JP4379051B2 - 硬貨取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硬貨入出金機や硬貨選別機等の硬貨を金種別に選別して収納する硬貨取扱装置に関する。
従来の硬貨入出金機は、投入される硬貨を受入れて一枚毎に繰出す繰出部と、繰出された硬貨の真偽や金種を判定する判定部を有する判定通路部と、判定された硬貨を金種別に選別孔で選別する選別部を有する選別通路部とを連続的に配置し、ガイド板と無端ベルトとの間に硬貨を挟持して搬送する搬送路を判定通路部や選別通路部に設け、硬貨を金種別に選別して一時庫に集積している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−212409号公報(第2−3頁、第1図、第2図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、繰出部と判定部と選別部を連続的に配置して硬貨を金種別に選別しているため、変形硬貨や異形の外国硬貨、異物等搬送路や硬貨の繰出口等に引掛り、硬貨を1枚毎に搬送できない状態(硬貨ジャムという。)等の障害が発生した場合には、繰出部や搬送路を一旦全て停止し、全ての部位を開放して搬送路上等の硬貨を除去する必要があり、選別通路部の搬送路を開放した際に、搬送路上の硬貨を誤って選別孔に落下させる可能性があり、一時庫に集積された硬貨が計数後の硬貨であるか否かの判断が難しく、全ての硬貨を再度選別し直さなければならず、障害発生時の復旧に時間を要するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、硬貨取扱装置の障害発生時の復旧に要する時間を短縮することができる手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、投入される硬貨を受入れ、これを繰出す繰出部と、前記繰出された硬貨の真偽や金種を判定する判定部と、前記繰出部に連結する搬送路と、前記搬送路に所定の間隔で配置された硬貨の通過を検知する通過検知センサとを有する判定通路部と、前記判定された硬貨金種選別するための複数の落下孔が設けられた選別ガイド板と、前記選別ガイド板に対向配置され、前記選別ガイド板との間に硬貨を挟持して搬送する搬送ベルトと、前記落下孔から落下する硬貨を検知する落下検知センサとを有する選別通路部と、選別後の硬貨を集積する一時庫と、硬貨を返却する返却箱と、前記選別通路部の前記選別ガイド板と前記搬送ベルトとの開閉を検知する開閉検知センサとを備えた硬貨取扱装置において、前記一時庫へ選別後の硬貨を集積する硬貨処理中に、前記通過検知センサによって、前記繰出部と判定通路部とのいずれかの部位に、硬貨を1枚毎に搬送できない障害発生を検知した時は、前記通過検知センサにより前記障害発生を検知した部位を含む上流側の部位の駆動を停止すると共に、前記障害が発生した部位の下流側の部位は現在の処理の終了後に駆動を停止し、その復旧処置の終了後に、前記障害が発生した部位から取り除かれた硬貨を前記繰出部へ受入れて、前記停止していた硬貨処理を再開し、前記硬貨処理中に、前記通過検知センサと前記落下検知センサとによって、前記選別通路部における前記障害発生を検知した時は、前記選別通路部を含む上流側の部位駆動を停止し、前記選別通路部の障害の復旧処置中に、前記開閉検知センサが開状態の検知後に閉状態を検知したことによって、前記障害の復旧処置の終了を検知した後に、前記一時庫に集積されている全ての硬貨を前記返却箱に排出することを特徴とする。
これにより、本発明は、下流の部位に存在する硬貨を全て計数した後に障害が発生した部位のみを開放して復旧処置を行うことができ、硬貨取扱装置の障害発生時の復旧に要する時間を短縮することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による硬貨取扱装置の実施例について説明する。
図1は、実施例1の入金搬送機構を示す斜視図、図2は実施例1の硬貨取扱装置を示す説明図、図3は実施例1の接続部を示す上面図、図4は、実施例1の落下孔近傍を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施例の硬貨取扱装置1は、複数の金種を混合した硬貨Cが投入される入金ホッパ2の下に繰出部3が配置され、繰出部3は、繰出モータ4により回転する回転円盤5とその外周を囲う外周ガイド6および外周ガイド6の一部を切り欠いて取扱う全ての硬貨Cが一枚のみ通過できる隙間を設けた分離ゲート7とから構成されている。
分離ゲート7の下流には、回転円盤5の外周の接線方向に伸張する判定通路部8が連結しており、判定通路部8は、硬貨Cを挟持して搬送するためにガイド板9とこれに対向する上側に搬送モータ10により駆動される無端ベルト等の搬送ベルト11とからなる搬送路12と、硬貨Cの真偽や金種を判定する判定部13と、その下流に設けられたリジェクト通路14への分岐または通過をソレノイド15により切り替えるブレード16と、硬貨Cの通過を検知するために搬送路12に所定の間隔で配置された受光部と発光部とを対向配置した光学式等の通過検知センサ12aとから構成されている。
リジェクト通路14には、図示しない落下検知センサが設けられ、外国硬貨や偽硬貨、変形硬貨等の異常硬貨を収納するリジェクト庫17に接続している。
搬送路12のブレード16の下流には、判定通路部8と略直角に連結する選別通路部18が設けられており、その接続部19には図3に示す硬貨Cの外側を案内して硬貨Cを判定通路部8から選別通路部18へ略直角に転向させるための案内板20が設けられ、判定通路部8を搬送された硬貨Cを選別通路部18へ受け渡す。これにより、本実施例の入金搬送機構は略L字状に形成される。
選別通路部18は、硬貨Cを挟持して搬送するために選別ガイド板21とこれに対向する上側に搬送モータ22により駆動される無端ベルト等の搬送ベルト23とからなる搬送路24を有している。
選別ガイド板21には、図4に示すようにその一の側に搬送ベルト23の方向に突出する基準ガイド板25と硬貨Cの金種を選別するための矩形の開口である複数の落下孔26が設けられており、落下孔26の基準ガイド板25の反対側の端部と基準ガイド板25の基準面25aとの寸法は、硬貨Cをその外径により選別することができるように選別する硬貨Cの外径の小さい金種から順に所定の寸法で設定されている。
上記の基準ガイド板25と複数の落下孔26とにより選別部27が構成され、選別部27と搬送路24とにより選別通路部18が構成される。
それぞれの落下孔26の下側には、硬貨Cの落下を検知するための受光部と発光部とを対向配置した光学式等の落下検知センサ28aを設けた金種別通路28が配置され、各金種の硬貨を一時集積するための一時庫30との間を接続している。
各一時庫30の底部には開閉可能なシャッタ31が設けられており、シャッタ31が開作動した時に一時庫30に集積された硬貨Cがその下側に配置されたシュータ32に導かれてそれぞれの金種別収納庫33に収納される。
また、一時庫30は係員に硬貨Cを返却するための返却箱34の上方へ移動可能なように構成されており、係員へ硬貨Cを返却する際に返却箱34の上方に移動してシャッタ31を開作動させ、一時庫30の硬貨Cを返却箱34へ落下させて排出する。
金種別収納庫33の下方には、硬貨Cを出金する際に硬貨Cを集積するための出金箱35と金種別収納庫33の硬貨Cが過剰となった場合に硬貨Cを回収するための回収カセット36とが設けられており、これらと金種別収納庫33とを接続するダクト37の搬送方向を切り替えて金種別収納庫33から繰出された硬貨Cが出金箱35、回収カセット36にそれぞれ集積される。
制御部38は、各センサからの信号等により動作指令等を上記の各部位へ発し、これにより各部位を制御して硬貨取扱装置1における各種の処理を実行する。
なお、上記の通過検知センサ12aおよび落下検知センサ28aは、受光部と発光部とを対向配置した光学式センサとして説明したが、硬貨Cの通過や落下を検知することができるものであれば上記の例に限るものではない。またこれらのセンサの取付位置はそれぞれの機能を発揮できる位置であればどの位置に設置するようにしてもよい。
上述した構成の作用について説明する。
硬貨Cを入金する入金処理の場合は、係員が入金ホッパ2に金種を混合した硬貨Cを投入すると、その硬貨Cは繰出部3の回転円盤5の上に集積される。
これを検知した制御部38は、搬送モータ10と22に電力を供給して搬送路12および搬送路24を稼動させ、繰出モータ4にも電力を供給して回転円盤5を回転させる。
回転円盤5が回転すると、その上に集積されている硬貨Cは遠心力により半径方向に移動し、外周ガイド6に案内されて分離ゲート7に達し、分離ゲート7の隙間により1枚毎に分離されて判定通路部8の搬送路12に繰出され、搬送路12のガイド板9と搬送ベルト11の間に挟持されて判定部13へ搬送される。
判定部13へ搬送された硬貨Cは、判定部13で真偽、金種等が判定され、その判定結果は制御部38へ転送される。
転送された判定結果が異常硬貨の場合は、制御部38はソレノイド15に通電してブレード16により搬送経路をリジェクト通路14の方向に切り替え、異常硬貨をリジェクト庫17へ導いて集積する。この時、図示しない落下検知センサによりリジェクト通路14を落下する硬貨Cが検知される。
判定結果が正常硬貨、つまり金種を認識した硬貨の場合は、制御部38はその判定結果を受取ってからの経過時間の計測を開始し、ソレノイド15を非通電として硬貨Cを選別通路部18の方向へ導く。
ブレード16を通過して選別通路部18の方向へ導かれた硬貨Cは、接続部19の案内板20に案内されて選別通路部18の搬送路24へ受け渡され、搬送路24の選別ガイド板21と搬送ベルト23の間に挟持されて選別部27へ搬送される。
この時、硬貨Cは基準ガイド板25の基準面25aに接触しながら搬送され、硬貨の外径に応じて該当する金種の落下孔26からその金種別通路28へ落下し、その落下が落下検知センサ28aにより検知される。この落下検知信号は制御部38に伝えられ、制御部38はその送信先によりその金種を認識して枚数を計数すると共に、該当する硬貨Cの経過時間の計測を終了する。
金種別通路28へ落下した硬貨Cは、その金種の一時庫30へ集積され、投入された全ての硬貨Cの選別が終了すると、制御部38はその金種別の計数値やその合計金額等の入金情報を図示しない表示部に表示し、係員の入金確定操作を検知してシャッタ31を開作動させ、一時庫30に集積されている硬貨Cをそれぞれのシュータ32により金種別収納庫33へ収納する。
なお、金種別収納庫33の収納量が過剰となっている場合は、その金種の硬貨Cはダクト37により回収カセット36へ導かれて収納される。
また、表示した入金情報が確定されなかった場合は、制御部38は一時庫30を返却箱34の上方へ移動させ、シャッタ31を開作動させて返却箱34に硬貨Cを排出し、係員に返却する。
硬貨Cを出金する出金処理の場合は、硬貨取扱装置1の図示しない入力部からの出金額の入力を受付けた制御部38は、その入力に応じた金種の硬貨Cをそれぞれの金種別収納庫33から繰出してダクト37により出金箱35へ導き、係員へ払い出す。
以上のようにして、硬貨取扱装置1による硬貨Cの入出金処理が行われる。この入金処理の過程で硬貨ジャム等の障害が発生した場合は、以下のように作動する。
入金処理時に繰出部3に障害が発生した場合は、制御部38が判定通路部8の最も繰出部3に近い位置に配置されている通過検知センサ12a、つまり搬送路12に配置されている最上流の通過検知センサ12aが前の硬貨C通過を検知してから規定時間を経過しても次の硬貨Cの通過を検知しない等により繰出部3の障害発生を検出し、繰出モータ4への電力の供給を停止し、繰出部3の稼動を停止して繰出処理を停止させる。
この時、判定通路部8や選別通路部18の搬送モータ10、22への電力の供給は継続し、これらの部位に存在している硬貨Cの現在実行している処理、つまり判定処理やリジェクト処理、選別処理を継続して全ての落下検知センサ28aが硬貨Cの落下を検知しなくなってから一定時間を経過した後に搬送モータ10、22を停止して判定通路部8や選別通路部18の稼動を停止させる。
これにより、繰出部3の障害発生時に判定通路部8や選別通路部18に存在していた硬貨Cは全て計数されて一時庫30に集積され、判定通路部8や選別通路部18には硬貨Cが存在せず、かつ一時庫30に集積されている硬貨Cはその入金が計数されているので、係員は繰出部3のみを開放して障害を発生させた硬貨Cを取り除く復旧処置を行うことができ、その後に繰出部3に残留している硬貨Cの入金処理を継続することができる。
入金処理時に判定通路部8に障害が発生した場合は、制御部38が判定通路部8の搬送路12に配置されている通過検知センサ12aが規定時間以上に硬貨Cを検知し続けたり、一の通過検知センサ12aが硬貨Cの通過を検知してから規定時間を経過してもその下流の通過検知センサ12aがその硬貨Cの通過を検知しない等により判定通路部8の障害発生を検出し、繰出モータ4への電力の供給を停止し、次いで搬送モータ10を停止して繰出部3および判定通路部8の稼動を停止させ、繰出処理や判定処理、リジェクト処理を停止させる。
この時、選別通路部18の搬送モータ22への電力の供給は継続し、この部位に存在している硬貨Cの現在実行している処理、つまり選別処理を継続して全ての落下検知センサ28aが硬貨Cの落下を検知しなくなってから一定時間を経過した後に搬送モータ22を停止して選別通路部18の稼動を停止させる。
これにより、判定通路部8の障害発生時に選別通路部18に存在していた硬貨Cは全て計数されて一時庫30に集積され、選別通路部18には硬貨Cが存在せず、かつ一時庫30に集積されている硬貨Cはその入金が計数されているので、係員は判定通路部8のみを開放して障害を発生させた硬貨Cや残留している硬貨を取り除く復旧処置を行うことができ、その後に判定通路部8から取り除いた硬貨Cを入金ホッパ2へ再投入することにより入金処理を継続することができる。
なお、この復旧処置の実施に伴い判定部13から制御部38へ転送された判定結果はクリアされる。
入金処理時に選別通路部18に障害が発生した場合は、制御部38が判定通路部8の搬送路12の最下流に配置されている通過検知センサ12aが硬貨Cの通過を検知してから規定時間を経過しても該当する落下検知センサ28aがその硬貨Cの落下を検知しない等により選別通路部18の障害発生を検出し、繰出モータ4への電力の供給を停止し、次いで搬送モータ10および搬送モータ22を停止して全ての部位の稼動を停止させ、入金処理を停止させる。
そして、係員は判定通路部8および選別通路部18を開放して障害を発生させた硬貨Cや残留している硬貨Cを取り除く復旧処置を行う。
この選別通路部18に残留している硬貨Cを取り除く際に、その硬貨Cを誤って落下孔26へ落下させてしまうことがあり、一時庫30に集積されている硬貨Cに未計数の硬貨Cが混入している可能性があるので、制御部38は係員の復旧処置の終了を検知した後に一時庫30を返却箱34の上方へ移動させ、一時庫30に集積されている硬貨Cを返却箱34へ排出して係員に返却する。
これにより、選別通路部18の障害発生時に判定通路部8と選別通路部18および一時庫30に存在していた全ての硬貨Cを取り出すことができ、係員は取出した硬貨Cを入金ホッパ2へ再投入することにより入金処理を継続することができる。
なお、上記の判定通路部8の障害発生時における一時庫30に集積された硬貨Cの入金の計数は落下検知センサ28aにより計数されるとして説明したが、正確さを期すために判定部13で判定された最後の硬貨Cの一時庫30への落下を検知した場合のみ上記の判定通路部8の障害発生時における作動を行うようにし、最後の硬貨Cの落下を検知しない場合は選別通路部18の障害発生時の場合と同様にして一時庫30に集積されている硬貨Cを返却箱34へ排出して係員に返却するようにしてもよく、最後の硬貨Cの落下を検知しない旨を図示しない表示部に表示して係員に報知するようにしてもよい。
また、2つまたは3つの部位で同時に障害が発生した場合は、下流側の部位の障害発生とみなして上記の該当する場合の作動を行うようにする。例えば判定通路部8と選別通路部18で同時に障害が発生した場合は、選別通路部18の障害発生時の場合と同様の作動を行うようにする。
以上説明したように、本実施例では、障害の発生した部位とその上流の部位の稼動を停止させると共に、その下流の部位の現在の処理を継続させてその処理の終了後に稼動を停止するようにしたことによって、下流の部位に存在する硬貨を全て計数した後に障害が発生した部位のみを開放して復旧処置を行うことができ、硬貨取扱装置の障害発生時の復旧に要する時間を短縮して業務効率の向上を図ることができる。
また、選別通路部に障害が発生した場合に、係員の復旧処置の後に一時庫の硬貨を自動的に返却するようにしたことによって、未計数の硬貨の一時庫への混入の懸念を払拭することができ、選別通路部の障害発生時の復旧に要する時間を短縮することができる。
更に、判定通路部と選別通路部を略直角に連結するようにしたことによって、硬貨取扱装置の小型化を図ることができる。
図5は実施例2の入金搬送機構の主要部を示す斜視図である。
なお、図2に示す硬貨取扱装置1、図3に示す接続部19および図4に示す落下孔26近傍の構成は上記実施例1と同様である。また実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の判定通路部8には、上記実施例1の搬送路12と同様にガイド板と搬送ベルトと所定の間隔で配置された通過検知センサとにより構成された導入搬送路40が設けられており、実施例1の接続部19と同様の接続部41により搬送路12と略直角に連結している。
これにより、本実施例の入金搬送機構は略コの字状に形成され、硬貨取扱装置1の外形形状に制限がある場合等に入金搬送機構の配置の自由度を増すことができる。
また、本実施例の選別通路部18には、搬送路24の搬送ベルト23と選別ガイド板21との開閉を検知する開閉検知センサ42が設けられている。
なお、開閉検知センサ42は、反射により反射部位の存在の有無を検知する光学式センサであってもよく、プッシュスイッチ等の機械式センサであってもよい。また開閉検知センサ42の取付位置は、搬送ベルト23と選別ガイド板21との開閉を検知することができる位置であればどのような位置に設置してもよい。
上記の構成の作用について説明する。
本実施例の硬貨Cの入金処理および出金処理の作動は、上記実施例1の作動と同様であるのでその説明を省略する。この場合に、入金処理において繰出部3から繰出される硬貨Cは、判定通路部8の導入搬送路40へ繰出され、導入搬送路40および接続部41を経由して搬送路12に受け渡されて判定部13へ搬送される。
入金処理時に繰出部3、判定通路部8および選別通路部18に障害が発生した場合の作動は実施例1の作動と同様であるのでその説明を省略する。
なお、繰出部3に障害が発生した場合の障害発生の検出は、判定通路部8の最も繰出部3に近い位置に配置されている通過検知センサ12a、つまり導入搬送路40に配置されている最上流の通過検知センサにより検出する。
また、選別通路部18に障害が発生した場合の復旧処置終了の検知は、開閉検知センサ42の開状態検知後の閉状態の検知により検知する。
本実施例において、繰出部3および判定通路部8に障害が発生した場合の復旧処置時に係員が誤って選別通路部18を開放してしまった場合は、以下のように作動する。
係員が硬貨Cを取り除く作業中に誤って選別通路部18を開放した場合は、開閉検知センサ42が選別通路部18の開放を検知し、この信号を受取った制御部38は、選別通路部18に残留している硬貨Cを誤って落下孔26へ落下させて一時庫30に集積されている硬貨Cに未計数の硬貨Cが混入している可能性があるので、制御部38は開閉検知センサ42の閉状態の検知後で係員の復旧処置の終了を検知した時に一時庫30を返却箱34の上方へ移動させ、一時庫30に集積されている硬貨Cを返却箱34へ排出して係員に返却する。
これにより、係員が誤って選別通路部18を開放してしまった場合においても計数が不確定な硬貨を全て取り出すことができ、係員は取出した硬貨Cを入金ホッパ2へ再投入することにより入金処理を継続することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、選別通路部の搬送路に開閉検知センサを設け、開閉検知センサが搬送路の開閉を検知した時に一時庫に集積されている硬貨を返却箱へ排出するようにしたことによって、係員が誤って選別通路部を開放してしまった場合においても、未計数の硬貨の一時庫への混入の懸念を払拭することができる。
なお、本実施例で説明したように、本発明の硬貨取扱装置の判定通路部や選別通路部に設ける搬送路は、複数に分割して設けるようにしてもよく、これによっても本発明の効果を発揮することができる。
本実施例の入金搬送機構、硬貨取扱装置1、接続部19および落下孔26近傍の構成は上記実施例1の図1、図2、図3および図4に示す構成と同様である。また実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の硬貨Cの入金処理、出金処理の作動および入金処理時に繰出部3、判定通路部8、選別通路部18に障害が発生した場合の作動は上記実施例1の作動と同様であるのでその説明を省略する。
実施例1の入金処理の過程で、選別通路部18の基準面25aへの硬貨Cの接触が不十分な場合等に硬貨Cが異なった金種の落下孔26に落下してしまう誤選別が発生する場合がある。このような場合には以下のように作動する。
すなわち、制御部38は、上記実施例1の入金処理の作動と同様に判定部13の判定結果が正常硬貨の場合は、その判定結果を受取ってからの経過時間の計測を開始し、所定の時間の経過後に、該当する硬貨Cが該当する金種の落下孔26へは落下せずに他の落下孔26に落下し、その落下検知センサ28aから落下検知信号が伝えられたこと等により誤選別を検出する。
誤選別を検出すると、制御部38は繰出モータ4への電力の供給を停止し、繰出部3の稼動を停止させて繰出処理を停止させ、判定通路部8や選別通路部18の搬送モータ10、22への電力の供給は継続してこれらの部位に存在している硬貨Cの現在実行している処理、つまり判定処理やリジェクト処理、選別処理を継続し、全ての落下検知センサ28aが硬貨Cの落下を検知しなくなってから一定時間を経過した後に搬送モータ10、22を停止して判定通路部8や選別通路部18の稼動を停止させる。
搬送モータ10、22の停止後、制御部38は一時庫30を返却箱34の上方へ移動させ、一時庫30に集積されている硬貨Cを返却箱34へ排出して係員に返却する。
これにより、係員は返却された硬貨Cを入金ホッパ2へ再投入することにより入金処理を継続することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、誤選別を検出した時に判定通路部や選別通路部に残留している硬貨を全て一時庫に集積した後に一時庫に集積されている硬貨を返却箱へ排出するようにしたことによって、誤選別の場合においても作業を中断することなく入金処理を継続することができ、入金処理業務の効率化を図ることができる。
なお、本実施では実施例1の入金搬送機構を用いて説明したが、実施例2の入金搬送機構においても同様である。
実施例1の入金搬送機構を示す斜視図 実施例1の硬貨取扱装置を示す説明図 実施例1の接続部を示す上面図 実施例1の落下孔近傍を示す斜視図 実施例2の入金搬送機構の主要部を示す斜視図
符号の説明
1 硬貨取扱装置
2 入金ホッパ
3 繰出部
4 繰出モータ
5 回転円盤
6 外周ガイド
7 分離ゲート
8 判定通路部
9 ガイド板
10、22 搬送モータ
11、23 搬送ベルト
12、24 搬送路
12a 通過検知センサ
13 判定部
14 リジェクト通路
15 ソレノイド
16 ブレード
17 リジェクト庫
18 選別通路部
19、41 接続部
20 案内板
21 選別ガイド板
25 基準ガイド板
25a 基準面
26 落下孔
27 選別部
28 金種別通路
28a 落下検知センサ
30 一時庫
31 シャッタ
32 シュータ
33 金種別収納庫
34 返却箱
35 出金箱
36 回収カセット
40 導入搬送路
42 開閉検知センサ

Claims (2)

  1. 投入される硬貨を受入れ、これを繰出す繰出部と、
    前記繰出された硬貨の真偽や金種を判定する判定部と、前記繰出部に連結する搬送路と、前記搬送路に所定の間隔で配置された硬貨の通過を検知する通過検知センサとを有する判定通路部と、
    前記判定された硬貨金種選別するための複数の落下孔が設けられた選別ガイド板と、前記選別ガイド板に対向配置され、前記選別ガイド板との間に硬貨を挟持して搬送する搬送ベルトと、前記落下孔から落下する硬貨を検知する落下検知センサとを有する選別通路部と、
    選別後の硬貨を集積する一時庫と、
    硬貨を返却する返却箱と、
    前記選別通路部の前記選別ガイド板と前記搬送ベルトとの開閉を検知する開閉検知センサとを備えた硬貨取扱装置において、
    前記一時庫へ選別後の硬貨を集積する硬貨処理中に、前記通過検知センサによって、前記繰出部と判定通路部とのいずれかの部位に、硬貨を1枚毎に搬送できない障害発生を検知した時は、前記通過検知センサにより前記障害発生を検知した部位を含む上流側の部位の駆動を停止すると共に、前記障害が発生した部位の下流側の部位は現在の処理の終了後に駆動を停止し、その復旧処置の終了後に、前記障害が発生した部位から取り除かれた硬貨を前記繰出部へ受入れて、前記停止していた硬貨処理を再開し、
    前記硬貨処理中に、前記通過検知センサと前記落下検知センサとによって、前記選別通路部における前記障害発生を検知した時は、前記選別通路部を含む上流側の部位駆動を停止し、前記選別通路部の障害の復旧処置中に、前記開閉検知センサが開状態の検知後に閉状態を検知したことによって、前記障害の復旧処置の終了を検知した後に、前記一時庫に集積されている全ての硬貨を前記返却箱に排出することを特徴とする硬貨取扱装置。
  2. 請求項1において、
    前記繰出部と判定通路部とのいずれかの障害の復旧処置中に、前記開閉検知センサが開状態の検知後に閉状態を検知した時は、当該復旧処置の終了後に、前記一時庫に集積されている全ての硬貨を前記返却箱に排出することを特徴とする硬貨取扱装置。
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