JP5506276B2 - トナーの製造方法 - Google Patents
トナーの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5506276B2 JP5506276B2 JP2009182548A JP2009182548A JP5506276B2 JP 5506276 B2 JP5506276 B2 JP 5506276B2 JP 2009182548 A JP2009182548 A JP 2009182548A JP 2009182548 A JP2009182548 A JP 2009182548A JP 5506276 B2 JP5506276 B2 JP 5506276B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- particles
- toner particles
- parts
- dispersion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
該製造方法が、
重合性単量体、着色剤および離型剤を含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に投入し、造粒を行い、該水系媒体中で、該重合性単量体を重合させることにより芯粒子を得て、該水系媒体中で、該芯粒子の表面に、自己水分散性を示すカルボキシル基を有するポリエステル樹脂微粒子を固着させて外殻を形成してトナー粒子を得る工程
を有し、
該水系媒体が、界面活性剤が添加されていない水系媒体であり、
該トナー粒子の平均円形度が、0.965以上1.000以下であり、
該トナー粒子のBET比表面積が、1.00m2/g以上3.50m2/g以下であり、
該トナー粒子とポリカーボネート樹脂を含有する平板との付着力(nN)が2nN以上90nN以下である
ことを特徴とするトナーの製造方法を提供するに至った。
(1)スライドガラスの上にトナーを散らし、AFMホルダーにチップレスカンチレバー先端にエポキシ樹脂を付着させる。
(2)CCDで確認しながらトナー1粒子真上にカンチレバー先端がくるようにアプローチした後、押付けてから話す。
(3)常温環境下にて1週間乾燥後、SEMで固着状況を確認する。
(1)基板上に感光体材料であるポリカーボネート樹脂をバーコートなどにより被覆させる。
(2)塗布後、真空乾燥機により乾燥させる(Rz=0.3μm以上1.5μm)
乾燥後に得られる平面基板表面の表面粗さとしてはRz値(JIS規格B0601:十点平均粗さ)が0.3μm以上1.5μm以下であることが好ましい。上記表面粗さは実際の感光体製造において得られる表面粗さと同等の範囲を呈するものである。
感光体材料被覆基板をピエゾスキャナにセットする。ピエゾスキャナを上下させ、ピエゾ変位量とカンチレバーに働くForce(nN)との関係をプロットした曲線から、トナー粒子と感光体材料被覆基板との付着力を測定する(図1参照)。
トナー粒子の平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス社製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定する。具体的な測定方法は、以下の通りである。まず、ガラス製の容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水20mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.2ml加える。更に測定試料を0.02g加え、超音波分散器を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、分散液の温度が10℃以上40℃以下となる様に適宜冷却する。超音波分散器としては、発振周波数50kHz、電気的出力150Wの卓上型の超音波洗浄器分散器(例えば「VS−150」(ヴェルヴォクリーア社製))を用い、水槽内には所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを2ml添加する。測定には、対物レンズとして「UPlanApro」(倍率10倍、開口数0.40)を搭載した前記フロー式粒子像分析装置を用い、シース液にはパーティクルシース「PSE−900A」(シスメックス社製)を使用した。前記手順に従い調整した分散液を前記フロー式粒子像分析装置に導入し、HPF測定モードで、トータルカウントモードにて3000個のトナー粒子を計測する。そして、粒子解析時の2値化閾値を85%とし、解析粒子径を円相当径1.985μm以上39.69μm未満に限定し、トナー粒子の平均円形度を求める。なお、本発明においては上記超音波分散器にてトナー粒子を5分間分散処理を行ったもの、その後さらに10分間分散処理を行ったものの2サンプルを準備し、上記平均円形度と同様の測定を行ない、算出されたデータから、各々の2μm未満の個数%を測定する。
トナー粒子のBET比表面積の測定は、JIS Z8830(2001年)に準じて行なう。具体的な測定方法は、以下の通りである。測定装置としては、定容法によるガス吸着法を測定方式として採用している「自動比表面積・細孔分布測定装置 TriStar3000(島津製作所社製)」を用いる。測定条件の設定および測定データの解析は、本装置に付属の専用ソフト「TriStar3000 Version4.00」を用いて行い、また装置には真空ポンプ、窒素ガス配管、ヘリウムガス配管が接続される。窒素ガスを吸着ガスとして用い、BET多点法により算出した値を本発明におけるBET比表面積とする。
Pr/Va(1−Pr)=1/(Vm×C)+(C−1)×Pr/(Vm×C)
(ここで、CはBETパラメーターであり、測定サンプル種、吸着ガス種、吸着温度により変動する変数である。)
直線の傾き=(C−1)/(Vm×C)
直線の切片=1/(Vm×C)
S=Vm×N×0.162×10-18
(ここで、Nはアボガドロ数(モル-1)である。)
トナーの重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行なう。測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター社製)が使用できる。尚、測定、解析を行なう前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行なった。前記専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャーチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。前記専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個の位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行なう。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行ない、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。尚、前記専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)であり、前記専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
図3に示す装置において、底に500メッシュのスクリーン3のある金属製の測定容器2に帯電量を測定しようとする現像剤を0.5g入れ、金属製の蓋をする。このとき測定容器2全体の質量を量りW1(g)とする。次に吸引機(測定容器2と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口7から吸引し風量調節弁6を調整して真空計5の圧力を250mmAqとする。この状態で充分、好ましくは2分間吸引を行いトナーを吸引除去する。
帯電量(mC/kg)=(C×V)/(W1−W2)
(ポリエステル樹脂の作製)
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に下記の単量体を仕込み、エステル化触媒としてテトラブトキシチタネート0.03部を添加し、窒素雰囲気下、220℃に昇温して、撹拌しながら5時間反応を行った。
ビスフェノールA−プロピレンオキサイド2モル付加物:49.2部
エチレングリコール:8.9部
テレフタル酸:21.6部
イソフタル酸:14.3部
5−ナトリウムスルホイソフタル酸:5.7部
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に、得られたポリエステル樹脂100.0部とメチルエチルケトン45.0部、テトラヒドロフラン45.0部を仕込み、80℃に加熱して溶解した。
合成例1において、撹拌時間およびイオン交換水の添加条件を適宜変更し、平均粒径の異なる2種類のポリエステル樹脂の水分散体を得た。これを、樹脂微粒子分散液(b)および(c)とした。
(ポリエステル樹脂の作製)
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に下記の単量体を仕込み、エステル化触媒としてテトラブトキシチタネート0.03部を添加し、窒素雰囲気下、温度220℃に昇温して、撹拌しながら5時間反応を行った。
ビスフェノールA−プロピレンオキサイド2モル付加物:49.9部
エチレングリコール:9.0部
テレフタル酸:20.5部
イソフタル酸:13.7部
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に、得られたポリエステル樹脂100.0部とブチルセロソルブ75.0部を仕込み、90℃に加熱して溶解した後、70℃まで冷却した。次いで、1モル/リットルのアンモニア水溶液18.0部を加え、上記温度を保持しながら30分間撹拌を行った後、70℃のイオン交換水300.0部を添加して水分散させた。得られた水分散体を蒸留装置に移し、留分温度が100℃に達するまで蒸留を行った。
合成例1において、単量体の仕込み量を下記のように変更した以外は、合成例1と同様にしてポリエステル樹脂の水分散体を得た。これを、樹脂微粒子分散液(e)とした。
ビスフェノールA−プロピレンオキサイド2モル付加物:50.0部
エチレングリコール:8.9部
テレフタル酸:23.4部
イソフタル酸:15.5部
5−ナトリウムスルホイソフタル酸:2.0部
(スチレン/アクリル系樹脂の作製)
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に、イオン交換水350.0部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を仕込み、窒素雰囲気下、90℃に昇温して、2%過酸化水素水溶液8部、および2%アスコルビン酸水溶液8部を添加した。
スチレン:94.0部
メタクリル酸:3.3部
メチルメタクリレート:2.6部
t−ドデシルメルカプタン:0.05部
(乳化剤)
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:0.3部
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル:0.01部
イオン交換水:20.0部
(重合開始剤)
2%過酸化水素水溶液:40.0部
2%アスコルビン酸水溶液:40.0部
滴下後、上記温度を保持しながら、さらに2時間重合反応を行い、冷却してスチレン/アクリル系樹脂の水分散体を得た。得られた水分散体にイオン交換水を加え、分散液中の樹脂濃度が20%になるように調整した。これを、樹脂微粒子分散液(f)とした。
[顔料分散ペーストの作製]
・スチレン:212.7部
・Cuフタロシアニン(Pigment Blue 15:3):19.7部
上記材料を容器中で十分プレミックスした後、これを20℃以下に保ったままアトライター(三井三池化工機製)を用いて4時間均一に分散混合し、顔料分散ペーストを作製した。
イオン交換水1152.0部に0.1モル/リットル−リン酸ナトリウム(Na3PO4)水溶液390.0部を投入し、クレアミックス(エム・テクニック社製)を用いて撹拌しながら、60℃に加温した後、1.0モル/リットル−塩化カルシウム(CaCl2)水溶液58.0部を添加してさらに撹拌を続け、リン酸三カルシウム(Ca3(PO4)2)からなる分散安定剤を含む水系媒体を調製した。一方、上記顔料分散ペーストに以下の材料を加え、アトライター(三井三池化工機製)を用いて分散混合し、単量体組成物を調製した。
・n−ブチルアクリレート:114.9部
・非晶性ポリエステル:15.1部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物、Tg=58℃、Mw=7800、酸価13)
・サリチル酸アルミニウム化合物:3.1部(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
・ジビニルベンゼン:0.049部
実施例1において芯粒子分散液(A)500.0部(固形分:100.0部)に、合成例1で得られた樹脂微粒子分散液(a)10.0部を同様の速度で滴下添加する以外は同様にしてトナー粒子2およびトナー2を得た。トナー粒子2およびトナー2の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において造粒工程における撹拌条件を10,000rpmで10分間撹拌に変更し造粒を行う以外は同様にしてトナー粒子3およびトナー3を得た。トナー粒子3およびトナー3の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において分散液(C)を75°に加熱し2時間撹拌させ芯粒子表面に樹脂微粒子(a)を固着させる以外は同様にして、トナー粒子4およびトナー4を得た。トナー粒子4およびトナー4の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において添加する樹脂微粒子分散液(a)を樹脂微粒子分散液(b)に変更する以外は同様にして、トナー粒子5およびトナー5を得た。トナー粒子5およびトナー5の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において添加する樹脂微粒子分散液(a)を樹脂微粒子分散液(d)に変更する以外は同様にして、トナー粒子6およびトナー6を得た。トナー粒子6およびトナー6の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において添加する樹脂微粒子分散液(a)を樹脂微粒子分散液(c)に変更する以外は同様にして、トナー粒子7およびトナー7を得た。トナー粒子7およびトナー7の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において添加する樹脂微粒子分散液(a)を樹脂微粒子分散液(e)に変更する以外は同様にして、トナー粒子8およびトナー8を得た。トナー粒子8およびトナー8の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1において添加する樹脂微粒子分散液(a)を樹脂微粒子分散液(f)に変更する以外は同様にして、トナー粒子9およびトナー9を得た。トナー粒子9およびトナー9の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1においてトナー粒子1:100.0部に対し、ヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ(BET比表面積が150m2/g)を0.10質量%添加する以外は同様にして、トナー粒子10およびトナー10を得た。トナー粒子10およびトナー10の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1においてトナー粒子1:100.0部に対し、疎水性アルミナ微粉体(平均一次粒子径:38nm):0.25質量%とヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ(BET比表面積が150m2/g)を0.20質量%添加する以外は同様にして、トナー粒子11およびトナー11を得た。トナー粒子11およびトナー11の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例1においてトナー粒子1に対し、外添剤を添加しないこと以外は同様にして、トナー粒子12(トナー粒子1と同じ)およびトナー12を得た。トナー粒子12およびトナー12の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例3において樹脂微粒子分散液を添加せず、かつ得られるトナー粒子に外添剤を添加しないこと以外は同様にしてトナー粒子15およびトナー15を得た。トナー粒子15およびトナー15の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例2において樹脂微粒子分散液を添加せず、かつ得られるトナー粒子に外添剤を添加しないこと以外は同様にしてトナー粒子16およびトナー16を得た。トナー粒子16およびトナー16の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例6において分散液(C)を75℃に加熱し、2時間撹拌すること以外は同様にしてトナー粒子17およびトナー17を得た。トナー粒子17およびトナー17の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例7において分散液(C)を加熱処理せずにトナー粒子を得、さらにトナー粒子1:100.0部に対し、ヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ(BET比表面積が150m2/g)を0.10質量%添加する以外は同様にしてトナー粒子18およびトナー18を得た。トナー粒子18およびトナー18の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例5において分散液(C)を75℃に加熱し、2時間撹拌すること以外は同様にしてトナー粒子19およびトナー19を得た。トナー粒子19およびトナー19の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例2において分散液(C)を加熱処理せずトナー粒子を得、さらに外添剤としてトナー粒子100.0部にn−C4H9Si(OCH3)3で処理した疎水性酸化チタン(BET比表面積:110m2/g):0.03質量%添加する以外は同様にしてトナー粒子20およびトナー20を得た。トナー粒子20およびトナー20の物性を表2、評価結果を表3に示す。
比較例5において、外添剤として疎水性アルミナ微粉体(平均一次粒子径:38nm):0.70質量%とヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ(BET比表面積が150m2/g)を0.70質量%添加する以外は同様にしてトナー粒子21(トナー粒子19と同じ)およびトナー21を得た。トナー粒子21およびトナー21の物性を表2、評価結果を表3に示す。
比較例6において、外添剤を添加しないこと以外は同様にしてトナー粒子22(トナー粒子20と同じ)およびトナー22を得た。トナー粒子22およびトナー22の物性を表2、評価結果を表3に示す。
実施例3において、微粒子分散液を添加せず、且つ外添剤としてヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ(BET比表面積が150m2/g)を0.03質量%添加する以外は同様にしてトナー粒子23およびトナー23を得た。トナー粒子23およびトナー23の物性を表2、評価結果を表3に示す。
トナー粒子5gを容積100mlのポリカップに量り採り、これを内部温度50℃の恒温槽に入れて7日間放置する。その後、ポリカップを取り出して、中のトナーの状態変化を目視にて評価する。判定基準は以下の通りである。
A:変化なし。
B:凝集体があるが、すぐにほぐれる。
C:凝集体がやや多いが、衝撃を与えるとほぐれる。
D:凝集体が多く、容易にはほぐれない。
E:全くほぐれない。
画像形成装置として市販のカラーレーザプリンタLBP−2160(キヤノン製)を図2に示すように改造し、常温常湿度環境下(23℃/60%)において、ベタ画像出力時の潜像担持体上のトナーのり量を0.6mg/cm2に設定し、ベタ画像とライン画像からなるオリジナル画像を現像し、EN100(64g紙)に転写させ未定着画像を得た。ドラム上のトナー総量と転写紙上のトナー総量との重量変化から転写効率を求めた(全てのドラム上のトナー総量が全量転写紙上に転写された場合を転写効率100%とする。)
A:転写効率が95%以上
B:転写効率が90%以上95%未満
C:転写効率が85%以上90%未満
D:転写効率が80%以上85%未満
E:転写効率が80%未満
画像形成装置として市販のカラーレーザプリンタLBP−840(キヤノン製)を図1に示すように改造し使用し、シアンカートリッジのトナーを取り出して、これに作製したトナーを150g充填した。該カートリッジをプリンターのシアンステーションに装着し、常温常湿下(23℃、60%RH)、受像紙(キヤノン製オフィスプランナー64g/m2)を用いて、印字率2%チャートを5000枚連続して画出しし、得られた画質について、下記の評価基準に従って評価した。尚、上記トナーとキャリア粒子とを混合し得られる二成分現像剤として、耐久性を評価する場合においても上記と同様の評価を行い、評価基準も下記に従い評価を行う事が出来る。
A:画像不良が発生せず、画質が特に優れている。(耐久性が特に優れている)
B:画像不良が発生せず、画質が優れている。(耐久性が優れている)
C:画像不良が発生せず、画質が良好である。(耐久性が良好である)
D:画像不良が発生しないが、画質がCよりも劣る。(耐久性がCよりも劣る)
E:画像不良が発生、或いは画質がDよりも劣る。(耐久性がDよりも劣る)
A:特に汚染は見られない。
B:付着物は非常に少ない。
C:若干の付着物が見られる。
D:多数の付着物が見られる。
E:トナーの融着が見られる。
以下に本発明におけるトナーの摩擦帯電量の測定方法について説明する。まず、キャリア粒子と本発明のトナーとを蓋付きのプラスチックボトルに入れ、振盪器(YS−LD、(株)ヤヨイ製)で、1秒間に4往復のスピードで1分間振とうし、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を作製する。該二成分現像剤を高温高湿下(30℃/80%)で7日間放置した後、常温常湿下(23℃/50%)でさらに3日間放置し初期混合による摩擦帯電をリセットした。それらをカラーレーザプリンタLBP−840(キヤノン製)を図1に示すように改造し、画出し評価を行なった。二成分現像剤を現像機ユニットに仕込み、予備回転なしに画像面積比率25%のA4画像出力を行なう。次に上記現像機を予備回転なしにベタ白のA4画像を50枚し、下記手順により白地部のかぶり評価を行い、トナー摩擦帯電性の評価とした。
画像のベタ白部の反射率を測定した。さらに未使用の紙の反射率を測定し、紙の値から引いてかぶり濃度とした。反射率はTC−6DS(東京電色製)で測定した。
A:10枚以内でかぶり濃度が1.0%未満(摩擦帯電性が特に優れている)
B:11〜15枚以内でかぶり濃度が1.0%未満(摩擦帯電性が優れている)
C:16〜20枚以内でかぶり濃度が1.0%未満(摩擦帯電性が良好である)
D:21〜30枚以内でかぶり濃度が1.0%未満(摩擦帯電性がやや劣る)
E:31枚においてかぶり濃度が1.0%以上(摩擦帯電性が劣る)
二成分現像剤を常温低湿環境(23℃/5%)の環境下で1昼夜放置し、その後50ccのポリ容器に入れ、1分間かけて200回振とうさせる。次いで前述に記載の手段で摩擦帯電量を測定し、得られた帯電量を帯電量L(mC/kg)とした。さらに、該二成分現像剤を高温高湿環境(30℃/80%)の環境下で1昼夜放置し、その後50ccのポリ容器に入れ、1分間かけて200回振とうさせ、同様の方法で測定した帯電量を帯電量H(mC/kg)とした。
帯電保持率(%)=100×帯電量H(mC/kg)/帯電量L(mC/kg)
として高温環境下における帯電保持率(%)を計算し、以下の基準で帯電性の環境安定性評価を行なった。
A:帯電保持率(%)が70%以上。
B:帯電保持率(%)が60%以上70%未満。
C:帯電保持率(%)が50%以上60%未満。
D:帯電保持率(%)が40%以上50%未満。
E:帯電保持率(%)が40%未満。
Claims (2)
- 結着樹脂、着色剤および離型剤を含有するトナー粒子を有するトナーの製造方法であって、
該製造方法が、
重合性単量体、着色剤および離型剤を含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に投入し、造粒を行い、該水系媒体中で、該重合性単量体を重合させることにより芯粒子を得て、該水系媒体中で、該芯粒子の表面に、自己水分散性を示すカルボキシル基を有するポリエステル樹脂微粒子を固着させて外殻を形成してトナー粒子を得る工程
を有し、
該水系媒体が、界面活性剤が添加されていない水系媒体であり、
該トナー粒子の平均円形度が、0.965以上1.000以下であり、
該トナー粒子のBET比表面積が、1.00m2/g以上3.50m2/g以下であり、
該トナー粒子とポリカーボネート樹脂を含有する平板との付着力(nN)が2nN以上90nN以下である
ことを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記製造方法が、前記トナー粒子に、前記トナー粒子に対して0.05質量%以上0.50質量%以下の無機微粒子を外添する工程をさらに有する請求項1に記載のトナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009182548A JP5506276B2 (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009182548A JP5506276B2 (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | トナーの製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011033986A JP2011033986A (ja) | 2011-02-17 |
JP2011033986A5 JP2011033986A5 (ja) | 2012-09-20 |
JP5506276B2 true JP5506276B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=43763098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009182548A Active JP5506276B2 (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | トナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5506276B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5655417B2 (ja) * | 2009-08-05 | 2015-01-21 | 株式会社リコー | トナー、プロセスカートリッジ及び画像形成方法、並びにトナーの製造方法 |
JP6023772B2 (ja) * | 2014-10-27 | 2016-11-09 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
JP6471460B2 (ja) | 2014-11-04 | 2019-02-20 | 株式会社リコー | トナー及びトナー製造方法 |
JP6289432B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2018-03-07 | キヤノン株式会社 | トナー及びトナーの製造方法 |
JP6332082B2 (ja) * | 2015-03-02 | 2018-05-30 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用トナー |
JP6365356B2 (ja) * | 2015-03-09 | 2018-08-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用トナー |
JP6406270B2 (ja) * | 2016-01-14 | 2018-10-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用トナー |
JP7023762B2 (ja) * | 2018-03-22 | 2022-02-22 | キヤノン株式会社 | トナー及びトナーの製造方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001318485A (ja) * | 1999-03-25 | 2001-11-16 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー並びに画像形成方法及び画像形成装置 |
JP3911631B2 (ja) * | 2002-09-30 | 2007-05-09 | 株式会社リコー | 画像形成方法 |
JP2006251359A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及びその方法を用いる画像形成装置 |
JP2007233030A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP4753754B2 (ja) * | 2006-03-10 | 2011-08-24 | 株式会社リコー | 静電荷現像用トナーの製造方法 |
JP4629696B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-02-09 | 三洋化成工業株式会社 | 樹脂粒子および樹脂粒子の製造方法 |
JP2007279328A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Kyocera Chemical Corp | 懸濁重合トナー粒子の製造方法およびトナー粒子 |
JP2007293183A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Canon Inc | トナー、画像形成方法、画像形成装置 |
JP2008225386A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法および画像形成装置 |
JP2009109661A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Ricoh Co Ltd | トナーの製造方法並びに画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP5300243B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2013-09-25 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2009134042A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Ricoh Co Ltd | 電子写真用トナー及び画像形成装置 |
JP4798202B2 (ja) * | 2008-10-10 | 2011-10-19 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 静電潜像現像用トナーの製造方法 |
-
2009
- 2009-08-05 JP JP2009182548A patent/JP5506276B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011033986A (ja) | 2011-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5506276B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
US9239528B2 (en) | Toner | |
KR101503575B1 (ko) | 현상 장치 및 현상 방법 | |
JP5451129B2 (ja) | トナー | |
JP5371407B2 (ja) | トナーおよびトナーの製造方法 | |
JP6150631B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
WO2010041677A1 (ja) | トナー | |
JP2016066048A (ja) | トナーおよびトナーの製造方法 | |
EP2247984A1 (en) | Toner | |
JP2012018391A (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP2013134433A (ja) | 磁性トナー | |
JP5865011B2 (ja) | トナーおよび二成分系現像剤 | |
JP2011047988A (ja) | トナー | |
JP2016110095A (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
KR20150076110A (ko) | 토너 | |
JP5409167B2 (ja) | トナー | |
JP5430168B2 (ja) | トナー | |
JP6168916B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法および画像形成装置 | |
JP5500902B2 (ja) | トナー | |
JP2018092139A (ja) | トナー | |
JP2010282137A (ja) | トナー | |
JP5455476B2 (ja) | コアシェルトナー及びその製造方法 | |
JP5677038B2 (ja) | トナー | |
JP5419586B2 (ja) | トナー | |
JP2009025327A (ja) | トナー及び画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120806 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140318 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5506276 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |