JP5184108B2 - 紙幣処理機 - Google Patents

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この発明は、入金した紙幣を金種別に仕分けして収納可能であるとともに収納された紙幣を出金可能な紙幣処理機に関するものである。
従来から、紙幣の入出金が可能な紙幣処理機にあっては、入金された紙幣を、搬送路を介して搬送し、その途中に設けられた識別部で紙幣の真偽、正損、および金種を識別して、この識別結果に基づいて金種別の還流庫やリジェクト庫などにそれぞれ搬送するようになっている。また、上記紙幣処理機では、出金要求があった場合、この出金要求にしたがって要求された金額の紙幣を還流庫から出金して搬送路を介して入金時とは逆方向に搬送し出金口に出金させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−004684号公報
ところで、上述の紙幣処理機は、金種別の還流庫が紙幣で満杯状態になりこれ以上紙幣を収納できない場合に、一般に、識別部で識別した紙幣を逆方向に搬送して回収庫に収納させるように設定されている。つまり、紙幣で満杯状態となっている還流庫に搬送する紙幣が識別部で識別されるたびに、この搬送されてきた紙幣を搬送路の搬送方向を逆転させて回収庫に搬送する搬送制御を行うこととなる。そのため、特定の還流庫が紙幣で満杯状態となっている場合、入金されて識別部で識別された紙幣が回収庫に収納されるまで還流庫への次の紙幣の搬送が中断されてしまい、入金処理が終了するまでに時間がかかってしまうという課題がある。
そこで、この発明は、入金処理にかかる時間を短縮可能な紙幣処理機を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、紙幣(例えば、実施の形態における紙幣S)の入金を受付ける入金口(例えば、実施の形態における入金口32)と、該入金口に入金された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す入金繰り出し部(例えば、実施の形態における入金部15)と、該入金繰り出し部から繰り出された紙幣を搬送する搬送部(例えば、実施の形態における搬送部37)と、該搬送部に設けられて紙幣の真偽及び金種を識別計数する識別部(例えば、実施の形態における入金識別部47)と、前記入金繰り出し部から繰り出され前記搬送部により正転搬送される紙幣を前記識別部の識別後に受け入れて収納する収納部(例えば、実施の形態における収納部20b〜22b)と、該収納部に収納された紙幣を前記搬送部による逆転搬送で一括回収する回収庫(例えば、実施の形態における回収庫17)と、前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量に達したことを検出する収納量検出手段(例えば、実施の形態における制御部50)とを備え、該収納量検出手段により前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量に達したことが検出された場合、前記搬送部による正転搬送中に当該収納量が所定量に達したことが検出された収納部に収納される金種の紙幣が前記識別部で識別されると、前記搬送部による前記逆転搬送で、当該紙幣を前記回収庫に搬送し続いて当該収納量が所定量に達したことが検出された収納部に既に収納されている紙幣のうち所定枚数の紙幣を前記回収庫に搬送して収納させることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記識別部により計数されて前記収納部に収納された紙幣の枚数を記憶する記憶手段(例えば、実施の形態における記憶部51)を備え、前記収納量検出手段は、前記記憶手段に記憶されている紙幣の枚数と、前記識別部により計数されて前記収納部に収納されていない紙幣の枚数とに基づいて、前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量になったことを検出するセンサを備え、前記収納量検出手段は、前記センサの検出結果に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量になったことを検出するセンサと、前記識別部により計数されて前記収納部に収納された紙幣の枚数を記憶する記憶手段とを備え、前記収納量検出手段は、前記記憶手段に記憶されている紙幣の枚数および前記識別部により計数されて前記収納部に収納されていない紙幣の枚数に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定すると共に、前記センサの検出結果に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明において、前記収納部が、前記識別部で計数されて入金が確定される前の紙幣を一時的に貯留する一時貯留部を備える収納庫に設けられ、該収納庫は、前記収納部と前記一時貯留部との間に紙幣が積み重ねられる方向に変位可能な仕切部(例えば、実施の形態における棒板23)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、入金口に入金された紙幣が、入金繰り出し部により一枚ずつ分離されて、識別部によって真偽及び金種が識別計数されたのち、搬送部により収納部に搬送されることとなるが、収納量検出手段により収納部の紙幣の収納量が所定量に達したことが検出され、識別部で、例えば収納量が所定量に達したことが検出された収納部に収納される金種の紙幣が識別されると、搬送部による搬送方向を逆転させてこの紙幣を回収庫に搬送するとともに、既に収納部に収納されている紙幣を所定枚数回収庫に搬送する搬送制御を行うことで、所定量に達していた収納部の収納量を所定量よりも少なくすることができるため、再度所定量に達するまで、回収庫に紙幣を搬送する搬送制御を行う必要がなくなる。したがって、従来のように満杯となった収納部に収納される金種の紙幣が識別部で識別された場合に、その都度、搬送部の搬送方向を逆転させて当該紙幣を回収庫に搬送する場合と比較して、入金処理にかかる時間を大幅に短縮することができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、記憶手段に記憶されている紙幣の枚数と、識別部により計数されて未だ収納部に収納されていない紙幣の枚数とに基づいて、より具体的には、これら記憶手段に記憶されている紙幣の枚数と識別部により計数されて未だ収納部に収納されていない紙幣の枚数との合計枚数を所定枚数と比較して合計枚数が所定枚数に達している場合に、収納部の収納量が所定量に達して満杯状態であると判別することができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、収納部の紙幣の収納量が、満杯状態あるいはその直前の収納量である所定量に達したことをセンサにより検出することができるため、このセンサの検出結果に基づいて、収納量検出手段で紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することができる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、記憶手段に記憶されている紙幣の枚数および識別部により計数されて収納部に収納されていない紙幣の枚数に基づいて紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定するとともに、センサの検出結果に基づいて紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することで、いずれか一方の判定系統が機能しない場合であっても他方の判定系統で収納部の収納状態を判定することができるため、収納量検出手段による紙幣の収納量の判定処理の信頼性を向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、請求項1乃至4の効果に加え、収納部と一時貯留部とが仕切部によって仕切られた収納庫を設けて、仕切部を紙幣が積み重ねられる方向に紙幣の収納量に応じて変位可能としたことで、収納部の収納容量を必要に応じて変化させることができる。
本発明の一実施形態の紙幣処理機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の紙幣処理機11は例えばPOSレジの周りに図示略の硬貨入出金機とともに置かれて売上金の入金および釣銭の出金を行うものであり、図1に示すように、略直方体形状の筐体12を有している。この筐体12は、最も短い辺部12aを高さ方向に、次に短い中間長さの辺部12bを幅方向(左右方向)に、最も長い辺部12cを奥行き方向に配して設置され使用される。これにより、筐体12は、最も操作者側にあって操作者と対向する前面(一側面)12Aが最も短い辺部12aと中間長さの辺部12bとで囲まれた横長となり、また、上面12Bが中間長さの辺部12bと最も長い辺部12cとで囲まれる。なお、以下の説明で用いる高さ方向、幅方向および奥行き方向は、特に記載のない限り、筐体12における高さ方向、幅方向および奥行き方向を示す。
前記筐体12内には、図2にも示すように、奥行き方向に沿って前面12A側から順に、機外から紙幣Sが投入される上方に開口可能な入金部15、機外へ取出可能となるように紙幣Sが機内から繰り出される上方に開口可能な出金部16、入金部15からの紙幣Sおよび後述する複数の還流庫20〜22からの紙幣Sを収納可能な着脱式の回収庫17、出金リジェクト紙幣を収納する着脱不可な出金リジェクト庫18、紙幣Sを収納するとともに収納した紙幣Sを出金部16に出金させる複数具体的には三つの着脱不可な還流庫20、還流庫21、還流庫22が配設されている。
ここで、前面12A側の入金部15、出金部16および回収庫17を一纏まりの第1の構成群25とし、前面12Aとは反対側の出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22を一纏まりの第2の構成群26とする。これにより、第1の構成群25は、入金部15、出金部16および回収庫17がこの順に並べられ、しかも回収庫17が最も第2の構成群26側に設けられることになり、第2の構成群26は、出金リジェクト庫18が最も第1の構成群25側に設けられていることになる。
なお、第1の構成群25の入金部15、出金部16および回収庫17は一つのユニット28とされて、筐体12から着脱可能となっている。ここで、図1に示すように、筐体12のうち、前面12Aを構成する部分から上面12B側の入金部15および出金部16を覆う部分までが、錠29が別体のキーで操作されることにより開閉可能な蓋部30とされており、この蓋部30が開放されてユニット28が筐体12に対し着脱される。さらに、回収庫17は、ユニット28からも着脱可能であり、蓋部30が開放されてユニット28に対し着脱される。なお、蓋部30には、上面12Bを構成する部分に、前面12A側から順に、入金部15へ紙幣Sを投入するための入金口32、出金部16から紙幣Sを取出可能に突出させるための出金口33、操作入力が行われるとともに操作者に対する表示を行う操作表示部34が設けられている。さらに、メンテナンス等のために蓋部30を開いた状態で筐体12内のすべての機構部が手前に引き出し可能となっている。蓋部30の前面12Aを構成する部分には、上記した錠29に加えて電源スイッチ35が設けられている。
上記した入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22は、いずれも前面12Aと同様に幅方向に長い横長の形状をなしており、すべて、互いの幅方向および高さ方向の位置を合わせるとともに、短辺方向を高さ方向に沿わせ長辺方向を幅方向に沿わせた立位状態で紙幣Sを受け入れるようになっている。つまり、これらの入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22は、受け入れた紙幣Sの厚さ方向が同方向となるようにして該方向(奥行き方向と一致)に並設されている。
上記した入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22は、筐体12内の幅方向における一側に寄せて設けられており、これにより筐体12の幅方向逆側に形成されるスペースに、これら入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22を接続させて紙幣Sのやり取りを行う搬送部37が配設されている。つまり、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20、還流庫21および還流庫22の並設方向である奥行き方向に対し直交する方向である幅方向の一側のみに搬送部37が配設されている。なお、この搬送部37は図3に示す駆動系52が制御部50で制御されることで正逆回転するものであり、紙幣Sを常に長辺方向を搬送方向に沿わせ短辺方向を上下方向にした立位状態で搬送する。そして、入金部15、出金部16、回収庫17、出金リジェクト庫18、還流庫20〜22および搬送部37の下側(図示略)に、これらを駆動する駆動系52が配置され、その下側に駆動系52を駆動制御する制御部50と電源(図示略)とが配置されている。
搬送部37は、図2に示すように、最も前面12A側の入金部15と最も前面12Aとは反対側の還流庫22とを結ぶ主搬送路38と、主搬送路38の出金部16の近傍から分岐して出金部16に接続される分岐搬送路39と、主搬送路38の回収庫17の近傍から分岐して回収庫17に接続される分岐搬送路40と、主搬送路38の出金リジェクト庫18の近傍から分岐して出金リジェクト庫18に接続される分岐搬送路41と、主搬送路38の還流庫20の近傍から分岐して還流庫20に接続される分岐搬送路42と、主搬送路38の還流庫21の近傍から分岐して還流庫21に接続される分岐搬送路43とを有している。
また、搬送部37は、主搬送路38を介して第2の構成群26側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では出金部16に接続される分岐搬送路39に案内して出金部16に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部39Gと、主搬送路38を介して第2の構成群26側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では回収庫17に接続される分岐搬送路40に案内して回収庫17に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部40Gとを有している。
加えて、搬送部37は、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では出金リジェクト庫18に接続される分岐搬送路41に案内して出金リジェクト庫18に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部41Gと、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では還流庫20に接続される分岐搬送路42に案内して還流庫20に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部42Gと、主搬送路38を介して第1の構成群25側から搬送されてきた紙幣Sを、開状態では還流庫21に接続される分岐搬送路43に案内して還流庫21に搬送させる一方、閉状態ではそのまま主搬送路38で搬送させる振分部43Gとを有している。なお、上記した振分部39G〜43Gは通常閉状態とされており、必要により制御部50で駆動されて開状態となる。
還流庫20は、その内部に分岐搬送路42から受け入れた紙幣Sを一時貯留させる中間プール部20aと中間プール部20aの紙幣Sを収納する収納部20bとを有しており、これら中間プール部20aと収納部20bとが、還流庫20の上壁内面および下壁内面にそれぞれ配置された一対の棒板23により区切られている。この棒板23は、筐体12の幅方向すなわち収納された紙幣Sの長辺に沿う方向に長尺に形成され、紙幣Sの集積方向に沿って移動可能に構成され、制御部50によりその移動制御が行われる。棒板23は、通常時、還流庫20の最も前面12A側に配置されて、入金処理が開始されると、還流庫20の紙幣Sの集積方向中央よりも中間プール部20a寄りの基準位置に移動する。このように、棒板23が基準位置に配置されることで、中間プール部20aには予め設定された所定枚数(例えば10枚程度)の紙幣Sを収納するスペースが確保される。
還流庫20の収納部20bには、中間プール部20a側に向かってコイルバネなどの弾性部材(図示略)により付勢された押圧板24が取り付けられている。収納部20bに収納された紙幣Sは、押圧板24によって前面12A側に向かって適度に押圧されることで棒板23および押圧板24により挟持される。
ここで、制御部50は、中間プール部20aに収納された紙幣Sを収納部20bに移動させる際に、還流庫20の一対の棒板23をそれぞれ基準位置から最も前面12A側に移動させる制御を行う。この制御により、中間プール部20aに収納されている紙幣Sの上部および下部がそれぞれ棒板23に押圧されて紙幣Sの中央部が収納部20b側に凸となるように湾曲し、その後、紙幣Sの長辺に沿う上部および下部が棒板23を乗り越え、(紙幣Sが一対の棒板23間を通り)、中間プール部20aに収納されている紙幣Sが全て収納部20bに移動することとなる。一方、収納部20bから紙幣Sを出金する場合には、上述の中間プール部20aから収納部20bへ紙幣Sを移動させるときとは反対に各棒板23を収納部20b側へ移動させることで紙幣Sの上部および下部が棒板23を乗り越えて、収納部20bの紙幣Sが中間プール部20aに移動するので分岐搬送路42を介して紙幣Sの搬出が可能となる。なお、後述の還流庫21,22の棒板23の移動制御も還流庫20の棒板23の移動制御と同様に行われる。
還流庫21は、上述した還流庫20と同様に、分岐搬送路43から受け入れた紙幣Sを一時貯留させる中間プール部21aと中間プール部21aの紙幣Sを収納する収納部21bとを有しており、これら中間プール部21aと収納部21bとは、紙幣の集積方向に沿って移動可能な一対の棒板23により区切られている。この還流庫21の棒板23の移動は、上述した還流庫20の棒板23と同様に、入金識別部47の識別結果に基づいて制御部50により制御されている。また、収納部21bには、収納部20bと同様に弾性部材によって中間プール部21a側に向かって付勢された押圧板24が設けられている。そして、中間プール部21aと収納部21bとに収納されている紙幣Sは、適宜分岐搬送路43に出金可能になっている。
また、還流庫22は、上述した還流庫20と同様に、主搬送路38から受け入れた紙幣Sを一時貯留させる中間プール部22aと中間プール部22aの紙幣Sを収納する収納部22bとを有しており、これら中間プール部22aと収納部22bとが棒板23により区切られている。この還流庫22の棒板23の移動は、上述した還流庫20と同様に、入金識別部47の識別結果に基づいて制御部50により制御されている。また、収納部22bには、上述した収納部20bと同様に弾性部材によって中間プール部22a側に向かって付勢された押圧板24が設けられている。そして、収納部22bに収納された紙幣Sは、適宜主搬送路38に出金可能になっている。
なお、最も第1の構成群25とは反対側の還流庫22の収納部22bは、他の還流庫20,21の収納部20b,21bよりも収納量が多くされており、取扱量の最も多い千円券紙幣を収納させるようになっている。また、最も第1の構成群25側の還流庫20はそれ以外の例えば万円券紙幣を、中間の還流庫21はそれ以外の例えば五千円券紙幣をそれぞれ収納させるようになっている。
主搬送路38の第1の構成群25と第2の構成群26との間であって、より具体的には分岐搬送路40の分岐位置と分岐搬送路41の分岐位置との間の中間搬送路45において、第1の構成群25側に、第1の構成群25側から第2の構成群26側に搬送中の入金紙幣を識別する入金識別部47が設けられており、この中間搬送路45の第2の構成群26側に、第2の構成群26側から第1の構成群25側に搬送中の出金紙幣Sの重送等を識別する出金識別部48が設けられている。出金識別部48によって識別対象外と判定された紙幣、および識別不能と判定された紙幣は、分岐搬送路41を介して出金リジェクト庫18に収納される。入金識別部47によって識別対象外と判定された紙幣S、および識別不可能と判定された紙幣Sに関しては後述する
図3に示すように、入金識別部47は制御部50に接続されており、入金紙幣Sを識別した結果を制御部50に送信するように設定されている。また、制御部50には、記憶部51が接続され、この記憶部51に、収納部20b、収納部21bおよび収納部22bに収納されている紙幣Sの枚数が記憶されるようになっている。記憶部51に記憶されている各収納部20b〜22bの収納枚数は、入金および出金による紙幣Sの収納枚数の変化に伴ってその都度制御部50により更新されるようになっている。なお、記憶部51は、メモリやハードディスクなどからなる記憶媒体であり、制御部50と別体又は一体的に設けられている。
なお、入金識別部47で識別した紙幣Sが最も近い還流庫20、より具体的には分岐搬送路42の分岐位置に至る前に搬送を停止可能となるように、入金識別部47の識別情報検出完了位置から最も前面12A側の還流庫20、より具体的には分岐搬送路42の分岐位置までの距離が、「紙幣Sの最大の長辺長さ」+「搬送部37にブレーキを掛けた上での搬送部37の停止に要する時間分の搬送長さ」の距離とされており、出金識別部48で識別した紙幣Sが出金部16、より具体的には分岐搬送路39の分岐位置に至る前に搬送を停止可能となるように、出金識別部48の識別情報検出完了位置から出金部16、より具体的には分岐搬送路39の分岐位置までの距離も、「紙幣Sの最大の長辺長さ」+「搬送部37にブレーキを掛けた上での搬送部37の停止に要する時間分の搬送長さ」の距離とされている。そして、これらの距離を確保するために、中間搬送路45における入金識別部47および出金識別部48の位置が設定され、これに基づいて、第1の構成群25と第2の構成群26との間の間隔が設定されている。
以上に述べた構成の本実施形態の紙幣処理機11の作動を各処理別に説明する。
「入金処理」
入金処理時には、制御部50が入金部15の受台(図示略)を回動させることになり、この状態で、紙幣Sが、その短辺方向を高さ方向に沿わせ、その長辺方向を幅方向に沿わせた立位状態で、入金口32から投入されることになる。そして、入金口32に紙幣Sが投入されたことが検出されると、紙幣Sを一枚ずつ分離して主搬送路38に送り出す。この際、制御部50は、還流庫20〜22の各棒板23を基準位置まで移動させて、還流庫20〜22の中間プール部20a,21a,22aへの紙幣Sの受け入れ準備を完了させる。
主搬送路38に送り出された紙幣Sは、搬送中に入金識別部47で識別されることになるが、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、入金識別部47によって紙幣Sが入金可能と識別されると、次に、制御部50は、還流庫20〜22用の振分部42G,43Gのうち該当する金種への振分用のものを必要により開作動させることで、金種の還流庫20〜22のうちの該当するものが当該紙幣Sを受け入れ可能な状態になると、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開する。これにより、当該紙幣Sを金種の還流庫20〜22のうちの該当する金種のものに収納させる。ここでは、入金可能な千円券紙幣であった場合には主搬送路38でそのまま還流庫22の中間プール部22aに貯留させ、入金可能な万円券紙幣であった場合には振分部42Gで分岐搬送路42を介して還流庫20の中間プール部20aに貯留させ、入金可能な五千円券紙幣であった場合には振分部43Gで分岐搬送路43を介して還流庫21の中間プール部21aに貯留させる。
制御部50は、還流庫20〜22の中間プール部20a〜22aに紙幣Sが収納されていない状態から中間プール部20a〜22aに入金紙幣Sが順次搬送され、この搬送された入金紙幣Sの累積枚数が予め設定された所定の枚数(例えば、20枚程度)に達したか否かを判定する。この判定により、中間プール部20a〜22aへ搬送された入金紙幣Sの累積枚数が予め設定された所定の枚数(例えば、20枚程度)に達したと判定された場合、入金紙幣Sの搬送を停止して還流庫20〜22の棒板23を変位させる制御指令を駆動系52に対して出力し、中間プール部20aに収納されている紙幣Sを収納部20bに、中間プール部21aに収納されている紙幣Sを収納部21bに、そして、中間プール部22aに収納されている紙幣Sを収納部22bにそれぞれ移動させる。
また、制御部50は、還流庫20〜22の中間プール部20a〜22aに紙幣Sが収納されていない状態から中間プール部20a〜22aのうちいずれか1つの中間プール部に搬送された入金紙幣Sの累積枚数が所定の枚数(例えば、10枚程度)に達したか否かを判定する。この判定により、中間プール部20a〜22aのうちいずれか1つの中間プール部に搬送された紙幣Sの累積枚数が予め設定された所定の枚数に達したと判定された場合、入金紙幣Sの搬送を停止して還流庫20〜22の棒板23を変位させる制御指令を駆動系52に対して出力し、中間プール部20a〜22aの紙幣Sを収納部20b〜22bに移動させる。この中間プール部20aから収納部20bに紙幣Sを移動させる制御、中間プール部21aから収納部21bに紙幣Sを移動させる制御、および、中間プール部22aから収納部22bに紙幣Sを移動させる制御は、それぞれ上述のように入金処理中に、入金識別部47で識別された紙幣Sの各累積枚数が所定枚数に達する度に行われる。
そして、制御部50は、中間プール部20a〜22aの紙幣Sを移動させる際に、記憶部51にすでに記憶されている各収納部20b〜22bの収納枚数に今回各収納部20b〜22bに収納された紙幣Sの枚数をそれぞれ加算して記憶させて、搬送部37による入金紙幣Sの搬送を再開させる。ここで、制御部50は、収納部20b〜22bに収納された紙幣Sが出金される場合には、記憶部51に記憶されている各収納部20b〜22bの収納枚数から出金された紙幣Sの枚数を減算することとなる。
また、制御部50は、収納部20b〜22bのいずれかが満杯状態にあって、その金種の入金可能な紙幣Sが、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、搬送部37を停止させる。そして、この搬送停止中に、入金識別部47によって当該紙幣Sが満杯状態の金種紙幣と識別されると、次に、制御部50は、回収庫17への振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態とし、搬送部37を逆転させて振分部40Gで分岐搬送路40を介して当該紙幣Sを回収庫17に収納させる。
このように収納部20b〜22bのうちいずれか1つの収納部が満杯状態と判定された場合、制御部50は、満杯状態の収納部に収納される金種の紙幣であると入金識別部47で判定されて回収庫17に搬送された紙幣Sに続いて、満杯状態と判定された収納部に収納されている紙幣Sを回収庫17まで所定枚数(例えば、10枚程度)搬送して収納させる。この際、後述する回収処理と同様の制御で紙幣Sが搬送されるようになっており、制御部50は、振分部42G,43Gを適宜開動作させて分岐搬送路42,43および搬送部37を介して還流庫20〜22のうちいずれか1つの還流庫から回収庫17まで紙幣Sを搬送させる。
ここで、上述した制御部50により各収納部20b〜22bに対して行われる満杯状態か否かの判定処理を、収納部20bに対して行われる判定処理を一例に説明する。まず記憶部51に記憶されている収納部20bの収納枚数に、収納部20bに収納する金種の紙幣Sであると入金識別部47により識別され未だ収納部20bに収納されていない紙幣Sの枚数を加算して合計枚数を求める。そして、この合計枚数を、満杯状態を検出するために予め設定された基準枚数と比較し、合計枚数が基準枚数に達していると判定された場合に、該当する収納部が満杯状態であると判定する。ここで、合計枚数は、既に収納部20bに収納されている紙幣Sの枚数と、これから収納部20bに収納される予定の紙幣Sの枚数とを加算した枚数である。また、入金識別部47で識別され未だ収納部20bに収納されていない紙幣Sとは、中間プール部20aに収納されている紙幣S等である。なお、収納部21b,22bについても収納部20bと同様に個別に満杯状態か否かの判定が行われて、満杯状態と判定された場合には、それぞれ所定枚数の紙幣Sを回収庫17に搬送して収納するよう制御部50で制御される。上述した基準枚数は収納部20b〜22bの収納可能枚数に応じて個別に設定されるものである。
他方、入金識別部47で入金不可な紙幣Sと識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、入金識別部47を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37を停止させる。そして、この搬送停止中に、入金識別部47によって当該紙幣Sが入金不可な紙幣Sと識別されると、次に、制御部50は、釣銭先出型の場合には、単に識別のミスがあったと判断するものの入金は既に手入力で入力されているため、回収庫17に収納させる。つまり、回収庫17への振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態になると、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部43Gで分岐搬送路40を介して回収庫17に搬送する。また、入金先確定型の場合には、上記搬送部37の停止後、出金部16への振分部39Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金部16に受け入れ可能な状態になると、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部39Gで分岐搬送路39を介して出金部16に搬送する。そして、出金部16から機外に取出可能な状態として、操作者に返却する。ここで、これらのような逆転搬送を可能とするため、搬送部37は常に紙幣Sを一度に一枚のみ搬送するようになっており、搬送中の紙幣Sが搬送部37からなくなると次の紙幣Sを搬送する。
「出金処理」
出金処理時には、還流庫20〜22のいずれか一つから紙幣Sを主搬送路38を介して出金部16側に向けて搬送することになり、主搬送路38の搬送中に出金識別部48で紙幣Sが識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送ではないと識別されると、次に、制御部50は、出金部16への振分用の振分部39Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金部16に受け入れ可能な状態とし、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開する。これにより、当該紙幣Sを振分部39Gが分岐搬送路39を介して出金部16に送り込む。この場合、出金識別部48は二重検知センサのみを有し、重送のみをチェックする。
他方、出金識別部48で出金不可な重送紙幣と識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37を停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送紙幣と識別されると、次に、制御部50は、出金リジェクト庫18への振分部41Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金リジェクト庫18に受け入れ可能な状態とし、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部41Gで分岐搬送路41を介して出金リジェクト庫18に搬送する。
そして、出金部16への紙幣Sの搬送を適宜繰り返すことで、出金する枚数の紙幣Sが出金部16に送り込まれると、出金部16はこの紙幣Sを出金口33から機外に取り出し可能な状態とする。
「回収処理」
回収処理時には、還流庫20〜22のいずれか一つから紙幣Sを主搬送路38を介して回収庫17側に向けて搬送することになり、主搬送路38の搬送中に出金識別部48で重送でない紙幣Sが識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送ではないと識別されると、次に、制御部50は、回収庫17への振分用の振分部40Gを開作動させることで当該紙幣Sを回収庫17に受け入れ可能な状態とし、搬送部37による当該紙幣Sの搬送を再開する。これにより、紙幣Sを振分部40Gで分岐搬送路40を介して回収庫17に送り込む。なお、出金識別部48で回収金額を確認しながら回収することになり、必要により回収庫17の交換を繰り返す。
他方、出金識別部48で重送紙幣と識別される場合、前記した識別情報検出完了位置に達するタイミング、具体的には、出金識別部48を構成する紙幣Sを識別するための種々のセンサにより紙幣Sがその長辺方向全体に亘って検出され終わったタイミングで、制御部50は、搬送部37を一旦停止させる。そして、この搬送停止中に、出金識別部48によって紙幣Sが重送紙幣と識別されると、次に、制御部50は、出金リジェクト庫18への振分部41Gを開作動させることで当該紙幣Sを出金リジェクト庫18に受け入れ可能な状態とし、搬送部37を逆転させて当該紙幣Sを振分部41Gで分岐搬送路41を介して出金リジェクト庫18に搬送する。なお、回収処理の終了後にこの出金リジェクト庫18から人手によって紙幣Sが取り出される。また、紙幣処理機11内の紙幣Sを、翌日の釣銭支払い等のために一部を残して回収する残置回収の場合、還流庫20〜22の枚数金額は把握されているため、各残置分を除いて上記動作を繰り返す。ここで、上記のように三つの還流庫20〜22が存在する場合、各還流庫20〜22の金種設定によっては残置枚数をゼロとする還流庫が存在することもあり得る。
「装填処理」
すべての還流庫20〜22から紙幣Sを回収する全回収があった場合、釣銭準備金を装填する装填処理が行われるが、この装填処理は、上記した入金処理とほぼ同様に行われる。
上述の実施の形態によれば、入金口32に入金された紙幣Sが、入金部15により一枚ずつ分離されて搬送部37を介して搬送され、入金識別部47によって真偽及び金種が識別計数されたのち、還流庫20〜22の収納部20b〜22bにそれぞれ搬送されることとなるが、制御部50により収納部20b〜22bのいずれかへの紙幣Sの収納枚数が所定枚数に達したと判定され、入金識別部47により、例えば、収納部20b〜22bのうち、収納枚数が基準枚数に達したと判定された収納部20b〜22bのいずれかに収納する金種の紙幣Sが識別されると、搬送部37の搬送方向を逆転させて当該紙幣Sを回収庫17に搬送するとともに、収納枚数が基準枚数に達したと判定された収納部に収納されている紙幣Sを所定枚数だけ回収庫17に搬送する搬送制御を駆動系52により行うことで、基準枚数に達していた収納部20b〜22bのいずれかの収納枚数が基準枚数よりも少なくなり、収納枚数が基準枚数に再度達するまで回収庫17に紙幣Sを搬送する搬送制御を行う必要がなくなるため、従来のように紙幣Sの枚数が基準枚数に達したと判定された収納部に収納する金種の紙幣Sが入金識別部47で識別された場合に、その都度、搬送部37の搬送方向を逆転させて当該紙幣Sを毎回回収庫17まで搬送する場合と比較して、入金処理にかかる時間を大幅に短縮することができる。
さらに、制御部50によって、記憶部51に記憶されている収納部20bへの紙幣Sの収納枚数と、入金識別部47により識別計数されて未だ収納部20bに収納されていない紙幣Sの枚数とをそれぞれ加算した合計枚数を、収納部20bに設定された基準枚数と比較することで、収納部20bが満杯状態か否かを判別することができる。同様に、記憶部51に記憶されている収納部21bの紙幣Sの収納枚数と、入金識別部47により識別計数されて未だ収納部21bに収納されていない紙幣Sの枚数とをそれぞれ加算した合計枚数を、収納部21bに設定された基準枚数と比較することで、収納部21bが満杯状態か否かを判別することができる。さらに、記憶部51に記憶されている収納部22bの紙幣Sの収納枚数と、入金識別部47により識別計数されて未だ収納部22bに収納されていない紙幣Sの枚数とをそれぞれ加算した合計枚数を、収納部22bに設定された基準枚数と比較することで、収納部22bが満杯状態か否かを判別することができる。
そして、収納部20bと中間プール部20a、収納部21bと中間プール部21a、および収納部22bと中間プール部22aがそれぞれ一対の棒板23によって区切られた還流庫20〜22が設けられて、棒板23を紙幣Sが積み重ねられる方向に紙幣Sの収納量に応じて変位可能としたことで、収納部20b〜22bの収納容量を必要に応じて変化させることができる。
(他の実施例)
次に、上述した実施形態の他の実施例を説明する。上述した実施形態では、記憶部51に記憶された還流庫20〜22毎の紙幣Sの収納枚数と入金識別部47で識別計数され未だ収納部20b〜22bに収納されていない紙幣Sの枚数とを加算した合計枚数に基づいて収納部20b〜22bが満杯状態か否かの判定を行っていたが、この他の実施例では、例えば、還流庫20〜22の内部に設けられた押圧板24の位置を検出する位置センサの検出結果に基づいて収納部20b〜22b内に収納されている紙幣Sの収納量を判定する構成となっている。
押圧板24の位置は、一対の棒板23が基準位置に配置されている限り、収納部20b〜22bに収納されている紙幣Sの収納量に応じた位置となるため、収納部20b〜22bが紙幣Sで満杯状態となる所定の収納量になった際、あるいはその直前の収納量となった際に、押圧板24により光軸が遮られる位置に、発光部と受光部とからなる光センサ(図示略)がそれぞれ還流庫20〜22に設けられている。制御部50は、光センサの検出結果に基づいて、光軸が所定時間遮られたか否かを判定し、所定時間遮られたと判定された場合に還流庫が満杯状態になったと判定する。なお、押圧板24が所定位置になったことを検出できるものであれば光センサに限られるものではなく、例えば、押圧板24に接触して位置を検出する接触式のセンサ等を用いて押圧板24の位置を検出してもよい。
また、その他の態様として記憶部51に記憶されている紙幣Sの収納枚数に基づいて還流庫20〜22の満杯状態を判定する判定処理と、押圧板24の位置に基づいて還流庫20〜22の満杯状態を判定する判定処理とを並行に行うようにしても良い。このように構成した場合、いずれか一方が判定不能となった場合でも還流庫20〜22の満杯状態をより確実に検出することができ、信頼性を向上できる。
なお、この発明は上述した実施形態に限られるものではなく、入金部15から還流庫20〜22、および、還流庫20〜22から回収庫17への搬送を共通の搬送部37で行うものであれば、搬送部37、還流庫20〜22および回収庫17の配置は上述した実施形態の構成に限られるものではない。
また、上記実施の形態では還流庫を還流庫20〜22の3個設けた場合について説明したが、還流庫の個数は適宜設定すればよい。
本発明の実施の形態における紙幣処理機を概略的に示す透過斜視図である。 本発明の実施の形態における紙幣処理機を概略的に示す平断面図である。 本発明の実施の形態における入金処理時の還流庫の収納状態の判定を行うための要部を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
15 入金部(入金繰り出し部)
17 回収庫
20b,21b,22b 収納部
23 棒板(仕切部)
32 入金口
37 搬送部
47 入金識別部(識別部)
50 制御部(収納量検出手段)
S 紙幣

Claims (5)

  1. 紙幣の入金を受付ける入金口と、
    該入金口に入金された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す入金繰り出し部と、
    該入金繰り出し部から繰り出された紙幣を搬送する搬送部と、
    該搬送部に設けられて紙幣の真偽及び金種を識別計数する識別部と、
    前記入金繰り出し部から繰り出され前記搬送部により正転搬送される紙幣を前記識別部の識別後に受け入れて収納する収納部と、
    該収納部に収納された紙幣を前記搬送部による逆転搬送で一括回収する回収庫と、
    前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量に達したことを検出する収納量検出手段とを備え、
    該収納量検出手段により前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量に達したことが検出された場合、前記搬送部による正転搬送中に当該収納量が所定量に達したことが検出された収納部に収納される金種の紙幣が前記識別部で識別されると、前記搬送部による前記逆転搬送で、当該紙幣を前記回収庫に搬送し続いて当該収納量が所定量に達したことが検出された収納部に既に収納されている紙幣のうち所定枚数の紙幣を前記回収庫に搬送して収納させることを特徴とする紙幣処理機。
  2. 前記識別部により計数されて前記収納部に収納された紙幣の枚数を記憶する記憶手段を備え、
    前記収納量検出手段は、前記記憶手段に記憶されている紙幣の枚数と、前記識別部により計数されて前記収納部に収納されていない紙幣の枚数とに基づいて、前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理機。
  3. 前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量になったことを検出するセンサを備え、
    前記収納量検出手段は、前記センサの検出結果に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理機。
  4. 前記収納部に収納された紙幣の収納量が所定量になったことを検出するセンサと、
    前記識別部により計数されて前記収納部に収納された紙幣の枚数を記憶する記憶手段とを備え、
    前記収納量検出手段は、前記記憶手段に記憶されている紙幣の枚数および前記識別部により計数されて前記収納部に収納されていない紙幣の枚数に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定すると共に、前記センサの検出結果に基づいて前記紙幣の収納量が所定量に達したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理機。
  5. 前記収納部は、前記識別部で計数されて入金が確定される前の紙幣を一時的に貯留する一時貯留部を備える収納庫に設けられ、該収納庫は、前記収納部と前記一時貯留部との間に、紙幣が積み重ねられる方向に変位可能な仕切部を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の紙幣処理機。
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