沿
って配置された二対のプーリ16と、プーリ16の各対
にそれぞれ掛けられたゴム等の弾性材料からなる二本の
ベルト17と、両ベルト17を一定速度で回転させる駆
動部とを有している。
【0014】ここで各ベルト17は、そのプーリ16間
の下側直線部分が、搬送面11aのガイド部12,13
間の中央位置に水平方向における位置を合わせ(すなわ
ち搬送面11aの延在方向に沿い)かつ該搬送面11a
から取り扱う硬貨Cの最小厚さのものの厚みより若干小
さい距離離間して平行に配置されていて、搬送面11a
の延在方向に沿って相互に直列をなして配置されてい
る。これにより、駆動部で一定速度で駆動されると、両
ベルト17は、搬送面11a上の硬貨Cを搬送面11a
との間で挟持し該挟持による生じる摩擦力で該硬貨Cを
一体に保持した状態で搬送面11a上をその延在方向に
沿って直進移動させる。また、これらベルト17は、最
小外径の硬貨Cを両ベルト17で同時に保持可能な状態
ができる範囲で離間されている。
【0015】そして、硬貨通路11には、ベルト17の
離間部分に水平方向の位置を合わせて、ガイド部12,
13間にこれらを若干越える範囲まで透明板19が嵌め
込まれており、該透明板19はその上面を一致させるこ
とにより硬貨通路11の搬送面11aを同様に構成して
いる。この透明板19の下側には、透明板19の搬送面
11aを構成する上面上を移動する硬貨Cの下面に対向
するよう、ラインセンサ20が設けられている。このラ
インセンサ20は、透明板19の下側に、ベルト17の
離間部分に水平方向の位置を合わせるとともに搬送面1
1aの延在方向に直交する水平方向に多数が所定の間隔
で1列の直線状に配置された受光素子(検出素子)20
aを有している。
【0016】そして、ベルト17間の上側位置には、こ
れら受光素子20aと水平方向の位置を合わせて、図示
せぬ発光素子が多数配置されている。これにより、搬送
面11aを移動する硬貨Cがラインセンサ20の受光素
子20aの上側に位置すると、該受光素子20aが、発
光素子から発せられた光が遮断され受光が停止されるこ
と(以下、受光素子が発光素子で発せられる光を受光し
ない状態を非受光状態と称す)で硬貨Cを検出すること
になり、また発光素子から発せられた光が遮断されるこ
となく受光された状態(以下、受光素子が発光素子で発
せられる光を受光する状態を受光状態と称す)では硬貨
Cを検出しない状態となる。
【0017】上記ラインセンサ20には、すべての受光
素子20aが受光状態となる状態から検出を開始し、い
ずれか一つの受光素子20aが、非受光状態となったの
ちすべての受光素子20aで再度受光状態となるまでの
間に同時に非受光状態になった受光素子20aの最も離
れたもの同士の距離(既定)の最大値から、検出された
硬貨Cの搬送方向に直交する方向の幅D1を検出する搬
送直交方向幅検出手段22が図3に示すように接続され
ている。
【0018】ここで、図4(a)〜(d)に示される種
々の硬貨Ca〜Cd(図4(a)は正常硬貨Ca、図4
(b)〜(d)は各種変形硬貨Cb〜Cd)の場合、各
中段に示すようにいずれか一つの受光素子20aが非受
光状態となったのち、すべての受光素子20aで再度受
光状態となるまでの時間の間に、最も離れた受光素子2
0a同士の距離との関係は、各下段に時間をX軸に距離
をY軸にとって示したように変化することになり、この
ような下段に示される関係の距離の最大値から距離D1
を抽出する。
【0019】また、上記ラインセンサ20には、すべて
の受光素子20aが受光状態となる状態から検出を開始
し、いずれか一つの受光素子20aが非受光状態になる
と、該最初に非受光状態となった受光素子20aが受光
状態となるまでの時間すなわち硬貨Cの検出時間T1
計測する検出時間計測手段23が接続されている。な
お、日本国内においては、中央に孔を有する金種の硬貨
Cがあるので、この孔を無視するために、最初に非受光
状態となった受光素子20aが受光状態になったとして
も、その時点で他の受光素子20aのいずれかが非受光
状態にある場合には、前記最初に非受光状態となった受
光素子20aの受光状態は無視し非受光状態が維持され
ているものとして検出時間の計測を持続させるようにな
っている。
【0020】検出時間計測手段23には、この検出時間
計測手段23で計測された硬貨Cの検出時間T1と、搬
送手段14による既定の搬送速度Sとを乗算して、硬貨
Cの搬送方向に沿う方向の幅D2を検出する搬送方向幅
検出手段24が接続されている。搬送方向幅検出手段2
4および搬送直交方向幅検出手段22には、これらで検
出された幅D1と幅D2とから、検出された硬貨Cが変形
硬貨であるか否かを判定する主判定手段25が接続され
ている。この主判定手段25は、D1=D2±Δd(Δd
は許容誤差)が満足される場合、検出された硬貨Cは正
常硬貨である、すなわち変形硬貨でないと判定し、前記
式が満足されない場合、検出された硬貨Cが変形硬貨で
あると判定する。
【0021】なお、第1の実施の形態においては、搬送
直交方向幅検出手段22、検出時間計測手段23、搬送
方向幅検出手段24および主判定手段25が、硬貨Cの
搬送方向に沿う方向の幅と搬送方向に直交する方向の幅
とを検出し、これらの幅から該硬貨Cが変形硬貨である
か否かを判定する判定手段26を構成しており、該判定
手段26と搬送手段14とラインセンサ20と図示せぬ
発光素子とが変形硬貨検知装置を構成している。
【0022】以上のような構成の第1の実施の形態によ
れば、硬貨Cが一枚ずつ搬送手段14により搬送面11
aに沿って既定の一定速度で直進移動されることにより
ラインセンサ20を通過することになるが、このとき、
通過した硬貨Cについて、判定手段26が、その検出時
間計測手段23により、ラインセンサ20の受光素子2
0aのうち前記硬貨Cを最初に検出したいずれか一つの
受光素子20aによる該硬貨Cの検出時間を計測させ、
搬送方向幅検出手段24により、前記検出時間と搬送手
段14による搬送速度とから該硬貨Cの搬送方向に沿う
方向の幅を検出させるとともに、搬送直交方向幅検出手
段22により、前記硬貨Cを検出した受光素子20aの
最も離れたもの同士の距離から該硬貨Cの搬送方向に直
交する方向の幅を検出させ、主判定手段25により、正
常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に収まるべきこれらの
幅から該硬貨Cが変形硬貨であるか否かを判定させるこ
とになる。このように、変形することにより発生する部
分的な幅の異常から、検出した硬貨Cが変形硬貨である
か否かを判定することにより、変形硬貨を確実に検知す
ることができる。
【0023】なお、下流側の適宜の硬貨処理手段の処理
の関係上、硬貨について、その金種あるいは流通硬貨か
否か等の判定を行う必要がある場合、該判定用の径検出
のために前記ラインセンサ20を共用することもできる
ため、部品点数の増大を防止することができる。また、
発光素子をラインセンサ20と同じ側に設けて、該発光
素子により硬貨Cの下面側に光を照射して、硬貨Cによ
る反射光を受光素子20aで受光するようにしてもよく
(この場合受光素子20aは受光状態が硬貨Cを検出し
た状態となり、非受光状態が硬貨Cを検出しない状態と
なる)、このようにすれば搬送手段14のベルト17を
上記のように分割する必要がなくなる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態による変
形硬貨検知装置を図5〜図8を参照して、第1の実施の
形態に対する相違部分を中心に以下に説明する。なお、
第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しそ
の説明は略す。第2の実施の形態において、搬送手段1
4は、第1の実施の形態のように二対ではなく一対の図
示せぬプーリと、これらに掛けられる一本のベルト17
と、ベルト17を一定速度で回転させる駆動部とを有し
ており、また、硬貨通路11にラインセンサは設けられ
ていない。
【0025】そして、硬貨通路11には、その延在方向
における長さが取り扱う最大外径の硬貨Cの外径より大
きくされた透明板30が、ガイド部12,13間にわた
って嵌め込まれており、該透明板30はその上面を一致
させることにより硬貨通路11の搬送面11aを構成し
ている。そして、この透明板30の下側には、集光レン
ズ31を間に介在させて、透明板30の搬送面11aで
ある上面上を移動する硬貨Cの下面に対向するようエリ
アセンサ32が設けられている。このエリアセンサ32
は、透明板30の下側に、多数が所定の間隔で面状(格
子状)に水平配置された図示せぬ受光素子(検出素子)
を有している。
【0026】そして、透明板30の下側であって集光レ
ンズ31より上側には、透明板30上に位置する硬貨C
の下面側に斜め下方から光を照射する発光素子33が多
数設けられている。これにより、搬送面11aを移動す
る硬貨Cが全体として透明板30の内側に位置すると、
発光素子33から発せられた光の硬貨Cで反射された反
射光が、集光レンズ31で集光されたのちエリアセンサ
32の受光素子で受光される。
【0027】透明板30の硬貨Cの搬送方向における下
流側位置には、該透明板30を挟んで上下に、一対の発
光素子34aおよび受光素子34bからなるタイミング
センサ34が設けられている。ここで、このタイミング
センサ34の配置位置は、発光素子34aにより発せら
れた光が受光素子34bにより受光されている状態から
搬送面11a上を移動する硬貨Cで遮断され受光素子3
4bにより受光されない非受光状態となるタイミング
で、該遮断した硬貨Cが、全体として透明板30の内側
に位置してエリアセンサ32により全体の反射光が検出
可能な位置に位置され、しかも、取り扱うすべての金種
の硬貨が前記位置に位置されるよう設定されている。
【0028】上記エリアセンサ32には、該エリアセン
サ32の受光素子の受光部分あるいは非受光部分を、受
光素子の配置と同様の座標系に展開して、検出された硬
貨Cの形状の2値化されたパターンデータを作成するパ
ターンデータ2値化手段36が図7に示すように接続さ
れている。具体的に、パターンデータ2値化手段36
は、硬貨Cの搬送方向に沿う方向をX軸、これに直交す
る方向をY軸にとったXY座標に展開して図8の中段に
示すような2値化パターンデータを作成する(図8の中
段においては2値の境界部分のみを実線で示しており、
参考としてY軸方向の最大値を外径とする真円を一点鎖
線で示している)。なお、エリアセンサ32は、タイミ
ングセンサ34から上記タイミングで信号が出力される
と、その時点でのデータをパターンデータ2値化手段3
6に出力する。
【0029】このパターンデータ2値化手段36には、
作成された2値化パターンデータを、X軸すなわちY=
0を基準としたXY座標系に変換して(X軸の座標値は
そのままでY軸の座標値の小さいものをY=0に一致さ
せる)、図8の下段に実線で示すような変換データを作
成するデータ変換手段37が接続されている。ここで、
データ変換手段37には、基準変換データ作成手段38
が接続されており、この基準変換データ作成手段38
は、データ変換手段37から出力される検出硬貨Cの変
換データからY軸方向の最大値を割り出し、該Y軸方向
の最大値を外径とする真円についての同様に変換した図
8の下段に一点鎖線で示すような変換データを、基準変
換データとして作成する。
【0030】データ変換手段37および基準変換データ
作成手段38には、データ変換手段37から出力された
検出硬貨Cの変換データと、該変換データに対応する基
準変換データとから該検出硬貨Cが変形硬貨であるか否
かを判定する主判定手段39が接続されている。この主
判定手段39は、基準変換データ作成手段38において
作成された、データ変換手段37から出力される検出硬
貨Cの変換データのY軸方向の最大値を最大値としても
つ基準変換データと、データ変換手段37から出力され
る検出硬貨Cの変換データとを、Y軸方向の最大値同士
を一致させた状態で、これらの一致度を求める。そし
て、一致度が予め定められた所定値以上の場合、検出さ
れた硬貨Cは正常硬貨である、すなわち変形硬貨でない
と判定し、一致度が前記所定値を下回る場合、検出され
た硬貨Cが変形硬貨であると判定する。
【0031】なお、第2の実施の形態においては、パタ
ーンデータ2値化手段36、データ変換手段37、基準
変換データ作成手段38および主判定手段39が、エリ
アセンサ32の受光素子で検出される硬貨Cのパターン
データから該硬貨Cが変形硬貨であるか否かを判定する
判定手段40を構成しており、該判定手段40と搬送手
段14とエリアセンサ32と発光素子33とタイミング
センサ34とが変形硬貨検知装置を構成している。
【0032】以上のような構成の第2の実施の形態によ
れば、硬貨Cが、一枚ずつ搬送手段14により搬送面1
1aに沿って移動されることにより透明板30上を通過
することになるが、この透明板30上に位置しタイミン
グセンサ34で検出されたタイミングでエリアセンサ3
2の受光素子で検出されるパターンデータを、判定手段
40が、パターンデータ2値化手段36で2値化パター
ンデータとさせ、さらにデータ変換手段37で変換して
変換データとさせるとともに、基準変換データ作成手段
38で変形がない真円の場合の基準変換データを作成さ
せ、主判定手段39により、これら変換データと基準変
換データと比較させて、その一致度から該硬貨Cが変形
硬貨であるか否かを判定させることになる。このよう
に、変形することにより発生する形状異常から変形硬貨
であるか否かを判定することにより、変形硬貨を確実に
検知することができる。また、硬貨Cの変形等によりベ
ルト17が該硬貨Cとの接触面積が小さくなることで摩
擦力が不足し滑りを生じて該硬貨を一定速度で搬送でき
ない場合が生じても、変形硬貨を確実に検知することが
できる。
【0033】なお、基準変換データ作成手段38の代り
に、予め各金種別の正常硬貨についての変換データを、
基準変換データとして記憶する基準データ記憶手段を採
用することも可能である。この場合、主判定手段40
は、例えば、データ変換手段から出力される検出硬貨C
の変換データから、Y軸方向の最大値を割り出し、該最
大値に最も近いY軸方向の最大値(外径値)を有する基
準データを基準データ記憶手段から読み出して、これら
をX軸方向においてはY軸方向の最大値同士を一致させ
Y軸方向においてはY=0を一致させた状態で、これら
の一致度を求めればよい。また、タイミングセンサ34
の代りに、エリアセンサ32の、硬貨搬送方向下流側に
位置し搬送方向に直交する所定列の受光素子について、
そのうちのいずれかが受光状態となった場合すなわち硬
貨Cを検出した場合に、エリアセンサ32からパターン
データ2値化手段36にデータを出力させてもよい。さ
らに、下流側の処理で必要であれば、該エリアセンサ3
2の検出結果から硬貨Cの直径を割り出しその金種を判
定することも可能である。
【0034】次に、本発明の第3の実施の形態による変
形硬貨検知装置を図9〜図12を参照して、第1の実施
の形態に対する相違部分を中心に以下に説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付
しその説明は略す。第3の実施の形態においては、硬貨
Cの搬送方向におけるラインセンサ20の下流側に、搬
送面11aに平行をなして硬貨Cの搬送方向に直交しか
つ同一直線をなして両ガイド部12,13を貫通する貫
通孔42,43が形成されており、搬送面11a上を移
動する硬貨Cの径方向における両側となるこれら貫通孔
42,43の外側には、相互を結んだ線すなわち光路
が、搬送手段14に干渉せずかつ搬送面11a上で搬送
される硬貨Cを検出するよう搬送面11aに可能な限り
近接されて貫通孔42,43をその軸線に対し平行また
は同軸をなして通過する一対の発光素子45aおよび受
光素子45bからなるフォトセンサ45が設けられてい
る。
【0035】そして、ラインセンサ20には、同時に非
受光状態になった受光素子20aの最も離れたもの同士
の距離(既定)の最大値から硬貨Cの搬送方向に直交す
る方向の幅D1を検出する搬送直交方向幅検出手段22
のみが図11に示すように接続されている。
【0036】一方、フォトセンサ45には、受光素子4
5bが受光状態となる状態から検出を開始し、該受光素
子45bが、非受光状態になってから再度受光状態とな
るまでの時間すなわち硬貨Cの検出時間T2を計測する
検出時間計測手段47が接続されている。この検出時間
計測手段47には、該検出時間計測手段47で計測した
硬貨Cの検出時間T2と、搬送手段14による既定の搬
送速度Sとを乗算して、硬貨Cの搬送方向に沿う方向の
幅D3を検出する搬送方向幅検出手段48が接続されて
いる。
【0037】搬送方向幅検出手段48および搬送直交方
向幅検出手段22には、これらで検出された幅D1と幅
3とから、検出された硬貨Cが変形硬貨であるか否か
を判定する主判定手段49が接続されている。この主判
定手段49は、D1=D3±Δd(Δdは許容誤差)が満
足される場合、検出された硬貨Cは正常硬貨である、す
なわち変形硬貨でないと判定し、前記式が満足されない
場合、検出された硬貨Cが変形硬貨であると判定する。
【0038】また、フォトセンサ45の光路が搬送面1
1aに沿っていることから、主判定手段49は、変形に
より硬貨Cに搬送面11aに接しない部分が生ずること
を利用することにより、光路が遮断される時間すなわち
非受光時間から求められる硬貨Cの搬送方向の幅D
3が、上流側のラインセンサ20ですでに検出されてい
る該硬貨Cの搬送方向に直交する方向の幅に対し、許容
誤差を越えて短かったり、あるいは搬送方向に直交する
方向の幅と略同じ距離中に短く断続されたり等すること
を検出して変形硬貨と判定する。
【0039】具体的には、正常硬貨Caであれば図12
(a)に示すようにフォトセンサ45の検出レベルがL
となる時間(非受光状態の時間)が一定時間維持される
のに対し、図12(d)に示すように搬送方向における
両端側が上方に湾曲されている変形硬貨Cdの場合、検
出レベルがLとなる時間が前記一定時間に対し短かく結
果として搬送方向の幅が短くなり、また、図12(b)
に示すように一端側が下方に屈曲されている変形硬貨C
bの場合あるいは図12(c)に示すように両端が相反
する方向に屈曲されている変形硬貨Cc場合、検出レベ
ルがLとなる時間が、搬送方向に直交する方向の幅D3
を移動するに要する時間と略同じ時間中に短く断続され
たりする。したがって、主判定手段49では、これらの
異常を検出して変形硬貨を判定するのである。
【0040】ここで、ラインセンサ20とフォトセンサ
45が硬貨Cの搬送方向にずれて配置されているため、
主判定手段49は、ラインセンサ20とフォトセンサ4
5との間の距離を搬送手段14による硬貨Cの搬送速度
で除算することにより得られる時間のずれたタイミング
でラインセンサ20およびフォトセンサ45に検出され
る(この場合はラインセンサ20による検出が先)硬貨
Cが同じ硬貨Cであると判断する。また、フォトセンサ
45は、硬貨Cの搬送方向におけるラインセンサ20の
下流側に限定されず、上流側に設けることも勿論可能で
ある。
【0041】なお、第3の実施の形態においては、搬送
直交方向幅検出手段22、検出時間計測手段47、搬送
方向幅検出手段48および主判定手段49が、硬貨Cの
搬送方向に沿う方向の幅と、硬貨Cの搬送方向に直交す
る方向の幅を検出し、これらの幅から該硬貨が変形硬貨
であるか否かを判定する判定手段50を構成しており、
該判定手段50と搬送手段14とラインセンサ20と発
光素子とフォトセンサ45とが変形硬貨検知装置を構成
している。
【0042】以上のような構成の第3の実施の形態によ
れば、硬貨Cが一枚ずつ搬送手段14により搬送面11
aに沿って一定速度で直進移動されることによりライン
センサ20を通過し、そののちフォトセンサ45の発光
素子45aおよび受光素子45b間を通過することにな
るが、このとき、通過した硬貨Cについて、判定手段5
0が、搬送直交方向幅検出手段22により、ラインセン
サ20の前記硬貨Cを検出した受光素子20aの最も離
れたもの同士の距離から該硬貨Cの搬送方向に直交する
方向の幅を検出させるとともに、検出時間計測手段47
により、フォトセンサ45による該硬貨Cの検出時間を
計測させ、搬送方向幅検出手段48により、前記検出時
間と搬送手段14による既定の搬送速度とから該硬貨C
の搬送方向に沿う方向の幅を検出させて、主判定手段4
9により、正常な硬貨Cなら差が許容誤差範囲内に収ま
るべきこれらの幅から該硬貨Cが変形硬貨であるか否か
を判定させることになる。このように、変形することに
より発生する部分的な幅の異常から変形硬貨であるか否
かを判定することにより、変形硬貨を確実に検知するこ
とができる等、第1の実施の形態と同様の効果を奏する
ことができる。
【0043】しかも、フォトセンサ45の光路が硬貨の
搬送面11aに沿っているため、判定手段50が、光路
が遮断される時間すなわち非受光時間から求められる硬
貨Cの搬送方向の幅が、上流側のラインセンサ20で検
出された該硬貨Cについての搬送方向に直交する方向の
幅に対し、許容誤差を越えて短かったり、あるいは搬送
方向に直交する方向の幅と略同じ距離中に短く断続され
たり等することを検出して変形硬貨と判定することにな
る。したがって、硬貨Cが径の異常が検出し難い程度に
若干反る等変形している場合においても該変形を検出す
ることができる。
【0044】次に、本発明の第4の実施の形態による変
形硬貨検知装置を図13を参照して、第3の実施の形態
に対する相違部分を中心に以下に説明する。なお、第3
の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。第4の実施の形態において、ラインセンサ2
0には、第3の実施の形態の、硬貨の搬送方向に直交す
る方向の幅D1を検出してこれを主判定手段49に出力
する搬送直交方向幅検出手段22に加えて、第1の実施
の形態と同様の、硬貨Cの検出時間T1を計測する検出
時間計測手段23が接続されている。
【0045】一方、フォトセンサ45には、第3の実施
の形態の、硬貨Cの検出時間T2を計測する検出時間計
測手段47が接続されており、この検出時間計測手段4
7には、第3の実施の形態と同様の、硬貨Cの搬送方向
に沿う方向の幅D3を検出してこれを主判定手段49に
出力する搬送方向幅検出手段48の他に、他の主判定手
段52が接続されており、該主判定手段52には、上記
した検出時間計測手段23が接続されている。
【0046】そして、該主判定手段52は、検出時間計
測手段23で計測された硬貨Cの検出時間T1と、検出
時間計測手段47で計測された硬貨Cの検出時間T2
から、検出された硬貨Cが変形硬貨であるか否かを判定
する。すなわち、この主判定手段52は、T1=T2±Δ
t(Δtは許容誤差)が満足される場合、検出された硬
貨Cは正常硬貨である、すなわち変形硬貨でないと判定
し、前記式が満足されない場合、検出された硬貨Cが変
形硬貨であると判定する。
【0047】そして、この主判定手段52と上述した主
判定手段49とは最終判定手段53に接続されている。
この最終判定手段53は、検出された硬貨Cが主判定手
段49,52のうちの少なくともいずれか一方で変形硬
貨と判定された場合、該硬貨Cを最終的に変形硬貨と判
定し、いずれも変形硬貨と判定されなかった場合、該硬
貨Cを変形硬貨でないと判定する。
【0048】なお、第4の実施の形態においては、検出
時間計測手段23,47、搬送方向幅検出手段48、搬
送直交方向幅検出手段22、主判定手段49,52およ
び最終判定手段53が、硬貨Cの搬送方向に沿う方向の
幅と硬貨Cの搬送方向に直交する方向の幅とから該硬貨
Cが変形硬貨であるか否かを判定するとともに、ライン
センサ20の一つの受光素子20aによる硬貨Cの検出
時間と該硬貨Cを前記フォトセンサ45で検出する検出
時間とからも該硬貨Cが変形硬貨であるか否かを判定す
る判定手段54を構成しており、該判定手段54と搬送
手段14とラインセンサ20と発光素子とフォトセンサ
45とが変形硬貨検知装置を構成している。
【0049】以上のような構成の第4の実施の形態によ
れば、第3の実施の形態に加えて、判定手段54が、正
常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に収まるべき、検出時
間計測手段23により計測される、ラインセンサ20の
受光素子20aのうち移動する硬貨Cを最初に検出した
いずれか一つの受光素子20aによる該硬貨Cの検出時
間と、検出時間計測手段47により計測される、該硬貨
Cをフォトセンサ45で検出する検出時間とからも、主
判定手段52により、該硬貨Cが変形硬貨であるか否か
を判定させて、そして、最終判定手段53により、両主
判定手段49,52の判定結果から、該硬貨Cが変形硬
貨であるか否かを判定させることになる。このように、
変形することにより発生する部分的な幅の異常を二重に
検知して変形硬貨であるか否かを判定することにより、
変形硬貨をより確実に検知することができる。
【0050】次に、本発明の第5の実施の形態による変
形硬貨検知装置を図14,図15を参照して、第1の実
施の形態に対する相違部分を中心に以下に説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付
しその説明は略す。第5の実施の形態において、搬送手
段14は、一対の図示せぬプーリとこれらに掛けられる
一本のベルト17と、両ベルト17を一定速度で回転さ
せる駆動部とを有しており、他方、硬貨通路11にライ
ンセンサは設けられていない。
【0051】また、搬送面11aに平行をなすとともに
硬貨搬送方向に対し所定角度で所定方向(硬貨Cの搬送
方向下流側が平面視右側に位置する方向)に傾斜しかつ
同一直線をなして両ガイド部12,13を貫通する貫通
孔56,57が形成されており、また、搬送面11aに
平行をなすとともに硬貨搬送方向に対し前記所定角度と
同角度で前記所定方向と逆方向(硬貨搬送方向下流側が
平面視左側に位置する方向)に傾斜しかつ同一直線をな
して両ガイド部12,13を貫通する貫通孔58,59
が形成されていて、貫通孔56,57を結んだ線と、貫
通孔58,59を結んだ線とは、両ガイド部12,13
間の中心位置で交差している。
【0052】搬送面11a上を移動する硬貨Cの径方向
における両側となる貫通孔56,57の外側には、相互
を結んだ線すなわち光路が、搬送手段14に干渉せずか
つ搬送面11a上で搬送される硬貨Cを検出するよう搬
送面11aに可能な限り近接されて貫通孔56,57を
その軸線に対し平行または同軸をなして通過する一対の
発光素子61aおよび受光素子61bからなるフォトセ
ンサ61が設けられており、貫通孔58,59の外側に
も、同様の一対の受光素子62aおよび発光素子62b
からなるフォトセンサ62が設けられていて、これによ
り、これらフォトセンサ61,62同士も発光素子61
aおよび受光素子61bを結んだ線と発光素子62aお
よび受光素子62bを結んだ線すなわちそれぞれの光路
が、両ガイド部12,13間の中心位置で交差してい
る。
【0053】フォトセンサ61には、受光素子61bが
受光状態となる状態から検出を開始し、該受光素子61
bが、非受光状態になってから再度受光状態となるまで
の時間すなわち硬貨Cの検出時間T3を計測する検出時
間計測手段64が図15に示すように接続されており、
フォトセンサ62にも、同様にして硬貨Cの検出時間T
4を計測する検出時間計測手段65が接続されている。
これら検出時間計測手段64,65には、これらで計測
された検出時間T3と検出時間T4とから、検出された硬
貨Cが変形硬貨であるか否かを判定する主判定手段66
が接続されている。この主判定手段66は、T3=T4±
Δt(Δtは許容誤差)が満足される場合、検出された
硬貨Cは正常硬貨である、すなわち変形硬貨でないと判
定し、前記式が満足されない場合、検出された硬貨Cが
変形硬貨であると判定する。
【0054】また、各フォトセンサ61,62の発光素
子61aと受光素子61bとを結んだ線、および発光素
子62aと受光素子62bとを結んだ線が搬送面11a
に沿っているため、主判定手段66は、変形により硬貨
Cが搬送面11aに接しない部分が生ずることを利用す
ることにより、各フォトセンサ61,62のいずれか一
方の光路が遮断される時間すなわち非受光時間が、全金
種の硬貨に対し有り得る時間より、許容誤差を越えて短
かったり、あるいは該時間中に短く断続されたりするこ
と、さらには、各フォトセンサ61,62のいずれか一
方の光路が遮断される時間すなわち非受光時間が、各フ
ォトセンサ61,62の他方の光路が遮断される時間す
なわち非受光時間に対し、許容誤差を越えて短かった
り、あるいは該時間中に短く断続されたりすること等を
検出して変形硬貨と判定する。
【0055】ここで、硬貨Cの中心が、フォトセンサ6
1とフォトセンサ62との光路の交差点を通過する以外
の場合、両フォトセンサ61,62の硬貨Cの検出のタ
イミングがずれることになるが、硬貨Cの幅で最大の検
出タイミングのずれ量が予め判るため、主判定手段66
は、このずれ量の範囲内のものについて同じ硬貨Cにつ
いての検出であると判定する。そして、この場合、上流
側の分離繰出手段による硬貨Cの繰り出しタイミング
を、上記ずれ量より大きくすることになる。また、各フ
ォトセンサ61,62は、硬貨Cの搬送方向に対する角
度が同じであって逆方向に傾斜していれば、硬貨Cの搬
送方向における位置を異ならせることも勿論可能であ
る。
【0056】なお、第5の実施の形態においては、検出
時間計測手段64,65および主判定手段66が、移動
する硬貨Cの各フォトセンサ61,62におけるそれぞ
れの検出時間から、該硬貨Cが変形硬貨であるか否かを
判定する判定手段67を構成しており、該判定手段67
と搬送手段14とフォトセンサ61,62とが変形硬貨
検知装置を構成している。
【0057】以上のような構成の第5の実施の形態によ
れば、硬貨Cが一枚ずつ搬送手段14により搬送面11
aに沿って一定速度で直進移動されることによりフォト
センサ61の発光素子61aおよび受光素子61b間
と、フォトセンサ62の発光素子62aおよび受光素子
62b間とを通過することになるが、このとき、通過し
た硬貨Cについて、判定手段67が、検出時間計測手段
64により、フォトセンサ61による該硬貨Cの検出時
間を計測させ、検出時間計測手段65により、フォトセ
ンサ62による該硬貨Cの検出時間を計測させ、主判定
手段66により、正常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に
収まるべきこれらの検出時間から該硬貨Cが変形硬貨で
あるか否かを判定することになる。このように、変形す
ることにより発生する部分的な幅の異常から変形硬貨で
あるか否かを判定することにより、変形硬貨を確実に検
知することができる。
【0058】加えて、判定手段67は、光路が遮断され
る時間すなわち非受光時間が、全金種の硬貨に対し有り
得る時間より、許容誤差を越えて短かったり、あるいは
該時間中に短く断続されたりすること、さらには、フォ
トセンサ61,62のいずれか一方の光路が遮断される
時間すなわち非受光時間が、他方の光路が遮断される時
間すなわち非受光時間に対し、許容誤差を越えて短かっ
たり、あるいは該時間中に短く断続されたりすること等
を検出して変形硬貨と判定することになる。したがっ
て、硬貨Cが径の異常が検出し難い程度に若干反る等変
形している場合においても該変形を検出することができ
る。しかも、この場合、フォトセンサ61,62が角度
を変えて二対設けられているため、変形硬貨をさらに確
実に検知することができる。
【0059】なお、第1の実施の形態と第5の実施の形
態とを組み合わせて、ラインセンサ20の硬貨搬送方向
上流側または下流側に二対のフォトセンサ61,62を
設けることも可能である(第6の実施の形態)。この場
合、第1の実施の形態の主判定手段25と、第5の実施
の形態の主判定手段66とに、最終判定手段を接続さ
せ、この最終判定手段で、検出された硬貨Cが主判定手
段25,66のうちの少なくともいずれか一方で変形硬
貨と判定された場合、該硬貨Cを最終的に変形硬貨を判
定させ、いずれも変形硬貨と判定しなかった場合、該硬
貨Cをでないと判定させることになる。
【0060】同様に、第2の実施の形態と第5の実施の
形態とを組み合わせて、エリアセンサ32の硬貨搬送方
向上流側または下流側に二対のフォトセンサ61,62
を設けることも可能である(第7の実施の形態)。この
場合、第2の実施の形態の主判定手段39と、第5の実
施の形態の主判定手段66とに、検出された硬貨Cが主
判定手段39,66のうちの少なくともいずれか一方で
変形硬貨と判定された場合、該硬貨Cを最終的に変形硬
貨を判定させ、いずれも変形硬貨と判定しなかった場
合、該硬貨Cをでないと判定する最終判定手段を接続さ
せることになる。
【0061】このような第6,第7の実施の形態によれ
ば、第1,第2の実施の形態の判定手段が、移動する硬
貨Cの各フォトセンサ61,62におけるそれぞれの検
出時間からも、該硬貨Cが変形硬貨であるか否かを判定
することなる。このように、搬送方向に対し同角度なし
て対称をなす二方向の検出時間を比較することを加え
て、変形硬貨であるか否かを判定することになるため、
変形硬貨をさらに確実に検知することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、判定手段が、ラインセンサの検出素子のう
ち移動する硬貨を最初に検出したいずれか一つの検出素
子による該硬貨の検出時間と搬送手段による搬送速度と
から該硬貨の搬送方向に沿う方向の幅を検出するととも
に、前記硬貨を検出した検出素子の最も離れたもの同士
の距離から該硬貨の搬送方向に直交する方向の幅を検出
し、正常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に収まるべきこ
れらの幅から該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する
ことになる。このように、変形することにより発生する
部分的な幅の異常から変形硬貨であるか否かを判定する
ことにより、変形硬貨を確実に検知することができる。
判定手段が、移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそ
れぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬貨であるか否
かを判定することなる。このように、搬送方向に対し同
角度なして対称をなす二方向の検出時間を比較すること
を加えて、変形硬貨であるか否かを判定することになる
ため、二重に検知して変形硬貨であるか否かを判定する
ことにより、変形硬貨をさらに確実に検知することがで
きる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、判定手段
が、エリアセンサの検出素子で検出される硬貨のパター
ンデータから該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する
ことになる。このように、変形することにより発生する
形状異常から変形硬貨であるか否かを判定することによ
り、変形硬貨を確実に検知することができる。しかも、
搬送速度が変形硬貨の検出と無関係であるため、硬貨の
変形等により搬送手段が硬貨を一定速度で搬送できない
場合が生じても、変形硬貨を確実に検知することができ
る。判定手段が、移動する硬貨の各フォトセンサにおけ
るそれぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬貨である
か否かを判定することなる。このように、搬送方向に対
し同角度なして対称をなす二方向の検出時間を比較する
ことを加えて、変形硬貨であるか否かを判定することに
なるため、二重に検知して変形硬貨であるか否かを判定
することにより、変形硬貨をさらに確実に検知すること
ができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、判定手段
が、移動する硬貨をフォトセンサで検出する検出時間と
搬送手段による搬送速度とから該硬貨の搬送方向に沿う
方向の幅を検出し、前記硬貨を検出したラインセンサの
検出素子の最も離れたもの同士の距離から該硬貨の搬送
方向に直交する方向の幅を検出して、正常な硬貨なら差
が許容誤差範囲内に収まるべきこれらの幅から該硬貨が
変形硬貨であるか否かを判定することになる。このよう
に、変形することにより発生する部分的な幅の異常から
変形硬貨であるか否かを判定することにより、変形硬貨
を確実に検知することができる。しかも、フォトセンサ
の発光素子と受光素子とを結んだ線が硬貨の搬送面に沿
っているため、判定手段は、変形により硬貨が搬送面に
接しない部分が生ずることを利用することにより、検出
時間から求められる硬貨の搬送方向の幅が、ラインセン
サで検出される硬貨の搬送方向に直交する方向の幅に対
し、許容誤差を越えて短かったり、あるいは搬送方向に
直交する方向の幅と略同じ距離中に短く断続されたり等
することで、硬貨が径に異常が検出し難い程度に若干反
る等変形している場合においても、該変形を検出するこ
とができる。判定手段が、正常な硬貨なら差が許容誤差
範囲内に収まるべき、ラインセンサの検出素子のうち移
動する硬貨を最初に検出したいずれか一つの検出素子に
よる該硬貨の検出時間と、該硬貨をフォトセンサで検出
する検出時間とからも、該硬貨が変形硬貨であるか否か
を判定することになる。 このように、変形することによ
り発生する部分的な幅の異常を二重に検知して変形硬貨
であるか否かを判定することにより、変形硬貨をより確
実に検知することができる。
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】請求項4記載の発明によれば、判定手段
が、正常な硬貨なら差が許容誤差範囲内に収まるべき、
移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそれぞれの検出
時間から、該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定するこ
とになる。このように、変形することにより発生する部
分的な幅の異常から変形硬貨であるか否かを判定するこ
とにより、変形硬貨を確実に検知することができる。し
かも、各フォトセンサの発光素子と受光素子とを結んだ
線が硬貨の搬送面に沿っているため、判定手段は、変形
により硬貨が搬送面に接しない部分が生ずることを利用
することにより、各フォトセンサの光路が遮断される時
間すなわち非受光時間が、全金種の硬貨に対し有り得る
時間より、許容誤差を越えて短かったり、あるいは該時
間中に短く断続されたりすること等を検出して変形硬貨
と判定することになる。したがって、硬貨が径の異常が
検出し難い程度に若干反る等変形している場合において
も該変形を検出することになる。しかも、フォトセンサ
が角度を変えて二対設けられているため、変形硬貨をさ
らに確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による変形硬貨検知
装置を説明するための図であって、(a)〜(d)の上
段に示す硬貨の変形状態に対応して、それぞれの中段に
検出初期の硬貨とラインセンサとの状態を、それぞれの
下段にラインセンサによる時間に対する最も離れたもの
同士の距離の検出結果データを示している。
【図5】本発明の第2の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による変形硬貨検知
装置を説明するための図であって、上段は硬貨の変形状
態を、中段はエリアセンサにより検出された硬貨Cの2
値化されたパターンデータ(実線)および真円データ
(一点鎖線)を、下段は前記パターンデータを変換した
変換データ(実線)および基準変換データ(一点鎖線)
をそれぞれ示している。
【図9】本発明の第3の実施の形態による変形硬貨検知
装置を示す平面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による変形硬貨検
知装置を示す図9におけるA−A線に沿う断面図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施の形態による変形硬貨検
知装置を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による変形硬貨検
知装置を説明するための図であって、(a)〜(d)の
下段に示す硬貨の変形状態に対応して、それぞれの上段
にフォトセンサの出力のタイミングチャートを示すもの
である。
【図13】本発明の第4の実施の形態による変形硬貨検
知装置を示すブロック図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態による変形硬貨検
知装置を示す平面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態による変形硬貨検
知装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
11a 搬送面 14 搬送手段 20 ラインセンサ 26,40,50,54,67 判定手段 32 エリアセンサ 45,61,62 フォトセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−195477(JP,A) 特開 平5−20521(JP,A) 特開 平4−32709(JP,A) 特開 平2−264391(JP,A) 特開 平5−20520(JP,A) 特開 平7−110875(JP,A) 特開 平2−123493(JP,A) 特開 昭64−4888(JP,A) 特開 昭62−125487(JP,A) 特開 昭51−107896(JP,A) 特開 昭58−87689(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 5/00 - 5/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を搬送面上において一定速度で直進
    移動させる搬送手段と、 硬貨を検出可能な検出素子が多数直線状に配置されてな
    るとともに、前記搬送面上を移動する硬貨の上下いずれ
    か一方の面に対向するよう該硬貨の搬送方向に直交して
    配置されたラインセンサと、 該ラインセンサの検出素子のうち移動する硬貨を最初に
    検出したいずれか一つの検出素子による該硬貨の検出時
    間と前記搬送手段による搬送速度とから該硬貨の搬送方
    向に沿う方向の幅を検出するとともに、前記硬貨を検出
    した検出素子の最も離れたもの同士の距離から該硬貨の
    搬送方向に直交する方向の幅を検出し、これらの幅から
    該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判定手段と、
    を具備するとともに、 それぞれが、前記搬送面上を移動する硬貨の径方向にお
    ける両側に配置された対をなす発光素子および受光素子
    からなるとともに、それぞれの発光素子および受光素子
    を結んだ線が硬貨の搬送方向に対し同角度をなして対称
    に傾斜するよう設けられた二対のフォトセンサをさらに
    設け、 前記判定手段は、さらに、移動する硬貨の各フォトセン
    サにおけるそれぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬
    貨であるか否かを判定することを特徴とする変形硬貨検
    知装置。
  2. 【請求項2】 搬送面上の硬貨を検出可能な検出素子が
    多数面状に配置されてなるとともに、前記搬送面上の硬
    貨の上下いずれか一方の面に対向するよう配置されたエ
    リアセンサと、 該エリアセンサの検出素子で検出される硬貨のパターン
    データから該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判
    定手段と、 を具備するとともに、 硬貨を搬送面上において一定速度で直進移動させる搬送
    手段と、 それぞれが、前記搬送面上を移動する硬貨の径方向にお
    ける両側に配置された対をなす発光素子および受光素子
    からなるとともに、それぞれの発光素子および受光素子
    を結んだ線が硬貨の搬送方向に対し同角度をなして対称
    に傾斜するよう設けられた二対のフォトセンサと、 をさらに設け、 前記判定手段は、さらに、移動する硬貨の各フォトセン
    サにおけるそれぞれの検出時間からも、該硬貨が変形硬
    貨であるか否かを判定することを特徴とする変形硬貨検
    知装置。
  3. 【請求項3】 硬貨を搬送面上において一定速度で直進
    移動させる搬送手段と、 硬貨を検出可能な検出素子が多数直線状に配置されてな
    るとともに、前記搬送面上を移動する硬貨の上下いずれ
    か一方の面に対向するよう該硬貨の搬送方向に直交して
    配置されたラインセンサと、 前記搬送面上を移動する硬貨の径方向における両側に相
    互を結んだ線が該硬貨の搬送方向に直交するよう配置さ
    れた発光素子および受光素子からなるフォトセンサと、 移動する硬貨を前記フォトセンサで検出する検出時間と
    前記搬送手段による搬送速度とから該硬貨の搬送方向に
    沿う方向の幅を検出し、前記硬貨を検出した前記ライン
    センサの検出素子の最も離れたもの同士の距離から該硬
    貨の搬送方向に直交する方向の幅を検出して、これらの
    幅から該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判定手
    段と、 を具備し、 前記判定手段は、さらに、前記ラインセンサの検出素子
    のうち前記移動する硬貨を最初に検出したいずれか一つ
    の検出素子による該硬貨の検出時間と、該硬貨を前記フ
    ォトセンサで検出する検出時間とからも、該硬貨が変形
    硬貨であるか否かを判定する ことを特徴とする変形硬貨
    検知装置。
  4. 【請求項4】 硬貨を搬送面上において一定速度で直進
    移動させる搬送手段と、 それぞれが、前記搬送面上を移動する硬貨の径方向にお
    ける両側に配置された対をなす発光素子および受光素子
    からなるとともに、それぞれの発光素子および受光素子
    を結んだ線が硬貨の搬送方向に対し同角度をなして対称
    に傾斜するよう設けられた二対のフォトセンサと、 移動する硬貨の各フォトセンサにおけるそれぞれの検出
    時間から、該硬貨が変形硬貨であるか否かを判定する判
    定手段と、 を具備することを特徴とする変形硬貨検知装置。
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