JP2010010742A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
【解決手段】撮像部2は、入射される電磁波の大きさに応じた信号を生成し出力する単位画素3が複数配置される。周波数変換部101は、第1の端子と第2の端子とを備え、第1の端子に供給される電圧と第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する反転回路を複数個リング状に連結した連結回路を備えるとともに、電位差に基づいた周波数のクロックを生成する。カウント部103は周波数変換部101が生成したクロックをカウントする。トランジスタは、所定の電圧が入力される第3の端子と、第1の端子に接続された第4の端子と、単位画素3からの信号が入力される第5の端子とを備え、第5の端子に入力される信号に基づいて、第3の端子と第4の端子との間に流れる電流を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラなどの固体撮像装置に関する。
これまでにMOS型の撮像素子やCCD型の撮像素子など様々な撮像素子を用いた固体撮像装置が提案され、実用化に至っている。また、MOS型撮像素子を備えた固体撮像装置の中には、電荷生成手段で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成手段に、増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS、Active Pixel Sensor)を備えた増幅型固体撮像装置がある。(C)MOS型固体撮像装置の多くはこのような構成をなしている。
さらに、カラム部にA/D変換(アナログ/デジタル変換)機能を内蔵したカラムADC型固体撮像装置も開発・商品化されている。A/D変換方式としては、1.逐次比較A/D変換方式、2.シングルスロープA/D変換方式、3.サイクリックA/D変換方式が知られている。また、画素からの信号に応じて「電圧-周波数変換」機能を有するTime to Digital Converter(TDC、時間/デジタル変換器)をカラム部に有するカラムADC(A/D Converter、A/D変換装置)型固体撮像装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1にはTDCを用いることにより画素からの信号を比較的容易かつ高S/NにA/D変換することが可能であることが記載されている。
特開2006−270293
TDCをカラムADC型固体撮像装置に適用する場合、TDCのコア部を構成するVCO(Voltage Controlled Oscillator)あるいはRDL(Ring Delay Line、リングディレイライン)に供給される電源電圧の変動に起因するノイズが発生するという問題がある。VCO/RDLを構成する反転回路の伝播遅延時間は電源電圧に大きく依存するため、VCO/RDLに供給される電源電圧の変動が小さいことが望ましい。よって、電源電圧の変動を小さくするために演算増幅器などを備えた電源回路を用いることが考えられる。しかしながら、演算増幅器などを用いた電源回路は、回路が複雑であり、回路規模が増大し、消費電力も増大するという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、光電変換素子を有し、入射される電磁波の大きさに応じた信号を生成し出力する画素が複数配置された撮像部と、第1の端子と第2の端子とを備え、前記第1の端子に供給される電圧と前記第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する反転回路を複数個リング状に連結した連結回路を備えるとともに、前記電位差に基づいた周波数のクロックを生成する周波数変換部と、前記周波数変換部が生成したクロックをカウントするカウント部と、所定の電圧が入力される第3の端子と、前記第1の端子に接続された第4の端子と、前記画素からの信号が入力される第5の端子とを備え、前記第5の端子に入力される信号に基づいて、前記第3の端子と前記第4の端子との間に流れる電流を制御するトランジスタと、を備えたことを特徴とする固体撮像装置である。
これにより、第3の端子に入力される所定の電圧にノイズが重畳しても、周波数変換部に電圧を安定して供給することができる。よって、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
また、本発明は、前記所定の電圧とは異なる第2の所定の電圧が入力される第6の端子と、前記第2の端子に接続された第7の端子と、前記第2のあるいは前記第2と異なる第3の所定の電圧が入力される第8の端子とを備え、前記第8の端子に入力される電圧に基づいて、前記第6の端子と前記第7の端子との間に流れる電流を制御する第2のトランジスタを備えたことを特徴とする固体撮像装置である。
これにより、第6の端子に入力される第2の所定の電圧にノイズが重畳しても、周波数変換部に電圧を安定して供給することができる。よって、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
また、本発明は、前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された抵抗素子を備えたことを特徴とする固体撮像装置である。
これにより、周波数変換部の動作状態に依存することなく、周波数変換部の回路の状態を一定とすることができる。
本発明によれば、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。図1は本実施形態における(C)MOS固体撮像装置の構成を示した構成図である。図示する例では、固体撮像装置1は、入射される電磁波の大きさに応じた信号を生成し、生成した信号を出力する単位画素3が複数、行列状に配された撮像部2を備えている。また、撮像部2に含まれる単位画素3の各行を選択するための垂直選択部12を備えている。また、撮像部2から出力される信号を電圧信号として読み出すための読出電流源部5を備えている。また、読出電流源部5が読み出した電圧信号をCDS(Correlated Double Sampling、相関2重サンプリング)処理およびクランプ処理などの処理を行うためのアナログ処理部7を備えている。また、カラム部10に電源を供給する電源供給部8と、アナログ処理部7が処理を行った電圧信号に応じて、A/D変換を行うためのカラム部10とを有するA/D変換部9を備えている。また、カラム部10内に記憶されたデータを選択する水平選択部14を備えている。また、水平選択部14が選択したデータを出力する出力部17を備えている。また、固体撮像装置1の各部の制御を行う制御部20を備えている。
なお、図1に示した撮像部2は、簡単のため4行×6列の単位画素3から構成される例を示したが、現実には、撮像部2の各行や各列には、数十から数千の単位画素3が配置されている。また、図示しないが、撮像部2を構成する単位画素3は、フォトダイオード/フォトゲート/フォトトランジスタなどの光電変換素子、及び、トランジスタ回路によって構成されている。
単位画素3は、行選択のための垂直制御線11(11_1〜4)を介して垂直選択部12と接続している。また、単位画素3から出力される信号は、垂直信号線13(13_1〜6)を介して読出電流源部5およびアナログ処理部7と接続している。
図2は、本実施形態における読出電流源部5の回路の一例を示した回路図である。図示する例では、読出電流源部5はNMOSトランジスタを用いて構成されている。ドレイン端子51には撮像部2からの垂直信号線13が接続され、制御端子52(ゲート端子)には適宜所望の電圧が印加され、ソース端子53はGND(グランド)に接続された構成となっている。これにより、画素からの信号が電圧モードとして出力されることになる。なお、図示する例では、読出電流源部5がNMOSトランジスタを用いて構成された場合について説明しているがこれに限る必要はない。
図3は、本実施形態におけるアナログ処理部7の回路の一例を示した回路図である。図示する例では、ノイズ除去手段としてCDS処理機能を備えるようにした構成である。アナログ処理部7は、垂直信号線13に接続されたクランプ容量71(Cclp)と、クランプ容量71をクランプバイアス72(Vbias)にクランプするためのクランプスイッチ73(SW_clp)と、信号をサンプルホールドするためのサンプルホールド容量74(Csh)と、サンプルホールドスイッチ75(SW_sh)とを備えている。
CDS処理を行う場合、アナログ処理部7は、制御部20から与えられるクランプパルス(CLP)とサンプルパルス(SH)との2つのパルスに基づいて、垂直信号線13を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(リセットレベル)と真の信号レベルとの差分処理を行う。これにより、画素ごとの固定なバラツキであるFPN(Fixed Pattern Noise、固定パターンノイズ)やリセットノイズといわれるノイズ成分を取り除く。なお、アナログ処理部7は必要に応じて、CDS処理機能以外に、信号の増幅機能を有するAGC(Auto Gain Control、自動利得制御)回路やその他の処理機能などを設けるようにしても構わない。
以下、図1の説明に戻る。AD変換部9は、電源供給部8とカラム部10とを備える。電源供給部8はカラム部10が備える周波数変換部101に電圧を供給する。電源供給部8の構成については後述する。カラム部10は、周波数変換部101と、カウンタ部103と、メモリ部105とを備える。周波数変換部101は、アナログ処理部7を介した撮像部2からの信号に応じて周波数変調を行う。周波数変換部101の構成については後述する。カウント部103は周波数変換部101が出力するカウントパルスのカウント処理を行う。メモリ部105はカウント部103がカウントした値を保持する。
カウント部103は、制御が容易な非同期型カウンタ回路を用いて構成することが望ましいが、同期型カウンタ回路を用いて構成しても構わない。なお、撮像部2から出力される画素信号は、リセットレベルなどの基準レベルとリセットレベルに重畳された真の信号レベルとで表されるので、真の信号レベルを抽出するには、リセットレベルと信号レベルとの差分を処理することが必要となる。
この差分処理には、カウント部103を構成するカウンタ回路としてアップカウントモードとダウンカウントモードを有するアップ/ダウンカウンタを用いることにより容易に行うことができる。例えば、リセットレベルを読み出す時はアップカウントモード、信号レベルを読み出す時はダウンカウントモードにてカウント処理を行うようにすればよい。なお、リセットレベルを読み出す時はダウンカウントモード、信号レベルを読み出す時はアップカウントモードにてカウント処理をしても構わない。また、差分処理は、必ずしもカウント部103で実施する必要はないので、カウント部103を構成するカウンタ回路としてアップ/ダウンカウンタを用いることに限る必要はない。
垂直選択部12や水平選択部14は、制御部20から与えられる駆動パルスに応答して選択動作を実施するようになっている。なお、各垂直制御線11_1〜4には単位画素3を駆動するための種々のパルス信号が含まれる。また、図示しないが、垂直選択部12は信号を読み出す行の基本的な制御を行う垂直シフトレジスタあるいはデコーダで構成されており、電子シャッタ用の行制御を行うシフトレジスタあるいはデコーダを有していても構わない。また、水平選択部14も同様に水平シフトレジスタあるいはデコーダを有して構成されており、A/D変換部9を構成するカラム回路10内にメモリされたデータを所定の順に選択し、その選択した画素情報を水平信号線15に出力する選択手段としての機能を有する。
また、制御部20は、周波数変換部101の制御を行う。また、図示しないが、制御部20は、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するTG(Timing Generator、タイミングジェネレータ)の機能ブロックと、TGと通信を行うための機能ブロックとを備える。なお、制御部20は、撮像部2、垂直選択部12および水平選択部14など、他の機能要素とは独立して別の半導体集積回路として構成しても構わない。その場合、撮像部2、垂直選択部12および水平選択部14などからなる撮像デバイスと制御部20とにより、半導体システムの一例である撮像装置が構築される。この撮像装置は、周辺の信号処理や電源回路なども組み込まれた撮像モジュールとして構成しても構わない。
出力部17は、撮像部2から水平信号線15を介して出力される各単位画素3の画素信号を適当なゲインで増幅した後、撮像信号として外部回路に出力する。この出力部17は、例えば、バッファリングのみを行う場合や、バッファリングの前に黒レベル調整、列バラツキ補正、色処理などを行う信号処理機能を内蔵しても構わない。さらに、出力部17は、nビットパラレルのデジタルデータをシリアルデータに変換して出力するようにしても構わない。その場合、例えばPLL(Phase Locked Loop、位相同期回路)等の逓倍回路を固体撮像装置1に内蔵するようにしても構わない。
次に、本実施形態における固体撮像装置に使用する電源供給部8と周波数変換部101の構成について説明する。初めに、図4を参照して周波数変換部101と電源供給部8の第1の具体例を説明する。図示する例では、電源供給部8はNMOSトランジスタ81とPMOSトランジスタ82とを備える。
周波数変換部101は、信号の大きさに応じて遅延量が変動する反転回路を奇数個リング状に連結して構成されるVCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御型発振器)を備えている。VCOは、一方の入力端に起動信号(StartP)の入力を受け、他方の入力端に前段のインバータ回路431の出力を受けて動作する起動用反転回路である1個のNAND(否定論理積)回路401と、反転回路としてのインバータ(INV)回路402〜431とが直列に31個接続されている回路である。
NAND回路401とインバータ回路402〜431はそれぞれ第1の端子と第2の端子とを備える。また、NAND回路401とインバータ回路402〜431は、第1の端子に供給される電圧と第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する。第1の端子には信号電圧(Vin)に応じた電圧VddがNMOSトランジスタ81から供給される。また、第2の端子にはDC電圧(Vdc)に応じた電圧VssがPMOSトランジスタ82から供給される。
この周波数変換部101は、パルス信号StartPがLow状態からHigh状態に変化することにより反転動作が開始され、パルス信号StartPがHigh状態の間、反転動作を行う。また、NAND回路401とインバータ回路402〜431とにおける遅延時間は、第1の端子に供給される電圧Vddと第2の端子に供給される電圧Vssとの電位差ΔV=Vdd−Vssに応じて変化する。すなわち、周波数変換部101は、反転回路に入力する電圧で反転回路の遅延量を制御することによりVCOを巡回する信号の周波数を制御するものである。
なお、周波数変換部101を構成するインバータ回路とNAND回路との総数は31個に限定するものではなく、3個以上の奇数個であれば、特に制限は無い。
図5は、図4に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図4における符号400の部分)を示した部分拡大図の第1の例を示したものである。図示する例では、NMOSトランジスタ81のドレイン端子N1_1(第3の端子)は主電源VDDと接続している。また、制御端子N1_3(第5の端子)は信号電圧(Vin)と接続している。ソース端子N1_2(第4の端子)は周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子と接続している。また、PMOSトランジスタ82のドレイン端子P1_1(第6の端子)はグランド電圧GNDと接続している。また、制御端子P1_3(第8の端子)はDC電圧(Vdc)と接続している。ソース端子P1_2(第7の端子)は周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子と接続している。
これにより、主電源VDDにノイズが重畳しても、周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子に安定して電圧を供給することができる。また、グランドGNDにノイズが重畳しても、周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子に電圧を安定して供給することができる。すなわち本実施形態によれば、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
なお、NMOSトランジスタ81の閾値は信号電圧(Vin)に応じて適宜選択することが望ましい。また、PMOSトランジスタ82の閾値はDC電圧(Vdc)に応じて適宜選択する、または、PMOSトランジスタ82の閾値に応じてDC電圧(Vdc)を適宜選択することが望ましい。また、DC電源(Vdc)とPMOSトランジスタ82の制御端子P1_3との間にサンプルホールドなどの容量あるいは(低消費電流の)バッファ回路やレベルシフト回路を設けるようにしてもよい。また、信号電圧(Vin)とNMOSトランジスタ81の制御端子P1_3との間にサンプルホールドなどの容量あるいは(低消費電流の)バッファ回路やレベルシフト回路を設けるようにしてもよい。
図6は、図4に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図4における符号400の部分)を示した部分拡大図の第2の例を示したものである。図5に示した構成と異なる点は、NAND回路401の第1の端子と第2の端子との間に抵抗素子R61を接続した点である。例えば、この抵抗素子R61は、配線抵抗や、Poly抵抗や、拡散抵抗である。また、MOSトランジスタ等のトランジスタを用いて構成した抵抗でもよい。
この構成とし、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力されていない状態において周波数変換部101に少量の電流を流すことで、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力されていない状態における回路の状態を一定とすることができる。これにより、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力された直後においても、周波数変換部101はノイズなどの影響を減少させた状態で動作を行うことができる。
図7は、図4に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図4における符号400の部分)を示した部分拡大図の第3の例を示したものである。図6に示した構成と異なる点は、周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子と信号電圧(Vin)との間にNMOSトランジスタ81を接続している点である。また、周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子と、DC電源(Vdc)との間にPMOSトランジスタ82を接続している点である。
これにより、電源供給部8を反転回路に隣接して設けることができるため、電源供給部8と反転回路との距離を短くすることができる。よって、配線などに起因する、信号電圧(Vin)およびDC電圧(Vdc)に対して重畳されるノイズを抑えることができる。
次に、図8を参照して周波数変換部101と電源供給部8の第2の具体例を説明する。図示する例では、電源供給部8の構成は図4に示した電源供給部8の構成と同様である。
周波数変換部101は、信号の大きさに応じて遅延量が変動する反転回路を偶数個リング状に連結して構成されるRDL(Ring Delay Line、リングディレイライン)を備えている。具体的には、周波数変換部101は、一方の入力端に起動信号(StartP)の入力を受け、他方の入力端に前段のNAND回路832の出力を受けて動作する起動用反転回路である1個のNAND(否定論理積)回路801と、反転回路としてのインバータ(INV)回路802〜831と、一方の入力単にフィードフォワードループとしてインバータ回路829に入力される信号と同一の信号を受けるように構成した1個のNAND回路832とが直列に32個接続されている回路である。なお、フィードフォワードループを設けているのは、パルス信号StartPが入力されている間、各遅延素子(NAND回路801,832とインバータ回路802〜831)の遅延時間に応じた周期で各遅延素子の出力が発振するようにするためである。
NAND回路801,832とインバータ回路802〜831はそれぞれ第1の端子と第2の端子とを備える。また、NAND回路801,832とインバータ回路802〜831は、第1の端子に供給される電圧と第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する。第1の端子には信号電圧(Vin)に応じた電圧VddがNMOSトランジスタ81から供給される。また、第2の端子にはDC電圧(Vdc)に応じた電圧VssがPMOSトランジスタ82から供給される。
この周波数変換部101は、パルス信号StartPがLow状態からHigh状態に変化することにより反転動作が開始され、パルス信号StartPがHigh状態の間、反転動作を行う。また、NAND回路801,832とインバータ回路802〜831との遅延時間は、第1の端子に供給される電圧Vddと第2の端子に供給される電圧Vssとの電位差ΔV=Vdd−Vssに応じて変化する。すなわち、周波数変換部101は、反転回路に入力する電圧で反転回路の遅延量を制御することによりRDLを巡回する信号の周波数を制御するものである。
なお、周波数変換部101を構成するインバータ回路とNAND回路との総数は32個に限定するものではなく、4個以上の偶数個であれば、特に制限は無い。
第2の具体例における電源供給部8は、第1の具体例における電源供給部8と同様であり、図5〜図7で示した構成とすることができる。これにより、第2の具体例における周波数変換部101と電源供給部8は、第1の具体例における周波数変換部101と電源供給部8と同様の効果を得ることができる。
次に、図9を参照して周波数変換部101と電源供給部8の第3の具体例を説明する。図示する例では、電源供給部8はNMOSトランジスタ81とPMOSトランジスタ82とを備える。
周波数変換部101は、信号の大きさに応じて遅延量が変動する反転回路を奇数個リング状に連結して構成されるVCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御発振器)を備えている。具体的には、周波数変換部101は、VCOは、一方の入力端に起動信号(StartP)の入力を受け、他方の入力端に前段のインバータ回路931の出力を受けて動作する起動用反転回路である1個のNAND(否定論理積)回路901と、反転回路としてのインバータ(INV)回路902〜931とが直列に31個接続されている回路である。
NAND回路901とインバータ回路902〜931はそれぞれ第1の端子と第2の端子とを備える。また、NAND回路901とインバータ回路902〜931は、第1の端子に供給される電圧と第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する。第1の端子には信号電圧(Vin)に応じた電圧VddがNMOSトランジスタ81から供給される。また、第2の端子にはDC電圧(Vdc)に応じた電圧VssがPMOSトランジスタ82から供給される。
この周波数変換部101は、パルス信号StartPがLow状態からHigh状態に変化することにより反転動作が開始され、パルス信号StartPがHigh状態の間、反転動作を行う。また、NAND回路901とインバータ回路902〜931とにおける遅延時間は、第1の端子に供給される電圧Vddと第2の端子に供給される電圧Vssとの電位差ΔV=Vdd−Vssに応じて変化する。すなわち、周波数変換部101は、反転回路に入力する電圧で反転回路の遅延量を制御することによりRDLを巡回する信号の周波数を制御するものである。
なお、周波数変換部101を構成するインバータ回路とNAND回路との総数は31個に限定するものではなく、3個以上の奇数個であれば、特に制限は無い。
図10は、図9に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図9における符号900の部分)を示した部分拡大図の第1の例を示したものである。図示する例では、NMOSトランジスタ81のドレイン端子N1_1は主電源VDDに接続している。また、制御端子N1_3はDC電圧(Vdc)に接続している。ソース端子N1_2は周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子と接続している。また、PMOSトランジスタ82のドレイン端子P1_1はグランド電圧GNDと接続している。また、制御端子P1_3は信号電圧(Vin)と接続している。ソース端子P1_2は周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子と接続している。
これにより、主電源VDDにノイズが重畳しても、周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子に安定して電圧を供給することができる。また、グランドGNDにノイズが重畳しても、周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子に電圧を安定して供給することができる。すなわち本実施形態によれば、ノイズ耐性の高い電源を容易な回路構成で実現することができる。
なお、PMOSトランジスタ82の閾値は信号電圧(Vin)に応じて適宜選択することが望ましい。また、NMOSトランジスタ81の閾値はDC電圧(Vdc)に応じて適宜選択する、または、NMOSトランジスタ81の閾値に応じてDC電圧(Vdc)を適宜選択することが望ましい。また、信号電圧(Vin)とPMOSトランジスタ82の制御端子P1_3との間にサンプルホールドなどの容量あるいは(低消費電流の)バッファ回路やレベルシフト回路を設けるようにしてもよい。また、DC電圧(Vdc)とNMOSトランジスタ81の制御端子N1_3との間にサンプルホールドなどの容量あるいは(低消費電流の)バッファ回路やレベルシフト回路を設けるようにしてもよい。
図11は、図9に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図9における符号900の部分)を示した部分拡大図の第2の例を示したものである。図10に示した構成と異なる点は、NAND回路901の第1の端子と第2の端子との間に抵抗素子R61を接続した点である。例えば、この抵抗素子R61は、配線抵抗や、Poly抵抗や、拡散抵抗である。また、MOSトランジスタ等のトランジスタを用いて構成した抵抗でもよい。
この構成とし、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力されていない状態において周波数変換部101に少量の電流を流すことで、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力されていない状態における回路の状態を一定とすることができる。これにより、周波数変換部101にA/D変換の対象となる信号が入力された直後においても、周波数変換部101はノイズなどの影響を減少させた状態で動作を行うことができる。
図12は、図9に示した電源供給部8と周波数変換部101との一部(図9における符号900の部分)を示した部分拡大図の第3の例を示したものである。図11に示した構成と異なる点は、周波数変換部101を構成する各反転回路の第1の端子とDC電圧(Vdc)との間にNMOSトランジスタ81を接続している点である。また、周波数変換部101を構成する各反転回路の第2の端子と、信号電圧(Vin)との間にPMOSトランジスタ82を接続している点である。
これにより、電源供給部8を反転回路に隣接して設けることができるため、電源供給部8と反転回路の距離を短くすることができる。よって、配線などに起因する、信号電圧(Vin)およびDC電圧(Vdc)に対して重畳されるノイズを抑えることができる。
次に、図13を参照して周波数変換部101と電源供給部8の第4の具体例を説明する。図示する例では、電源供給部8の構成は図9に示した電源供給部8の構成と同様である。
周波数変換部101は、信号の大きさに応じて遅延量が変動する反転回路を偶数個リング状に連結して構成されるRDL(Ring Delay Line、リングディレイライン)を備えている。具体的には、周波数変換部101は、一方の入力端に起動信号(StartP)の入力を受け、他方の入力端に前段のNAND回路1332の出力を受けて動作する起動用反転回路である1個のNAND(否定論理積)回路1301と、反転回路としてのインバータ(INV)回路1302〜1331と、一方の入力単にフィードフォワードループとしてインバータ回路1329に入力される信号と同一の信号を受けるように構成した1個のNAND回路1332とが直列に32個接続されている回路である。なお、フィードフォワードループを設けているのは、パルス信号StartPが入力されている間、各遅延素子(NAND回路1301,1332とインバータ回路1302〜1331)の遅延時間に応じた周期で各遅延素子の出力が発振するようにするためである。
NAND回路1301,1332とインバータ回路1302〜1331はそれぞれ第1の端子と第2の端子とを備える。また、NAND回路1301,1332とインバータ回路1302〜1331は、第1の端子に供給される電圧と第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する。第1の端子には信号電圧(Vin)に応じた電圧VddがNMOSトランジスタ81から供給される。また、第2の端子にはDC電圧(Vdc)に応じた電圧VssがPMOSトランジスタ82から供給される。
この周波数変換部101は、パルス信号StartPがLow状態からHigh状態に変化することにより反転動作が開始され、パルス信号StartPがHigh状態の間、反転動作を行う。また、NAND回路1301,1332とインバータ回路1302〜1331との遅延時間は、第1の端子に供給される電圧Vddと第2の端子に供給される電圧Vssとの電位差ΔV=Vdd−Vssに応じて変化する。すなわち、周波数変換部101は、反転回路に入力する電圧で反転回路の遅延量を制御することによりRDLを巡回する信号の周波数を制御するものである。
なお、周波数変換部101を構成するインバータ回路とNAND回路との総数は32個に限定するものではなく、4個以上の偶数個であれば、特に制限は無い。
第4の具体例における電源供給部8は、第3の具体例における電源供給部8と同様であり、図10〜図12で示した構成とすることができる。これにより、第4の具体例における周波数変換部101と電源供給部8は、第3の具体例における周波数変換部101と電源供給部8と同様の効果を得ることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の一実施形態における(C)MOS固体撮像装置の構成を示した構成図である。 本実施形態における読出電流源部の回路を示した回路図である。 本実施形態におけるアナログ処理部の回路を示した回路図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路を示した回路図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路を示した回路図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路を示した回路図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路の一部を示した部分拡大図である。 本実施形態における電源供給部と周波数変換部の回路を示した回路図である。
符号の説明
1・・・固体撮像装置、2・・・撮像部、3・・・単位画素、5・・・読出電流源部、7・・・アナログ処理部、8・・・電源供給部、9・・・A/D変換部、10・・・カラム部、11・・・垂直制御線、12・・・垂直選択部、13・・・垂直信号線、14・・・水平選択部、15・・・水平信号線、17・・・出力部、20・・・制御部、51・・・ドレイン端子、52・・・ゲート端子、53・・・ソース端子、71・・・クランプ容量、72・・・クランプバイアス、73・・・クランプスイッチ、74・・・サンプルホールド容量、75・・・サンプルホールドスイッチ、81・・・NMOSトランジスタ、82・・・PMOSトランジスタ、101・・・周波数変換部、103・・・カウント部、105・・・メモリ部、401,801,832,901,1301,1332・・・NAND回路、402〜431,802〜831,902〜931,1302〜1331・・・インバータ回路

Claims (3)

  1. 光電変換素子を有し、入射される電磁波の大きさに応じた信号を生成し出力する画素が複数配置された撮像部と、
    第1の端子と第2の端子とを備え、前記第1の端子に供給される電圧と前記第2の端子に供給される電圧との電位差に基づいて、入力信号と出力信号との遅延時間が変化する反転回路を複数個リング状に連結した連結回路を備えるとともに、前記電位差に基づいた周波数のクロックを生成する周波数変換部と、
    前記周波数変換部が生成したクロックをカウントするカウント部と、
    所定の電圧が入力される第3の端子と、前記第1の端子に接続された第4の端子と、前記画素からの信号が入力される第5の端子とを備え、前記第5の端子に入力される信号に基づいて、前記第3の端子と前記第4の端子との間に流れる電流を制御するトランジスタと、
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記所定の電圧とは異なる第2の所定の電圧が入力される第6の端子と、前記第2の端子に接続された第7の端子と、前記第2のあるいは前記第2と異なる第3の所定の電圧が入力される第8の端子とを備え、前記第8の端子に入力される電圧に基づいて、前記第6の端子と前記第7の端子との間に流れる電流を制御する第2のトランジスタ
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された抵抗素子
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
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