JP5487574B2 - 固体撮像装置、及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置とその製造方法、及びこの固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
固体撮像装置は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに代表される増幅型固体撮像装置と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送方固体撮像装置に大別される。これら固体撮像装置は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどに広く用いられている。また、近年、カメラ付き携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などのモバイル機器に搭載される固体撮像装置としては、電源電圧が低く、消費電力の観点などからCMOSイメージセンサが多くも用いられている。
CMOS固体撮像装置では、その素子分離部として画素部及び周辺回路部共に、同じ構成のSTI(Shallow Trench Isolation)構造を用いた構成が知られている。また、CMOS固体撮像装置では、画素部の素子分離部として拡散層を用いた構成も知られている(特許文献1、2参照)。図27に、拡散層による素子分離部を構成したCMOS固体撮像装置の例を示す。
この固体撮像装置101は、図29に示すように、半導体基板102に複数の画素が配列された画素部103と、画素部103の周辺に形成されたロジック回路からなる周辺回路部104を有して成る。画素部103では、光電変換素子となるフォトダイオード(PD)107と複数の画素トランジスタ108からなる単位画素110が複数、2次元的に配列される。図29では画素トランジスタ108を代表して示しており、ソース・ドレイン領域109と図示しないゲート絶縁膜及びゲート電極とを有して画素トランジスタ108が構成される。画素110の上方には、層間絶縁膜112を介して多層の配線113を形成した多層配線層114が形成され、さらに、その上にオンチップカラーフィルタ115及びオンチップマイクロレンズ116が形成される。図示しないが、周辺回路部104においても、層間絶縁膜を介して多層の配線を形成した多層配線層が形成される。
画素部103内では、素子分離部121が半導体基板102内にイオン注入で形成したp+拡散層122とその上のシリコン酸化膜による絶縁層123とにより構成される。絶縁層123は一部基板102に埋め込まれるが、その埋め込み深さh1は50nm以下に設定され、トータルの厚さが50nm〜150nm程度に設定されている。一方、周辺回路部104では、素子分離部125が半導体基板102に溝126を形成し、その溝126内にシリコン酸化膜による絶縁層127を埋め込んだSTI構造で構成される。絶縁層127の基板102内に埋め込まれる埋め込み深さh2は、200nm〜300nm程度であり、基板表面に突出される突出高さh3は、画素部103の絶縁層123の突出高さh4より十分に低い。
その他、特許文献3に画素部の素子分離部の例、特許文献4のDRAMの素子分離部の例などが開示されている。
特開2005−347325号公報 特開2006−24786号公報 特開2005−191262号公報 特開2007−288137号公報
固体撮像装置の素子分離部として、上述した前者の画素部及び周辺回路部共に、同じ構造のSTI構造を用いた構成では、白点が増えるという問題がある。すなわち、画素部でのSTI素子分離部は、周辺回路部のSTI分離部と同様に、半導体基板内に深く形成されるために、フォトダイオードに対するストレス、ダメージの影響が増え、白点が増えることになる。この白点を抑えるためには、STI素子分離部の端部でのピンニング(すなわちホールアキュミレーション)を強化しなければならない。ピンニング強化、つまりホールアキュミレーション強化は、p型のイオン注入を行うため、その分、フォトダイオードを構成するn型領域の面積が縮小し、飽和信号量を減少させる。従って、ピンイング強化は、飽和信号量の減少とトレードオフの関係となっている。
この改善策として、後者(図29の構成参照)のp+拡散層122とその上の絶縁層123とからなる素子分離部121の構成がある。しかし、この場合は周辺回路部104のSTI構造の素子分離部125との作り込みにより、工程数が増えるという問題があった。また、図30A,Bに示すように、画素部の素子分離部121では絶縁層123の突出高さh4が大きいため、各画素トランジスタのゲート電極131[131A,131B,131C]の形成工程で、ポリシリコンの残渣133aなどが生じる問題があった。すなわち、図30Bに示すように、ポリシリコン膜133を全面に形成した後、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングした際に、段差の大きい絶縁層123の側壁に導電性のポリシリコンの残渣133aが生じ易い。ポリシリコンの残渣133aが生じると、隣り合うゲート電極131間が短絡してしまったり、欠陥として撮像特性に悪影響を及ぼすことがある。
なお、図30A、Bにおいて、131Aは転送トランジスタのゲート電極、131Bはリセットトランジスタのゲート電極、131Cは増幅トランジスタのゲート電極を示す。また、134はn+ソース・ドレイン領域を示す。
さらに、図30の構成では、画素部の素子分離部を構成する絶縁層の基板より突出高さh4が大きいので、光電変換部の表面から最下層の配線までの層間絶縁膜の膜厚が厚くなってしまう。従って、その分フォトダイオードとオンチップマイクロレンズまでの距離L1が長くなり易く、集光効率にとって不利になり、センサ感度が落ちる。
本発明は、上述の点に鑑み、感度を含む画素特性の向上を図った固体撮像装置とその製造方法を提供するものである。
また、本発明は、かかる固体撮像素子を備えた電子機器を提供するものである。
本発明に係る固体撮像装置は、画素部と、周辺回路部と、周辺回路部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第1素子分離部と、画素部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第2素子分離部と、光電変換素子と、不純物注入領域とを有する。画素部の第2素子分離部は、半導体基板内に埋め込まれた部分が第1素子分離部の半導体基板内に埋め込まれた部分より浅く、表面高さが前記第1素子分離部と同じであるSTI構造を有する第2素子分離部とを有する。光電変換素子は、画素部における第2素子分離部の間に設けられ、第2素子分離部の下面に一部が入り込むように第1導電型の電荷蓄積領域を延長して形成されている。第2導電型の不純物注入領域は、第2素子分離部と光電変換素子とが接する界面に、当該第2素子分離部のSTI構造を構成する溝の底面を含む内壁面からのイオン注入によって形成されている。
本発明の固体撮像装置では、画素部の第2素子分離部の表面高さを周辺回路部の第1素子分離部の表面高さと同じにして低くしたので、光電変換部の表面から最下層の配線までの層間絶縁膜の膜厚が薄くなる。従って、その分、光電変換部とオンチップマイクロレンズまでの距離が短くなり、集光効率が向上する。画素部の第2素子分離部の半導体基板に埋め込まれた部分が、周辺回路部の第1素子分離部の半導体基板に埋め込まれた部分より浅いので、光電変換素子へのストレス、ダメージの影響が抑えられる。画素部の第2素子分離部の表面高さを周辺回路部の第1素子分離部の表面高さと同じにして低くしたので、素子分離部の形成後のゲート電極の加工において、素子分離部の側壁に電極材料が残らない。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の周辺回路部の素子分離部を形成すべき部分に第1の溝と、画素部の素子分離部を形成すべき部分に第1の溝よりも浅い第2の溝を形成する工程と、第1及び第2の溝内を含んで絶縁層を形成する工程と、絶縁層を研磨して、表面高さを同じにした第1素子分離部及び第2素子分離部を形成する工程とを有する。
本発明の固体撮像装置の製造方法では、周辺回路部側の第1の溝と、これより浅い画素部側の第2の溝への絶縁層の形成、絶縁層の研磨を同じ工程で行い、第1、第2素子分離部となる絶縁層の表面高さを同じにしている。これにより、層間絶縁膜の膜厚が薄くなり、その分、光電変換部とオンチップマイクロレンズまでの距離が短くなり、集光効率が向上する。画素部の第2素子分離部の表面高さを周辺回路部の第1素子分離部の表面高さと同じにして低くしたので、素子分離部の形成後のゲート電極の加工において、素子分離部の側壁に電極材料が残らない。画素部側の第2の溝を周辺回路部側の第1の溝より浅く形成するので、第2の素子分離部による光電変換素子へのストレス、ダメージの影響が抑えられる。
本発明に係る電子機器は、固体撮像装置と、固体撮像装置の光電変換素子に入射光を導く光学系と、固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路を備える。固体撮像装置は、画素部と、周辺回路部と、周辺回路部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第1素子分離部と、画素部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第2素子分離部と、光電変換素子と、不純物注入領域とを有する。画素部の第2素子分離部は、半導体基板内に埋め込まれた部分が第1素子分離部の半導体基板内に埋め込まれた部分より浅く、表面高さが前記第1素子分離部と同じである構成を有する。光電変換素子は、画素部における第2素子分離部の間に設けられ、当該第2素子分離部の下面に一部が入り込むように第1導電型の電荷蓄積領域を延長して形成されている。第2導電型の不純物注入領域は、第2素子分離部と光電変換素子とが接する界面に、当該第2素子分離部のSTI構造を構成する溝の底面を含む内壁面からのイオン注入によって形成されている。
本発明の電子機器では、その固体撮像装置において、画素部の第2素子分離部の表面高さを周辺回路部の第1素子分離部の表面高さと同じにして低くしたので、層間絶縁膜の膜厚が薄くなり、集光効率が向上する。画素部の第2素子分離の半導体基板に埋め込まれた部分が、周辺回路部の第1素子分離部の半導体基板に埋め込まれた部分より浅い。これにより、第2素子分離部による光電変換素子へのストレス、ダメージの影響が抑えられる。画素部の第2素子分離部の表面高さを周辺回路部の第1素子分離部の表面高さと同じにして低くしたので、素子分離部の形成後のゲート電極の加工において、素子分離部の側壁に電極材料が残らない。
本発明によれば、感度を含む画素特性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、画素部及び周辺回路部における素子分離部の構成に特徴を有する。
図1に、本発明に適用される固体撮像装置、すなわちCMOS固体撮像素子の一例の概略構成を示す。本例の固体撮像装置1は、半導体基板11例えばシリコン基板に複数の光電変換素子を含む画素2が規則的に2次元的に配列された画素部(いわゆる撮像領域)3と、周辺回路部とを有して構成される。画素2は、光電変換素子となる例えばフォトダイオードと、複数の画素トランジスタ(いわゆるMOSトランジスタ)を有して成る。複数の画素トランジスタは、例えば転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタの4つのトランジスタで構成することができる。その他、例えば選択トランジスタを省略して3つのトランジスタで構成することもできる。これら単位画素の等価回路は通常と同様であるので、詳細説明を省略する。
周辺回路部は、垂直駆動回路4と、カラム信号処理回路5と、水平駆動回路6と、出力回路7と、制御回路8などを有して構成される。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタクロックに基いて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び水平駆動回路6などの動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成し、これらの信号を垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5及び水平駆動回路6等に入力する。
垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成され、画素部3の各画素2を行単位で順次垂直方向に選択走査し、垂直信号線9を通して各画素2の光電変換素子となる例えばフォトダイオードにおいて受光量に応じて生成した信号電荷に基く画素信号をカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、画素2の例えば列ごとに配置されており、1行分の画素2から出力される信号を画素列ごとに黒基準画素(有効画素領域の周囲に形成される)からの信号によってノイズ除去などの信号処理を行う。すなわちカラム信号処理回路5は、画素2固有の固定パターンノイズを除去するためのCDSや、信号増幅等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線10との間に接続されて設けられる。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成され、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線10に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線10を通して順次に供給される信号に対し、信号処理を行って出力する。
また、本例では表面照射型の固体撮像素子としているので、画素部3及び周辺回路部が形成された基板の表面側の上方に、層間絶縁膜を介して多層配線層が形成される。画素部3では、多層配線層の上に平坦化膜を介してオンチップカラーフィルタ、さらにその上にオンチップマイクロレンズが形成される。撮像領域の画素部以外の領域、より詳しくは、周辺回路部と撮像領域のフォトダイオード(いわゆる受光部)を除く他部領域とに遮光膜が形成される。この遮光膜は、例えば多層配線層の最上層の配線層で形成することができる。
なお、後述するが、裏面照射型の固体撮像装置では光入射面(いわゆる受光面)側の裏面上には多層配線層はない。多層配線層は受光面と反対側の表面側に形成される。
そして、本実施の形態に係る固体撮像装置、特にその素子分離部の構成は、上述のCMOS固体撮像装置に適用されるものであるが、この例に限るものではない。
[固体撮像装置の第1実施の形態]
図2に、本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置を示す。図2は、半導体基板22、例えばシリコン基板に形成した画素部(いわゆる撮像領域)23と、周辺回路部24の要部を示した構成図である。本実施の形態に係る固体撮像装置21は、半導体基板22に複数の画素が配列された画素部23と、画素部23の周辺に形成された例えばロジック回路からなる周辺回路部24とを有して成る。
画素部23では、光電変換素子となるフォトダイオード(PD)26と複数の画素トランジスタ27からなる単位画素25が複数、2次元的に配列される。図2では複数の画素トランジスタを1つの画素トランジスタ27で代表して示しており、ソース・ドレイン領域28と図示しないゲート絶縁膜とゲート電極とを有して画素トランジスタ27が構成される。画素25の上方には、層間絶縁膜31を介して多層の配線32を形成した多層配線層33が形成され、その上にオンチップカラーフィルタ34及びオンチップマイクロレンズ35が形成される。周辺回路部24では、図示しない例えばCMOSトランジスタからなるロジック回路が形成され、同様に層間絶縁膜31を介して多層の配線を形成した多層配線層が形成される。
本例の固体撮像装置21は、信号電荷として電子を用いている。フォトダイオード26としては、図3に示すように、半導体基板22の第1導電型であるp型半導体ウェル領域36に、第2導電型のn型の電荷蓄積領域37とその表面の絶縁膜39、例えばシリコン酸化膜との界面近傍に形成された暗電流抑制のためのp+半導体領域(いわゆるホールアキュミュレーション層)38とを有して構成される。
そして、本実施の形態においては、周辺回路部24での素子分離に、半導体基板22に垂直に形成した溝41に絶縁層42を埋め込んでなるSTI構造の第1素子分離部43が形成される。また、画素部23では、素子分離として同様に半導体基板22に垂直に形成した溝44に絶縁層42を埋め込んでなるSTI構造の第2素子分離部45が形成される。周辺回路部24の第1素子分離部43は、絶縁層42の半導体基板内に埋め込まれた部分の埋め込み深さh5が200nm〜300nm程度であり、半導体基板22の表面からから突出する部分の表面の高さ、すなわち突出高さが0〜40nm程度となるように形成される。埋め込み深さh5は、絶縁膜39の下の半導体基板22表面からの深さである。また突出高さh6は、絶縁膜39の下の半導体基板22表面からの突出高さである。
一方、画素部23の第2素子分離部45は、絶縁層42の半導体基板内に埋め込まれた部分の埋め込み深さh7が周辺回路部24側の埋め込み深さh5より浅く形成される。また、この第2素子分離部45は、絶縁層42の半導体基板22の表面からから突出する部分の表面の高さ、すなわち突出高さh8は、周辺回路部24側の突出高さh6と同じになるように形成される。第2素子分離部45の突出高さh8は0nm〜40nm程度、埋め込み深さh7は50nm〜160nm程度とし、トータルの厚さh9は70nm〜200nm程度とすることができる。
周辺回路部24側では、通常のMOS構造の制約から、第1素子分離部43の突出高さh6として0nm〜40nm程度の必要がある。画素部24側では、この周辺回路部24側の突出高さh6に合わせて、第2素子分離部45の突出高さh8を0nm〜40nm程度に設定する。そして、第2素子分離部45のトータルの厚さh9は画素特性の制約により、上述した70nm〜200nm程度必要となる。
この画素部23の第2素子分離部45のトータル厚さh9は、素子分離性が得られ、絶縁層42上に配線が形成されても寄生MOSトランジスタが形成されず、かつフォトダイオード26に対してストレス、ダメージの影響を与えない厚さである。
すなわち、突出高さh8が0nm〜40nmであれば、後述するように、ポリシリコンによるゲート電極の加工時に、第2素子分離部45の基板表面からの突出部側壁にポリシリコンが残らない。このことはゲート電極間短絡を阻止することができる。h8が40nmより突出していると、突出部の側壁にポリシリコン残渣が発生し易い。埋め込み深さh7が50nmより浅いと素子分離部45上に配線が形成されると、寄生MOSトランジスタが形成され易い。h7が160nmより深いと、フォトダイオード26にストレス、ダメージを与え易く、白点発生の要因になる。トータルの厚さh9が70nm〜200nmの範囲ないであれば、素子分離部45としての素子分離性が得られ、かつ白点発生が抑制される。
ここで、第1素子分離部と第2素子分離部の突出高さh6及びh8が同じ突出高さとは、製造加工精度に基づく加工ばらつきの範囲内であれば、同じ突出高さであると定義する。すなわち、溝(トレンチ)加工での窒化膜マスクの膜厚は、一般的に200nm程度の窒化膜でウェハの面内ばらつきが±10%程度ある。CMP(化学機械研磨)による研磨ばらつきについても、±20〜30nm程度ある。したがって、画素部23と周辺回路部24で突出高さh8、h6が同じになるように工夫しても、20nm〜30nm程度変動する可能性がある。厳密に観察してチップ面内のどこかで画素部と周辺回路部を比較した場合、完全に同じ突出高さでないとしても、画素部と周辺回路部において両突出高さh8とh6との差が30nm以内に入っていれば、本発明でいう「同じ高さ」の範疇に入ることは言うまでもない。
第1実施の形態に係る固体撮像装置21によれば、画素部23の第2素子分離部45の突出高さh8が、周辺回路部24の第1素子分離部43の突出高さh6と同じになり低くなるので、フォトダイオード26と第1層の配線までの層間絶縁膜までの膜厚が薄くなる。その分、フォトダイオード26とオンチップマイクロレンズ35との間の距離L2が図30の距離L1より短くなる。このため、フォトダイオード26への集光効率が向上し、感度が向上する。
画素部23の第2素子分離部45では、その基板上の突出高さh8が周辺回路部24の第1素子分離部43の突出高さh6と同じく0nm〜40nmと低い。このため、画素トランジスタのゲート電極の形成工程で、ポリシリコン膜をパターニングした際に、パターニングが高精度に行われ、第2素子分離部45を基板より突出する部分の側壁にポリシリコンが残ることがない。したがってポリシリコン残渣による画素トランジスタ間の短絡不良が回避される。
画素部23では、その第2素子分離部45がSTI構造で形成され、その第2素子分離部45の半導体基板22内に埋め込まれた部分の埋め込み深さh7が、周辺回路部24のSTI構造の第1素子分離部43の半導体基板22内の埋め込み深さh5より浅く形成される。すなわち、画素部23の第2素子分離部45の埋め込み深さh7は50nm〜160nmに設定される。この埋め込み深さh7は、フォトダイオード26に対してストレス、ダメージを与えることがない。つまり、溝44の深さが浅いので、欠陥発生が抑制される。このため、第2素子分離部45とフォトダイオード26との界面で白点発生のための電子の発生が抑えられる。したがって、第2素子分離部45との界面からフォトダイオード26へ電子の洩れ込みが抑制され、これに基づくフォトダイオード26での白点の発生を抑制することができる。
しかも、画素部23の第2素子分離部45のトータル厚さh9が、70nm〜200nm程度であるので、十分な素子分離特性を得ることができる。また、第2素子分離部45上に配線が延在しても、寄生MOSトランジスタは形成されない。
さらに、画素部23の第2素子分離部45の端部(横方向端部)におけるp型イオン濃度が薄くても分離特性が確保できるので、従来の図30に示す拡散層分離部を有する構成と比較して、転送トランジスタの読み出しに対して有利になる。上記のp型領域は、図示しないが、画素の転送トランジスタ脇の分離部に形成される。
画素部23の第2素子分離部45と周辺回路部24の第1素子分離部43を共に、STI構造として、その夫々の絶縁層42の半導体基板22表面からの突出高さh6及びh8を同じにした構成としている。この構成により、製造に際して絶縁層42の埋め込み、絶縁層42の平坦化処理などの工程を同時に行うことができるので、工程数を削減することができる。
このように、第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成によれば、製造プロセスにおける工程数の削減を可能し、センサ感度、残像特性や飽和信号量、画素トランジスタ間の短絡防止等、画素特性を向上することができる。また、ポリシリコン膜によるゲート電極加工において、画素部23側の第2素子分離部45を構成する絶縁膜42の基板上に突出する部分の側壁にポリシリコン残渣が生じない。これにより、ゲート電極加工が容易になり、製造の歩留まりを向上することができる。
[固体撮像装置の第2実施の形態]
図4に、本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置を示す。図4は画素部23のフォトダイオード26及びこれに隣接する第2素子分離部45を含む要部のみを示す断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置48は、画素部23の第2素子分離部45において、少なくともフォトダイオード26と接する領域部にp型半導体層49が形成される。すなわち、第2素子分離部45の絶縁層42のフォトダイオード26に接する側面及び一部下面に延長して形成される。なお、鎖線で示すように絶縁層42の半導体基板22に埋め込まれた部分の側面の下面の全面にわたってp型半導体層49を形成してもよい。このp型半導体層49は、例えば不純物のイオン注入で形成するができる。
このp型半導体層49の形成は、STI構造を作る際の溝形成の後でイオン注入を行って形成することもでき、あるいはSTI構造を形成した後で、絶縁層42上からイオン注入して形成することもできる。絶縁層42を形成した後にイオン注入でp型半導体層49を形成するときは、絶縁層42の深さが深すぎると、どの角度でイオン打ち込みしてもp型不純物が適正に入り難い場合が生じる。これを回避するために、絶縁層42の深さは浅く、かつ少しテーパを付けて、すなわち下方に行くに従って幅が狭くなるように絶縁層42を形成することが望ましい。
その他の構成は、図1及び図2で説明したと同様であるので、重複説明を省略する。
第2実施の形態に係る固体撮像装置48によれば、画素部23の第2素子分離部45において、絶縁層42とフォトダイオード26との界面近傍に、p型半導体層49が形成されるので、さらに素子分離界面での電子発生を抑制し、フォトダイオード26での白点の発生を抑えることができる。その他、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
[固体撮像装置の第3実施の形態]
図5に、本発明の第3実施の形態に係る固体撮像装置を示す。図5は画素部23のフォトダイオード26及びこれに隣接する第2素子分離部45を含む要部のみを示す断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置51は、画素部23の第2素子分離部45において、さらに絶縁層42の下にp型半導体層52を形成して拡散層分離を兼ねた構成としている。図5では、図4と同様に、少なくともフォトダイオード26と絶縁層42との界面近傍にp型半導体層49を形成している。このp型半導体層49を省略した構成とすることもできる。
その他の構成は、図2、図3、図4で説明したと同様であるので、重複説明を省略する。
第3実施の形態に係る固体撮像装置51によれば、画素部23の第2素子分離部45において、おの絶縁層42に下にさらに拡散層分離に供するp型半導体層52が形成されるので、この拡散層分離を合わせて、画素部23の第2素子分離部45の素子分離性がさらに向上する。その他、第1、第2実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
[固体撮像装置の第4実施の形態]
図6に、本発明の第4実施の形態に係る固体撮像装置を示す。図6は画素部23のフォトダイオード26及びこれに隣接する第2素子分離部45を含む要部のみを示す断面図である。本実施の形態に係る固体撮像装置54は、画素部23において、上例と同様に周辺回路部24側に比べて浅いSTI構造の第2素子分離部45を形成し、さらにフォトダイオード26の一部を第2素子分離部45の下面に入り込むように延長して構成される。第2素子分離部45と少なくともフォトダイオード26との界面近傍には、図4で示したと同様のp型半導体層49を形成することができる。このp型半導体層49を省略した構成とすることもできる。さらに、図5で説明したように、第2素子分離部45の絶縁層42の下に拡散層素子分離に供するp型半導体層52を形成することもできる。
その他の構成は、第1、第2実施の形態で説明したと同様であるので、重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る固体撮像装置54によれば、フォトダイオード26がその一部を第2素子分離部45の下面に入り込むように延長して形成されるので、フォトダイオード26の面積を拡大することができます。フォトダイオードの面積拡大は、飽和信号量の増大、感度の向上に寄与する。
その他、第1、第2、第3実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
[固体撮像装置の第5実施の形態]
図7に、本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置を示す。本実施の形態は、画素部の第2素子分離部の突出高さh8を、周辺回路部の第1素子分離部の突出高さh6と同じに低くして、基板表面と多層配線層間の層間絶縁膜を薄膜化する。それと同時に、フォトダイオード26に対向して導波路を構成してフォトダイオードへの光の集光効率、感度を含む画素特性を向上するように構成するものである。
本実施の形態に係る固体撮像装置55は、図7に示すように、第1実施の形態で説明したと同様に、半導体基板22に複数の画素が配列された画素部23と、画素部23の周辺に形成された例えばロジック回路からなる周辺回路24とを有して成る。画素部23では光電変換素子となるフォトダイオード26と画素トランジスタ27からなる画素25が2次元配列される。フォトダイオード26は、図3に示したように、第2導電型であるn型の電荷蓄積領域37とその表面の絶縁膜39、例えばシリコン酸化膜との界面近傍に形成された暗電流抑制のためのp+半導体領域38とを有して構成される。フォトダイオード26表面の例えばシリコン酸化膜による絶縁膜39上には、反射防止膜となる例えばシリコン窒化膜40が形成される。代表として示した画素トランジスタ27は、ソース・ドレイン領域28と、ゲート絶縁膜29と、例えばポリシリコンからなるゲート電極30とを有して形成される。なお、ソース・ドレイン領域28は、紙面奥行き方向に形成される。ゲート電極30の端部は第2素子分離部45上に跨るように形成される。
画素部23及び周辺回路部24では、それぞれ前述したと同様のSTI構造の第2素子分離45及び第1素子分離部43が形成される。第1素子分離部43は、第1の溝41内に、埋め込み深さh5及び突出高さh6を有する絶縁膜42を埋め込んで形成される。第2素子分離部45は、第2の溝44内に、埋め込み深さh7及び突出高さh8を有する絶縁膜42を埋め込んで形成される。両素子分離部43及び45における突出高さh6と突出高さh8は、前述したように同じ高さに設定される。第2素子分離部45における埋め込み深さh7は、第2素子分離部43における埋め込み深さh5より浅く設定される。前述と同様に、第1素子分離部43では、埋め込み深さh5が200nm〜300nm程度、突出高さh6が0〜40nm程度とすることができる。第2素子分離部45では、埋め込み深さh7が50nm〜160nm程度、突出高さh8が0〜40nm程度、トータル厚さh9が70nm〜200nm程度とすることができる。
画素部23の基板上には、層間絶縁膜31[311〜314]を介して多層の配線32[321〜324]を形成した多層配線層33が形成される。層間絶縁膜31は、例えばシリコン酸化膜で形成することができる。配線32は、本例では第1層配線321、第2層配線322、第3層配線323、第4層配線324で形成される。各配線32[321〜324]は、ダマシンプロセスによるタンタル/窒化タンタルからなるバリアメタル層57と銅(Cu)配線層58を埋め込んで形成される。各配線間の層間絶縁膜31上、すなわち銅(Cu)配線層58表面を含む各層間絶縁膜311〜314上には、配線である銅(Cu)の拡散を防止する第1層〜第4層の配線拡散防止膜59[59a,59b,59c,59d]が形成される。配線拡散防止膜59としては、例えばSiC、SiNなどの膜で形成される。本例では、SiC膜で配線拡散防止膜59を形成している。図示しないが、周辺回路部24では、例えばCMOSトランジスタからなるロジック回路が形成され、同様に所要の配線層数からなる多層配線層が形成される。
そして、本実施の形態においては、画素部23の各フォトダイオード26の上方に、入射光を効率よくフォトダイオード26へ導くための導波路56が形成される。この導波路56は、多層配線層33のフォトダイオード26に対応する層間絶縁膜31を、配線拡散防止膜59を含めて選択エッチンブにより凹溝87を形成し、この凹溝87内にコア層88及びコア層89を埋め込んで形成される。このとき、導波路56のフォトダイオード26と対向する面56aが、最下層の配線拡散防止膜59aで終端するように形成される。すなわち、導波路56は、最下層の配線拡散防止膜59aを突き抜けないように、最下層の配線拡散防止膜59aに達するように形成される。
画素部23には、平坦化膜90、オンチップカラーフィルタ34及びオンチップマイクロレンズ35が形成される。
さらに、本実施の形態では、後述で明らかとなるように、半導体基板22の表面から、すなわちフォトダイオード26の表面から最下層の配線拡散防止膜59aまでの絶縁膜39、反射防止膜40及び第1層の層間絶縁膜311を含む層間絶縁膜の膜厚t1が、薄く設定される。すなわち、膜厚t1は、青の波長域の感度が高く得られる220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmの範囲に設定される。図8の膜厚t1に対する感度分布図から、220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmの各範囲内であれば、青の感度として、感度分布の山と谷の感度差の1/2以上の感度が得られる。すなわち、山の感度x、谷の感度yとしたとき、ほぼx+[(y−x)/2]以上の高い感度が得られる。
その他の構成は、図2及び第1実施の形態で説明したと同様であるので、重複説明を省略する。多層配線層33及びフォトダイオード26表面の反射防止膜40等の構成は、第1実施の形態の構成をより詳しく説明したものである。
第5実施の形態に係る固体撮像装置55によれば、画素部23における第2素子分離部45の突出高さh8を、周辺回路部の第1素子分離部43の突出高さh6と同じに40nm以下に低くしている。この構成により、フォトダイオード26の表面から導波路56の底部に接する最下層の配線拡散防止膜59aまでの層間絶縁膜(39,40,32)の膜厚t1を薄くすることができる。通常、層間絶縁膜31は、層間絶縁膜の成膜後の研磨の際に、STI構造の素子分離部45上のポリシリコンによるゲート電極が析出しない膜厚で最薄膜厚が律速される。本実施の形態では、画素部23の第2素子分離部45の突出高さh8が、周辺回路部24の第1素子分離部43の突出高さh6と同じとしたことにより、研磨時の膜厚ばらつきを抑えることができ、ゲート電極上から90nmまでの膜厚d1の研磨が可能となる。例えば、突出高さh8を30nmとしたとき、層間絶縁膜全体を、図 28の第1比較例より70nm程度薄膜化することが可能になる。
因みに、図28の第1比較例では、周辺回路部24のSTI構造の素子分離部125の突出高さh3を30nm、画素部23のSTI構造の素子分離部121の突出高さh4を80nmとした構成を考える。このとき、研磨ばらつきにより、ゲート電極上の層間絶縁膜を保持するために研磨量を抑えなければならない。このため、仕上がりの層間絶縁膜の膜厚t2は、650nm程度となり、センサ感度の最適化が得られない。なお、図28では比較のために、その他の構成で図7と対応する部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、上述の膜厚t1の層間絶縁膜の薄膜化に加えて、さらに、フォトダイオード26に対応して導波路56を設けたことと相俟って、フォトダイオード26への入射光の集光効率が向上し、センサ感度、特に青の感度を向上することができる。
図8に、第5実施の形態における固体撮像装置の構成としたときの、フォトダイオード26表面(Si表面)からSiCによる配線拡散防止膜59aまでの層間絶縁膜厚t1における、赤、緑、青の各色の感度を示す。曲線Rは赤の感度分布、Gは緑の感度分布、Bは青の感度分布を示す。Si表面には、シリコン酸化膜39、その上にシリコン窒化膜40が成膜され、両膜39及び40の合計の膜厚範囲はおよそ70nmである。ただし、反射防止能力と加工上の問題(コンタクト溝を加工できる最厚膜厚で律速する)から、両膜39及び40の合計の膜厚は、およそ20〜120nmの範囲で成膜してもよい。このときの層間絶縁膜の屈折率は1.4〜1.5である。
図8の各色の感度分布を示すグラフから、膜厚t1の範囲が、220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmにあるとき、視感度の低い青の感度が上がり、もっともセンサ感度の向上が認められる。すなわち、青の感度として、感度分布における山と谷の感度差の1/2以上の感度が得られる。
導波路構造を有する場合、導波路内の埋め込み材料、すなわちコア層89と、フォトダイオード26表面から最下層の配線拡散防止膜59aまでの間の層間絶縁膜との屈折率の差によって光の回折が生じるため、(入射光が屈折率の変化により干渉し、光を打ち消す、あるいは強め合うような膜厚範囲が存在する)集光構造として最適な膜厚範囲が存在する。本実施の形態では、その最適膜厚範囲として、220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmに設定される。
第1比較例では、画素部側の素子分離部の突出高さが高いので、この素子分離部の突出部で入射してきた光の反射が生じ、その分だけセンサ感度の劣化が生じる。しかし、本実施の形態では、画素部側の第2素子分離部の突出高さが低いので、この突出部での光の反射が低減し、センサ感度を向上することができる。
なお、両膜39及び40の合計の膜厚をおよそ20nm〜120nmの範囲で成膜されるとき、その膜厚によって、上記の膜厚t1の範囲「220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nm」は次のように変わる。両膜39,40の合計膜厚が70nmよりも薄くなる(例えば20nm)ときは、図8の感度のピーク位置が70nm時に対して左(層間絶縁膜311の膜厚が厚くなる方向)にずれる。そのときのずれ量は(dN−70)×(nN−nO)である。これは、光の干渉で用いられる一般的な式、膜厚×屈折率=光学膜厚から表されている。
一方、両膜39,40の合計膜厚が70nmよりも厚くなる(例えば120nm)ときは、図8の感度のピーク位置が70nm時に対して右(層間絶縁膜311の膜厚が薄くなる方向)にずれる。そのときのずれ量は(70−dN)×(nN−nO)である。
dN:両膜39,40の合計膜厚、nN:シリコン窒化膜40の屈折率、nO:シリコン酸化膜39の屈折率である。
本実施の形態の素子分離部の構成によるときは、画素部の素子分離領部が周辺回路部の素子分離部と同じ深さに埋め込まれた構成と比較したとき、第1実施の形態で説明したように、白点の発生を抑制することができるので、さらにセンサ感度の向上が得られる。
導波路を最下層の配線拡散防止膜で止める構成とすることにより、導波路の深さを一定にすることができる。
因みに、画素の微細化が進むと、第1比較例のように画素部側の素子分離部の突出し高さが高いと、層間絶縁層を成膜し平坦化の研磨を行っても、段差が大きいために一様な平坦化が得にくく、その上の配線拡散防止膜も平坦化にならない。その状態で多層配線層を形成した後に、多層配線層に導波路形成用の溝を形成したとき、正確に最下層の配線拡散防止膜で終端する溝を形成することが困難になる。そのため、溝内へクラッド材料層及びコア材料層を埋め込んで導波路を形成しようとしても、最下層の配線拡散防止膜で終端するような正常な導波路を形成できないことが予想される。これに対して、本実施の形態では、画素部の第2素子分離部の突出高さが低いので、層間絶縁膜の平坦研磨ができ、画素が微細化されても最下層の配線拡散防止膜で終端する正常な導波路を形成することができる。
また、画素の微細化が進む場合、第1比較例のように画素部側の素子分離部の突出高さが高いと、突出高さの間を埋め込むように層間絶縁膜を成膜したとき、ボイドが発生する懼れが生じる。しかし、本実施の形態では、突出高さが低いので、そのようなボイドの発生がなく、層間絶縁膜の埋め込み特性が向上し、層間絶縁膜の成膜が良好に行える。
また、本実施の形態においては、チップ内での上記層間絶縁膜の研磨による膜厚のばらつきを抑えることにより、画面中央と周辺での感度差、いわゆるシェーディングを改善する効果が得られる。
さらに、第5実施の形態では、その他、残像特性や飽和信号量、画素トランジスタ間の短絡防止などの画素特性の向上、工程数の削減、製造の歩留まり向上など、第1実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
上述の最適膜厚t1の範囲220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmの設定は、第5実施の形態に限らず、第1実施の形態〜第4実施の形態の固体撮像装置にも適用できる。
[固体撮像装置の第6実施の形態]
図9及び図10に、本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置を示す。図9は、固体撮像装置の要部、撮像領域における画素のレイアウトを示す概略平面図である。図10は、図9のA−A線上の概略断面図である。
本実施の形態に係る固体撮像装置71は、1つのフォトダイオード(PD)26と、複数の画素トランジスタとから成る画素72が、複数規則性をもって2次元配列された画素部23と、周辺回路部24を有して構成される。1つの画素72は、本図9のレイアウトで示すように、本例では、フォトダイオード(PD)26と、複数の画素トランジスタを構成する転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2及び増幅トランジスタTr3の3画素トランジスタとから構成される。転送トランジスタTr1は、フローティングディフージョン(FD)となるソース・ドレイン領域73と、ゲート絶縁膜を介して形成された転送ゲート電極76を有して構成される。リセットトランジスタTr2は、一対のソース・ドレイン領域73及び74と、ゲート絶縁膜を介して形成されたリセットゲート電極77とから構成される。増幅トランジスタTr3は、一対のソース・ドレイン領域74及び75と、ゲート絶縁膜を介して形成された増幅ゲート電極78とから構成される。
そして、本実施の形態においては、図9及び図10に示すように、フォトダイオード(PD)26の周りにp型不純物領域による素子分離部86が形成される。すなわち、フォトダイオード(PD)26はpn接合による素子分離部86で分離される。一方、転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2及び増幅トランジスタTr3からなる画素トランジスタの領域は、前述と同様のSTI構造による第2素子分離部45で分離される。
その他の構成は、第5実施の形態で説明したと同様であるので、図10において、図7と対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
第6実施の形態に係る固体撮像装置71によれば、フォトダイオード(PD)26をp型不純物領域による素子分る部86により、pn接合分離することにより、光の蹴られが無くなり、センサ感度のさらなる向上が得られる。すなわち、フォトダイオード(PD)26の脇に第2素子分離部45の突出部分(突出高さh8)が存在しないので、この突出部分で光の蹴られが発生せず、集光効率がより向上することになる。画素部23において、pn接合分離及びSTI素子分離を組み合わせた構成であるので、分離耐性の向上及びゲート寄生容量の低減が図れる。
さらに、第6実施の形態では、その他、第5実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
第6実施の形態では、1つのフォトダイオードと複数の画素トランジスタからなる画素構成に適用したが、その他、例えば複数画素共有の画素構成においても第6実施の形態と同様に、フォトダイオードPDの周りをpn接合で分離し、他部を前述と同様のSTI構造による第2素子分離部45で分離する構成とすることができる。勿論、フォトダイオードの周りをpn接合分離する構成は、第1実施の形態〜第5実施の形態の固体撮像装置にも適用できる。
[製造方法の第1実施の形態]
次に、図11〜図15を参照して、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を説明する。本例では、上述の図4に示す第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造、特にその素子分離部の作製に適用した場合である。
先ず、図11Aに示すように、半導体基板22一主面上に所要の膜厚の薄い絶縁膜39を成膜し、その絶縁膜39上に所要の膜厚の絶縁膜39とはエッチングレートが異なる絶縁膜61を成膜する。絶縁膜39としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。絶縁膜61としては、例えば膜厚100nm程度の低圧CVDによるシリコン窒化膜を用いることができる。絶縁膜61上にフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光し、現像して、周辺回路部24側の素子分離部を形成すべき部分のみに開口62を有するレジストマスク63を形成する。画素部23側は開口のない全面レジストマスク63で被覆される。
次に、図11Bに示すように、レジストマスク63を介して、周辺回路部24側の絶縁膜61、39を選択的にエッチング除去し、さらに半導体基板22を所要の深さまで選択的にエッチング除去して溝41を形成する。この溝41は、前述したように、200nm〜300nm程度の深い溝として形成する。
次に、図12Cに示すように、レジストマスク63を除去した後、新たにフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光、現像して、画素部23側素子分離部を形成すべき部分のみに開口64を有するレジストマスク65を形成する。周辺回路部24側は開口のない全面レジストマスク65で被覆される。
次に、図12Dに示すように、レジストマスク65を介して、画素部23側の絶縁膜61,49を選択的にエッチング除去し、さらに半導体基板22を所要深さまで選択的にエッチング除去して溝44を形成する。この溝44は、前述したように、50nm〜160nm程度の浅い溝として形成される。なお、実際には、最初エッチング処理で40nm〜150nm程度の溝として形成され、その後に軽いエッチングを施すなどして、最終的な出来上がり寸法が前述した50nm〜160nmになる。
次に、図13Eに示すように、レジストマスク65を除去する。
なお、周辺回路部24側の深い溝41を先に形成し、その後に画素部23側の浅い溝44を形成したが、逆に画素部23側の浅い溝44を先に形成し、その後、周辺回路部24側の深い溝41を形成してもよい。
次に、例えば、図13Fの工程で、溝44の内壁面にイオン注入によりp型半導体層49を形成するようにしてもよい。このp型半導体層49は、素子分離部を完全に形成した後にイオン注入で形成することもできる。さらには、図13Fの工程で第1のp型不純物をイオン注し、さらに素子分離部を完全に形成した後に第2のp型不純物をイオン注入して、この2回のイオン注入でp型半導体層49を形成することもできる。
この例では、図13Fに示すように、全面にフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光し、現像して、周辺回路部24側にのみレジストマスク67を形成する。そして、画素部23側の絶縁膜61例えばシリコン窒化膜をハードマスクとして用い、画素部23の全面にp型不純物60をイオン注入する。p型不純物60は、ハードマスクとなる絶縁膜61が形成された部分の基板22にはイオン注入されず、開口61aは形成された部分の基板22すなわちその溝44の内壁面にイオン注入される。これにより、溝44の内壁面、すなわち内側面及び底面を含む全内壁面にp型半導体層49を形成する。このイオン注入は回転注入で行われる。なお、イオン注入の他の方法によりフォトダイオードに接する側の溝内面のみにp型半導体層49を形成することもできる。
溝44を形成しているため、p型不純物をイオン注入してp型半導体層49を形成するが、イオン注入するp型不純物の濃度を薄くできる可能性があり、単位面積当たりの電荷Qsを向上させる利点もある。
次に、図14Gに示すように、レジストマスク67を除去した後、それぞれの溝41、44内に埋め込むように、基板上の全面に絶縁層42を例えばCVD法により堆積する。絶縁層42としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。
次に、図14Hに示すように、後工程の絶縁層42の研磨において、全面均一に研磨できるように、絶縁層42に対して表面の凹凸の密度が粗い部分を一部エッチング除去する。表面の凹凸の密度差があると全面同時に研磨したときに研磨むらが生じる。このため、凹凸の密度が粗い部分を、図14Hの工程では少しエッチングして置く。
次に、図15Iに示すように、絶縁層42の表面を平坦研磨する。このとき、研磨は絶縁膜61の面で停止する。その後、絶縁層42の突出高さh6、h8が0nm〜40nm程度、本例では40nm程度となるように研磨する。この時点では少し厚く、研磨後の洗浄などの作業を含めて0nm〜40nmに合わせる。研磨は、例えばCMP(化学機械研磨)法を用いることができる。
次に、図15Jに示すように、絶縁膜61を選択的にエッチング除去する。これにより、画素部23及び周辺回路部24のそれぞれの突出高さh8、h6が同じで(h8=h6)、しかも周辺回路部24では深いSTI構造の第1素子分離部43が形成され、画素部23では第1素子分離部43より浅いSTI構造の第2素子分離部45が形成される。
その後の工程で、フォトダイオード26、画素トランジスタ27を形成し、その上に多層配線層33を形成する。さらに多層配線層33上に平坦化膜を介してオンチップカラーフィルタ34、オンチップマイクロレンズ35を形成して目的のMOS型の固体撮像装置48を得る。
なお、フォトダイオード26を、第1素子分離部43、第2素子分離部45を形成する工程の前に形成する製法とすることもできる。
[製造方法の第2実施の形態]
次に、図16〜図20を参照して、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を説明する。本例では、上述の図4に示す第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造、特にその素子分離部の作製に適用した場合である。
先ず、図16Aに示すように、半導体基板22一主面上に薄い所要の膜厚の絶縁膜39を成膜し、その絶縁膜39上に所要の膜厚の絶縁膜39とはエッチングレートが異なる絶縁膜61を成膜する。絶縁膜39としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。絶縁膜61としては、例えば膜厚100nm程度の低圧CVD法によるシリコン窒化膜を用いることができる。絶縁膜61上にフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光し、現像して、画素部23及び周辺回路部24側のそれぞれ素子分離部を形成すべき部分に開口71、72を有するレジストマスク73を形成する。
次に、図16Bに示すように、レジストマスク73を介して、画素部23側及び周辺回路部24側の絶縁膜61、39を選択的にエッチング除去し、さらに半導体基板22を所要の深さまで選択的にエッチング除去して溝44及び溝41aをそれぞれ形成する。この溝44は前述したように50nm〜160nm程度の浅い溝として形成される。また、周辺回路部24側の溝41aは、画素部23側の溝44と同時に形成されるので、溝44と同程度の深さの溝として形成される。
次に、図17Cに示すように、レジストマスク73を除去した後、新たにフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光し、現像して、画素部23側のみにレジストマスク74を形成する。すなわち、周辺回路部24側にはレジストマスク74が形成されず、画素部23側の全域がレジストマスク74で被覆される。このレジストマスク74を介して周辺回路部24側の溝41aをさらにエッチング除去して深い溝41を形成する。この溝41は、前述したように200nm〜300nm程度の深さの溝として形成される。
次に、図17Dに示すように、レジストマスク74を除去する。
次に、例えば、図18Eの工程で、溝44の内壁面にイオン注入によりp型半導体層49を形成するようにしてもよい。このp型半導体層49は、素子分離部を完全に形成した後にイオン注入で形成することもできる。さらには、図18Eの工程で第1のp型不純物をイオン注し、さらに素子分離部を完全に形成した後に第2のp型不純物をイオン注入して、この2回のイオン注入でp型半導体層49を形成することもできる。
この例では、次に、図18Eに示すように、レジストマスク74を除去した後、新たにフォトレジスト膜を堆積する。このフォトレジスト膜を所要パターンの光学マスクを介して露光し、現像して、周辺回路部24側にのみレジストマスク76を形成する。そして、画素部23側の絶縁膜61例えばシリコン窒化膜をハードマスクとして用い、画素部23の全面にp型不純物60をイオン注入する。p型不純物60は、ハードマスクとなる絶縁膜61が形成された部分の基板22にイオン注入されず、開口61aが形成された部分の基板22すなわちその溝44の内壁面にイオン注入される。これにより、溝44の内壁面、すなわち内側面及び底面を含む全内壁面にp型半導体層49を形成する。このイオン注入は回転注入で行われる。なお、イオン注入の他の方法によりフォトダイオードに接する側の溝内面のみにp型半導体層49を形成することもできる。
この後の図18F〜図20までの工程は、前述の図14G〜図15Jまでの工程と同じであるので、図14〜図15と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この工程の後で、前述と同様に、フォトダイオード26、画素トランジスタ27を形成し、その上に多層配線層33を形成する。さらに多層配線層33上に平坦化膜を介してオンチップカラーフィルタ34、オンチップマイクロレンズ35を形成して目的のMOS型の固体撮像装置48を得る。
なお、フォトダイオード26を、第1素子分離部43、第2素子分離部45を形成する工程の前に形成する製法とすることもできる。
上述の第1、第2の実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、画素部23及び周辺回路部24側の溝44及び溝41を形成した後に、同時工程で絶縁層42の堆積、CMP法による研磨を行い、画素部23及び周辺回路部24の、第2及び第1の素子分離部45、43を形成している。したがって、製造プロセスの工程数を削減することができる。また、第1及び第2の素子分離部45,43の突出高さが同じで、しかも画素部23側の第2素子分離部45の深さが周辺回路部24側の第1素子分離部43より浅く形成している。これにより、前述したように残像特性や飽和信号量、その他等の画素特性の向上した固体撮像装置を製造することができる。
[製造方法の第3実施の形態]
次に、図21〜図25を参照して、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を説明する。本例では、上述の図7に示す第5実施の形態に係る固体撮像装置55の製造、特にその層間絶縁層及び導波路の作製に適用した場合である。
第3実施の形態に係る製造方法は、先ず、図21に示すように、前述の図11A〜図13Eまでの工程、あるいは図16A〜図17Dまでの工程を用いて、画素部23に浅い溝44及び周辺回路部24に深い溝41をそれぞれ形成する。そして、それぞれ突出高さh8,h6が同じになるようにして、それぞれの溝44及び41内に絶縁膜42を埋め込んでSTI構造の第2素子分離部45及び第1素子分離部43を形成する。また、画素部23において、フォトダイオード26及び画素トランジスタ27を形成する。周辺回路部24において、CMOSトランジスタによるロジック回路を形成する。フォトダイオード26表面のシリコン酸化膜による絶縁膜39上にシリコン窒化膜による反射防止膜40を形成する。その後、例えばシリコン酸化膜による第1層の層間絶縁膜311を例えばCVD法により形成し、膜厚t1となるように、CMP法により平坦化研磨を行う。
次に、図22に示すように、層間絶縁膜311の所要位置に溝92を形成し、溝92内に例えばタンタル/窒化タンタルによるバリアメタル層57を介してCu配線層58を埋め込んで第1層の配線321を形成する。その後、第1層の配線321の表面を含む層間絶縁膜311の全面に配線321の拡散を防止するための、例えばSiC膜あるいはSiN膜、本例ではSiC膜による第1層の配線拡散防止膜59aを形成する。
次に、図23に示すように、第1層の配線拡散防止膜59a上に、同様の工程を用いて、第2層の層間絶縁膜312、溝92内にバリアメタル層57及びCu配線層58を埋め込んだ第2層の配線322、第2層の配線拡散防止膜59bを形成する。また、第3層の層間絶縁膜313、溝92内にバリアメタル層57及びCu配線層58を埋め込んだ第3層の配線323、第3層の配線拡散防止膜59cを形成する。さらに、第4層の層間絶縁膜314、溝92内にバリアメタル層57及びCu配線層58を埋め込んだ第4層の配線324、第4層の配線拡散防止膜59dを形成する。その上に第5層の層間絶縁膜315を形成して、多層配線層33を形成する。
次に、図24に示すように、多層配線層33のフォトダイオード26に対応する部分を第1層である最下層の配線拡散防止膜59aで終端するように選択エッチングし、凹溝93を形成する。選択エッチングは、第5層の層間絶縁膜315、第4層の配線拡散防止膜59d及び層間絶縁膜314、第3層の配線拡散防止膜59c及び層間絶縁膜313、第2層の配線拡散防止膜59b及び層間絶縁膜312に対して行う。
次に、図25に示すように、凹溝93の内面を含んでコア層88を形成する。続いて、凹溝93内を埋め込むようにコア層88上に、コア層89を形成する。コア層88、および89はシリコン酸化膜、あるいはシリコン窒化膜で形成される。これにより、コア層88とコア層89から成る導波路56が、各フォトダイオード26に対応して最下層の配線拡散防止膜59aに達して形成される。コア層88は、コア層89及び多層配線層33の層間絶縁層31[312〜315]より屈折率が高い材料を用いると光が導波路の外に漏れにくくなり更に感度がよくなるが、本発明はそれに限られない。コア層89をコア層88より屈折率の高い材料を用いて導波路を構成することもできる。
これ以降は、図示しないが、平坦化膜90、オンチップカラーフィルタ34及びオンチップマイクロレンズ35を順次形成して、第5実施の形態に係る固体撮像装置55を得る。
第3実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、突出高さh6、h8を同じにして第1素子分離部43及び第2素子分離部45を形成することにより、第1層の層間絶縁膜311を成膜した後のCMP法による研磨工程で、良好な平坦化処理ができる。これにより、第1層の層間絶縁膜311の膜厚を薄くすることがで、フォトダイオード26表面から第1層の配線拡散防止膜59aまでの層間絶縁膜の膜厚t1を薄くできる。また、フォトダイオード26に対向して導波路59を形成している。この層間絶縁膜の膜厚t1を薄く形成することが可能になり、且つ導波路56を形成することにより、フォトダイオード26への入射光の集光効率が向上し、センサ感度が向上する固体撮像装置55を製造することができる。
導波路56を形成するための凹溝93の形成を第1層の配線拡散防止膜59aで終端させ、それ以上に凹溝93を深く形成しないので、暗電流の悪化を回避することができる。また、凹溝93を配線拡散防止膜59aで終端させることで終端位置を一定にすることができ、感度のばらつきを抑えることができる。
その他、第1、第2実施の形態で説明したと同様に、残像特性、飽和信号量、画素トランジスタ間の短絡防止等の画素特性が向上した固体撮像装置を製造することができる。また、画素部23及び周辺回路部24側の溝44及び41を形成下の地に、同時工程で絶縁層42の堆積、CMP法による研磨を行い、第1及び第2の素子分離部43及び45を形成するので、製造プロセスの工程数を削減できる。
[製造方法の第4実施の形態]
図26を参照して、本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第4実施の形態を説明する。本例は上述の図9及び図10に示す第6実施の形態に係る固体撮像装置の製造、特にその画素部の作製に適用した場合である。
第4実施の形態に係る製造方法は、図26示すように、前述の図11A〜図13Eまでの工程、あるいは図16A〜図17Dまでの工程を用いて、画素部23に浅い溝44及び周辺回路部24に深い溝41をそれぞれ形成する。そして、それぞれ突出高さh8,h6が同じになるようにして、それぞれの溝44及び41内に絶縁膜42を埋め込んでSTI構造の第2素子分離部45及び第1素子分離部43を形成する。
また、画素部23において、画素を構成するフォトダイオード26、画素トランジスタであるTr1〜Tr3を形成する。周辺回路部24において、CMOSトランジスタによるロジック回路を形成する。さらに、画素部23のフォトダイオードの周りにp型半導体領域により素子分離部86を形成する。
フォトダイオード26表面のシリコン酸化膜による絶縁膜39上にシリコン窒化膜による反射防止膜40を形成する。その後、例えばシリコン酸化膜による第1層の層間絶縁膜311を例えばCVD法により形成し、膜厚t1となるように、CMP法により平坦化研磨を行う。
これ以降は、前述の図22〜図25と同じ工程を経て、第6実施の形態の固体撮像装置を得る。
第4実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、画素部23におけるフォトダイオード26の周りにp型半導体領域による素子分離部86を形成する工程を有する。この素子分離部86は基板表面から突出しないので、フォトダイオード26の周りに突出部が存在せず、フォトダイオード26の脇で光の蹴られが無く、よりセンサ感度が向上する固体撮像装置71を製造することができる。その他、第3実施の形態の製造方法で説明したと同様の効果を奏する。
本発明は、表面照射型の固体撮像装置、裏面照射型の固体撮像装置のいずれにも適用することが可能である。CMOS固体撮像装置では、前述したように、多層配線層側から光入射する表面照射型と、多層配線層とは反対側の基板裏面から光入射させる裏面照射型とに適用できる。
本発明に係る固体撮像装置は、上例のエリアイメージセンサの他、リニアイメージセンサ等にも適用できる。
本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像装置を備えたカメラ、カメラ付き携帯機器、固体撮像装置を備えたその他の機器、等の電子機器に適用することができる。
図27に、本発明の電子機器の一例としてカメラに適用した実施の形態を示す。本実施の形態に係るカメラ96は、光学系(光学レンズ)97と、固体撮像装置98と、信号処理回路99とを備えてなる。固体撮像装置98は、上述した各実施の形態のいずれか1つの固体撮像装置が適用される。光学系97は、被写体からの像光(入射光)を固体撮像装置の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置98の光電変換素子において一定期間信号電荷が蓄積される。信号処理回路99は、固体撮像装置98の出力信号に対して種々の信号処理を施して出力する。本実施の形態のカメラ96は、光学系97、固体撮像装置98、信号処理回路99がモジュール化したカメラモジュールの形態を含む。
本発明は、図27のカメラ、あるいはカメラモジュールを備えた例えば携帯電話に代表されるカメラ付き携帯機器などを構成することができる。
さらに、図27の構成は、光学系97、固体撮像装置98、信号処理回路99がモジュール化した撮像機能を有するモジュール、いわゆる撮像機能モジュ−ルとして構成することができる。本発明は、このような撮像機能モジュールを備えた電子機器を構成することができる。
本実施の形態に係る電子機器によれば、固体撮像装置におけるセンサ感度を含む画素特性が優れており、高画質が得られ、高性能の電子機器を提供することができる。
本発明に係る固体撮像装置は、上述したように、を1つのフォトダイオードと複数の画素トランジスタからなる単位画素を複数、配列した固体撮像装置、複数のトランジスタ及び転送トランジスタと、各1つの他の画素トランジスタとからなる、いわゆる共有画素を複数、配列した固体撮像装置に適用することができる。
本発明が適用される固体撮像装置の一例を示す構成図である。 本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略構成図である。 光電変換素子の拡大断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略構成図である。 本発明の第3実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略構成図である。 本発明の第4実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略構成図である。 本発明の第5実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略構成図である。 本発明の説明に供する、光電変換部であるフォトダイオード表面から第1層の配線拡散防止膜までの層間絶縁膜の膜厚に対する各色の感度分布図である。 本発明の第6実施の形態に係る固体撮像装置の要部の概略平面図である。 図9のA−A線上の断面図である。 A,B 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を示す製造工程図(その1)である。 C,D 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を示す製造工程図(その2)である。 E,F 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を示す製造工程図(その3)である。 G,H 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を示す製造工程図(その4)である。 I,J 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第1実施の形態を示す製造工程図(その5)である。 A,B 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を示す製造工程図(その1)である。 C,D 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を示す製造工程図(その2)である。 E,F 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を示す製造工程図(その3)である。 G,H 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を示す製造工程図(その4)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第2実施の形態を示す製造工程図(その5)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を示す製造工程図(その1)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を示す製造工程図(その2)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を示す製造工程図(その3)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を示す製造工程図(その4)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第3実施の形態を示す製造工程図(その5)である。 本発明に係る固体撮像装置の製造方法の第4実施の形態を示す製造工程図である。 本発明に係る電子機器をカメラに適用した場合の概略構成図である。 第1比較例に係る固体撮像装置の要部の概略図である。 従来例に係る固体撮像装置の概略構成図である。 A、B 従来の問題点の説明に供する画素の平面図及びそのA−A線上の断面図である。
符号の説明
1・・固体撮像装置、21、48、51、54、55・・固体撮像装置、22・・半導体基板、23・・画素部、24・・周辺回路部、25・・単位画素、26・・光電変換素子、27・・画素トランジスタ、41、44・・溝、42・・絶縁層、43・・第1素子分離部、45・・第2素子分離部、31[311〜315]・・層間絶縁膜31[321〜324]・・多層の配線、33・・多層配線層、34・・オンチップカラーフィルタ、35・・オンチップマイクロレンズ、49・・p型半導体領域、52・・p型半導体層、56・・導波路、59[59a〜59d]・・配線拡散防止膜、96・・電子機器

Claims (12)

  1. 画素部と、
    周辺回路部と、
    前記周辺回路部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第1素子分離部と、
    前記画素部の半導体基板に形成され、該半導体基板内に埋め込まれた部分が前記第1素子分離部の半導体基板内に埋め込まれた部分より浅く、表面の高さが前記第1素子分離部と同じであるSTI構造を有する第2素子分離部と、
    前記画素部における前記第2素子分離部の間に設けられ、当該第2素子分離部の下面に一部が入り込むように第1導電型の電荷蓄積領域を延長して形成された光電変換素子と、
    前記第2素子分離部と前記光電変換素子とが接する界面に、当該第2素子分離部のSTI構造を構成する溝の底面を含む内壁面からのイオン注入によって形成された第2導電型の不純物注入領域と
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記第2素子分離部の下には、拡散層による素子分離が設けられた
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1素子分離部及び前記第2素子分離部の基板面よりの突出高さが0〜40nmである
    請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記第2素子分離部の前記半導体基板内に埋め込まれた部分の深さが50nm〜160nmであり、
    前記第2素子分離部のトータル厚みが70nm〜200nmである
    請求項1〜3の何れかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記画素部の光電変換素子に対応する位置に導波路を有し、
    前記導波路の前記光電変換素子との対向する面が配線の拡散防止膜で終端している
    請求項1〜4の何れかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記半導体基板表面から前記拡散防止膜までの層間絶縁膜の膜厚が、220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmの範囲に設定されている
    請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素の上方にオンチップマイクロレンズが設けられた
    請求項1〜6の何れかに記載の固体撮像装置。
  8. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の光電変換素子に入射光を導く光学系と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理回路を備え、
    前記固体撮像装置は、
    画素部と、
    周辺回路部と、
    前記周辺回路部の半導体基板に形成されたSTI構造を有する第1素子分離部と、
    前記画素部の半導体基板に形成され、該半導体基板内に埋め込まれた部分が前記第1素子分離部の半導体基板内に埋め込まれた部分より浅く、表面の高さが前記第1素子分離部と同じであるSTI構造を有する第2素子分離部と、
    前記画素部における前記第2素子分離部の間に設けられ、当該第2素子分離部の下面に一部が入り込むように第1導電型の電荷蓄積領域を延長して形成された光電変換素子と
    前記第2素子分離部と前記光電変換素子とが接する界面に、当該第2素子分離部のSTI構造を構成する溝の底面を含む内壁面からのイオン注入によって形成された第2導電型の不純物注入領域と
    を有する電子機器。
  9. 前記第2素子分離部の下には、拡散層による素子分離が設けられた
    請求項8記載の電子機器。
  10. 前記固体撮像装置における前記画素部の光電変換素子に対応する位置に導波路を有し、
    前記導波路の前記光電変換素子との対向する面が配線の拡散防止膜で終端している
    請求項8または9記載の電子機器。
  11. 前記固体撮像装置における前記半導体基板表面から前記拡散防止膜までの層間絶縁膜の膜厚が、220nm〜320nm、370nm〜470nm、530nm〜630nmの範囲に設定されている
    請求項10記載の電子機器。
  12. 前記画素の上方にオンチップマイクロレンズが設けられた
    請求項8〜11の何れかに記載の電子機器。
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