JP5468873B2 - 長尺部材収納用仕切り - Google Patents
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Description
図1に示されるように、仕切り10は、長方形のシート20が折り曲げられて形成される。長方形の長辺の長さと短辺の長さとの比率は特に限定されず、収納すべき長尺部材に応じて適宜設定される。図1において、参照符号101が付された矢印によって示される方向が、仕切り10の長手方向101であり、参照符号102が付された矢印によって示される方向が仕切り10の短手方向102である。また、図1に現されている面が、シート20の表面であり、その反対側の面がシート20の裏面と称される。
図1から図3に示されるように、第1底面部21及び第2底面部25は、第1折罫線11、第2折罫線12、第3折罫線13及び第4折罫線14が山折りされることによって重ねられて貼り付けられる。なお、本明細書においてシート20の表面側が出隅となるような折り方が山折りと称され、シート20の表面側が入隅となるような折り方が谷折りと称される。第1底面部21及び第2底面部25は、いずれが外側となる重ね方であってもよいが、本実施形態においては、第2底面部25が外側となるように両者が重ねられる。また、図1において網掛けで示される領域が糊付部26であり、この糊付部26に糊などの接着剤が塗布されて、重ねられた第1底面部21と第2底面部25とが貼り付けられる。
上面部23は、長手方向101の中央が短手方向102に沿って第2折罫線12及び第3折罫線13に渡って切断されている。この切断によって、上面部23に、第1端支持部27及び第2端支持部28が長手方向101の両側に分割されて形成されている。また、第2折罫線12及び第3折罫線13の中央側における第5折罫線15から第7折罫線17に渡る一部が長手方向101に沿ってそれぞれ切断されている。
第1端支持部27は、長手方向101の中央部分が打ち抜かれて第1端用第1貫通孔33が形成されている。第1端用第1貫通孔33は、長手方向101の中央側が半円より若干大きな円形をなしており、その円形において長手方向101の縁側へ開口された一部分が短手方向102に対して幅狭となっている。また、長手方向101の縁側が、短手方向102の両端が若干縁側へ突出する鈎形状をなしている。第1端用第1貫通孔33の円形は、収納すべきプレフィルドシリンジ60のノズル部63の断面形状に対応する。
第2端支持部28は、長手方向101の中央部分が打ち抜かれて第2端用貫通孔35が形成されている。第2端用貫通孔35は、長手方向101の中央側が半円より若干大きな円形をなしており、その円形において長手方向101の縁側へ開口された一部分が短手方向102に対して幅狭となっている。また、長手方向101の縁側が、短手方向102の両端が幅広となった形状をなしている。第2端用貫通孔35の円形は、収納すべきプレフィルドシリンジ60のプランジャ65における短手方向102に沿った断面形状に対応する。第2端用貫通孔35における円形より縁側の形状は、収納すべきプレフィルドシリンジ60のプランジャ65における長手方向102に沿った断面形状に対応する。
仕切り10は、図4に示される収納箱50に挿入される。収納箱50は、仕切り10の長手方向101に長い直方体であり、その内部空間の幅及び奥行きが、仕切り10の幅及び奥行きとほぼ同等であり、内部空間の高さが、仕切り10の高さより大きい。したがって、収納箱50の内部空間には、高さ方向において若干隙間を有して仕切り10が収まる。収納箱50は、長手方向101の両端がそれぞれ開口されており、この開口のいずれか一方から仕切り10が挿入される。そして、仕切り10が挿入されると、各開口が小口部51によって閉鎖される。
図6に示されるように、プレフィルドシリンジ60は、仕切り10により位置決めされて収納箱50に収納される長尺部材である。プレフィルドシリンジ60は、薬剤が予め充填された注射針付きの注射器である。本明細書において、プレフィルドシリンジ60における注射針61側が第1端と称され、プランジャ65側が第2端と称される。
仕切り10は、例えば、シート20の第2折罫線12が山折りされて第1底面部21の糊付部26に糊が塗布される。次に、第4折罫線14が山折りされて第1底面部21の表面に第2底面部25が重ねられる。そして、第1底面部21の表面と第2底面部25の裏面とが糊付部26の糊によって接着される。この状態でシート20は保管され、また出荷される。なお、シート20の第1折罫線11及び第3折罫線13がそれぞれ山折りされて、同様に第1底面部21と第2底面部25とが糊付けされてもよい。
前述されたように、仕切り10は、長方形のシート20が折り曲げられて形成されるものなので、組み立てが容易である。また、収納箱50と別体に形成されものなので、複数種の収納箱50に共通して用いることができる。
前述された実施形態では、第1底面部21と第2底面部25とがほぼ同じ大きさであり、第1底面部21に貫通孔31,32が形成され、第2底面部25に貫通孔37,38が形成されているが、図8に示されるように、第1底面部21が第2底面部25に対して小さく、糊付部26によって第1底面部21と第2底面部25とが糊付けされても、第1底面部21が第2底面部25の貫通孔37,38を覆わないのであれば、第1底面部21に貫通孔31,32が形成されなくともよい。
11・・・第1折罫線
12・・・第2折罫線
13・・・第3折罫線
14・・・第4折罫線
15・・・第5折罫線
16・・・第6折罫線
17・・・第7折罫線
18・・・第8折罫線
19・・・第9折罫線
20・・・シート
21・・・第1底面部
22・・・第1側面部
23・・・上面部
24・・・第2側面部
25・・・第2底面部
26・・・糊付部
27・・・第1端支持部
28・・・第2端支持部
31,37・・・貫通孔(第1貫通孔)
32,38・・・貫通孔(第2貫通孔)
33・・・第1端用第1貫通孔
34・・・第1端用第2貫通孔
35・・・第2端用貫通孔
41・・・第1端係止部
42・・・第4底面部
43・・・突出片
44・・・第2端係止部
45・・・第5底面部
46・・・突出片
50・・・収納箱
60・・・プレフィルドシリンジ(注射器)
61・・・注射針
62・・・シリンジバレル
64・・・フランジ
65・・・プランジャ
Claims (4)
- 長方形のシートが折り曲げられて形成され、直方体の収納箱に挿入されるものであって、
シートの長手方向に沿ってそれぞれ形成された第1折罫線、第2折罫線、第3折罫線及び第4折罫線によって、長手方向に沿って第1底面部、第1側面部、上面部、第2側面部、及び第2底面部が順次連続して区画され、
上記第1底面部及び上記第2底面部は、各折罫線が山折りされることによって重ねられて貼り付けられ、当該第1底面部及び当該第2底面部が重ねられた状態で厚み方向へ貫通する第1貫通孔及び第2貫通孔が少なくともいずれか一方に形成されており、
上記上面部は、長手方向の中央部分において短手方向に切断され、かつ当該上面部を上記第1側面部及び上記第2側面部とそれぞれ区画する第2折罫線及び第3折罫線の一部が長手方向に沿ってそれぞれ切断されることによって、第1端支持部及び第2端支持部が長手方向の両側に分割されて形成されており、
上記第1端支持部は、その中央部分が打ち抜かれて第1端用第1貫通孔が形成され、かつ当該第1端用第1貫通孔における上記第2端支持部側の一部分を含んで短手方向に沿って形成された第5折罫線及び当該第1端用第1貫通孔より上記第2端支持部側において短手方向に沿って形成された第6折罫線によって、第1端係止部及び第4底面部が連続して区画され、当該第5折罫線が山折りされ、かつ当該第6折罫線が谷折りされることによって、当該第4底面部が上記第1底面部及び上記第2底面部に重ねられ、当該第6折罫線に沿った一部が切断されることによって形成された突出片が上記第1貫通孔に係入され、上記第1端用第1貫通孔よりシートの端側が打ち抜かれて第1端用第2貫通孔が形成され、当該第1端用第2貫通孔における上記第1端用第1貫通孔側の一部分を含んで短手方向に沿って形成された第9折罫線によって、上記第1端用第1貫通孔と当該第1端用第2貫通孔の間の一部分が上記第1底面及び上記第2底面側へ山折りされており、
上記第2端支持部は、その中央部分が打ち抜かれて第2端用貫通孔が形成され、かつ当該第2端用貫通孔における上記第1端支持部側の一部分を含んで短手方向に沿って形成された第7折罫線及び当該第2端用貫通孔より上記第1端支持部側において短手方向に沿って形成された第8折罫線によって、第2端係止部及び第5底面部が連続して区画され、当該第7折罫線が山折りされ、かつ当該第8折罫線が谷折りされることによって、当該第5底面部が上記第1底面部及び上記第2底面部に重ねられ、当該第8折罫線に沿った一部が切断されることによって形成された突出片が上記第2貫通孔に係入されてなる長尺部材収納用仕切り。 - 上記収納箱は、上記上面部側において長尺部材を取り出し可能な大きさに開口されるものである請求項1に記載の長尺部材収納用仕切り。
- 上記長尺部材は、薬剤が予め充填された注射針付きの注射器であって、当該注射針側を上記第1端とし、当該注射器のプランジャ側を上記第2端とするものであり、当該注射器のシリンジバレルに形成されたフランジが、上記第2端係止部に長手方向の中央側から当接されるものである請求項1又は2に記載の長尺部材収納用仕切り。
- 上記第2端用貫通孔は、上記プランジャの外形に沿った形状であり、当該プランジャの基端を長手方向に対して係止するものである請求項3に記載の長尺部材収納用仕切り。
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