JP6601000B2 - 紙幣鑑別装置、自動取引装置、調整治具取付方法、及び調整治具 - Google Patents

紙幣鑑別装置、自動取引装置、調整治具取付方法、及び調整治具 Download PDF

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Description

本発明は、紙幣鑑別装置、自動取引装置、調整治具取付方法、及び調整治具に関する。
に関する。
一般的に、自動取引装置や現金処理機などの紙幣処理機は、処理される紙幣の金種や真贋を鑑別するための紙幣鑑別装置を備えている。紙幣鑑別装置は、紙幣の画像を光学的に検知するイメージセンサや紙幣の磁気反応を検知する磁気センサ等を備え、これらのセンサによって得られた情報に基づいて紙幣の金種や真贋を鑑別するように構成されている。
特許文献1に開示された紙幣鑑別装置は、搬送路に複数の搬送ローラと、紙幣全面の画像を検出できる光学センサと、紙幣全面の磁気情報を検出できる磁気センサが配設されている。この紙幣鑑別装置は、搬送ローラを回転することにより、紙幣を搬送し、光学センサ、及び磁気センサの検出部に対して紙幣を通過させることにより紙幣の情報を取得する。紙幣鑑別装置は、この取得した情報を処理することにより金種判定、真偽判定や、正常損傷分類判定等の処理を行う。
紙幣鑑別装置には、紙幣の様々な情報を検出するために、複数の種類のセンサを実装しており装置のサイズが大きくなってきている。通常装置は上下に分かれており、上下位置決め用の突起物や孔が設けられている。紙幣の情報を取得するセンサは、装置を出荷する前に適切な出力が得られるように校正を行っている。
特開2006−221219号公報
紙幣鑑別装置に取り付けるための校正治具は、上下位置決め用の突起や孔を利用して取り付けている。しかしながら、種々のセンサを取り付ける等により紙幣鑑別装置が大型化した場合、この上下位置決め用の突起や孔は、通常、装置の外周部に存在するため、センサと上下位置決め用の突起や孔との距離が遠くなる。この場合、センサと上下位置決め用の突起や孔との距離が遠いために、校正治具の位置決め精度が悪化してしまう。また、校正治具を大きく作る必要も生じるため、その結果、校正治具(調整治具)に反りが発生し、校正の精度が悪化するという問題があった。
本発明は、装置サイズにかかわらず精度よく調整治具を取り付けることができる紙幣鑑別装置、自動取引装置、調整治具取付方法、及び調整治具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1発明の紙幣鑑別装置は、媒体を照明する線状光源及び受光素子を備え、前記媒体の透過画像を読み取る情報取得手段(62,66)と、前記線状光源と受光素子との間の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイド(34,36)と、を有し、前記搬送ガイドは、前記線状光源が照射する照明光が通過する第1開口部と、該第1開口部の近傍であって、前記媒体の搬送領域外に位置する治具取付部(70A,70B,71A,71B)が形成されていることを特徴とする。また、前記治具取付部は、前記情報取得手段を校正又は検査する調整治具(90)を取り付けることができる。なお、( )内の符号は例示である。
また、第2発明は、媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドと、を有し、前記搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されており、前記治具取付部は、前記情報取得手段の読取面の領域に設けた校正部材と嵌合部とを備えた調整治具が取り付けられ、前記調整治具は、前記嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に弾性部材を設けたことを特徴とする。
また、発明は、媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する第1搬送ガイド、及び第2搬送ガイドとを有した紙幣鑑別装置を調整する調整治具を取り付ける調整治具取付方法であって、前記第1搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されており、前記第1搬送ガイド、及び第2搬送ガイドが離間した状態で、前記治具取付部と前記調整治具の嵌合部とが嵌合される嵌合過程を備えていることを特徴とする。
また、第発明は、媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段を固定すると共に、前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドとを有した紙幣鑑別装置の調整に用いられる調整治具であって、前記搬送ガイドは、前記情報取得手段の対向部近傍に治具取付部が形成されたものであり、前記情報取得手段の対向領域に設けた調整部材と、前記治具取付部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に弾性部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、装置サイズにかかわらず精度よく調整治具を取り付けることができる。
本発明の第1実施形態である紙幣鑑別装置の構成図である。 紙幣鑑別装置の下側搬送ガイドを上方向から見た図である。 紙幣鑑別装置の上側搬送ガイドを下方向から見た図である。 光学検出部の構成図である。 センサ治具基準穴の形状を示す断面図である。 本発明の第1実施形態である光学検出部を調整する調整治具の断面図である。 下側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の断面図である。 調整治具を取り付けた状態における光学検出部付近の拡大図である。 下側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の上面図である。 調整治具取り付け方法を説明するためのフローチャートである。 上側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の断面図である。 上側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の下面図である。 本発明の第1実施形態である自動取引装置の外観図である。 本発明の第1実施形態である紙幣入出金部の構成図である。 本発明の第2実施形態である光学検出部を調整する調整治具の構造図である。 本発明の第3実施形態である自動取引装置の保守用画面の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態である自動取引装置の校正モードのフローチャートである。 本発明の第3実施形態である自動取引装置の校正モードのフローチャートである。 本発明の第3実施形態である自動取引装置の次回取引のフローチャートである。 本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の左側面図である。 本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の下側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の左側面図である。 本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の上側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の左側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
[紙幣鑑別装置の構成]
図1は、本発明の第1実施形態である紙幣鑑別装置の構成図であり、側面から見た断面図でもある。
紙幣鑑別装置18は、直方体形状の鑑別筐体30内において、制御部10の制御に基づいて、ほぼ水平な紙幣搬送面32に沿って、媒体である紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送させるものである。また、紙幣鑑別装置18は、紙幣BLを搬送させながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣BLの金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別すると共に、紙幣のスキュー角度や連鎖等の搬送時走行異常を検出するものである。
紙幣鑑別装置18は、鑑別筐体30と、上側搬送ガイド34と、下側搬送ガイド36と、駆動ローラ38,40,42と、従動ローラ39,41,43と、厚み検出部50と、光学検出部60と、磁気検出部80と、制御部10とを備えている。磁気検出部80、光学検出部60及び厚み検出部50の各モジュールは、前側から後側に向かうように順次配置されている。
鑑別筐体30は、上ユニット30A、及び下ユニット30Bから構成されている。下ユニット30Bは、支軸取付板31Aを介してオープン支軸31が設けられており、上ユニット30Aが開閉自在に取り付けられている。下ユニット30Bは、凸形状の下側開閉嵌合部36Aを設けた下側搬送ガイド36を備えている。一方、上ユニット30Aは、孔形状の上側開閉嵌合部34Aを設けた上側搬送ガイド34を備えている。これにより、鑑別筐体30は、上ユニット30Aが閉じた際に、下側開閉嵌合部36Aの凸部と上側開閉嵌合部34Aの孔部とが嵌合し、左右の位置決めが行われる。
紙幣搬送面32は、駆動ローラ38,40,42と従動ローラ39,41,43との狭持面であると共に、厚み基準ローラ51と厚み検知ローラ52との狭持面でもあり、上側搬送ガイド34及び下側搬送ガイド36の中間点に位置する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、FROM(Flash Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)から構成されており、不揮発性記憶部10AであるFROMに格納されているプログラムを実行する。
図2は、紙幣鑑別装置18の下側搬送ガイド36を上方向から見た図であり、図3は、紙幣鑑別装置18の上側搬送ガイド34を下方向から見た図である。
光学検出部60が配置されている箇所において、下側搬送ガイド36は、開口部36Cが設けられており、上側搬送ガイド34は、開口部34Cが設けられている。つまり、図2は、発光素子66A、導光体66B、及びレンズアレイ66Cが記載されており、図3は、発光素子62A,63A、導光体62B,63B、レンズアレイ62Cが記載されている。
また、上側搬送ガイド34、及び下側搬送ガイド36は、ローラ用の複数の矩形状の開口部、例えば、開口部75,76が設けられている。
図4は、光学検出部の構成図である。
光学検出部60は、上側反射透過モジュール61と下側反射モジュール66とから構成されている。
上側反射透過モジュール61は、上側反射モジュール62と、上側透過発光モジュール63と、上側コンタクトガラス61Aとから構成されている。上側コンタクトガラス61Aは、開口部34Cと略同一形状の透光性媒体であり、開口部34Cに挿入される。つまり、上側コンタクトガラス61Aと上側搬送ガイド34とは、同一面を形成する。なお、上側反射モジュール62と下側反射モジュール66との何れか一方又は双方は、紙幣搬送面32を搬送する紙幣BLの画像情報を取得する情報取得手段として機能する。
上側反射モジュール62は、端部に設けた発光素子62Aと、発光素子62Aが発光した光を搬送方向に対して直交する主走査方向に導光し、導光された光を紙幣搬送面32の上側センサ読取ライン64Aに拡散・照射するための導光体62Bと、紙幣搬送面32で搬送される紙幣BLの表面で反射した線状の光を集光するためのレンズアレイ62Cと、線状に集光された光をシリアル電気信号に変換するための受光素子アレイ62Dとを設けている。つまり、導光体62Bは、発光素子62Aとの協働により、線状光源として機能する。上側反射透過モジュール61は、上側コンタクトガラス61A(図4)の左端部内面に基準濃度板34D(図3)を設けている。基準濃度板34Dは、発光素子62Aの輝度を調整するために、反射率が校正されている。
上側透過発光モジュール63は、発光素子63Aと、発光素子63Aが発光した光を導光し、導光された光を紙幣搬送面32上の下側センサ読取ライン64Bに拡散・照射するための導光体63Bを設けている。上側反射透過モジュール61は電気的な信号処理のための図示せぬ反射透過駆動回路、受光素子の出力受信回路、発光受光制御回路、校正情報記憶回路、制御部10へ情報を転送するための転送回路を備えている。
下側反射モジュール66は、軸方向端部に設けられた発光素子66Aと、発光素子66Aが発光した光を軸方向に導光し、紙幣搬送面32上の下側センサ読取ライン64Bに拡散・照射するための導光体66Bと、紙幣搬送面32を搬送される媒体表面で反射した光束を集光するためのレンズアレイ66Cと、集光した光束を電気信号に変換するための受光素子アレイ66Dと、下側コンタクトガラス66Eとを設けている。下側コンタクトガラス66Eは、開口部36Cと略同一形状の透光性媒体であり、開口部36Cに挿入される。下側反射モジュール66は、下側コンタクトガラス66Eの右端部内面に基準濃度板36D(図2)を設けている。
図4の拡大図において、上側コンタクトガラス61Aの下面が上側反射モジュール62の読取面であり、下側コンタクトガラス66Eの上面が下側反射モジュール66の読取面である。双方の読取面は、紙幣BLが搬送される紙幣搬送面32に対しても平行であり、上側反射モジュール62、及び下側反射モジュール66は、紙幣BLの画像を読み取る。
図3に戻り、上側搬送ガイド34は、上側センサ読取ライン64Aから距離D1離れた位置であって、かつ、左右中心から紙幣BLの長手方向最大サイズDLの1/2よりも長い距離D3(D3>1/2DL)離れた位置に、丸穴形状の上側センサ治具基準穴70A、及び角孔形状の上側センサ治具基準穴70Bを設けている。ここで、治具取付部としての上側センサ治具基準穴70A、及び上側センサ治具基準穴70Bは、その中心でなく端部が上側搬送ガイド34の左右中心から距離D3だけ離れている。
図2に戻り、下側搬送ガイド36は、下側センサ読取ライン64Bから距離D2離れた位置であって、かつ、その左右中心から紙幣BLの長手方向最大サイズDLの1/2よりも長い距離D4(D4>1/2DL)離れた位置に、丸穴形状の下側センサ治具基準穴71A、及び角孔形状の下側センサ治具基準穴71Bを設けている。ここで、治具取付部としての下側センサ治具基準穴71A、及び下側センサ治具基準穴71Bは、その中心でなく端部が下側搬送ガイド36の左右中心から距離D4だけ離れている。
上側センサ読取ライン64Aから距離D1離れた位置、及び下側センサ読取ライン64Bから距離D2離れた位置は、開口部75,76の前後方向中間部、具体的には、前端部75a,76bと後端部75b,76aとの間に位置している。なお、距離D1と距離D2とは短い距離であることが好ましく、開口部34C,36Cと開口部75,76の後端部75b,76aとの間に位置しても構わない。また、距離D1と距離D2とは同一距離であることが好ましく、距離D3と距離D4とは同一距離であることが好ましい。
上側センサ治具基準穴70Aと下側センサ治具基準穴71Aとは同形状であることが好ましく、上側センサ治具基準穴70Bと下側センサ治具基準穴71Bとは同形状であることが好ましい。図では丸孔と角孔とを用いているが、丸孔が正方形の穴、角孔が小判穴であってもよい。
図5は、センサ治具基準穴の形状を示す断面図であり、図5(a)は、上側センサ治具基準穴70Aの断面図であり、図5(b)は、上側センサ治具基準穴70Bの断面図であり、図5(c)は、下側センサ治具基準穴71Aの断面図であり、図5(d)は、下側センサ治具基準穴71Bの断面図である。なお、図5は、上側センサ治具基準穴70A,70B、下側センサ治具基準穴71A,71Bを左側からみている。
上側センサ治具基準穴70A,70Bは上側搬送ガイド34との稜線に斜面70Ac,70Bcを設けている。下側センサ治具基準穴71A,71Bは下側搬送ガイド36との稜線に斜面71Ac,71Bcを設けている。
(調整治具)
図6は、本発明の第1実施形態である光学検出部を調整する調整治具の断面図である。
調整治具90は、光学検出部60を調整(校正や検査)するためのものであり、基準突起部90C,90Dから距離D2だけ離れた位置を中心軸として開口部90Bを有し、開口部全域を覆うように均一な色や様々なパターンが印刷されたシート状の校正シート90Aを設けている。なお、D1=D2であれば、調整治具90は、上側反射モジュール62の調整と下側反射モジュール66の調整とに共通して用いることができる。校正シート90Aに印刷されているパターンは、例えば、光学伝達関数(MTF:Modulation Transfer Function)や分解能を検査するためのテストチャートであり、出荷時からの経時変化を確認するためにも、位置決めは重要である。
調整治具90は、下側センサ治具基準穴71Aとほぼ同じ径の基準突起部90Cと、下側センサ治具基準穴71Bの幅とほぼ同じ径の基準突起部90Dが設けられており、互いに嵌合することにより、下側搬送ガイド36に取り付けることができる。つまり、基準突起部90C,90Dは、治具取付部としての下側センサ治具基準穴71A,71Bと嵌合する嵌合部として機能する。調整治具90は、校正シート90Aの前後に弾性体の弾性部材90Eを複数設けている。
基準突起部90C,90Dは、斜面90Cc,90Dcが形成された先端部90Cc,90Dcを有し、先端部90Cc,90Dcは、斜面70Ac,70Bc,71Ac,71Bc(図5)と当接する。調整治具90は、その下面から校正シート90Aの下面の距離T1(図6)が下側センサ読取ライン64B(つまり、紙幣搬送面32)の高さに一致するように構成されている。
(動作の説明)
光学検出部60は、受光素子、発光素子、部品実装のばらつきを吸収し、安定した検出ができるようにするため、装置の出荷前の検査において、調整治具90を用いて調整される。
図7は、下側反射モジュールを調整するため、調整治具を取り付けた状態における紙幣鑑別装置の断面図であり、図8は、調整治具を取り付けた状態における光学検出部付近の拡大図であり、図9は、紙幣鑑別装置の上面図である。また、図10は、調整治具取り付け方法を説明するためのフローチャートである。なお、図7,11は、図2,3の中心線を通る鉛直面を左側から見たものである。以下、図7,8,9を参照しつつ、図9のフローチャートを用いて、調整治具取り付け方法を説明する。
まず、作業者は、上ユニット30Aを開放し、上側搬送ガイド34と下側搬送ガイド36とを離間状態にする(S1)。そして、作業者は、調整治具90を下側搬送ガイド36に取り付け(S3)、基準突起部90C,90Dと下側センサ治具基準穴71A,71Bとを嵌合状態にする。そして、作業者は、上ユニット30Aを閉じ、上側搬送ガイド34と下側搬送ガイド36とを近接状態にする(S5)。これにより、弾性部材90E(図6)は圧縮変形させられ、押圧力により、調整治具90が下側に押し付けられる。この状態で、制御部10(図1)は、校正処理を実行する。
図8の拡大図において、上側コンタクトガラス61Aの下面、及び下側コンタクトガラス66Eの上面の読取面は、校正シート90Aに対しても平行であり、調整治具90の基準突起部90C,90Dが近傍に位置する。
図11は、上側反射透過モジュールを調整するため調整治具を取り付けた状態における断面図であり、図12は、その状態における下面図である。以下、図11,12を参照しつつ、図9のフローチャートを用いて、調整治具取り付け方法を説明する。
作業者は、再び、上ユニット30Aを開放し、上側搬送ガイド34と下側搬送ガイド36とを離間状態にする(S1)。
今度は、調整治具90を上側搬送ガイド34に取り付け(S3)、基準突起部90C,90Dと治具取付部としての上側センサ治具基準穴70A,70Bとを嵌合させる。作業者は、上ユニット30Aを閉じ、上側搬送ガイド34と下側搬送ガイド36とを近接状態にする(S5)。これにより、弾性部材90E(図6)は圧縮変形され、押圧力により、調整治具90が下側に押し付けられる。この状態で、制御部10(図1)は、校正処理を実行する。
(現金自動取引装置)
図13は、本発明の第1実施形態である自動取引装置の外観図である。
自動取引装置1は、下部に配設された紙幣入出金部16と、紙幣入出金部16に隣接して配設された制御装置9とが本体筐体2の内部に配設され、本体筐体2の前面側に接客部3が設けられている。接客部3は、操作表示部6と取引票口8とカード入出口4と入出金口5とテンキー7とを備える。
操作表示部6は、タッチパネル式のLCD(Liquid Crystal Display)であり、取引に必要な取引画面を表示すると共に、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力する入力部として機能する。カード入出口4は、磁気カードやICカード等の金融カードを挿入する挿入口であり、カード取扱ユニットが内蔵されている。入出金口5は、紙幣BLや硬貨を投入したり、払い出したりする機構部である。テンキー7は、暗証番号等を入力する入力装置である。取引票口8は、取引票を印字する印字装置が内蔵されている。
制御装置9は、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性記憶部に格納されたOS(Operations System)や取引プログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して、CPUが実行することにより、各部を制御する。
(紙幣入出金部)
図14は、本発明の第1実施形態である紙幣入出金部の構成図である。
紙幣入出金部16は、前記した紙幣鑑別装置18、一時保留部20、搬送部24、3個の紙幣収納庫26(26a,26b,26c)、リジェクト庫28、取忘れ回収庫22、及び接客部3を備える。
紙幣入出金部16は、接客部3に投入された紙幣を1枚ずつ分離し、分離された紙幣を紙幣鑑別装置18で鑑別し、鑑別された紙幣を一時保留部20で保留し、取引終了時に、搬送部24が紙幣収納庫26又はリジェクト庫28に繰り出すものである。各部は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣BLを短手方向に搬送する。搬送路は、紙幣鑑別装置18の前側と紙幣入出金部16、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28とを接続するものである。
一時保留部20は、入金時に顧客が紙幣入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、紙幣鑑別装置18で入金可能と鑑別された正常紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する一方、入金不可と鑑別されたリジェクト紙幣を、所謂、後入れ先出しで紙幣入出金部16へ排出する。リジェクト庫28は、紙幣鑑別装置18において破損や汚損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣及び5千円券や2千円券等の還流されない金種の紙幣を格納する。紙幣収納庫26は、収納排出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24に供給するように構成されている。取忘れ回収庫22は、取引時に顧客が紙幣入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する。
(効果の説明)
下側センサ読取ライン64Bと下側センサ治具基準穴71A,71Bの中心との間の距離D2は、短くなっており、調整治具90の基準突起部90C、90Dが71Aと71Bに対してほぼ同じ径となっているため、ガタが少なく精度よくきまる。また、校正シート90Aの中央までの距離がD2になっているので、校正シート90Aは、下側センサ読取ライン64Bに対して精度よく位置決めされる。
上側搬送ガイド34に設けられた上側反射透過モジュール61の上側センサ読取ライン64Aと上側センサ治具基準穴70A,70Bから短い距離D1になっており、調整治具90の基準突起部90C、90Dが71Aと71Bに対してほぼ同じ径となっているため、ガタが少なく精度よくきまる。また、校正シート90Aの中央までの距離がD1になっていることから、校正シート90Aを上側センサ読取ライン64Aに対して精度よく位置決めすることができる。
以上説明した通り、紙幣鑑別装置18の前後方向のサイズが大きくなった場合であっても、上側センサ読取ライン64Aに対して上側センサ治具基準穴70A,70Bを短い距離に配設し、且つ、下側センサ読取ライン64Bに対して下側センサ治具基準穴71A,71Bを短い距離に配設しているため、センサと調整治具90とを精度よく位置決めすることができる。このため、紙幣鑑別装置18は、出荷前のセンサ校正をより精度よく実行することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態の紙幣鑑別装置18は、調整治具90を上側搬送路と下側搬送路との間に介挿したが、下側搬送路の上に調整治具を載置して調整することができる。
図15は、本発明の第2実施形態である光学検出部を調整する調整治具の構造図であり、図15(a)はその平面図であり、図15(b)は断面図である。
調整治具90Bは、治具本体部90Gと、治具カバー90Fと、校正シート取付部90Hと、校正シート取付部90Hに取り付けられた校正シート90Aと、複数のピン90Jとを備える。
治具本体部90Gと治具カバー90Fとは、平面視矩形状であり、互いが複数のピン90Jで固定されている。治具本体部90Gは、中央部に断面視矩形状の凹部が形成されている。
校正シート取付部90Hは、校正シート90Aと上側コンタクトガラス61A、又は下側コンタクトガラス66Eとのギャップを一定にするために設けた4箇所の当接部90Hcと、幅が治具本体部90Gの凹部の幅に一致する矩形板90Haに、校正シート90Aの幅と当接部90Hcを合わせた幅に一致する延在部90Hbが延在したものである。治具カバー90Fは、治具本体部90Gの凹部の幅よりも短く、校正シート取付部90Hの延在部90Hbの幅よりも長い矩形状の開口部が設けられている。治具カバー90Fは、前記した基準突起部90C,90Dが設けられており、基準突起部90C,90Dの位置は、校正シート90Aの短手方向の中心軸からD1=D2の位置である。
弾性部材90Ebは、校正シート取付部90Hと治具本体部90Gの凹部との間に複数設けられており、校正シート取付部90Hを押圧する。この押圧により、弾性部材90Ebは、校正シート取付部90Hの矩形板90Haと治具カバー90Fとが当接するまで、校正シート90Aを治具カバー90Fの表面から突出させようとする。なお、弾性部材90Ebは、校正シート90Aを取り付ける校正シート取付部90Hの裏面側に設けられている。
調整治具90Bは、上側搬送ガイド34又は下側搬送ガイド36に取り付けられることにより、4箇所の当接部90Hcが上側コンタクトガラス61A、又は下側コンタクトガラス66E、又はその近傍に当接する。そして、この当接状態で、紙幣鑑別装置18は、上側反射モジュール62又は下側反射モジュール66の調整を行う。
(第3実施形態)
(現金自動取引装置の構成)
現金自動取引装置1の構成は、紙幣鑑別装置18の構成を含み、前記第1実施形態と同様である。但し、制御装置9は、保守作業時において、図16に示す保守用画面91を操作表示部6に表示させる機能を有している点で相違する。つまり、制御装置9は、操作表示部6を介して、紙幣鑑別装置18の紙幣読み取り手段の状態の確認や、再調整を促す指示、調整治具の取付方法、再調整結果を保守員に提示するように構成されている。
保守用画面91は、取付方法を表示する取付方法表示部91Aと実行中等の状態を示す状態表示部91B、確認・調整を実行するための実行ボタン91C、実行をキャンセルするためのキャンセルボタン91D,作業を終了するための終了ボタン91Eを設けている。
(動作の説明)
自動取引装置の光学検出部60は、長時間稼働することにより、発光素子62A、63A、66A、67Aがそれぞれ異なった劣化をする。また、光学検出部60は、導光体62B,63B,66B,67Bについてもそれぞれ異なった劣化をする。
図17A、図17Bは、本発明の第3実施形態である自動取引装置の調整モードのフローチャートである。
保守作業時において、保守員が操作表示部6に表示される画面を保守用画面91に切り替えると、制御装置9は、調整治具90が上ユニット30A、及び下ユニット30Bの間に挿入された下側反射モジュール校正状態(図7,8,9)にさせるために、調整治具取付方法を示した指示図や指示文章を、取付方法表示部91A部に表示させる(S10)。保守員は、表示された指示図に従い、調整治具90を上ユニット30A、及び下ユニット30Bの間に挿入する。
S10の後、制御装置9は、操作表示部6の実行ボタン91C(図16)が押下されたか否か判定する(S12)。実行ボタン91Cの押下が無ければ、制御装置9は、S12の判定を繰り返す(S12で非押下)。保守員が実行ボタン91Cを押下すると(S12で押下)、制御装置9は、制御部10を介して、下側反射モジュール66に調整治具90の校正シート90Aの反射画像を取得させる(S14)。その後、制御装置9は、制御部10を介して、上側透過発光モジュール63の発光素子63Aを発光させ(S16)、調整治具90の校正シート90Aの透過画像を取得する。
制御装置9は、校正時に取得した反射画像や透過画像と、出荷時に取得した校正シート90Aの反射画像や透過画像とを対比し、画像判定する(S18)。これにより、制御装置9は、下側反射モジュール66や上側透過発光モジュール63の良否を判別する。出荷時の反射画像や透過画像と校正時の反射画像や透過画像とで、同一領域で部分的な出力低下が存在する場合(S18で部分的変化)、制御装置9は、上側コンタクトガラス61A、及び下側コンタクトガラス66Eの清掃指示を保守用画面91の状態表示部91Bに表示させる(S20)。
また、出力バランスが全体的に変化している場合は(S18で全体的変化)、制御装置9は、下側反射モジュール66により取得された画像データの各々の画素において、出荷時に取得した校正シート90Aの出力値と保守作業時に取得した校正シート90Aの出力値との比率を計算する(S22)。制御装置9は、比率の演算値を下側反射モジュール66の校正情報として、不揮発性記憶部10A(図1)に格納し(S24)、保守用画面91の91Bに下側反射モジュール66の確認・調整終了の結果を保守用画面91に表示させる(S25)。
制御装置9は、調整治具90を上側反射モジュール調整状態(図11,図12)にさせるために調整治具取付方法を示す指示図や指示文章を、取付方法表示部91Aに表示させる(S26)。保守員は指示図に従い、調整治具90を上側搬送ガイド34に取り付ける。S26の後、制御装置9は、操作表示部6の実行ボタン91C(図16)が押下されたか否か判定する(S28)。実行ボタン91Cの押下が無ければ、制御装置9は、S12の判定を繰り返す(S28で非押下)。一方、保守員が操作表示部6の実行ボタン91Cを押下すると(S28で押下)、制御装置9は、制御部10を介して、上側反射モジュール62に調整治具90の校正シート90Aの反射画像を取得させる(S30)。
制御装置9は、校正時に取得した校正シート90Aの反射画像と、出荷時に取得した校正シート90Aの反射画像とを対比することにより、上側反射モジュール62の状態を画像判定する(S32)。校正時の反射画像と出荷時の反射画像とで、同一領域で部分的な出力低下がある場合は(S32で部分的変化)、制御装置9は、上側コンタクトガラス61A、及び下側コンタクトガラス66Eの清掃指示を保守用画面91の状態表示部91Bに表示させる(S34)。
また、全体的に出力バランスが変化している場合は(S32で全体的変化)、制御装置9は、上側反射モジュール62により取得された画像データの各々の画素において、装置出荷時に取得した校正シート90Aの出力値と保守作業時に取得した校正シート90Aの出力値との比率を計算する(S36)。制御装置9は、比率の計算値を上側反射モジュール62の校正情報として、不揮発性記憶部10A(図1)に格納し(S38)、保守用画面91の91Bに上側反射モジュール62の確認・校正終了の結果を保守用画面91に表示させる(S40)。
図18は、本発明の第3実施形態である自動取引装置の次回取引のフローチャートである。
次回取引する際は、制御部10は、上側反射透過モジュール61、及び下側反射モジュール66から画像データを取得する(S50)。S50の後、制御部10は、不揮発性記憶部10Aから、補正データである比率を取得する(S52)。S52の後、制御部10は、上側反射透過モジュール61にて取得した画像データに対して、不揮発性記憶部10Aに格納された比率を乗算して補正する(S54)。同様に、制御部10は、下側反射モジュール66にて取得した画像データに対して、不揮発性記憶部10Aに格納された比率を乗算して補正する。
(効果の説明)
以上説明したように、制御装置9は、保守用画面91の取付方法表示部91Aに、調整治具取付方法を示した指示図や指示文章を表示させるように構成されており、かつ、上側搬送ガイド34は、上側センサ治具基準穴70A,70Bを設けている。このため、保守員は調整治具90を容易に上側反射透過モジュール61に対して精度よく取り付けることができる。同様に、制御装置9は、保守用画面91の取付方法表示部91Aに、指示図や指示文章を表示させるように構成されており、かつ、下側搬送ガイド36は、下側センサ治具基準穴71A,71Bを設けている。このため、保守員は、調整治具90を容易に下側反射モジュール66に対して精度よく取り付けることができる。
また、制御装置9は、装置出荷時に取得した校正シート90Aの出力値と保守作業時に取得した校正シート90Aの出力値との比率を演算し、比率の演算結果を校正情報として、不揮発性記憶部10A(図1)に記憶する。そして、制御部10は、次に取引する際は、取得した画像データに対して、不揮発性記憶部10Aに記憶された比率を乗算して補正する。自動取引装置1は、この確認・校正モードを行うことにより、装置稼働状態において、センサの状態や再校正を容易に実行することができ、センサ劣化による不具合を事前に解消することができる。
(第4実施形態)
(現金自動取引装置の構成)
現金自動取引装置1の構成は、前記第3実施形態と同様である。しかしながら、紙幣鑑別装置18bは、調整治具90が取り付けられたか否かを検出する検知部を設けている点で前記第3実施形態と相違する。
図19は、本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の左側面図であり、図20は、本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の下側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の左側面図であり、図21は、本発明の第4実施形態である紙幣鑑別装置の上側反射モジュール校正状態における紙幣鑑別装置の左側面図である。
上側治具検知部93A、及び下側治具検知部93Bは、調整治具90の基準突起部90C,90Dの近接を検知する近接センサである。上側治具検知部93Aは、上側反射モジュール62を校正するために、調整治具90の基準突起部90C,90D(図6)と上側センサ治具基準穴70A,70B(図12)とが嵌合したときに、検出信号を制御部10に送信する。
下側治具検知部93Bは、下側反射モジュール66を校正するために、調整治具90の基準突起部90C,90D(図6)と下側センサ治具基準穴71A,71B(図9)とが嵌合したときに、検出信号を制御部10に送信する。そして、制御部10は、受信した検出信号を制御装置9に送信する。
(動作の説明)
保守員が調整治具90を下側搬送ガイド36に取り付けることにより、調整治具90の基準突起部90C,90Dが下側治具検知部93Bと近接する。これにより、下側治具検知部93Bが検出結果を制御部10に送信する。また、保守員が調整治具90を上側搬送ガイド34に取り付けることにより、調整治具90の基準突起部90C,90Dが上側治具検知部93Aと近接し、上側治具検知部93Aが検出結果を制御部10に送信する。制御装置9は、これらの検出信号を制御部10から受信すると、調整治具90が取り付けられたと判断し、保守用画面91の実行ボタン91Cを押下できる状態にする。
(効果の説明)
以上説明した通り、本実施形態の紙幣鑑別装置18は、上側治具検知部93A、及び下側治具検知部93Bと、調整治具90との取付状態を検出することができる。これにより、作業者は、自動取引装置1の保守作業の作業ミスを防止することができ、ミスなくセンサの状態の確認や再調整を容易に実行することができる。つまり、紙幣鑑別装置18は、センサ劣化による不具合を事前に解消することができる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態の上側センサ治具基準穴70A,70B、及び下側センサ治具基準穴71A,71Bは、貫通孔の形態であったが、貫通していない溝形状や凹形状であってもよい。紙幣鑑別装置18は、上側センサ治具基準穴70A,70Bや下側センサ治具基準穴71A、71Bが貫通孔の場合について説明したが、下側センサ治具基準穴71A,71Bを凸部とし、上ユニット30Aが閉じた際に該凸部が上側センサ治具基準穴70A,70Bに嵌合するようにしてもよい。この場合、上側センサ治具基準穴70A,70B、及び下側センサ治具基準穴71A,71Bは、下側開閉嵌合部36Aの役割を持つことになる。
(2)前記各実施形態は、光学検出部60について説明したが、校正するセンサは磁気検出部80や、厚み検出部50であってもよい。特に、磁気検出部80は、紙幣搬送面32と、磁気抵抗素子(図示せず)とのとの間の間隔が狭く、位置ズレによる出力変動が大きいので、校正シート90を精度よく取り付けることは好ましい。
1 自動取引装置
2 本体筐体
3 接客部
4 カード入出口
5 入出金口
6 操作表示部
7 テンキー
8 取引票口
9 制御装置
10 制御部
10A 不揮発性記憶部
16 紙幣入出金部
18 紙幣鑑別装置
20 一時保留部
22 取忘れ回収庫
24 搬送部
26 紙幣収納庫
28 リジェクト庫
30 鑑別筐体
30A 上ユニット
30B 下ユニット
31 オープン支軸
31A 支軸取付板
32 紙幣搬送面
34 上側搬送ガイド
34A 上側開閉嵌合部
34C 開口部(第1開口部)
34D 基準濃度板
36 下側搬送ガイド
36A 下側開閉嵌合部
36C 開口部(第1開口部)
36D 基準濃度板
38,40,42 駆動ローラ
39,41,43 従動ローラ
50 厚み検出部
51 厚み基準ローラ
52 厚み検知ローラ
60 光学検出部
61 上側反射透過モジュール
61A 上側コンタクトガラス
62 上側反射モジュール(情報取得手段)
62A 発光素子
62B 導光体(線状光源)
62C レンズアレイ
62D 受光素子アレイ
63 上側透過発光モジュール
63A 発光素子
63B 導光体
64A 上側センサ読取ライン
64B 下側センサ読取ライン
66 下側反射モジュール(情報取得手段)
66A 発光素子
66B 導光体(線状光源)
66C レンズアレイ
66D 受光素子アレイ
66E 下側コンタクトガラス
70A,70B 上側センサ治具基準穴(治具取付部)
70Ac,70Bc 斜面
71A,71B 下側センサ治具基準穴(治具取付部)
71Ac,71Bc 斜面
75,76 開口部(第2開口部)
75a 前端部(搬送方向遠方側端部)
76b 前端部(搬送方向近傍側端部)
75b 後端部(搬送方向近傍側端部)
76a 後端部(搬送方向遠方側端部)
80 磁気検出部
90,90a,90b 調整治具
90A 校正シート
90B 開口部
90C,90D 基準突起部(嵌合部)
90E,90Eb 弾性部材
90F 治具カバー
90G 治具本体部
90H 校正シート取付部
90J ピン
91 保守用画面
91A 取付方法表示部
91B 状態表示部
91C 実行ボタン
91D キャンセルボタン
91E 終了ボタン
93A 上側治具検知部
93B 下側治具検知部
BL 紙幣(媒体)

Claims (9)

  1. 媒体を照明する線状光源及び受光素子を備え、前記媒体の透過画像を読み取る情報取得手段と、
    前記線状光源と受光素子との間の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドと、
    を有し、
    前記搬送ガイドは、前記線状光源が照射する照明光が通過する第1開口部と、該第1開口部の近傍であって、前記媒体の搬送領域外に位置する治具取付部が形成されてい
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  2. 請求項1に記載の紙幣鑑別装置であって、
    前記搬送ガイドには、前記第1開口部に隣接して、搬送ローラが配設される第2開口部がさらに形成されており、
    前記治具取付部は、前記第1開口部と前記第2開口部の搬送方向遠方側端部との間に形成されている
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  3. 請求項2に記載の紙幣鑑別装置であって、
    前記治具取付部は、前記第1開口部と前記第2開口部の搬送方向の中心位置との間に形成されている
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  4. 媒体から情報を読み取る情報取得手段と、
    前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドと、
    を有し、
    前記搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されており、
    前記治具取付部は、前記情報取得手段の読取面の領域に設けた校正部材と嵌合部とを備えた調整治具が取り付けられ、
    前記調整治具は、前記嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に弾性部材を設けた
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の紙幣鑑別装置であって、
    前記治具取付部は、複数設けられ、
    複数の前記治具取付部は、各々形状が異なる
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  6. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の紙幣鑑別装置であって、
    前記治具取付部は、前記情報取得手段を校正又は検査する調整治具が取り付けられる
    ことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  7. 媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドとを備える紙幣鑑別装置と、
    前記紙幣鑑別装置を制御する制御装置と、
    を備える自動取引装置であって、
    前記搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されるものであり、
    前記制御装置は、前記情報取得手段の読取面の領域に設けた校正部材と嵌合部とを備えた調整治具と、該嵌合部と前記治具取付部との嵌合を支援する支援画像を表示部に表示させるものであり、
    前記調整治具は、前記嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に弾性部材を設けた
    ことを特徴とする自動取引装置。
  8. 媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する第1搬送ガイド、及び第2搬送ガイドとを有した紙幣鑑別装置を調整する調整治具を取り付ける調整治具取付方法であって、
    前記第1搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されており、
    前記調整治具は、嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に設けた弾性部材とを備えており、
    前記第1搬送ガイド、及び第2搬送ガイドが離間した状態で、前記治具取付部と前記嵌合部とが嵌合される嵌合過程と、
    前記嵌合過程の後、前記第1搬送ガイド、及び第2搬送ガイドが近接させられる近接過程とを備え、
    前記弾性部材が前記第2搬送ガイドの搬送面で圧縮変形させられる
    ことを特徴とする調整治具取付方法。
  9. 媒体から情報を読み取る情報取得手段と、前記情報取得手段の読取面に対して略平行に前記媒体を搬送する搬送路を形成する搬送ガイドとを有した紙幣鑑別装置の調整に用いられる調整治具であって、
    前記搬送ガイドは、前記情報取得手段の前記読取面の近傍に治具取付部が形成されたものであり、
    前記情報取得手段の対向領域に設けた調整部材と、前記治具取付部に嵌合する嵌合部と
    前記嵌合部を取り付けた取付面の裏面側に弾性部材と
    を備えたことを特徴とする調整治具。
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