JP5497278B2 - 銅の異方性ドライエッチング方法および装置 - Google Patents

銅の異方性ドライエッチング方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板に形成された銅膜を異方的にドライエッチングする銅の異方性ドライエッチング方法および装置に関する。
近時、半導体デバイスの高速化、配線パターンの微細化、高集積化の要求に対応して、配線間の容量の低下ならびに配線の導電性向上およびエレクトロマイグレーション耐性の向上が求められており、それに対応した技術として、配線材料にアルミニウム(Al)やタングステン(W)よりも導電性が高くかつエレクトロマイグレーション耐性に優れている銅(Cu)を用い、層間絶縁膜としてCu配線間の容量が低減されるように低誘電率膜(Low−k膜)を用いたCu多層配線技術が注目されている。
Cu配線層を形成する方法として、アルミニウム配線層と同様の異方性エッチングが試みられている。Cu配線層を異方性エッチングする技術としては、Cuを異方的に酸化した後、気体状のHhfac(ここで、hfacはヘキサフルオロアセチルアセトネートである)を曝すことで、Cu含有気相生成物を生成して、Cuを異方的にエッチングする方法が知られている(例えば特許文献1)。
しかしながらHhfacはハロゲン元素であるフッ素を含んでいるので、異方性エッチングの後のCu側壁に残留したフッ素成分によりCuが腐食される可能性がある。
特開2001−3186号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ハロゲンによる銅の腐食を生じさせずに銅を異方性エッチングすることができる銅の異方性ドライエッチング方法および装置を提供することを目的とする。また、そのような銅の異方性ドライエッチング方法を実施するためのプログラムが記憶された記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、基板に形成された銅膜を異方的にドライエッチングする銅の異方性ドライエッチング方法であって、前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成する工程と、前記エッチングマスクを介して前記銅膜に対して異方性酸化処理を施す工程と、前記異方性酸化処理によって形成された酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングする工程とを含み、前記異方性酸化処理を施す工程および前記ドライエッチングする工程は、真空中で行われ、これら工程の間で大気暴露しないことを特徴とする銅の異方性ドライエッチング方法を提供する。
上記第1の観点において、前記異方性酸化処理を施す工程と、前記ドライエッチングする工程とは、所定回数繰り返して行うようにすることができる。また、前記エッチングマスクを形成する工程は、銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにして行われることが好ましい。この場合に、前記エッチングマスクは、前記銅膜上にマスク層を形成した後、真空中で所定パターンにエッチングして形成され、該エッチングにより前記銅膜表面を露出した後、大気に曝露せずに、真空中で前記異方性酸化処理を行って、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることができる。また、前記銅膜を真空中で成膜した後、大気に曝露せずにエッチングマスクを形成して、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることができる。さらに、銅膜表面の自然酸化銅膜を除去した後にエッチングマスクを形成して、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることができる。
前記異方性酸化処理は、酸素ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより銅を酸化することにより行うことができ、その場合に、平行平板型のプラズマ処理装置により酸素のプラズマを生成し、基板側に高周波バイアスをかけてプラズマ中のマイナスイオンを基板側に引き込むことにより行うことができる。前記酸化処理は、酸素イオンまたは酸素原子を前記銅膜に注入することにより行ってもよい。
記異方性酸化処理を行う真空に保持された酸化処理ユニットと、前記エッチングを行う真空に保持されたエッチングユニットと、前記酸化処理ユニットおよび前記エッチングユニットが連結され、基板を搬送する搬送装置を備え、真空に保持された搬送室とを有する処理装置を用い、前記酸化処理ユニットで基板に前記異方性酸化処理を施した後、その基板を前記搬送装置により前記エッチングユニットへ搬送し、前記エッチングユニットで基板に前記ドライエッチングを施すようにすることができる。また、前記酸化処理と前記エッチング処理とを、同一の処理ユニットで行うようにしてもよい。
前記エッチング処理は、前記有機酸を25〜100℃に加熱して有機酸蒸気を生成し、この有機酸蒸気を150〜400℃に加熱された基板に供給することにより行うことができる。
前記有機酸としてはカルボン酸を用いることができ、その中でも蟻酸が好適である。
本発明の第2の観点では、銅膜を有する基板に対して真空中で異方性酸化処理を施す異方性酸化ユニットと、前記酸化処理によって形成された酸化銅を真空中でハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングするエッチングユニットと、前記異方性酸化ユニットおよび前記エッチングユニットが連結され、基板を搬送する搬送装置を備え、真空に保持された搬送室と、前記基板として、前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成したものを前記異方性酸化ユニット内に配置させ、前記異方性酸化ユニットで前記エッチングマスクを介して前記銅膜を異方性酸化させて酸化銅を形成させた後、前記搬送装置により、前記搬送室を経て、大気暴露することなく前記基板を前記エッチングユニットに搬送させ、前記エッチングユニットで前記酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングさせる制御部とを具備することを特徴とする銅の異方性ドライエッチング装置を提供する。
本発明の第3の観点では、銅膜を有する基板が搬入される真空に保持可能な処理室と、前記処理室内で前記基板に対して異方性酸化処理を施す異方性酸化機構と、前記処理室内で前記酸化処理によって形成された酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングするエッチング機構と、前記基板として、前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成したものを前記処理室内に配置させ、前記処理室を真空に保持した状態で、前記異方性酸化機構で前記銅膜を異方性酸化させて酸化銅を形成させた後、前記エッチング機構で前記酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングさせる制御部とを具備することを特徴とする銅の異方性ドライエッチング装置を提供する。
上記第2の観点および第3の観点において、前記エッチングマスクは、銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにして形成されたものであることが好ましい。
本発明の第4の観点では、コンピュータ上で動作し、銅のドライエッチング装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、上記第1の観点の銅のドライエッチング方法が行われるようにコンピュータに前記銅のドライエッチング装置を制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
本発明によれば、銅膜の表面にエッチングマスクを形成し、そのエッチングマスクを介して銅膜を異方性酸化処理して酸化銅を形成した後、その酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりエッチングするので、ハロゲンによる銅の腐食を生じさせずに銅の異方性エッチングを行うことができる。また、この場合に、これらの処理を真空中で行うとともに、これら処理の間で大気曝露しないことにより、等方酸化を抑制することができ、より異方性の高いエッチングを行うことができる。また、これら異方性酸化処理と有機酸によるエッチングを所定回数繰り返すことにより、所望の厚さで銅をエッチングすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る銅の異方性ドライエッチング方法を示すフローチャート、図2および図3はその工程の工程断面図である。
まず、基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)のCuブランケット膜上にパターニングされたマスクを形成する(工程1)。
このようなマスク形成の典型的な例としては、以下のようなものを挙げることができる。まず、図2(a)に示すように、ウエハWに形成された下地10の上にCu膜11を形成し、そのCu膜11上に、例えばSiN、SiC等からなるCuバリア絶縁膜12を成膜し、その上に例えばSiO等からなる耐酸化性膜13を成膜する。次いで、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、耐酸化性膜13上に所定パターンのレジストマスク14を形成する。そして、図2(c)に示すように、レジストマスク14をマスクとして耐酸化性膜13およびCuバリア絶縁膜12をプラズマエッチングにより異方性エッチングして下地のCu膜11を露出させる。その後、図2(d)に示すように、残存するレジストマスク14をアッシング除去した後、ウエット洗浄によりエッチング・アッシング残渣を除去する。
このようにしてマスク(エッチングマスク)を形成する際、Cu膜11の表面に酸化銅が形成されないようにすることが好ましい。そのための手法としては、Cu膜11上にCuバリア絶縁膜12および耐酸化性膜13を形成した後、レジストマスク14により真空中で所定パターンでこれらをエッチングして、Cu膜11表面を露出した後、大気に曝露せずに真空に保持したまま次の異方性酸化処理を行うことを挙げることができる。また、Cu膜11の成膜を真空中で行った後、大気曝露せずにマスクを形成してもよい。さらに、Cu膜11表面の自然酸化銅膜を除去した後にマスク形成を行うようにしてもよい。この際の除去手法としては、Ar逆スパッタ、Hアニール、Hプラズマ、NHプラズマ、有機酸ドライクリーニング等を挙げることができる。
次に、耐酸化性膜13およびCuバリア絶縁膜12をマスクとして、Cu膜11に異方性酸化処理を施す(工程2)。これにより、図3(a)に示すように、Cu膜11の表面部分を酸化して酸化銅膜15を形成する。この処理は、大気に触れると等方酸化になるため、真空中で行われる。
異方性酸化処理の手法としては、以下のようなものを挙げることができる。
(1)Oをプラズマによりプラスイオン化し、基板であるウエハWに負電位を印加して酸素イオンを引き込む。このような処理は、平行平板型のプラズマ処理装置によって行うことができる。
(2)Oをイオン注入する。
(3)中性酸素原子からなる異方性ビームにより酸素を注入する。
(4)ガスクラスターイオンビーム(GCIB)によりOを注入する。
これらのうち、(2)〜(4)は酸化に必要な酸素量を供給するために多大の時間とエネルギーが必要なため、(1)の手法が好ましい。(1)の手法は、例えば平行平板型のプラズマ処理装置により行うことができる。
このようにして異方性酸化処理を行った後、等方酸化が生じないように、真空を破ることなく(大気曝露することなく)、図3(b)に示すように、気体状の有機酸(有機酸蒸気)を使用したエッチングを行って酸化銅膜15を除去する(工程3)。
この工程では、ハロゲンを含まない有機酸ガスを加熱したウエハに供給し、酸化銅膜15と反応させて気体成分として除去する。有機酸の気化は25〜100℃に加熱することにより行われる。また、ウエハの加熱温度は100〜400℃が好ましい。ハロゲンを含まない有機酸としてはカルボン酸を好適に用いることができる。カルボン酸としては、蟻酸(HCOOH)、酢酸(CHCOOH)、プロピオン酸(CHCHCOOH)、酪酸(CH(CHCOOH)、吉草酸(CH(CHCOOH)などを挙げることができ、これらの中では蟻酸(HCOOH)、酢酸(CHCOOH)、プロピオン酸(CHCHCOOH)が好ましく、蟻酸(HCOOH)が特に好ましい。蟻酸を用いた場合には、以下の(1)式により酸化銅膜15をエッチング除去する。
CuO+2HCOOH→2Cu(HCOO)↑+HO↑ …(1)
そして、上記工程2と工程3とを複数回、例えば10回程度繰り返すことにより、図3(c)に示すように、Cu膜11のエッチングが終了する。この際の繰り返し数は、Cu膜11の厚さに応じて適宜決定すればよい。工程2は1回に5〜500nm程度酸化することができるので、Cu膜11の厚さがこの範囲内であれば工程2および工程3を繰り返すことなく1回ずつでエッチングを終了することができる。
有機酸としてカルボン酸を用いた場合のエッチング条件例を以下に示す。
・ウエハ温度:100〜400℃
・カルボン酸分圧:1Pa〜101.3kPa
・カルボン酸流量:1〜1000mL/min(sccm)
・エッチング時間:10〜600sec
工程3のエッチング工程では、気体状の有機酸に異方性を持たせるため、工程2の(1)と同様の手法で有機酸をプラズマ化してもよい。
このようにして真空雰囲気でCu膜11を異方性酸化処理して酸化銅を形成した後、大気曝露することなく真空中でハロゲンを含有しない有機酸により酸化銅のエッチング処理を行うので、ハロゲンによるCuの腐食を生じさせず、かつ良好な異方性をもって、銅の異方性エッチングを行うことができる。
次に、本実施形態の方法を実施するための装置について説明する。図4は、Cu膜の異方性ドライエッチング方法を実施するための処理装置の一例を示す概略構成図である。
この処理装置は、被処理基板であるウエハWに形成されたCu膜に異方性酸化処理を施す酸化処理ユニット21と、酸化処理ユニット21での酸化処理の後でハロゲンを含まない有機酸により酸化銅をエッチングするエッチングユニット22とを備えており、これらの酸化処理ユニット21およびエッチングユニット22は八角形をなす搬送室25の2つの辺にそれぞれ対応して設けられている。また、搬送室25の他の2つの辺にはそれぞれロードロック室26,27が設けられている。これらロードロック室26,27の搬送室25と反対側には搬入出室28が設けられており、搬入出室28のロードロック室26,27と反対側には被処理基板としてのウエハWを収容可能な3つのキャリアCを取り付けるポート29,30,31が設けられている。
上記搬送室25ならびに酸化処理ユニット21およびエッチングユニット22の内部は真空雰囲気に保持され、搬入出室28は大気雰囲気に保持されるようになっている。また、ロードロック室26,27は、大気雰囲気と真空雰囲気との間で切り換え可能となっている。
酸化処理ユニット21およびエッチングユニット22は、同図に示すように、搬送室25の各辺にゲートバルブGを介して接続され、これらは対応するゲートバルブGを開放することにより搬送室25と連通され、対応するゲートバルブGを閉じることにより搬送室25から遮断される。また、ロードロック室26,27は、搬送室25の対応する辺に第1のゲートバルブG1を介して接続され、また、搬入出室28に第2のゲートバルブG2を介して接続されている。そして、ロードロック室26,27は、第1のゲートバルブG1を開放することにより搬送室25に連通され、第1のゲートバルブG1を閉じることにより搬送室25から遮断される。また、第2のゲートバルブG2を開放することにより搬入出室28に連通され、第2のゲートバルブG2を閉じることにより搬入出室28から遮断される。
搬送室25内には、酸化処理ユニット21およびエッチングユニット22、ロードロック室26,27に対して、ウエハWの搬入出を行う搬送装置32が設けられている。この搬送装置32は、搬送室25の略中央に配設されており、回転および伸縮可能な回転・伸縮部33の先端にウエハWを支持する2つの支持アーム34a,34bを有しており、これら2つの支持アーム34a,34bは互いに反対方向を向くように回転・伸縮部33に取り付けられている。
搬入出室28のウエハ収納容器であるフープ(FOUP;Front Opening Unified Pod)取り付け用の3つのポート29,30、31にはそれぞれ図示しないシャッターが設けられており、これらポート29,30,31にウエハWを収容した、または空のフープFがステージSに載置された状態で直接取り付けられ、取り付けられた際にシャッターが外れて外気の侵入を防止しつつ搬入出室28と連通するようになっている。また、搬入出室28の側面にはアライメントチャンバ35が設けられており、そこで半導体ウエハWのアライメントが行われる。
搬入出室28内には、フープFに対する半導体ウエハWの搬入出およびロードロック室26,27に対する半導体ウエハWの搬入出を行う搬送装置36が設けられている。この搬送装置36は、多関節アーム構造を有しており、フープFの配列方向に沿ってレール38上を走行可能となっていて、その先端の支持アーム37上に半導体ウエハWを載せてその搬送を行う。
この処理装置は、制御部40を有しており、制御部40は、プロセスコントローラ41と、ユーザーインターフェース42と、記憶部43とを有している。プロセスコントローラ41には、処理装置の各構成部、例えば搬送装置32の駆動系、酸化処理ユニット21およびエッチングユニット22のガス供給系、搬送室25、ユニット21および22、ロードロック室26,27の真空排気系、ゲートバルブGの駆動系等が接続されており、これらがプロセスコントローラ41により制御される。
ユーザーインターフェース42は、プロセスコントローラ41に接続されており、オペレータが処理装置を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなる。
記憶部43は、プロセスコントローラ41に接続されており、処理装置で実行される各種処理をプロセスコントローラ41の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて処理装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピが格納されている。処理レシピは記憶部43の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクのような固定的なものであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介して処理レシピを適宜伝送させるようにしてもよい。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース42からの指示等にて任意のレシピを記憶部43から呼び出してプロセスコントローラ41に実行させることで、プロセスコントローラ41の制御下で、処理装置での所望の処理が行われる。
次に、上記酸化処理ユニット21について説明する。
図5は酸化処理ユニット21の概略構成を示す断面図である。この酸化処理ユニット21は、上述したように、Cu膜に対して異方性酸化処理を行うものであり、平行平板型のプラズマ処理装置として構成されている。この酸化処理ユニット21は、図5に示すように、略円筒状に形成されたチャンバ51を具備し、その内部の底部には、絶縁板53を介して、サセプタ55が配置されている。サセプタ55は下部電極を兼ねたものであり、その上面に静電チャック60を介してウエハWが載置されるようになっている。符号56はハイパスフィルタ(HPF)である。
サセプタ55の内部には温度調節媒体が循環する温度調節媒体室57が設けられ、これによりサセプタ55が所望の温度に調整される。温度調節媒体室57には導入管58および排出管59が接続されている。
静電チャック60は絶縁材61の間に電極62が配置された構造となっており、電極62に直流電源63から直流電圧が印加されることによって、ウエハWが静電チャック60上に静電吸着される。サセプタ55の上端周縁部には、静電チャック60上に載置されたウエハWの周囲を囲むように、環状のフォーカスリング65が配置されている。
サセプタ55の上方には、サセプタ55と対向して、絶縁材72を介してプラズマ処理チャンバ51の内部に支持された状態で上部電極71が設けられている。上部電極71は、多数の吐出口73を有する電極板74と、この電極板74を支持する電極支持体75とから構成されており、シャワー状をなしており、シャワーヘッドとしても機能する。
電極支持体75の中央には、ガス導入口76が設けられ、そこにガス供給管77が接続されている。ガス供給管77には酸化処理のための処理ガスとして酸素ガスを供給する処理ガス供給源80が接続されている。ガス供給管77には、バルブ78およびマスフローコントローラ79が設けられている。
チャンバ51の底部には、排気装置81が設けられている。排気装置81は排気管82と、この排気管82を介してチャンバ51内を排気する真空ポンプ83と、排気管82に設けられた圧力調整バルブ84とを有している。チャンバ51の側壁部分には、搬入出口85が形成されており、上述したゲートバルブGにより開閉可能となっている。
上部電極71には、第1の整合器86を介してプラズマ生成用の高周波電力を供給する第1の高周波電源87が接続されている。また、上部電極71にはローパスフィルタ(LPF)88が接続されている。下部電極としてのサセプタ55には、第2の整合器89を介してプラズマ中の酸素イオンを引き込むための第2の高周波電源90が接続されている。
このように構成された酸化処理ユニット21では、処理ガス供給源80から異方性酸化処理のための処理ガスとしてOガスをチャンバ51内に導入し、第1の高周波電源87からの高周波電力によりOガスをプラズマ化し、かつ第2の高周波電源90からサセプタ55に高周波電力を印加することによりプラズマ中のプラスイオンをウエハWに引き込んでCu膜に対して異方性酸化処理を施す。
この際の条件は、以下のようなものが例示される。
・ウエハ温度:25〜50℃
・チャンバ内圧力:1〜100Pa
・酸素ガス流量 :10〜1000mL/min(sccm)
・第1の高周波電源
周波数:13.56〜100MHz
出力:10〜1000W
・第2の高周波電源
周波数:2〜60MHz
出力:10〜1000W
・酸化時間:10〜600sec
次に、上記エッチングユニット22について説明する。
図6はエッチングユニット22の概略構成を示す断面図である。エッチングユニット22は、ウエハWを収容して真空保持可能なチャンバ101と、チャンバ101内に蟻酸蒸気を供給する蟻酸供給機構102と、希釈ガスとして例えば窒素ガスやアルゴンガスをチャンバ101内に供給する希釈ガス供給機構103と、チャンバ101内を真空排気する排気機構104とを備えている。
チャンバ101内の底部には、収容したウエハWを載置するための載置台105が設けられ、この載置台105の内部には、ウエハWを加熱するためのヒーター106が設けられている。チャンバ101の側壁には、ウエハWを搬入出するための搬入出口107が形成されており、この搬入出口107はゲートバルブGにより開閉される。
チャンバ101の上部には、載置台105に対向するようにシャワーヘッド110が設けられている。シャワーヘッド110は、蟻酸供給機構102から供給された蟻酸(HCOOH)および希釈ガス供給機構103から供給された希釈ガスを拡散させる拡散空間111を内部に有するとともに、載置台105との対向面に、蟻酸蒸気または希釈ガスをチャンバ101内に吐出するための複数の吐出孔112が形成されている。
チャンバ101の底壁には排気口119が形成されており、上記排気機構104は、排気口119に接続された排気管116と、この排気管116を介してチャンバ101内を排気する真空ポンプ117と、排気管116に設けられた圧力調整バルブ118とを有している。
蟻酸供給機構102は、液体状の蟻酸が貯留された蟻酸貯留部121と、蟻酸貯留部121内の蟻酸を蒸気化するためのヒーター122と、蒸気化された蟻酸をシャワーヘッド110の拡散空間111内に導く蟻酸蒸気供給ライン123と、蟻酸蒸気供給ライン123を流通する蟻酸蒸気の流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ124と、蟻酸蒸気供給ライン123を開閉する開閉バルブ125とを有している。
希釈ガス供給機構103は、希釈ガス、例えば窒素ガスやアルゴンガスを供給する希釈ガス供給源126と、希釈ガスをシャワーヘッド110の拡散空間111内に導く希釈ガス供給ライン127と、希釈ガス供給ライン127を流通する窒素ガスの流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ128と、希釈ガス供給ライン127を開閉する開閉バルブ129とを有している。
このように構成されたエッチングユニット22では、蟻酸供給機構102の蟻酸貯留部121に貯留された液体状の蟻酸をヒーター122で気化させ、生成された蟻酸蒸気を希釈ガスとともにチャンバ101内に導入し、ヒーター106によりウエハWを加熱することにより、上記(1)に示す反応を生じさせウエハWに形成された酸化銅をエッチングする。
この際の条件は、以下のものが例示される。
・ウエハ温度:150〜300℃
・チャンバ内圧力:10〜1000Pa
・蟻酸ガス流量 :10〜500mL/min(sccm)
・希釈ガス流量 :0〜5000mL/min(sccm)
・エッチング時間:10〜600sec
次に、このように構成された処理装置により、本発明の銅の異方性エッチングを実施する手順について説明する。
まず、搬入出室28の搬送装置36により、いずれかのフープFからウエハWを取り出し、ロードロック室26または27に搬送し、その中を真空雰囲気にした後、搬送室25の搬送装置32によりそのウエハWを取り出して、酸化処理ユニット21に搬入する。酸化処理ユニット21においては、ゲートバルブGを開いた状態で搬入出口85からチャンバ51内に搬入したウエハWをサセプタ55上の静電チャック60に載置した後、ゲートバルブGを閉じてチャンバ51内を密閉する。
そして、排気機構81によってチャンバ51内を所定の真空度に調整し、処理ガス供給源80から酸素ガスをチャンバ51内に導入し、第1の高周波電源87からの高周波電力により酸素ガスのプラズマを生成して、酸素ガスをプラスイオン化し、第2の高周波電源90からサセプタ55に高周波電力を印加することによりプラスイオンをウエハW側に引き込んで、ウエハWのCu膜に対し異方性酸化処理を施す。これにより、Cu膜表面に酸化銅が形成される。
この酸化処理ユニット21での異方性酸化処理の後、搬送装置32によりウエハWを酸化処理ユニット1から取り出し、真空を破ることなくエッチングユニット22へ搬送する。エッチングユニット22においては、ゲートバルブGを開いた状態で搬入出口107からチャンバ101内に搬入したウエハWを載置台105に載置した後、ゲートバルブGを閉じてチャンバ101内を密閉する。
そして、排気機構104によってチャンバ101内を所定の真空度に調整し、蟻酸供給機構102の蟻酸貯留部121に貯留された液体状の蟻酸をヒーター122で気化させ、生成された蟻酸蒸気を希釈ガスとともにチャンバ101内に導入し、載置台105上のウエハWをヒーター106により加熱して、上記(1)式の反応を生じさせ、酸化銅のドライエッチングを行う。
このような酸化処理ユニット21での異方性酸化処理と、エッチングユニット22でのエッチングとを必要な回数繰り返すことにより、Cu膜のエッチングが終了する。
このように、酸化処理ユニット21によるCu膜の異方性酸化処理と、エッチングユニット22による酸化銅のエッチング処理とを、大気曝露することなく真空中で連続して行うことができるので、等方酸化が生じずに良好な異方性をもって異方性酸化処理を行うことができ、また、フッ素等のハロゲンを含有しない有機酸でエッチングするので、ハロゲンによる銅の腐食を生じさせずに良好な異方性をもって銅を異方性エッチングすることができる。
なお、上記処理装置の酸化処理ユニット21として平行平板型のプラズマ処理装置を用いたが、これに限らず、上述した、Oをイオン注入する装置、中性酸素原子からなる異方性ビームにより酸素を注入する装置、または、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)によりOを注入する装置等、他の装置を適用することもできる。また、エッチングユニット22において、有機酸として蟻酸を用いた例を示したが、ハロゲンを含有しない他の有機酸を用いることができる。
異方性酸化処理とエッチングとは、同一の処理ユニット(同一チャンバ)で行うこともできる。この場合には、異方性酸化処理とエッチングとの間で大気曝露のおそれを一層小さくすることができ、より高精度の異方性エッチングを実現することができる。
このようなことを実現可能な処理装置としては、図7に示すように、図5のサセプタ55の内部に温度調節媒体室57の他にヒーター140を設け、このヒーター140によりサセプタ55上のウエハWを加熱可能にし、かつ蟻酸蒸気を供給する蟻酸供給機構150を設け、チャンバ51内に蟻酸蒸気を供給可能にしたものを挙げることができる。蟻酸供給機構150は、液体状の蟻酸が貯留された蟻酸貯留部151と、蟻酸貯留部151内の蟻酸を蒸気化するためのヒーター152と、蒸気化された蟻酸をシャワーヘッド75に導く蟻酸蒸気供給ライン153と、蟻酸蒸気供給ライン153を流通する蟻酸蒸気の流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ154と、蟻酸蒸気供給ライン153を開閉する開閉バルブ155とを有している。
このような構成により、異方性酸化処理は、酸化処理ユニット21と全く同様に行うことができ、その後のエッチング処理はエッチング処理ユニット22と同様、ヒーター140によりウエハWを加熱しながら蟻酸蒸気を供給することにより行うことができる。なお、この装置の場合にも蟻酸の代わりにハロゲンを含有しない他の有機酸を用いることができる。
ただし、このように同一チャンバで異方性酸化処理とエッチング処理を行う場合には、低温で異方性酸化処理を行った後、ウエハWを加熱してエッチング処理を行うため、これらを繰り返す際に昇降温に時間がかかり処理のスループットが低下してしまう。したがって、処理のスループットを重視する場合には、図4のようなマルチチャンバタイプの処理装置が好ましい。
次に、本発明の銅の異方性ドライエッチングを銅配線構造の形成に適用した例について説明する。
図8は、そのような銅配線構造を形成する第1の手順のフローを説明する工程断面図である。
まず、Low−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜201中にバリア膜(バリアメタルまたはバリア絶縁膜)202を介してW、Al、Cu等からなる配線203が形成され、これら層間絶縁膜201および配線203の上にバリア膜(バリアメタル)204を介してCu膜205が形成された構造を準備し、次いで、Cu膜205の上に例えばSiN、SiC等からなるCuバリア絶縁膜206を成膜し、その上に例えばSiO等からなる耐酸化性膜207を形成し、これらを所定のパターンでエッチングすることによりパターニングされたマスクを形成する(図8(a))。この際のマスク形成は、例えば上述した図2に示す手法によって行うことができる。なお、バリア膜202,204としては、Ta、TaN、Ti、TiN、Ru等の金属または金属化合物を用いることができる。以下に示す同様の目的のバリア膜についても同様の材料を用いることができる。
次に、Cuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207からなるマスクをエッチングマスクとして、上記図1に示した手順にてCu膜205に異方性エッチングを施し、配線パターンを形成する(図8(b))。
その後、バリア膜(バリアメタル)204のエッチングを行う(図8(c))。この際のエッチングは、例えばAr逆スパッタ、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)により行うことができる。GCIBによるバリアメタルのエッチングは、例えば特表2005−512312号公報に記載されている。ただし、Cuの腐食を防止する観点から、GCIBガスとしてハロゲンを含まないものを用いる。
次に、全面にSiC、SiCN、SiN等からなるバリア絶縁膜208を形成し、その上にLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜209を成膜する(図8(d))。
次に、層間絶縁膜209、バリア絶縁膜208、耐酸化性膜207およびCuバリア絶縁膜206にCMPを施し、Cu膜205を露出させるとともに平坦化し、Cu配線(トレンチ)を有する第1配線層210を形成する(図8(e))。
次に、第1配線層210の上にバリア膜(バリアメタル)211を介してビア形成用のCu膜212を形成し、その上に例えばSiN、SiC等からなるCuバリア絶縁膜213を成膜し、その上に例えばSiO等からなる耐酸化性膜214を形成し、図8(a)と同様に、これらを所定のパターンでエッチングすることによりビア用にパターニングされたマスクを形成する(図8(f))。
次に、図8(b)と同様に、上記図1に示した手順にてCu膜212に異方性エッチングを施してビアパターンを形成し、引き続き図8(c)と同様にバリア膜(バリアメタル)211をエッチングする(図8(g))。
次に、全面にSiC、SiCN、SiN等からなるバリア絶縁膜215を形成し、その上にLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜216を成膜し、さらに、層間絶縁膜216およびバリア絶縁膜215にCMPを施し、Cu膜212を露出させるとともに平坦化し、Cu膜212からなるビアを有するビア層217を形成する(図8(h))。
次に、ビア層217の上にバリア膜(バリアメタル)218を介して第2配線形成用のCu膜219を形成し、図8(a)〜(e)と同様の手順でCu配線(トレンチ)を有する第2配線層220を形成する(図8(i))。なお、符号221はSiC、SiCN、SiN等からなるバリア絶縁膜であり、222はLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜である。
以下同様の手順でCu配線層を順次形成することにより、所望の数のCu配線層を形成することができる。
なお、本発明の銅の異方性エッチングを配線層の形成およびビア層の形成のいずれかだけに適用してもよい。また、バリア膜(バリアメタル)204のエッチングを行った後にバリア絶縁膜208の成膜を行うのではなく、バリア絶縁膜208の成膜の後にバリア膜(バリアメタル)204のエッチングを行ってもよい。
次に、第2の手順について説明する。
図9は第2の手順のフローを説明する工程断面図である。
上記第1の手順の図8(a)、(b)と同様にして、Cuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207からなるマスクを形成し、これをエッチングマスクとしてCu膜205に異方性エッチングを施し、配線パターンを形成する(図9(a))。
次に、耐酸化性膜207およびCuバリア絶縁膜206をエッチングする(図9(b))。この場合に、Cuの腐食を防止する観点から、エッチャントとしてはハロゲンを含まない物質を用いる必要がある。
その後、図8(c)と同様にしてバリア膜(バリアメタル)204のエッチングを行い(図9(c))、次いで、全面にSiC、SiCN、SiN等からなるバリア絶縁膜208およびLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜209を成膜する(図9(d))。
次に、層間絶縁膜209およびバリア絶縁膜208にCMPを施し、Cu膜205を露出させるとともに平坦化し、図8(e)と同様、Cu配線(トレンチ)を有する第1配線層210を形成する(図9(e))。
以下、同様にしてビア層217、第2配線層220等を形成し、所望の銅配線構造を形成する。
この第2の手順は、Cu層205上にCuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207が存在しない状態でバリア絶縁膜208および層間絶縁膜209を成膜するため、これらの成膜時におけるアスペクト比が小さくなり、ステップカバレッジおよび埋込性の点で有利になる。ただし、Cuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207をエッチングする工程が増えてしまうデメリットがある。
なお、図9(b)のCuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207のエッチングと図9(c)のバリア膜(バリアメタル)204のエッチングとの順序は逆でもよい。ただし、この場合には、下層の配線201のバリア膜(バリアメタル)202のエッチングを抑制する必要があるため、バリア膜(バリアメタル)202に対して高選択比がとれるように材料およびプロセス条件を選択する。また、耐酸化性膜207のみをエッチングした後、バリア膜(バリアメタル)204をエッチングし、その後Cuバリア絶縁膜206をエッチングしてもよい。
次に、第3の手順について説明する。
図10は第3の手順のフローを説明するための工程断面図である。
上記第1の手順の図8(a)、(b)と同様にして、Cuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207からなるマスクを形成し、これをエッチングマスクとしてCu膜205に異方性エッチングを施し、配線パターンを形成する(図10(a))。
次に、耐酸化性膜207およびバリア膜(バリアメタル)204をエッチングする(図10(b))。この場合に、Cuの腐食を防止する観点から、エッチャントとしてはハロゲンを含まない物質を用いる必要がある。この場合に、エッチングの順序はどちらが先でも構わない。
次に、全面にSiC、SiCN、SiN等からなるバリア絶縁膜208およびLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜209を成膜する(図10(c))。
次に、層間絶縁膜209、バリア絶縁膜208およびCuバリア絶縁膜206にCMPを施し、Cu膜205を露出させるとともに平坦化し、図8(e)と同様、Cu配線(トレンチ)を有する第1配線層210を形成する(図10(d))。
以下、同様にしてビア層217、第2配線層220等を形成し、所望の銅配線構造を形成する。
この第3の手順は、耐酸化性膜207が存在しない状態でバリア絶縁膜208および層間絶縁膜209を成膜するため、第1の手順に比べてステップカバレッジおよび埋込性の点で有利になる。
次に、第4の手順について説明する。
図11は第4の手順のフローを説明するための工程断面図である。
上記第1の手順の図8(a)、(b)と同様にして、Cuバリア絶縁膜206および耐酸化性膜207からなるマスクを形成し、これをエッチングマスクとしてCu膜205に異方性エッチングを施し、配線パターンを形成する(図11(a))。
次に、全面にバリア膜(バリアメタル)223を形成する(図11(b))。
バリア膜(バリアメタル)223としては、上述したTa、TaN、Ti、TiN、Ru等の金属または金属化合物を用いることができる。バリア膜(バリアメタル)223の成膜にはCVDやALDを用いることができるが、この場合にはCuの腐食を防止する観点から原料としてハロゲンを含まないものを用いる必要がある。また、PVDによって成膜してもよい。バリア膜(バリアメタル)223を成膜する前に耐酸化性膜207、または耐酸化性膜207およびCuバリア絶縁膜206をエッチング除去しても構わない。ただし、Cuの腐食を防止する観点から、エッチャントとしてはハロゲンを含まない物質を用いる必要がある。なお、既に成膜されているバリア膜(バリアメタル)204とこのバリア膜(バリアメタル)223は同一材料であっても、異なる材料であってもよい。また、バリア膜(バリアメタル)223の成膜に先立って、既に成膜されているバリア膜(バリアメタル)204をエッチングにより除去してもよい。
次に、バリア膜(バリアメタル)204、223をエッチング除去する(図11(c))。このとき、耐酸化性膜207の上のバリア膜(バリアメタル)223は残っていても残っていなくてもよい。
次に、全面にLow−k膜またはSiO膜からなる層間絶縁膜209を形成する(図11(d))。
次に、層間絶縁膜209、バリア膜(バリアメタル)223、耐酸化性膜207およびCuバリア絶縁膜206にCMPを施し、Cu膜205を露出させるとともに平坦化し、Cu配線(トレンチ)を有する第1配線層210を形成する(図11(e))。
以下、同様にしてビア層217、第2配線層220等を形成し、所望の銅配線構造を形成する。
この第4の手順は、Cu膜205の側壁と層間絶縁膜209の側壁との間にバリア膜(バリアメタル)223のある構造を作成することができる(一般的なダマシン法で形成されるCu配線とほぼ同一の構造を作成することができる)という利点を有する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく本発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、有機酸の気化方法として加熱により蒸発させる手法を用いたが、バブリング等、他の気化方法を採用してもよい。
また、上記実施形態では、基板として半導体ウエハを用いた場合を例にとって説明したが、FPDのガラス基板等、他の基板であっても適用することができる。
本発明の一実施形態に係る銅の異方性ドライエッチング方法を示すフローチャート。 図1のフローチャートに示す工程の工程断面図。 図1のフローチャートに示す工程を説明するための工程断面図。 本発明の方法を実施するための装置の一例を示す平面図。 図4の処理装置に搭載された酸化処理ユニットの概略構成を示す断面図。 図4の処理装置に搭載されたエッチングユニットの概略構成を示す断面図。 本発明の方法を実施するための装置の他の例を示す断面図。 本発明の銅の異方性ドライエッチングを適用して銅配線構造を形成する第1の手順のフローを説明する工程断面図。 本発明の銅の異方性ドライエッチングを適用して銅配線構造を形成する第2の手順のフローを説明する工程断面図。 本発明の銅の異方性ドライエッチングを適用して銅配線構造を形成する第3の手順のフローを説明する工程断面図。 本発明の銅の異方性ドライエッチングを適用して銅配線構造を形成する第4の手順のフローを説明する工程断面図。
符号の説明
11;Cu膜
12;Cuバリア絶縁膜
15;酸化銅膜
21;酸化処理ユニット
22;エッチングユニット
25;搬送室
26,27;ロードロック室
28;搬入出室
32,36;搬送装置
G;ゲートバルブ
W;半導体ウエハ

Claims (18)

  1. 基板に形成された銅膜を異方的にドライエッチングする銅の異方性ドライエッチング方法であって、
    前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成する工程と、
    前記エッチングマスクを介して前記銅膜に対して異方性酸化処理を施す工程と、
    前記異方性酸化処理によって形成された酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングする工程と
    を含み、
    前記異方性酸化処理を施す工程および前記ドライエッチングする工程は、真空中で行われ、これら工程の間で大気暴露しないことを特徴とする銅の異方性ドライエッチング方法。
  2. 前記異方性酸化処理を施す工程と、前記ドライエッチングする工程とは、所定回数繰り返して行うことを特徴とする請求項1に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  3. 前記エッチングマスクを形成する工程は、銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにして行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  4. 前記エッチングマスクは、前記銅膜上にマスク層を形成した後、真空中で所定パターンにエッチングして形成され、該エッチングにより前記銅膜表面を露出した後、大気に曝露せずに、真空に保持したまま前記異方性酸化処理を行って、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることを特徴とする請求項3に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  5. 前記銅膜を真空中で成膜した後、大気に曝露せずにエッチングマスクを形成して、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることを特徴とする請求項3に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  6. 銅膜表面の自然酸化銅膜を除去した後にエッチングマスクを形成して、エッチングマスクを形成する際に前記銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにすることを特徴とする請求項3に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  7. 前記異方性酸化処理は、酸素ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより銅を酸化することにより行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  8. 前記異方性酸化処理は、平行平板型のプラズマ処理装置により酸素のプラズマを生成し、基板側に高周波バイアスをかけてプラズマ中のマイナスイオンを基板側に引き込むことにより行うことを特徴とする請求項7に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  9. 前記異方性酸化処理は、酸素イオンまたは酸素原子を前記銅膜に注入することにより行われることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  10. 前記異方性酸化処理を行う真空に保持された酸化処理ユニットと、前記エッチングを行う真空に保持されたエッチングユニットと、前記酸化処理ユニットおよび前記エッチングユニットが連結され、基板を搬送する搬送装置を備え、真空に保持された搬送室とを有する処理装置を用い、
    前記酸化処理ユニットで基板に前記異方性酸化処理を施した後、その基板を前記搬送装置により前記エッチングユニットへ搬送し、前記エッチングユニットで基板に前記ドライエッチングを施すことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  11. 前記異方性酸化処理と前記ドライエッチングとを、同一の処理ユニットで行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  12. 前記ドライエッチング処理は、前記有機酸を25〜100℃に加熱して有機酸蒸気を生成し、この有機酸蒸気を150〜400℃に加熱された基板に供給することにより行うことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  13. 前記有機酸はカルボン酸であることを特徴とする請求項12に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  14. 前記有機酸は蟻酸であることを特徴とする請求項13に記載の銅の異方性ドライエッチング方法。
  15. 銅膜を有する基板に対して真空中で異方性酸化処理を施す異方性酸化ユニットと、
    前記酸化処理によって形成された酸化銅を真空中でハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングするエッチングユニットと、
    前記異方性酸化ユニットおよび前記エッチングユニットが連結され、基板を搬送する搬送装置を備え、真空に保持された搬送室と、
    前記基板として、前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成したものを前記異方性酸化ユニット内に配置させ、前記異方性酸化ユニットで前記エッチングマスクを介して前記銅膜を異方性酸化させて酸化銅を形成させた後、前記搬送装置により、前記搬送室を経て、大気暴露することなく前記基板を前記エッチングユニットに搬送させ、前記エッチングユニットで前記酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングさせる制御部と
    を具備することを特徴とする銅の異方性ドライエッチング装置。
  16. 銅膜を有する基板が搬入される真空に保持可能な処理室と、
    前記処理室内で前記基板に対して異方性酸化処理を施す異方性酸化機構と、
    前記処理室内で前記酸化処理によって形成された酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングするエッチング機構と、
    前記基板として、前記銅膜の表面にエッチングマスクを形成したものを前記処理室内に配置させ、前記処理室を真空に保持した状態で、前記異方性酸化機構で前記銅膜を異方性酸化させて酸化銅を形成させた後、前記エッチング機構で前記酸化銅をハロゲンを含有しない有機酸によりドライエッチングさせる制御部と
    を具備することを特徴とする銅の異方性ドライエッチング装置。
  17. 前記エッチングマスクは、銅膜の表面に酸化銅が形成されないようにして形成されたものであることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の銅の異方性ドライエッチング装置。
  18. コンピュータ上で動作し、銅のドライエッチング装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項1から請求項14のいずれかの銅のドライエッチング方法が行われるようにコンピュータに前記銅のドライエッチング装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
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