JP2008188832A - 感熱記録材料 - Google Patents

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晶 中山
Masahiro Tsuchida
昌弘 土田
Taku Kajima
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Abstract

【課題】耐薬品性、ヘッド摩耗性、印刷インクに対する耐水密着性の良好な感熱記録材料を提供する。
【解決手段】支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前躯体と加熱時反応して該染料前躯体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録層と、該感熱記録層上に1層の無機顔料を含有する保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中の無機顔料として粒子径が20nm乃至50nmであるコロイダルシリカを使用することを特徴とする感熱記録材料。好ましくは、該保護層中にポリオレフィン粒子を含有する。または、該保護層に含有されるポリオレフィン粒子の粒子径が2乃至3μmである。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐薬品性、ヘッド摩耗性、印刷インクに対する耐水密着性の良好な感熱記録材料に関するものである。
感熱記録材料は、一般に支持体上に熱により呈色する感熱記録層を設けたものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより、染料前駆体と顕色剤とが瞬時反応し記録画像が得られるものである。このような感熱記録材料は、比較的簡単な装置で記録が得られ、保守が容易なこと、騒音の発生がないこと等の利点があり、計測記録計、ファクシミリ、プリンター、コンピューターの端末機、ラベル印字機、乗車券、チケットの発券機等広範囲の分野に利用されている。
感熱記録材料の用途や需要が多種多様に拡大する中、種々の薬品と接触しても画像が焼失しないこと、すなわち画像保存性が要求されるようになっている。例えば水性インク、油性インク、蛍光ペン、朱肉、接着剤、ジアゾ現像液等の事務用品、或いはハンドクリーム、ヘアトニック、乳液等の化粧品等に対する耐薬品性や、ポリ塩化ビニルフィルム、合成皮革に含まれる可塑剤に対する耐可塑剤性が要求されている。
一方、感熱記録材料の利用分野が広がるに伴い、感熱記録材料表面に印刷加工が行われた上で使用される用途も増大している。この場合には、印刷部が容易に脱落しないこと、すなわち印刷性が高いことが求められる。特に、汗や雨水等の水分が付着した状態で表面を擦られても、印刷部が感熱記録材料と十分に密着すること、すなわち印刷インクに対する耐水密着性が要求される。
感熱記録材料の耐薬品性を改良することを目的として、さまざまな構成を有する保護層を感熱記録層の上に形成する方法が(例えば、特許文献1〜4参照)が提案されているが、これらの方法では、印刷インクに対する耐水密着性が不十分である。
また、感熱記録材料に対する印刷性を向上させることを目的として、さまざまな構成を有する保護層(例えば特許文献5〜6)が提案されているが、これらの方法では、耐薬品性が不十分である。
サーマルヘッドへのカス付着防止やスティッキング防止を目的として、保護層に無機顔料などのフィラーを含有することが広く行われている。しかし、フィラーの種類によっては、サーマルヘッドを摩耗させ、ヘッド寿命を短くしてしまうという問題が生じる。
サーマルヘッドの摩耗を減らすことを目的として、さまざまな構成を有する保護層(例えば、特許文献7〜8参照)が提案されているが、これらの方法では、耐薬品性が不十分である。
特開昭59−52693号公報 特開平4−347685号公報 特開昭61−25884号公報 特開2004−299380号公報 特開平7−164748号公報 特開平11−208108号公報 特開平7−156543号公報 特開2005−41013号公報
本発明の目的は、これらの問題点を解決し、耐薬品性、ヘッド摩耗性、印刷インクに対する耐水密着性の良好な感熱記録材料を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、課題を解決することができる本発明の感熱記録材料を発明するに到った。即ち、
支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前躯体と加熱時反応して該染料前躯体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録層と、該感熱記録層上に1層の無機顔料を含有する保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中の無機顔料として粒子径が20nm乃至50nmであるコロイダルシリカを含有することを特徴とする感熱記録材料である。
好ましくは、該保護層中にポリオレフィン粒子を含有することを特徴とする感熱記録材料である。
より好ましくは、該保護層に含有されるポリオレフィン粒子の粒子径が2乃至3μmであることを特徴とする感熱記録材料である。
本発明によって、耐薬品性、ヘッド摩耗性、印刷インクに対する耐水密着性の良好な感熱記録材料を得ることができる。
本発明の内容をさらに具体的に説明する。本発明の感熱記録材料は、支持体上に熱により呈色する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の保護層を有するものである。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層は、無機顔料、滑剤、樹脂等から構成される。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層には、無機顔料として粒子径が20nm乃至50nmであるコロイダルシリカが含有される。コロイダルシリカの粒子径が20nm未満である場合には、印刷インクに対する耐水密着性が低下する。また、粒子径が50nmよりも大きい場合には、耐薬品性、ヘッド摩耗性が低下する。
本発明の保護層中には、ヘッド摩耗性を改良することを目的として、ポリオレフィン粒子を添加することができる。ポリオレフィン粒子の粒子径が2乃至3μmである場合には、耐薬品性、及び印刷インクに対する耐水密着性を維持しながらヘッド摩耗性を改良できるため、特に好ましい。
保護層に用いられる樹脂としては、通常の塗工で用いられる種々の樹脂を用いることができる。
具体的には、デンプン類、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、ポリアクリル酸のアルカリ塩、ポリマレイン酸のアルカリ塩、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩などの水溶性樹脂、およびスチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンなどの水分散性樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の感熱記録材料を構成する保護層には、スティッキング改良等の目的から、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、パラフィン、酸化ポリエチレン、カスターワックス等の滑剤を添加することができる。これらの滑剤は、単独で、または2種以上併用して使用することもできる。
保護層には、耐光性向上等の目的から、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、分散・湿潤剤として、アニオン性、ノニオン性の高分子量のものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤等が必要に応じて添加される。保護層の絶乾塗工量は0.2〜5g/m2が好ましく、0.5〜3g/m2がより好ましい。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層は、各発色成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液と樹脂などを混合し、支持体上に塗工、乾燥することにより得られる。
感熱記録層には、顔料として、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウダー、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、炭化水素系プラスチックピグメント等の有機顔料を使用することができる。
感熱記録層には、スティッキング改良等の目的から、滑剤を添加することができる。具体例としては、保護層の説明中に示した無機顔料と同様のものが好ましく用いられる。
感熱記録層には、耐光性向上等の目的から、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、分散・湿潤剤として、アニオン性、ノニオン性の高分子量のものを含む界面活性剤、さらには蛍光染料、消泡剤等が必要に応じて添加される。感熱記録層の塗工量は、十分な熱応答性を得るためには、通常染料前駆体の絶乾塗工量で0.05〜2.0g/m2が好ましく、0.1〜1.0g/m2がより好ましい。
本発明の感熱記録層に含まれる発色成分については、特に限定されるものではなく、感熱ヘッドによる印加エネルギーで呈色反応を生じるような組み合わせならいずれも使用可能である。例えば、電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物との組み合わせ、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物との組み合わせ等がある。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体としては、一般に感圧記録材料や、感熱記録材料に用いられているものに代表されるが、特に限定されるものではない。
具体的な染料前駆体の例としては、
(1)トリアリールメタン系化合物:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等、
(2)ジフェニルメタン系化合物:4,4´−ビス(ジメチルアミノフェニル)ベンズヒドリルベンジルエーテル、N−クロロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等、
(3)キサンテン系化合物:ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン等、
(4)チアジン系化合物:ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等、
(5)スピロ系化合物:3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3,3´−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン等を挙げることができる。またこれらの染料前駆体は必要に応じて単独、もしくは2種以上混合して使用することができる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される電子受容性化合物としては、一般に感圧記録材料、または感熱記録材料で使用される酸性物質に代表されるが、これらに制限されることはない。例えば、フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、N,N´−ジアリールチオ尿素誘導体、アリールスルホニル尿素誘導体、有機化合物の亜鉛塩などの多価金属塩、ベンゼンスルホンアミド誘導体、ウレアウレタン化合物等を挙げることができる。
以下に、感熱記録層に含有される電子受容性化合物の具体例を挙げるが、必ずしもこれらの化合物に限定されるものではない。
4−ヒドロキシ−4´−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−プロポキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−n−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4´−ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4´−メチルジフェニルスルホン、3,4,4´−トリヒドロキシジフェニルスルホン、3,4,3´,4´−テトラヒドロキシジフェニルスルホン、2,3,4−トリヒドロキシジフェニルスルホン、3−フェニルスルホニル−4−ヒドロキシジフェニルスルホン、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール、
4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシアセトフェノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,3−ビス〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、1,4−ビス〔1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、4,4´−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、4,4−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、ペンタエリスリトールテトラ(4−ヒドロキシ安息香酸)エステル、ペンタエリスリトールトリ(4−ヒドロキシ安息香酸)エステル、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールの重縮合物と4−ヒドロキシ安息香酸との脱水縮合物、
N,N´−ジフェニルチオ尿素、4,4´−ビス[3−(4−メチルフェニルスルホニル)ウレイド]ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N´−フェニル尿素、N−(ベンゼンスルホニル)−N´−[3−(4−トルエンスルホニルオキシフェニル)]尿素、N−(4−トルエンスルホニル)−N´−[3−(4−トルエンスルホニルオキシフェニル)]尿素、
サリチルアニリド、5−クロロサリチルアニリド、サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、4−[2´−(4−メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸、3−(オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸あるいはこれらサリチル酸誘導体の金属塩(例えば亜鉛塩)、
N−(4−ヒドロキシフェニル)−4−トルエンスルホンアミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−トルエンスルホンアミド、N−フェニル−4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミドなどである。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有される芳香族イソシアナート化合物は、常温で固体の無色または淡色の芳香族イソシアナート化合物であり、具体的には、2,6−ジクロロフェニルイソシアナート,p−クロロフェニルイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシアナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシアナート、1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシアナート、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,5−ジブトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、アゾベンゼン−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルエーテル−4,4´−ジイソシアナート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシアナート、3,3´−ジメチルビフェニル−4,4´−ジイソシアナート、3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアナート、ジフェニルジメチルメタン−4,4´−ジイソシアナート、ベンゾフェノン−3,3´−ジイソシアナート、フルオレン−2,7−ジイソシアナート、アンスラキノン−2,6−ジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−3,6−ジイソシアナート、ピレン−3,8−ジイソシアナート、ナフタレン−1,3,7−トリイソシアナート、ビフェニル−2,4,4´−トリイソシアナート、4,4´,4″−トリイソシアナート−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン、p−ジメチルアミノフェニルイソシアナート、トリス(4−フェニルイソシアナート)チオフォスフェート等1種以上が使用される。
これらの芳香族イソシアナート化合物は、必要に応じて、フェノール類、ラクタム類、オキシム類等との付加化合物である、所謂ブロックイソシアナートの形で使用してもよく、ジイソシアナートの2量体、例えば、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソシアナートの2量体、及び3量体であるイソシアヌレートの形で使用してもよく、又、各種のポリオール等で付加したポリイソシアナートとして使用することも可能である。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層に含有されるイミノ化合物とは、常温で固体の無色または淡色の化合物であり、具体的には、3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノベンズ(f)イソインドリン、1,3−ジイミノナフト(2,3−f)イソインドリン、1,3−ジイミノ−5−ニトロイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−フェニルイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−メトキシイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−クロロイソインドリン、5−シアノ−1,3−ジイミノイソインドリン、5−アセトアミド−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−イソインドリン、5−(p−t−ブチルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−(p−クミルフェノキシ)−1,3−ジイミノイソインドリン、5−イソブトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、1,3−ジイミノ−4,7−ジメトキシイソインドリン、4,7−ジエトキシ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラブロモ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,6,7−テトラフルオロ−1,3−ジイミノイソインドリン、4,5,7−トリクロロ−1,3−ジイミノ−6−メチルメルカプトイソインドリン、1−イミノジフェン酸イミド、1−(シアノ−p−ニトロフェニルメチレン)−3−イミノイソインドリン、1−〔(シアノベンゾチアゾリル−2´)−カルバモイルメチレン〕−3−イミノイソインドリン、1−〔1−(2−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)メチレン〕−3−イミノイソインドリン、1−〔1−(2−シアノ−2−ベンズイミダゾリル)メチレン〕−3−イミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン、1−〔(シアノベンズイミダゾリル−2´)−メチレン〕−3−イミノ−5−メトキシイソインドリン、1−〔(1´−フェニル−3´−メチル−5−オキソ)−ピラゾリデン−4´〕−3−イミノイソインドリン、3−イミノ−1−スルホ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,6,7−テトラクロロ安息香酸イミド、3−イミノ−1−スルホ−4,5,7−トリクロロ−6−メチルメルカプト安息香酸イミド、3−イミノ−2−メチル−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン等が挙げられる。
本発明の感熱記録材料を構成する感熱記録層は、その熱応答性を向上させるために、熱可融性物質を含有させることができる。この場合、60〜180℃の融点を持つものが好ましく、特に80〜140℃の融点を持つものがより好ましく使用される。
具体的には、ステアリン酸アミド、N−ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、N−ステアリル尿素、ベンジル−2−ナフチルエーテル、m−ターフェニル、4−ベンジルビフェニル、2,2´−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、α、α´−ジフェノキシキシレン、ビス(4−メトキシフェニル)エーテル、アジピン酸ジフェニル、蓚酸ジベンジル、蓚酸ジ(4−メチルベンジルエステル)、蓚酸ビス(4−クロロベンジル)エステル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、ビス(4−アリルオキシフェニル)スルホン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、4−アセチルアセトフェノン、アセト酢酸アニリド類、脂肪酸アニリド類、等公知の熱可融性物質が挙げられるが、高級脂肪酸アミドを用いた場合には、滑剤としても機能するためより好ましい。
これらの化合物は単独もしくは2種以上併用して使用することもできる。また、十分な熱応答性を得るためには、感熱記録層の総固形分中、熱可融性物質が5〜50質量%を占めることが好ましい。
感熱記録層に用いられる樹脂としては、保護層の場合と同様に通常の塗工で用いられる種々の樹脂を用いることができる。具体例としては、保護層の説明中に示した樹脂と同様のものが好ましく用いられる。
本発明における感熱記録材料において使用する支持体としては、紙が主として使用されるが、紙の他に各種織布、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、蒸着シート、或いはこれらを貼り合わせ等で組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に使用することができる。
本発明における感熱記録材料は、必要に応じて支持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層の顔料あるいは樹脂等からなる下塗り層を1層以上設けることができる。本発明における感熱記録材料が下塗り層を設けたものである場合、その下塗り層の絶乾塗工量は、1〜30g/m2が好ましく、3〜20g/m2がより好ましい。
下塗り層の顔料としては、一般的には焼成カオリンが使用されるが、それ以外にもケイソウ土、タルク、カオリン、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、非晶質シリカ、非晶質ケイ酸カルシウム、コロイダルシリカ等の無機顔料、メラミン樹脂フィラー、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウダー、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、炭化水素系プラスチックピグメント等の有機顔料を使用することができる。
下塗り層の樹脂としては、保護層、感熱記録層の場合と同様に通常の塗工で使用される種々の水溶性樹脂または水分散性樹脂を使用することができる。具体例に関しては、保護層の説明中に示した。
感熱記録層、保護層または下塗り層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の技術に従って形成することができる。具体的な例としては、エアナイフ塗工、ロッドブレード塗工、バー塗工、ブレード塗工、グラビア塗工、カーテン塗工、Eバー塗工などの方法により塗液を塗工し、乾燥により感熱記録層、保護層または下塗り層を形成させることができる。また、平版、凸版、フレキソ、グラビア、スクリーン、ホットメルト等の方式による各種印刷機等によって各層を形成させても良い。
必要に応じて、下塗り層塗工後、感熱記録層塗工後、または保護層塗工後にスーパーカレンダー処理をし、画質を向上させることもできる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。ただし、これらに限定されるものではない。なお以下に示す部、ならびに%はいずれも質量基準であり、塗工量は絶乾塗工量である。
下塗り層用塗液の作製
焼成カオリン〔商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製〕100部、固形分濃度50%のスチレン/ブタジエン系ラテックス24部および水200部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用の塗液を得た。
<分散液A>
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Aを得た。
<分散液B>
2,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200gと水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Bを得た。
<分散液C>
ベンジル−2−ナフチルエーテル200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Cを得た。
<分散液D>
沈降炭酸カルシウム〔商品名:Unibur−70 白石工業製〕200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Dを得た。
<水溶液1>
完全鹸化ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセノールNM−11 日本合成化学工業製〕100gを水900gに溶解し、水溶液1を得た。
感熱記録層用塗液の作製
上記の分散液を使用して、下記に示す配合で混合し、固形分濃度が17%の水分散液になるように添加水を加え、充分撹拌して感熱記録層塗液を作製した。
分散液A 30部
分散液B 70部
分散液C 70部
分散液D 50部
水溶液1 80部
40%ステアリン酸亜鉛分散液 25部
保護層用塗液の作製
下記に示す配合で混合し、固形分濃度が12%の水分散液になるように添加水を加え、十分攪拌して保護層用塗液を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスAK−L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
感熱記録材料の作製
坪量50g/m2の上質の中性紙の片面に、下塗り層用塗液の固形分塗工量が9g/m2、感熱記録層用塗液の固形分塗工量が染料前駆体の塗工量で0.5g/m2、保護層用塗液の固形分塗工量が2g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を形成し、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製した。
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックス20L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスAK−L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ポリエチレン粒子分散液 5部
〔商品名:ケミパールW400 三井化学製 粒子径:3μm〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスAK−L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ポリプロピレン粒子分散液 5部
〔商品名:ケミパールW401 三井化学製 粒子径:1μm〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスAK−L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ポリエチレン粒子分散液 5部
〔商品名:ケミパールW200 三井化学製 粒子径:6μm〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスAK−L 日産化学工業製 粒子径:40〜50nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ポリエチレン粒子分散液 5部
〔商品名:ケミパールW500 三井化学製 粒子径:2.5μm〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
(比較例1)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスXS 日産化学工業製 粒子径:4〜6nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
(比較例2)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
20%コロイダルシリカ 150部
〔商品名:スノーテックスS 日産化学工業製 粒子径:8〜11nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
(比較例3)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
40%コロイダルシリカ 75部
〔商品名:スノーテックスZL 日産化学工業製 粒子径:70nm〜100nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
(比較例4)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
40%コロイダルシリカ 75部
〔商品名:MP−2040 日産化学工業製 粒子径:200nm〕
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
<分散液E>
水酸化アルミニウム200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモジナイザーで5分間撹拌し、分散液Eを得た。
(比較例5)
実施例1の感熱記録材料の作製において、保護層用塗液の配合を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製した。
分散液E 150部
20%アクリルエマルション 100部
〔商品名:バリアスターOM1050 三井化学製〕
40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部
25%ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂水溶液 8部
以上の実施例1〜6、比較例1〜5で作製した感熱記録材料を下記の評価に供した。その結果を表1に示す。
[熱応答性試験]
大倉電機製ファクシミリ試験機TH−PMDを使用して印字した。ドット密度8ドット/mm、ヘッド抵抗1685Ωのサーマルヘッドを使用し、ヘッド電圧21V、パルス幅1.6msecで通電して画像を得た。画像部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。
[耐可塑剤性試験]
熱応答性の評価で用いたパルス幅1.6msecで印字した印字画像に軟質塩ビシートを密着させ、室温条件下で72時間保存した後の画像部の濃度をマクベスRD−918型反射濃度計(ビジュアルフィルター)にて測定した。
[ヘッド摩耗試験]
G3感熱ファクシミリ装置(KX−PW3TA 松下電器製)を使用して、画像電子学会No.3ファクシミリテストチャートを送画し、20Km連続印字した後、超深度形状測定顕微鏡(VK−8500 キーエンス製)にて摩耗量を測定した。評価基準は以下の指標に従った。
○:摩耗量が1μm以下で、良好である。
△:摩耗量が1〜2μmであるが、実用可能である。
×:摩耗量が2μm以上で、実用不可である。
[印刷インク耐水密着性試験]
汎用グラビアインク(CCSTシリーズ 東洋インキ製造製)を使用して、グラビア印刷機で細線格子模様を印刷した。印刷面に20℃の水を滴下し、水の付着している印刷面を人差し指で直径3cmの円を描くように弱い力で30回擦る。このときの印刷の残り度合いを目視にて評価した。評価基準は以下の指標に従った。
○:印刷インクが脱落せず、良好である。
△:印刷インクが僅かに脱落するが、実用可能である。
×:印刷インクが脱落してしまい、実用不可である。
Figure 2008188832
表1から分かるように、実施例1〜6は、比較例3〜5に比べて、耐可塑剤性、及びヘッド摩耗性に優れる。また、実施例1〜6は、比較例1、2、5に比べて、印刷インク耐水密着性に優れる。前者は、保護層中に無機顔料として粒子径が20nm乃至50nmであるコロイダルシリカを含有している。
実施例3〜6は、実施例1、2に比べてヘッド摩耗性に優れる。前者は、保護層中にポリオレフィン粒子を含有している。
実施例6は、実施例5に比べて耐可塑剤性に優れる。前者は、保護層中に粒子径が2乃至3μmであるポリオレフィン粒子を含有している。

Claims (3)

  1. 支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前躯体と加熱時反応して該染料前躯体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の無機顔料を含有する保護層を有する感熱記録材料において、該保護層中の無機顔料として粒子径が20nm乃至50nmであるコロイダルシリカを含有することを特徴とする感熱記録材料。
  2. 該保護層中にポリオレフィン粒子を含有することを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 該保護層に含有されるポリオレフィン粒子の粒子径が2乃至3μmであることを特徴とする請求項2記載の感熱記録材料。
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