JP2001148043A - 硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別装置

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JP2001148043A
JP2001148043A JP33205599A JP33205599A JP2001148043A JP 2001148043 A JP2001148043 A JP 2001148043A JP 33205599 A JP33205599 A JP 33205599A JP 33205599 A JP33205599 A JP 33205599A JP 2001148043 A JP2001148043 A JP 2001148043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表
裏面の情報から判断することができ、汚損の判別精度を
向上させることができる硬貨識別装置の提供。 【解決手段】 硬貨通路16の上側であって搬送ベルト
17を挟んで両側に第1汚損センサ19と第2汚損セン
サ20とを設けて、これら第1汚損センサ19および第
2汚損センサ20によって、硬貨Cの上面の汚損の度合
いを検出するとともに、硬貨通路16側に設けられた第
3汚損センサ21によって、硬貨Cの下面の汚損の度合
いを検出し、識別する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の
表裏面の情報から判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を選別して計
数等を行う硬貨処理機において用いられ、計数する硬貨
の汚損状態を識別する硬貨識別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】硬貨を選別して計数等を行う硬貨処理機
において用いられ、計数する硬貨の汚損状態を識別する
硬貨識別装置として、特開平7−296216号公報に
開示されたものがある。この硬貨識別装置は、硬貨通路
の上方に搬送ベルトを張り渡し、該硬貨通路上で表裏面
を上下にした硬貨をその上面において搬送ベルトに接触
させ該搬送ベルトの摩擦力で搬送する硬貨搬送装置に設
けられるもので、搬送ベルトとは反対側となる硬貨通路
側すなわち下方側に、硬貨の下面に光を照射する発光素
子とこの発光素子によって照射された光の硬貨からの反
射光を受光する受光センサと有する汚損センサを設けて
いる。そして、この汚損センサの受光素子の受光レベル
に基づいて硬貨の汚損の度合いを判断するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬貨の汚損
状態を判断する場合、その硬貨が再度取引などで使用さ
れることを考慮すると、その硬貨の一部でも汚損の度合
いが激しければ、これを汚損硬貨と判断するのが通常と
なっている。しかしながら、上記硬貨識別装置では、硬
貨通路側の汚損センサで硬貨の片面だけの状態しか調べ
ることができないため、調べられない側の面の汚損の度
合いが激しくてもこれを汚損硬貨と判断することができ
ず、必ずしも硬貨の正確な汚損状態を確認できていると
は言い難いものがあった。すなわち、上記硬貨識別装置
は、硬貨をその上面に常に接触する搬送ベルトで搬送す
る硬貨搬送装置に設けられるものであるため、搬送ベル
トの存在によって硬貨上面の汚損検出が困難となってし
まっているのである。
【0004】したがって、本発明は、識別する硬貨の汚
損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から判断すること
ができ、より汚損の判別精度を向上させることができる
硬貨識別装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の硬貨識別装置は、硬貨通路
上の硬貨を上側の搬送ベルトで摩擦力により搬送する硬
貨搬送装置に設けられて硬貨の汚損状態を識別するもの
であって、前記硬貨通路の上側であって前記搬送ベルト
を挟んで両側に設けられて前記硬貨通路上の硬貨の上面
の汚損の度合いを検出する第1汚損センサおよび第2汚
損センサと、前記硬貨通路側に設けられて該硬貨通路上
の硬貨の下面の汚損の度合いを検出する第3汚損センサ
とを有し、これら第1汚損センサ、第2汚損センサおよ
び第3汚損センサの検出結果に基づき、硬貨の表裏両面
の汚損の度合いから該硬貨の汚損を識別することを特徴
としている。
【0006】このように、硬貨通路の上側であって搬送
ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損センサ
とを設けて、これら第1汚損センサおよび第2汚損セン
サによって、硬貨の上面の汚損の度合いを検出するとと
もに、硬貨通路側に設けられた第3汚損センサによっ
て、硬貨の下面の汚損の度合いを検出するため、識別す
る硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から判
断することができる。しかも、硬貨通路上に径の異なる
複数金種の硬貨を混在状態で搬送させる場合、硬貨通路
の通路幅を最大外径のものに合わせざるを得ず小径の硬
貨の位置が一定しないことになるが、硬貨通路の上側で
あって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2
汚損センサとを設けているため、このような位置が一定
しない硬貨についても正確に汚損の度合いを判断でき
る。
【0007】また、本発明の請求項2記載の硬貨識別装
置は、請求項1記載のものに関して、前記第1汚損セン
サおよび前記第2汚損センサは、それぞれ、前記硬貨通
路に向けて光を照射する発光素子と、該発光素子の照射
した光の硬貨における反射光を受光する汚損検出用受光
素子とを有しており、前記硬貨通路側に、これら第1汚
損センサおよび第2汚損センサの各前記発光素子の照射
光をそれぞれ受光可能とされ、該照射光の受光状態によ
り硬貨の有無を検出する検出タイミング用受光素子が設
けられていることを特徴としている。
【0008】これにより、第1汚損センサおよび第2汚
損センサの発光素子が光を照射すると、発光素子の照射
した光の硬貨における反射光を汚損検出用受光素子が受
光する一方で、この発光素子の照射した光の硬貨による
遮光を検出タイミング用受光素子で検出することにな
る。このように、第1汚損センサおよび第2汚損センサ
のそれぞれの発光素子を、汚損検出用と硬貨検出タイミ
ング用の両方に用いている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態の硬貨識
別装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。この実
施の形態の硬貨識別装置11は、硬貨Cを選別して計数
等を行う硬貨処理機内で硬貨Cを搬送する硬貨搬送装置
12に設けられるもので、硬貨Cの汚損状態を識別する
ものである。
【0010】図1および図2に示すように、硬貨搬送装
置12は、硬貨Cが載せられる通路面14と該通路面1
4の両側に設けられた該通路面14より一段高い一対の
壁面15,15とで構成されて硬貨Cの移動を案内する
硬貨通路16と、この硬貨通路16の通路面14の上側
であって該硬貨通路16の通路幅方向における中央位置
に硬貨通路16の延在方向に沿って設けられた搬送ベル
ト17とを有している。
【0011】そして、この硬貨搬送装置12は、硬貨通
路16の通路面14上に載せられた硬貨Cの上面に接触
した状態で該搬送ベルト17が回転することにより、該
搬送ベルト17の摩擦力で硬貨Cを硬貨通路16に沿っ
て移動させる。なお、この硬貨搬送装置12は、径の異
なる複数金種を搬送可能となるように取り扱う最大外径
の硬貨Cを搬送可能な通路幅を有している。
【0012】硬貨識別装置11は、硬貨通路16の上側
であって搬送ベルト17を挟んで左右両側に設けられて
硬貨通路16上の硬貨Cの上面の汚損の度合いをそれぞ
れ検出する第1汚損センサ19および第2汚損センサ2
0と、硬貨通路16側に設けられて該硬貨通路16上の
硬貨Cの下面の汚損の度合いを検出する第3汚損センサ
21とを有している。
【0013】第1汚損センサ19および第2汚損センサ
20は、搬送ベルト17から左右等距離の位置に、硬貨
搬送方向における位置を互いに一致させるように設けら
れている。これら第1汚損センサ19および第2汚損セ
ンサ20は、それぞれ、硬貨通路16に向けて(言い換
えれば硬貨通路16上で搬送される硬貨Cに向けて)上
側から光を照射する発光素子22と、該発光素子22の
照射した光の硬貨通路16上の硬貨Cにおける反射光を
上側で受光する汚損検出用受光素子23とを有してお
り、発光素子22を硬貨搬送方向における上流側に汚損
検出用受光素子23をその下流側に、それぞれ隣り合う
ように配置している。
【0014】第3汚損センサ21は、第1汚損センサ1
9および第2汚損センサ20の硬貨搬送方向における下
流側に設けられており、硬貨通路16の通路面14の一
部をなすように通路幅方向における中央位置に設けられ
た光透過部材24と、該光透過部材24の下側に設けら
れて、該光透過部材24を介してその上で搬送される硬
貨Cの下面に下側から光を照射する発光素子25と、該
発光素子25で照射された光の反射光を下側で受光する
汚損検出用受光素子26とを有している。ここで、これ
ら発光素子25および汚損検出用受光素子26は、硬貨
搬送方向に直交する方向に隣り合って配置されている。
【0015】第1汚損センサ19および第2汚損センサ
20には、それぞれに対応して、硬貨通路16を上下に
貫通する検出孔28と検出孔28を介して照射される対
応する発光素子22の照射光を受光可能な検出タイミン
グ用受光素子29とが設けられている。
【0016】すなわち、第1汚損センサ19の発光素子
22の真下位置には、硬貨通路16を上下に貫通して検
出孔28が形成されており、検出孔28の真下位置に、
該検出孔28を介して照射される第1汚損センサ19の
発光素子22の照射光を受光可能な第1汚損センサ19
用の検出タイミング用受光素子29が設けられている。
【0017】この検出タイミング用受光素子29は、真
上に位置する第1汚損センサ19の発光素子22からの
照射光の受光状態に基づいて真上に位置する対応検出孔
28の位置における硬貨Cの有無を検出するものであ
る。
【0018】すなわち、この検出タイミング用受光素子
29は、第1汚損センサ19の発光素子22の照射光を
受光する有受光状態では、真上に位置する対応検出孔2
8上に硬貨Cがないことを検出し、第1汚損センサ19
の発光素子22の照射光を受光しない無受光状態では、
対応検出孔28上に硬貨Cがあることを検出する。ま
た、その結果、有受光状態から無受光状態に切り替わる
ことで硬貨Cの搬送方向下流側の端部が対応検出孔28
上に位置することを検出し、逆に無受光状態から有受光
状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向における上流
側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出す
る。そして、この第1汚損センサ19用の検出タイミン
グ用受光素子29の受光状態に基づいて第1汚損センサ
19の検出タイミングを計ることになる。
【0019】また、第2汚損センサ20の発光素子22
の真下位置にも、硬貨通路16を上下に貫通して検出孔
28が形成されており、検出孔28の真下位置に、該検
出孔28を介して照射される第2汚損センサ20の発光
素子22の照射光を受光可能な第2汚損センサ20用の
検出タイミング用受光素子29が設けられている。
【0020】この検出タイミング用受光素子29は、真
上に位置する第2汚損センサ20の発光素子22からの
照射光の受光状態に基づいて真上に位置する対応検出孔
28の位置における硬貨Cの有無を検出するものであ
る。
【0021】すなわち、この検出タイミング用受光素子
29は、第2汚損センサ20の発光素子22の照射光を
受光する有受光状態では、真上に位置する対応検出孔2
8上に硬貨Cがないことを検出し、第2汚損センサ20
の発光素子22の照射光を受光しない無受光状態では、
対応検出孔28上に硬貨Cがあることを検出する。ま
た、その結果、有受光状態から無受光状態に切り替わる
ことで硬貨Cの搬送方向下流側の端部が対応検出孔28
上に位置することを検出し、逆に無受光状態から有受光
状態に切り替わることで硬貨Cの搬送方向における上流
側の端部が対応検出孔28上に位置することを検出す
る。そして、この第2汚損センサ20用の検出タイミン
グ用受光素子29の受光状態に基づいて第2汚損センサ
20の検出タイミングを計ることになる。
【0022】加えて、第1汚損センサ19用および第2
汚損センサ20用の両検出タイミング用受光素子29の
検出結果に基づいて第3汚損センサ21の検出タイミン
グをも計ることになる。
【0023】なお、図3のブロック図に示すように、硬
貨通路16の第1〜第3汚損センサ19〜21よりも上
流側には、硬貨Cの金種を判別するための金種判別装置
31が設けられている。この金種判別装置31は、硬貨
Cの磁気的性質を検出するための磁気センサ、硬貨Cの
外径を検出するためのラインセンサおよび硬貨Cの模様
を検出するエリアセンサの少なくとも一つを有するもの
で、CPU32は、この金種判別装置31の検出結果か
ら硬貨Cの金種を判別するとともに、硬貨識別装置11
の第1汚損センサ19、第2汚損センサ20および第3
汚損センサ21の検出結果に基づき、硬貨Cの表裏両面
の汚損の度合いから硬貨Cの汚損を識別する。
【0024】ここで、図3に示すROM33には、CP
U32による制御プログラムや、金種判別および汚損の
識別のための基準データが記憶されており、RAM34
には、金種判別および汚損の識別のための検出データや
硬貨Cの計数値等が記憶されることになる。
【0025】次に、上記構成の硬貨識別装置11による
汚損硬貨の識別制御について説明する。図4に示すグラ
フは、硬貨通路16に同一の所定金種の硬貨を搬送させ
た場合の第1汚損センサ19の検出結果(図4
(a))、第2汚損センサ20の検出結果(図4
(b))および第3汚損センサ21の検出結果(図4
(c))を示すものである。
【0026】図4(a),(b)のグラフにおいて、そ
れぞれ、上段は硬貨Cの搬送時間(T)に対する汚損検
出用受光素子23の検出レベル(V)の推移を示してお
り、下段は、同搬送時間(T)に対する検出タイミング
用受光素子29の検出レベルを2値化(ON:硬貨無し
/OFF:硬貨有り)したときの推移を示している。
【0027】ここで、この検出タイミング用受光素子2
9が硬貨Cを検出している(OFF状態にある)間は、
言い換えれば、発光素子22が硬貨Cに光を照射してい
るときであり、したがって、この検出タイミング用受光
素子29の検出レベルがOFFのとき(図4に示すT1
〜T2およびT3〜T4)の汚損検出用受光素子23の
検出レベルが当該硬貨Cに照射された光の反射光レベル
となり、この反射光レベルから汚損の度合いを判断す
る。
【0028】すなわち、第1汚損センサ19において
は、図1に示す領域Aが受光領域とされており、第2汚
損センサ20においては、図1に示す領域Bが受光領域
とされているとすると、第1汚損センサ19において
は、その真下に設けられた該第1汚損センサ19用の検
出タイミング用受光素子29の検出レベルがOFFとな
っているT1〜T2間の第1汚損センサ19の汚損検出
用受光素子23の検出結果で、通過する硬貨Cの上面の
搬送ベルト17を中心とした片側の大部分の汚損状態を
検出することができ、第2汚損センサ20においては、
その真下に設けられた該第2汚損センサ20用の検出タ
イミング用受光素子29の検出レベルがOFFとなって
いるT3〜T4間の第2汚損センサ20の汚損硬貨用受
光素子23の検出結果で、通過する硬貨Cの上面の搬送
ベルト17を中心とした逆の片側の大部分の汚損状態を
検出することができる。
【0029】なお、これら第1汚損センサ19および第
2汚損センサ20の汚損検出用受光素子23は、発光素
子22の搬送方向下流側に隣接して設けられているた
め、厳密にはこの位置のずれている分だけ、検出タイミ
ング用受光素子29の検出開始のタイミングをT1およ
びT3に対し遅らせるのが好ましいが、ここでは、説明
の便宜上このずれを無視するものとする。
【0030】そして、CPU32は、第1汚損センサ1
9用の検出タイミング用受光素子29がOFFになって
いる間に検出された第1汚損センサ19の汚損検出用受
光素子23の検出データを第1汚損検出用データとし、
また、第2汚損センサ20用の検出タイミング用受光素
子29がOFFになっている間に検出された第2汚損セ
ンサ20の汚損検出用受光素子23の検出データを第2
汚損検出用データとして、それぞれRAM34に記憶す
ることになる。
【0031】一方、第3汚損センサ21には、汚損検出
用受光素子26が硬貨Cからの反射光を検出するタイミ
ングを見るための検出タイミング用受光素子が設けられ
ていないため、搬送方向上流側に設けられた上記第1汚
損センサ19および第2汚損センサ20の両検出タイミ
ング用受光素子29の検出結果からそのタイミングを見
るようにする。
【0032】具体的には、第1汚損センサ19および第
2汚損センサ20の両方の検出タイミング用受光素子2
9のいずれもが硬貨Cを検出しなくなった時点(図4に
示す例ではT4時点)を基準とし、第3汚損センサ21
の汚損検出用受光素子26が確実に当該硬貨Cを検出可
能となる所定の待機時間(図4に示すT4〜T5)経過
後のタイミング(図4に示すT5時点)を硬貨Cの反射
光レベルの検出タイミングとする。なお、上記した待機
時間は、硬貨Cの径および硬貨通路16上の通路幅方向
における位置によって異なってくるため、確実に硬貨C
の反射光を検出可能とする待機時間が、予め各金種に設
定されROM33に記憶されている。
【0033】加えて、第3汚損センサ21の汚損検出用
受光素子26が、硬貨Cの反射光レベルを検出する検出
時間(図4に示すT5〜T6)についても、確実に硬貨
Cの反射光のみを検出可能とする検出時間が、予め各金
種毎に設定されROM33に記憶されている。
【0034】そして、CPU32は、硬貨Cを第1汚損
センサ19および第2汚損センサ20の両方の検出タイ
ミング用受光素子29のいずれも検出しなくなる以前
に、当該硬貨Cについて上流側の金種判別装置31で予
め確定された金種の前記待機時間をROM33から読み
出しておき、当該硬貨Cを第1汚損センサ19および第
2汚損センサ20の両方の検出タイミング用受光素子2
9のいずれも検出しなくなった時点からこの待機時間経
過後の時点を、第3汚損センサ21における硬貨Cの反
射光の検出開始タイミングとする。また、この検出開始
タイミング以前に、当該硬貨Cについて上流側の金種判
別装置31で予め確定された金種の前記検出時間をRO
M33から読み出しておき、当該硬貨Cについての検出
開始タイミングからこの検出時間の間に検出された第3
汚損センサ21の汚損検出用受光素子26の検出データ
を第3汚損検出用データとしてRAM34に記憶させ
る。
【0035】CPU32では、上記タイミングT1〜T
2で検出された第1汚損センサ19の検出結果である第
1汚損検出用データ、上記タイミングT3〜T4で検出
された第2汚損センサ20の検出結果である第2汚損検
出用データおよび上記タイミングT5〜T6で検出され
た第3汚損センサ21の検出結果である第3汚損検出用
データを、RAM34から読み出し、これらから硬貨C
の表裏両面側の汚損の度合いを判断する。すなわち、各
金種の硬貨Cは、その素材によって光の反射率が異なる
ため、ROM33には予め各金種別に汚損硬貨と判断す
るための検出レベルの基準レベルV0が記憶されてお
り、第1汚損センサ19、第2汚損センサ20および第
3汚損センサ21で検出される硬貨Cについては上流側
の金種判別装置31で行われた判別で金種がすでに確定
しているため、CPU32では、この硬貨Cの金種につ
いて汚損の度合いを判断するための基準レベル(しきい
値)V0をROM33から読み出し、この基準レベルV0
を、当該硬貨Cについての第1汚損検出用データ、第2
汚損検出用データおよび第3汚損検出用データのいずれ
か一つでも下回っていると、当該硬貨Cが汚損状態にあ
ると判断し、この基準レベルV0を、当該硬貨Cについ
ての第1汚損検出用データ、第2汚損検出用データおよ
び第3汚損検出用データがすべて上回っていると、当該
硬貨Cが汚損状態にないと判断するのである。すなわ
ち、図4の例では、第1汚損検出用データおよび第3汚
損検出用データは基準レベルV0を上回っているが、第
2汚損検出用データが基準レベルV0を下回っているた
め、汚損状態の硬貨と判断されることになる。
【0036】以上に述べた硬貨識別装置11によれば、
硬貨通路16の上側の搬送ベルト17を挟んで左右両側
に第1汚損センサ19と第2汚損センサ20とを設け
て、これら第1汚損センサ19および第2汚損センサ2
0によって、硬貨Cの上面の汚損の度合いを検出すると
ともに、硬貨通路16側に設けられた第3汚損センサ2
1によって、硬貨Cの下面の汚損の度合いを検出するた
め、識別する硬貨Cの汚損の度合いをその硬貨Cの表裏
面の情報から判断することができる。しかも、硬貨通路
16上に径の異なる複数金種の硬貨Cを混在状態で搬送
させる場合、硬貨通路16の通路幅を最大外径のものに
合わせざるを得ず小径の硬貨Cの位置が一定しないこと
になるが、硬貨通路16の上側の搬送ベルト17を挟ん
で両側に第1汚損センサ19と第2汚損センサ20とを
設けているため、このような位置が一定しない硬貨につ
いても正確に汚損の度合いを判断できることになる。し
たがって、より汚損の判別精度を向上させることができ
る。
【0037】また、第1汚損センサ19および第2汚損
センサ20の発光素子22が光を照射すると、発光素子
22の照射した光の硬貨Cにおける反射光を汚損検出用
受光素子23が受光することになる一方、発光素子22
の照射した光の硬貨Cによる遮光を検出タイミング用受
光素子29で検出することになる。このように、第1汚
損センサ19および第2汚損センサ20のそれぞれの発
光素子22を、汚損検出用と硬貨検出タイミング用の両
方に用いている。したがって、部品点数およびコストを
低減することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の硬貨識別装置によれば、硬貨通路の上側であって
搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第2汚損セ
ンサとを設けて、これら第1汚損センサおよび第2汚損
センサによって、硬貨の上面の汚損の度合いを検出する
とともに、硬貨通路側に設けられた第3汚損センサによ
って、硬貨の下面の汚損の度合いを検出するため、識別
する硬貨の汚損の度合いをその硬貨の表裏面の情報から
判断することができる。しかも、硬貨通路上に径の異な
る複数金種の硬貨を混在状態で搬送させる場合、硬貨通
路の通路幅を最大外径のものに合わせざるを得ず小径の
硬貨の位置が一定しないことになるが、硬貨通路の上側
であって搬送ベルトを挟んで両側に第1汚損センサと第
2汚損センサとを設けているため、このような位置が一
定しない硬貨についても正確に汚損の度合いを判断でき
る。したがって、より汚損の判別精度を向上させること
ができる。
【0039】また、本発明の請求項2記載の硬貨識別装
置によれば、第1汚損センサおよび第2汚損センサの発
光素子が光を照射すると、発光素子の照射した光の硬貨
における反射光を汚損検出用受光素子が受光する一方
で、この発光素子の照射した光の硬貨による遮光を検出
タイミング用受光素子で検出することになる。このよう
に、第1汚損センサおよび第2汚損センサのそれぞれの
発光素子を、汚損検出用と硬貨検出タイミング用の両方
に用いている。したがって、部品点数およびコストを低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置等を
示す平面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置等を
示す側断面図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置の制
御系のブロック図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態の硬貨識別装置の各
汚損センサの受光レベルの推移を示すグラフである。
【符号の説明】
11 硬貨識別装置 12 硬貨搬送装置 14 通路面 15 壁面 16 硬貨通路 17 搬送ベルト 19 第1汚損センサ 20 第2汚損センサ 21 第3汚損センサ 22 発光素子 23 汚損検出用受光素子 29 検出タイミング用受光素子29 C 硬貨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨通路上の硬貨を上側の搬送ベルトで
    摩擦力により搬送する硬貨搬送装置に設けられて硬貨の
    汚損状態を識別する硬貨識別装置において、 前記硬貨通路の上側であって前記搬送ベルトを挟んで両
    側に設けられて前記硬貨通路上の硬貨の上面の汚損の度
    合いを検出する第1汚損センサおよび第2汚損センサ
    と、 前記硬貨通路側に設けられて該硬貨通路上の硬貨の下面
    の汚損の度合いを検出する第3汚損センサとを有し、 これら第1汚損センサ、第2汚損センサおよび第3汚損
    センサの検出結果に基づき、硬貨の表裏両面の汚損の度
    合いから該硬貨の汚損を識別することを特徴とする硬貨
    識別装置。
  2. 【請求項2】 前記第1汚損センサおよび前記第2汚損
    センサは、それぞれ、前記硬貨通路に向けて光を照射す
    る発光素子と、該発光素子の照射した光の硬貨における
    反射光を受光する汚損検出用受光素子とを有しており、 前記硬貨通路側に、これら第1汚損センサおよび第2汚
    損センサの各前記発光素子の照射光をそれぞれ受光可能
    とされ、該照射光の受光状態により硬貨の有無を検出す
    る検出タイミング用受光素子が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の硬貨識別装置。
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