JP2005307419A - 画像記録材料用支持体、及び画像記録材料 - Google Patents

画像記録材料用支持体、及び画像記録材料 Download PDF

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Abstract

【課題】 インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性にも優れた画像記録材料用支持体を提供することにあり、また、該支持体を用いることによって、インク吸収性を持ち、且つ支持体上に設けたインク受容層等の画像形成層の見た目の平滑性に優れた画像記録材料を提供する。
【解決手段】 基材の少なくとも画像形成層を設ける側の表面に、顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けた画像記録材料用支持体であって、前記画像記録材料用支持体の画像形成層を設ける側の表面の中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.5μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.8μm以下であることを特徴とする画像記録材料用支持体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真用受像材料、インクジェット記録材料、銀塩写真感光材料、昇華転写受像材料、感熱発色記録材料、熱転写受像材料等の画像記録材料に用いる画像記録材料用支持体、及びそれを用いた画像記録材料に関するものである。
従来、電子写真用受像材料、インクジェット記録材料、銀塩写真感光材料のごとき画像記録材料に用いる支持体として、基材表面がフィルム形成能ある樹脂で被覆された樹脂被覆型の支持体はよく知られている。電子写真用受像材料、インクジェット記録材料、銀塩写真感光材料等の画像記録材料には高い平滑性が要求されるが、そのためには樹脂被覆型の支持体にも高い平滑性が要求される。
これに対し、平滑性が高い樹脂被覆紙型支持体を作製するため、中心面平均粗さ(SRa値)を規定する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これは、樹脂被覆紙型支持体の表面の中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ6〜7mmの条件下で0.75μm以下であれば、高い平滑性を実現できるというものであり、基材に用いる原紙としてコート紙を使用すること、及びフィルム形成能のある樹脂の膜厚の調整によって中心面平均粗さ(SRa値)を制御するというものである。しかし、これら樹脂被覆紙型支持体はインクを吸収しないため経時にじみが発生するという問題があった。そこで、経時にじみが抑制でき、且つ高い平滑性を持った支持体の開発が望まれていた。
特開2001−301098
本発明の目的は、インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性にも優れた画像記録材料用支持体を提供することにあり、また、該支持体を用いることによって、インク吸収性を持ち、且つ支持体上に設けたインク受容層等の画像形成層の見た目の平滑性に優れた画像記録材料を提供することにある。
前記目的は、以下の発明によって解決される。
<1> 基材の少なくとも画像形成層を設ける側の表面に、顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けた画像記録材料用支持体であって、前記画像記録材料用支持体の画像形成層を設ける側の表面の中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.5μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.8μm以下であることを特徴とする画像記録材料用支持体である。
<2> 前記中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.3μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.4μm以下であることを特徴とする前記<1>に記載の画像記録材料用支持体である。
<3> 前記中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.2μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.25μm以下であることを特徴とする前記<1>又は<2>に記載の画像記録材料用支持体である。
<4> 前記顔料が二酸化チタンであることを特徴とする前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体である。
<5> 前記下塗り層に含有される前記顔料の添加量が、質量比で、前記水分散性ラテックスの添加量の5倍以下であることを特徴とする前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体である。
<6> 画像記録材料用支持体上に少なくとも画像形成層を有する画像記録材料であって、前記画像記録材料用支持体として前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体を用いることを特徴とする画像記録材料である。
<7> 前記画像記録材料が、電子写真用受像材料、インクジェット記録材料、銀塩写真感光材料、昇華転写受像材料、感熱発色記録材料及び熱転写受像材料から選択されるいずれかであることを特徴とする前記<6>に記載の画像記録材料である。
<8> 前記画像記録材料が、インクジェット記録材料であることを特徴とする前記<6>に記載の画像記録材料である。
本発明においては、顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けた画像記録材料用支持体の、画像形成層を設ける側(以下、「画像形成側」ということがある。)の表面の中心面平均粗さ(SRa値)を特定の範囲に設定したことにより、インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性が高い画像記録材料用支持体が得られる。
またこのような画像記録材料用支持体の画像形成側に、インク受容層等の画像形成層を設けた場合、インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性に優れた画像形成層を有する画像記録材料が得られ、これによって、該画像記録材料に形成した画像部は、経時ニジミが効果的に抑制され、また良好な平滑性を示す。
本発明は、顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けた画像記録材料用支持体の、画像形成側の表面の中心面平均粗さ(SRa値)がカットオフ1〜2mmの条件下で0.5μm以下であり、カットオフ5〜6mmの条件下で0.8μm以下であることを特徴とする。
顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けることでインク吸収性を有する画像記録材料用支持体が得られ、且つ、中心面平均粗さを前記のように規定することにより、見た目の平滑性に優れた画像記録材料用支持体が得られる。またこのような画像記録材料用支持体の画像形成側に画像形成層を設けると、インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性に優れた画像形成層を有する画像記録材料が得られ、これによって、該画像記録材料に形成した画像部は、経時ニジミが効果的に抑制され、また良好な平滑性を示す。
ここで、画像形成層とは、インクジェットインク受容層、ハロゲン化銀乳剤層、感熱記録層、熱転写受像層等をさすが、画像形成層であれば特に制限はなく、いかなる画像形成層であってもよい。
(中心面平均粗さ(SRa値))
中心面平均粗さ(SRa値)とは、一定の平面の粗さを三次元的にスキャンして得られる平均粗さであり、平面の直線的な粗さをスキャンして得られる中心線粗さ(Ra値)とは異なる概念である。基材の表面の凹凸は一様ではなく、様々な波長の波状の凹凸が存在するが、ここでカットオフ1〜2mm条件下の測定とは波長が1〜2mmの凹凸について測定することを、カットオフ5〜6mm条件下の測定とは波長が5〜6mmの凹凸について測定することを意味する。本発明者らは、画像記録材料用支持体の見た目の平滑性についての感官能試験による評価と、中心面平均粗さ(SRa値)による表面粗さの評価とが、中心面平均粗さをカットオフ1〜2mmの条件下及び5〜6mmの条件下の2点で測定した場合に、よく合致することを見出し、カットオフ1〜2mmで測定した中心面平均粗さ(SRa値)が0.5μmを超え、若しくはカットオフ5〜6mmで測定した中心面平均粗さ(SRa値)が0.8μmを超える場合には、良好な見た目の平滑性が得られないことに到達した。また中心面平均粗さ(SRa値)のより好ましい値はカットオフ1〜2mmで測定した場合0.3μm以下で、且つカットオフ5〜6mmで測定した場合0.4μm以下、特に好ましい値はカットオフ1〜2mmで測定した場合0.2μm以下で、且つカットオフ5〜6mmで測定した場合0.25μm以下である。
尚、カットオフ1〜2mm及びカットオフ5〜6mmの条件下での中心面平均粗さ(SRa値)の測定は、表面形状測定装置ナノメトロ110F(黒田精工(株)製)を用いて、下記測定及び解析条件に基づき行った。
測定及び解析条件
走査方向:サンプルのMD方向
測定長さ:X方向50mm、Y方向30mm
測定ピッチ:X方向0.1mm、Y方向1.0mm
走査速度:30mm/sec
バンドパスフィルター:1〜2mm又は5〜6mm
下塗り層表面の中心面平均粗さ(SRa値)は、後述する「顔料と水分散性ラテックスの添加量の関係」によって制御することができ、また更に下塗り層形成後のカレンダー処理によっても容易に調整することができる。
(下塗り層)
−顔料−
本発明に用いる顔料としてはインク吸収性を高め経時ニジミを防止する観点から、平均粒子径が0.05〜20nmのものが好ましく、0.1〜10nmが更に好ましい。ここで、「平均粒子径」とは、面積平均の粒子径を意味し、個々の粒子の投影面積と等価な円を以て該粒子の径と見なし、その数平均から算出されたものである。
上記顔料としては、二酸化チタン、カオリン、焼成クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、サチンホワイト、水酸化アルミニウム、シリカ、プラスチックピグメント等を挙げることができる。また、白色度、遮蔽性の観点から二酸化チタンを使用することが特に好ましく、二酸化チタンとしては、硫酸法のもの、塩素法のもの、ルチル型のものアナターゼ型のもの、含水金属酸化物で表面処理したもの、有機化合物で表面処理したもの等、各種の二酸化チタン顔料を用いることができる。また顔料は分散剤にて分散されていることが好ましく、分散剤としては、ポリカルボン酸型重合物のナトリウム塩等の一般に用いられるものを使用することができる。
−水分散性ラテックス−
本発明においては、水分散性ラテックスを含有した下塗り層用の塗布液を、基材上に塗布、乾燥することにより、乾燥過程においてラテックス粒子が溶融し、ラテックス同士又はラテックス−顔料間で融着するが、その融着は完全には成されず、それによって該下塗り層は多孔質構造となる。本発明の画像記録材料用支持体は、下塗り層が多孔質構造を有するため、インク中に含まれるインク溶媒を基材で吸収することができ、高いインク吸収性を有する。また、それによって、該支持体を用いた画像記録材料は経時ニジミを効果的に抑制することができる。
本発明に用いる水分散性ラテックスとしては、最低造膜温度が0〜60℃であるものが好ましく、5〜50℃のものがより好ましい。また、平均粒子径は10〜200nmのものが好ましく、30〜150nmがより好ましい。
最低造膜温度が0℃以上であることにより、下塗り層が良好に多孔質構造を形成し、一方、60℃以下であることにより、多孔質になりすぎず、良好な防水性を得ることができる。ここで、「最低造膜温度」とは、ラテックスは軟化・変形する温度で乾燥すると連続皮膜を生じ、一方、その温度以下で乾燥すると不連続皮膜を生ずるか、或いは粉末を生じるのみであるが、この連続皮膜を形成する臨界温度のことをいう。
また、平均粒子径が10nm以上であることにより、下塗り層が良好に多孔質構造を形成し、一方、200nm以下であることにより、適度な大きさの孔とすることができるため、良好な防水性を得ることができる。
本発明における水分散性ラテックスの例としては、アクリル系ラテックス、アクリルシリコン系ラテックス、アクリルエポキシ系ラテックス、アクリルスチレン系ラテックス、アクリルウレタン系ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン系ラテックス、及び酢酸ビニル系ラテックス等を挙げることができる。更に、インク溶媒浸透性と防水性の効果が高く、経済性と製造適正を兼備できる観点より、アクリル系ラテックス、アクリルシリコン系ラテックス、アクリルスチレン系ラテックスが特に好ましい。尚、上記水分散性ラテックスは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
−顔料と水分散性ラテックスの添加量の関係−
本発明においては、前記顔料及び前記水分散性ラテックスを含有した下塗り層を、基材の少なくとも画像形成側に設けるが、この下塗り層中の顔料の添加量は、平滑な支持体を得やすいという観点から、質量比で、水分散性ラテックスの添加量の5倍以下であることが好ましい。またより好ましくは3倍以下であり、ニジミ抑制という観点から特に0.25〜2倍の範囲が好ましい。
(基材)
本発明に用いる基材の材料は、公知の支持体用基材の材料の中から選ぶことができる。その例としては、針葉樹、広葉樹から選ばれる天然パルプを主原料に、必要に応じ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒子等の填料、ロジン、アルケニルケテンダイマー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤、でんぷん、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤、硫酸バンド、カチオン性ポリマー等の定着剤等を添加した紙、ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチック材料製の合成パルプよりなる紙、天然パルプと合成パルプの混抄により作られた紙、あるいは天然パルプと合成パルプの抄き合せにより作られた紙等、種々のものを挙げることができる。
基材の坪量は50〜250g/m2であることが好ましく、100〜180g/m2であることがより好ましい。基材の厚みは50〜250μmであることが好ましく、100〜180μmであることがより好ましい。また、一般的には、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)(223)〜(240)頁記載の紙等を用いることもできる。具体的には、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙)、上質紙、アート紙、(両面)コート紙、(両面)キャストコート紙、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天然パルプから作られる混抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィンコート紙、(特にポリエチレンで両側を被覆した紙)等の紙類や、布類等が用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、ポリエチレン等の合成高分子で片面又は両面をラミネートした基材として用いることもできる。また、上記した基材の任意の組合せによる積層体も使用できる。この他に、特開昭62−253159号公報(29)〜(31)頁、特開平1−61236号公報(14)〜(17)頁、特開昭63−316848号公報、特開平2−22651号公報、同3−56955号公報、米国特許第5,001,033号明細書等に記載の基材を用いることができる。
基材は、マシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理することにより、平滑性を向上させることも好ましい。また本発明においては、下塗り層を基材の表面に塗布する前に、基材に、コロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処理、又はプラズマ処理等の活性化処理を施しておくことが好ましい。
(支持体の作製)
本発明の画像記録材料用支持体は、前記基材表面の少なくとも画像形成側に下塗り層を設けることにより形成される。
基材表面に下塗り層を形成する際、下塗り層用塗布液の塗布量は、乾燥後塗布量で5〜30g/m2であることが好ましく、8〜20g/m2であることがより好ましい。塗布量が5g/m2以上であると、基材表面の繊維等の粗さの影響による、下塗り層表面の短波長部分の凹凸の発生を防止することができ、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した中心面平均粗さ(SRa値)も好ましい値を得ることができる。また塗布量が30g/m2以下であると、インク溶媒が速やかに浸透して印画直後に生じ易い経時ニジミも効果的に防止することができる。
また、下塗り層の層厚としては1〜30μmが好ましく、3〜20μmが更に好ましい。
下塗り層の塗布に使用する塗布装置としては、バーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、含浸コーター、キャストコーター、エアーナイフコーター等を用いることができる。
更に下塗り層を形成した後、下塗り層表面をマシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理することにより、平滑性を向上させることも好ましい。上記カレンダー処理を行うことにより、下塗り層表面の中心面平均粗さ(SRa値)を所望の数値に調整することが容易にできる。
また下塗り層には、本発明の目的を害しない範囲内において、適宜選択した各種の添加剤を添加させることができる。例えば、増白剤や、導電剤、填料、群青・カーボンブラック等の顔料や染料等を必要に応じて含有させておくことができる。また、下塗り層形成後、支持体の片面又は両面には、その上に設けられる層との密着性を改良する目的で種々の表面処理を施すことができる。表面処理としては、例えば、光沢面、又は特開昭55−26507号公報記載の微細面、マット面又は絹目面の型付けの処理や、コロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処理、又はプラズマ処理等の活性化処理等が挙げられる。
更に、基材の裏面(画像形成側の反対面)には、カール防止等の観点から、バック層を形成することができる。尚、バック層の形成に用いられる塗布液の組成は、画像形成側に形成される下塗り層の組成と同種のものが好ましい。
本発明の画像記録材料用支持体はシート状であることが好ましく、厚みは、通常55〜300μm、より好ましくは110〜250μmである。支持体の剛度は、画像記録材料の製造工程や使用目的に応じて適宜調節することが可能であり、その範囲は特に制限されない。
(画像記録材料)
本発明の画像記録材料は、前記本発明の画像記録材料用支持体を用い、該支持体上に前記画像形成層を有することを特徴とする。
前記本発明の画像記録材料用支持体を用いることにより、インク吸収性を持ち、且つ見た目の平滑性に優れた画像形成層を有する画像記録材料が得られ、これによって、該画像記録材料に形成した画像部は、経時ニジミが効果的に抑制され、また良好な平滑性を示す。
前記画像記録材料としては、画像記録材料の用途、種類に応じて異なり、例えば、インクジェット記録材料、電子写真用受像材料、感熱発色記録材料、昇華転写受像材料、熱転写受像材料、銀塩写真感光材料、等が挙げられる。
<インクジェット記録材料>
インクジェット記録材料としては、例えば、本発明の画像記録材料用支持体上に、水性インク(インクとして染料又は顔料を用いたもの)又は油性インク等の液状インクや、常温では固体であり、溶融液状化させて印画に供する固体状インク等を受容できる、インク受容層を有する画像記録材料が挙げられる。
本発明のインクジェット記録材料として特に好ましい態様は、支持体上に少なくとも一層のインク受容層を有するインクジェット記録材料であって、前記支持体として請求項1〜7のいずれかに記載の画像記録材料用支持体を用い、且つ前記インク受容層が、前記支持体の表面に、少なくとも微粒子及び水溶性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層を架橋硬化させた層であり、該架橋硬化が、前記塗布液及び/又は下記塩基性溶液に架橋剤を添加し、且つ(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)上記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前、の何れかの時に、pHが7.1以上の塩基性溶液を該塗布層に付与することにより行われたものである。
以下、本発明のインクジェット記録材料について詳細に説明する。
<支持体>
本発明のインクジェット記録材料における支持体としては、上述した本発明の画像記録材料用支持体が適用される。
<インク受容層>
(水溶性樹脂)
本発明におけるインク受容層は水溶性樹脂を含むことが好ましい。該水溶性樹脂としては、例えば、親水性構造単位としてヒドロキシ基を有する樹脂であるポリビニルアルコール系樹脂〔ポリビニルアルコール(PVA)、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等〕、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等〕、キチン類、キトサン類、デンプン、エーテル結合を有する樹脂〔ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルエーテル(PVE)等〕、カルバモイル基を有する樹脂〔ポリアクリルアミド(PAAM)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸ヒドラジド等〕等が挙げられ、また、解離性基としてカルボキシル基を有する、ポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩、ゼラチン類等も挙げることができる。中でもポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、エーテル結合を有する樹脂、カルバモイル基を有する樹脂、カルボキシル基を有する樹脂、及びゼラチン類が好ましい。
以上の中でも、特にポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。該ポリビニルアルコールの例としては、特公平4−52786号、特公平5−67432号、特公平7−29479号、特許第2537827号、特公平7−57553号、特許第2502998号、特許第3053231号、特開昭63−176173号、特許第2604367号、特開平7−276787号、特開平9−207425号、特開平11−58941号、特開2000−135858号、特開2001−205924号、特開2001−287444号、特開昭62−278080号、特開平9−39373号、特許第2750433号、特開2000−158801号、特開2001−213045号、特開2001−328345号、特開平8−324105号、特開平11−348417号等に記載されたもの等が挙げられる。
これら水溶性樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。前記水溶性樹脂の含有量としては、インク受容層の全固形分質量に対して、9〜40質量%が好ましく、12〜33質量%がより好ましい。
インクジェット記録材料のインク受容層を主として構成する前記水溶性樹脂と後述する微粒子とは、それぞれ単一素材であってもよいし、複数の素材の混合系を使用してもよい。
尚、透明性を保持する観点からは、微粒子、特にシリカ微粒子に組合される水溶性樹脂の種類が重要となる。微粒子として、気相法シリカを用いる場合には、該水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中でも、鹸化度70〜100%のポリビニルアルコール系樹脂がより好ましく、鹸化度80〜99.5%のポリビニルアルコール系樹脂が特に好ましい。
ポリビニルアルコール系樹脂は、その構造単位に水酸基を有するが、この水酸基と前記シリカ微粒子の表面シラノール基とが水素結合を形成するため、シリカ微粒子の二次粒子を網目鎖単位とした三次元網目構造を形成し易くなる。この三次元網目構造の形成によって、空隙率が高く十分な強度のある多孔質構造のインク受容層を形成されると考えられる。
インクジェット記録において、上述のようにして得られた多孔質のインク受容層は、毛細管現象によって急速にインクを吸収し、インク滲みの発生しない真円性の良好なドットを形成することができる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂は、前記その他の水溶性樹脂を併用してもよい。該他の水溶性樹脂と上記ポリビニルアルコール系樹脂とを併用する場合、全水溶性樹脂中、ポリビニルアルコール系樹脂の含有量は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上が更に好ましい。
(微粒子)
本発明のインクジェット記録材料におけるインク受容層は、微粒子を含有することが好ましい。前記インク受容層が微粒子を含有することにより多孔質構造が得られ、これによりインクの吸収性能が向上する。特に、該微粒子のインク受容層における固形分含有量が50質量%以上、より好ましくは60質量%を超えていると、更に良好な多孔質構造を形成することが可能となり、十分なインク吸収性を備えたインクジェット記録材料が得られるので好ましい。ここで、微粒子のインク受容層における固形分含有量とは、インク受容層を構成する組成物中の水以外の成分に基づき算出される含有量である。
本発明に用いる微粒子としては、有機微粒子、無機微粒子のいずれでもよい。
有機微粒子として好ましいものとしては、例えば、乳化重合、マイクロエマルジョン系重合、ソープフリー重合、シード重合、分散重合、懸濁重合等により得られるポリマー微粒子が挙げられ、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアミド、シリコン樹脂、フェノール樹脂、天然高分子等の粉末、ラテックス又はエマルジョン状のポリマー微粒子等が挙げられる。
無機微粒子としては、例えば、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、二酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、ゼオライト、カオリナイト、ハロイサイト、雲母、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、擬ベーマイト、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、アルミナ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム等が挙げられる。これらの中でも良好な多孔質構造を形成する観点より、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、アルミナ微粒子又は擬ベーマイトが好ましい。微粒子は1次粒子のまま用いても、又は2次粒子を形成した状態で使用してもよい。これら微粒子の平均一次粒径は2μm以下が好ましく、200nm以下がより好ましい。
本発明においては、インク吸収性及び画像安定性の点から、無機微粒子が好ましい。また更に、平均一次粒径が20nm以下のシリカ微粒子、平均一次粒径が30nm以下のコロイダルシリカ、平均一次粒径が20nm以下のアルミナ微粒子、又は平均細孔半径が2〜15nmの擬ベーマイトがより好ましく、特にシリカ微粒子、アルミナ微粒子、擬ベーマイトが好ましい。
シリカ微粒子は、通常その製造法により湿式法粒子と乾式法(気相法)粒子とに大別される。上記湿式法では、ケイ酸塩の酸分解により活性シリカを生成し、これを適度に重合させ凝集沈降させて含水シリカを得る方法が主流である。一方、気相法は、ハロゲン化珪素の高温気相加水分解による方法(火炎加水分解法)、ケイ砂とコークスとを電気炉中でアークによって加熱還元気化し、これを空気で酸化する方法(アーク法)によって無水シリカを得る方法が主流であり、「気相法シリカ」とは該気相法によって得られた無水シリカ微粒子を意味する。本発明に用いるシリカ微粒子としては、特に気相法シリカ微粒子が好ましい。
気相法シリカは、含水シリカと表面のシラノール基の密度、空孔の有無等に相違があり、異なった性質を示すが、空隙率が高い三次元構造を形成するのに適している。この理由は明らかではないが、含水シリカの場合には、微粒子表面におけるシラノール基の密度が5〜8個/nm2で多く、シリカ微粒子が密に凝集(アグリゲート)し易く、一方、気相法シリカの場合には、微粒子表面におけるシラノール基の密度が2〜3個/nm2であり少ないことから疎な軟凝集(フロキュレート)となり、その結果、空隙率が高い構造になるものと推定される。
気相法シリカは、比表面積が特に大きいので、インクの吸収性、保持の効率が高く、また、屈折率が低いので、適切な粒子径まで分散をおこなえば受容層に透明性を付与でき、高い色濃度と良好な発色性が得られるという特徴がある。受容層が透明であることは、OHP等透明性が必要とされる用途のみならず、フォト光沢紙等の記録用シートに適用する場合でも、高い色濃度と良好な発色性光沢を得る観点で重要である。
前記気相法シリカの平均一次粒子径としては30nm以下が好ましく、20nm以下が更に好ましく、10nm以下が特に好ましく、3〜10nmが最も好ましい。上記気相法シリカは、シラノール基による水素結合によって粒子同士が付着しやすいため、平均一次粒子径が30nm以下の場合に空隙率の大きい構造を形成することができ、インク吸収特性を効果的に向上させることができる。
また、シリカ微粒子は、前述の他の微粒子と併用してもよい。該他の微粒子と上記気相法シリカとを併用する場合、全微粒子中の気相法シリカの含有量は、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。
本発明に用いる無機微粒子としては、アルミナ微粒子、アルミナ水和物、これらの混合物又は複合物も好ましい。この内、アルミナ水和物は、インクを良く吸収し定着すること等から好ましく、特に、擬ベーマイト(Al23・nH2O)が好ましい。アルミナ水和物は、種々の形態のものを用いることができるが、容易に平滑な層が得られることからゾル状のベーマイトを原料として用いることが好ましい。
擬ベーマイトの細孔構造については、その平均細孔半径は1〜30nmが好ましく、2〜15nmがより好ましい。また、その細孔容積は0.3〜2.0ml/gが好ましく、0.5〜1.5ml/gがより好ましい。ここで、上記細孔半径及び細孔容積の測定は、窒素吸脱着法により測定されるもので、例えば、ガス吸脱着アナライザー(例えば、コールター社製の商品名「オムニソープ369」)により測定できる。
また、アルミナ微粒子の中では気相法アルミナ微粒子が比表面積が大きく好ましい。該気相法アルミナの平均一次粒子径としては30nm以下が好ましく、20nm以下が更に好ましい。
上述の微粒子をインクジェット記録材料に用いる場合は、例えば、特開平10−81064号、同10−119423号、同10−157277号、同10−217601号、同11−348409号、特開2001−138621号、同2000−43401号、同2000−211235号、同2000−309157号、同2001−96897号、同2001−138627号、特開平11−91242号、同8−2087号、同8−2090号、同8−2091号、同8−2093号、同8−174992号、同11−192777号、特開2001−301314号等公報に開示された態様でも、好ましく用いることができる。
(架橋剤)
本発明のインクジェット記録材料のインク受容層は、微粒子及び水溶性樹脂を含む塗布層が、更に該水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含み、該架橋剤と水溶性樹脂との架橋反応によって硬化された多孔質層である態様が好ましい。
上記の水溶性樹脂、特にポリビニルアルコール系樹脂の架橋には、ホウ素化合物が好ましい。該ホウ素化合物としては、例えば、硼砂、硼酸、硼酸塩(例えば、オルト硼酸塩、InBO3、ScBO3、YBO3、LaBO3、Mg3(BO32、Co3(BO32、二硼酸塩(例えば、Mg225、Co225)、メタ硼酸塩(例えば、LiBO2、Ca(BO22、NaBO2、KBO2)、四硼酸塩(例えば、Na247・10H2O)、五硼酸塩(例えば、KB58・4H2O、Ca2611・7H2O、CsB55)等を挙げることができる。中でも、速やかに架橋反応を起こすことができる点で、硼砂、硼酸、硼酸塩が好ましく、特に硼酸が好ましい。
上記水溶性樹脂の架橋剤として、ホウ素化合物以外の下記化合物を使用することもできる。
例えば、ホルムアルデヒド、グリオキザール、グルタールアルデヒド等のアルデヒド系化合物;ジアセチル、シクロペンタンジオン等のケトン系化合物;ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジクロロ−6−S−トリアジン・ナトリウム塩等の活性ハロゲン化合物;ジビニルスルホン酸、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール、N,N’−エチレンビス(ビニルスルホニルアセタミド)、1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−S−トリアジン等の活性ビニル化合物;ジメチロ−ル尿素、メチロールジメチルヒダントイン等のN−メチロール化合物;メラミン樹脂(例えば、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン);エポキシ樹脂;
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート系化合物;米国特許明細書第3017280号、同第2983611号に記載のアジリジン系化合物;米国特許明細書第3100704号に記載のカルボキシイミド系化合物;グリセロールトリグリシジルエーテル等のエポキシ系化合物;1,6−ヘキサメチレン−N,N’−ビスエチレン尿素等のエチレンイミノ系化合物;ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸等のハロゲン化カルボキシアルデヒド系化合物;2,3−ジヒドロキシジオキサン等のジオキサン系化合物;乳酸チタン、硫酸アルミ、クロム明ばん、カリ明ばん、酢酸ジルコニル、酢酸クロム等の金属含有化合物、テトラエチレンペンタミン等のポリアミン化合物、アジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジド化合物、オキサゾリン基を2個以上含有する低分子又はポリマー等である。
上記の架橋剤は、1種単独でも、2種以上を組合わせて用いてもよい。
架橋硬化は、微粒子、水溶性樹脂等を含有する塗布液(以下、「塗布液A」ということがある)及び/又は下記塩基性溶液に架橋剤を添加し、且つ、(1)前記塗布液Aを塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)前記塗布液Aを塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液(以下、「塗布液B」ということがある)を前記塗布層に付与することにより行うことが好ましい。
上記架橋剤の付与は、ホウ素化合物を例にすると下記のように行われることが好ましい。即ち、インク受容層が、微粒子、ポリビニルアルコールを含む水溶性樹脂を含有する塗布液(塗布液A)を塗布した塗布層を架橋硬化させた層である場合、架橋硬化は、(1)前記塗布液Aを塗布して塗布層を形成すると同時、(2)前記塗布液Aを塗布して形成される塗布層の乾燥塗中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液(塗布液B)を前記塗布層に付与することにより行われる。架橋剤たるホウ素化合物は、塗布液A又は塗布液Bの何れかに含有すればよく、塗布液A及び塗布液Bの両方に含有させておいてもよい。
架橋剤の使用量は、水溶性樹脂に対して、1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
(媒染剤)
本発明に係るインク受容層は、媒染剤として、ポリアリルアミン及びその誘導体、並びにポリビニルアミン及びその誘導体より選択される少なくとも一種を含有することが好ましい。これら有機媒染剤は、他の共重合可能なモノマーと共重合した共重合体として含有されてもよい。本発明におけるポリアリルアミンとは、モノアリルアミン類(塩を含む)を重合させたものを表す。
有機媒染剤のうち、経時ニジミ防止及びインク受容層のインク吸収性良化の観点から、重量平均分子量が500〜100000の化合物が好ましい。
ポリアリルアミン及びその誘導体としては、公知の各種アリルアミン重合体及びその誘導体が使用できる。このような誘導体としては、ポリアリルアミンと酸との塩(酸としては塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、桂皮酸、(メタ)アクリル酸等の有機酸、あるいはこれらの組み合せや、アリルアミンの一部分のみを塩にしたもの)、ポリアリルアミンの高分子反応による誘導体、ポリアリルアミンと他の共重合可能なモノマーとの共重合体(該モノマーの具体例としては(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン類、(メタ)アクリルアミド類、アクリロニトリル、ビニルエステル類等)が挙げられる。
これらのポリアリルアミン誘導体の構造は特に限定されないが、得られた重合体は水溶性、或いは水と混和性のある有機溶媒に可溶である方が好ましいが、水分散性のラテックス粒子の形態でも使用することができる。
ポリアリルアミン及びその誘導体の具体例としては、特公昭62−31722号、特公平2−14364号、特公昭63−43402号、同63−43403号、同63−45721号、同63−29881号、特公平1−26362号、同2−56365号、同2−57084号、同4−41686号、同6−2780号、同6−45649号、同6−15592号、同4−68622号、特許第3199227号、同3008369号、特開平10−330427号、同11−21321号、特開2000−281728号、同2001−106736号、特開昭62−256801号、特開平7−173286号、同7−213897号、同9−235318号、同9−302026号、同11−21321号、WO99/21901号、WO99/19372号、特開平5−140213号、特表平11−506488号等の各公報に記載の化合物が挙げられる。
ポリビニルアミン及びその誘導体としては、公知の各種ポリビニルアミン及びその誘導体が使用できる。このような誘導体としては、前記ポリアリルアミンの誘導体と同様である。ポリビニルアミン及びその誘導体の具体例としては、特公平5−35162号、同5−35163号、同5−35164号、同5−88846号、特開平7−118333号、特開2000−344990号、特許第2648847号、同2661677号等に記載の化合物が挙げられる。
上記のうち、特にポリアリルアミン及びその誘導体が好ましい。
本発明においては、形成画像の耐水性及び耐経時ニジミの向上を図るために、前記有機媒染剤と共に、下記の他の媒染剤を併用してもよい。
他の媒染剤としては、有機媒染剤としてカチオン性のポリマー(カチオン性媒染剤)、又は無機媒染剤が好ましく、該媒染剤をインク受容層中に存在させることにより、アニオン性染料をインクとして有する液状インクとの間で相互作用しインクを安定化し、耐水性や耐経時ニジミを向上させることができる。有機媒染剤及び無機媒染剤はそれぞれ単独種で使用してもよいし、有機媒染剤及び無機媒染剤を併用してもよい。
媒染剤は、インク受容層表面からの媒染剤存在部分の厚みが受容層厚みに対し10〜60%、好ましくは20〜40%であるように存在させる。これが、10%未満であると、経時ニジミが大きくなることがあり、60%を超えると、色濃度、耐オゾン性が低下することがある。
媒染剤存在部分の厚みを上記範囲にする方法としては、例えば、<1>微粒子、水溶性樹脂を含む塗布層を形成し、媒染剤含有溶液を塗布する方法、<2>微粒子、水溶性樹脂を含む塗布液と媒染剤含有溶液を重層塗布する方法等任意の方法で形成できる。また媒染剤含有溶液中に無機微粒子、水溶性樹脂、架橋剤等を含有せしめてもよい。
上記カチオン性媒染剤としては、カチオン性基として、第1級〜第3級アミノ基、又は第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好適に用いられるが、カチオン性の非ポリマー媒染剤も使用することができる。
上記ポリマー媒染剤としては、第1級〜第3級アミノ基及びその塩、又は第4級アンモニウム塩基を有する単量体(媒染モノマー)の単独重合体や、該媒染モノマーと他のモノマー(以下、「非媒染モノマー」という。)との共重合体又は縮重合体として得られるものが好ましい。また、これらのポリマー媒染剤は、水溶性ポリマー又は水分散性ラテックス粒子のいずれの形態でも使用できる。
また、アリルアミン、ジアリルアミンやその誘導体、塩等も利用できる。このような化合物の例としてはアリルアミン、アリルアミン塩酸塩、アリルアミン酢酸塩、アリルアミン硫酸塩、ジアリルアミン、ジアリルアミン塩酸塩、ジアリルアミン酢酸塩、ジアリルアミン硫酸塩、ジアリルメチルアミン及びこの塩(該塩としては、例えば、塩酸塩、酢酸塩、硫酸塩等)、ジアリルエチルアミン及びこの塩(該塩としては、例えば、塩酸塩、酢酸塩、硫酸塩等)、ジアリルジメチルアンモニウム塩(該塩の対アニオンとしてはクロライド、酢酸イオン硫酸イオン等)が挙げられる。尚、これらのアリルアミン及びジアリルアミン誘導体はアミンの形態では重合性が劣るので塩の形で重合し、必要に応じて脱塩することが一般的である。
また、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド等の単位を用い、重合後に加水分解によってビニルアミン単位とすること、及びこれを塩にしたものも利用できる。
前記非媒染モノマーとは、第1級〜第3級アミノ基及びその塩、又は第4級アンモニウム塩基等の塩基性あるいはカチオン性部分を含まず、インクジェットインク中の染料と相互作用を示さない、あるいは相互作用が実質的に小さいモノマーをいう。
本発明に係るフェノール性化合物をインク受容層中に含有させる場合、有機酸や無機酸を添加してもよい。酸は、予めフェノール性化合物と混合しておいてもよいし、フェノール性化合物を含有した塗布液を同時に、又は遂時に塗布して混合してもよい。
酸を添加することで、インク受容層の表面pHを3〜8、好ましくは5〜7.5に調整する。これにより白地部の耐黄変性が向上するので好ましい。表面pHの測定は、日本紙パルプ技術協会(J.TAPPI)の定めた表面pHの測定の内A法(塗布法)により測定を行う。例えば、前記A法に相当する(株)共立理化学研究所製の紙面用pH測定セット「形式MPC」を使用して該測定を行うことができる。
(その他の成分)
本発明のインクジェット記録材料は、必要に応じて、更に各種の公知の添加剤、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、モノマー、重合開始剤、重合禁止剤、滲み防止剤、防腐剤、粘度安定剤、消泡剤、界面活性剤、帯電防止剤、マット剤、カール防止剤、耐水化剤等を含有することができる。
その他の成分は、1種単独でも2種以上を併用してもよい。その他の成分は、水溶性化、分散化、ポリマー分散、エマルション化、油滴化して添加してもよく、マイクロカプセル中に内包することもできる。その他の成分を添加する場合の添加量としては、0.01〜10g/m2が好ましい。
また、無機微粒子の分散性を改善する目的で、無機表面をシランカップリング剤で処理してもよい。該シランカップリング剤としては、カップリング処理を行なう部位の他に、有機官能性基(例えば、ビニル基、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、クロロ基、アルキル基、フェニル基、エステル基等)を有するものが好ましい。
本発明において、インク受容層用塗布液は界面活性剤を含有しているのが好ましい。該界面活性剤としてはカチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、フッ素系、シリコン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
<インクジェット記録材料の作製>
本発明のインクジェット記録材料のインク受容層は、支持体表面に微粒子と水溶性樹脂を含有する塗布液を塗布して塗布層を形成し、更に前記塗布液及び/又は下記塩基性溶液に架橋剤を添加し、且つ(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前、のいずれかのときに、pHが7.1以上の塩基性溶液を前記塗布層に付与し、前記塗布層を架橋硬化させる方法(Wet−on−Wet法)により形成されるのが好ましい。ここで前記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤は、前記塗布液あるいは塩基性溶液の少なくとも一方又は両方に含有せしめることが好ましい。このようにして架橋硬化させたインク受容層を設けることは、インク吸収性や膜のヒビ割れ防止等の観点から好ましい。
媒染剤は、受容層表面からの媒染剤存在部分の厚みが受容層厚みに対し10〜60%であるように存在させる。例えば、<1>前記微粒子、水溶性樹脂、架橋剤を含む塗布層を形成し、媒染剤含有溶液をその上に塗布する方法、<2>微粒子、水溶性樹脂を含む塗布液と媒染剤含有溶液を重層塗布する方法等任意の方法で形成できる。また媒染剤含有溶液中に無機微粒子、水溶性樹脂、架橋剤等が含有されていてもよい。
前記のようにすると、媒染剤がインク受容層の所定の部分に多く存在するので、インクジェットのインクが十分に媒染され、色濃度、経時ニジミ、印画部光沢、印字後の文字や画像の耐水性、耐オゾン性が向上するので好ましい。媒染剤の一部は最初に支持体に設ける層に含有させてもよく、その場合は、後から付与する媒染剤は同じものでも異なっていてもよい。
本発明において、微粒子(例えば、気相法シリカ)と水溶性樹脂(例えば、ポリビニルアルコール)とを含有するインク受容層用塗布液(塗布液A)は、例えば、以下のようにして調製することができる。即ち、
気相法シリカ等の微粒子と分散剤を水中に添加して(例えば、水中のシリカ微粒子は10〜20質量%)、高速回転湿式コロイドミル(例えば、エム・テクニック(株)製の「クレアミックス」)を用いて、例えば10000rpm(好ましくは5000〜20000rpm)の高速回転の条件で例えば20分間(好ましくは10〜30分間)かけて分散させた後、ポリビニルアルコール(PVA)水溶液(例えば、前記気相法シリカの1/3程度の質量のPVAとなるように)を加え、前記と同じ回転条件で分散を行なうことにより調製することができる。塗布液に安定性を付与するためにアンモニア水等でpH=9.2程度に調節する事、又は分散剤を用いることが好ましい。得られた塗布液は均一なゾル状態であり、これを下記塗布方法で支持体上に塗布し乾燥させることにより、三次元網目構造を有する多孔質性のインク受容層を形成することができる。
該水分散液を得るために用いる分散機としては、高速回転分散機、媒体撹拌型分散機(ボールミル、サンドミル等)、超音波分散機、コロイドミル分散機、高圧分散機等従来公知の各種の分散機を使用することができるが、形成されるダマ状微粒子の分散を効率的におこなうという点から、媒体撹拌型分散機、コロイドミル分散機又は高圧分散機が好ましい。
また、各工程における溶媒として水、有機溶媒、又はこれらの混合溶媒を用いることができる。この塗布に用いることができる有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、メトキシプロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエン等が挙げられる。
また、前記分散剤としてはカオチン性のポリマーを用いることができる。カオチン性のポリマーとしては、前述の媒染剤の例等が挙げられる。また、分散剤としてシランカップリング剤を用いることも好ましい。
前記分散剤の微粒子に対する添加量は、0.1%〜30%が好ましく、1%〜10%が更に好ましい。
該インク受容層用塗布液の塗布は、例えば、エクストルージョンダイコーター、エアードクターコーター、ブレッドコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、バーコーター等の公知の塗布方法によって行うことができる。
インク受容層用塗布液(塗布液A)の塗布と同時又は塗布した後に、該塗布層に塩基性溶液(塗布液B)が付与されるが、該塗布液Bは、塗布後の塗布層が減率乾燥を示すようになる前に付与してもよい。即ち、インク受容層用塗布液(塗布液A)の塗布後、この塗布層が恒率乾燥を示す間に塗布液Bを導入することで好適に製造される。この塗布液Bには、媒染剤を含有せしめてもよい。
ここで、前記「塗布層が減率乾燥を示すようになる前」とは、通常、インク受容層用塗布液の塗布直後から数分間の過程を指し、この間においては、塗布された塗布層中の溶剤(分散媒体)の含有量が時間に比例して減少する「恒率乾燥」の現象を示す。この「恒率乾燥」を示す時間については、例えば、化学工学便覧(頁707〜712、丸善(株)発行、昭和55年10月25日)に記載されている。
上記の通り、塗布液Aの塗布後、該塗布層が減率乾燥速度を示すようになるまで乾燥されるが、この乾燥は一般に40〜180℃で0.5〜10分間(好ましくは、0.5〜5分間)行われる。この乾燥時間としては、当然塗布量により異なるが、通常は上記範囲が適当である。
前記第一の塗布層が減率乾燥速度を示すようになる前に付与する方法としては、<1>塗布液Bを塗布層上に更に塗布する方法、<2>スプレー等の方法により噴霧する方法、<3>塗布液B中に、該塗布層が形成された支持体を浸漬する方法、等が挙げられる。
前記方法<1>において、塗布液Bを塗布する塗布方法としては、例えば、カーテンフローコーター、エクストルージョンダイコーター、エアードクターコーター、ブレッドコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、バーコーター等の公知の塗布方法を利用することができる。しかし、エクストリュージョンダイコーター、カーテンフローコーター、バーコーター等のように、既に形成されている第一塗布層にコーターが直接接触しない方法を利用することが好ましい。
塗布液Bの付与後は、一般に40〜180℃で0.5〜30分間加熱され、乾燥及び硬化がおこなわれる。中でも、40〜150℃で1〜20分間加熱することが好ましい。
また、前記塩基性溶液(塗布液B)を、インク受容層塗布液(塗布液A)を塗布すると同時に付与する場合、塗布液A及び塗布液Bを、塗布液Aが支持体と接触するようにして支持体上に同時塗布(重層塗布)し、その後乾燥硬化させることによりインク受容層を形成することができる。
前記同時塗布(重層塗布)は、例えば、エクストルージョンダイコーター、カーテンフローコーターを用いた塗布方法により行なうことができる。同時塗布の後、形成された塗布層は乾燥されるが、この場合の乾燥は、一般に塗布層を40〜150℃で0.5〜10分間加熱することにより行なわれ、好ましくは、40〜100℃で0.5〜5分間加熱することにより行なわれる。
前記同時塗布(重層塗布)を、例えば、エクストルージョンダイコーターによりおこなった場合、同時に吐出される二種の塗布液は、エクストルージョンダイコーターの吐出口附近で、即ち、支持体上に移る前に重層形成され、その状態で支持体上に重層塗布される。塗布前に重層された二層の塗布液は、支持体に移る際、既に二液の界面で架橋反応を生じ易いことから、エクストルージョンダイコーターの吐出口付近では、吐出される二液が混合して増粘し易くなり、塗布操作に支障を来す場合がある。従って、上記のように同時塗布する際は、塗布液A及び塗布液Bの塗布と共に、バリアー層液(中間層液)を上記二液間に介在させて同時三重層塗布することが好ましい。
前記バリアー層液は、特に制限なく選択できる。例えば、水溶性樹脂を微量含む水溶液や、水等を挙げることができる。前記水溶性樹脂は、増粘剤等の目的で、塗布性を考慮して使用されるもので、例えば、セルロース系樹脂(たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルメチルセルロ−ス等)、ポリビニルピロリドン、ゼラチン等のポリマーが挙げられる。尚、バリアー層液には、前記媒染剤を含有させることもできる。
支持体上にインク受容層を形成した後、該インク受容層は、例えば、スーパーカレンダー、グロスカレンダー等を用い、加熱加圧下にロールニップ間を通してカレンダー処理を施すことにより、表面平滑性、光沢度、透明性及び塗膜強度を向上させることが可能である。しかしながら、該カレンダー処理は、空隙率を低下させる要因となることがあるため(即ち、インク吸収性が低下することがあるため)、空隙率の低下が少ない条件を設定しておこなう必要がある。
カレンダー処理をおこなう場合のロール温度としては、30〜150℃が好ましく、40〜100℃がより好ましい。
また、カレンダー処理時のロール間の線圧としては、50〜400kg/cmが好ましく、100〜200kg/cmがより好ましい。
前記インク受容層の層厚としては、インクジェット記録の場合では、液滴を全て吸収するだけの吸収容量をもつ必要があるため、層中の空隙率との関連で決定する必要がある。例えば、インク量が8nL/mm2で、空隙率が60%の場合であれば、層厚が約15μm以上の膜が必要となる。
この点を考慮すると、インクジェット記録の場合には、インク受容層の層厚としては、10〜50μmが好ましい。
また、インク受容層の細孔径は、メジアン径で0.005〜0.030μmが好ましく、0.01〜0.025μmがより好ましい。
前記空隙率及び細孔メジアン径は、水銀ポロシメーター((株)島津製作所製の商品名「ボアサイザー9320−PC2」)を用いて測定することができる。
また、インク受容層は、透明性に優れていることが好ましいが、その目安としては、インク受容層を透明フイルム支持体上に形成したときのヘイズ値が、30%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましい。
前記ヘイズ値は、ヘイズメーター(HGM−2DP:スガ試験機(株))を用いて測定することができる。
本発明のインクジェット記録材料の構成層(例えば、インク受容層あるいはバックコート層等)には、ポリマー微粒子分散物を添加してもよい。このポリマー微粒子分散物は、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止等のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマー微粒子分散物については、特開昭62−245258号、同62−1316648号、同62−110066号の各公報に記載がある。尚、ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマー微粒子分散物を、前記媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れやカールを防止することができる。また、ガラス転移温度が高いポリマー微粒子分散物をバックコート層に添加しても、カールを防止するという効果をより高めることができる。
<電子写真用受像材料>
本発明における電子写真用受像材料としては、本発明の画像記録材料用支持体と、該支持体の少なくとも一面に設けられた少なくとも1層のトナー受像層を有し、必要に応じて適宜選択したその他の層、例えば、表面保護層、中間層、下塗り層、クッション層、帯電調節(防止)層、反射層、色味調整層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール層、平滑化層等を有してなる電子写真用受像材料等が挙げられる。これらの各層は単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。
<銀塩写真感光材料>
本発明における銀塩写真感光材料としては、例えば、前記本発明の画像記録材料用支持体上に、少なくともYMCに発色する画像形成層を設けた構成を有し、焼付露光されたハロゲン化銀写真用シートを複数の処理槽内を浸漬しながら通過することにより、発色現像、漂白定着、水洗を行い、乾燥するハロゲン化銀写真方式等が挙げられる。
<熱転写受像材料>
本発明における熱転写受像材料としては、例えば、前記本発明の画像記録材料用支持体上に、少なくとも画像形成層としての熱溶融性インク層を設けた構成を有し、感熱ヘッドにより加熱して熱溶融性インク層からインクを感熱転写記録用受像シート上に溶融転写する方式等が挙げられる。
<感熱発色記録材料>
本発明における感熱発色記録材料としては、例えば、前記本発明の画像記録材料用支持体上に、少なくとも熱発色層を設けた構成を有し、感熱ヘッドによる加熱と紫外線による定着の繰り返しにより画像を形成するサーモオートクローム方式(TA方式)において用いられる感熱発色記録材料等が挙げられる。
<昇華転写受像材料>
本発明における昇華転写受像材料としては、前記本発明の画像記録材料用支持体上に、少なくとも熱拡散性色素(昇華性色素)を含有するインク層を設けた構成を有し、感熱ヘッドにより加熱してインク層から熱拡散性色素を感熱転写記録受像シート上に転写する昇華転写方式等が挙げられる。
以下に実施例を示し本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。尚、以下において「%」及び「部」は特に断らない限り、「質量%」及び「質量部」を表す。
<支持体の作製>
(実施例1)
LBKP100部からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部を、いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し、長網抄紙機により坪量し170g/m2の原紙を抄造した。この原紙の表面サイズを調整するため、ポリビニルアルコール4%水溶液に蛍光増白剤(住友化学工業(株)製、商品名:Whitex BB)を0.04%添加し、これを絶乾質量換算で0.5g/m2となるように前記原紙に含浸させ、乾燥した後、更にカレンダー処理を施して密度1.05g/ccに調整された基材(基紙)を得た。
得られた基材のオモテ面(画像形成側)に、下記組成の下塗り層用塗布液を乾燥後塗布量で15.0g/m2となるようにバーコーターにて塗布、乾燥し、下塗り層を形成した。更に、下塗り層の設けられていない側のワイヤー面(裏面)に同じ下記組成の塗布液を乾燥後塗布量で20.0g/m2となるようにバーコーターにて塗布、乾燥し、バック層(カール調整層)を形成し、画像記録材料用支持体とした。
−下塗り層用塗布液の組成−
顔料分散液 58.0部
下記方法によって得たアクリルスチレン系ラテックス 42.0部
イオン交換水 21.8部
−顔料分散液の組成−
二酸化チタン(石原産業(株)製、商品名:タイペークR-780-2) 50.0部
特殊ポリカルボン酸型重合物のNa塩 0.6部
(花王(株)製、商品名:デモールEP)
イオン交換水 49.6部
(アクリルスチレン系ラテックスの製造方法)
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水583部、アニオン系反応性乳化剤(商品名「SE−10N」、旭電化(株)製)の10%水溶液162部を仕込み、80℃に加温し、過硫酸カリウム0.4部をイオン交換水9部に溶解させた触媒水溶液を投入し、予めプレ乳化しておいた共重合成分A(スチレン54部、メタクリル酸メチル54部、アクリル酸−2−エチルヘキシル90部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル3部、メタクリル酸2部、アクリロニトリル22部、イオン交換水150部、アニオン系反応性乳化剤(商品名「SE−10N」、旭電化(株)製)の10%水溶液62部の乳化液)を1時間かけて滴下し、その後、さらに1時間反応を継続した。
次いで、共重合成分B(スチレン97部、メタクリル酸メチル97部、アクリル酸−2−エチルヘキシル10部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル7部、メタクリル酸10部、メタクリル酸トリメトキシシリルプロピル(=γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)4部、アニオン系反応性乳化剤(商品名「SE−10N」、旭電化(株)製)0.4部の混合液)を1時間かけて滴下し、その後、さらに1時間反応を継続した。また、反応中は、過硫酸カリウム1部をイオン交換水73部に溶解させた触媒水溶液を3時間かけて滴下した。反応終了後、液温を室温まで戻し、28%アンモニア水溶液にてpH8に調整し、アクリル系水分散性ラテックスであるアクリルスチレン系ラテックス(不揮発分34%、pH8.0、粘度400mPa・s、I値50、O値135、ガラス転移温度44℃、最低造膜温度5℃、平均粒径60nm)を得た。
(実施例2)
実施例1において、下塗り層を設けた支持体に、スーパーカレンダー処理(温度70℃、線圧200kg/cm、処理回数4回)を施した以外は、実施例1と同様にして実施例2の画像記録材料用支持体を作製した。
(比較例1)
実施例1において、アクリルスチレン系ラテックスの量42.0gを11.0gに、顔料分散液58.0gを72.0gに変更した(顔料の添加量が水分散性ラテックスの添加量の5倍を超えるように設定した)以外は、実施例1と同様にして比較例1の画像記録材料用支持体を作製した。
(比較例2)
実施例1において、下塗り用塗布液を乾燥後塗布量で2.0g/m2となるようにバーコーターにて塗布、乾燥し、下塗り層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の画像記録材料用支持体を作製した。
(比較例3)
実施例1において得られた基材の裏面にコロナ放電処理を行った後、溶融押出機を用いて高密度ポリエチレンを厚さ19μmとなる様にコーティングし、マット面からなる樹脂層を形成した。この裏面側の樹脂層に更にコロナ放電処理を施し、その後、帯電防止剤として、酸化アルミニウム(日産化学工業(株)製「アルミナゾル100」)とニ酸化ケイ素(日産化学工業(株)製「スノーテックスO」)を1:2の質量比で水に分散した分散液を乾燥質量が0.2g/m2となる様に塗布した。
次に、基材の画像形成側にコロナ放電処理を施した後、アナターゼ型二酸化チタン10%、微量の群青、及び蛍光増白剤0.01%(耐ポリエチレン)を含有し、MFR(メルトフローレート)が3.8の低密度ポリエチレンを、溶融押出機を用いて、厚み29μmとなる様に押し出し、高光沢を有する熱可塑性樹脂層を形成し、比較例3の画像記録材料用支持体を作製した。
<中心面平均粗さ(SRa値)の測定>
表面形状測定装置ナノメトロ110F(黒田精工(株)製)を用いて、下記測定及び解析条件に基づき、カットオフ1〜2mm及び5〜6mm条件下での、実施例1〜2及び比較例1〜3の各画像記録材料用支持体の中心面平均粗さ(SRa値)を測定した。結果を表1に示す。
−測定及び解析条件−
走査方向:サンプルのMD方向
測定長さ:X方向50mm、Y方向30mm
測定ピッチ:X方向0.1mm、Y方向1.0mm
走査速度:30mm/sec
バンドパスフィルター:1〜2mm又は5〜6mm
<支持体の平滑性の評価>
実施例1〜2及び比較例1〜3の各画像記録材料用支持体の見た目の平滑性の評価は、従来のインクジェット用光沢紙(セイコーエプソン(株)製、商品名:写真用紙)に用いられている支持体と対比して、相対的な官能評価を行った。結果を表1に示す。
[基準]
○ 非常に良好である。
△ 良好である。
× 劣る。
<支持体のインク吸収性評価>
セイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−980C」を用いて、実施例1〜2及び比較例1〜3の各画像記録材料用支持体にY(黄)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)、B(青)、G(緑)及びR(赤)のベタ画像を印画し、温度23.0℃、湿度60.0%の条件にて1時間保存した後、該画像上に紙を接触して押圧し、上記インクの紙への転写の程度を下記の基準に従って評価した。
[基準]
AA・・・紙上へのインクの転写は殆ど認められない(インク吸収性は良好)。
BB・・・紙上へのインクの転写が一部認められた(実用上問題なし)。
CC・・・紙上へのインクの転写が多く認められた
Figure 2005307419
<インクジェット記録用シートの作製>
(実施例3)
実施例1の画像記録材料用支持体を用いて、下記の方法によりインクジェット記録用シートを作製した。
まず、下記組成の(1)気相法シリカ微粒子と、(2)イオン交換水と、(3)分散剤とを混合し、KD−P((株)シンマルエンターパライゼス製)を用いて分散させた後、この分散液に、下記組成の(4)ポリビニルアルコールと、(5)ホウ酸と、(6)ポリオキシエチレンラウリルエーテルと、(7)イオン交換水を含む溶液を添加し、インク受容層用塗布液Aを調製した。
尚、シリカ微粒子とポリビニルアルコールとの質量比は4.5:1であり、インク受容層用塗布液AのpHは3.5であった。
−インク受容層用塗布液Aの組成−
(1)気相法シリカ微粒子(無機微粒子) ・・・10.0部
((株)トクヤマ製、商品名:レオシールQS-30、平均一次粒子径7nm)
(2)イオン交換水 ・・・51.6部
(3)分散剤 ・・・・1.0部
(第一工業製薬(株)製、商品名:シャロールDC-902P、51%水溶液)
(4)ポリビニルアルコール8%水溶液 ・・・27.8部
((株)クラレ製、商品名:PVA124、鹸化度98.5%、重量平均重合度2400)
(5)架橋剤(ホウ酸) ・・・0.4部
(6)界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル) ・・・1.2部
(花王(株)製、商品名:エマルゲン109P、10%水溶液、HLB値13.6)
(7)イオン交換水 ・・33.0部
前記画像記録材料用支持体の表面にコロナ放電処理を行った後、前記インク受容層用塗布液Aを画像記録材料用支持体の表面にエクストルージョンダイコーターを用いて200ml/m2の塗布量で塗布し(塗布工程)、熱風乾燥機にて80℃(風速3〜8m/sec)で塗布層の固形分濃度が20%になるまで乾燥させた。塗布層はこの期間、恒率乾燥速度を示した。その直後、下記組成の媒染剤溶液Bに30秒間浸漬して前記塗布層に20g/m2を付着させ(媒染剤溶液を付与する工程)、更に80℃で10分間乾燥させた(乾燥工程)。これにより乾燥膜厚が32μmのインク受容層が設けられたインクジェット記録用シートを作製した。
−媒染剤溶液Bの組成−
ホウ酸(架橋剤) ・・・0.65部
ポリアリルアミン(媒染剤) ・・・12.5部
(日東紡(株)製、商品名:PAA-03、20%水溶液)
イオン交換水 ・・・72.0部
塩化アンモニウム(表面pH調整剤) ・・・・0.8部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) ・・・10.0部
(花王(株)製、商品名:エマルゲン109P、2%水溶液、HLB値13.6)
フッ素系界面活性剤 ・・・・2.0部
(大日本インキ化学工業製、商品名:メガファックF1405、10%水溶液)
(実施例4、及び比較例4〜6)
実施例3において用いた実施例1の画像記録材料用支持体を、実施例2の画像記録材料用支持体に変更した以外は、実施例3と同様の方法にて実施例4のインクジェット記録用シートを得た。
また、比較例4〜6においても、上記同様にそれぞれ比較例1〜3の画像記録材料用支持体に変更した以外は、実施例3と同様の方法にてインクジェット記録用シートを得た。
<記録用シートの平滑性の評価>
実施例1〜2及び比較例1〜3の各インクジェット記録用シートの見た目の平滑性の評価は、従来のインクジェット用光沢紙(セイコーエプソン(株)製、商品名:写真用紙)と対比して、相対的な官能評価を行った。尚、評価基準は、実施例1〜2及び比較例1〜3における<支持体の平滑性の評価>における[基準]と同様である。結果を表2に示す。
<ニジミ評価>
セイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−980C」及びインクを用いて、実施例1〜2及び比較例1〜3の各インクジェット記録用シート上に、マゼンタインクと黒インクとを隣り合わせにした格子状の線状パターン(線幅0.28mm)を印画し、Xライト社製の「Xライト310TR」によってビジュアル濃度(OD0)を測定した。次いで、印画後3時間放置した後、温度40℃/相対湿度90%の恒温恒湿槽内に一日間保管した後、再度、ビジュアル濃度(OD1)を測定して、両者の濃度差(ΔOD)に基づき、下記の基準に従って経時ニジミを評価した
[基準]
AA・・・ΔODが0.15未満であった。
BB・・・ΔODが0.15〜0.25であった。
CC・・・ΔODが0.25より大きかった。
Figure 2005307419
表1及び2の結果より、実施例1の支持体の中心面平均粗さ(SRa値)はカットオフ1〜2mm条件下の測定値、及びカットオフ5〜6mm条件下の測定値ともに、好ましい数値範囲に収まっており、またその支持体を使用した実施例3のインクジェット記録用シートの見た目の平滑性も良好であった。これに対し、実施例2の支持体は、スーパーカレンダー処理を施している分、更に好ましいSRa値を示し、実施例4の見た目の平滑性も非常に良好であった。
また、比較例1の支持体は、中心面平均粗さ(SRa値)が悪化し、そのためその支持体を使用した比較例3のインクジェット記録用シートの見た目の平滑性に劣り、更に、比較例2の支持体は、カットオフ1〜2mm条件下の測定値が悪化し、これによって比較例4の見た目の平滑性が悪化した。
(実施例5)
<電子写真用受像材料の作製>
本発明の画像記録材料用支持体(実施例2で作製した支持体)を用い、下記の方法により電子写真用受像材料を作製した。
まず、下記組成の成分を混合・攪拌して、それぞれ受像層(上層)用塗布液及び受像層(下層)用塗布液を調製した。尚、下層が画像記録材料用支持体に最も近い層である。
−受像層(上層)用塗布液の組成−
カルナバワックス(中京油脂社製、商品名:セロゾール524) 15.0部
ポリエステル樹脂水分散物 100.0部
(ユニチカ社製、商品名:KZA-7049、固形分30%、Tg=48℃)
増粘剤(明成化学社製、商品名:アルコックスE30) 3.0部
アニオン系界面活性剤(AOT) 0.5部
イオン交換水 80.0部
−受像層(下層)用塗布液の組成−
スチレンアクリルワニス 100.0部
(星光化学社製、商品名:BH-997L、固形分26.8%、Tg=62℃)
アニオン系界面活性剤(AOT) 1.5部
イオン交換水 20.0部
前記画像記録材料用支持体の表面に、受像層(下層)用塗布液、受像層(上層)用塗布液の順にバーコーターを用いて順次塗布し、受像層を形成した。塗布量は受像層(下層)については、乾燥質量で5.0gであり、受像層(上層)については、乾燥質量で10.0gであった。受像層は、塗布後、オンラインで熱風により乾燥した。乾燥は、塗布後2分以内に乾くように乾燥風量及び温度を調整した。乾燥点は、塗布表面温度が乾燥風の湿球温度と同じ温度になる点とした。以上により電子写真用受像材料を製造した。
<電子写真用受像材料の平滑性の評価>
得られた電子写真用受像材料を、従来の電子写真用受像紙(富士写真フイルム(株)製、商品名:フォトレシピ用フジフイルムゼログラフィックペーパーA4版)と対比して相対的な官能評価を行ったところ、見た目の平滑性は、本発明の画像記録材料用支持体を用いた電子写真用受像材料が非常に良好であった。

Claims (8)

  1. 基材の少なくとも画像形成層を設ける側の表面に、顔料及び水分散性ラテックスを含有する下塗り層を設けた画像記録材料用支持体であって、前記画像記録材料用支持体の画像形成層を設ける側の表面の中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.5μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.8μm以下であることを特徴とする画像記録材料用支持体。
  2. 前記中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.3μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.4μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録材料用支持体。
  3. 前記中心面平均粗さ(SRa値)が、カットオフ1〜2mmの条件下で測定した場合に0.2μm以下であり、且つカットオフ5〜6mmの条件下で測定した場合に0.25μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録材料用支持体。
  4. 前記顔料が二酸化チタンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体。
  5. 前記下塗り層に含有される前記顔料の添加量が、質量比で、前記水分散性ラテックスの添加量の5倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体。
  6. 画像記録材料用支持体上に少なくとも画像形成層を有する画像記録材料であって、前記画像記録材料用支持体として請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像記録材料用支持体を用いることを特徴とする画像記録材料。
  7. 前記画像記録材料が、電子写真用受像材料、インクジェット記録材料、銀塩写真感光材料、昇華転写受像材料、感熱発色記録材料及び熱転写受像材料から選択されるいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の画像記録材料。
  8. 前記画像記録材料が、インクジェット記録材料であることを特徴とする請求項6に記載の画像記録材料。
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