JP6825418B2 - 紙葉類鑑別装置、及び、当該紙葉類鑑別装置を有する自動取引装置 - Google Patents
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Description
また、第3発明は、紙葉類鑑別装置であって、紙葉類に対して光を照射する第一光源及び第二光源と、前記第一光源から照射された光が前記紙葉類で反射した反射光を受光する受光センサと、前記第一光源と前記第二光源と前記受光センサとを保持するフレームと、を備え、前記フレームは、熱可塑性を有する樹脂材で作成されたものであり、かつ、前記第一光源と前記第二光源との間に遮光壁を有しており、前記遮光壁の壁面の一部には、1乃至複数の開口部が形成されており、前記開口部は、前記遮光壁を形成する部材とは異なり、かつ、遮光性を有する閉塞部材により塞がれている構成とする。
本実施形態は、フレームの小型化を実現することにより、実装装置の小型化を実現する紙葉類鑑別装置を提供することを意図している。さらに、本実施形態は、以下に説明するように、フレームの小型化を実現することにより、搬送手段のピッチの短縮化を実現する紙葉類鑑別装置を提供することも意図している。
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る自動取引装置(ATM)1の構成につき説明する。図1は、本実施形態1に係る自動取引装置1の概略構成を示す構成図である。ここでは、本実施形態1に係る紙葉類鑑別装置5を実装する実装装置が、金融機関や流通機関等で利用されている自動取引装置1であるものとして説明する。自動取引装置1は、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う装置である。
入出金部2は、紙葉類(紙幣)を入金したり出金したりする部位である。
搬送路3は、紙葉類(紙幣)が搬送される通路である。
搬送部4は、紙葉類(紙幣)を搬送する機構である。
紙葉類鑑別装置5は、紙葉類(紙幣)を鑑別する鑑別部として機能する装置である。
一時保留部6は、紙葉類(紙幣)を一時的に保留する部位である。
リジェクトカセット7は、再流用が不能な紙葉類(紙幣)を収容するカセットである。
紙幣カセット8は、再流用が可能な紙葉類(紙幣)を収容するカセットである。
本発明は、紙葉類鑑別装置5で用いられている光学センサ14(図2〜図8参照)のフレーム21の構造に特徴がある。そこで、以下、図2を参照して、紙葉類鑑別装置5の概略構成を説明し、その後に、図3〜図8を参照して、光学センサ14のフレーム21の具体的な構成について説明する。
搬送ローラ12は、鑑別対象の紙葉類である紙幣BLの搬送手段である。紙葉類鑑別装置5は、搬送路3の上方と下方とに複数の搬送ローラ12を配置している。
磁気センサ13は、紙幣BLに埋め込まれた磁気情報を検知するセンサである。
光学センサ14a,14bは、紙幣BLの画像情報を検知するセンサである。光学センサ14aは、搬送路3の上方に配置され、一方、光学センサ14bは、搬送路3の下方に配置されている。以下、光学センサ14a,14bを総称する場合に単に「光学センサ14」と称する。
厚みセンサ15は、紙幣BLの厚みを検知するセンサである。
制御部16は、各構成要素の動作を制御する機能手段である。
レンズアレイ23は、コンタクトガラス41に対して垂直な配置関係になるように、紙幣BLの搬送方向において、反射用光源22aと反射用光源22bとの中間の位置に配置されている。
受光センサ24aは、受光センサ基板24に実装されている。その受光センサ基板24は、反射用光源22a,22bに対して搬送路3から離間する側の位置に配置されている。例えば、光学センサ14aでは、受光センサ基板24は、反射用光源22a,22bの上方に配置されている。受光センサ24aは、搬送路3の方向に向けて配置されている。
透過用光源25は、対向配置された光学センサ14のレンズアレイ23に対向するように、紙幣BLの搬送方向において、反射用光源22a,22bに対してずらされて配置されている。例えば、光学センサ14aでは、透過用光源25は、反射用光源22a,22bの前方に配置されている。
コンタクトガラス41は、フレーム21における搬送路3に臨む側の面を覆うように配置されている。例えば、光学センサ14aでは、コンタクトガラス41は、フレーム21の下面を覆うように配置されている。
例えば、搬送路3の上方に配置された光学センサ14aでは、反射用光源22a,22bから光が照射される。すると、その光(照射光)は、屈折しながらコンタクトガラス41を透過して、搬送路3に入る。そして、紙幣BLが搬送路3を通過すると、その光(照射光)は、紙幣BLの表面で反射し、反射光としてコンタクトガラス41に入る。この後、反射光は、コンタクトガラス41を透過してレンズアレイ23に入り、そのレンズアレイ23を透過して受光センサ24aに入る。これにより、光学センサ14aは、紙幣BLの表面を反射した紙幣BLの反射画像情報を取得する。
光学センサ14は、光学センサ14aと光学センサ14bとで同様の動作を行う。
光学センサ14は、光学センサ14aと光学センサ14bとで同様の動作を行う。
本実施形態1に係る紙葉類鑑別装置5の光学センサ14では、レンズアレイ23と受光センサ24a(厳密には、受光センサ24aが実装されている受光センサ基板24)とがフレーム21に固定されている。フレーム21には、反射用光源22(22a,22b)から照射された光と透過用光源25から照射された光とが混成して意図せぬ迷光として受光センサ24aに入ることを防止するために、遮光壁27が設けられる。その遮光壁27には、1乃至複数の開口部28が形成されている。
実施形態1に係る紙葉類鑑別装置5(図5参照)のフレーム21は、遮光壁27に開口部28が形成されており、遮光壁27を形成する部材とは異なる閉塞部材51で開口部28を塞く構造になっている。
これに対し、本実施形態2では、フレーム21の遮光壁27がインサート部品と樹脂材とを一体化した構造になっている紙葉類鑑別装置5Aを提供する。
図9(a)に示すように、まず、型枠61,62内の遮光壁27の一部となる位置63に閉塞部材としてのインサート部品52をセットする(図10のS110)。次に、上側の型枠61と下側の型枠62とを接合して(図10のS120)、型枠61,62に樹脂材71を充填する(図10のS130)。これにより、図9(b)に示すように、フレーム21Aが成型される(図10のS140)。
図11(a)は、アンカー部56を有するインサート部品52aの構成を示している。アンカー部56は、遮光壁27と係合する部位である。アンカー部56は、上方から見た場合に、厚み方向の辺を「>」状に屈曲させた形状になっている。アンカー部56は、遮光壁27の壁面に対して垂直な方向にインサート部品52aが倒れる(回動する)ことを防止している。
図11(b)は、アンカー部57を有するインサート部品52bの構成を示している。アンカー部57は、遮光壁27と係合する部位である。アンカー部57は、上方から見た場合に、厚み方向の辺の中央付近に、厚み方向の辺から垂直方向に突出する平板状の突起部を備えた形状になっている。アンカー部57は、遮光壁27の壁面に対して垂直な方向にインサート部品52bが倒れる(回動する)ことを防止している。
図12(a)に示すように、アンカー部56cは、上方から見た場合に、インサート部品52aのアンカー部56(図11(a)参照)と同様に、厚み方向の辺を「>」状に屈曲させた形状になっている。
図12(b)に示すように、アンカー部56cは、側面方向から見た場合に、高さ方向の略中央付近に、「コ」状の溝型のアンカー部58を備えた形状になっている。アンカー部58は、インサート部品52cが上下方向に引き抜かれることを防止している。
しかも、本実施形態2に係る紙葉類鑑別装置5Aによれば、実施形態1に係る紙葉類鑑別装置5に比べて、インサート部品52が遮光壁27と一体化しているため、遮光壁27の強度を向上させることができる。
2 入出金部
3 搬送路
4 搬送部
5 鑑別部(紙葉類鑑別装置)
6 一時保留部
7 リジェクトカセット
8 紙幣カセット
11(11L,11U) 搬送ガイド
12 搬送ローラ
13 磁気センサ
14(14a,14b) 光学センサ
15 厚みセンサ
16 制御部
21 フレーム
22(22a,22b) 反射用光源
23 レンズアレイ
24 受光センサ基板
24a 受光センサ
25 透過用光源
26 仕切り板
26h 開口部
27 遮光壁
28(28a,28b,28c) 開口部
29 溝
32 反射用光源収容部
34 受光センサ収容部
35 透過用光源収容部
41 コンタクトガラス
42a,42b LED基板
51(51a,51b,51c) 閉塞部材(遮光テープ)
52,52a,52b,52c 閉塞部材(インサート部品)
56,56c,57,58 アンカー部
61,62 型枠
63 取付部
71 樹脂材
BL 紙幣(紙葉類)
W1 幅
W2 ピッチ
Claims (7)
- 紙葉類に対して光を照射する反射用光源及び透過用光源と、
前記反射用光源から照射された光が前記紙葉類で反射した反射光を受光する受光センサと、
前記反射用光源と前記透過用光源と前記受光センサとを保持するフレームと、を備え、
前記フレームは、樹脂材の射出成型で作成されたものであり、かつ、前記反射用光源と前記透過用光源との間に遮光壁を有しており、
前記遮光壁の壁面の一部には、1乃至複数の開口部が形成されており、
前記開口部は、前記遮光壁を形成する部材とは異なり、かつ、遮光性を有する閉塞部材により塞がれている
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 紙葉類に対して光を照射する反射用光源及び透過用光源と、
前記反射用光源から照射された光が前記紙葉類で反射した反射光を受光する受光センサと、
前記反射用光源と前記透過用光源と前記受光センサとを保持するフレームと、を備え、
前記フレームは、前記反射用光源と前記透過用光源との間に遮光壁を有しており、
前記遮光壁は、樹脂材とインサート部品とが一体に成型されており、
前記インサート部品は、遮光性を有するものであり、かつ、前記遮光壁に埋没しない状態で前記遮光壁の一部を構成している
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 請求項2に記載の紙葉類鑑別装置において、
前記フレームは、型枠内の前記遮光壁の一部となる位置に前記インサート部品を配置した状態で前記樹脂材を前記型枠に充填したインサート成型によって、形成されている
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の紙葉類鑑別装置において、
前記インサート部品は、前記遮光壁の厚みと略同等の厚みの平板の形状を呈している
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の紙葉類鑑別装置において、
前記インサート部品は、前記遮光壁と係合するアンカー部を備えている
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 紙葉類に対して光を照射する第一光源及び第二光源と、
前記第一光源から照射された光が前記紙葉類で反射した反射光を受光する受光センサと、
前記第一光源と前記第二光源と前記受光センサとを保持するフレームと、を備え、
前記フレームは、熱可塑性を有する樹脂材で作成されたものであり、かつ、前記第一光源と前記第二光源との間に遮光壁を有しており、
前記遮光壁の壁面の一部には、1乃至複数の開口部が形成されており、
前記開口部は、前記遮光壁を形成する部材とは異なり、かつ、遮光性を有する閉塞部材により塞がれている
ことを特徴とする紙葉類鑑別装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の紙葉類鑑別装置を有する
ことを特徴とする自動取引装置。
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JP2017032767A JP6825418B2 (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 紙葉類鑑別装置、及び、当該紙葉類鑑別装置を有する自動取引装置 |
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