JP5461938B2 - アナログデジタル変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路に関する。
パルス遅延型アナログデジタル(A/D)変換回路の一種に、時間A/D変換器(TAD)がある。時間A/D変換器は、複数の遅延ユニット(反転回路等)が円環状に連結された円環遅延回路を備える。
従来の時間A/D変換器は、円環遅延回路を構成する各遅延ユニットの電源端子に、A/D変換の対象である入力電圧が供給された状態で、その円環遅延回路にパルス電流を周回させる。そして、従来の時間A/D変換器は、所定時間あたりのパルス電流の周回数と、「電圧−遅延時間」特性とに基づいて、入力電圧をA/D変換していた。ここで、「電圧−遅延時間」特性とは、遅延ユニットの電源端子への入力電圧値が高くなるに従い、パルス電流の伝播遅延時間が短くなる、という特性である。
しかし、従来の時間A/D変換器は、各遅延ユニットの電源端子に入力電圧が直接供給されていたため、動作中の遅延ユニットに貫通電流が多く流れてしまい、消費電力が大きくなってしまうという問題があった(非特許文献1参照)。
そこで、「電圧−遅延時間」特性を用いる代わりに、「電流−遅延時間」特性に基づいて、入力電圧をA/D変換する時間A/D変換器が開示されている(特許文献1参照)。ここで、「電流−遅延時間」特性とは、遅延ユニットの電源端子への入力電流値が大きくなるに従い、パルス電流の伝播遅延時間が短くなる、という特性である。
「電流−遅延時間」特性に基づく時間A/D変換器は、円環遅延回路(パルス遅延回路)の各遅延ユニットに、電流制御素子(制御トランジスタ)がそれぞれ1つずつ接続されていた(特許文献1の図3(c))。この電流制御素子により、時間A/D変換器は、貫通電流を制限し、消費電力を抑えることができた。
特開2003−32113号公報
渡辺高元、外2名 著、「移動平均フィルタリング 12−μV/LSB オールデジタル アナログデジタルコンバータ(An ALL−Digital Analog−to−Digital Converter With 12−μV/LSB Using Moving−Average Filtering)」、「IEEE固体回路ジャーナル(IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS,VOL.38,NO.1,JANUARY2003)」、2003年1月、p.120−125
上述したように、「電流−遅延時間」特性に基づく時間A/D変換器は、電流制御素子が各遅延ユニットにそれぞれ1つずつ接続されていたため、回路を構成する素子の数が多くなり、回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
また、回路規模が大きくなることで、電流制御素子の成形ばらつきによる電流量のばらつきが増大する。この電流量のばらつきと、「電流−遅延時間」特性によって、パルス電流の伝播遅延時間がばらつき、A/D変換精度が低下してしまうという問題もあった。
本発明は、前記の諸点に鑑みてなされたものであり、回路規模を大きくすることなく、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換するパルス遅延型A/D変換回路を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、入力されたパルス電流を遅延させる円環状に連結された複数の遅延ユニットを有する円環遅延回路と、前記複数の遅延ユニットのうちから選択された複数の遅延ユニットに、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力する電流源と、前記円環遅延回路を周回する前記パルス電流の所定時間あたりの周回数に応じたデジタル信号を生成するデジタル信号生成部と、を備え、前記電流源は、互いに隣り合わない複数の前記遅延ユニットを選択し、選択された前記複数の遅延ユニットに前記電流を出力することを特徴とするアナログデジタル変換回路である。
また本発明は、1つの前記遅延ユニットと、1つの前記電流源と、を合わせた遅延回路を4つのトランジスタで構成し、複数の前記遅延回路を前記円環遅延回路に備えることを特徴とするアナログデジタル変換回路である。
本発明によれば、パルス遅延型A/D変換回路の電流源が、複数の遅延ユニットのうちから選択された複数の遅延ユニットに、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力するので、パルス遅延型A/D変換回路は、回路規模を大きくすることなく、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
本発明の第1の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第1例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第2例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第3例を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第4例を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第5例を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるパルス走行回路17のスイッチ71〜74と、反転回路「DL1」701の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるスイッチ71〜74の動作例を示す図である。 本発明の第5の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路を示す図である。 フィードフォワード回路27の構成例と、フィードフォワード回路27の各スイッチの動作例を示す図である。 本発明の第6の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路を示す図である。 パルス走行回路18のスイッチ91〜94と、反転回路「DL2」801と、の構成例を示す図である。 本発明の第7の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路を示す図である。 フィードフォワード回路28の構成例と、フィードフォワード回路28の各スイッチの動作例を示す図である。
[第1の実施形態]
本発明を実施するための第1の実施形態について説明する。図1には、本発明の第1の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第1例を示されている。
A/D変換回路(時間A/D変換器)のパルス走行回路19は、円環遅延回路と、PMOS(Positive Metal Oxide Semiconductor)素子150と、PMOS素子160を備える。
円環遅延回路は、複数の遅延ユニット(NAND型反転回路101、NOT型反転回路102〜131)により構成される。このNAND型反転回路101と、NOT型反転回路102〜131は、円環状に連結される。
また、NAND型反転回路101の接地端子と、NOT型反転回路102〜131のそれぞれの接地端子は、接地電圧(GND)に接続される。
また、NAND型反転回路101の電源端子と、NOT型反転回路102〜116のそれぞれの電源端子は、後述するPMOS素子150を介して電源電圧(VDD)に接続される。一方、NOT型反転回路117〜131のそれぞれの電源端子は、後述するPMOS素子160を介して電源電圧に接続される。また、NOT型反転回路131の出力端子は、カウンタ(不図示)に接続される。
また、NAND型反転回路101の入力端子には、パルス信号(StartP)が入力される。これにより、パルス電流が円環遅延回路を周回する。
カウンタ(不図示)は、円環遅延回路を周回するパルス電流の所定時間あたりの周回数を計測(デジタル信号生成)する。また、円環遅延回路を周回したパルス電流は、NAND型反転回路101の入力端子に入力され、再び円環遅延回路を周回する。さらにNOT型反転回路101〜131の出力端子は、ラッチ&エンコーダ(不図示)に接続される。
ラッチ&エンコーダ(不図示)は、円環遅延回路を周回するパルス電流の走行位置を計測する。ここで、走行位置は、パルス電流を反転中である遅延ユニットの位置であり、パルス電流の周回数の端数として用いられる。
この結果、カウンタ(不図示)が計測したカウント値(周回数)に、ラッチ&エンコーダ(不図示)が計測したパルス電流の走行位置(周回数の端数)を加算した値は、アナログ入力信号Vinに応じたデジタル値となる。
PMOS素子150は、電流を制限する電流制御素子(電流源)として動作し、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、NAND型反転回路101の電源端子と、NOT型反転回路102〜116のそれぞれの電源端子に、ドレイン端子を介して出力する。ここで、アナログ入力信号Vinは、A/D変換の対象である電圧である。また、PMOS素子150のソース端子には、電源電圧(VDD)が接続される。
PMOS素子160は、電流を制限する電流制御素子(電流源)として動作し、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、NOT型反転回路117〜131のそれぞれの電源端子に、ドレイン端子を介して出力する。ここで、PMOS素子150のソース端子には、電源電圧が接続される。
次に、パルス走行回路19の動作を説明する。
まず、PMOS素子150は、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、NAND型反転回路101の電源端子と、NOT型反転回路102〜116のそれぞれの電源端子に、ドレイン端子を介して出力する。同様に、PMOS素子160は、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、NOT型反転回路117〜131のそれぞれの電源端子に、ドレイン端子を介して出力する。
次に、NAND型反転回路101の入力端子に、ローレベルのパルス信号(StartP)が、例えば、信号読出部(不図示)から入力される。これにより、NAND型反転回路101の出力端子はハイレベルとなる。同様に、NOT型反転回路102〜131の出力端子も、各反転回路の反転動作によって、ハイレベル、又はハイレベルが反転したローレベルのいずれかに固定される。したがって、この場合、パルス電流は円環遅延回路を周回しない。
次に、NAND型反転回路101の入力端子に、ハイレベルのパルス信号(StartP)が入力される。パルス電流は、NAND型反転回路101の反転動作と、NOT型反転回路102〜131の反転動作によって、円環遅延回路を周回する。ここで、パルス電流の伝播遅延時間は、「電流−遅延時間」特性により、PMOS素子150及び160から供給される電流値が多くなるに従い、短くなる。
以上のように、PMOS素子150(電流制御素子)が、円環遅延回路の複数の反転回路のうちから選択された、NAND型反転回路101の電源端子と、連続するNOT型反転回路102〜116に、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力する。さらに、PMOS素子160(電流制御素子)は、円環遅延回路の複数の反転回路のうちから選択した、連続するNOT型反転回路117〜131に、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力する。したがって、選択された複数の反転回路に対して、1つの電流制御素子が接続されるので、パルス遅延型A/D変換回路の回路規模は、大きくならない。
また、PMOS素子150及び160が各反転回路の貫通電流を制限するので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
なお、電流制御素子は、NMOS素子を用いて構成されてもよい。また、電流制御素子は、PMOS素子とNMOS素子を組み合わせて構成されてもよい。
また、次のように、PMOS素子150及び160(電流制御素子)は、互いに隣り合わない複数の遅延ユニットに電流を出力してもよい(偶奇分離電流型回路)。
図2には、アナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第2例が示されている。PMOS素子150は、NAND型反転回路101及び、奇数の符号が付いたNOT型反転回路(103,105,…,131)の電源端子に電流を出力する。一方、PMOS素子160は、偶数の符号が付いたNOT型反転回路(102,104,…,130)の電源端子に電流を出力する。ここで、偶数の符号が付いたNOT型反転回路と、奇数の符号が付いたNOT型反転回路は、交互に連結されており、互いに隣り合わないものとする。ただし、NAND型反転回路101とNOT型反転回路131は、隣り合っていてもよい。
このようにすれば、各NOT型反転回路の電源端子に供給される電流は、前段のNOT型反転回路がまだ反転動作中(遷移期間中)であっても、電源系統が分かれているため変動することが無い。したがって、パルス電流が乱れないので、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第2の実施形態]
本発明を実施するための第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、パルス走行回路の円環遅延回路に接続される電流制御素子(電流源)が、1つである点のみが第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図3には、アナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第3例が示されている。第3例の円環遅延回路には、電流制御素子が1つ(PMOS素子150)のみ備えられている。ここで、PMOS素子150は、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、NAND型反転回路101の電源端子と、NOT型反転回路102〜131のそれぞれの電源端子に、ドレイン端子を介して出力する。
以上のように、円環遅延回路には、電流制御素子が1つ(PMOS素子150)のみ接続されるので、パルス走行回路を構成する素子の数が第1の実施形態よりも少なく、回路規模をより小さくすることができる。
また、電流制御素子(PMOS素子150)が各反転回路の貫通電流を制限するので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第3の実施形態]
本発明を実施するための第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、円環遅延回路が全て同じ反転回路で構成されている点のみが、第2の実施形態と異なる。以下では、第2の実施形態との相違点についてのみ説明する。
円環遅延回路は、NAND型反転回路のみで構成されてもよい。
図4には、本発明の第3の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第4例が示されている。パルス走行回路12の円環遅延回路は、複数の遅延ユニット(NAND型反転回路201〜231)により構成される。NAND型反転回路201〜231は、第2の実施形態(図3)のNAND型反転回路101と、NOT型反転回路102〜131に相当し、円環状に連結される。
また、NAND型反転回路201〜231のそれぞれの接地端子は、NMOS(Negative Metal Oxide Semiconductor)素子250を介して、接地電圧に接続される。さらに、NAND型反転回路201〜231のそれぞれの電源端子には、電源電圧が接続される。
NMOS素子250は、電流を制限する電流制御素子(電流源)として動作し、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、ソース端子から接地電圧に出力する。ここで、NMOS素子250のドレイン端子には、NAND型反転回路202〜231の接地端子が接続される。
また、NAND型反転回路231の出力端子は、カウンタ(不図示)に接続される。また、パルス信号(StartP)は、NAND型反転回路201の入力端子に入力される。さらに、NAND型反転回路201〜231の出力端子は、ラッチ&エンコーダ(不図示)に接続される。
このように構成しても、パルス電流はパルス走行回路12を周回する。
また、円環遅延回路は、NOR型反転回路のみで構成されてもよい。
図5には、本発明の第3の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路の第5例が示されている。パルス走行回路13の円環遅延回路は、複数の遅延ユニット(NOR型反転回路301〜331)により構成される。このNOR型反転回路301〜331は、第2の実施形態(図3)のNAND型反転回路101と、NOT型反転回路102〜131に相当し、円環状に連結される。
また、NOR型反転回路301〜331のそれぞれの接地端子は、接地電圧に接続される。
PMOS素子350は、電流を制限する電流制御素子(電流源)として動作し、ゲート端子に入力されたアナログ入力信号Vinに応じた電流を、ソース端子から出力する。ここで、PMOS素子350のソース端子には、電源電圧が接続される。また、PMOS素子350のドレイン端子には、NOR型反転回路301〜331のそれぞれの電源端子が接続される。
また、NOR型反転回路331の出力端子は、カウンタ(不図示)に接続される。また、反転されたパルス信号は、NOR型反転回路301に入力される。さらに、NOR型反転回路301〜331の出力端子は、ラッチ&エンコーダ(不図示)に接続される。
以上のように、パルス走行回路12の円環遅延回路は、NAND型反転回路のみで構成されている。このため、各反転回路の成形ばらつきが少なくなり、各反転回路の反転動作時間(パルス電流の伝播遅延時間)が統一されるので、第2の実施形態よりも、A/D変換精度が向上する。パルス走行回路13の円環遅延回路も、同様である。
また、円環遅延回路には、電流制御素子が1つ(NMOS素子250又はPMOS素子350)のみ接続されるので、パルス走行回路を構成する素子の数が第1の実施形態よりも少なく、回路規模をより小さくすることができる。
また、NMOS素子250又はPMOS素子350が、各反転回路の貫通電流を制限するので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第4の実施形態]
本発明を実施するための第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、遅延ユニットが、PMOS素子及びNMOS素子による4つのトランジスタで構成されている点のみが、第1〜第3の実施形態と異なる。以下では、第1〜第3の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6には、本発明の第4の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路が示されている。パルス走行回路17は、円環遅延回路と、スイッチ71〜74(電流制御素子、電流源)を備える。円環遅延回路は、31個(3個以上の奇数個)の遅延ユニット「DL1」(反転回路「DL1」701〜731)を備える。反転回路「DL1」701〜731は、第2の実施形態(図3)のNAND型反転回路101と、NOT型反転回路102〜131に相当し、円環状に連結される。図6には、一例として、31個の遅延ユニット「DL1」が示されている。
反転回路「DL1」701の第1入力端子75には、反転回路「DL1」731の出力端子が接続される。また、反転回路「DL1」701の第3入力端子77には、アナログ入力信号Vinが接続される。また、反転回路「DL1」701の電源端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL1」701の接地端子には、接地電圧が接続される。
さらに、反転回路「DL1」701の第2入力端子76には、スイッチ71がONである場合に、スイッチ71を介して電源電圧が接続される。また、反転回路「DL1」701の第2入力端子76には、スイッチ73がONである場合に、スイッチ73を介して接地電圧が接続される。スイッチ71〜74の動作については、図8で後述する。
反転回路「DL1」702の第1入力端子には、前段の反転回路「DL1」701の出力端子83が接続される。また、反転回路「DL1」702の第2入力端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL1」702の第3入力端子には、アナログ入力信号Vinが接続される。さらに、反転回路「DL1」702の電源端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL1」702の接地端子には、接地電圧が接続される。また、反転回路「DL1」701〜731は、それぞれが同じ構成を有する。
図7には、パルス走行回路17のスイッチ71〜74と、反転回路「DL1」701の構成例が示されている。反転回路「DL1」701は、4つのトランジスタ(PMOS素子78、PMOS素子79、NMOS素子80、NMOS素子81)を備える。PMOS素子78及び79は、電源電圧と出力端子83の間に、並列に接続される。また、NMOS素子80及び81は、接地電圧と出力端子83との間に、直列に接続される。
また、PMOS素子78とNMOS素子80のゲート端子には、反転回路「DL1」701の第1入力端子75が接続される。また、PMOS素子79のゲート端子には、反転回路「DL1」701の第2入力端子76が接続される。また、NMOS素子81のゲート端子には、反転回路「DL1」701の第3入力端子77が接続される。
図8には、スイッチ71〜74の動作例が示されている。スイッチ71〜74は、パルス信号(StartP)に応じて、制御部(不図示)により制御される。
まず、アナログ入力信号VinをA/D変換していない非変換動作期間(パルス信号がローレベル(L)の期間)において、制御部(不図示)は、スイッチ71及び72を無効(OFF)に設定し、スイッチ73及び74を有効(ON)に設定する。これにより、第2入力端子76が接地電圧に接続されるので、PMOS素子79は有効となる。また、第3入力端子77が接地電圧に接続されるので、NMOS素子81は無効となる。
これにより、反転回路「DL1」701の出力端子83は、ハイレベルとなる。さらに、反転回路「DL1」702〜731のそれぞれの出力端子は、各回路の反転動作によって、ハイレベル又はローレベルのいずれかに固定される。したがって、パルス電流は円環遅延回路を周回しない。
次に、アナログ入力信号VinをA/D変換する変換動作期間(パルス信号がハイレベル(H)の期間)において、制御部(不図示)は、スイッチ71及び72を有効(ON)に設定し、スイッチ73及び74を無効(OFF)に設定する。反転回路「DL1」701の第2入力端子76が電源電圧に接続されるので、PMOS素子79は無効となる。また、NMOS素子81は、アナログ入力信号Vinに応じた電流を出力する。
これにより、反転回路「DL1」701〜731は、アナログ入力信号Vinに応じた電流で駆動され、それぞれ反転動作を行う。したがって、パルス電流は円環遅延回路を周回する。
この結果、カウンタ(不図示)が計測したカウント値(周回数)に、ラッチ&エンコーダ(不図示)が計測したパルス電流の走行位置(周回数の端数)を加算した値は、アナログ入力信号Vinに応じたデジタル値となる。
以上のように、反転回路「DL1」(遅延ユニット)701〜731は、それぞれ4つのトランジスタ(MOS)による同じ構成を有する。同じ構成を有するため、各反転回路「DL1」の成形ばらつきが少なくなり、各反転回路「DL1」の反転動作時間(パルス電流の伝播遅延時間)が統一されるので、第2の実施形態よりも、A/D変換精度が向上する。
また、円環遅延回路の各遅延ユニットに電流制御素子(電流源)がそれぞれ1つずつ接続された場合と比較して、パルス走行回路を構成する素子の数が少ないので、回路規模を小さくすることができる。
また、各反転回路「DL1」の貫通電流が制限されるので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第5の実施形態]
本発明を実施するための第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、反転回路「DL1」(遅延ユニット)が偶数個である点が、第4の実施形態と異なる。さらに、パルス走行回路は、フィードフォワード回路と、反転回路「DL1」が追加される点が、第4の実施形態と異なる。以下では、第4の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図9には、本発明の第5の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路が示されている。パルス走行回路117は、円環遅延回路と、スイッチ71〜スイッチ74(電流制御素子、電流源)を備える。円環遅延回路は、フィードフォワード回路27と、偶数個の遅延ユニット「DL1」(反転回路「DL1」701〜732)を備える。これらの遅延ユニット「DL1」は、円環状に連結される。図9には、一例として、32個の遅延ユニット「DL1」が示されている。
フィードフォワード回路27は、円環遅延回路を周回するパルス電流が反転回路「DL1」708から入力されることで、ハイレベル又はローレベルの電圧を反転回路「DL1」712に出力する。
図10(A)には、フィードフォワード回路27の構成例が示されている。フィードフォワード回路27は、スイッチ31〜34を備える。フィードフォワード回路27には、反転回路「DL1」708から出力されたパルス電流「in」が入力され、フィードフォワード回路27は、パルス電流「in」に応じて、スイッチ31〜34を制御する。
第1出力端子35には、スイッチ31を介して電源電圧と、スイッチ32を介して接地電圧と、反転回路「DL1」712の第2入力端子が接続される。さらに、第2出力端子36には、スイッチ33を介して電源電圧と、スイッチ34を介して接地電圧と、反転回路「DL1」712の第3入力端子が接続される。
図10(B)には、フィードフォワード回路27の各スイッチの動作例が示されている。ここで、パルス電流の入力端子「in」は、反転回路「DL1」708の出力端子に接続されている。パルス電流の入力端子「in」がローレベルである場合、フィードフォワード回路27は、スイッチ31を無効(OFF)、スイッチ32を有効(ON)、スイッチ33を無効(OFF)、スイッチ34を有効(ON)に、それぞれ設定する。これにより、第1出力端子35(反転回路「DL1」712の第2入力端子)は、接地電圧となる。また第2出力端子36(反転回路「DL1」712の第3入力端子)は、接地電圧となる。
一方、パルス電流の入力端子「in」がハイレベルの場合、フィードフォワード回路27は、スイッチ31を有効(ON)、スイッチ32を無効(OFF)、スイッチ33を有効(ON)、スイッチ34を無効(OFF)に、それぞれ設定する。これにより、第1出力端子35(反転回路「DL1」712の第2入力端子)は、電源電圧となる。また、第2出力端子36には、アナログ入力信号Vinが入力され、入力されたアナログ入力信号Vinは、反転回路「DL1」712の第3入力端子に出力される。
図9において、反転回路「DL1」708がパルス電流を出力し、そのパルス電流がフィードフォワード回路27を介して反転回路「DL1」712に入力される。したがって、反転回路「DL1」(遅延ユニット)が偶数個であっても、各反転回路「DL1」の出力がハイレベル又はローレベルのいずれかに固定されることがないので、パルス電流は、円環遅延回路を走行する。
以上のように、フィードフォワード回路27を円環遅延回路に備えれば、「パルス電流の走行位置」を偶数個得ることができるので、A/D変換された値は、2進数で処理されるデジタル処理に好適となる。
また、反転回路「DL1」(遅延ユニット)701〜732は、それぞれ4つのトランジスタ(MOS)による同じ構成を有する。同じ構成を有するため、各反転回路「DL1」の成形ばらつきが少なくなり、各反転回路「DL1」の反転動作時間(パルス電流の伝播遅延時間)が統一されるので、第2の実施形態よりも、A/D変換精度が向上する。
また、円環遅延回路の各遅延ユニットに電流制御素子(電流源)がそれぞれ1つずつ接続された場合と比較して、パルス走行回路を構成する素子の数が少ないので、回路規模を小さくすることができる。
また、各反転回路「DL1」の貫通電流が制限されるので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第6の実施形態]
本発明を実施するための第6の実施形態について説明する。第6の実施形態では、反転回路(遅延ユニット)の構成が異なる点のみが、第4の実施形態と異なる。以下では、第4の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図11には、本発明の第6の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路が示されている。パルス走行回路18は、円環遅延回路と、スイッチ91〜スイッチ94(電流制御素子、電流源)を備える。円環遅延回路は、31個(3以上の奇数個)の遅延ユニット「DL2」(反転回路「DL2」801〜831)を備える。反転回路「DL2」801〜831は、第2の実施形態(図3)のNAND型反転回路101と、NOT型反転回路102〜131に相当し、円環状に連結される。図11には、一例として、31個の遅延ユニット「DL2」が示されている。
反転回路「DL2」801の第1入力端子95には、反転回路「DL2」831の出力端子が接続される。また、反転回路「DL2」801の第2入力端子96には、スイッチ94を介して電源電圧と、スイッチ92を介して接地電圧が接続される。また、反転回路「DL2」801の第3入力端子97には、スイッチ93を介して電源電圧と、スイッチ91を介してアナログ入力信号Vinが接続される。また、反転回路「DL2」801の電源端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL2」801の接地端子には、接地電圧が接続される。
反転回路「DL2」802の第1入力端子には、前段の反転回路「DL2」801の出力端子98が接続される。また、反転回路「DL2」802の第2入力端子には、接地電圧が接続される。また、反転回路「DL2」802の第3入力端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL2」802の電源端子には、電源電圧が接続される。また、反転回路「DL2」802の接地端子には、接地電圧が接続される。反転回路「DL2」801〜831は、それぞれが同じ構成を有する。
図12には、パルス走行回路18のスイッチ91〜94と、反転回路「DL2」801の構成例が示されている。反転回路「DL2」801は、4つのトランジスタ(PMOS素子50、PMOS素子51、NMOS素子52、NMOS素子53)を備える。PMOS素子50及び51は、電源電圧と出力端子98の間に、直列に接続される。また、NMOS素子52及び53は、接地電圧と出力端子98との間に、並列に接続される。
また、PMOS素子50とNMOS素子52のゲート端子には、反転回路「DL2」801の第1入力端子95が接続される。また、NMOS素子52のゲート端子には、反転回路「DL2」801の第2入力端子96が接続される。また、PMOS素子51のゲート端子には、反転回路「DL2」801の第3入力端子97が接続される。
次に、スイッチ91〜94の動作例を説明する。
スイッチ91〜94は、パルス信号(StartP)に応じて、制御部(不図示)により制御される。
まず、アナログ入力信号VinをA/D変換していない非変換動作期間(パルス信号がローレベル(L)の期間)において、制御部(不図示)は、スイッチ91及び92を無効(OFF)に設定し、スイッチ93と94を有効(ON)に設定する。これにより、反転回路「DL2」801の第2入力端子96が電源電圧に接続されるので、PMOS素子51は無効となる。また、第3入力端子97が電源電圧に接続されるので、NMOS素子53は有効となる。
これにより、反転回路「DL2」801の出力端子98は、ローレベルとなる。また、反転回路「DL2」802〜831のそれぞれの出力端子は、各反転回路の反転動作によって、ハイレベル又はローレベルのいずれかに固定される。したがって、パルス電流は円環遅延回路を周回しない。
次に、アナログ入力信号VinをA/D変換する変換動作期間(パルス信号がハイレベル(H)の期間)において、制御部(不図示)は、スイッチ91及び92を有効(ON)に設定し、スイッチ93及び94を無効(OFF)に設定する。反転回路「DL2」801の第2入力端子96が接地電圧に接続されるので、NMOS素子53は無効となる。また、PMOS素子51は、アナログ入力信号Vinに応じた電流を出力する。
これにより、反転回路「DL2」801〜831は、アナログ入力信号Vinに応じた電流で駆動され、それぞれ反転動作を行う。したがって、パルス電流は円環遅延回路を周回する。
この結果、カウンタ(不図示)が計測したカウント値(周回数)に、ラッチ&エンコーダ(不図示)が計測したパルス電流の走行位置(周回数の端数)を加算した値は、アナログ入力信号Vinに応じたデジタル値となる。
以上のように、反転回路「DL2」(遅延ユニット)801〜831は、それぞれ4つのトランジスタ(MOS)による同じ構成を有する。同じ構成を有するため、各反転回路「DL2」の成形ばらつきが少なくなり、各反転回路「DL2」の反転動作時間(パルス電流の伝播遅延時間)が統一されるので、第2の実施形態よりも、A/D変換精度が向上する。
また、円環遅延回路の各遅延ユニットに電流制御素子(電流源)がそれぞれ1つずつ接続された場合と比較して、パルス走行回路を構成する素子の数が少ないので、回路規模を小さくすることができる。
また、各反転回路「DL2」の貫通電流が制限されるので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
[第7の実施形態]
本発明を実施するための第7の実施形態について説明する。第7の実施形態では、反転回路「DL1」(遅延ユニット)が偶数個である点が、第5の実施形態と異なる。さらに、フィードフォワード回路と反転回路「DL2」が、パルス走行回路に追加される点も、第5の実施形態と異なる。以下では、第5の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図13には、本発明の第7の実施形態におけるアナログデジタル(A/D)変換回路のパルス走行回路が示されている。パルス走行回路118は、円環遅延回路と、スイッチ91〜スイッチ94(電流制御素子、電流源)を備える。円環遅延回路は、フィードフォワード回路28と、32個(偶数個)の遅延ユニット「DL2」(反転回路「DL2」801〜832)を備える。これらの遅延ユニット「DL2」は、円環状に連結される。図13には、一例として、32個の遅延ユニット「DL2」が示されている。
フィードフォワード回路28は、円環遅延回路を周回するパルス電流が反転回路「DL2」808から入力されることで、ハイレベル又はローレベルのパルス電流を反転回路「DL2」812に出力する。
図14(A)には、フィードフォワード回路28の構成例が示されている。フィードフォワード回路28は、スイッチ41〜44を備える。フィードフォワード回路28には、反転回路「DL2」808から出力されたパルス電流「in」が入力され、フィードフォワード回路28は、パルス電流「in」に応じて、スイッチ41〜44を制御する。
第1出力端子45には、スイッチ41を介して電源電圧と、スイッチ42を介して接地電圧と、反転回路「DL2」812の第2入力端子が接続される。さらに、第2出力端子46には、スイッチ43を介して電源電圧と、スイッチ44を介して接地電圧と、反転回路「DL2」812の第3入力端子が接続される。
図14(B)には、フィードフォワード回路28の各スイッチの動作例が示されている。パルス電流の入力端子「in」は、反転回路「DL2」808の出力端子に接続されている。パルス電流の入力端子「in」がローレベルの場合、フィードフォワード回路28は、スイッチ41を有効(ON)、スイッチ42を無効(OFF)、スイッチ43を有効(ON)、スイッチ44を無効(OFF)に、それぞれ設定する。これにより、第1出力端子45(反転回路「DL2」812の第2入力端子)は、電源電圧となる。また、第2出力端子46には、アナログ入力信号Vinが入力され、入力されたアナログ入力信号Vinは、反転回路「DL2」812の第3入力端子に出力される。
図13において、反転回路「DL2」808がパルス電流を出力し、そのパルス電流がフィードフォワード回路28を介して反転回路「DL2」812に入力される。したがって、円環遅延回路の反転回路「DL2」(遅延ユニット)が偶数個であっても、各反転回路「DL2」の出力がハイレベル又はローレベルのいずれかに固定されることがないので、パルス電流は、円環遅延回路を走行することができる。
以上のように、フィードフォワード回路28を円環遅延回路に備えれば、「パルス電流の走行位置」を反転回路「DL2」から偶数個得ることができるので、A/D変換された値は、2進数で処理されるデジタル処理に好適となる。
また、反転回路「DL2」(遅延ユニット)801〜832は、それぞれが4つのトランジスタ(MOS)による同じ構成を有する。同じ構成を有するため、各反転回路「DL2」の成形ばらつきが少なくなり、各反転回路「DL2」の反転動作時間(パルス電流の伝播遅延時間)が統一されるので、第2の実施形態よりも、A/D変換精度が向上する。
また、円環遅延回路の各反転回路「DL2」に電流制御素子(電流源)がそれぞれ1つずつ接続された場合と比較して、パルス走行回路を構成する素子の数が少ないので、回路規模を小さくすることができる。
また、各反転回路「DL2」の貫通電流が制限されるので、パルス電流が乱れず、A/D変換回路は、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
以上、本発明の実施の形態により、パルス遅延型A/D変換回路の電流源が、複数の遅延ユニットのうちから選択された複数の遅延ユニットに、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力するので、パルス遅延型A/D変換回路は、回路規模を大きくすることなく、「電流−遅延時間」特性に基づいて、精度よくA/D変換することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、A/D変換回路は、複数のパルス走行回路を備え、これらを周回するそれぞれのパルス電流の周回数を平均してもよい。また、A/D変換回路は、パルス電流の周回数の時間平均を算出してもよい。
また例えば、各反転回路の電源端子及び接地端子の両方に、電流制御素子(電流源)を接続してもよい。
また例えば、アナログ入力信号Vinは、例えば、撮像装置(不図示)の画素(不図示)から出力された電圧であってもよい。
また例えば、電流制御素子(電流源)は、カラムTADイメージャの各カラムに1つずつ備えられてもよい。この場合、各カラムのA/D変換結果のばらつきを、カラムごとに補正することが可能となる。
本発明は、アナログ信号(画素信号等)をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路を備えた撮像装置に好適である。
11〜13…パルス走行回路 17…パルス走行回路 19…パルス走行回路 117及び118…パルス走行回路 51…PMOS素子 81…NMOS素子 101…NAND型反転回路 102〜131…NOT型反転回路 150…PMOS素子 201〜231…NAND型反転回路 250…NMOS素子 301〜331…NOR型反転回路 350…PMOS素子 701〜732…反転回路「DL1」 801〜832…反転回路「DL2」 451〜481…PMOS素子 551〜581…NMOS素子 651〜681…PMOS素子

Claims (2)

  1. 入力されたパルス電流を遅延させる円環状に連結された複数の遅延ユニットを有する円環遅延回路と、
    前記複数の遅延ユニットのうちから選択された複数の遅延ユニットに、入力されたアナログ信号に応じた電流を出力する電流源と、
    前記円環遅延回路を周回する前記パルス電流の所定時間あたりの周回数に応じたデジタル信号を生成するデジタル信号生成部と、
    を備え
    前記電流源は、互いに隣り合わない複数の前記遅延ユニットを選択し、選択された前記複数の遅延ユニットに前記電流を出力することを特徴とするアナログデジタル変換回路。
  2. 1つの前記遅延ユニットと、1つの前記電流源と、を合わせた遅延回路を4つのトランジスタで構成し、複数の前記遅延回路を前記円環遅延回路に備えることを特徴とする請求項に記載のアナログデジタル変換回路。
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