JP5509401B1 - 懸架装置 - Google Patents

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Abstract

支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる2つのテレスコピック要素を有する懸架装置を提供する。
第2アウター部材1332aは、第1アウター部材1331aより小さく形成され、かつ第2テレスコピック要素1332の伸縮方向に並べて設けられた第1連結部1351、第2連結部1352で第1アウター部材1331aに連結される。

Description

本発明は、2つのテレスコピック要素を有する懸架装置に関する。
車両のコーナリング時に左右方向に傾斜する車体フレームと、その車体フレームの左右方向に並べて設けられた2つの前輪とを備えた車両に搭載される懸架装置が知られている(例えば、特許文献1、2および3を参照)。
傾斜可能な車体フレームと2つの前輪を備えた車両は、リンク機構を備えている。リンク機構は、クロスメンバを含んでいる。また、上クロスメンバの右端部を支持する右サイドロッドおよびクロスメンバの左端部を支持する左サイドロッドを含んでいる。クロスメンバの中間部は、ステアリングシャフトの前方で車体フレームに支持される。クロスメンバは、車体フレームのほぼ前後方向に延びる軸線回りに回転可能に車体フレームに支持されている。車体フレームの傾斜に連動して、クロスメンバは車体フレームに対して回転し、車体フレームの上下方向における2つの前輪の相対位置は変化する。なお、クロスメンバは、車体フレームの直立状態において、2つの前輪よりも車体フレームの上下方向の上方に設けられている。
傾斜可能な車体フレームと2つの前輪を備えた車両は、右前輪を車体フレームの上下方向に移動可能に支持する右懸架装置と、左前輪を車体フレームの上下方向に移動可能に支持する左懸架装置とを備えている。右懸架装置は、右サイドロッドの軸線回りに回転可能に右サイドロッドに支持されている。左懸架装置は、左サイドロッドの軸線回りに回転可能に左サイドロッドに支持されている。特許文献1および2に記載の車両は、ハンドル、ステアリングシャフト、および回転伝達機構をさらに備えている。ハンドルは、ステアリングシャフトに固定されている。ステアリングシャフトは、車体フレームに対して回転可能に支持されている。ハンドルを回転させると、ステアリングシャフトも回転する。回転伝達機構は、ステアリングシャフトの回転を右懸架装置および左懸架装置に伝達する。
右懸架装置および左懸架装置やその周囲には、車両に搭載される多くの部品が配置されている。部品は、ブレーキディスク、ブレーキキャリパなどのブレーキ部品、センサ類、フェンダー、カバー、車輪などである。
米国特許4351410号公報 中国特許出願公開101774414A号公報 国際公開第2012/007819号公報
特許文献1において、右懸架装置は、車体フレームが直立状態の車両を前方から見て、右前輪の車体フレームの左右方向の右方に位置する右右テレスコピック要素と、右前輪の左方に位置する右左テレスコピック要素とを含む。左懸架装置は、車体フレームが直立状態の車両を前方から見て、左前輪の車体フレームの左右方向の右方に位置する左右テレスコピック要素と、左前輪の左方に位置する左左テレスコピック要素とを含む。なお、テレスコピック要素は、アウター部と、そのアウター部の中に少なくとも一部が挿入されるインナー部とを含む。テレスコピック要素の伸縮とは、アウター部に対するインナー部の相対移動である。右前輪が路面の凸部を通過すると、右右テレスコピック要素と右左テレスコピック要素は伸縮し、右前輪は上方に変位する。このとき、右右テレスコピック要素と右左テレスコピック要素は、支持した前輪が路面から受ける荷重に耐える剛性を有する。左前輪が路面の凸部を通過すると、左右テレスコピック要素と左左テレスコピック要素は伸縮し、左前輪は上方に変位する。このとき、左右テレスコピック要素と左左テレスコピック要素は、支持した前輪が路面から受ける荷重に耐える剛性を有する。このように、テレスコピック要素は、支持した前輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を備える必要がある。特許文献1の車両は、4つのテレスコピック要素で右前輪および左前輪が路面から受ける荷重に十分耐える構成となっている。
しかしながら、特許文献1において、車体フレームが直立状態の車両を前方から見ると、右右テレスコピック要素、右前輪、右左テレスコピック要素、左右テレスコピック要素、左前輪および左左テレスコピック要素の6つの部材が車体フレームの左右方向に並べて配置される。そのため、特許文献1の車両は、車体フレームの左右方向に大きい。したがって、特許文献1の車両は、4つのテレスコピック要素で右前輪および左前輪が路面から受ける荷重に十分耐えることができるが、6つの部材が車体フレームの左右方向に並ぶために左右方向に大きい。
そこで、車体フレームの左右方向の小型化を目的として、4つのテレスコピック要素のうち、右前輪の右方に配置される右右テレスコピック要素と左前輪の左方に配置される左左テレスコピック要素を右前輪と左前輪の間に移動した車両が特許文献2および3に提案されている。特許文献2および3の右懸架装置は、右前輪の左方に配置される右前テレスコピック要素および右後テレスコピック要素を含む。また、左懸架装置は、左前輪の右方に配置される左前テレスコピック要素および左後テレスコピック要素を含む。特許文献2および3の車両は、特許文献1と同様、4つのテレスコピック要素を備える。そのため、特許文献2および3の車両は、右前輪および左前輪が路面から受ける荷重に十分耐えることができる。
しかしながら、傾斜可能な車体フレームと2つの前輪を備えた車両では、右前輪および右懸架装置は、ハンドルの回転に連動して右サイドロッドの軸線回りに回転する。左前輪および左懸架装置は、ハンドルの回転に連動して左サイドロッドの軸線回りに回転する。また、傾斜可能な車体フレームと2つの前輪を備えた車両では、車体フレームの左右方向への傾斜に連動して、右前輪および左前輪の車体フレームの上下方向の相対位置は変化する。同様に、右懸架装置および左懸架装置の上下方向の相対位置も変化する。しかも、このとき、車体フレームの左右方向において、右前輪および左前輪の間隔は小さくなる。同様に、右懸架装置および左懸架装置の左右方向の間隔も小さくなる。
特許文献2および特許文献3の車両は、右前輪と左前輪の間に4つのテレスコピック要素を備えている。そのため、特に、車体フレームが左右方向に傾斜した状態で、ハンドルを回転させたとき、右サイドロッドの軸線回りに回転する右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左サイドロッドの軸線回りに回転する左懸架装置の2つのテレスコピック要素が互いに干渉する恐れがある。同様に、車体フレームが左右方向に傾斜した状態で、ハンドルを回転させたとき、左サイドロッドの軸線回りに回転する左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右サイドロッドの軸線回りに回転する右懸架装置の2つのテレスコピック要素が互いに干渉する恐れがある。それらの干渉を避けるため、右懸架装置の2つのテレスコピック要素および左懸架装置の2つのテレスコピック要素の間の距離を大きくする必要がある。また、右前輪および左前輪の間の距離も大きくする必要がある。そのため、特許文献2および特許文献3の車両では、右前輪の右方および左前輪の左方に設けられていたテレスコピック要素を右前輪および左前輪の間に移動して左右方向の小型化を図っているが、右前輪および左前輪の間の距離が大きくなるため、左右方向の小型化は十分ではない。
本発明は、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる2つのテレスコピック要素を有する懸架装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決することのできる本発明の懸架装置は、
第1アウター部と、前記第1アウター部に一端部が挿入される第1インナー部とを含み、前記第1アウター部に対して前記第1インナー部が相対移動することで伸縮可能な第1テレスコピック要素と、
前記第1アウター部に連結される第2アウター部と、前記第2アウター部に一端部が挿入され、前記第1インナー部に連結される第2インナー部とを含み、前記第2アウター部に対して前記第2インナー部が相対移動することで伸縮可能な第2テレスコピック要素と、
前記第1アウター部、前記第2アウター部、前記第1アウター部と前記第2アウター部とを連結するアウター連結部とを含むアウター要素、または、前記第1インナー部、前記第2インナー部、前記第1インナー部と第2インナー部とを連結するインナー連結部とを含むインナー要素、の一方に車輪を支持可能な車輪支持部と、
前記アウター要素または前記インナー要素の他方を車両の車体に支持可能な車体支持部と、
を備え、
前記第2アウター部は、前記第1アウター部より小さく形成され、かつ前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で前記第1アウター部に連結され、
前記第2インナー部は、前記第1インナー部と同じか、それより小さく形成され、かつ少なくとも一つのインナー連結部で前記第1インナー部に連結され、
前記第2テレスコピック要素は、前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向が前記第1テレスコピック要素の伸縮方向と平行になる位置に配置され、かつ前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素の一部と重なる位置に配置される。
このような構成によれば、第2アウター部は、第1アウター部より小さい。また、第2インナー部は、第1インナー部と同じか、それより小さい。そのため、このような構成の懸架装置の剛性は、同じ大きさの2つのテレスコピック要素を備えた特許文献2および3の懸架装置の剛性より低下するおそれがある。
しかしながら、このような構成によれば、第2アウター部は、第1アウター部より小さいが、第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部に連結される。加えて、第2インナー部は、第1インナー部と同じか小さいが、少なくとも一つのインナー連結部で第1インナー部に連結される。これにより、第2テレスコピック要素は、第2テレスコピック要素の伸縮方向において、少なくとも3箇所で第1テレスコピック要素に連結される。さらに加えて、第2テレスコピック要素は、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素の伸縮方向が第1テレスコピック要素の伸縮方向と平行になる位置に配置される。しかも、第2テレスコピック要素は、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも第1テレスコピック要素の一部と重なる位置に配置される。
第1テレスコピック要素は、第1インナー要素と第1アウター要素を有する。第1インナー要素の一端は、第1アウター要素に挿入される。第1テレスコピック要素は、第1インナー要素の第1アウター要素への挿入長さを変更可能とされている。第1インナー要素が第1アウター要素から引き出されると、第1インナー要素の第1アウター要素への挿入長さが短くなる。
第1インナー要素の第1アウター要素への挿入長さが短くなると、第1テレスコピック要素に長手方向に直交する方向の力に対して、第1テレスコピック要素が折れ曲がりやすい。車輪が路面から受ける荷重が懸架装置に伝わると、第1テレスコピック要素に長手方向に直交する方向の力が作用する。特に、第1アウター部は筒状の部材であるため、第1テレスコピック要素に長手方向に直交する方向の力が作用すると、第1アウター部が折れ曲がりやすい。
そこで本発明に係る懸架装置によれば、第1テレスコピック要素に第2テレスコピック要素を連結させて、第2テレスコピック要素によって、第1テレスコピック要素の長手方向に直交する方向の力に対する剛性を高めている。つまり、第2テレスコピック要素が、第1テレスコピック要素の変形を抑制する、いわゆる添え木の機能を有する。そのため、懸架装置として、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保できる。
このような構成によれば、第2アウター部は、第1アウター部より小さい。また、第2インナー部は、第1インナー部と同じか、それより小さい。そのため、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化を図ることができる。
したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(2)前記第2アウター部は、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向において前記第1アウター部より短く形成され、かつ前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数の前記アウター連結部で前記第1アウター部に連結される。
このような構成(2)によれば、第2テレスコピック要素の中で、第2インナー部より太い第1アウター部を短く形成したので、第2テレスコピック要素を第1テレスコピック要素より短くできる。しかも、第2アウター部は第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部に連結されるため、剛性の低下を抑制できる。そのため、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(3)前記第2テレスコピック要素が前記第1テレスコピック要素より短く、
第1テレスコピック要素および第2テレスコピック要素の少なくとも一方は、前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、部品を支持可能な部品支持部を第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素で形成される凹部に備える。
通常、車両に搭載される部品を支持可能な部品支持部は第1テレスコピック要素および第2テレスコピック要素の周囲に設けられる。このような構成(3)によれば、第2テレスコピック要素が第1テレスコピック要素より短いので、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、長手方向の端部には、第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素によって凹部が形成される。この凹部に、車両に搭載される部品を支持可能な部品支持部が設けられている。そのため、部品支持部を含んだ懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(4)前記凹部は、前記アウター要素に設けられている。
このような構成(4)によれば、第1テレスコピック要素と、第1テレスコピック要素より短い第2テレスコピック要素によって、凹部を形成しやすい。また、アウター要素は、第1アウター部と第2アウター部が複数のアウター連結部で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素に凹部を設けたため、シンプルな構造で凹部を形成できる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(5)前記インナー連結部は、前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部とを連結している。
このような構成(5)によれば、インナー連結部が第1インナー部の他端部と第2インナー部の他端部とを連結するので、第1テレスコピック要素より短い第2テレスコピック要素の一端側に凹部が形成される。この凹部を使って部品支持部を形成することができるので、空間を効率的に使うことができ、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(6)前記車輪支持部は、前記アウター要素に設けられ、前記車体支持部は、前記インナー要素に設けられる。
車輪の転舵や車両の傾斜に応じて、車輪から車輪支持部に伝えられる荷重の方向が変化する。このため、車輪支持部に必要な剛性を持たせようとすると、車輪支持部が大型化しやすい。
このような構成(6)によれば、アウター要素は、第1アウター部と第2アウター部が複数のアウター連結部で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素に車輪支持部を設けたので、車輪は高い剛性で支持される。また、アウター要素はインナー要素より太いため、例えばアウター要素に孔を設けることなどにより、シンプルな構造で車輪支持部を形成できる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
また、第1テレスコピック要素と、第1テレスコピック要素より短い第2テレスコピック要素とによって形成される凹部に車輪支持部を設けることで、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(7)前記インナー連結部は、前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部とを連結しており、前記車体支持部は、前記インナー連結部に設けられる。
このような構成(7)によれば、インナー連結部が第1インナー部の他端部と第2インナー部の他端部とを連結するので、第1インナー部と第2インナー部との間隔を小さくできる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(8)前記車体支持部は、前記アウター要素に設けられる。
アウター部はインナー部より大きいので、車輪と干渉しやすい。このような構成(8)によれば、車輪支持部がインナー要素に設けられ、車体支持部はアウター要素に設けられる。つまり、アウター部が車輪から遠い位置に配置されるので、左右の懸架装置を近づけて配置することができ、車両の幅寸法を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(9)前記車体支持部は、前記第1アウター部に設けられる。
このような構成(9)によれば、第2アウター部より大きい第1アウター部を利用して車体支持部を構成する。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(10)前記インナー連結部は、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向において同じ位置で前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部を連結する。
このような構成(10)によれば、インナー連結部を小さくすることができる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
このような構成(10)は、前記(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)および(9)の構成との組み合わせが好ましい。このような構成(10)によれば、第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素で形成される凹部を大きくできる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明の懸架装置において、以下の構成が好ましい。
(11)前記第2インナー部は、前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、前記第1インナー部より小さく形成され、かつ前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、前記第1インナー部より小さく形成される。
このような構成(11)によれば、第2テレスコピック要素は、インナー部が小さいので、アウター部も小さくできる。さらに、インナー連結部も小さくできる。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる2つのテレスコピック要素を有する懸架装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両の全体側面図である。 図1の車両の前部の正面図である。 図1の車両の前部の平面図である。 図1の車両を転舵させた状態の車両前部の平面図である。 図1の車両を傾斜させた状態の車両前部の正面図である。 図1の車両を転舵させかつ傾斜させた状態の車両前部の正面図である。 図1の車両の第1緩衝器の側面図である。 第1の実施形態に係る変形例に係る車両の第1緩衝器の側面図である。 参考例に係る三輪車両の全体側面図である。 図9の三輪車両の車体カバーを外した状態での全体正面図である。 図9の三輪車両のリンク機構の周囲の拡大正面図である。 図9の三輪車両を傾斜させた状態を示す全体正面図である。 図9の三輪車両の第1回転機構及び第1前輪を示す斜視図である。 図9の三輪車両の第1緩衝機構を分解した状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の緩衝機構を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態の緩衝機構の断面図を示す。
<実施形態に至った背景>
特許文献2および特許文献3の車両は、右前輪および左前輪が路面から受ける荷重に十分耐えることができる。しかしながら、特許文献2および特許文献3の車両は、右前輪の右方および左前輪の左方に設けられていたテレスコピック要素を右前輪および左前輪の間に移動して左右方向の小型化を図っているが、右前輪および左前輪の間の距離が大きくなるため、左右方向の小型化は十分ではない。本発明者は、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図るために、テレスコピック要素が受ける荷重について研究を行った。その結果、テレスコピック要素が受ける荷重のうち、最も大きい荷重は、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向の荷重であることがわかった。本発明者は、懸架装置が、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向の荷重に十分耐えることができる構成であれば良いこという結論に至った。
そこで、本発明者は、先ずテレスコピック要素のレイアウトに注目した。特許文献1の車両では、右右テレスコピック要素、右前輪、右左テレスコピック要素、左右テレスコピック要素、左前輪および左左テレスコピック要素の6つの部材は、車体フレームの左右方向に並べて配置されている。このような配置では、例えば右前輪は左右から右右テレスコピック要素と右左テレスコピック要素で支持されているため、右右テレスコピック要素と右左テレスコピック要素は、同じ剛性を持つことが好ましい。同様に、左右テレスコピック要素と左左テレスコピック要素も、同じ剛性を持つことが好ましい。
しかしながら、特許文献2および3の車両では、右前輪の左方に配置される右前テレスコピック要素および右後テレスコピック要素を備える。また、左懸架装置は、左前輪の右方に配置される左前テレスコピック要素および左後テレスコピック要素を備える。そのため、右前テレスコピック要素および右後テレスコピック要素は、必ずしも同じ剛性を備える必要がないことに気がついた。同様に、左前テレスコピック要素および左後テレスコピック要素も、同じ剛性を備える必要がないことに気がついた。
テレスコピック要素は、インナー要素とアウター要素を有する。インナー要素の一端は、アウター要素に挿入される。テレスコピック要素は、インナー要素のアウター要素への挿入長さを変更可能とされている。インナー要素がアウター要素から引き出されると、インナー要素のアウター要素への挿入長さが短くなる。
インナー要素のアウター要素への挿入長さが短くなると、テレスコピック要素に長手方向に直交する方向の力に対して、テレスコピック要素が折れ曲がりやすい。車輪が路面から受ける荷重が懸架装置に伝わると、テレスコピック要素に長手方向に直交する方向の力が作用する。テレスコピック要素には、インナー要素がアウター要素から最大限引き出された状態で、この荷重に耐えうる剛性が求められる。
そこで、本発明者は、次にテレスコピック要素の機能に注目した。本来、車両の左右方向の小型化を図るのであれば、第2テレスコピック要素を設けずに、第1テレスコピック要素だけにすれば良い。ところが、第1テレスコピック要素だけで十分な剛性を確保しようとすると、第1テレスコピック要素が太くなったり、長くなったりして、第1テレスコピック要素が非常に大型化する。
そこで本発明者は、第1テレスコピック要素が車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向の荷重を受けたときに、その剛性を高める機能を第2テレスコピック要素に付与すれば良いことに気がついた。そして、第2テレスコピック要素が、支持した車輪が路面から受ける荷重による第1テレスコピック要素の変形を抑制する機能、いわゆる添え木の機能を備えると望ましいと考えた。第2テレスコピック要素を、車輪を支持する機能を有する部材ではなく、第2テレスコピック要素を、添え木の機能を有する部材として、懸架装置を設計することにより、第2テレスコピック要素の大きさを小さくできると考えた。
研究した結果、本発明者は、次のような構成を思いつくに至った。第2アウター部を第1アウター部より小さくし、第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部に連結する。加えて、第2インナー部を第1インナー部と同じか小さくし、少なくとも一つのインナー連結部で第1インナー部に連結する。これにより、第2テレスコピック要素を、第2テレスコピック要素の伸縮方向において、少なくとも3箇所で第1テレスコピック要素に連結する。さらに加えて、第2テレスコピック要素を、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素の伸縮方向が第テレスコピック要素の伸縮方向と平行になる位置に配置する。しかも、第2テレスコピック要素を、車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも第1テレスコピック要素の一部と重なる位置に配置する。これにより、第2テレスコピック要素は、支持した車輪が路面から受ける荷重による第1テレスコピック要素の変形を抑制する機能、いわゆる添え木の機能を有する。そのため、懸架装置として、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保できる。しかも、第2アウター部を第1アウター部より小さくし、第2インナー部を第1インナー部と同じか、それより小さくした。そのため、本発明の懸架装置を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化を図ることができる。
したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
本発明者は、剛性の観点では不利と考えられる構成を不利であることを承知の上で採用している。その不利な構成とは、第2アウター部を第1アウター部より小さくし、第2インナー部を第1インナー部と同じか、それより小さくすることである。本発明者は、この構成が剛性の観点で不利なため、従来考えられていなかったと推測している。この発想を転換できたのは、研究の末に第2テレスコピック要素に添え木の機能を備えれば良いことを思いついたからである。これは、車輪を支持する懸架装置に必要とされる剛性だけを考えていたのでは生まれない発想であり、剛性と左右方向の寸法の小型化とを合せて考えた結果得られた最適の発想である。
以下、本発明を好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施形態>
以下、本発明の好ましい実施形態に係る懸架装置の第1の実施形態を、図1から図8を参照して説明する。
第1の実施形態では、二つの前輪と一つの後輪を有する三輪車両(以下、車両と称する)に搭載された懸架装置を例示する。
〈第1の実施形態の全体構成〉
図1は、車両を車両の左側面から見た全体側面図を示す。以下、図中の矢印Fは車両の前方向を示し、矢印Bは車両の後方向を示す。矢印Uは車両の上方向を示し、矢印Dは車両の下方向を示す。説明において前後左右の方向を示す場合、車両を運転する乗員から見た前後左右の方向を意味する。車幅方向中央とは、車両の車幅方向の中心位置を意味する。また、車両の直立状態とは、前輪が転舵も傾斜もしていない状態を指す。
図1に示すように、車両1001は、車両本体部1002と、左右一対の前輪1003と、後輪1004と、操舵機構1007と、リンク機構1005とを備えている。車両本体部1002は、車体フレーム1021と、車体カバー1022と、シート1024と、パワーユニット1025とを備えている。
車体フレーム1021は、ヘッドパイプ1211と、ダウンフレーム1212と、アンダーフレーム1214と、リアフレーム1213とを有する。図1では、車体フレーム1021のうち、車体カバー1022に隠れた部分は破線で示している。車体フレーム1021は、パワーユニット1025やシート1024等を支持している。パワーユニット1025は、エンジンあるいは電動モータ等の駆動源と、ミッション装置等を有する。
ヘッドパイプ1211は、車両1001の前部に配置されている。ヘッドパイプ1211は、車両側面視で、下部より上部がやや後方側に位置するように、垂直方向に対してやや傾斜して配置されている。ヘッドパイプ1211の周囲には、操舵機構1007およびリンク機構1005が配置されている。ヘッドパイプ1211には、操舵機構1007のステアリングシャフト1060が回転可能に挿入されている。ヘッドパイプ1211はリンク機構1005を支持している。
ダウンフレーム1212は、ヘッドパイプ1211に接続されている。ダウンフレーム1212は、ヘッドパイプ1211から後方に配置され、上下方向に沿って延びている。ダウンフレーム1212の下部には、アンダーフレーム1214が接続されている。アンダーフレーム1214は、ダウンフレーム1212の下部から後方へ向けて延びている。アンダーフレーム1214の後方には、リアフレーム1213が後方かつ上方へ向けて延びている。リアフレーム1213は、シート1024、パワーユニット1025およびテールランプ等を支持している。
車体フレーム1021は、車体カバー1022によって覆われている。車体カバー1022は、フロントカバー1221、左右一対のフロントフェンダー10223、レッグシールド1225、センターカバー1226およびリアフェンダー1224を有する。
フロントカバー1221は、シート1024の前方に位置している。フロントカバー1221は、操舵機構1007およびリンク機構1005の少なくとも一部を覆っている。レッグシールド1225は、フロントカバー1221の下方であって、シート1024の前方に配置されている。センターカバー1226は、リアフレーム1213の周囲を覆うように配置されている。
左右一対のフロントフェンダー1223(図2参照)は、フロントカバー1221の下方であって、左右一対の前輪1003の上方にそれぞれ配置されている。リアフェンダー1224は、後輪1004の後部上方に配置されている。
左右一対の前輪1003は、直立状態で、ヘッドパイプ1211の下方であってフロントカバー1221の下方に配置されている。後輪1004は、センターカバー1226とリアフェンダー1224の下方に配置されている。
〈操舵機構〉
図2は、図1の車両1001の前部を正面から見た正面図である。図3は、図1の車両1001の前部を上方から見た平面図である。図2および図3では、車体カバー1022を透過させた状態で図示している。
図2および図3に示すように、操舵機構1007は、操舵力伝達機構1006、第1緩衝器1033、第2緩衝器1034、および左右一対の前輪1003を有する。
左右一対の前輪1003は、第1前輪1031および第2前輪1032を含んでいる。第1前輪1031は、直立状態の車両1001を前方から見て、車幅方向の左方に配置されている。第2前輪1032は、直立状態の車両1001を前方から見て、車幅方向の右方に配置されている。第1前輪1031と第2前輪1032は車両の直立状態において、車幅方向の左右対称に配置されている。また、第1前輪1031の上方には、左右一対のフロントフェンダー1223のうち、第1フロントフェンダー1227が配置されている。第2前輪1032の上方には、左右一対のフロントフェンダー1223のうち、第2フロントフェンダー1228が配置されている。第1前輪1031は第1緩衝器1033(本発明の懸架装置の一例)に支持されている。第2前輪1032は第2緩衝器1034(本発明の懸架装置の一例)に支持されている。
第1緩衝器1033は、いわゆるテレスコピック式の緩衝器であり、支持する第1前輪1031が路面から受ける荷重による振動を減衰させるものである。第1緩衝器1033は、第1下部1033a(本発明のアウター要素の一例)および第1上部1033b(本発明のインナー要素の一例)を有する。第1緩衝器1033は、第1サイド部材支持部1053Aを有する。第1前輪1031は第1下部1033aに支持されている。第1下部1033aは、上下方向に延び、その下端に第1車輪軸1314が支持されている。第1車輪軸1314は、第1前輪1031を支持している。第1上部1033bは、その一部が第1下部1033aに挿入された状態で、第1下部1033aの上方に配置されている。第1上部1033bは、第1下部1033aの延びる方向において、第1下部1033aに対して相対移動することで伸縮可能である。第1上部1033bの上部は、第1ブラケット1317に固定されている。第1サイド部材支持部1053Aの下部は、第1ブラケット1317に固定されている。なお、第1下部1033aの延びる方向は、第1緩衝器1033の伸縮方向である。
第1下部1033aおよび第1上部1033bは、前後に並列して連結された2つのテレスコピック要素を構成している。それにより、第1下部1033aに対して第1上部1033bが相対回転することが抑制されている。
第2緩衝器1034は、いわゆるテレスコピック式の緩衝器であり、支持する第2前輪1032が路面から受ける荷重による振動を減衰させるものである。第2緩衝器1034は、第2下部1034a(本発明のアウター要素の一例)および第2上部1034b(本発明のインナー要素の一例)を有する。第2緩衝器1034は、第2サイド部材支持部1054Aを有する。第2前輪1032は第2下部1034aに支持されている。第2下部1034aは、上下方向に延び、その下端に第2車輪軸1324が支持されている。第2車輪軸1324は、第2前輪1032を支持している。第2上部1034bは、その一部が第2下部1034aに挿入された状態で、第2下部1034aの上方に配置されている。第2上部1034bは、第2下部1034aの延びる方向において、第2下部1034aに対して相対移動することで伸縮可能である。第2上部1034bの上部は、第2ブラケット1327に固定されている。第2サイド部材支持部1054Aの下部は、第2ブラケット1327に固定されている。なお、第2下部1034aの延びる方向は、第2緩衝器1034の伸縮方向である。
第2下部1034aおよび第2上部1034bは、前後に並列して連結された2つのテレスコピック要素を構成している。それにより、第2下部1034aに対して第2上部1034bが相対回転することが抑制されている。
操舵力伝達機構1006は、第1前輪1031および第2前輪1032よりも上方に配置されている。操舵力伝達機構1006は、乗員の操舵力を入力する部材として、操舵部材1028を備えている。操舵部材1028は、ステアリングシャフト1060と、ステアリングシャフト1060の上部に連結されたハンドルバー1023とを有する。ステアリングシャフト1060は、その一部がヘッドパイプ1211に挿入されて略上下方向に延びるように配置され、ヘッドパイプ1211に対して回転可能である。ステアリングシャフト1060は、乗員によるハンドルバー1023の操作に伴って回転される。
操舵力伝達機構1006は、操舵部材1028、タイロッド1067、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327を有する。操舵力伝達機構1006は、乗員がハンドルバー1023を操作する操舵力を、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327に伝達する。
〈リンク機構〉
本例では、平行四節リンク(パラレログラムリンクとも呼ぶ)方式のリンク機構1005を採用している。
リンク機構1005は、直立状態の車両1001を前方から見て、ハンドルバー1023より下方に配置されている。リンク機構1005は、車体フレーム1021のヘッドパイプ1211に連結されている。リンク機構1005は、第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054を備えている。
第1クロス部材1051は、ヘッドパイプ1211の前方に配置されて車幅方向に延びた板状の部材1512を含む。板状の部材1512の中間部は、支持部Cによってヘッドパイプ1211に支持される。支持部Cは、ヘッドパイプ1211に設けたボス部である。第1クロス部材1051は、ヘッドパイプ1211に対して、前後方向に延びる中間上軸線回りに回転可能である。第1クロス部材1051は、車体フレーム1021に対して、前後方向に延びる中間上軸線回りに回転可能である。第1クロス部材1051は、車体フレーム1021に対して、前後方向の前方かつ上方に延びる中間上軸線回りに回転可能である。
第1クロス部材1051の左端は、支持部Dによって第1サイド部材1053に連結されている。支持部Dは、第1サイド部材1053に設けたボス部である。第1クロス部材1051は、第1サイド部材1053に対して、前後方向に延びる左上軸線回りに回転可能である。第1クロス部材1051の右端は、支持部Eによって第2サイド部材1054に支持されている。支持部Eは、第1サイド部材に設けたボス部である。第1クロス部材1051は、第2サイド部材1054に対して、前後方向に延びる右上軸線回りに回転可能である。中間上軸線、左上軸線、および右上軸線は、互いに平行である。車両の直立状態において、中間上軸線、左上軸線、および右上軸線は、前後方向の前方かつ上下方向の上方に延びている。
第2クロス部材1052の中間部は、支持部Fによってヘッドパイプ1211に支持される。支持部Fは、ヘッドパイプ1211に形成されたボス部である。第2クロス部材1052は、ヘッドパイプ1211に対して、前後方向に延びる中間下軸線回りに回転可能である。直立状態の車両の上下方向において、第2クロス部材1052は、第1クロス部材1051よりも下方に配置されている。第2クロス部材1052は、第1クロス部材1051と略同じ車幅方向の長さを有し、第1クロス部材1051と平行に配置されている。
第2クロス部材1052は、車両の左右方向に延びる一対の板状の部材1522,1522を含む。一対の板状の部材1522,1522は、前後方向においてヘッドパイプ1211の前方および後方に配置されている。一対の板状の部材1522,1522同士は、連結部1523によって一体的に連結されている。なお、連結部1523は、一対の板状の部材1522,1522と一体でも別体でもよい。第2クロス部材1052の左端は、支持部Gによって第1サイド部材1053に支持されている。支持部Gは、第1サイドロッド1053に設けられたボス部である。第2クロス部材1052は、第1サイド部材1053に対して、前後方向に延びる左下軸線回りに回転可能である。第2クロス部材1052の右端は、支持部Hによって第2サイド部材1054に支持されている。支持部Hは、第2サイド部材1054に設けられたボス部である。第2クロス部材1052は、第2サイド部材1054に対して、前後方向に延びる右下軸線回りに回転可能である。中間下軸線、左下軸線、および右下軸線は、互いに平行である。車両の直立状態において、中間下軸線、左下軸線、および右下軸線は、前後方向の前方かつ上下方向の上方に延びている。
第1サイド部材1053は、ヘッドパイプ1211の左方に配置され、ヘッドパイプ1211の延びる方向と平行に延びている。第1サイド部材1053は、第1前輪1031の上方であって第1緩衝器1033よりも上方に配置されている。第1サイド部材1053の内周に、第1サイド部材支持部1053Aが回転可能に支持される。第1緩衝器1033は、第1サイド部材1053に対して第1中心軸Y1を中心に回転可能に取り付けられている。
第2サイド部材1054は、ヘッドパイプ1211の右方に配置されて、ヘッドパイプ1211の延びる方向と平行に延びている。第2サイド部材1054は、第2前輪1032の上方であって第2緩衝器1034よりも上方に配置されている。第2サイド部材1054の内周に、第2サイド部材支持部1054Aが回転可能に支持される。第2緩衝器1034は、第2サイド部材1054に対して第2中心軸Y2を中心に回転可能に取り付けられている。
このように、第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053、および第2サイド部材1054は、第1クロス部材1051と第2クロス部材1052が相互に平行な姿勢を保ち、第1サイド部材1053と第2サイド部材1054が相互に平行な姿勢を保つように連結されている。
〈操舵動作〉
図4は、車両1の操舵動作を説明するための図であり、車両1001を転舵させた状態の車両前部の平面図である。
図4に示すように、ハンドルバー1023が左右方向に回されると、操舵機構1007の操舵力伝達機構1006が動作し、操舵動作が行われる。
例えば、ステアリングシャフト1060が図4の矢印Tの方向に回転すると、タイロッド1067が左後方に移動する。タイロッド1067の左後方への移動に伴って、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327が矢印Tの方向に回転する。第1ブラケット1317および第2ブラケット1327が矢印Tの方向に回転すると、第1前輪1031が第1中心軸Y1(図2参照)を中心として回転し、第2前輪1032が第2中心軸Y2(図2参照)を中心として回転する。
〈傾斜動作〉
図5は、車両1001の傾斜動作を説明するための図であり、車両1001を傾斜させた状態の車両前部の正面図である。
図5に示すように、リンク機構1005の作動に伴い車両1001は左右方向に傾斜する。リンク機構1005の作動とは、リンク機構1005における傾斜動作を行うための各部材(第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054)がそれぞれの連結点を軸として相対回転し、リンク機構1005の形状が変化することを意味している。
本例のリンク機構1005では、例えば、車両の直立状態において正面視で略長方形状に配置された第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054が、車両1001が傾斜した状態において略平行四辺形に変形している。リンク機構1005は、第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054の相対的な回転動作に連動して傾斜動作を行うことで、第1前輪1031および第2前輪1032をそれぞれ傾斜させる。
例えば、乗員が車両1を左方に傾斜させると、ヘッドパイプ1211が垂直方向に対して左方に傾斜する。ヘッドパイプ1211が傾斜すると、第1クロス部材1051は支持部Cを中心としてヘッドパイプ1211に対して回転し、第2クロス部材1052は支持部Fを中心としてヘッドパイプ1211に対して回転する。すると、第1クロス部材1051が第2クロス部材1052よりも左方に移動し、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054は、ヘッドパイプ1211と平行な状態を保ったまま、垂直方向に対して傾斜する。第1サイド部材1053および第2サイド部材1054が傾斜する際に、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054は、第1クロス部材1051および第2クロス部材1052に対して回転する。したがって、車両1001を傾斜させると、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054の傾斜に伴って、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054に支持された第1前輪1031および第2前輪1032は、それぞれ垂直方向に対してヘッドパイプ1211と平行な状態を保ったまま傾斜する。
また、タイロッド1067は、車両1001が傾斜しても第1クロス部材1051と第2クロス部材1052に対して平行な姿勢を保つ。
このように、傾斜動作を行うことで第1前輪1031および第2前輪1032をそれぞれ傾けるリンク機構1005は、第1前輪1031および第2前輪1032の上方に配置されている。つまり、リンク機構1005を構成する第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054の回転軸は、第1前輪1031および第2前輪1032より上方に配置されている。
〈操舵動作+傾斜動作〉
図6は、車両1001を転舵させかつ傾斜させた状態の車両前部の正面図である。図6では、左側方に操舵し、左方に傾斜した状態を示している。図6に示す動作時には、操舵動作により第1前輪1031および第2前輪1032の向きが変更され、傾斜動作により第1前輪1031および第2前輪1032が車体フレーム1021とともに傾斜される。この状態では、リンク機構1005の第1クロス部材1051、第2クロス部材1052、第1サイド部材1053および第2サイド部材1054が略平行四辺形に変形し、タイロッド1067が左右何れかの操舵した方向(図6では左方)かつ後方に移動する。
〈緩衝器の構造〉
図7は、図1の車両1001の右側方から見た第1緩衝器1033の側面図である。図7は、図1の車両1001の左右方向の右方から見た第1緩衝器1033の側面図である。図7は、第1緩衝器1033に支持される第1前輪1031の回転軸線方向から見た第1緩衝器1033の側面図である。なお、本例において、第2緩衝器1034、第2前輪1032やそれらに配置される各部材の形状や配置は、第1前輪1031と左右対称である。そのため、便宜上、図7に括弧付きの符号を付して第2前輪1032の各部を説明する。
(第1緩衝器)
図7に示すように、第1緩衝器1033は、第1下部1033a(本発明のアウター要素の一例)および第1上部1033b(本発明のインナー要素の一例)を有する。第1緩衝器1033は、第1サイド部材支持部1053A(本発明の車体支持部の一例)を有する。第1下部1033aおよび第1上部1033bは、第1緩衝器1033に支持される第1前輪1031の回転軸線方向から見て並列して連結された第1テレスコピック要素1331および第2テレスコピック要素1332により構成されている。第1下部1033aおよび第1上部1033bは、車両の前後方向に並列して連結された第1テレスコピック要素1331および第2テレスコピック要素1332により構成されている。
第1緩衝器1033は、第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第1サイド部材支持部1053Aおよび第1ブラケット1317(本発明の車体支持部の一例であり、インナー連結部の一例でもある)を含む。
第1テレスコピック要素1331は、第1中心軸Y1方向に伸縮する伸縮構造を有する。第1テレスコピック要素1331には、内部にスプリング等の弾性部材(図示略)およびオイル等の緩衝部材(図示略)が設けられている。第1テレスコピック要素1331は、第1前輪1031が路面から受ける荷重による振動や衝撃を吸収するダンパー機能を有する。
第2テレスコピック要素1332は、第1前輪1031に対して第1車輪軸1314の回転軸線方向で第1テレスコピック要素1331と同じ側に配置される。第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332は、第1前輪1031の右方で車両の直立状態で前後方向に並んで配置される。第2テレスコピック要素1332は、第1テレスコピック要素1331の前方に配置されている。
第2テレスコピック要素1332は、第1中心軸Y1方向に伸縮する伸縮構造を有する。第1テレスコピック要素1331の伸縮方向と第2テレスコピック要素1332の伸縮方向は、第1車輪1031の回転軸線方向から見て平行である。第1テレスコピック要素1331の伸縮方向と第2テレスコピック要素1332の伸縮方向は、車両の左右方向から見て平行である。
第1テレスコピック要素1331の上部および第2テレスコピック要素1332の上部は、第1ブラケット1317によって連結されている。第2テレスコピック要素1332の下端部は、第1テレスコピック要素1331の下端部近傍に連結されている。第1前輪1031の第1車輪軸1314は、第1テレスコピック要素1331の下端部に設けられている第1車輪軸支持部1333(本発明の車輪支持部の一例)に支持される。第1前輪1031は、車両の前後方向に並列に配置された第1テレスコピック要素1331および第2テレスコピック要素1332の2本のテレスコピック要素によって第1ブラケット1317に支持されている。第1ブラケット1317と第1車輪軸支持部1333とにより、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332とが連結されている。これにより、第1下部1033aに対して第1上部1033bが相対回転することが抑制されている。
第1ブラケット1317の周囲が、車体カバー1022のフロントカバー1221によって覆われている。第1ブラケット1317は、車両1001が直立状態、傾斜状態、あるいは傾斜しながら転舵される転舵傾斜状態のいずれかの状態で、車両1の側面から見て車体カバー1022のフロントカバー1221の一部と重なり合う。本実施形態では、図5に示したように、車両1001が傾斜状態のときに、第1ブラケット1317の周囲がフロントカバー1221によって覆われる。
第2テレスコピック要素1332は、伸縮方向において、第1テレスコピック要素1331よりも短い。第2テレスコピック要素1332の下端部より下方には、第1車輪軸1314を支持する第1車輪軸支持部1333が配置されている。第2テレスコピック要素1332より下方に、第1車輪軸1314を支持する第1車輪軸支持部1333が配置されている。第1中心軸Y1は、車両側面視で、第1アウター部材1331a(本発明の第1アウター部の一例)と第2アウター部材1332a(本発明の第2アウター部の一例)の間に位置する。第1車輪軸支持部1333は、第1テレスコピック要素1331に設けられる。第1車輪軸支持部1333は、第1アウター部材1331aに設けられる。
第1テレスコピック要素1331は、第1インナー部材1331b(本発明の第1インナー部の一例)と、第1アウター部材1331aとを有している。第1インナー部材1331bは、第1テレスコピック要素1331の上部を構成する。第1アウター部材1331aは、第1テレスコピック要素1331の下部を構成する。第1インナー部材1331bの下部は、第1アウター部材1331aに相対移動可能に挿入されている。
第2テレスコピック要素1332は、第2インナー部材1332b(本発明の第2インナー部の一例)と、第2アウター部材1332aとを有している。第2インナー部材1332bは、第2テレスコピック要素1332の上部を構成する。第2アウター部材1332aは、第2テレスコピック要素1332の下部を構成する。第2インナー部材1332bの下部は、第2アウター部材1332aに相対移動可能に挿入されている。
第1テレスコピック要素1331が最大に伸びた状態において、第1アウター部材1331aに第1インナー部材1331bが挿入されている部分の長さである第1挿入長I1は、第2アウター部材1332aに第2インナー部材1332bが挿入されている部分の長さである第2挿入長I2よりも長い。
第1テレスコピック要素1331の第1アウター部材1331aは、第1前輪1031から振動や衝撃が作用した際に、第1インナー部材1331bに対して伸縮方向へ相対移動する。第2テレスコピック要素1332は、第1前輪1031から振動や衝撃が作用した際に、第2インナー部材1332bに対して第2アウター部材1332aが伸縮方向へ相対移動する。
第1アウター部材1331aは、第1アウター本体部1331cと、第1上支持部1331dと、第1下支持部1331eと、キャリパ支持部1331fと、第1車輪軸支持部1333を含む。
第2アウター部材1332a(本発明の第2アウター部の一例)は、第2アウター本体部1332cと、第2上支持部1332dと、第2下支持部1332eと、を含む。
第1アウター本体部1331cは、第1インナー部材1331bを伸縮方向に挿入可能である。第2アウター本体部1332cは、第2インナー部材1332bを伸縮方向に挿入可能である。
第1上支持部1331dと第1下支持部1331eは、第1アウター本体部1331cの前方に第1テレスコピック要素1331の伸縮方向に並んで配置される。
第2上支持部1332dと第2下支持部1332eは、第2アウター本体部1332cの後方に第2テレスコピック要素1332の伸縮方向に並んで配置される。
第1上支持部1331d、第1下支持部1331e、第2上支持部1332dおよび第2下支持部1332eは、第1緩衝器1033に支持される第1前輪1031の回転軸線方向から見て第1アウター本体部1331cと第2アウター本体部1332cの間に配置される。
キャリパ支持部1331fは、第1アウター本体部1331cの後方に配置される。
第1車輪軸支持部1333は、第1アウター本体部1331cの第1テレスコピック要素1331の伸縮方向の下方に配置される。
第1インナー部材1331bと第2インナー部材1332bは、互いに連結される。第1インナー部材1331bと第2インナー部材1332bは、第1ブラケット1317で連結される。第1インナー部材1331bの伸縮方向の上端部と第2インナー部材1332bの伸縮方向の上端部は、第1ブラケット1317で連結される。第1アウター部材1331aと第2アウター部材1332aは、複数の連結部で連結される。第1アウター部材1331aと第2アウター部材1332aは、第1連結部1351(本発明のアウター連結部の一例)と第2連結部1352(本発明のアウター連結部の一例)で連結される。第1連結部1351と第2連結部1352は、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向に並んで配置される。第1連結部1351は、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向の中間部に配置される。第2連結部1352は、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向の下端部に配置される。
第1車輪軸支持部1333は、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向で、第2連結部1352より下方に配置される。第1連結部1351は、第1上支持部1331dと、第2上支持部1332dと、第1上支持部1331dと第2上支持部1332dを連結する第1連結部材1351aを含む。第2連結部1352は、第1下支持部1331eと、第2下支持部1332eと、第1下支持部1331eと第2下支持部1332eを連結する第2連結部材1352aを含む。
第2アウター部材1331aは、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向において第1アウター部材1332aより短い。第2インナー部材1331bは、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向において第1インナー部材1332bより短い。
(第2緩衝器)
第2緩衝器1034は、第2下部1034a(本発明のアウター要素の一例)および第2上部1034b(本発明のインナー要素の一例)を有する。第2緩衝器1034は、第2サイド部材支持部1054A(本発明の車体支持部の一例)を有する。第2下部1034aおよび第2上部1034bは、第2緩衝器1034に支持される第2前輪1032の回転軸線方向から見て並列して連結された第3テレスコピック要素1341および第4テレスコピック要素1342により構成されている。第2下部1034aおよび第2上部1034bは、車両の前後方向に並列して連結された第3テレスコピック要素1341および第4テレスコピック要素1342により構成されている。
第2緩衝器1034は、第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第2サイド部材支持部1054Aおよび第2ブラケット1327(本発明の車体支持部、インナー連結部の一例)を含む。第3テレスコピック要素1341は、第2中心軸Y2方向に伸縮する伸縮構造を有する。第3テレスコピック要素1341には、内部にスプリング等の弾性部材(図示略)およびオイル等の緩衝部材(図示略)が設けられている。第3テレスコピック要素1341は、第2前輪1032が路面から受ける荷重による振動や衝撃を吸収するダンパー機能を有する。第4テレスコピック要素1342は、第2前輪1032に対して第2車輪軸1324の回転軸線方向で第3テレスコピック要素1341と同じ側に配置される。
第3テレスコピック要素1341と第2テレスコピック要素1342は、第2前輪1032の左方で車両の直立状態で前後方向に並んで配置される。第4テレスコピック要素1342は、第3テレスコピック要素1341の前方に配置される。
第4テレスコピック要素1342は、第2中心軸Y2方向に伸縮する伸縮構造を有する。第3テレスコピック要素1341の伸縮方向と第4テレスコピック要素1342の伸縮方向は、第2前輪1032の回転軸線方向から見て平行である。第3テレスコピック要素1341の伸縮方向と第4テレスコピック要素1342の伸縮方向は、車両の左右方向から見て平行である。
第3テレスコピック要素1341の上部および第4テレスコピック要素1342の上部は、第2ブラケット1327によって連結されている。第4テレスコピック要素1342の下端部は、第3テレスコピック要素1341の下端部近傍に連結固定されている。第2前輪1032の第2車輪軸1324は、第3テレスコピック要素1341の下端部に設けられている第2車輪軸支持部1343(本発明の車輪支持部の一例)に支持される。第2前輪1032は、車両の前後方向に並列に配置された第3テレスコピック要素1341および第4テレスコピック要素1342の2本のテレスコピック要素によってブラケット1327に支持されている。第2ブラケット1327と第2車輪軸支持部1343とにより、第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342とが連結されている。これにより、第2下部1034aに対して第2上部1034bが相対回転することが抑制されている。
第2ブラケット1327の周囲は、車体カバー1022のフロントカバー1221によって覆われている。第2ブラケット1327は、車両1が直立状態、傾斜状態、あるいは傾斜しながら転舵される転舵傾斜状態のいずれかの状態で、車両1001の側面から見て車体カバー1022のフロントカバー1221の一部と重なり合う。
第4テレスコピック要素1342は、伸縮方向において、第3テレスコピック要素1341よりも短い。第4テレスコピック要素1342の下端部より下方には、第2車輪軸1324を支持する第2車輪軸支持部1343が配置されている。第4テレスコピック要素1342より下方に、第2車輪軸1324を支持する第2車輪軸支持部1343が配置されている。第2中心軸Y2は、車両側面視で、第3アウター部材1341a(本発明の第1アウター部の一例)と第4アウター部材1342a(本発明の第2アウター部の一例)の間に位置する。第2車輪軸支持部1343は、第3テレスコピック要素1341に設けられる。第2車輪軸支持部1343は、第3アウター部材1341aに設けられる。
第3テレスコピック要素1341は、第3インナー部材1341b(本発明の第1インナー部の一例)と、第3アウター部材1341aとを有している。第3インナー部材1341bは、第3テレスコピック要素1341の上部を構成する。第3アウター部材1341aは、第3テレスコピック要素1341の下部を構成する。第3インナー部材1341bの下部が、第3アウター部材1341aに相対移動可能に挿入されている。
第4テレスコピック要素1342は、第4インナー部材1342b(本発明の第2インナー部の一例)と、第4アウター部材1342aとを有している。第4インナー部材1342bは、第4テレスコピック要素1342の上部を構成する。第4アウター部材1342aは、第4テレスコピック要素1342の下部を構成する。第4インナー部材1342bの下部が、第4アウター部材1342aに相対移動可能に挿入されている。
第3テレスコピック要素1341が最大に伸びた状態において、第3アウター部材1341aに第3インナー部材1341bが挿入されている部分の長さである第3挿入長I3は、第4アウター部材1342aに第4インナー部材1342bが挿入されている部分の長さである第4挿入長I4よりも長い。
第3テレスコピック要素1341は、第2前輪1032から振動や衝撃が作用した際に、第3インナー部材1341bに対して第3アウター部材1341aが伸縮方向へ相対移動する。第4テレスコピック要素1342は、第2前輪1032から振動や衝撃が作用した際に、第4インナー部材1342bに対して第4アウター部材1342aが伸縮方向へ相対移動する。
第3アウター部材1341aは、第3アウター本体部1341cと、第3上支持部1341dと、第3下支持部1341eと、キャリパ支持部1341fと、第2車輪軸支持部1343を含む。
第4アウター部材1342aは、第4アウター本体部1342cと、第4上支持部1342dと、第4下支持部1342eと、を含む。
第3アウター本体部1341cは、第3インナー部材1341bを伸縮方向に挿入可能である。第4アウター本体部1342cは、第4インナー部材1342bを伸縮方向に挿入可能である。
第3上支持部1341dと第3下支持部1341eは、第3アウター本体部1341cの前方に第3テレスコピック要素1341の伸縮方向に並んで配置される。
第4上支持部1342dと第4下支持部1342eは、第4アウター本体部1342cの後方に第4テレスコピック要素1342の伸縮方向に並んで配置される。
第3上支持部1341d、第3下支持部1341e、第4上支持部1342dおよび第4下支持部1342eは、第2緩衝器1034に支持される第2前輪1032の回転軸線方向から見て第3アウター本体部1341cと第4アウター本体部1342cの間に配置される。
キャリパ支持部1341fは、第3アウター本体部1341cの後方に配置される。
第2車輪軸支持部1343は、第3アウター本体部1341cの第3テレスコピック要素1341の伸縮方向の下方に配置される。
第3インナー部材1341bと第4インナー部材1342bは、互いに連結される。第3インナー部材1341bと第4インナー部材1342bは、第2ブラケット1327で連結される。第3インナー部材1341bの伸縮方向の上端部と第4インナー部材1342bの伸縮方向の上端部は、第2ブラケット1327で連結される。第3アウター部材1341aと第4アウター部材1342aは、複数の連結部で連結される。第3アウター部材1341aと第4アウター部材1342aは、第3連結部1353(本発明のアウター連結部の一例)と第4連結部1354(本発明のアウター連結部の一例)で連結される。第3連結部1353と第4連結部1354は、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向に並んで配置される。第3連結部1353は、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向の中間部に配置される。第4連結部1354は、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向の下端部に配置される。第2車輪軸支持部1343は、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向で、第4連結部1354より下方に配置される。
第3連結部1353は、第3上支持部1341dと、第4上支持部1342dと、第3上支持部1341dと第4上支持部1342dを連結する第3連結部材1353aを含む。第4連結部1354は、第3下支持部1341eと、第4下支持部1342eと、第3下支持部1341eと第4下支持部1342eを連結する第4連結部材1354aを含む。
第4アウター部材1341aは、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向において第3アウター部材1342aより短い。第4インナー部材1341bは、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向において第3インナー部材1342bより短い。
〈ディスクブレーキ〉
図7に示すように、第1前輪1031には、第1ディスクブレーキ1071が設けられている。第1ディスクブレーキ1071は、第1前輪1031を制動させる。第1ディスクブレーキ1071は、第1ブレーキディスク1711および第1キャリパ1712を有する。第1ブレーキディスク1711は、第1車輪軸1314を中心とした環状に形成されている。第1ブレーキディスク1711は、第1前輪1031に固定されている。第1キャリパ1712は、第1緩衝器1033に設けられている。第1キャリパ1712は、第1緩衝器1033の第1テレスコピック要素1331の下端部に固定されている。第1キャリパ1712は、キャリパ支持部1331fに支持される。第1キャリパ1712は、第1緩衝器1033の第1テレスコピック要素1331の下端部の後方に配置されている。第1キャリパ1712には、ブレーキホース1714が接続されている。第1キャリパ1712には、ブレーキホース1714によってブレーキオイルが送り込まれて油圧が付与される。第1キャリパ1712に油圧が付与されると、第1ブレーキディスク1711の両面にブレーキパッドが押し付けられる。第1キャリパ1712は、第1ブレーキディスク1711をブレーキパッドで挟持して、回転する第1ブレーキディスク1711を制動する。
第2前輪1032には、第2ディスクブレーキ1072が設けられている。第2ディスクブレーキ1072は、第2前輪1032を制動させる。第2ディスクブレーキ1072は、第2ブレーキディスク1721および第2キャリパ1722を有する。第2ブレーキディスク1721は、第2車輪軸1324を中心とした環状に形成されている。第2ブレーキディスク1721は、第2前輪1032に固定されている。第2キャリパ1722は、第2緩衝器1034に設けられている。第2キャリパ1722は、キャリパ支持部1341fに支持される。第2キャリパ1722は、第2緩衝器1034の第3テレスコピック要素1341の下端部に固定されている。第2キャリパ1722は、第2緩衝器1034の第3テレスコピック要素1341の下端部にの後方に配置されている。第2キャリパ1722には、ブレーキホース1724が接続されている。第2キャリパ1722には、ブレーキホース1724によってブレーキオイルが送り込まれて油圧が付与される。第2キャリパ1722は、油圧が付与されることで第2ブレーキディスク1721の両面にブレーキパッドを押し付ける。第2キャリパ1722は、第2ブレーキディスク1721をブレーキパッドで挟持して、回転する第2ブレーキディスク1721を制動する。
〈車輪速センサ〉
(第1センサディスク)
図7に示すように、第1車輪速センサ1081(本発明の部品の一例)は、第1センサディスク1811および第1検出部1812を有する。第1センサディスク1811は、第1車輪軸1314を中心とした環状に形成されている。第1センサディスク1811は、第1ブレーキディスク1711よりも小径に形成されている。第1センサディスク1811は、第1ブレーキディスク1711の内周に配置されている。第1センサディスク1811は、第1前輪1031に固定されている。第1検出部1812は、例えば、光学的または磁気的に第1センサディスク1811の回転を検出する。第1検出部1812には、センサコード1813が接続されている。第1検出部1812での検出値は、センサコード1813で送信される。センサコード1813を介して送信される第1検出部1812の検出値に基づいて、第1前輪1031の車輪速が算出される。
第1車輪軸支持部1333には、第1センサステー1814(本発明の部品支持部の一例)が固定されている。第1センサステー1814には、第1車輪速センサ1081の第1検出部1812が支持されている。第1センサステー1814は、車両1001の走行時に第1緩衝器1033が振動しても、第1車輪速センサ1081の第1検出部1812の検出精度が十分に維持できる程度の剛性を有している。
第1緩衝器1033は、車幅方向中央から第1前輪1031を見て、第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第1ブラケット1317および第1テレスコピック要素1331の下端部と第2テレスコピック要素1332の下端部を結ぶ仮想線1335で区画される第1領域1336を有している。第1車輪速センサ1081の第1検出部1812は、第1領域1336の外方に配置されている。第1検出部1812は、第1領域1336よりも下方に配置されている。第1検出部1812は、第1領域1336よりも前方に配置されている。第1検出部1812は、第1テレスコピック要素1331の下端部より上方に配置されている。
第1車輪軸支持部1333に支持される第1車輪1031の回転軸線方向から見て、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332で凹部1361を形成する。第1センサステー1814は、凹部1361に配置される。
第1車輪速センサ1081の第1検出部1812は、第1車輪軸1314に対して、第1ディスクブレーキ1071の第1キャリパ1712とは反対側に配置されている。第1車輪速センサ1081の第1検出部1812は、第1車輪軸1314よりも前方に配置されている。第1検出部1812は、第2テレスコピック要素1332の伸縮方向の下方に配置されている。
(第2センサディスク)
第2車輪速センサ1082(本発明の部品の一例)は、第2センサディスク1821および第2検出部1822を有する。第2センサディスク1821は、第2車輪軸1324を中心とした環状に形成されている。第2センサディスク1821は、第2ブレーキディスク1721よりも小径に形成されている。第2センサディスク1821は、第2ブレーキディスク1721の内周に配置されている。第2センサディスク1821は、第2前輪1032に固定されている。第2検出部1822は、例えば、光学的または磁気的に第2センサディスク1821の回転を検出する。第2検出部1822には、センサコード1823が接続されている。第2検出部1822での検出値は、センサコード1823で送信される。センサコード1823を介して送信される第2検出部1822の検出値に基づいて、第2前輪1032の車輪速が算出される。
第2車輪軸支持部1343には、第2センサステー1824(本発明の部品支持部の一例)が固定されている。第2センサステー1824には、第2車輪速センサ1082の第2検出部1822が支持されている。第2センサステー1824は、車両1001の走行時に第2緩衝器1034が振動しても、第2車輪速センサ1082の第2検出部1822の検出精度が十分に維持できる程度の剛性を有している。
第2緩衝器1034は、車幅方向中央から第2前輪1032を見て、第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第2ブラケット1327および第3テレスコピック要素1341の下端部と第4テレスコピック要素1342の下端部を結ぶ仮想線1345で区画される第2領域1346を有している。第2車輪速センサ1082の第2検出部1822は、第2領域1346の外方に配置されている。第2検出部1822は、第2領域1346よりも下方に配置されている。第2検出部1822は、第2領域1346よりも前方に配置されている。第2検出部1822は、第3テレスコピック要素1341の下端部より上方に配置されている。
第2車輪軸支持部1343に支持される第2車輪1032の回転軸線方向から見て、第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342で凹部1362を形成する。第2センサステー1824は、凹部1362に配置される。
第2車輪速センサ1082の第2検出部1822は、第2車輪軸1324に対して、第2ディスクブレーキ1072の第2キャリパ1722とは反対側に配置されている。第2車輪速センサ1082の第2検出部1822は、第2車輪軸1324よりも前方に配置されている。第2検出部1822は、第4テレスコピック要素1342の伸縮方向の延長線と少なくとも一部が重なるように配置されている。
<効果>
上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332とがそれらの上端部において第1ブラケット1317によって連結されている。このため、第1ブラケット1317は、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332の回り止めとして機能する。また同様に、第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342とがそれらの上端部において第2ブラケット1327によって連結されているため、第2ブラケット1327は第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342の回り止めとして機能する。このため、第1前輪1031および第2前輪1032は、操舵の動きに連動して空回りすることなく操舵した向きに回転することができる。よって、簡単な構成で前輪を支持するための構造を実現している。
また、上記第1の実施形態では、第1ブラケット1317を含む第1緩衝器1033は、操舵部材1028の回転に伴って回転し、車両1001の左右方向の左方に配置される。第2テレスコピック要素1332を第1テレスコピック要素1331よりも小さくすることで、車両1001の前部が大型化することを抑制できる。
また、同様に、第2ブラケット1327を含む第2緩衝器(第2支持部材の一例)1034は、操舵部材1028の回転に伴って回転し、車両1001の左右方向の右方に配置される。第4テレスコピック要素1342を第3テレスコピック要素1341よりも小さくすることで、車両1001の前部が大型化することを抑制できる。
このように、上記構成により、簡易な構成により回り止め機能を有する前輪支持構造を実現しつつ、車両1001の前部の大型化を抑制できる。
また、第1緩衝器1033は、互いに連結された第1テレスコピック要素1331および第2テレスコピック要素1332の2つのテレスコピック要素によって第1前輪1031を支持する。このため、第1緩衝器1033は、車両1001の走行時に第1前輪1031に入力される力に対する剛性が高い状態で第1前輪1031を支持することができる。また同様に、第2緩衝器1034は、互いに連結された第3テレスコピック要素1341および第4テレスコピック要素1342の2つのテレスコピック要素によって第2前輪1032を支持する。このため、第2緩衝器1034は、車両1001の走行時に第2前輪1032に入力される力に対する剛性が高い。
また、車両1001では、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327が、車両1001が直立状態、傾斜状態あるいは転舵傾斜状態のいずれかの状態で、車両1001の側面から見て車体カバー1022の一部と重なり合う。このような車両1001では、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327は、車体フレーム1021および車体カバー1022に対して上下に移動する。このため、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327が、第1ブラケット1317および第2ブラケット1327と干渉することを回避する必要がある。そのため、このような車両1001では、特に第1ブラケット1317および第2ブラケット1327の小型化は車両1001の大型化抑制に寄与することとなる。
上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331の上部と第2テレスコピック要素1332の上部が第1ブラケット1317で連結されており、また、第2テレスコピック要素1332が第1テレスコピック要素1331より短い。
この構成では、第2テレスコピック要素1332の下端部の下方に所定の空間が確保される。このため、第2テレスコピック要素1332の下方の空間に他の部材(例えば車輪軸支持部など)を配置することができる。したがって、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332とを互いに近づけた状態に配置することができ、第1ブラケット1317が大型化することを抑制できる。
また同様に、第4テレスコピック要素1342の下端部の下方に所定の空間が確保される。このため、第4テレスコピック要素1342の下方の空間に他の部材を配置することができる。したがって、第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342とを互いに近づけた状態に配置することができ、第2ブラケット1327が大型化することを抑制できる。以上により、簡易な構成により回り止め機能を有する前輪支持構造を実現しつつ、車両1001の前部の大型化を抑制できる。
また、第2テレスコピック要素1332の下端部の下方に空間が確保されているので、第1車輪速センサ1081の第1センサステー1814等の各部品を配置する設計自由度が向上する。また同様に、第4テレスコピック要素1342の下端部の下方の空間が確保されることで、第2車輪速センサ1082の第2センサステー1824等の各部品を配置する設計自由度が向上する。
ところで、それぞれ2つのテレスコピック要素を有する2つの懸架装置でそれぞれ支持された2つの前輪を有する車両では、テレスコピック要素の近くに車輪軸支持部を配置すると、剛性を確保しながら車輪軸支持部が大型化することを抑制できる。そのため、特許文献2,3では2つのテレスコピック要素の間に車輪軸支持部を配置することで、必要な伸縮ストロークを確保しながら上下方向に大型化することを抑制している。しかし、この構成では、車輪軸支持部を配置するための空間を確保するという制約があるため、2つのテレスコピック要素を近付けた状態で配置することが難しい。このため、互いに離れた2つのテレスコピック要素の上端部を連結するためのブラケットが大型化してしまう。
これに対して、上記第1の実施形態では、第1車輪軸支持部1333が第2テレスコピック要素1332の下方に配置されるため、第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332とを近づけて配置しやすく、第1ブラケット1317が大型化することを抑制できる。また同様に、第2車輪軸支持部1343が第4テレスコピック要素1342の下方に配置されるため、第2ブラケット1327が大型化することを抑制できる。以上により、簡易な構成により回り止め機能を有する前輪支持構造を実現しつつ、車両1001の前部の大型化を抑制できる。
上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331および第2テレスコピック要素1332の伸縮方向に沿う伸縮動作のガイド機能(伸縮方向以外への変位の抑制)を、第1挿入長I1を有する第1テレスコピック要素1331が十分に担うことで、第2挿入長I2を短くして第2テレスコピック要素1332を短くしやすくなる。また同様に、第3テレスコピック要素1341および第4テレスコピック要素1342の伸縮方向に沿う伸縮動作のガイド機能(伸縮方向以外への変位の抑制)を、第3挿入長I3を有する第3テレスコピック要素1341が十分に担うことで、第4挿入長I4を短くして第4テレスコピック要素1342を短くしやすくなる。
〈変形例〉
(第1緩衝器)
図8は、変形例に係る車両1001の第2前輪1032から見た第1緩衝器1033の側面図である。図8は、変形例に係る車両1001の左右方向の右方から見た第1緩衝器1033の側面図である。なお、本例において、第2緩衝器10034、第2前輪1032に配置される各部材の形状や配置は、第1緩衝器1033、第1前輪1031と左右対称である。そのため、図8に符号を付して第2前輪1032の各部を説明する。
図8に示すように、変形例では、第1緩衝器1033を構成する第2テレスコピック要素1332A(本発明の第2テレスコピック要素の一例)の外径が、第1テレスコピック要素1331の外径よりも細くされている。具体的には、第1緩衝器1033を第2前輪1032から見て、第1中心軸Y1に対して直交する方向Wにおける第2テレスコピック要素1332Aの第2インナー部材1332b1(本発明の第2インナー部の一例)の長さW2が、第1テレスコピック要素1331の第1インナー部材1331bの長さW1より短い。また、同様に、第1テレスコピック要素1331の第1アウター部材1331aに対して、第2テレスコピック要素1332Aの第2アウター部材1332a1(本発明の第2アウター部の一例)の外径が細くされている。具体的には、第1緩衝器1033を第2前輪1032から見て、第1中心軸Y1に対して直交する方向Wにおける第2テレスコピック要素1332Aの第2アウター部材1332a1の長さが、第1テレスコピック要素1331の第1アウター部材1331aの長さより短い。
第2アウター部材1332a1は、第2アウター本体部1332c1と、第2上支持部1332d1と、第2下支持部1332e1と、を含む。第2アウター本体部1332c1は、第2インナー部材1332b1を伸縮方向に挿入可能である。
第2上支持部1332d1と第2下支持部1332e1は、第2アウター本体部1332c1の側方に第2テレスコピック要素1332Aの伸縮方向に並んで配置される。
第1インナー部材1331bと第2インナー部材1332b1は、連結される。第1インナー部材1331bと第2インナー部材1332b1は、第1ブラケット1317Aで連結される。第1インナー部材1331bの伸縮方向の上端部と第2インナー部材1332b1の伸縮方向の上端部は、第1ブラケット1317Aで連結される。第1アウター部材1331aと第2アウター部材1332aは、複数の連結部で連結される。第1アウター部材1331aと第2アウター部材1332aは、第1連結部1351A(本発明のアウター連結部の一例)と第2連結部1352A(本発明のアウター連結部の一例)で連結される。
第1連結部1351Aと第2連結部1352Aは、第2テレスコピック要素1332Aの伸縮方向に並んで配置される。第1連結部1351Aは、第2テレスコピック要素1332Aの伸縮方向の中間部に配置される。第2連結部1352Aは、第2テレスコピック要素1332Aの伸縮方向の下端部に配置される。第1車輪軸支持部1333は、第2テレスコピック要素1332Aの伸縮方向で、第2連結部1352Aより下方に配置される。
第1連結部1351Aは、第1上支持部1331dと、第2上支持部1332d1と、第1上支持部1331dと第2上支持部1332d1を連結する第1連結部材1351a1を含む。第2連結部1352Aは、第1下支持部1331eと、第2下支持部1332e1と、第1下支持部1331eと第2下支持部1332e1を連結する第2連結部材1352a1を含む。
(第2緩衝器)
また、第2緩衝器1034を構成する第4テレスコピック要素1342A(本発明の第2テレスコピック要素の一例)の外径が、第3テレスコピック要素1341の外径よりも細くされている。具体的には、第2緩衝器1034を第1前輪1031から見て、第2中心軸Y2に対して直交する方向Wにおける第4テレスコピック要素の第4インナー部材1342b1(本発明の第2インナー部の一例)の長さW4が、第3テレスコピック要素1341の第3インナー部材1341bの長さW3より短い。また、同様に、第3テレスコピック要素1341の第1アウター部材1341aに対して、第4テレスコピック要素1342Aの第4アウター部材1342a1(本発明の第2アウター部の一例)の外径が細くされている。具体的には、第2緩衝器1034を第1前輪1031から見て、第2中心軸Y2に対して直交する方向Wにおける第4テレスコピック要素1342Aの第4アウター部材1342a1の長さが、第3テレスコピック要素1341の第3アウター部材1341aの長さより短い。
第4アウター部材1342a1は、第4アウター本体部1342c1と、第4上支持部1342d1と、第4下支持部1342e1と、を含む。
第4アウター本体部1342c1は、第4インナー部材1342b1を伸縮方向に挿入可能である。
第4上支持部1342d1と第4下支持部1342e1は、第4アウター本体部1342c1の側方に第4テレスコピック要素1342Aの伸縮方向に並んで配置される。
第3インナー部材1341bと第4インナー部材1342b1は、連結される。第3インナー部材1341bと第4インナー部材1342b1は、第2ブラケット1327Aで連結される。第3インナー部材1341bの伸縮方向の上端部と第4インナー部材1342b1の伸縮方向の上端部は、第2ブラケット1327Aで連結される。第3アウター部材1341aと第4アウター部材1342a1は、複数の連結部で連結される。第3アウター部材1341aと第4アウター部材1342a1は、第3連結部1353A(本発明のアウター連結部の一例)と第4連結部1354A(本発明のアウター連結部の一例)で連結される。
第3連結部1353Aと第4連結部1354Aは、第4テレスコピック要素1342Aの伸縮方向に並んで配置される。第3連結部1353Aは、第4テレスコピック要素1342Aの伸縮方向の中間部に配置される。第4連結部1354Aは、第4テレスコピック要素1342Aの伸縮方向の下端部に配置される。第2車輪軸支持部1343は、第4テレスコピック要素1342Aの伸縮方向で、第4連結部1354Aより下方に配置される。
第3連結部1353Aは、第3上支持部1341dと、第4上支持部1342d1と、第3上支持部1341dと第4上支持部1342d1を連結する第4連結部材1352a1を含む。第4連結部1354Aは、第3下支持部1341eと、第4下支持部1342e1と、第3下支持部1341eと第4下支持部1342e1を連結する第4連結部材1354a1を含む。
<効果>
上記変形例では、第1テレスコピック要素1331の上端部と第2テレスコピック要素1332の上端部が第1ブラケット1317A(本発明の車体支持部の一例)で連結されており、また、第2テレスコピック要素1332が第1テレスコピック要素1331より細い。第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332とが同じ形状である場合と比較して、第1テレスコピック要素1331の軸中心と第2テレスコピック要素1332の軸中心の間隔(配列方向の距離)を短くすることができ、第1ブラケット1317Aを小型化することができる。
また同様に、第3テレスコピック要素1341と第4テレスコピック要素1342の間隔(配列方向の距離)を短くすることができ、第2ブラケット1327A(本発明の車体支持部の一例)を小型化することができる。
以上により、簡易な構成により回り止め機能を有する前輪支持構造を実現しつつ、車両1001の前部の大型化を抑制できる。
(1)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)と車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)と車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)を備える。
第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)と、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に一端部が挿入される第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)とを含む。第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に対して前記第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)が相対移動することで伸縮可能である。
第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に連結される第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)と、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)に一端部が挿入され、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)に連結される第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)を含む。
第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)に対して第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)が相対移動することで伸縮可能である。
車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)、第1アウター部と第2アウター部とを連結するアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)を含むアウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)に車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)を支持可能である。
車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)は、インナー要素を車両(車両1001)の車体(車両本体部1002)に支持可能である。
第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より小さく形成され、かつ第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部(第1連結部1351、第2連結部1352、第3連結部1353、第4連結部1354、第1連結部1351A、第2連結部1352A)で第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に連結される。
第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)と同じか、それより小さく形成される。第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、少なくとも一つのインナー連結部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A、第2ブラケット1327A)で第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)に連結される。
第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。
上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)が車両(車両1001)に搭載された場合、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線方向は、車両(車両1001)の直立状態において車両(車両1001)の左右方向に一致する。そのため、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車両(車両1001)に搭載された状態において直立状態の車両(車両1001)の左右方向から見て、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。
さらに、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の一部と重なる位置に配置される。
第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車両(車両1001)に搭載された状態において直立状態の車両(車両1001)の前方から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の一部と重なる位置に配置される。
このような構成によれば、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より小さい。また、第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)と同じか、それより小さい。そのため、このような構成の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)の剛性は、同じ大きさの2つのテレスコピック要素を備えた懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)の剛性より低下するおそれがある。
しかしながら、このような構成によれば、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より小さい。しかし、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に連結される。
加えて、第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)と同じか小さいが、少なくとも一つのインナー連結部で第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)に連結される。これにより、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向において、少なくとも3箇所で第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)に連結される。
さらに加えて、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。
しかも、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の一部と重なる位置に配置される。
そのため、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重による第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)の変形を抑制する機能、いわゆる添え木の機能を有する。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)として、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保できる。
このような構成によれば、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より小さい。また、第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)と同じか、それより小さい。
そのため、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。
同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、懸架装置を搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら、懸架装置を搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
但し、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)は、連結された第1および第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)を含むインナー要素(第1上部1033b、第2上部1034b)に車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)を支持可能であってもよい。車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)は、アウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)を車両(車両1001)の車体(車両本体部1002)に支持可能であってもよい。この場合も、上記の効果を得ることができる。
(2)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。
第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向において第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より短く形成され、かつ第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に連結される。
アウター部材にインナー部材が挿入されるため、アウター部材はインナー部材よりも大きい。このような構成(2)によれば、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の中で大きい第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)を短く形成したので、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)を第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)より短くできる。
しかも、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)に連結されるため、剛性の低下を抑制できる。そのため、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。
同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(3)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。
第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)は、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)よりも短い。第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線方向から見て、部品(第1車輪速センサ1081、第2車輪速センサ1082)を支持可能な部品支持部(第1センサステー1814、第2センサステー1824)を第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)で形成される凹部に備える。
通常、車両(車両1001)に搭載される部品を支持可能な部品支持部は第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)および第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の周囲に設けられる。このような構成(3)によれば、第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向において第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)より短く形成されるため、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向において第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)の下端は第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)の下端より上方に位置する。それにより、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)が凹部を形成する。車両(車両1001)に搭載される部品を支持可能な部品支持部が凹部に設けられる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
但し、部品支持部は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)に備えられていてもよい。この場合も、上記の効果を得ることができる。
(4)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。凹部1361はアウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)に設けられている。
このような構成(4)によれば、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)より短い第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)によって、凹部を形成しやすい。また、アウター要素は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)と第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)が複数のアウター連結部で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素に凹部を設けたため、シンプルな構造で凹部を形成できる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(5)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。インナー連結部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A、第2ブラケット1327A)が、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)の他端部と、第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)の他端部とを連結している。
このような構成(5)によれば、インナー連結部第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A、第2ブラケット1327A)が第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)の他端部と第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)の他端部とを連結するので、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)より短い第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の一端側に凹部が形成される。この凹部を使って部品支持部を形成することができるので、空間を効率的に使うことができ、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(6)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)は、アウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)に設けられる。車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)は、インナー要素に設けられる。
このような構成(6)によれば、アウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)は、第1アウター部(第1アウター部材1331a、第3アウター部材1341a)と第2アウター部(第2アウター部材1332a、第4アウター部材1342a、第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)が複数のアウター連結部で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素(第1下部1033a、第2下部1034a)に車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)を設けたため、シンプルな構造で車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)を形成できる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
なお、このような構成(6)は、前記(3)の構成との組み合わせが好ましい。第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)で形成される凹部に車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)を設けることで、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(7)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)は、インナー連結部に設けられる。
このような構成(7)によれば、インナー連結部に車体支持部(第1ブラケット1317、第2ブラケット1327、第1ブラケット1317A)を設けたため、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)と第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)の間隔を小さくできる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(8)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、前記した構成(6)に代えて、さらに次の構成を備えていてもよい。車体支持部は、アウター要素に設けられる。
インナー部は、アウター部に一端が挿入される。そのため、インナー部は、テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、アウター部よりも小さい。このような構成(8)によれば、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)は、アウター部より小さいインナー部を含むインナー要素に設けられる。また、大きなアウター部は車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)から遠い位置に配置される。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、この懸架装置を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(9)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備えていてもよい。車体支持部は、第1アウター部に設けられる。
このような構成(9)によれば、第2アウター部より大きい第1アウター部を利用して車体支持部を構成する。そのため、懸架装置を小型化できる。よって、この懸架装置を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(10)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備える。インナー連結部は、伸縮方向において、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)と同じ位置で第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)の他端部と第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)の他端部を連結する。
インナー連結部は、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に垂直な仮想平面において第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)の上端部と第2インナー部(第2インナー部材1332b、第4インナー部材1342b、第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)の上端部を含む。
このような構成(10)によれば、インナー連結部を小さくすることができる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
このような構成(10)は、前記(3)〜(9)の構成との組み合わせが好ましい。このような構成(10)によれば、第1テレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第3テレスコピック要素1341)と第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332、第4テレスコピック要素1342、第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)で形成される凹部を大きくできる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
(11)上記第1の実施形態の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)は、さらに次の構成を備えてもよい。第2インナー部(第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に垂直な方向において、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)より小さく形成される。さらに、第2インナー部(第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は、車輪支持部(第1車輪軸支持部1333、第2車輪軸支持部1343)に支持される車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、第2テレスコピック要素(第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に垂直な方向において、第1インナー部(第1インナー部材1331b、第3インナー部材1341b)より小さく形成される。
このような構成(11)によれば、第2インナー部(第2インナー部材1332b1、第4インナー部材1342b1)は第2テレスコピック要素第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に垂直な方向において小さく形成される。そのため、第2アウター部(第2アウター部材1332a1、第4アウター部材1342a1)も第2テレスコピック要素第2テレスコピック要素1332A、第4テレスコピック要素1342A)の伸縮方向に垂直な方向において小さくできる。さらに、インナー連結部も小さくできる。そのため、懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を小型化できる。よって、上記第1の実施形態の変形例の懸架装置(第1緩衝器1033、第2緩衝器1034)を車両(車両1001)に搭載した場合、右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342A)と左前輪(第1前輪1031)または左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332A)の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置(第1緩衝器1033)の2つのテレスコピック要素(第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332A)と右前輪(第2前輪1032)または右懸架装置(第2緩衝器1034)の2つのテレスコピック要素(第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342A)の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両(車両1001)の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪(第1前輪1031、第2前輪1032)が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両(車両1001)の小型化を図ることができる。
なお、上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332は、上部がインナー部材、下部がアウター部材であったが、この例に限定されない。第1テレスコピック要素1331、第2テレスコピック要素1332は、上部がアウター部材、下部がインナー部材であってもよい。同様に、第3テレスコピック要素1341、第4テレスコピック要素1342は、上部がアウター部材、下部がインナー部材であってもよい。
また、上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331の前方に第2テレスコピック要素1332が配置されていたが、この例に限定されない。第1テレスコピック要素1331と第2テレスコピック要素1332が第1前輪1031の同じ側に配置されていればよく、例えば、第1テレスコピック要素1331の後方に第2テレスコピック要素1332が配置されていてもよい。同様に、第3テレスコピック要素1341と第2テレスコピック要素1332が第2前輪1032の同じ側に配置されていればよく、例えば、第3テレスコピック要素1341の後方に第4テレスコピック要素1334が配置されていてもよい。
また、上記第1の実施形態では、第1緩衝器1033と第2緩衝器1034は、車両左右方向で第1前輪1031、第2前輪1032の間に配置されている。しかしながら、第1緩衝器1033は車両左右方向で第1前輪1031より車両外方に配置されてもよく、また同様に、第2緩衝器1034は、車両左右方向で第2前輪1032より車両外方に配置されてもよい。
また、上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331がダンパー機能を有し、第2テレスコピック要素1332はダンパー機能を有さない例を説明したが、この例に限定されない。例えば、第1テレスコピック要素1331及び第2テレスコピック要素1332ともにダンパー機能を有してもよい。同様に、第3テレスコピック要素1341及び第4テレスコピック要素1342ともにダンパー機能を有してもよい。
また、上記第1の実施形態では、第1テレスコピック要素1331の伸縮方向と第2テレスコピック要素1332の伸縮方向は、第1中心軸Y1の方向と平行である。しかしながら、第1テレスコピック要素1331の伸縮方向と第2テレスコピック要素1332の伸縮方向は、第1中心軸Y1の方向と平行でなくてもよい。同様に、上記第1の実施形態では、第3テレスコピック要素1341の伸縮方向と第4テレスコピック要素1342の伸縮方向は、第2中心軸Y2の方向と平行である。しかしながら、第3テレスコピック要素1341の伸縮方向と第4テレスコピック要素1342の伸縮方向は、第2中心軸Y2の方向と平行でなくてもよい。
<参考例>
以下、図9から図14を参照し、参考例に係る三輪車両1に搭載された懸架装置ついて説明する。参考例の次に説明する第2実施形態を参考例と比較しながら説明するために、参考例を説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその部材についての説明は繰り返さない。以下、図中の矢印Fは、三輪車両1の前方向を示す。図中の矢印Rは、三輪車両1の右方向を示す。図中の矢印Lは、三輪車両1の左方向を示す。矢印Uは、上方向を示す。車幅方向中央とは、正面視における車両の車幅方向の中心位置を意味する。本参考例において、第1回転防止部8および第2回転防止部7は、テレスコピック要素ではないことに留意されたい。
<参考例の全体構成>
図9は、三輪車両1の全体側面概略図である。なお、以下の説明において前後左右と方向を示す場合、三輪車両1を運転する乗員から見た前後左右の方向を意味するものとする。
三輪車両1は、車体本体2、前輪3及び後輪4を備えている。車体本体2は、主に、車体フレーム21、車体カバー22、ハンドル23、シート24及びパワーユニット25から構成されている。
車体フレーム21は、パワーユニット25やシート24等を支持する。パワーユニット25は、エンジン及びミッション装置等を含んでいる。図9では車体フレーム21は破線で示されている。
車体フレーム21は、ヘッドパイプ211、フロントフレーム212及びリアフレーム213を含んでいる。ヘッドパイプ211は、車両の前部に配置されている。ヘッドパイプ211の周囲には、リンク機構5が配置されている。ヘッドパイプ211には、ステアリングシャフト60が回転自在に挿入されている。ステアリングシャフト60は上下方向に延びている。ステアリングシャフト60の上端には、ハンドル23が取り付けられている。フロントフレーム212は、前端から後方に向かって下方に傾斜する。リアフレーム213は、シート24及びテールランプを支持する。
車体フレーム21は、車体カバー22によって覆われている。車体カバー22は、フロントカバー221、フロントフェンダー223及びリアフェンダー224を含んでいる。
フロントカバー221は、シート24よりも前方に位置している。フロントカバー221は、ヘッドパイプ211及びリンク機構5を覆っている。
フロントフェンダー223は、左右1対の前輪3の上方にそれぞれ配置されている。フロントフェンダー223は、フロントカバー221の下方に位置している。リアフェンダー224は、後輪4の上方に配置されている。
前輪3は、ヘッドパイプ211及びリンク機構5よりも下方に位置している。前輪3は、フロントカバー221の下方に配置されている。
〈三輪車両の前部の構成〉
図10は、車体カバー22を外した状態おいて三輪車両1を示す全体正面図である。図10では、フロントフレーム212等は省略している。
三輪車両1は、ハンドル23、ステアリングシャフト60、ヘッドパイプ211、左右1対の前輪3、第1緩衝機構35、第2緩衝機構36、リンク機構5及び操作力伝達機構6を備えている。
前輪3は、第1前輪31及び第2前輪32を含んでいる。第1前輪31は、車幅方向の左方に配置されている。第1前輪31の上方には、第1フロントフェンダー223aが配置されている。第2前輪32は、車幅方向の右方に配置されている。第2前輪32の上方には、第2フロントフェンダー223bが配置されている。第2前輪32は、車両の直立状態において、車幅方向の、第1前輪31と対称に配置されている。
図13に示すように、第1緩衝機構35は、第1緩衝器33を含む。第1前輪31は、第1緩衝機構35に支持されている。第1前輪31は、第1緩衝器33に支持されている。第1前輪31は、第1緩衝器33の下部に支持されている。第1前輪31は、第1回転軸311を中心として回転可能である。第1回転軸311は、第1緩衝器33に回転自在に支持されている。第1回転軸311は、車幅方向に延びている。第1前輪31は、第2回転軸312を中心として回転可能である。第2回転軸312は、正面視において、第1前輪31が地面と接触する地点を通り、上下方向に延びている。
第2緩衝機構36は、第2緩衝器34を含む。第2前輪32は、第2緩衝機構36に支持されている。第2前輪32は、第2緩衝器34に支持されている。第2前輪32は、第2緩衝器34の下部に支持されている。第2前輪32は、第3回転軸321を中心として回転可能である。第3回転軸321は、第2緩衝器34に回転自在に支持されている。第3回転軸321は、車幅方向に延びている。第2前輪32は、第4回転軸322を中心として回転可能である。第4回転軸322は、正面視において、第2前輪32が地面と接触する地点を通り上下方向に延びている。第1緩衝機構35は、リンク機構5の下方に配置されている。側面視において第1緩衝機構35の下端は、第1前輪31の第1回転軸311よりも下方に位置している。
第1緩衝器33は、第1前輪31に加えられた衝撃を吸収する。第1緩衝器33は、リンク機構5よりも下方に配置されている。第1緩衝器33は、ステアリングシャフト60及びヘッドパイプ211の伸びる方向に延びている。第1緩衝器33は、車幅方向の左方に配置されている。第1緩衝器33は、第1前輪31の右方に配置されている。第2緩衝器34は、第2前輪32に加えられた衝撃を吸収する。第2緩衝器34は、リンク機構5よりも下方に配置されている。第2緩衝器34は、車幅方向の右方に配置されている。第2緩衝器34は、第2前輪32の左方に配置されている。第2緩衝機構36は、リンク機構5の下方に配置されている。第2緩衝機構36は、第2前輪32の第3回転軸321よりも下方に位置している。側面視において第2緩衝機構36は、第1緩衝機構35の構成と同様である。
第2緩衝機構36は、リンク機構5の下方に配置されている。第2緩衝機構36は、第2前輪32の第3回転軸321よりも下方に位置している。側面視において第2緩衝機構36は、第1緩衝機構35の構成と同様である。
リンク機構5は、車体とともに第1前輪31及び第2前輪32を、垂直方向に対して左右方向に傾斜させる。リンク機構5は、ヘッドパイプ211の周囲に配置されている。
操作力伝達機構6は、乗員がハンドル23を操作した場合に、ハンドル23の操作に伴って第2回転軸312を中心として第1前輪31を左右方向に回転させるとともに、第4回転軸322を中心として第2前輪32を左右方向に回転させる。操作力伝達機構6は、車両の直立状態で、リンク機構5よりも下方であって、第1前輪31及び第2前輪32よりも上方に配置されている。
図11は、リンク機構5の周囲の拡大正面図である。リンク機構5は、第1前輪31及び第2前輪32を車体フレーム21に対して支持する。リンク機構5は、第1クロス部材51、第2クロス部材52、第1サイド部材53及び第2サイド部材54を含んでいる。
第1クロス部材51は、車幅方向に延びている。第1クロス部材51は、支持部Aによって車体フレーム21(ヘッドパイプ211)に支持されている。第1クロス部材51は、支持部Aの回転軸線を中心として回転可能に車体フレーム21に支持されている。第1クロス部材51は、ステアリングシャフト60に対して相対回転可能である。ハンドル23の回転に伴ってステアリングシャフト60が回転した場合であっても、第1クロス部材51は、車体フレーム21に対して回転しない。第1クロス部材51は、1対の板状の部材512を含んでいる。1対の板状の部材512は、ヘッドパイプ211の前方及び後方にそれぞれ配置される。第1クロス部材51は、支持部Bによって第1サイド部材53に支持されている。第1クロス部材51は、第1サイド部材53に対して支持部Bの回転軸線を中心に回転可能に支持されている。第1クロス部材51は、支持部Cによって第2サイド部材54に支持されている。第1クロス部材51は、第2サイド部材54に対して支持部Cの回転軸線を中心に回転可能に支持されている。第1クロス部材51は、第1クロス部材51と第2クロス部材52を含む平面内において第1サイド部材53及び第2サイド部材54に対して回転可能である。
第2クロス部材52は、支持部Dによって車体フレーム21(ヘッドパイプ211)に支持されている。第2クロス部材52は、支持部Dの回転軸線を中心として回転可能に車体フレーム21に支持されている。第2クロス部材52は、第1クロス部材51よりも下方に配置されている。第2クロス部材52は、第1クロス部材51と平行である。第2クロス部材52は、第1クロス部材51と同じ長さである。第2クロス部材52は、ステアリングシャフト60に対して相対回転可能である。ハンドル23の回転に伴ってステアリングシャフト60が回転した場合であっても、第2クロス部材52は、車体フレーム21に対して回転しない。第2クロス部材52は、1対の板状の部材522を含んでいる。第2クロス部材52は、車幅方向に延びている。1対の板状の部材522は、ヘッドパイプ211の前方および後方にそれぞれ配置される。第2クロス部材52は、支持部Eによって第1サイド部材53に支持されている。第2クロス部材52は、第1サイド部材53に支持部Eの回転軸線を中心に回転可能に支持されている。第2クロス部材52は、支持部Fによって第2サイド部材54に支持されている。第2クロス部材52は、支持部Fの回転軸線を中心に回転可能に支持されている。第2クロス部材52は、第1クロス部材51と第2クロス部材52を含む平面内において第1サイド部材53及び第2サイド部材54に対して回転可能である。本参考例では、第1クロス部材51および第2クロス部材52は、左右方向に延びる前後1対の板状部材であるが、第1クロス部材51および第2クロス部材52は、それぞれヘッドパイプ211から右方向に延びる部材と、ヘッドパイプ211から左方向に延びる部材とを含む部材であってもよい。
第1サイド部材53は、円柱状の部材である。第1サイド部材53は、ヘッドパイプ211の左方に配置されている。第1サイド部材53は、ヘッドパイプ211の延びる方向に延びている。第1サイド部材53はステアリングシャフト60の延びる方向に延びている。第1サイド部材53は、第1前輪31よりも上方に配置されている。第1ブラケット335は、第1サイド部材53に対して第2回転軸312を中心に回転可能に支持されている。第1ブラケット335は、ハンドル23を回転させることで、第2回転軸312を中心に回転する。第1サイド部材53は、第1ブラケット335が回転した場合に車体フレーム21に対して回転しない。第1サイド部材53は、第1緩衝器33よりも左方に配置されている。第1サイド部材53は、第1緩衝器33よりも上方に配置されている。
第1緩衝機構35は、第1緩衝器33、第1回転防止部8、第1ブラケット335および第1サイド支持部材53Aを含んでいる。第1回転防止部8は、第1ガイド81及び第1棒部材82を含んでいる。第1緩衝器33は、第1アウターチューブ331及び第1インナーチューブ332を含んでいる。第1アウターチューブ331の内周に、第1インナーチューブ332の一部が挿入されている。第1緩衝機構35の構成の詳細は後述する。
第2サイド部材54は、円柱状の部材である。第2サイド部材54は、ヘッドパイプ211の右方に配置されている。第2サイド部材54は、ヘッドパイプ211の延びる方向に延びている。第2サイド部材54は、ステアリングシャフト60の延びる方向に延びている。第2サイド部材54は、第2前輪32よりも上方に配置されている。第2ブラケット336は、第2サイド部材54に対して第4回転軸322を中心に回転可能に支持されている。第2ブラケット336は、ハンドル23を回転させることで、第4回転軸322を中心に回転する。第2サイド部材54は、第2ブラケット336が回転した場合に車体フレーム21に対して回転しない。第2サイド部材54は、第2緩衝器34よりも右方に配置されている。第2サイド部材54は、第2緩衝器34よりも上方に配置されている。
第2緩衝機構36は、第2緩衝器34、第2回転防止部7、第2ブラケット336および第2サイド支持部材54Aを含んでいる。第2回転防止部7は、第2ガイド71及び第2棒部材72を含んでいる。第2緩衝器34は、第2アウターチューブ73及び第2インナーチューブ74を含んでいる。第2アウターチューブ73の内周に、第2インナーチューブ74の一部が挿入されている。
図12は、図10の状態から車体を垂直方向に対して角度T傾斜させた三輪車両1の正面全体図である。三輪車両1を垂直方向に対して傾斜させると、第1クロス部材51は、第1サイド部材53及び第2サイド部材54に対して回転する。第2クロス部材52は、第1サイド部材53及び第2サイド部材54に対して回転する。第1クロス部材51の左端は、第2クロス部材52の左端よりも左方に移動する。このため、第1サイド部材53及び第2サイド部材54は、垂直方向に対して左方に傾斜する。第1サイド部材53及び第2サイド部材54の垂直方向に対する傾斜に伴って、第1緩衝器33及び第2緩衝器34が垂直方向に対して傾斜する。このようにして、三輪車両1が垂直方向に対して左方に傾斜し、三輪車両1が図10に記載の状態から図12に記載の状態になる。
〈第1緩衝機構の構成〉
図13は、第1緩衝機構35及び第1前輪31を示す斜視図である。第1インナーチューブ332は、第1アウターチューブ331の上方に配置されている。第1インナーチューブ332は、第1アウターチューブ331の延びる方向において、第1アウターチューブ331に対して相対移動可能である。第1インナーチューブ332の上部には、第1ブラケット335が配置されている。第1インナーチューブ332の上部は、第1ブラケット335に固定されている。第1緩衝器33はいわゆるテレスコピック式の緩衝器である。第1アウターチューブ331には、第1ブレーキ装置337が取り付けられている。側面視において第1ブレーキ装置337の上端は、第1回転防止部8の下端よりも下方に配置されている。第1ブレーキ装置337は第1前輪の回転を停止させる。
第1回転防止部8は、第1アウターチューブ331と第1インナーチューブ332の相対回転を防止する。第1回転防止部8は、第1アウターチューブ331が第1インナーチューブ332を中心に回転することを防止する。
第1ガイド81は、第1棒部材82の移動をガイドする。第1ガイド81は、第1アウターチューブ331と一体的に鋳造により形成される。第1ガイド81は、ガイド筒812を含んでいる。ガイド筒812は、第1挿通孔812aを含んでいる。第1棒部材82は、第1挿通孔812a内を移動可能である。ガイド筒812の第1挿通孔812aには、第1棒部材82が配置されている。第1棒部材82は、第1緩衝器33の延びる方向に延びている。第1棒部材82は、第1緩衝器33と平行に配置されている。第1棒部材82の下方に設けられたスペースには、第1ブレーキ装置337が配置されている。第1棒部材82は、第1緩衝器33よりも短く、且つ軽量である。第1棒部材82の下端は、第1緩衝器33の下端よりも上方に位置している。第1棒部材82の上部の断面積は下部の断面積よりも大きい。
第1ブラケット335は第1緩衝器33の上部に配置されている。第1ブラケット335は、第1インナーチューブ332の上部を固定している。第1ブラケット335は、第1棒部材82の上部を固定している。第1ブラケット335は、第1サイド支持部材53Aの下部を固定している。第1サイド支持部材53Aは、第1サイド部材53に対して相対回転可能である。第1ブラケット335は、第2回転軸312を中心に回転可能となるように第1サイド部材53に支持されている。第1サイド支持部材53Aは、第1ブラケット335に対して上下方向に移動できないように固定されている。
側面視において、第1緩衝器33の下端に支持されている第1回転軸311は、第1棒部材82の軸線82aよりも第1緩衝器33の軸線33aに近い位置に位置している。
図14は、第1緩衝機構35を分解した状態を示す分解斜視図である。図14において、第1前輪31は省略している。第1ガイド81の第2ガイド筒812は、第1棒部材82の移動方向をガイドしている。第2ガイド筒812は、第1棒部材82を固定していない。このため、第1棒部材82は、第1棒部材82が延びる方向において、第2ガイド筒812に対して移動可能に設けられている。
第1ブラケット335は、第1貫通孔335b、第2貫通孔335c、第1調整ネジ335d及び第2調整ネジ335eを含んでいる。第1貫通孔335bには、第1棒部材82が挿入される。第1棒部材82の一端には、大径部821が設けられている。大径部821は、第1棒部材82の他の部分よりも径が大きい。第1貫通孔335bは、大径部821よりも径が小さい。第2貫通孔335cには、第1インナーチューブ332が挿入される。第1調整ネジ335dは、第1貫通孔335bの近傍に配置されている。第1調整ネジ335dは、第1貫通孔335bの径を調整する。第2調整ネジ335eは、第2貫通孔335cの近傍に配置されている。第2調整ネジ335eは、第2貫通孔335cの径を調整する。
第1緩衝機構35は、以下に示すように組み立てられる。第2調整ネジ335eを調整し、第2貫通孔335cの径を大きくし、第2貫通孔335cの下方から上方に向かって第2貫通孔335cに第1インナーチューブ332を挿入する。そして、第2調整ネジ335eが調整される。第1棒部材82は、第1貫通孔335bの上方から下方に向かって、第1貫通孔335bに挿入される。そして、第1調整ネジ335dが調整されて、第1ブラケット335に対して第1棒部材82が固定される。第1ブラケット335は、第1インナーチューブ332と第1棒部材82とを連結している。この状態では、第1インナーチューブ332が第1アウターチューブ331内にさらに進入すると、第1ブラケット335及び第1棒部材82は第1インナーチューブ332の進入に伴って下方に移動する。
〈本参考例の特徴〉
以下に本参考例の特徴を説明する。
本参考例では、第1緩衝機構35は、第1アウターチューブ331と第1インナーチューブ332の相対回転を防止する。言い換えると第1緩衝機構35は、第1アウターチューブ331が第1インナーチューブ332を中心に回転することを防止する。
第1アウターチューブ331が、第1インナーチューブ332に対して相対回転しようとするとき、第1アウターチューブ331に固定されている第1ガイド81によって第1棒部材82が第1緩衝器33を中心として回転しようとする。第1棒部材82は第1ブラケット335によって第1インナーチューブ332と連結されているため、第1ブラケット335が回転しない限り、第1棒部材82は、第1緩衝器33を中心として回転できない。第2緩衝機構36についても同様である。
上記の三輪車両1では、第1緩衝器33に比べて第1棒部材82は軽量である。このため、第1棒部材82が、第1緩衝器33以上の重さである場合よりも、バネ下重量を小さくすることができる。
上記の三輪車両1では、第1緩衝器33に比べて第1棒部材82は短い。例えば、第1棒部材82ではなく、第1緩衝器33と同じ長さの棒部材が第1緩衝器33とともに第1前輪31を支持している構成の場合には、以下のような問題がある。緩衝器は、緩衝器の延びる方向にのみ伸縮可能である。第1前輪31を支持する緩衝器及び棒部材の取り付け精度が悪く、例えば、緩衝器の下端と棒部材の下端の間隔が、緩衝器の上端と棒部材の上端の間隔よりも大きい場合には、緩衝器が垂直方向に対して傾斜している可能性がある。この場合には、緩衝器は、伸縮しにくくなり、衝撃を吸収しにくくなる。したがって、同じ長さの緩衝器と棒部材を備えた構成では、緩衝器と棒部材を精度よく平行に配置する必要がある。しかしながら、棒部材の長さが長いと緩衝器と平行に配置するのが難しい。上記の三輪車両1では、第1緩衝器33に比べて第1棒部材82は短いため、第1緩衝器33と第1棒部材82を平行に配置しやすい。
三輪車両1では、第1緩衝器33に比べて第1棒部材82は短い。このため、第1棒部材82の下方にはスペースが存在する。三輪車両1では、このスペースに第1ブレーキ装置337が配置されている。したがって、第1前輪31と第1緩衝器33の周辺の構成がコンパクトになる。
第1棒部材82を第1ブラケット335に取り付ける際に、第1貫通孔335bの上方から下方に向かって第1貫通孔335bに挿入し、第1調整ネジ335dを調整することで第1棒部材82を第1ブラケット335に取り付けることができる。このため、組み立てやすい。
<第2の実施形態>
以下、本発明の好ましい実施形態に係る懸架装置の第2の実施形態を、図15および図16を参照して説明する。
第2の実施形態の第3緩衝機構9は、上記の参考例に記載の三輪車両1に、第1緩衝機構35及び第2緩衝機構36に代えて、搭載可能である。
図15は第2の実施形態に係る第3緩衝機構9(本発明の懸架装置の一例)を示している。第3緩衝機構9は、第3緩衝器91(本発明の第1テレスコピック要素の一例)、第4緩衝器92(本発明の第2テレスコピック要素の一例)及びブラケット93(本発明の車体支持部、インナー連結部の一例)を含んでいる。ブラケット93は、第1ブラケット335及び第2ブラケット336と同様の構成である。第3緩衝器91は、下部で前輪を支持している。第3緩衝器91は、車輪支持部931を含む。第3緩衝機構9は、前輪を支持する車輪支持部931(本発明の部品支持部の一例)を含む。第4緩衝器92の伸縮方向は、車輪支持部931に支持される前輪の回転軸線方向から見て第3緩衝器91の伸縮方向と平行である。
第3緩衝器91の上部は、ブラケット93に固定されている。第3緩衝器91は、第3アウターチューブ911(本発明の第1アウター部の一例)及び第3インナーチューブ912(本発明の第1インナー部の一例)を含んでいる。第3緩衝器91は、いわゆるテレスコピック式の緩衝器である。第3インナーチューブ912の下端部は、第3アウターチューブ911に挿入される。第3インナーチューブ912は、第3アウターチューブ911に対して、伸縮方向に相対移動可能である。第3アウターチューブ911は、第3アウターチューブ本体部911a、車輪支持部931、第1固定板913および第2固定板914を含む。第3アウターチューブ911は、キャリパ支持部932を含む。キャリパ支持部932は、図示しないブレーキキャリパを支持する。第1固定板913及び第2固定板914は、第3アウターチューブ本体部911aの側部に第3緩衝器91の伸縮方向に並んで配置される。第1固定板913及び第2固定板914は、それぞれ取り付け孔が設けられる。第1固定板913及び第2固定板914は、第3アウターチューブ911から第4緩衝器92に向かって延びている。第1固定板913は、第2固定板914の上方に位置している。第4緩衝器92(本発明の第2テレスコピック要素の一例)は、第4アウターチューブ921(本発明の第2アウター部の一例)と第4インナーチューブ922(本発明の第2インナー部の一例)を含んでいる。
第4緩衝器92は、いわゆるテレスコピック式の緩衝器である。第4インナーチューブ922の下端部は、第4アウターチューブ921に挿入される。第4インナーチューブ922は、第4アウターチューブ921に対して、伸縮方向に相対移動可能である。第4緩衝器92は、第3緩衝器91よりも軽い。第4緩衝器92は、第3緩衝器91よりも短い。第4緩衝器92は、第3緩衝器91よりも伸縮方向に短い。第4アウターチューブ921は、第3アウターチューブ911よりも伸縮方向に短い。
第4インナーチューブ922の上部はブラケット93に固定されている。第4アウターチューブ921は、第4インナーチューブ922の下方に配置されている。第4アウターチューブ921は、第4アウターチューブ本体921a、第3固定板923及び第4固定板924を含む。第3固定板923及び第4固定板924は、第4アウターチューブ本体921aの側部に第4緩衝器92の伸縮方向に並んで配置される。第3固定板923及び第4固定板924は、それぞれ取り付け孔が設けられる。第3固定板923は、第4固定板924の上方に位置している。第3固定板923は、第1固定板913と同じ高さ位置に位置している。第4固定板924は第2固定板914と同じ高さ位置に位置している。第3固定板923に設けられた取り付け孔は、第1固定板913に設けられた取り付け孔と重なり合っている。第4固定板924に設けられた取り付け孔は、第2固定板914に設けられた取り付け板に重なり合っている。
第3インナーチューブ912の上部と第4インナーチューブ921の上部は、ブラケット93に固定されている。第3インナーチューブ912の上部と第4インナーチューブ921の上部は、ブラケット93で連結されている。第3アウターチューブ911と第4アウターチューブ921は、第4緩衝器92の伸縮方向に並べて設けられた第1アウター連結部94Aと第2アウター連結部96Aで連結される。第3アウターチューブ911と第4アウターチューブ921は、第4緩衝器92の伸縮方向に並べて設けられた第1ボルト94および第2ボルト96で連結されている。第1アウター連結部94Aは、第4緩衝器92の伸縮方向で第3アウターチューブ911の上部と第4アウターチューブ921の上部を連結する。第2アウター連結部96Aは、第4緩衝器92の伸縮方向で第3アウターチューブ911の下部と第4アウターチューブ922の下端部を連結する。第1アウター連結部94Aは、第1固定板913、第3固定板923および第1ボルト94を含む。第2アウター連結部96Aは、第2固定板914、第4固定板924および第2ボルト96を含む。車輪支持部931は、第4緩衝器92の伸縮方向で第2アウター連結部96Aよりも下方に位置する。車輪支持部931は、第4緩衝器92の伸縮方向で第2ボルト96よりも下方に位置する。
第3緩衝機構9は、サイド支持部953Aを有する。サイド支持部953Aの下部は、ブラケット93に固定される。
図16(a)は、図15に示すA−Aの断面図である。図16(b)は、図15に示すB−Bの断面図である。
図16(a)に示すように、第1アウター連結部94Aは、第1固定板913と第3固定板923とを第1ボルト94によって連結している。第1ボルト94と、第3固定板923に設けられた取り付け孔との間には、第1弾性部材95が配置されている。第1弾性部材95は、周方向において、第1ボルト94の周囲を覆っている。
図16(b)に示すように、第2アウター連結部96Aは、第2固定板914と第4固定板924とを第2ボルト96によって連結している。第2ボルト96と、第4固定板924に設けられた取り付け孔との間には、第2弾性部材97が配置されている。第2弾性部材97は、周方向において、第2ボルト96の周囲を覆っている。
第3緩衝機構9では、前述した参考例の第1ガイド81に相当する部材が必要ないため、構成を簡易にすることができる。第3緩衝機構9では、第3緩衝器91及び第4緩衝器92を含んでいるため、第1緩衝機構35及び第2緩衝機構36に比べて、大きな衝撃を吸収することができる。第3緩衝機構9では、第1ボルト94の周囲に第1弾性部材95が配置されているとともに、第2ボルト96の周囲に第2弾性部材97が配置されているため、高い取り付け精度は必要ではない。
(1)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)と車輪支持部(車輪支持部931)と車体支持部(ブラケット93)を備える。
第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)と、第1アウター部(第4アウターチューブ921)に一端部が挿入される第1インナー部(第3インナーチューブ912)とを含む。第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)に対して前記第1インナー部(第3インナーチューブ912)が相対移動することで伸縮可能である。
第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)に連結される第2アウター部(第4アウターチューブ921)と、第2アウター部(第4アウターチューブ921)に一端部が挿入され、第1インナー部(第3インナーチューブ912)に連結される第2インナー部(第4インナーチューブ922)とを含む。第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、第2アウター部(第4アウターチューブ921)に対して第2インナー部(第4インナーチューブ922)が相対移動することで伸縮可能である。
車輪支持部(車輪支持部931)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)、第2アウター部(第4アウターチューブ921)、第1アウター部と第2アウター部とを連結するアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)を含むアウター要素に車輪を支持可能である。
車体支持部(ブラケット93)は、インナー要素を車両の車体に支持可能である。
第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)より小さく形成される。さらに、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で第1アウター部(第4アウターチューブ921)に連結される。
第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)より小さく形成される。第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、少なくとも一つのインナー連結部(ブラケット93)で第1インナー部(第3インナーチューブ912)に連結される。
第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)が車両に搭載された場合、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線方向は、車両の直立状態において車両の左右方向に一致する。そのため、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車両に搭載された状態において直立状態の車両の左右方向から見て、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。
さらに、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の一部と重なる位置に配置される。第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車両に搭載された状態において直立状態の車両の前方から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の一部と重なる位置に配置される。
このような構成によれば、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)より小さい。また、第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)より小さい。そのため、このような構成の懸架装置(第3緩衝機構9)の剛性は、同じ大きさの2つのテレスコピック要素を備えた懸架装置(第3緩衝機構9)の剛性より低下するおそれがある。
しかしながら、このような構成によれば、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)より小さいが、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で第1アウター部(第4アウターチューブ921)に連結される。
加えて、第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)より小さいが、少なくとも一つのインナー連結部(ブラケット93)で第1インナー部(第3インナーチューブ912)に連結される。これにより、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向において、少なくとも3箇所で第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)に連結される。
さらに加えて、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線方向から見て、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向が第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の伸縮方向と平行になる位置に配置される。
しかも、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の一部と重なる位置に配置される。そのため、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は、支持した車輪が路面から受ける荷重による第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)の変形を抑制する機能、いわゆる添え木の機能を有する。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)として、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保できる。
このような構成によれば、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)より小さい。また、第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)と同じか、それより小さい。そのため、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化を図ることができる。
したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
但し、第2インナー部(第4インナーチューブ922)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)と同じ大きさでもよい。この場合でも、上記の効果を得ることができる。また、車輪支持部(車輪支持部931)は、連結された第1および第2インナー部(第4インナーチューブ922)を含むインナー要素に車輪を支持可能であり、車体支持部(ブラケット93)は、アウター要素を車両の車体に支持可能であってもよい。この場合でも、上記の効果を得ることができる。
(2)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。
第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向において第1アウター部(第4アウターチューブ921)より短く形成される。さらに、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で第1アウター部(第4アウターチューブ921)に連結される。
このような構成(2)によれば、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の中で大きい第2アウター部(第4アウターチューブ921)を短く形成したので、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)を第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)より短くできる。しかも、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で第1アウター部(第4アウターチューブ921)に連結されるため、剛性の低下を抑制できる。そのため、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(3)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。
第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)は第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)より短い。第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)は、車輪支持部(車輪支持部931)に支持される車輪の回転軸線方向から見て、部品を支持可能な部品支持部(車輪支持部931)を第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)で形成される凹部に備える。
通常、車両に搭載される部品を支持可能な部品支持部(車輪支持部931)は第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)および第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の周囲に設けられる。このような構成(3)によれば、第2アウター部(第4アウターチューブ921)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向において第1アウター部(第4アウターチューブ921)より短く形成されるため、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向において第2アウター部(第4アウターチューブ921)の下端は第1アウター部(第4アウターチューブ921)の下端より上方に位置する。それにより、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)が凹部を形成する。車両(車両1001)に搭載される部品を支持可能な部品支持部(車輪支持部931)が凹部に設けられる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
但し、部品支持部(車輪支持部931)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)に備えられていてもよい。この場合にも、上記の効果を得ることができる。
(4)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。凹部は、アウター要素に設けられている。
このような構成(4)によれば、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)より短い第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)によって、凹部を形成しやすい。また、アウター要素は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)と第2アウター部(第4アウターチューブ921)が複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素に凹部を設けたため、シンプルな構造で凹部を形成できる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(5)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。インナー連結部(ブラケット93)は、第1インナー部(第3インナーチューブ912)の他端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の他端部とを連結している。
このような構成(5)によれば、インナー連結部(ブラケット93)が第1インナー部(第3インナーチューブ912)の他端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の他端部とを連結するので、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)より短い第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の一端側に凹部が形成される。この凹部を使って部品支持部を形成することができるので、空間を効率的に使うことができ、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(6)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。車輪支持部(車輪支持部931)は、アウター要素に設けられる。車体支持部(ブラケット93)は、インナー要素に設けられる。
このような構成(6)によれば、アウター要素は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)と第2アウター部(第4アウターチューブ921)が複数のアウター連結部(第1アウター連結部94A、第2アウター連結部96A)で連結されているため、剛性が高い。剛性の高いアウター要素に車輪支持部(車輪支持部931)を設けたため、シンプルな構造で車輪支持部(車輪支持部931)を形成できる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
なお、このような構成(6)は、前記(3)の構成との組み合わせが好ましい。第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)で形成される凹部に車輪支持部(車輪支持部931)を設けることで、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、本発明の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(7)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。インナー連結部(ブラケット93)が、第1インナー部(第3インナーチューブ912)の他端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の他端部を連結している。車体支持部(ブラケット93)は、インナー連結部(ブラケット93)に設けられる。
このような構成(7)によれば、インナー連結部(ブラケット93)が、第1インナー部(第3インナーチューブ912)の他端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の他端部を連結し、インナー連結部(ブラケット93)に車体支持部(ブラケット93)を設けたため、第1インナー部(第3インナーチューブ912)と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の間隔を小さくできる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(8)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、前記した構成(6)に代えて、さらに次の構成を備えていてもよい。車輪支持部(車輪支持部931)は、インナー要素に設けられる。車体支持部は、アウター要素に設けられる。
インナー部は、アウター部に一端が挿入される。そのため、インナー部は、テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、アウター部よりも小さい。このような構成(8)によれば、車輪支持部(車輪支持部931)は、アウター部より小さいインナー部を含むインナー要素に設けられる。また、大きなアウター部は車輪から遠い位置に配置される。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、この懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(9)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備えていてもよい。アウター要素は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)、第2アウター部(第4アウターチューブ921)およびアウター連結部を含む。車体支持部は、第1アウター部(第4アウターチューブ921)に設けられる。
このような構成(9)によれば、第2アウター部(第4アウターチューブ921)より大きい第1アウター部(第4アウターチューブ921)を利用して車体支持部を構成する。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、この懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
(10)上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)は、さらに次の構成を備える。インナー連結部(ブラケット93)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向において同じ位置で第1インナー部(第3インナーチューブ912)の他端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の他端部を連結する。インナー連結部(ブラケット93)は、第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)の伸縮方向に垂直な仮想平面において第1インナー部(第3インナーチューブ912)の上端部と第2インナー部(第4インナーチューブ922)の上端部を含む。
このような構成(10)によれば、インナー連結部(ブラケット93)を小さくすることができる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
このような構成(10)は、前記(3)(9)の構成との組み合わせが好ましい。このような構成(10)によれば、第1テレスコピック要素(第3緩衝器91)と第2テレスコピック要素(第4緩衝器92)で形成される凹部を大きくできる。そのため、懸架装置(第3緩衝機構9)を小型化できる。よって、上記第2の実施形態の懸架装置(第3緩衝機構9)を車両に搭載した場合、右懸架装置の2つのテレスコピック要素と左前輪または左懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。同様に、左懸架装置の2つのテレスコピック要素と右前輪または右懸架装置の2つのテレスコピック要素の干渉を容易に避けることができる。よって、搭載した車両の小型化をより図ることができる。したがって、このような構成によれば、支持した車輪が路面から受ける荷重に耐える十分な剛性を確保しながら搭載した車両の小型化を図ることができる。
なお、仮に、第1緩衝器33のみで第1前輪31を支持している場合には、第1前輪31を支持する構成の前後方向強度が低い。このため、第1緩衝器33のみで第1前輪31を支持する構成では、第1前輪31及び第2前輪32が前後方向に振動する、いわゆるジャダーが発生する場合がある。上記の車両では、第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素が側面視において、前後方向に並んで配置されている。このため、車両は、前後方向における強度が高く、ジャダーの発生を抑制することができる。
上記の第2の実施形態の緩衝器は、インナーチューブがアウターチューブの上方に配置されているが、本発明はこれに限らない。三輪車両1は、インナーチューブがアウターチューブの下方に配置されている構成の緩衝器を用いた構成であってもよい。
上記第2の実施形態では、第1アウター連結部94Aは第1ボルト94を含み、第1ボルト94により連結していた。第2アウター連結部96Aは第2ボルト96を含み、第2ボルト96により連結していた。しかしながら、本発明のアウター連結部は、上記第2の実施形態に限定されない。本発明のアウター連結部は、第1アウター部と第2アウター部を連結するものであればよく、連結手段は限定されない。
上記第1の実施形態では、車輪支持部は、連結された第1アウター部および第2アウター部を含むアウター要素に車輪を支持可能である。車体支持部は、連結された第1インナー部および第2インナー部を含むインナー要素を車両の車体に支持可能である。しかしながら、本発明は上記第1の実施形態に限定されない。例えば、車輪支持部は、連結された第1インナー部および第2インナー部を含むインナー要素に車輪を支持可能であり、車体支持部は、連結された第1アウター部および第2アウター部を含むアウター要素を車両の車体に支持可能であってもよい。
上記第1の実施形態では、第2アウター部が第1アウター部より小さく、かつ第2インナー部が第1インナー部より小さい。しかしながら、本発明は、上記第1の実施形態に限定されない。本発明は、第2アウター部が第1アウター部より小さければよい。例えば、第2アウター部が第1アウター部より小さく、かつ第2インナー部が第1インナー部と同じ大きさであってもよい。
上記第1の実施形態では、部品支持部として第1センサステー1814を例示し、部品支持部に支持可能な部品として第1車輪速センサ1081を例示した。しかしながら、本発明の部品支持部および本発明の部品支持部で支持可能な部品は、上記実施形態に限定されない。本発明の部品支持部は、第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素で形成される凹部に備えられるものであればよい。例えば、発明の部品支持部に支持可能な部品は、車輪や車体フレームであってもよいし、それ以外であってもよい。
なお、車両の上下方向は、地面に対して垂直な方向に一致する。車両の左右方向は、地面に対して平行な方向に一致する。上記実施形態で記載された車両は、傾斜可能な車両である。車両が傾斜状態では、車両の上下方向は、地面に対して垂直な方向に一致する。しかしながら、車両が傾斜状態では、車体フレームは地面に対して傾斜する。言い換えると、車体フレームの上下方向は、車両が直立状態において、車両の上下方向と一致する。しかしながら、車両が傾斜状態では、車体フレームの上下方向は車両の上下方向に対して傾斜する。また、車体フレームの左右方向は、車両が直立状態において、車両の左右方向と一致する。しかしながら、車両が傾斜状態では、車体フレームの左右方向は車両の左右方向に対して傾斜する。上記実施形態では、車両の上下方向、左右方向、前後方向で記載している。しかしながら、上記実施形態の車両の上下方向、左右方向、前後方向は、上述のとおり車体フレームの上下方向、左右方向、前後方向に対応しており、体フレームの上下方向、左右方向、前後方向に置き換えることが可能である。
本発明に係る車両は、傾斜可能な車体フレームと2つの前輪を備えた車両である。後輪の数は1つに限らず2つでも良い。また、車体フレームを覆う車体カバーを備えていても良い。車体フレームを覆う車体カバーを備えていなくても良い。動力源についても、エンジンに限らず電動モータであっても良い。
本明細書において、「平行」は、±40°の範囲で傾斜するが、部材としては交わらない2つの直線も含む。本発明において、「方向」および「部材」等に対して「沿う」は、±40°の範囲で傾斜する場合も含む。本発明において、「方向」に対して「延びる」は、±40°の範囲で傾斜する場合も含む。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示され且つ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。
本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、多くの図示実施形態がここに記載されている。
本発明の図示実施形態を幾つかここに記載した。本発明は、ここに記載した各種の好ましい実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、各種実施形態に跨る特徴の組み合わせ)、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。そのような実施形態は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、この開示において、「好ましくは」および「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味するものである。
本出願は、2012年10月25日に提出された日本国特許出願2012−235604、2013年7月1日に提出された日本国特許出願2013−138474、および2013年10月24日に提出された日本国特許出願2013−221440に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
9:第3緩衝機構(懸架装置の一例)、91:第3緩衝器(第1テレスコピック要素の一例)、92:第4緩衝器(第2テレスコピック要素の一例)、911:第3アウターチューブ(第1アウター部の一例)、912:第3インナーチューブ(第1インナー部の一例)、92:第4緩衝器(第2テレスコピック要素の一例)、921:第4アウターチューブ(第2アウター部の一例)、922:第4インナーチューブ(第2インナー部の一例)、93:ブラケット(車体支持部の一例、インナー連結部の一例)、94:第1ボルト(アウター連結部の一例)、96:第2ボルト(アウター連結部の一例)、931:車輪支持部、1033:第1緩衝器(懸架装置の一例)、1034:第2緩衝器(懸架装置の一例)、1317:第1ブラケット(車体支持部の一例、インナー連結部の一例)、1327:第2ブラケット(車体支持部の一例、インナー連結部の一例)、1331:第1テレスコピック要素、1332:第2テレスコピック要素、1331a:第1インナー部材(第1インナー部の一例)、1331b:第1アウター部材(第1アウター部の一例)、1332a:第2インナー部材(第2インナー部の一例)、1332b:第2アウター部材(第2インナー部の一例)、1333:第1車輪軸支持部(車輪支持部の一例)、1343:第2車輪軸支持部(車輪支持部の一例)、1341:第3テレスコピック要素(第1テレスコピック要素の一例)、1342:第4テレスコピック要素(第2テレスコピック要素の一例)、1341a:第3インナー部材(第1インナー部の一例)、1341b:第3アウター部材(第1アウター部の一例)、1342a:第4インナー部材(第2インナー部の一例)、1342b:第4アウター部材(第2アウター部の一例)


Claims (11)

  1. 第1アウター部と、前記第1アウター部に一端部が挿入される第1インナー部とを含み、前記第1アウター部に対して前記第1インナー部が相対移動することで伸縮可能な第1テレスコピック要素と、
    前記第1アウター部に連結される第2アウター部と、前記第2アウター部に一端部が挿入され、前記第1インナー部に連結される第2インナー部とを含み、前記第2アウター部に対して前記第2インナー部が相対移動することで伸縮可能な第2テレスコピック要素と、
    前記第1アウター部、前記第2アウター部、前記第1アウター部と前記第2アウター部とを連結するアウター連結部とを含むアウター要素、または、前記第1インナー部、前記第2インナー部、前記第1インナー部と前記第2インナー部とを連結するインナー連結部とを含むインナー要素、の一方に車輪を支持可能な車輪支持部と、
    前記アウター要素または前記インナー要素の他方を車両の車体に支持可能な車体支持部と、
    を備え、
    前記第2アウター部は、前記第1アウター部より小さく形成され、かつ前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数のアウター連結部で前記第1アウター部に連結され、
    前記第2インナー部は、前記第1インナー部と同じか、それより小さく形成され、かつ少なくとも一つのインナー連結部で前記第1インナー部に連結され、
    前記第2テレスコピック要素は、
    前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向が前記第1テレスコピック要素の伸縮方向と平行になる位置に配置され、
    かつ前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、少なくとも前記第1テレスコピック要素の一部と重なる位置に配置される、懸架装置。
  2. 前記第2アウター部は、
    前記第2テレスコピック要素の伸縮方向において前記第1アウター部より短く形成され、
    かつ前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に並べて設けられた複数の前記アウター連結部で前記第1アウター部に連結される、請求項1に記載の懸架装置。
  3. 前記第2テレスコピック要素は、前記第1テレスコピック要素よりも短く、
    前記第1テレスコピック要素および前記第2テレスコピック要素の少なくとも一方は、前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、部品を支持可能な部品支持部を第1テレスコピック要素と第2テレスコピック要素で形成される凹部に備える、請求項1または2に記載の懸架装置。
  4. 前記凹部は、前記アウター要素に設けられている、請求項3に記載の懸架装置。
  5. 前記インナー連結部が、前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部とを連結している、請求項4に記載の懸架装置。
  6. 前記車輪支持部は、前記アウター要素に設けられ、前記車体支持部は、前記インナー要素に設けられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の懸架装置。
  7. 前記インナー連結部が、前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部とを連結しており、
    前記車体支持部は、前記インナー連結部に設けられる、請求項6に記載の懸架装置。
  8. 前記車体支持部は、前記アウター要素に設けられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の懸架装置。
  9. 前記車体支持部は、前記第1アウター部に設けられる、請求項8に記載の懸架装置。
  10. 前記インナー連結部は、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向において同じ位置で前記第1インナー部の他端部と前記第2インナー部の他端部を連結する、請求項1から9のいずれか一項に記載の懸架装置。
  11. 前記第2インナー部は、前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、前記第1インナー部より小さく形成され、かつ前記車輪支持部に支持される車輪の回転軸線に垂直な方向のいずれか一つの方向から見て、前記第2テレスコピック要素の伸縮方向に垂直な方向において、前記第1インナー部より小さく形成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の懸架装置。
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