JP2006019818A - 過渡応答特性を形成する方法および装置 - Google Patents

過渡応答特性を形成する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 過渡応答誤差を低減するのに適した、過渡応答特性を形成する装置を提供する。
【解決手段】 過渡応答発生回路Aは、第1極性方向の過渡応答OUT1を発生する第1の回路3と、第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答OUT2を発生する第2の回路4と、第1極性方向過渡応答OUT1と第2極性方向過渡応答OUT2とを組み合わせて、合成過渡応答OUTCを発生する過渡応答合成回路6と、を備える。
【選択図】 図3


Description

本発明は、オペアンプ、デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)等の種々の電気回路を含む回路デバイスの過渡応答特性を形成するための方法および装置に関し、特にそれら回路デバイスの過渡応答誤差を低減するのに適した方法および装置に関するものである。
図1は、従来から用いられているセグメントDACの1例のブロック図を示している。このセグメントDACは、任意の数のセグメントと、これらセグメントと同数のD型フリップフロップ(DFF)から構成されている。DACに含まれるセグメントの各々は、デジタル部からDFFのQ出力およびQ*出力(*は反転を示す)を介して1ビットの信号を受け取る。この1ビット信号に従い、各セグメントは“+1”もしくは“−1”の信号を、差動信号の形態(正出力と負出力)で出力する。これらのセグメントからの各差動出力を構成する正出力と負出力とは、正出力ラインと負出力ラインとにそれぞれ接続されることにより、互いに加算され、これによってアナログ出力が得られる。
図2には、この構成を用いたセグメントDACにおける1つのセグメントの出力波形を示す。図2上が理想的な波形であるのに対し、図2下は実際の出力波形である。セグメントDACの出力は、図2上に示すように過渡的な応答を伴わず瞬間に値が変化するのが理想である。しかし、実際の回路では、そのような特性の実現は困難であり、DACの出力は、図2下に示すような過渡的な応答を伴って出力値が変化する。このような実際の回路の場合、“−1”から“+1”へ変化する時の立ち上がり過渡応答と、“+1”から“−1”へと変化するときの立ち下がり過渡応答が完全に一致していれば、DACの性能には影響がない。しかし、実際の回路では、各セグメントの回路構成、および使用される回路素子のミスマッチの影響により、立ち上がり過渡応答特性と立ち下がり過渡応答特性では差が生じ、この差がDACの歪性能を悪化させる。したがって、この構成を用いる場合、各セグメントの過渡応答の差を発生させるミスマッチを低減するような回路設計が求められる。
このようなミスマッチ低減のための1つの回路設計法としては、従来、上記各セグメントに含まれるトランジスタ、抵抗器等の回路素子の面積を大きくして各回路素子の寸法誤差を低減する、という手法がある。しかし、この手法では、各セグメントの実現のために非常に大きな回路面積を必要とすることになり、また、DACのためのICチップ面積の増大を招く。
また、ミスマッチ低減のための別の回路技術としては、補正電流源を使用する手法がある(例えば、特許文献1参照)。この手法では、電流加算型D/A変換器において、変換器出力電圧の立ち上がりと立ち下がりの速度の違いによる2次歪みを減少させるため、補正電流源が設けられている。この補正電流源は、遅い方の立ち上がり速度を早くするため、一時的に補正電流を供給するように構成されている。また、補正電流源からの補正電流の供給を制御するため、デジタル入力値の変化点検出回路等がさらに設けられている。したがって、この手法では、高精度な出力を発生するためには、補正電流源および変化点検出回路等の追加の回路は、精度を高くするために精巧な回路とする必要があるため、回路構成が複雑となり、回路面積が増大する。
上述した過渡応答誤差の問題は、DAC以外のその他の任意の電気回路、回路デバイスにおいても同様に生ずるものである。
特開2000−332610号公報
したがって、本発明の目的は、過渡応答誤差を低減するのに適した、過渡応答特性を形成する方法および装置を提供することである。
本発明の別の目的は、過渡応答誤差を低減するのに適した、過渡応答を発生する方法および装置を提供することである。
本発明の別の目的は、過渡応答誤差を低減する方法および回路デバイスを提供することである。
本発明の別の目的は、マッチング(整合)した過渡応答特性をもつ回路デバイスを提供することである。
本発明の別の目的は、上記方法または回路デバイスを用いたD/A変換器を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明による、過渡応答特性を形成する方法は、回路の第1極性方向の過渡応答特性と、前記回路の前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答特性を組み合わせて、合成過渡応答特性を形成する。
本発明によれば、過渡応答特性形成方法は、前記回路の第1極性方向の過渡応答と、前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答とを発生するステップと、前記第1極性方向の過渡応答と前記第2極性方向の過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生するステップと、を備えるようにできる。さらに、前記の過渡応答を発生するステップは、前記回路として使用する第1の回路に、前記第1極性方向の過渡応答を発生させるステップと、前記回路として使用する、前記第1回路と実質上等しい第2の回路に、前記第2極性方向の過渡応答を発生させるステップと、を含むようにできる。さらに、前記第1回路の過渡応答特性は、前記第2回路の過渡応答特性とは、前記第1極性方向過渡応答と前記第2極性過渡応答との誤差に関して実質上同じ傾向を有するようにできる。また、前記合成過渡応答特性は、第1極性方向と第2極性方向とで実質上等しい過渡応答特性を有し、これにより、前記回路の第1極性方向過渡応答と第2極性方向過渡応答との間の前記誤差を低減するようにできる。また、前記第1回路と前記第2回路は、互いに別個の回路のものとすることができる。さらにまた、前記第1極性方向過渡応答は、立ち上がり過渡応答および立ち下がり過渡応答のうちの一方であり、前記第2極性方向過渡応答は、その他方であるようにできる。
また、本発明による、回路の過渡応答を発生する方法は、前記回路の第1極性方向の過渡応答と、前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答とを発生するステップと、前記第1極性方向の過渡応答と前記第2極性方向の過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生するステップと、を備える。
さらにまた、本発明による、回路デバイスの応答における誤差を低減する低減方法は、回路デバイスの応答における第1極性方向の過渡応答特性と前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答特性の各々を、前記回路デバイス内の所定の回路要素の第1極性方向の過渡応答特性と第2極性方向の過渡応答特性の組み合わせで形成する。
本発明による、過渡応答発生回路は、第1極性方向の過渡応答を発生する第1の回路と、前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答を発生する第2の回路と、前記第1極性方向過渡応答と前記第2極性方向過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生する過渡応答合成回路と、を備える。
本発明によれば、前記の過渡応答発生回路において、前記第1回路と前記第2回路は、互いに実質上等しいものとすることができる。さらに、前記第1回路と前記第2回路の各々は、互いに実質上等しい多数の回路のうちの任意のものとすることができる。また、前記第1回路の過渡応答特性は、前記第2回路の過渡応答特性とは、前記第1極性方向過渡応答と前記第2極性過渡応答との誤差に関して実質上同じ傾向を有するものとすることができる。この場合、前記合成過渡応答特性は、第1極性方向と第2極性方向とで実質上等しい過渡応答特性を有し、これにより、前記回路の第1極性方向過渡応答と第2極性方向過渡応答との間の前記誤差を低減するようにできる。
また、本発明によれば、前記第1回路は、第1の入力に応答して第1の出力を発生し、該第1出力が、前記第1極性方向過渡応答を有し、前記第2回路は、前記第1入力の反転である第2の入力に応答して第2の出力を発生し、該第2出力が、前記第2極性方向過渡応答を有するようにできる。この場合、前記の過渡応答発生回路は、さらに、前記第1入力を反転させて前記第2入力を発生する反転回路を有し、これにより、前記第1入力を前記第1回路に印加するのと同時に、前記第2入力を前記第2回路に印加するようにすることができる。
また、本発明によれば、前記第1極性方向過渡応答は、立ち上がり過渡応答および立ち下がり過渡応答のうちの一方であり、前記第2極性方向過渡応答は、その他方とすることができる。また、前記第1回路と前記第2回路は、互いに別個の回路とすることができる。また、前記過渡応答合成回路は、前記第1出力と前記第2出力との差分を発生する減算回路とすることができる。
本発明により提供する差動回路は、第1の入力を受けて第1の出力を発生する第1の回路と、前記第1入力の反転である第2の入力を受けて第2の出力を発生する第2の回路であって、前記第1回路と実質上等しい回路である、前記の第2の回路と、前記第1出力と前記第2出力との差分を発生する減算回路と、を備える。本発明によれば、前記第1回路と前記第2回路は、互いに別個の回路のものとすることができる。また、前記第1入力は、第1の対の差動入力から成り、前記第2入力は、第2の対の差動入力から成り、前記第1出力は、第1の対の差動出力から成り、前記第2出力は、第2の対の差動出力から成り、前記第2対の差動入力は、前記第1対の差動入力を逆にしたものであり、前記減算回路は、前記第1の対の差動出力と、前記第2の対の差動出力とを、逆極性で結合する接続から成るようにすることができる。
本発明により提供される回路デバイスは、イ)第1の入力に応答して第1の出力を発生する第1の回路であって、前記第1出力が、所定の第1極性方向過渡応答特性と第2極性方向過渡応答特性とを有する、前記の第1の回路と、ロ)前記第1回路の前記第1出力における過渡応答誤差を低減して、誤差低減済み出力を発生する誤差低減回路と、を備える。
本発明によれば、前記誤差低減済み出力が有する第1極性方向過渡応答特性と第2極性方向過渡応答特性とは、互いに実質上等しいものとすることができる。さらに、前記誤差低減済み出力の前記第1極性方向過渡応答特性と前記第2極性方向過渡応答特性の各々は、前記第1回路の前記第1極性方向過渡応答特性と前記第2極性方向過渡応答特性の組み合わせから成るようにできる。また、前記誤差低減回路は、前記第1入力と前記第1回路の前記第1出力とを受けるように接続することができる。この場合、前記誤差低減回路は、イ)第2の入力を受けて第2の出力を発生する第2の回路であって、前記第1回路と実質上等しい回路である、前記の第2の回路と、ロ)前記第1と第2の回路に接続しており、過渡応答特性を整合させた前記誤差低減済み出力を発生する整合回路であって、前記誤差低減済み出力が、互いに整合した第1極性方向過渡応答特性と第2極性方向過渡応答特性を有する、前記の整合回路と、を備えるようにできる。さらに、前記整合回路は、イ)前記第1入力を反転させて前記第2入力を発生する反転回路であって、前記第1入力を前記第1回路に印加して前記第1出力を発生させ、前記第2入力を前記第2回路に印加して前記第2出力を発生させ、これによって前記第1および第2の回路のうちの一方の前記第1極性方向過渡応答および第2極性方向過渡応答のうちの一方が、前記第1および第2回路のうちの他方の前記第1極性方向過渡応答および第2極性方向過渡応答のうちの他方と同時に発生させるようにする、前記の反転回路と、ロ)前記第1出力と前記第2出力とを組み合わせて前記誤差低減済み出力を発生する合成回路と、
を備えるようにできる。
本発明によれば、前記回路デバイスは、D/A変換器内の複数の重み発生要素のうちの任意の2つの重み発生要素を構成し、前記第1回路と前記第2回路の各々は、各前記重み発生要素のための重み発生回路を構成するようにできる。さらに、前記任意の2つの重み発生要素は、前記複数の重み発生要素から所定の方法で選択することができる。
また、本発明によれば、前記回路デバイスは、D/A変換器内の複数の重み発生要素のうちの1つを構成し、前記第1回路と前記第2回路は、各前記重み発生要素のための重み発生回路を構成することができる。この場合、前記重み発生回路は、電流源または電圧源を備えることができる。また、前記複数の重み発生要素は、複数の異なった大きさの重みを発する重み発生要素のうちの、同じ大きさの重みを発生する1群の複数の重み発生要素とすることができる。
また、本発明によれば、前記回路デバイスは、差動形の回路構成、またはシングルエンデッド形の回路構成を有するようにすることができる。
本発明により提供されるD/A変換器は、イ)デジタル信号をアナログ信号に変換するための複数の重み発生要素と、ロ)前記複数の重み発生要素にそれぞれ印加する複数の2進信号を、前記デジタル信号から発生するデジタル処理回路と、を備え、前記複数の重み発生要素の任意の2つが、上記の回路デバイスで構成される。
また、本発明により提供されるD/A変換器は、イ)デジタル信号をアナログ信号に変換するための複数の重み発生要素と、ロ)前記複数の重み発生要素にそれぞれ印加する複数の2進信号を、前記デジタル信号から発生するデジタル処理回路と、を備え、前記複数の重み発生要素の各々が、上記の回路デバイスで構成される。
本発明によれば、上記のD/A変換器において、前記重み発生要素は、電流源で構成されたものとすることができる。また、前記重み発生要素は、電圧源で構成されたものとできる。また、前記D/A変換器は、1つの大きさの重みを使用し、前記D/A変換器の前記複数の重み発生要素の各々は、前記1つの大きさの重みを発生するようにできる。この場合、前記デジタル処理回路は、前記複数の重み発生要素へ印加する2進信号を、前記複数の2進信号から所定の方法で選択するローテーション回路、を含むようにできる。
また、本発明によれば、上記のD/A変換器において、前記D/A変換器は、複数の異なった大きさの重みを使用し、前記D/A変換器の前記複数の重み発生要素は、各1つの重みに対し複数の重み発生要素を含むようにできる。この場合、前記デジタル処理回路は、前記複数の重み発生要素へ印加する2進信号を、前記複数の2進信号から所定の方法で選択するローテーション回路、を含むようにできる。さらに、前記ローテーション回路は、異なった複数の重みに対し設けた複数の重み発生要素へ印加する2進信号を、前記複数の2進信号から所定の方法で選択するローテーション回路、を含むようにできる。
本発明によれば、過渡応答誤差が低減した過渡応答特性を形成することができる。また、過渡応答誤差に起因するオフセットを低減することも可能である。さらに、本発明によれば、D/A変換器の歪性能を改善することができ、この場合、多数のセグメントを含むD/A変換器の場合には、セグメント数を増加させることなく、過渡応答誤差の低減、したがって歪み性能を向上させることができる。このため、歪み性能改善のための従来の構成で必要とされる面積よりも小さな回路面積で、所望の歪性能を実現することができる。さらにまた、立ち上がり過渡応答と立ち下がり過渡応答との整合により、過渡応答誤差の低減を、従来と比べ簡単な手法で実現することができる。すなわち、従来のような誤差低減用の複雑な付加回路を追加するのではなく、同じ回路を少なくとも2個用いることを含む極めて簡単な方法で、過渡応答誤差低減を実現することができる。さらにまた、多数の同一の回路要素が設けられている回路デバイスにおいては、回路要素への信号の論理の反転、および回路要素からの差動出力の反転のみで実現できるため、既存の回路にも容易に適用可能である。
以下、本発明の種々の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図3は、本発明による過渡応答発生回路Aを示すブロック図である。この過渡応答発生回路Aは、入力IN1を受ける入力端子1と、入力IN2を受ける入力端子2と、第1極性方向の過渡応答を発生する第1極性方向過渡応答発生回路3と、第2極性方向の過渡応答を発生する第2極性方向過渡応答発生回路4と、過渡応答を合成する過渡応答合成回路6と、この合成回路6が発生回路3からの出力OUT1と発生回路4からの出力OUT2とを合成して合成過渡応答出力OUTCを出力する出力端子7とを備えている。
図4も参照して詳細に説明すると、発生回路3は、入力IN1(図4(a))を受けて第1極性方向における過渡応答出力OUT1(図4(c))を発生する一方、発生回路4は、入力IN1の反転である入力IN2(図4(b))を受けて第2極性方向における過渡応答出力OUT2(図4(d))を発生する。図4の図示例では、入力IN1および入力IN2の双方とも、急峻にすなわち瞬時に立ち上がりかつ立ち下がるものとして示している。ここで、第1極性方向と第2極性方向の各々は、一定の極性方向を指すのではない。すなわち、第1極性方向は、負から正への立ち上がり方向または正から負への立ち下がり方向を指し、そして第2極性方向は、第1極性方向が立ち上がり方向のときには逆の立ち下がり方向、そして立ち下がり方向のときには逆の立ち上がり方向を指す。したがって、発生回路3と発生回路4の各々は、立ち上がり過渡応答出力だけでなく、立ち下がり過渡応答出力も発生する。このような過渡応答出力OUT1およびOUT2を受ける合成回路6は、これら出力を合成することによって合成過渡応答出力OUTC(図4(g))を発生する。詳細には、合成回路6は、1例として過過渡応答出力OUT1とOUT2の差を発生するものであって、(OUT2−OUT1)の減算結果を合成出力OUTC(図4(g))として出力する。尚、図4においては、減算を加算として分かりやすく示すため、OUT1の反転であるOUT1*(図4(e))とOUT2(図4(f))を、合成出力OUTCの上と下に示している。
ここで、発生回路3と発生回路4とは、互いに実質上同じあるいは類似の過渡応答特性、すなわち、急峻な立ち下がり応答特性とそれより緩やかな立ち上がり応答特性を有していると仮定する。この場合、発生回路3は、図4(c)に示すように、入力IN1に応答して、t1時に急峻な立ち下がり応答Rf1を有し、そしてt2時に緩やかな立ち上がり応答Rr1を有する過渡応答出力OUT1を発生する。一方、発生回路4は、図4(d)に示すように、入力IN1の反転の入力IN2に応答して、t1時に緩やかな立ち上がり応答Rr2を有し、そしてt2時に急峻な立ち下がり応答Rf2を有する過渡応答出力OUT2(図4(d))を発生する。すなわち、t1時には、立ち下がり応答が発生回路3でそして逆の立ち上がり応答が発生回路4で、そしてまたt2時には、立ち上がり応答が発生回路3でそして逆の立ち下がり応答が発生回路4で、というように、互いに反対極性方向の過渡応答が同時に発生している。
これら出力OUT1およびOUT2を受ける合成回路6は、図4(g)に示すように、t1時には合成の立ち上がり応答Rrcをそしてt2時に合成の立ち下がり応答Rfcを示す合成過渡応答出力OUTCを発生する。詳細には、合成立ち上がり応答Rrcは、OUT1の立ち下がり応答Rf1とOUT2の立ち上がり応答Rr2の組み合わせとなり、一方で、合成立ち下がり応答Rfcは、OUT2の立ち下がり応答Rf2とOUT1の立ち上がり応答Rr1の組み合わせとなっている。図示したように、発生回路3と発生回路4が、回路として実質上等しいもの、言い換えれば、少なくとも過渡応答特性、すなわち立ち上がり過渡応答Rr1とRr2が実質上等しく、かつ立ち下がり過渡応答Rf1とRf2が実質上等しい場合、このときには、合成出力OUTCの立ち上がり過渡応答と立ち下がり過渡応答の特性は、実質上等しくなる。この結果、合成出力OUTCの過渡応答誤差、すなわち立ち上がり過渡応答と立ち下がり過渡応答の誤差が実質上ゼロになる。尚、合成出力OUTCにおける過渡応答誤差は、発生回路3と発生回路4が互いに類似の過渡応答特性を有すれば有するほど低下することになり、そして図4に示すように、実質上同一の過渡応答特性を有する場合には、上記のように誤差がゼロとなる。
尚、図4の図示例では、立ち上がりが立ち下がりよりも緩やかな例で示したが、その逆の関係となっても良く、この場合も、上記と同様に過渡応答誤差の低減が実現できる。ここで、合成過渡応答における立ち上がり過渡応答と立ち下がり過渡応答との間のマッチングの度合いすなわち整合度は、2つの過渡応答発生回路3および4の過渡応答特性の整合度に依存し、各発生回路3および4の過渡応答特性の整合度が高まるにつれ、合成過渡応答の整合度も高まる。したがって、合成過渡応答の整合度を高くするには、発生回路3と発生回路4を実質上同じ回路とするのが好ましい。
次に、図5を参照して、図3の過渡応答特性形成回路の1実施形態の回路デバイスBについて説明する。尚、図3の要素と対応する要素には、同じ参照番号の後に記号“B”を付してある。図示のように、回路デバイスBは、この回路デバイス内に含まれる回路要素の過渡応答誤差を低減する機能を有するものである。詳細には、回路デバイスBは、入力IN1を受ける入力端子1Bと、この端子1Bに接続した入力をもちそして主回路として作用する第1回路3Bと、この主回路の過渡応答誤差を低減するための過渡応答誤差低減回路5と、この誤差低減回路5が誤差低減済みの出力OUTCBを発生する出力端子7Bとを備えている。尚、第1回路3Bは、この回路デバイスBが過渡応答誤差低減の対象としている回路要素である。誤差低減回路5は、入力端子1Bと第1回路3Bの出力に接続しており、そして回路デバイスBの立ち上がり過渡応答と立ち下がり過渡応答を整合させるための整合回路6Bと、この整合に使用する第2回路4Bとを備えている。第2回路4Bは、主回路である第1回路3Bに対して副回路として作用する。また、整合回路6Bは、入力端子1Bに入力が接続したインバータ60Bと、第1回路3Bからの出力と第2回路4Bからの出力を受ける入力を有した合成回路62Bとを備えている。第2回路4Bは、インバータ60Bからの入力IN1の反転である入力IN2を入力で受けて対応する出力OUT2Bを発生する。同様に、第1回路3Bは、入力IN1を受けて対応する出力OUT1Bを発生する。尚、この第2回路4Bとして、第1回路3Bと実質上等しいあるいは類似の過渡応答特性をもつ回路を使用する。また、合成回路62Bは、単なる減算で実現することができる。
以上の構成の回路デバイスBの動作について説明すると、第1回路3Bと第2回路4Bとは、実質上等しいまたは類似の過渡応答特性を有しており、またこれら回路への入力は互いに反転関係にあるため、図3の回路と同様に、第1回路3Bが立ち上がり応答をしているときには、第2回路4Bは逆の立ち下がり応答をしていることになり、逆も同様である。これにより、合成回路62Bが受ける第1回路3Bの出力OUT1Bと第2回路4Bの出力OUT2Bは、図4の(c)と(d)に示したのと同じような波形となる。この結果、合成回路62Bは、図3の回路と同様に減算という合成を行うと、図4(g)に示したのと同様の波形、すなわち、合成の立ち上がり過渡応答と合成の立ち下がり過渡応答が実質上同一の応答特性で変化する波形となる。これにより、回路デバイスBでは、主回路である第1回路3Bの立ち上がりと立ち下がりの過渡応答における誤差の低減を、合成回路出力の立ち上がりと立ち下がりの過渡応答を互いに整合させることによって実現することができる。
次に、図6を参照して、図3および図5で説明した本発明を適用した、1実施形態のセグメントD/A変換器Cについて説明する。尚、図3および図5における要素と対応する要素には、同じ参照番号に記号“C”を付してある。このセグメントD/A変換器Cは、重み発生要素である各セグメントが互いに均等の重みを発生するものである。図示のように、セグメントD/A変換器Cは、図1に示した従来のものとほぼ同様であるが、異なっているのは、1つ置きのセグメントに対しインバータを設けている点、並びにインバータを設けたセグメントの差動出力を反転接続で出力している点である。詳細には、セグメントD/A変換器Cは、図1の従来回路と同様に、デジタル部1Cと、多数のセグメント3C−1〜3および4C−1〜4他と、1対の差動出力ライン(正出力ライン7C−1および負出力ライン7C−2)と、セグメントの数に対応した数のD型フリップフロップ(DFF)とを備えている。これら従来と同様の回路要素は、従来のものと同じ機能を有するものである。すなわち、デジタル部1Cは、多数の出力の各々に、対応するセグメントで重みに変換すべき1ビットの信号を発生する。この1ビットの信号を受けるDFFは、その1ビットと反転した1ビットをQおよびQ*出力に発生する。これら出力を受ける1対の差動入力(+)および(−)をもつ各セグメントは、1つの電流源と差動スイッチとの組み合わせや1対の電圧源といった既知の回路で構成することができ、そして差動入力に受けた信号に対応する重み出力(セグメント間で均等)を、差動出力(+)および(−)間に発生する。
上記のように、セグメントD/A変換器Cが従来と異なっているのは、インバータ60C−1〜4等のそれぞれを、互いに隣接する2つのセグメント(4C−1と3C−1、4C−2と3C−2、4C−3と3C−3他)のうちの一方のセグメント(4C−1〜4等)に設けている点である。また、もう1つの異なっている点は、2つの隣接セグメントの出力を減算回路62C−1〜3等を介して差動出力ラインに接続している点である。すなわち、セグメント4C−1とセグメント3C−1の隣接対で説明すると、減算回路62C−1により、セグメント3C−1の正出力は正出力ライン7C−1に負出力は負出力ライン7C−2に接続するという同一極性どうしの接続すなわち通常接続をしているのに対し、セグメント4C−1の正出力は負出力ライン7C−2に負出力は正出力ライン7C−1に接続するという逆極性どうしの接続すなわち反転接続620C−1をしている。この通常接続と反転接続620C−1の組み合わせにより、減算回路62C−1を実現している。尚、インバータを反転接続と組み合わせているため、D/A変換器のアナログ出力の大きさは、従来型と変わることはない。変わる点は、隣接するセグメントの一方で立ち上がり応答が発生している間他方では逆の立ち下がり応答が発生していることである。
次に、図7を参照して、図6のセグメントD/A変換器Cの動作について、図1に示した従来型セグメントDACと比較して説明する。尚、図7では、隣接するセグメント対の動作に関するものである。従来型セグメントDACに(a)の信号を入力すると、各DFFには入力信号と同一波形の信号が供給され、そして各セグメントからは、(d)および(e)に示すように互いに同一の過渡特性(緩やかな立ち上がりと急峻な立ち下がりという過渡特性)の出力が発生される。この過渡特性は、加算後の波形(f)でも全く変化せず、したがって立ち上がりと立ち下がりの速度の違いにより大きな歪が生ずる。これに対して、図4に示したのと同じように、図6の本発明の構成では、入力波形(g)に対し、片方の信号はDFFの直前で反転されるため、(h)と(I)で示すような信号となる。DFFとセグメントの過渡特性が従来型で示したものと全く同じ特性を持つとすると、各セグメントの出力は(j)および(k)で示すような波形となり、一方の出力で立ち下がり応答が発生している間に他方では立ち上がり応答が発生している。この(j)と(k)を反転して加算、つまり減算すると、(l)で示すような波形となり、“−2”から“+2”への過渡応答と“+2”から“−2”への過渡応答が全く等しくなる。
したがって、図6の本発明の構成では、隣接するセグメントの特性が同じあるいは類似であれば、これらセグメントの特性にかかわらず歪を発生しないかあるいはほとんど発生しない。尚、各セグメントの同一性または類似性に関しては、同一ICチップ内で多数のセグメントを実装した場合、これらセグメントは、過渡応答特性に関して互いに似たような傾向を有し、さらに隣接している回路では特にその傾向が強くなる、ということが経験的に分かっている。したがって、図6に示したような互いに実質上同一または類似の過渡応答特性をもつセグメントを実現することは、集積回路上においても可能である。以上のように、図6の回路構成によれば、多数の実質上同一の回路が設けられている回路デバイスにおいては、本発明を実現するためには、設けられている同一回路の数の半分の数のインバータと反転接続のみである。このインバータは、回路デバイス内の既存の回路で代用することができる場合には、省略することができる。また、反転接続は、差動出力構成の場合には、接続を逆にするだけであり、回路要素の追加はない。このような場合、図6の本発明は、全く追加回路を必要とせず、したがって回路規模および回路面積の増加を全く伴わずに実現することができる。尚、図6の図示例では、1つ置きのセグメントにインバータおよび反転接続を適用したが、1つ置きに適用する必要はなく、半数のセグメントに設けられる限り、任意のセグメントに適用することもできる(例えば、2つづつペアにして適用したり、もしくは全体として半分に分けて適用したりすることができる)。
次に、図8を参照して、図6のセグメントD/A変換器をより具体化した1実施形態の電流セグメントD/A変換器Dについて説明する。尚、図8では、図6の変換器と対応する要素には、同じ参照番号に記号“D”を付してある。詳細には、異なっている点は、図8では、セグメントとして、電流セグメント3D−1〜3および4D−1〜3他を使用している点のみである。その他のデジタル部1D、D型フリップフロップDFF、インバータ60D−1〜3等、反転接続620D−1〜3を含む減算回路62D−1〜3等、差動出力ライン7D−1および7D−2は、図6と同様である。すなわち、各セグメントは、図示しないが、1つの電流源と、差動スイッチの既知の回路構成のもので実現している。このように、高精度な電流セグメントは、通常、差動スイッチを用いて構成されるため、1対の差動出力を図8のように反転して接続することにより本発明で提案する構成とすることができる。このように、各セグメントが重み出力として電流を発生するタイプのものにおいても、同様に本発明の作用効果を達成することができる。
次に、図9を参照して、図6のセグメントD/A変換器をより具体化した1実施形態のインバータD/A変換器Eについて説明する。図9においては、図6の要素と対応する要素には、同様に、同じ参照番号に記号“E”を付している。図8の電流セグメントD/A変換器Dと異なっているのは、図9のD/A変換器Eでは、各セグメント3E−1〜3および4E−1〜3他が、重み出力を電圧の形式で発生するインバータ・タイプのセグメントで構成されている点である。このため、各セグメントは、図示のように、電圧源として機能するインバータ40または42と抵抗器44または46の直列接続したもの1対で構成されている。デジタル部1E、DFF、インバータ60E−1〜3等、反転接続620E−1〜3を含む減算回路62E−1〜3等、差動出力ライン7E−1および7E−2は、図8と同様である。このように、インバータD/A変換器においても、高精度なD/A変換器の場合は、正論理と負論理の2つのインバータがペアとされて擬似的な差動構成として用いられるため、差動出力の反転接続が適用でき、これにより本発明を構成することができる。したがって、この電圧タイプのDACでも、本発明の作用効果を同様に実現することができる。
次に、図10を参照して、図6のセグメントD/A変換器にエレメント・ローテーションを追加した1実施形態のセグメントD/A変換器Fについて説明する。尚、図10において、図6の要素と対応する要素には、同じ参照番号に記号“F”を付してある。図6のものと異なっているのは、図10の構成では、エレメント・ローテーション回路12Fを追加した点である。その他のデジタル部10F、D型フリップフロップDFF、セグメント3F−1〜3および4F−1〜3他、反転接続620F−1〜3を含む減算回路62F−1〜3等、差動出力ライン7F−1および7F−2は、図6と同様である。詳細には、エレメント・ローテーションは、ダイナミック・エレメント・マッチングとも呼ばれ、DACに用いられる各セグメント間におけるミスマッチによる問題を低減する公知の技術である。尚、このダイナミック・エレメント・マッチングは、以下の文献に詳細に説明されている。
1: Rudy J. Van de Plassche, "Dynamic element matching for high-accuracy monolithic D/A converters," IEEE J. Solid-State Circuits, vol. SC-11, pp. 795-800, Dec. 1976.
2: L. Richard Carley, "A noise-shaping coder topology for 15+ bi converters," IEEE J. Solid-State Circuits, vol. SC-24, pp. 267-273, 1989.
3: Bosco H. Leung, "Architectures for multi-bit oversampled A/D converter employing dynamic element matching techniques," IEEE ISCAS 1991, pp. 1657-1660.

このエレメント・ローテーションによるミスマッチ低減効果は、各セグメントの使用頻度を平均化することでもたらされる。このため、エレメント・ローテーション回路12Fは、デジタル部10Fから受ける信号に応答して、重み発生のために使用するセグメントを選択してこれら選択セグメントに信号を供給するよう動作する。このようなエレメント・ローテーションを備えたDACに本発明を適用することで、通常のセグメント(例えば3F−1〜3)と反転されたセグメント(4F−1〜3)の使用頻度も平均化されるため、本発明の歪低減効果もより一層大きくなる。
次に、図11を参照して、本発明を非均等重み発生要素を使用するDACに適用して構成した、1実施形態の2進重み付け型D/A変換器(Binary weighted DAC)Gについて説明する。尚、図11では、図6の要素と対応する要素には、同じ参照番号に“G”を付している。図6と異なっているのは、図11のデジタル部1Gの発生する信号が、均等重みのコードではなく2進重み付けコードである点である。また、本発明の2進重み付け型D/A変換器Gが、従来の同じタイプのD/A変換器と異なっている点は、1倍の重みの発生要素、2倍の重みの発生要素、および4倍の重みの発生要素として、1倍(1I)、2倍(2I)および4倍(4I)の電流値をもつ差動出力電流源(電流セグメント)をそれぞれ2つずつ(すなわち、セグメント4G−1と3G−1、4G−2と3G−2等)設けている点である。その他のD型フリップフロップDFF、インバータ60G−1〜3等、反転接続620G−1〜3を含む減算回路62G−1〜3等、差動出力ライン7G−1および7G−2は、図6等と同様である。このように、各重みに対して1対のセグメントを設けることにより、上述した本発明の過渡応答特性誤差低減を実現することができる。
さらに、図12を参照して、均等重み発生要素と非均等重み発生要素の両方を使用するD/A変換器に本発明を適用して構成した、1実施形態の部分セグメント型D/A変換器(Partially Segmented DAC)Hについて説明する。同様に、図12において、図6の要素と対応する要素には、同じ参照番号に“H”を付している。この部分セグメント型D/A変換器Hは、図8の電流セグメントD/A変換器Dと図11の2進重み付け型D/A変換器Gの両方を組み合わせたものに等しい。すなわち、2進コード(Binary Code)動作を行う部分は、図11の場合と同様に各重みに対し2つずつの電流源(電流セグメント4H−10と3H−10、4H−11と3H−11、4H−12と3H−12等)を設ける必要がある一方で、サーモメータ・コード(Thermometer Code)により動作する部分は、図8の場合と同様の均等重みのセグメント(電流セグメント4H−20〜21、3H−20〜21等)を設けることで構成することができる。その他のD型フリップフロップDFF、インバータ60H−10〜12、60H−20〜21等、反転接続620H−10〜12、620H−20〜21を含む減算回路62H−10〜12、62H−20〜21等、差動出力ライン7H−1および7H−2は、図8または図11と同様である。したがって、このような部分セグメント・タイプのDACにも、本発明を適用して過渡応答誤差低減の効果を得ることができることが分かる。
以上、本発明をDACに適用した実施形態について説明したが、以下では、本発明を他の回路デバイスに適用した実施形態について説明することにする。
図13は、図5の回路デバイスをより具体化した1実施形態のオペアンプ回路Jを示している。尚、図13においては、図5の要素と対応する要素には、同じ参照番号に記号“J”を付してある。図示のオペアンプ回路Jは、図5の第1回路3Bおよび第2回路4Bに対応するものとして、1対のオペアンプ3Jおよび4Jを備えており、各オペアンプは、差動入力でかつ差動出力を有している。詳細には、入力端子1J−1および1J−2で受ける1対の差動入力電圧Vin+とVin−は、オペアンプ3Jの非反転入力(+)および反転入力(−)で受け、そしてこれに応答する差動出力が、オペアンプ3Jの反転出力(−)と非反転出力(+)間に発生する。また、同じ差動入力電圧Vin+およびVin−は、反転接続60Jを介して、オペアンプ4Jが反転入力(−)および非反転入力(+)で受け、そしてこれに応答して出力を反転出力(−)と非反転出力(+)間に発生する。オペアンプ4Jのこの反転出力(−)と非反転出力(+)は、反転接続62Jにより、オペアンプ3Jの差動出力に対し逆極性で接続する。すなわち、オペアンプ4Jの反転出力(−)はオペアンプ3Jの非反転出力(+)に接続され、そしてオペアンプ4Jの非反転出力(+)はオペアンプ3Jの反転出力(−)に接続される。これにより、2つの差動出力間の差が、出力端子7J−1および7J−2において出力電圧Vout−およびVout+として発生される。尚、反転接続60J、副回路のオペアンプ4Jおよび反転接続62Jが、過渡応答誤差低減回路5Jを構成している。
図13のこのオペアンプ回路Jにおいては、主回路であるオペアンプ3Jの過渡応答誤差は、過渡応答誤差低減回路4Jが低減させるように動作し、これによってオペアンプの特にスルーレート特性を改善することができる。このように、回路デバイス内のある1つの回路要素の過渡応答誤差は、その回路要素と実質上同じあるいは類似のもう1つの回路要素を別個の回路として設けることによって低減させることができる。しかも、差動入力でかつ差動出力の差動構成の回路要素の場合、追加の回路要素を設ける以外は、反転接続60Jと反転接続62Jという簡単な回路変更を行うだけで良い。このため、従来と比べ極めて簡単な方法で、過渡応答における誤差の低減を図ることができるようになる。
図14は、図5の回路デバイスをより具体化した別の実施形態のOTA(Operational Transconductance Amplifier)回路Kを示している。このOTA回路Kは、図1発生回路3のオペアンプ回路Jと同様のものであり、異なっている点は、オペアンプの代わりにOTA3Kおよび4Kを使用していることだけであり、その他の構成(入力端子1K−1および1K−2、反転接続60K、反転接続62K、出力端子7K−1および7K−2)は全く同じである。このOTA回路Kも、オペアンプ回路Jと同様に、OTAの過渡応答誤差の低減によりスルーレート特性を改善することができる。
次に、図15を参照して、図5の回路デバイスをより具体化した1実施形態であるチャージポンプ回路Lについて説明する。このチャージポンプ回路Lは、ディジタル回路から出力されるUPもしくはDOWN信号をもとにアナログの信号を作り出すための回路であって、1対の同一であるが別個のチャージポンプ3Lおよび4Lを備えており、これらは、電源電圧VDDとグランドGNDとの間に接続されている。また、チャージポンプ回路Lは、図13および図14の実施形態とは異なり、2対の差動入力、すなわち、第1の対の差動入力UPおよびUP*と、第2の対の差動入力DOWNおよびDOWN*を有しており、そしてこれら2対の差動入力を各チャージポンプが受けるように接続している。詳細には、チャージポンプ3Lは、2つの電流源C1aおよびC2aと4つのトランジスタT1a、T2a、T3aおよびT4aで構成されている。同様にチャージポンプ4Lも2つの電流源C1bおよびC2bと4つのトランジスタT1b、T2b、T3bおよびT4bを備えている。
より詳細には、電流源C1a、トランジスタT1aおよびT2aで構成されるブロック3L−1に対する入力UPおよびUP*は、反転接続60L−1を介して電流源C1b、トランジスタT1bおよびT2bで構成されるブロック4L−1にも接続されている。同様に電流源C2a、トランジスタT3aおよびT4aで構成されるブロック3L−2に対しての入力DOWNおよびDOWN*は、反転接続60L−2を介することで電流源C2b、トランジスタT3bおよびT4bで構成されるブロック4L−2に反転接続されている。これにより図5のインバータ60Bあるいは図13の反転接続60Jが実現されている。また回路ブロック3L−1および3L−2ではT2aおよびT4aが出力7Lに接続されているのに対し、回路ブロック4L−1および4L−2は反転接続62Lを介することで、T1bおよびT3bが出力7Lに接続され、これにより図13の反転接続62Jを実現している。
チャージポンプ回路Lの動作について説明すると、入力UPがハイでDOWNがローのとき、電流源C1aからの電流がT2aを通して出力端子OUT1へと流れ込むと同時に、電流源C1bからの電流がT1bを通して出力端子OUT2へ流れ込み、これら電流が出力端子OUTPUTに流れる。ここで、各チャージポンプ回路において、右側(T2a、T4aおよびT2b,T4b)を差動のプラス出力と考え、逆側(T1a,T3aおよびT1b、T3b)をマイナス出力として考えると、回路ブロック3L−1の立ち上がり電流と4L−1の立下り電流が出力に流れ込むことになり、これにより、立ち上がり応答と立ち下がり応答が同時に発生していることになる。一方、入力UPがローでDOWNがハイのとき、電流源C2aが電流をT4aを通して出力端子OUT1から引き込むと同時に、電流源C2bが電流をT3bを通して出力端子OUT2から引き込むため、それら電流の両方が出力端子OUTPUTから引き込まれる。この場合も、上記と同様に、立ち上がり応答と立ち下がり応答が同時に発生している。このように、本発明を適用したこのチャージポンプ回路Lは、過渡応答誤差が低減することによって精度の高い回路とすることができる。
尚、図15に示したチャージポンプ3Lおよび4Lの各々においては、説明の都合上、図13の回路との関係を分かりやすくするため、右側(T2a,T4a,T2b,T4b)を差動のプラス側、左側(T1a,T3a,T1b,T3b)をマイナス側と定めて説明したが、逆に左側を差動のプラス側、右側をマイナス側と定めても良い。差動回路では、プラス側とマイナス側の回路は交換可能だからである。尚、図15の回路図における、チャージポンプ3Lおよび4Lの各々の右側および左側という配置関係は、実際の回路配置、例えばIC上に実装する回路の配置においても同じとすることが、3Lと4L間の回路マッチング度を高める上で好ましい。しかし、このように回路図と実際の回路配置との間で同じ配置関係にすることは、必ずしも必要でないため、3Lと4Lで左右の配置関係を逆転させても良く、この場合でも、ある程度の回路マッチングを実現することができる。したがって、右側あるいは左側のどちらの回路部分をプラス側あるいはマイナス側と定めようとも、プラス側およびマイナス側の関係が一旦定められれば、すなわちプラス入力/マイナス入力およびプラス出力/マイナス出力が一旦定められれば、このような差動入力/差動出力をもつ回路に対して、本発明を適用することによって過渡応答誤差を低減することができる。差動回路においてプラス側とマイナス側の回路部分をどのように定めるか、また回路図と実際の回路配置間の配置関係の点については、図13および図14の実施形態だけでなく、図6、図8〜12の実施形態、並びに後述する図16の実施形態についても同様である。
最後に、図16を参照して、図5の回路デバイスをより具体化した別の実施形態であるギルバート・ミキサ回路Mについて説明する。この回路も、1対の同一の既知のギルバート・ミキサ3Mおよび4Mを、電源電圧とグランドとの間に接続して備えている。各ミキサは、2対の差動入力、すなわち、入力IN1−とIN1+と、入力IN2−とIN2+を受けるようになっており、そしてこのミキサは、これら2つの差動入力を互いに混合した出力を差動出力OUT−およびOUT+間に発生するものである。
詳細には、ミキサ3Mは、既知の回路構成のものであって、電流源C10aと、3対のトランジスタT11aとT12a、T13aとT14a、T15aとT16aでそれぞれ構成される3つの差動対と、2つの抵抗器R1aとR2aとを備えている。ミキサ4Mも、同様に電流源C10bと、3対のトランジスタT11bとT12b、T13bとT14b、T15bとT16bでそれぞれ構成される3つの差動対と、2つの抵抗器R1bとR2bとを備えている。図示のように、入力IN1−は、ミキサ3Mでは内側の2つのトランジスタT12aおよびT13aに接続されるのに対し、ミキサ4Mでは反転接続60Mを介することにより、外側のトランジスタT11bおよびT14bに接続されていて、逆極性での接続が行われている。入力IN1+は、これとは逆ではあるが、ミキサ3Mとミキサ4Mとでは逆極性での接続となっている。この点は、入力IN2−およびIN2+でも同様である。このようにして、図13における反転接続60Jが構成されている。一方、ミキサ3MのR1aの下側の出力OUT−aは、ミキサ4MのR2bの下側の出力OUT+bと共に出力端子OUT−に接続され、また、ミキサ3MのR2aの下側の出力OUT+aは、ミキサ4MのR1bの下側の出力OUT−bと共に出力端子OUT+に接続されている。この出力を反転接続している部分62Mにおいて、図13の反転接続62Jが実現されている。このようにして、ギルバート・ミキサ回路Mにおいても、本発明を適用することによって、精度の高いミキサが実現される。
以上、本発明の種々の実施形態を参照して本発明について詳細に説明したが、上記に示した実施形態は、単なる1例に過ぎず、他の各種の回路にも本発明を適用することができることは当業者には明かである。また、上述の実施形態では、差動構成の回路に関して詳細に説明したが、本発明は、シングルエンデッドの回路にも同様に適用することができる。この場合、差動構成における反転接続の代わりにインバータおよび差動回路を使用すれば良い。さらに、本発明は、小規模な回路だけでなく、大規模な回路までの任意の規模の回路にも適用することができる。また、上記したように、図5の第1回路3Bと第2回路4Bとは、完全にマッチングしていない場合でも、本発明を適用することによりマッチングの程度に応じた効果を得ることができる。
図1は、従来のセグメントD/A変換器の1例のブロック図。 図2は、図1の従来のセグメントD/A変換器における1つのセグメントの出力波形を示す波形図であって、過渡応答誤差を説明する図。 図3は、本発明による過渡応答発生回路Aを示すブロック図。 図4は、図3の過渡応答発生回路Aの各部の波形を示す波形図。 図5は、図3の過渡応答特性形成回路の1実施形態の回路デバイスBを示すブロック図。 図6は、図3および図5で説明した本発明を適用した、1実施形態のセグメントD/A変換器Cを示すブロック図。 図7は、図6の本発明のセグメントD/A変換器C内の各部の波形を、図1の従来のセグメントD/A変換器のものと対比して示す波形図。 図8は、図6のセグメントD/A変換器をより具体化した1実施形態の電流セグメントD/A変換器Dを示すブロック図。 図9は、図6のセグメントD/A変換器をより具体化した1実施形態のインバータD/A変換器Eを示すブロック図。 図10は、図6のセグメントD/A変換器にエレメント・ローテーションを追加した1実施形態のセグメントD/A変換器Fを示すブロック図。 図11は、本発明を非均等重み発生要素を使用するDACに適用して構成した、1実施形態の2進重み付け型D/A変換器Gを示すブロック図。 図12は、均等重み発生要素と非均等重み発生要素の両方を使用するD/A変換器に本発明を適用して構成した、1実施形態の部分セグメント型D/A変換器Hを示すブロック図。 図13は、図5の回路デバイスをより具体化した1実施形態のオペアンプ回路Jを示すブロック図。 図14は、図5の回路デバイスをより具体化した別の実施形態のOTA回路Kを示すブロック図。 図15は、図5の回路デバイスをより具体化した1実施形態であるチャージポンプ回路Lを示す回路図。 図16は、図5の回路デバイスをより具体化した別の実施形態であるギルバート・ミキサ回路Mを示す回路図。
符号の説明
A 過渡応答発生回路
B 回路デバイス
C セグメントD/A変換器
D 電流セグメントD/A変換器
E インバータD/A変換器
F セグメントD/A変換器
G 2進重み付け型D/A変換器
H 部分セグメント型D/A変換器
J オペアンプ回路
M ギルバート・ミキサ回路
1 入力端子
1C デジタル部
12F エレメント・ローテーション回路
2 入力端子
3 第1極性方向過渡応答発生回路
3B 第1回路
4 第2極性方向過渡応答発生回路
4B 第2回路
3C−1〜3,4C−1〜4 セグメント
3D−1〜3,4D−1〜3 電流セグメント
3E−1〜3,4E−1〜3 セグメント
3J,4J オペアンプ
3J,4J OTA
3L,4L チャージポンプ
3M,4M ギルバート・ミキサ
5 過渡応答誤差低減回路
6 過渡応答合成回路
6B 整合回路
60B インバータ
60C−1〜4 インバータ
60J 反転接続
62B 合成回路
62C−1 減算回路
62J 反転接続
620C−1 反転接続
7 出力端子
7C−1,7C−2 差動出力ライン


Claims (20)

  1. 過渡応答特性を形成する方法であって、
    回路の第1極性方向の過渡応答特性と、前記回路の前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答特性を組み合わせて、合成過渡応答特性を形成すること、
    を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記回路の第1極性方向の過渡応答と、前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答とを発生するステップと、
    前記第1極性方向の過渡応答と前記第2極性方向の過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生するステップと、
    を備えたこと、を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  3. 請求項2記載の方法において、
    前記の過渡応答を発生するステップは、
    前記回路として使用する第1の回路に、前記第1極性方向の過渡応答を発生させるステップと、
    前記回路として使用する、前記第1回路と実質上等しい第2の回路に、前記第2極性方向の過渡応答を発生させるステップと、
    を含むこと、を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  4. 請求項3記載の方法において、前記第1回路の過渡応答特性は、前記第2回路の過渡応答特性とは、前記第1極性方向過渡応答と前記第2極性過渡応答との誤差に関して実質上同じ傾向を有すること、を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  5. 請求項3記載の方法において、前記第1回路と前記第2回路は、互いに別個の回路であること、を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  6. 請求項2記載の方法において、前記第1極性方向過渡応答は、立ち上がり過渡応答および立ち下がり過渡応答のうちの一方であり、前記第2極性方向過渡応答は、その他方であること、を特徴とする過渡応答特性形成方法。
  7. 回路の過渡応答を発生する方法であって、
    前記回路の第1極性方向の過渡応答と、前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答とを発生するステップと、
    前記第1極性方向の過渡応答と前記第2極性方向の過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生するステップと、
    を備えた過渡応答発生方法。
  8. 回路デバイスの応答における誤差を低減する低減方法であって、
    回路デバイスの応答における第1極性方向の過渡応答特性と前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答特性の各々を、前記回路デバイス内の所定の回路要素の第1極性方向の過渡応答特性と第2極性方向の過渡応答特性の組み合わせで形成すること、
    を特徴とする回路応答誤差低減方法。
  9. 過渡応答発生回路であって、
    第1極性方向の過渡応答を発生する第1の回路と、
    前記第1極性とは逆の第2極性方向の過渡応答を発生する第2の回路と、
    前記第1極性方向過渡応答と前記第2極性方向過渡応答とを組み合わせて、合成過渡応答を発生する過渡応答合成回路と、
    を備えた過渡応答発生回路。
  10. 差動回路であって、
    第1の入力を受けて第1の出力を発生する第1の回路と、
    前記第1入力の反転である第2の入力を受けて第2の出力を発生する第2の回路であって、前記第1回路と実質上等しい回路である、前記の第2の回路と、
    前記第1出力と前記第2出力との差分を発生する減算回路と、
    を備えたこと、を特徴とする差動回路。
  11. 回路デバイスであって、
    イ)第1の入力に応答して第1の出力を発生する第1の回路であって、前記第1出力が、所定の第1極性方向過渡応答特性と第2極性方向過渡応答特性とを有する、前記の第1の回路と、
    ロ)前記第1回路の前記第1出力における過渡応答誤差を低減して、誤差低減済み出力を発生する誤差低減回路と、
    を備えた回路デバイス。
  12. 請求項11記載のデバイスにおいて、前記誤差低減済み出力が有する第1極性方向過渡応答特性と第2極性方向過渡応答特性とは、互いに実質上等しいこと、を特徴とする回路デバイス。
  13. 請求項11記載のデバイスにおいて、前記誤差低減回路は、前記第1入力と前記第1回路の前記第1出力とを受けるように接続していること、を特徴とする回路デバイス。
  14. 請求項11記載のデバイスにおいて、
    前記回路デバイスは、D/A変換器内の複数の重み発生要素のうちの任意の2つの重み発生要素を構成し、
    前記第1回路と前記第2回路の各々は、各前記重み発生要素のための重み発生回路を構成すること、を特徴とする回路デバイス。
  15. 請求項11記載のデバイスにおいて、
    前記回路デバイスは、D/A変換器内の複数の重み発生要素のうちの1つを構成し、
    前記第1回路と前記第2回路は、各前記重み発生要素のための重み発生回路を構成すること、を特徴とする回路デバイス。
  16. 請求項11記載のデバイスにおいて、前記回路デバイスは、差動形の回路構成、またはシングルエンデッド形の回路構成を有すること、を特徴とする回路デバイス。
  17. D/A変換器であって、
    イ)デジタル信号をアナログ信号に変換するための複数の重み発生要素と、
    ロ)前記複数の重み発生要素にそれぞれ印加する複数の2進信号を、前記デジタル信号から発生するデジタル処理回路と、
    を備え、前記複数の重み発生要素の任意の2つが、請求項11から16のいずれかに記載の回路デバイスで構成されたこと、
    を特徴とするD/A変換器。
  18. D/A変換器であって、
    イ)デジタル信号をアナログ信号に変換するための複数の重み発生要素と、
    ロ)前記複数の重み発生要素にそれぞれ印加する複数の2進信号を、前記デジタル信号から発生するデジタル処理回路と、
    を備え、前記複数の重み発生要素の各々が、請求項11から16のいずれかに記載の回路デバイスで構成されたこと、
    を特徴とするD/A変換器。
  19. 請求項17または18に記載のD/A変換器において、
    前記D/A変換器は、1つの大きさの重みを使用し、
    前記D/A変換器の前記複数の重み発生要素の各々は、前記1つの大きさの重みを発生すること、
    を特徴とするD/A変換器。
  20. 請求項17または18に記載のD/A変換器において、
    前記D/A変換器は、複数の異なった大きさの重みを使用し、
    前記D/A変換器の前記複数の重み発生要素は、各1つの重みに対し複数の重み発生要素を含むこと、
    を特徴とするD/A変換器。

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