JP5478323B2 - 感熱記録材料の製造方法 - Google Patents
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1)支持体上に鞴形状を有する中空樹脂を含有する中間層及び熱により発色する感熱記録層を順次積層し、且つパーカプリントサーフにて測定される発色面側の平滑度が1.0μm以下である感熱記録材料の製造方法であって、熱膨張性樹脂粒子を含有する塗布液を支持体上に塗布し、熱膨張性樹脂粒子の膨張開始温度よりも低い温度で一旦乾燥した後、加熱及び成型処理を同時に行うこと、あるいは一旦乾燥した後に加熱処理し、該加熱処理後に紙面温度を中空樹脂の殻のガラス転移温度以上に維持したままで加圧成型処理を行うことで中間層を形成し、該中間層上に熱により発色する感熱記録成分を塗布する、感熱記録材料の製造方法。
2)上記支持体がソフトカレンダー処理を施した密度0.9〜1.1g/cm3、坪量30〜100g/m2の紙であることを特徴とする上記1記載の感熱記録材料の製造方法。
(1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドなど、
(1)中間層塗布支持体の作製
熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DU(日本フィライト社、平均粒子径10〜16μm、膨張開始温度96〜103℃、膨張率約50倍)100部を10%ポリビニルアルコール水溶液200部に分散させた後、ソフトカレンダー処理を施していない密度0.8g/cm3、坪量120g/m2の上質紙に固形分塗工量として10g/m2になるように塗布し、その後紙面温度80℃以下を保って乾燥した。更にその後直径500mm、3段型2ニップ式の熱カレンダーにて線圧500N/cm、処理温度150℃、処理速度40m/minにて熱ロールとの接触時間が約1秒となるように加熱成型処理して中間層塗布支持体を得た。
<分散液A>
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで体積平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Aを調製した。
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで体積平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し、分散液Bを調製した。
ベンジル−2−ナフチルエーテル30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部に分散し、ビーズミルで体積平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し、分散液Cを調製した。
分散液A 100部
分散液B 100部
分散液C 100部
10%ポリビニルアルコール水溶液 200部
30%軽質炭酸カルシウム水分散液 100部
40%ステアリン酸亜鉛水分散液 25部
水 60部
(1)において得られ中間層塗布支持体上に感熱記録層用塗液の塗工量が、染料前駆体の塗工量で0.5g/m2となるように塗工した後、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUの代わりに熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル461−20DU(日本フィライト社、平均粒子径6〜9μm、膨張開始温度100〜106℃、膨張率約35倍)を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として密度0.8g/cm3、坪量50g/m2の上質紙を用い、且つ線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として密度1.0g/cm3、坪量120g/m2の上質紙を用い、且つ線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として密度1.0g/cm3、坪量50g/m2の上質紙を用い、且つ線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として線圧2000N/cm、処理温度150℃にてソフトカレンダー処理を施した密度0.9g/cm3、坪量30g/m2の上質紙を用い、且つ線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として線圧2000N/cm、処理温度150℃にてソフトカレンダー処理を施した密度1.1g/cm3、坪量100g/m2の上質紙を用い、且つ線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUを20部とし、焼成カオリン(ノードカオリン製ノーカル)80部を加えて分散させた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、乾燥時の紙面温度を130℃として熱膨張性樹脂粒子を膨張させ、その後の熱カレンダー処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、線圧1000N/cm、処理温度90℃、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理した以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUの代わりに非膨張性中空樹脂粒子HP−91(ロームアンドハース社、平均粒子径1.0μm、中空率50%)を用い、乾燥後の熱カレンダー処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUの代わりに非膨張性中空樹脂粒子HP−91(ロームアンドハース社、平均粒子径1.0μm、中空率50%)を用い、線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、支持体として線圧2000N/cm、処理温度150℃にてソフトカレンダー処理を施した密度1.0g/cm3、坪量50g/m2の上質紙を用い、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUの代わりに非膨張性中空樹脂粒子HP−91(ロームアンドハース社、平均粒子径1.0μm、中空率50%)を用い、線圧1000N/cm、処理速度20m/minにて熱ロールとの接触時間が約2秒となるように加熱成型処理を行った以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1の中間層塗布支持体の作製において、熱膨張性樹脂粒子エクスパンセル053−40DUの代わりに球状稠密粒子V1004(日本ゼオン社、平均粒子径0.3μm)を用い、乾燥後の熱カレンダー処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
実施例1〜8及び比較例1〜7の感熱記録材料を、イオンミリングにて断面処理し、日立製走査電子顕微鏡S−2300にて1500倍の倍率で観察し、鞴形状の有無の確認を行った。また鞴形状を有する場合は樹脂の床面から天面の長さの平均値に対する襞の深さの平均値を算出した。なお参考として比較例4の、非膨潤性中空樹脂粒子を含有する中間層を設けた感熱記録材料の断面図を図2に示した。
実施例1〜8及び比較例1〜7の感熱記録材料の発色面を米国TESTING MACHINES INC社製パーカプリントサーフ平滑度計にて測定した。
実施例1〜8及び比較例1〜7の感熱記録材料を、大倉電機製ファクシミリ試験機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルトで、印加パルス幅0.2msec、0.4msec、及び0.6msecで印字した文字の画質を目視にて評価した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字欠けがほとんど存在せず、記録濃度が均一である。
○:わずかに印字欠けが見られるものの実使用上問題ない。
△:印字欠けが存在し、記録濃度にバラつきが見られる。
×:印字欠けが多数存在し判読不能である。
実施例1〜8及び比較例1〜7の感熱記録材料を、大倉電機製ファクシミリ試験機TH−PMDを用いて印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、印可電圧21ボルトで、印加パルス幅0.6msec及び1.0msecでベタ画像を印字した。印字画像をグレタグマクベスRD−19型反射濃度計にて測定した。評価基準は以下の指標に従った。
◎:印字濃度が1.2以上
○:印字濃度が1.0以上1.2未満
△:印字濃度が0.5以上1.0未満
×:印字濃度が0.5未満
Claims (2)
- 支持体上に鞴形状を有する中空樹脂を含有する中間層及び熱により発色する感熱記録層を順次積層し、且つパーカプリントサーフにて測定される発色面側の平滑度が1.0μm以下である感熱記録材料の製造方法であって、熱膨張性樹脂粒子を含有する塗布液を支持体上に塗布し、熱膨張性樹脂粒子の膨張開始温度よりも低い温度で一旦乾燥した後、加熱及び成型処理を同時に行うこと、あるいは一旦乾燥した後に加熱処理し、該加熱処理後に紙面温度を中空樹脂の殻のガラス転移温度以上に維持したままで加圧成型処理を行うことで中間層を形成し、該中間層上に熱により発色する感熱記録成分を塗布する、感熱記録材料の製造方法。
- 前記支持体がソフトカレンダー処理を施した密度0.9〜1.1g/cm3、坪量30〜100g/m2の紙であることを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料の製造方法。
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