JPH1196429A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JPH1196429A
JPH1196429A JP25049297A JP25049297A JPH1196429A JP H1196429 A JPH1196429 A JP H1196429A JP 25049297 A JP25049297 A JP 25049297A JP 25049297 A JP25049297 A JP 25049297A JP H1196429 A JPH1196429 A JP H1196429A
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JP
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coin
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light
detecting
detecting means
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JP25049297A
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English (en)
Inventor
Koji Noda
浩司 野田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、鑑査部において検出される出力信
号のレベルの低下を確実に把握でき、出力信号レベルの
低下による誤鑑査を防止でき、信頼性の高い硬貨処理装
置を提供する。 【解決手段】硬貨処理装置の鑑査部には、硬貨側面の凹
凸形状を検出するギザセンサ30が設けられている。鑑
査部の鑑査CPU90は、ギザセンサ30によって検出
される凹凸数または信号レベルにランク付けをし、この
ランクを表示部97を介して表示する。そして、このラ
ンクに基づいて適切なメンテナンスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、銀行な
どの金融機関における現金自動預出金機などに搭載さ
れ、硬貨の入金処理および出金処理を自動的に行なう循
環式の硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行などの金融機関には、硬貨や紙幣な
どの現金を取り扱う現金自動預出金機が設置されてい
る。この現金自動預出金機には、硬貨の入出金処理を自
動的に行なう循環式の硬貨処理装置が組込まれている。
【0003】この硬貨処理装置は、入金時には、入金硬
貨を受け入れてその真偽や金種の識別を行ない、この識
別結果に従って入金硬貨をそれぞれ対応した金種別金庫
に収納する。出金時は、各金種別金庫から必要な金種の
硬貨を必要な枚数だけ取出し、その真偽や金種の識別を
行なった後、払い出すようにしている。
【0004】この種の硬貨処理装置は、硬貨を搬送ベル
トで搬送面に押付けながら強制的に搬送する搬送機構、
および搬送される硬貨の特徴(真偽や金種など)を光学
的および磁気的に識別するための鑑査部を備えている。
搬送機構は、搬送面の搬送方向に沿った一側に立設され
た搬送基準面に沿って硬貨を搬送し、鑑査部へ供給す
る。尚、搬送機構の上流には、硬貨を搬送基準面に押付
けるための幅寄せ機構が設けられている。
【0005】鑑査部は、硬貨の材質を磁気的に検出する
材質検出センサ、および硬貨の外径を光学的に検出する
外径検出センサを備え、さらに、外貨の排除および鑑別
性の向上を目的として、硬貨の側面の凹凸形状(ギザギ
ザ模様や刻印)を光学的に検出する側面ギザ検出センサ
(以下、単にギザセンサと称する)を備えている。
【0006】ギザセンサは、搬送基準面に沿って搬送面
より外側に近接して設けられ、搬送基準面に沿って搬送
される硬貨の側面に光を集光して照射するとともにその
反射光を受光して、受光した反射光をデジタル信号化し
て硬貨の側面の凹凸形状を検出する。ギザセンサは、硬
貨の側面に対する焦点距離を適切な値に設定するため、
搬送基準面より所定距離だけ後退した位置に正確に位置
決めされて配設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この種のギザセンサに
よって硬貨側面の凹凸形状を検出する場合、問題となる
のが、搬送面上に集積される粉塵(搬送面削れ、硬貨摩
耗屑など)による検出精度の悪化である。例えば、搬送
面上に集積される粉塵がギザセンサと硬貨との間に介在
されると、ギザセンサによって検出される信号の出力レ
ベルが低下され、硬貨側面の凹凸形状を確実に検出でき
ないといった問題を生じる。
【0008】このような場合、例えば側面にギザギザ模
様を有する外国硬貨であっても“ギザ無し”が誤検出さ
れてしまい、他のセンサによって検出される物理量(径
や材質)が正貨と一致した場合には当該硬貨を正貨とし
て識別してしまうといった誤鑑査の問題が生じる。
【0009】特に、最近、搬送面の材質として安価な樹
脂への転換が図られてきており、硬貨表面の傷や“ば
り”などの摺接も伴って、従来の金属搬送面に比べて、
硬貨摩耗屑以外に搬送面自身の摩耗屑が増えているのが
実状である。
【0010】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、鑑査部において検出される出力信号の
レベルの低下を確実に把握でき、出力信号レベルの低下
による誤鑑査を防止でき、信頼性の高い硬貨処理装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の硬貨処理装置は、硬
貨の側面に光を照射して該側面からの反射光を受光し、
受光した反射光から該側面の形状を検出する側面形状検
出手段と、上記側面形状検出手段によって受光された反
射光に応じて検出性能の変動を通知する通知手段と、を
備えている。
【0012】また、この発明のうち請求項2記載の硬貨
処理装置は、硬貨の側面に光を照射して該側面からの反
射光を受光し、受光した反射光から該側面の形状を検出
する側面形状検出手段と、上記側面形状検出手段によっ
て受光された反射光のレベルに応じたランク付けをし、
このランクを通知する通知手段と、上記通知手段にて通
知されたランクを表示する表示手段と、を備えている。
【0013】また、この発明のうち請求項3記載の硬貨
処理装置は、硬貨の側面に光を照射して該側面からの反
射光を受光し、受光した反射光の信号レベルを検出する
とともに、受光した反射光から該側面の凹凸形状に基づ
く凹凸数を検出する側面形状検出手段と、上記側面形状
検出手段によって検出された信号レベルおよび凹凸数の
うち少なくとも一方に応じたランク付けをし、このラン
クを通知する通知手段と、上記通知手段にて通知された
ランクを表示する表示手段と、を備えている。
【0014】また、この発明のうち請求項4記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光から上記側面の凹凸形状に基づ
く凹凸数を検出する側面形状検出手段と、上記側面形状
検出手段によって検出された凹凸数に基づいて、上記側
面形状検出手段による検出精度の低下の度合いを示すラ
ンク付けをし、このランクを通知する通知手段と、上記
通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段と、
を備えている。
【0015】また、この発明のうち請求項5記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光からその信号レベルを検出する
とともに、受光した反射光から上記側面の凹凸形状に基
づく凹凸数を検出する側面形状検出手段と、上記側面形
状検出手段によって検出された信号レベルおよび凹凸数
のうち少なくとも一方に基づいて、上記側面形状検出手
段による検出精度の低下の度合いを示す仮ランクを付
け、この仮ランクが所定回数連続して付与されたことを
条件にこの仮ランクを確定し、確定したランクを通知す
る通知手段と、上記通知手段にて通知されたランクを表
示する表示手段と、を備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項6記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光から上記側面の凹凸形状に基づ
く凹凸数を検出する側面形状検出手段と、上記搬送手段
にて搬送される硬貨の端部から上記基準面までの幅寄せ
量を検出する幅寄せ量検出手段と、上記幅寄せ量検出手
段にて検出された幅寄せ量が基準範囲を超えていないこ
とを条件に、上記側面形状検出手段によって検出された
凹凸数に基づいて、上記側面形状検出手段による検出精
度の低下の度合いを示すランク付けをし、このランクを
通知する通知手段と、上記通知手段にて通知されたラン
クを表示する表示手段と、を備えている。
【0017】また、この発明のうち請求項7記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光からその信号レベルを検出する
側面形状検出手段と、上記搬送手段にて搬送される硬貨
の端部から上記基準面までの幅寄せ量を検出する幅寄せ
量検出手段と、上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅
寄せ量が基準範囲を超えていないことを条件に、上記側
面形状検出手段によって検出された信号レベルに基づい
て、上記側面形状検出手段による検出精度の低下の度合
いを示すランク付けをし、このランクを通知する通知手
段と、上記通知手段にて通知されたランクを表示する表
示手段と、を備えている。
【0018】また、この発明のうち請求項8記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光から上記側面の凹凸形状に基づ
く凹凸数を検出する側面形状検出手段と、上記搬送手段
にて搬送される硬貨の端部から上記基準面までの幅寄せ
量を検出する幅寄せ量検出手段と、上記幅寄せ量検出手
段にて検出された幅寄せ量が基準範囲を超えていないこ
とを条件に、上記側面形状検出手段によって検出された
凹凸数に基づいて、上記側面形状検出手段による検出精
度の低下の度合いを示す仮ランクを付け、この仮ランク
が所定回数連続して付与されたことを条件にこの仮ラン
クを確定し、確定したランクを通知する通知手段と、上
記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
と、を備えている。
【0019】更に、この発明のうち請求項9記載の硬貨
処理装置は、硬貨を搬送する搬送手段と、この搬送手段
に沿って設けられた基準面を有し、この基準面に対して
位置決めされた発光素子から発した光を上記搬送手段に
て搬送される硬貨の側面に照射し、該側面からの反射光
を上記基準面に対して位置決めされた受光素子によって
受光し、受光した反射光からその信号レベルを検出する
側面形状検出手段と、上記搬送手段にて搬送される硬貨
の端部から上記基準面までの幅寄せ量を検出する幅寄せ
量検出手段と、上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅
寄せ量が基準範囲を超えていないことを条件に、上記側
面形状検出手段によって検出された信号レベルに基づい
て、上記側面形状検出手段による検出精度の低下の度合
いを示す仮ランクを付け、この仮ランクが所定回数連続
して付与されたことを条件にこの仮ランクを確定し、確
定したランクを通知する通知手段と、上記通知手段にて
通知されたランクを表示する表示手段と、を備えてい
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、現
金自動預出金機(ATM)等に搭載される循環式の硬貨
処理装置の全体的な構成を概略的に示してある。
【0021】1は入出金口としての回転可能な受皿で、
入金時には、装置外部から処理すべき各種混合した複数
金種の硬貨が投入され、出金時には、装置外部へ払出す
各種混合した複数金種の硬貨が放出される。受皿1は、
硬貨が投入されると、回転することにより受入れた硬貨
を鉛直下方に配設された遠心円盤構造の上部繰出部2に
落下させる。上部繰出部2は、受皿1から落下された硬
貨を遠心力で分離するとともに、円盤2aの出口に設け
られた高さ規制ガイド(図示しない)で規制して、1枚
ずつ繰出す。
【0022】上部繰出部2の円盤2aの出口に隣接した
位置には、ピックアップローラ3が配設されるととも
に、ピックアップローラ3で繰出された硬貨を強制搬送
する搬送手段としての搬送路4が配設されている。搬送
路4は、互いに離間された一対のローラ4a、4b間に
張設された搬送ベルト6を略水平な搬送面5に押付けて
走行させる。搬送路4の一側、即ち図中奥側には、略水
平な搬送面5に対して垂直に延びた搬送基準面(図示せ
ず)が形成されている。また、ピックアップローラ3
は、上部繰出部2から繰出された硬貨をこの搬送基準面
に押付ける方向に僅かに傾斜して設けられている。従っ
て、ピックアップローラ3によって繰出された硬貨は、
搬送基準面に押付けられて搬送面5上で揃えられて所定
位置を搬送される。
【0023】また、搬送路4に取出された硬貨は、ピッ
クアップローラ3と搬送路4との回転速度比により、所
定ピッチづつ離間されて1枚ずつ搬送されるようになっ
ている。
【0024】通常、上部繰出部2の方がピックアップロ
ーラ3より硬貨の繰出能力が高いため、ピックアップロ
ーラ3の手前には、ほぼ連続して硬貨が繋がる状態とな
る。後続の硬貨(外径:Dia)がピックアップローラ3
の回転速度で駆動され、自身の径だけ進む時間、先に取
出した硬貨は下流の搬送路4の搬送速度で駆動されるこ
ととなり、硬貨の搬送ピッチXint は、 Xint =(V2・Dia)/V1 V1:上流駆動回転数(ピックアップローラ3の回転
数) V2:下流駆動回転数(搬送路4の回転数) となる。
【0025】搬送路4は、上部繰出部2から繰出される
硬貨を、搬送面5上に搬送ベルト6によって押付けなが
ら強制的に搬送し、下流に配設された識別手段である鑑
査部7(後述する)へ送る。鑑査部7は、搬送されてく
る硬貨の特徴(真偽や種類など)を光学的および磁気的
に識別する。
【0026】鑑査部7を通過した硬貨は、再び搬送路4
によって更に下流へと強制的に搬送され、下流に配設さ
れた選別部8へ送られる。選別部8は、搬送路4によっ
て搬送される硬貨を鑑査部7の識別結果に基づき金種別
(種類別)に選別する。選別部8は、たとえば、周知の
対向式ゲート9,…などで構成されていて、これらゲー
ト9,…を選択的に開閉駆動することにより、硬貨を金
種別に選別する。
【0027】選別部8によって選別された硬貨は、その
下方に配設された金種別集積部としての金種別金庫(金
種別集積部)10,…内に投入され、金種別に整列され
て集積される。
【0028】鑑査部7でリジェクト硬貨であることが識
別された硬貨(或いは、後述するリトライ硬貨)は、選
別部8を通過されて、金種別金庫10の下流側に配設さ
れたUターン搬送路11を介して下流搬送路12に導か
れ、この下流搬送路12によって受皿1へと返却され
る。
【0029】金種別金庫10が満杯のとき、過剰硬貨を
収納するためのオーバーフローボックス13が鑑査部7
の下流側に配置されており、周知の対向式ゲート14な
どによって硬貨が投入される。
【0030】オーバーフローボックス13が満杯となっ
た場合などには、選別部8の下流に配設された金庫15
に周知の対向式ゲート16などにより過剰硬貨を回収す
る。なお、装置外部から硬貨を補充する場合にも、この
金庫15に補充硬貨が投入される。
【0031】金種別金庫10に所定数量の硬貨が収納さ
れていない状態のときには、出金処理に備え、金庫15
から金種別金庫10への補充動作が行なわれる。すなわ
ち、金庫15の下部に設けられた往復ピッカなどで構成
される硬貨投出部(図示しない)により、金庫15から
指定数量の硬貨を取出し、金種別金庫10の下方に配設
された下部繰出部17に投入する。下部繰出部17は、
上記上部繰出部2と同様の遠心円盤構造である。
【0032】下部繰出部17は、金庫15から投出され
た硬貨を1枚ずつ繰出して、平ベルトなどで構成された
挟込式の縦コンベア18へ送り、この縦コンベア18を
介して上部繰出部2へ硬貨を搬送する。上部繰出部2に
搬送された硬貨は、前述同様に1枚ずつ繰出されて搬送
路4で搬送され、鑑査部7において真偽や種類を識別し
た後、選別部8により選別されて所定の金種別金庫10
に収納される。
【0033】以上は硬貨の入金処理を行なう入金処理系
についての説明であるが、次に、硬貨の出金処理を行な
う出金処理系について説明する。出金処理は、金種別金
庫10から硬貨を取出して受皿1へ払出す。すなわち、
各金種別金庫10,…の下部にそれぞれ配設された往復
ピッカなどで構成される硬貨投出部19,…により、各
金種別金庫10,…から指定数量の硬貨を取出し、各金
種別金庫10,…の下方に配設された下部繰出部17に
投出する。
【0034】下部繰出部17は、各金種別金庫10,…
から投出された硬貨を1枚ずつ繰出して縦コンベア18
へ送り、この縦コンベア18を介して上部繰出部2へ搬
送される。上部繰出部2に搬送された硬貨は、前述同様
に1枚ずつ繰出されて搬送路4で搬送され、鑑査部7に
おいて種類や数量を確認した後、出金指示枚数だけ最下
流まで搬送され、Uターン搬送路11を介して下流搬送
路12に導かれ、この下流搬送路12によって受皿1へ
投出される。
【0035】なお、20は出金硬貨やリトライ硬貨など
を一時保留する一時保留部、21は異物を回収する異物
回収庫である。尚、一時保留される硬貨は、対向式ゲー
ト20aを選択的に開閉することにより一時保留部20
へ案内される。
【0036】図2には、上記鑑査部7の外観を概略的に
示してある。鑑査部7は、搬送面5および搬送ベルト6
に対して脱着可能に取付けられている。鑑査部7は、硬
貨を搬送する搬送面7a、およびこの搬送面7aに対し
て垂直で且つ硬貨の搬送方向(図中矢印a方向)に沿っ
て搬送面7aの一側に延設されたセンサ基準面7b(基
準面)を有している。この鑑査部7は、上記搬送面7a
が上記搬送路4の搬送面5と略同じ高さに配置され、且
つ上記センサ基準面7bが搬送路4の図示しない搬送基
準面より僅かに外側、例えば搬送基準面より約0.3m
m奥まった位置に配置されるように位置決めされる。こ
のように鑑査部7を位置決めすると、鑑査部7を通過さ
れる硬貨は、その端部がセンサ基準面7bから所定距離
(約0.3mm)離間された状態で搬送面7a上を搬送
されることとなる(図3および図4参照)。
【0037】また、鑑査部7は、硬貨の搬送方向上流側
から、硬貨側面の凹凸形状、例えばギザギザ模様(50
円、100円)や刻印(500円)を光学的に検出する
側面形状検出手段としての側面ギザ検出センサ30(以
下、単にギザセンサ30と称する)、硬貨の外径を光学
的に検出する外径検出センサ40(以下、単に径センサ
40と称する)、および硬貨の材質を磁気的に検出する
透過磁束量検出型の材質検出センサ60(以下、単に材
質センサ60と称する)を備えている。以下、鑑査部7
の各センサ30、40、60について詳細に説明する。
【0038】ギザセンサ30は、センサ基準面7bより
外側でセンサ基準面7bに近接した位置でセンサ基準面
7bに対して正確に位置決めして配置されている。言い
換えれば、ギザセンサ30は、その焦点がセンサ基準面
7bより所定距離、例えば0.3mm内側に離れた位置
にくるように正確に位置決めされている。
【0039】センサ基準面7bには、ギザセンサ30か
らの光を搬送路上に通過可能な開口部31が形成されて
いる。また、ギザセンサ30は、図3および図4に示す
ように、開口部31の近く(ギザセンサの焦点位置)を
通過される硬貨Cの側面に光を照射する発光素子(発光
ダイオードや半導体レーザ等)32、この発光素子32
から発せられる光を硬貨Cの側面に集光する集光レンズ
33、硬貨Cの側面で生じる反射光を取込むための集光
レンズ34、この集光レンズ34を介して光を受ける受
光素子(例えばフォトダイオード)35、開口部31に
設けられて光を通すガラスなどの透明ガイド36を備え
ている。尚、上記発光側の光軸および受光側の光軸は、
センサ基準面7bに対してそれぞれ約45°の角度に設
定されている。また、開口部31に設けられた透明ガイ
ド36は、ギザセンサ30の搬送面7a上に不所望に集
積される粉塵の侵入を防止するために設けられている。
【0040】しかして、発光素子32から発せられた光
は、集光レンズ33によって、搬送面7a上を搬送され
る硬貨Cの側面に集光され、この側面からの反射光が集
光レンズ34を介して受光素子35によって受光され
る。ところで、ギザセンサ30による検出精度を高める
ためには、センサ基準面7bから所定距離離間した搬送
位置で硬貨を正確に搬送する必要がある。即ち、硬貨の
端部がセンサ基準面7bから0.3mm離れた位置を通
るように硬貨を搬送する必要がある。
【0041】図5には、ギザセンサ30によって検出さ
れる信号(硬貨Cの側面からの反射光)を処理する処理
回路を示してある。硬貨Cの側面によって反射されて受
光素子35によって受光されたアナログ信号は、増幅回
路37によって所定レベルに増幅された後、直流成分が
カットされ、コンパレータなどによりディジタル信号に
変換される。このディジタル信号化された出力信号は、
タイマー/カウンターコントローラ38に入力され、こ
こで、硬貨側面の凹凸数(例えば、凹凸幅毎の凹凸数)
が検出される。尚、タイマー/カウンターコントローラ
38によりディジタル信号の凹凸幅を検出し、凹凸幅毎
に凹凸数を検出することにより、硬貨側面の凹凸形状を
更に詳細に検出できる。
【0042】また、増幅回路37で増幅されたアナログ
信号の一部は、A/Dコンバータ39を介して後述する
鑑査CPUに取り込まれ、ここで、ギザセンサ30から
の出力信号のレベルが検出される。
【0043】図6には硬貨Cの側面にギザギザ模様のあ
る場合(50円硬貨や100円硬貨など)のギザセンサ
30によるアナログ信号出力およびディジタル信号出力
の一例を示し、図7には硬貨Cの側面に刻印がある場合
(500円硬貨)のギザセンサ30によるアナログ信号
出力およびディジタル信号出力の一例を示してある。図
6および図7から明らかなように、ギザセンサ30から
出力されるディジタル信号の凹凸数や凹凸幅から硬貨C
の側面形状を容易に検出でき、この凹凸数や凹凸幅を予
め用意した基準値と比較することにより、硬貨Cの種類
を特定できる。
【0044】径センサ40は、図8に示すように、搬送
面41を有している。この搬送面41は、上記搬送面7
aとともに鑑査部7の搬送面を形成するように、搬送面
7aと同一面内に配置された透明で強固なサファイアガ
ラスによって形成されている。尚、このサファイアガラ
スから成る搬送面41は、後述する材質センサ60まで
延設されている。
【0045】径センサ40は、この搬送面41の幅方向
に沿う一側に開放部40aを有し、さらに、搬送面41
の上方において搬送面幅方向に沿って配設された光源と
してのLED(発光ダイオード)アレイ42、このLE
Dアレイ42が取付けられたプリント配線基板43、L
EDアレイ42からの光を搬送面41に導くための光学
スリット44、搬送面41の下方側に配設された光学ス
リット45、この光学スリット45を通った光を集光す
るセルフォックスレンズなどの集光レンズ46、この集
光レンズ46を通して光を受光するCCD(電荷結合素
子)型のラインセンサ47、このラインセンサ47が取
付けられたプリント配線基板48などを備えている。
【0046】開放部40aは、搬送ベルト6の着脱に利
用される。搬送面41の裏側と集光レンズ46とに間に
は、搬送ベルト6をマスクするとともに、搬送ベルト6
の振れによる検知精度悪化を防止するためのガイド部材
49が設けられている。このガイド部材49の存在によ
り、光学スリット45が、搬送面41の幅方向に沿って
2つに分離された形となる。
【0047】光学スリット45、集光レンズ46、およ
びラインセンサ47により、LEDアレイ42から発せ
られた光を搬送面41を通して受けて電気信号に変換す
る光電変換部が構成される。また、搬送面41の幅方向
両端部には、硬貨Cの搬送をガイドし且つ有効検出領域
を形成するガイド部材51,52が設けられている。ガ
イド部材51,52の互いに対向した内側面は、硬貨C
の搬送基準面として利用され、特に、ガイド部材51の
内面は上述したセンサ基準面7bと同一面内に配設され
たセンサ基準面51aとして作用する。
【0048】しかして、搬送ベルト6によって搬送面4
1上を硬貨Cが強制搬送されると、LEDアレイ42か
ら発せられた光が硬貨Cによって遮られ、そのときに生
じる硬貨の影による明暗信号がラインセンサ47によっ
て検出される。そして、この影の部分の長さを光学的に
測定することにより、硬貨Cの外径を検知することがで
きる。また、ガイド部材51によって規定された有効領
域から硬貨の影端部までの長さを測定することにより、
硬貨Cの搬送位置、即ちセンサ基準面51aから硬貨C
の端部までの距離(以下、幅寄せ量と称する)を検出す
ることができる。
【0049】ここで、図9を参照して、硬貨Cの外径お
よび幅寄せ量を測定する方法について詳細に説明する。
ラインセンサ47の1スキャンに対応する(a)CCD
出力信号は、硬貨Cの存在による影の領域がHighと
なり、それ以外の領域がLowとなる。1画素に対応し
た(b)基準クロック、およびガイド部材51、52間
の領域に対応した有効検出領域のみHighとなる
(c)有効画素領域信号を予め用意し、これらの(b)
基準クロックおよび(c)有効画素領域信号と上記
(a)CCD出力信号との論理積をとることにより、硬
貨Cによる遮光領域の長さに相当する(d)有効クロッ
クを得ることができる。この有効クロック数を後述する
カウンタによりカウントし、その最大値を求めることに
より、硬貨Cの径を測定できる。
【0050】また、センサ基準面51a(有効画素領域
の初め)から硬貨Cによる影領域端部(CCD出力信号
の初め)までの基準クロック(通過位置クロック)を後
述するカウンタによりカウントし、この(e)通過位置
クロックの最小値を求めることにより、硬貨Cの幅寄せ
量を測定できる。
【0051】材質センサ60は、図10に示すように、
搬送面41の幅方向に沿う一方側に開放部60aを有
し、さらに、搬送面41の下方において搬送路幅方向に
延設された幅広の1次コア61、この1次コア61に巻
回された励磁用の1次コイル62、この1次コイル62
に重ね巻きされて1次コイル62からの電磁誘導を受け
る第1の2次コイル63、搬送面41の上方において搬
送路幅方向に沿って延設された幅広の2次コア64、こ
の2次コア64に巻回されて1次コイル62からの電磁
誘導を受ける第2の2次コイル65を備えている。1次
コイル62は、正弦波発振器66から発せられる正弦波
信号により励磁される。
【0052】第1および第2の2次コイル63、65か
らの出力は、それぞれ増幅回路67を介して所定レベル
に増幅された後、コンデンサなどからなる直流成分カッ
ト回路68により直流成分をカットされ、全波整流回路
69で全波整流され、LPF(ローパスフィルタ)70
を通して平滑化されて直流化され、第1の2次コイル整
流出力V21および第2の2次コイル整流出力V22として
演算回路71に供給される。
【0053】演算回路71では、これらの整流出力V21
およびV22に基づいて、下記の計算式に従って出力信号
Vout を演算する。ここで、AMP1、AMP2、およびAMP3
は、定数である。
【0054】 Vout =AMP1*[AMP2*V21−AMP3*V22] そして、この出力信号Vout が増幅回路72を介してA
/Dコンバータ73に入力され、ここで定期的にディジ
タル信号に変換され、材料センサ60の出力信号として
出力される。そして、この出力信号の最大値(ピーク)
を検出することにより、材質センサ60を通過した硬貨
Cの材質が測定される。
【0055】なお、鑑査部7におけるギザセンサ30、
径センサ40、および材質センサ60の配置順序につい
ては、適宜に設定可能である。図11には、上記のよう
に構成された硬貨処理装置の動作を制御する制御系のブ
ロック図を示してある。硬貨処理装置の制御系は、装置
全体の動作を制御するメカ制御CPU80および鑑査部
7を制御する鑑査CPU90を備えている。各CPU8
0、90には、プログラムの記録されたROM81、9
1、処理データなどを一時的に記憶するRAM82、9
2、および相互の割り込み動作を制御するICU(割り
込みコントローラ)83、93が接続されている。そし
て、各CPU80、90間の通信は、デュアルポートR
AM85を介してパラレル通信がなされる。
【0056】また、鑑査CPU90には、硬貨Cの径お
よび幅寄せ量を検出する径センサ40、および硬貨Cの
側面の凹凸形状を検出するギザセンサ30によって検出
されたクロックおよび凹凸数をカウントするカウンタ9
5、および、材質センサ60からの出力信号をディジタ
ル化するA/Dコンバータ73が接続されている。
【0057】更に、鑑査CPU90には、各種鑑査条件
を設定するためのスイッチSからその設定値を読み込む
ためのパラレルI/O96が接続されている。スイッチ
Sは、硬貨処理装置の図示しない操作部に配設され、作
業員による入力操作がなされるようになっている。また
更に、鑑査CPU90には、表示部97を介して所定の
表示データを出力するパラレルI/O99が接続されて
いる。
【0058】図12には、スイッチSを概略的に示して
ある。スイッチSは、オン/オフの切換えが可能な8ビ
ットからなるディップスイッチS1 、円周に沿った4つ
の位置A〜Dで切換え可能なロータリースイッチS2 、
S3 、およびプッシュスイッチS4 を備えている。ま
た、スイッチSに近接して、各スイッチによるスイッチ
ング状態を表示するための7セグのLEDを備えた表示
部98が設けられている。
【0059】ところで、上述した硬貨処理装置では、硬
貨の搬送枚数が増えるにつれて搬送面上に多量の粉塵を
生じる。つまり、一度に大量の硬貨を処理する硬貨処理
装置では、硬貨同士の衝突などにより硬貨自体が削られ
て摩耗屑を生じるとともに硬貨に傷や“ばり”を生じ、
さらにこの傷ついた硬貨と搬送面との摺接によって搬送
面が削られて搬送面の摩耗屑を生じる。近頃、搬送面の
材質として、安価な樹脂への転換が図られてきているこ
とから、搬送面上に集積される摩耗屑の量は無視できる
量ではない。
【0060】例えば、このような搬送面上の粉塵が鑑査
部7のギザセンサ30近くに溜まると、ギザセンサ30
による硬貨側面の凹凸形状の検出精度が低下される。つ
まり、ギザセンサ30近くに生じた粉塵は、ギザセンサ
30の開口部31と搬送される硬貨の側面との間に集積
され、或いは開口部31に設けられた透明ガイド36に
静電気によって付着され、受光素子35によって受光さ
れる信号のレベルが低下される。このように、ギザセン
サ30による検出精度が低下されると、ギザ有り硬貨を
“ギザ無し”と判断してしまうといった誤鑑査の問題を
生じる。
【0061】図13および図14には、100円硬貨を
搬送したときにギザセンサ30によって検出される信号
波形の例を示してある。図13(a)および図14
(a)は、ギザセンサ30の搬送面7aおよび透明ガイ
ド36を清掃した直後(粉塵が無い状態)に100円硬
貨を搬送したときの信号波形を示し、図13(b)およ
び図14(b)は、48万枚の多量の硬貨を搬送した時
点(多量の粉塵が発生した状態)で100円硬貨を搬送
したときの信号波形を示している。
【0062】これによると、多量の硬貨を搬送した後で
は、搬送面や透明ガイドに粉塵が集積或いは付着されて
いることが予想され、信号波形の凹凸の振幅(信号レベ
ル)が明らかに減少されているとともに、信号波形のピ
ークの数(凹凸数、即ちギザの数)が明らかに少なくな
っていることがわかる。
【0063】従って、本実施の形態では、側面にギザギ
ザ模様を有する硬貨(50円硬貨や100円硬貨)を搬
送したときにギザセンサ30によって検出される信号レ
ベルを監視し、或いは検出される信号の凹凸数を監視す
ることにより、ギザセンサの検出精度の低下の度合いを
把握し、この低下の度合いをランク付けして表示する
(知らせる)ようにした。
【0064】図15および図16には、硬貨搬送枚数と
ギザセンサ30によって検出される凹凸数との関係を示
してある。図15のグラフは、硬貨処理装置にある一定
量の硬貨を搬送する毎に一定枚数の50円硬貨を搬送
し、このとき検出された凹凸数の平均値をプロットした
ものである。また、図16のグラフは、100円硬貨を
搬送したときの凹凸数の平均を示している。これによる
と、搬送する硬貨の枚数が増えるに従ってギザセンサ3
0によって検出される凹凸数が徐々に減少されることが
わかる。
【0065】上記の結果に基づいて、ギザセンサ30に
よる検出精度の低下の度合いとして、検出される凹凸数
に応じた下記A〜Dのランク付けを行った。 A:汚れ無し ……清掃不要 B:汚れ少 ……清掃不要 C:汚れ中程度……清掃準備 D:汚れ著しい……至急清掃 鑑査CPU90では、受皿1を介して投入される1取引
分(1コマンド)の硬貨を搬送して処理する毎に、その
中に含まれる50円硬貨や100円硬貨を搬送したとき
に検出される凹凸数に応じて上記ランク付けを行い、こ
のランクに応じたステータスコード(A〜D)をメカ制
御CPU80に通知するとともに、このランクを表示部
97を介して表示する。
【0066】これにより、装置のメンテナンス時に作業
者がランク(ギザセンサの検出精度の低下の度合い)を
確認でき、ランクに応じた適切な対応ができる。よっ
て、粉塵の集積に起因したギザセンサ30の検出精度の
低下による誤鑑査を防止でき、装置の信頼性を高めるこ
とができる。
【0067】また、別の実施の形態として、1コマンド
毎に仮ランク付けを行って、この仮ランクが5回連続し
て付与されたことを条件に仮ランクを確定し、表示部9
7を介して表示するようにしても良い。
【0068】図17には、硬貨搬送枚数とギザセンサ3
0によって検出される信号レベルとの関係を示してあ
る。ここでは、一定量の硬貨を搬送する毎に、側面が鏡
面状に形成された調整片を搬送し、このときギザセンサ
30によって検出される信号レベルをプロットした。こ
れによると、搬送する硬貨の枚数が増えるに従ってギザ
センサ30によって検出される信号レベルが徐々に低下
されることがわかる。
【0069】ここでも、予め、検出される信号レベルに
応じたランク付けを行った。そして、鑑査CPU90で
は、1コマンド毎に検出される信号レベルに応じたラン
ク付けを行い、或いは仮ランクが5回連続したことを条
件にランクを確定し、このランクに応じたステータスコ
ードA〜Dをメカ制御CPU80に通知するとともに、
ランクを表示部97を介して表示する。
【0070】これにより、上述した凹凸数に基づくラン
ク付けの場合と同様に、ギザセンサ30の検出精度の低
下による誤鑑査を防止でき、装置の信頼性を高めること
ができる。
【0071】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態では全ての硬貨
をランク付けの対象としたが、径センサ40で検出した
幅寄せ量が予め設定した基準範囲を超えていることを条
件に、当該硬貨(搬送不良状態の硬貨)をランク付けの
対象から外すようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の硬貨処
理装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、鑑査部において検出される出力信号のレベルの低下
を確実に把握でき、出力信号レベルの低下による誤鑑査
を防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る硬貨処理装置を示
す概略図。
【図2】図1の硬貨処理装置に脱着可能に組込まれた鑑
査部を示す概略図。
【図3】図2の鑑査部に組込まれたギザセンサを示す断
面図。
【図4】図3のギザセンサを透視して示す平面図。
【図5】図4のギザセンサからの出力信号を処理する処
理回路を示す図。
【図6】側面にギザギザ模様のある硬貨(50円硬貨や
100円硬貨)を搬送したときにギザセンサにより検出
されたディジタル信号波形の一例をそのときのアナログ
波形とともに示したグラフ。
【図7】側面に刻印のある硬貨(500円硬貨)を搬送
したときにギザセンサにより検出されたディジタル信号
波形の一例をそのときのアナログ波形とともに示したグ
ラフ。
【図8】図2の鑑査部に組込まれた径センサを示す断面
図。
【図9】図8の径センサによって硬貨の径および幅寄せ
量を検出する動作を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図10】図2の鑑査部に組込まれた材質センサをその
信号処理回路とともに示した図。
【図11】図1の硬貨処理装置の制御系を示すブロック
図。
【図12】作業員による入力操作のなされるスイッチ部
を示す概略図。
【図13】100円硬貨を搬送したときにギザセンサに
よって検出される信号波形を示す図。
【図14】100円硬貨を搬送したときにギザセンサに
よって検出される信号波形を示す図。
【図15】硬貨処理装置によって搬送される硬貨搬送枚
数とギザセンサによって検出される50円硬貨の凹凸数
との関係を示すグラフ。
【図16】硬貨処理装置によって搬送される硬貨搬送枚
数とギザセンサによって検出される100円硬貨の凹凸
数との関係を示すグラフ。
【図17】硬貨処理装置によって搬送される硬貨搬送枚
数とギザセンサによって検出される信号レベルとの関係
を示すグラフ。
【符号の説明】
1…受皿、 2…上部繰出部、 2a…円盤、 3…ピックアップローラ、 4…搬送路、 5…搬送面、 6…搬送ベルト、 7…鑑査部、 7a…搬送面、 7b…センサ基準面、 8…選別部、 9、14、16…ゲート、 10…金種別金庫、 11…Uターン搬送路、 12…下流搬送路、 13…オーバーフローボックス、 15…金庫、 17…下部繰出部、 18…縦コンベア、 19…硬貨投出部、 20…一時保留部、 21…異物回収庫、 30…ギザセンサ、 31…開口部、 36…透明ガイド、 40…径センサ、 60…材質センサ、 80…メカ制御CPU、 90…鑑査CPU、 97…表示部、 C…硬貨。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨の側面に光を照射して該側面からの
    反射光を受光し、受光した反射光から該側面の形状を検
    出する側面形状検出手段と、 上記側面形状検出手段によって受光された反射光に応じ
    て検出性能の変動を通知する通知手段と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 硬貨の側面に光を照射して該側面からの
    反射光を受光し、受光した反射光から該側面の形状を検
    出する側面形状検出手段と、 上記側面形状検出手段によって受光された反射光のレベ
    ルに応じたランク付けをし、このランクを通知する通知
    手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 硬貨の側面に光を照射して該側面からの
    反射光を受光し、受光した反射光の信号レベルを検出す
    るとともに、受光した反射光から該側面の凹凸形状に基
    づく凹凸数を検出する側面形状検出手段と、 上記側面形状検出手段によって検出された信号レベルお
    よび凹凸数のうち少なくとも一方に応じたランク付けを
    し、このランクを通知する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光から上記側面の凹
    凸形状に基づく凹凸数を検出する側面形状検出手段と、 上記側面形状検出手段によって検出された凹凸数に基づ
    いて、上記側面形状検出手段による検出精度の低下の度
    合いを示すランク付けをし、このランクを通知する通知
    手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光からその信号レベ
    ルを検出するとともに、受光した反射光から上記側面の
    凹凸形状に基づく凹凸数を検出する側面形状検出手段
    と、 上記側面形状検出手段によって検出された信号レベルお
    よび凹凸数のうち少なくとも一方に基づいて、上記側面
    形状検出手段による検出精度の低下の度合いを示す仮ラ
    ンクを付け、この仮ランクが所定回数連続して付与され
    たことを条件にこの仮ランクを確定し、確定したランク
    を通知する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光から上記側面の凹
    凸形状に基づく凹凸数を検出する側面形状検出手段と、 上記搬送手段にて搬送される硬貨の端部から上記基準面
    までの幅寄せ量を検出する幅寄せ量検出手段と、 上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅寄せ量が基準範
    囲を超えていないことを条件に、上記側面形状検出手段
    によって検出された凹凸数に基づいて、上記側面形状検
    出手段による検出精度の低下の度合いを示すランク付け
    をし、このランクを通知する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  7. 【請求項7】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光からその信号レベ
    ルを検出する側面形状検出手段と、 上記搬送手段にて搬送される硬貨の端部から上記基準面
    までの幅寄せ量を検出する幅寄せ量検出手段と、 上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅寄せ量が基準範
    囲を超えていないことを条件に、上記側面形状検出手段
    によって検出された信号レベルに基づいて、上記側面形
    状検出手段による検出精度の低下の度合いを示すランク
    付けをし、このランクを通知する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  8. 【請求項8】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光から上記側面の凹
    凸形状に基づく凹凸数を検出する側面形状検出手段と、 上記搬送手段にて搬送される硬貨の端部から上記基準面
    までの幅寄せ量を検出する幅寄せ量検出手段と、 上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅寄せ量が基準範
    囲を超えていないことを条件に、上記側面形状検出手段
    によって検出された凹凸数に基づいて、上記側面形状検
    出手段による検出精度の低下の度合いを示す仮ランクを
    付け、この仮ランクが所定回数連続して付与されたこと
    を条件にこの仮ランクを確定し、確定したランクを通知
    する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  9. 【請求項9】 硬貨を搬送する搬送手段と、 この搬送手段に沿って設けられた基準面を有し、この基
    準面に対して位置決めされた発光素子から発した光を上
    記搬送手段にて搬送される硬貨の側面に照射し、該側面
    からの反射光を上記基準面に対して位置決めされた受光
    素子によって受光し、受光した反射光からその信号レベ
    ルを検出する側面形状検出手段と、 上記搬送手段にて搬送される硬貨の端部から上記基準面
    までの幅寄せ量を検出する幅寄せ量検出手段と、 上記幅寄せ量検出手段にて検出された幅寄せ量が基準範
    囲を超えていないことを条件に、上記側面形状検出手段
    によって検出された信号レベルに基づいて、上記側面形
    状検出手段による検出精度の低下の度合いを示す仮ラン
    クを付け、この仮ランクが所定回数連続して付与された
    ことを条件にこの仮ランクを確定し、確定したランクを
    通知する通知手段と、 上記通知手段にて通知されたランクを表示する表示手段
    と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027277A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 物体識別装置

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JP2008027277A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 物体識別装置

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