JP2008027277A - 物体識別装置 - Google Patents
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Abstract
装置の稼動していない時でも硬貨等の物体を識別するセンサをチェックすることができ、高い識別機能を保持する。
【解決手段】
硬貨を片寄せするガイド面の一部に設けられた光透過性部材と、光透過性部材を介して片寄せされた硬貨の側面に光を照射して側面からの反射光を受光し、受光した反射光から硬貨の側面に形成されたエッジの形状を検出するエッジ検出手段とを備える。エッジ検出手段は、硬貨が所定位置に搬送されてきた時に光を照射して、硬貨の側面で反射した反射光から硬貨の側面のエッジの形状を検出し、硬貨が所定位置に搬送されていない時に光を照射して、光透過性部材の一面で反射した反射光を基にエッジ検出手段の検出性能をチェックする。
【選択図】図1
Description
ATMの利用者の増加に伴い、現金処理装置で取扱われる現金を増加し、かつその処理速度を向上させるという要求が高まっている。この要求に応えるためには、大量の現金を迅速に処理する必要がある。
本発明はまた、装置の稼動していない時でも硬貨等の物体を識別するセンサをチェックすることができ、装置の稼動中における物体の識別の誤認を最小限に抑えることができる物体ないし硬貨識別装置を提供することにある。
また、好ましい例では、上記光透過性部材は、光透過性ガラス又は光透過性プラスチックで構成される。
また、好ましくは、物体に対する前記ガイド面の所定位置は、照射した光を被照射物に対して照射する予め定めた基準面に対応する照射位置として設定される。
また、好ましくは、前記物体走査手段又は前記エッジ検出手段からの検出波形をチェックして物体走査手段の走査性能又はエッジ検収手段の検出性能を判断する処理装置を有する識別装置である。
本実施例は、銀行などの金融機関に設置される、例えばATM(Automated Teller Machine)のような現金自動取引装置、或いは、精算機、券売機等の硬貨を取扱う各種機器に実装される硬貨識別装置として実現される。
1は硬貨識別装置の筐体であり、その上面の一端側には入出金口2が設けられている。入出金口2には、入金される硬貨が投入され、また出金される硬貨や返却される硬貨が放出される。この入出金口2は、一例では硬貨の返却口ともなる。入出金口2の内部には、投入硬貨や放出硬貨を受ける回転自在なバケット2aが設けられている。3は繰出し部であって、バケット2aの回転によって入出金口2から下方へ放出された硬貨を一枚分離機構で1枚づつ分離して識別部4へ送り出す。識別部4は、入金される硬貨の真偽および金種を鑑別する。5は一時保留部であって、識別部4で真硬貨であると鑑別された硬貨を一時的に保留する。
13は出金搬送部であり、横搬送部12および縦搬送部14からなる。横搬送部12は、硬貨を搬送するベルトと、ベルト上の硬貨を1枚ずつ分離して縦搬送部14へ送り出す分離機構とを備えている。縦搬送部14は、対向するベルト間に硬貨を挟んで搬送する機構となっている。15は水平搬送ベルトであって、出金時に金種別スタッカ6の下部から放出される硬貨をベルト上で受けて、出金搬送部13へ送る。
また、一括スタッカ8は、金種別スタッカ6の硬貨残量が少なくなると、収納硬貨を繰り出して金種別スタッカ6に補充する。このとき、繰り出された硬貨は、縦搬送部14から出金搬送部13を通って入出金口2へ放出され、繰出し部3により1枚ずつ繰り出されて識別部4で金種を識別された後、入金搬送部11により金種別スタッカ6に振分けられる。9は磁気センサからなる出金判別部であって、入出金口2の付近(出金搬送部13の出口)に設けられている。
この図は、硬貨識別装置内に設けた硬貨検知機構の一部であるギザ形状検知部を上から観た構成図である。
硬貨検知機構部29は硬貨側面のギザ形状を検知し、硬貨の金種及び真偽を判別する。硬貨検知機構部29の内部には、一対の投受光素子が設けられており、発光素子28a、発光素子28aから発する照射光26aを硬貨Cの側面に照射するための集光レンズ27a、硬貨21の側面で生じる反射光26bを取込むための集光レンズ27b、この集光レンズ27bを介して反射光26bを受ける受光素子28b、およびガイド部材22の開口部に設けられて光を通すガラス等の透明部材24を備え、硬貨21の側面の凹凸形状(ギザ模様や刻印)を光学的に検知する。ここで、透明部材24は、光透過性ガラスあるいは光透過性プラスチック等、光を透過させる透過性材料全般を含む。
硬貨21は、搬送路23上に1枚ずつ間隔を設けて分離された状態で搬送される。硬貨21が硬貨検知部29の接点に到達したタイミングで、発光素子28aから照射光26aを発し、硬貨21の側面のギザ形状で反射した反射光26bを受光素子28bで受光する。この受光した光の波形を分析してギザの凹凸形状からギザ模様、刻印などを検知し、硬貨の金種あるいは真偽を判定する構成となっている。例えば、500円硬貨に類似した外国硬貨の多くが、50円硬貨や100円硬貨と同じようなギザギザ模様を側面に有しており、それを検知するためにギザ模様の状態判別機能が必要となってきている。
このように、投受光素子を透明部材24に対して斜めに配置する理由は、検知する硬貨C表面の凹凸形状の濃淡を強調でき、検出される波形信号から2値化信号を得る際の精度を高めることができるためである。
本実施例における硬貨検知は、硬貨の側面にあるギザの凹凸形状を光学的に検知するものであり、搬送路23上を搬送される硬貨21がこの硬貨検知機構部内の透明部材との接点位置が発光素子28aから発する照射光26aが集光レンズ27aを介して透明部材24と接する接点位置とほぼ一致する必要がある。何故ならば上記双方の接点位置に左右上下方向の何れかにズレが生じた場合は、測定すべき硬貨のギザの凹凸形状を正確に測定することが出来ないためである。
なお、この例では、片寄せ機構は一方のガイド部材の搬送路23側内壁に通常より内壁の厚みを多くすることで実現しているが、両側のガイド部材の内壁の厚みを多くして搬送路23のほぼ中間位置に硬貨21を搬送規制する構造、又はプレートで片寄せ機構を実現する構造としてもよい。
硬貨21が搬送されない状態において、発光素子28aから発する照射光26aが集光レンズ27aを介して透明部材24に到達する。透明部材24は透明であり、到達した照射光26aの大半が透明部材24を透過して搬送路23内に入り、残りの一部が反射して反射光26bとして集光レンズ27bを介して受光素子28bに到達する。
照射光26aを受光部で受光した検出波形は増幅回路52で増幅され((a)Bの波形)、周波数フィルタ53で波形の低周波成分がカットされて、交流成分が取り出される((b)Cの波形)。ここで、周波数フィルタ53は通常バンドパスフィルタと呼ばれるものであり、特定周波数成分のみ通過させ,それ以外の周波数成分を減衰させる機能を有している。ここで、特定周波数成分とは、ギザの凹凸形状の周波数である。
このように、受光部で受光した検出波形をデジタル解析およびアナログ解析をそれぞれ施して、硬貨21側面のギザの凹凸形状における詳細分析を行なうことができる。
硬貨検知機構部29の搬送路23上に硬貨21が存在しない状態において、硬貨検知機構部29の発光素子28aから発する照射光26aが透明部材24で反射した反射光26bが受光素子28bに到達した反射光26bの波形を分析することで、硬貨検知機構部29の性能を評価することが可能となる。なお、透明部材24で透過する透過光も存在するため、硬貨が存在する場合に比べて受光量が少なくなるが、増幅回路52で増幅させているため、基準波形(しきい値)においても、問題ないレベルである。
投受光センサが正常な状態においては、(f1)のような矩形波の波高に相当する電圧値が基準電圧値にほぼ等しくなっている。この波形の値t1を基準電圧値と比較することで性能をチェックすることができる。
例えば、センサ正面あるいは、透明部材24等に埃が堆積している場合においては、透明部材24の表面で反射する反射光に加えて、埃に反射して受光素子に届く反射光が加算されるため、正常時に比べて受光素子で受ける反射光量が大きくなる。
このような波形が得られた場合は、硬貨検知機構部29内部の投受光センサが劣化している可能性があると判断できるので、CPU56は表示又は警報手段に対して、直ちに投受光センサ又は硬貨検知機構部29の交換を報知するのが好ましい。
また、片側のガイド面に沿って被走査物体を片寄せして片寄せしたガイド面を基準にして識別する構造を採用しているため、物体の挙動が安定された状態で走査することができる。
また、識別位置において、被走査物体と物体走査手段(例えば走査センサ)がガイド面に設けた光透過性部材で分離されている構成によって、被走査物体に付着した汚れや埃があっても、走査センサ側に前記汚れ、埃が付着することは無く、走査機能の性能を維持できる。
さらに、走査センサの存在する空間を外部と隔離することで、初期時のクリアな環境を維持した状態で物体の識別処理が実現できる。
Claims (6)
- 片側のガイド面に沿って片寄せされた物体を識別する物体識別装置において、物体を片寄せするガイド面上の一部に設けられた光透過性部材と、該光透過性部材を介して片寄せされた物体に光を照射して該物体からの反射光を受光し、受光した反射光から該物体の一面を走査する物体走査手段と、を備え、該物体走査手段は、被走査物体がガイド面の所定位置に存在する時に光を照射して、該物体で反射した反射光から該物体の一面を検出し、被走査物体がガイド面の所定位置に存在しない時に光を照射して、光透過性部材の一面で反射した反射光を基に該物体走査手段の走査性能をチェックすることを特徴とする物体識別装置。
- 一枚毎に所定の間隔を設けて、搬送方向の片側のガイド面に沿って片寄せして搬送される硬貨を識別する硬貨識別装置において、硬貨を片寄せするガイド面の一部に設けられた光透過性部材と、該光透過性部材を介して片寄せされた硬貨の側面に光を照射して該側面からの反射光を受光し、受光した反射光から該硬貨の側面に形成されたエッジの形状を検出するエッジ検出手段と、を備え、該エッジ検出手段は、硬貨が所定位置に搬送されてきた時に光を照射して、該硬貨の側面で反射した反射光から該硬貨の側面のエッジの形状を検出し、硬貨が所定位置に搬送されていない時に光を照射して、光透過性部材の一面で反射した反射光を基に該エッジ検出手段の検出性能をチェックすることを特徴とする硬貨識別装置。
- 前記物体走査手段又は前記エッジ検出手段は、被走査物に光を照射し、該被検出物で反射した反射光を受光して検出する光学系反射センサを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の識別装置。
- 前記光透過性部材は、光透過性ガラス又は光透過性プラスチックで構成される請求項1乃至3のいずれかの識別装置。
- 物体に対する前記ガイド面の所定位置は、照射した光を被照射物に対して照射する予め定めた基準面に対応する照射位置として設定される請求項1乃至4のいずれかの識別装置。
- 前記物体走査手段又は前記エッジ検出手段からの検出波形をチェックして該物体走査手段の走査性能又は該エッジ検収手段の検出性能を判断する処理装置を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの識別装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016177601A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | グローリー株式会社 | 硬貨処理装置 |
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2006
- 2006-07-24 JP JP2006200470A patent/JP2008027277A/ja active Pending
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