JP5460862B2 - 金属製両面務歯及びスライドファスナー - Google Patents

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Description

本願発明は、噛合頭部の両面にそれぞれ噛合凸部と噛合凹部とが形成された金属製両面務歯、及び同金属製両面務歯を備えたスライドファスナーに関する。
鞄などの開口部には、その開閉を行うためにスライドファスナーが広く使用されている。このようなスライドファスナーとして、一対のファスナーストリンガーに2個のスライダーを頭合わせ又は尻合わせに対向して配置した、両開き式スライドファスナーや1個のスライダーを配置した片開き式スライドファスナーなどが知られている。
両開き式スライドファスナーでは、2個のスライダーを務歯列に沿って前後どちらの方向に摺動させても、スライドファスナーの開閉を行うことができる。また、片開き式スライドファスナーでは、スライダーの摺動によって、スライドファスナーの開閉を行うことができる。
両開き式スライドファスナーや片開き式スライドファスナーなどのスライドファスナーに取着される務歯として、金属製両面務歯を用いたものがある。金属製両面務歯を用いることにより、横引強度に強く、しかも、金属の光沢面を有して意匠面においても優れたスライドファスナーを得ることができる。金属製両面務歯の形状としては、噛合頭部の両面に噛合凸部と噛合凹部とがともに形成されている。噛合凹部には、噛合する相手側に形成した噛合凸部を噛合させることができる。
金属製両面務歯の一例として、本願出願人は既に、成形によって形成した金属製両面務歯からなるスライドファスナーの務歯(特許文献1参照。)を提案している。図9には本願発明における従来例として、特許文献1に記載した金属製両面務歯の斜視図を示している。図9に示すように、金属製両面務歯50は、噛合頭部51と、噛合頭部51の後端側に配された胴部52と、胴部52の後端側から延設された左右一対の脚部53とを備えた構成になっている。
噛合頭部51の構成としては、薄肉平板部57と、一対の噛合凸部54と、左右一対の側方隆起部55と、一対の噛合凹部56と、を備えた構成になっている。薄肉平板部57は、胴部52の表裏両面の中央部に形成されており、胴部52の板厚よりも薄く形成されている。一対の噛合凸部54は、薄肉平板部57の左右中央部において表裏両面からそれぞれ突出した形状に形成されている。
左右一対の側方隆起部55は、各噛合凸部54の左右に配された薄肉平板部57の部位から胴部52の表裏両面方向へ向かってそれぞれ延設され、胴部52と一体化した構成になっている。そして、一対の噛合凹部56は、それぞれ噛合凸部54と各側方隆起部55と胴部52とによって囲まれた領域として形成されている。噛合凹部56には、噛合する相手方の噛合凸部54を噛合させることができる。
特公昭55−14252号公報
特許文献1に記載された発明を用いて説明すると、従来から構成されている金属製両面務歯では、金属製両面務歯50における一対の脚部53間を加締めることによって、ファスナーテープの端縁部に所定の間隔で金属製両面務歯50を取着させていくことができる。一対の脚部53間を加締めるときには、胴部52において金属の流動が生じ、流動した金属は流動隆起部58となって胴部52から盛り上がってしまう。
特に、アルミ材やアルミ合金材を用いて金属製両面務歯50を製造した場合には、銅材や銅合金材等を用いて金属製両面務歯50を製造した場合に比べて、流動する金属量が多くなり、流動隆起部58の高さも高くなってしまう。そして、噛合凹部56と胴部52との境界面では、流動した金属によって形成された流動隆起部58が、噛合凹部56内あるいは胴部52の表面52a及び図示せぬ裏面よりも更に外方へ迫出てしまうことにもなる。
ここで、流動した金属によって盛り上がった流動隆起部58についての説明を、図10(a)、(b)を用いて説明することにする。図10(a)には、図9に示した金属製両面務歯50を加締める前の状態を平面図で示しており、図10(b)には、図9に示した金属製両面務歯50を加締めた後の状態を平面図で示している。
金属製両面務歯50を加締めることによって、図10(b)に示すように、噛合凹部56と胴部52との境界面から流動隆起部58が噛合凹部56内あるいは胴部52の表面52a及び図示せぬ裏面よりも更に外方へ迫出てしまう。このような状態になると、噛合する相手側の金属製両面務歯50の噛合凸部54を噛合凹部56内に噛合させるときに、流動隆起部58が噛合を邪魔する抵抗となってしまう。
また、胴部の表面及び裏面よりも更に外方へ流動隆起部が迫り出してしまうと、流動隆起部によって噛合時に隣接する両面務歯間の間隔が広がってしまったり、あるいは、スライダーの摺動に対して干渉を起こしてしまう。
このように、噛合凹部56と胴部52との境界面から噛合凹部56内に流動隆起部58が迫出てしまったり、胴部の表面及び裏面よりも更に外方へ流動隆起部が迫り出してしまうと、流動隆起部58はスライドファスナーにおける摺動抵抗となって作用することになる。
ファスナーストリンガーを形成した後に、噛合凹部56と胴部52との境界面や胴部52の表面52a及び裏面に形成された流動隆起部58を除去する加工を施すことも考えられるが、金属製両面務歯50の両面から流動隆起部58を除去するのには、時間と手間が掛かってしまうことになる。しかも、金属製両面務歯50の両面から流動隆起部58を完全に除去することは難しかった。
そこで、本願発明では、噛合凹部と胴部との境界面から、あるいは胴部52の表面52a及び図示せぬ裏面よりも更に外方へ、流動隆起部が迫り出してしまわないようにした金属製両面務歯を提供し、同金属製両面務歯を用いたスライドファスナーを提供することを課題としている。
上記課題を達成するために、本願発明では、噛合頭部と、前記噛合頭部の後端側に配された胴部と、前記胴部の後端側から延設された左右一対の脚部と、を平板部の表面及び裏面にそれぞれ備えた金属製両面務歯において、
前記噛合頭部は、表面と裏面との間の板の厚さが前記胴部における板の厚さよりも薄く形成された前記平板部と、前記平板部の表面及び裏面からそれぞれ突出した一対の噛合凸部と、前記各噛合凸部の左右に配された前記平板部の部位から前記胴部の表面及び裏面方向へ向かってそれぞれ隆起し、前記胴部と一体化した左右一対の側方隆起部と、前記各噛合凸部及び前記各側方隆起部及び前記胴部により囲まれて前記平板部の表面及び裏面に形成された一対の噛合凹部と、を有し、前記各噛合凹部と前記胴部との境界面には、凹状部が形成されてなることを最も主要な特徴としている。
また、本願発明の金属製両面務歯では、前記凹状部が、底面を有し、前記噛合凸部側及び前記金属製両面務歯の上下方向側を開放させた凹部形状に形成されてなることを主要な特徴としている。
更に、本願発明の金属製両面務歯では、前記凹状部は、少なくとも前記底面が平面視において四角形状に構成され、前記底面の三辺を囲む三つの側面を有す凹部形状に形成されてなることを主要な特徴としている。
更にまた、本願発明の金属製両面務歯では、前記凹状部の左右幅方向の寸法が、前記底面の前記噛合凹部側における側辺の長さ寸法以下の長さとして形成され、かつ前記噛合凸部の頂部における左右方向の長さ寸法以上の長さとして形成されてなることを主要な特徴としている。
また、本願発明の金属製両面務歯では、前記底面の前記噛合凹部側における側辺を含む前記底面との垂直面と前記胴部の表面又は裏面の胴延長面との交線を仮定したとき、前記凹状部の前後方向の寸法が、前記交線と胴部の後端縁との最短距離に対して、40%以上で60%以下の長さ寸法に形成されてなることを主要な特徴としている。
更に、本願発明の金属製両面務歯では、前記凹状部の深さ方向の寸法が、前記各噛合凹部の深さ寸法に対して、10%以上で50%以下の長さ寸法に形成されてなることを主要な特徴としている。
更にまた、本願発明の金属製両面務歯では、前記凹状部を形成せず、前記境界面は前記胴部の上面まであるものと仮定した状態において、平板部の表面又は裏面を延長した平板延長面と、前記平板延長面の垂直面と平行な面であって、前記胴部の後端縁において最も噛合頭部側に近い部分を通る後端面と、前記境界面と前記各側方隆起部との交線を含み前記後端面からの垂直面となる一対の側方面と、によって囲まれる胴部内の容積を仮定し、前記容積を100%の容積としたとき、前記凹状部が前記容積の5%以上で13%以下の容積となるように構成されてなることを主要な特徴としている。
また、本願発明のスライドファスナーには、ファスナーテープの側縁部に上述した本願発明の金属製両面務歯を所定の間隔で列設させた一対のファスナーストリンガーを備えたことを他の最も主要な特徴としている。
本願発明に係る金属製両面務歯では、境界面に凹状部が形成されている。金属製両面務歯をファスナーテープの端縁部に取着する作業時に、胴部において生じる加締めによる金属の流動によって流動隆起部が形成される。このとき、流動隆起部が噛合凹部側に迫出した状態になったとしても、スライダーの摺動抵抗を増大させるまで流動隆起部が噛合凹部側に迫り出さないように、凹状部によって防止している。
また、胴部の表面及び裏面よりも更に外方へ流動隆起部が迫出したにしても、流動隆起部によって噛合時に隣接する両面務歯間の間隔が広がってしまう状態となるまで、あるいは、スライダーの摺動路に迫り出して、スライダーの摺動に対して干渉を起こしてしまう状態となるまで、流動隆起部が迫り出してしまうのを凹状部によって防止しておくことができる。そして、凹状部によって、隣接する両面務歯間の間隔を正しい噛合位置となるようにしておくことができ、また、スライダーの摺動抵抗を増大させないようにしておくことができる。
このように、本願発明の凹状部は、流動隆起部に対する緩衝部として機能している。
本願発明では凹状部を設けることによって、スライドファスナーの摺動抵抗となる流動隆起部が、噛合凹部側に迫出したにしても、噛合し合う噛合凹部と噛合凸部との噛合を干渉しない程度までにしか、流動隆起部を噛合凹部側には迫出さないようしておくことができる。
また、凹状部を設けることによって、胴部の表面及び裏面よりも更に外方へ流動隆起部が迫出したにしても、隣接する両面務歯間の間隔を正しい噛合位置間隔としておくことができる。そして、流動隆起部の迫出しによって生じていたスライダーに対する摺動抵抗の発生を防止できる。
尚、金属製両面務歯をファスナーテープに取着させる構成としては、ファスナーテープの端縁部に直接取着した構成にすることも、ファスナーテープの端縁部に形成した芯紐部に金属製両面務歯を取着した構成にすることもできる。
本願発明では、凹状部の形状としては、底面を有し、噛合凸部側及び金属製両面務歯の上下方向側を開放させた凹部形状に形成しておくことができる。また、凹状部として、少なくとも底面が平面視において四角形状に形成し、底面の三辺を囲む三つの側面を有す凹部形状に形成しておくこともできる。このように、凹状部の形状を特定しておくこともできる。
また、平面視において四角形状に形成した底面を有する凹状部では、凹状部の左右幅方向の寸法として、底面の前記噛合凹部側における側辺の長さ寸法以下の長さとして形成しておき、かつ噛合凸部の頂部における左右方向の長さ寸法以上の長さとして形成しておくことができる。
凹状部の左右幅方向の寸法が、底面の噛合凹部側おける側辺寸法よりも長い長さとして構成した場合には、噛合頭部における強度低下をまねいてしまうことになる。更に、成形により金属製両面務歯を成形するときの金型に雄型部を形成しておかなければならず、雄型部の先端が欠落してしまう虞もある。
また、凹状部の左右幅方向の寸法が、噛合凸部の頂部における左右方向の長さ寸法よりも短い長さ寸法に構成された場合には、流動隆起部を噛合凹部側に迫出さないようにするための緩衝機能を、凹状部において奏させることが難しくなってしまう。
このため、凹状部の左右幅方向の寸法として、上述した寸法範囲内の長さとして形成しておくことが望ましい構成になる。
また、凹状部における噛合凹部側の側辺と胴部側の側辺間の最短距離として、底面の噛合凹部側における側辺を含む垂直面と胴延長面との交線を仮定したときに、前記交線と胴部の後端縁との最短距離に対して、40%以上で60%以下の長さ寸法となるように形成しておくことができる。
凹状部における噛合凹部側の側辺と胴部側の側辺間の最短距離が、前記交線と胴部の後端縁との最短距離に対して、40%未満だと、金属製両面務歯をファスナーテープに取着させるときの流動隆起部の膨らみが大きくなり、流動隆起部が噛合凹部と胴部との境界面よりも大きく迫り出して、スライダーの摺動抵抗を増大させてしまう。
また、60%よりも大きくすると、ファスナーテープへの金属製両面務歯の取着強度が低下してしまう。即ち、胴部における前端側と後端側との間隔が狭くなり、この部分における強度が低下してしまうことになる。
凹状部の深さ方向の寸法として、各噛合凹部における胴部の表面又は裏面からの深さ寸法に対して、10%以上で50%以下の長さ寸法となるように形成しておくことができる。この深さ寸法が、噛合凹部の深さ寸法の10%未満の場合には、スライダーにおける摺動抵抗を発生させないように、噛合凹部側への流動隆起部の迫出し量を抑えておくことが、難しくなってしまう。そして、流動隆起部は噛合凹部内に大きく迫出てしまい、スライダーに対して摺動抵抗を発生させてしまう。また、上述した深さ寸法が、噛合凹部の深さ寸法の50%よりも大きい場合には、噛合凸部を噛合先の噛合凹部内に安定して噛合させておくことができなくなるおそれがある。
また本願発明では、凹状部の容積を次にように規定しておくことができる。即ち、凹状部を形成していない状態を考えたときに、平板部の表面又は裏面を延長した平板延長面と、後端面と、一対の側方面と、によって囲まれる胴部内の容積を仮定し、この容積を100%の容積としたときに、凹状部が前記容積の5%以上で13%以下の容積となるように構成しておくことができる。
凹状部の容積がこのような容積範囲内となるように構成しておくことにより、凹状部形状としては、平面視で円弧と弦とによって囲まれる形状となる柱形状の凹部等として構成しておくこともできる。また、平面視で円弧形状の代わりに楕円の円周における一部形状、放物線形状等に形成した柱形状の凹部として構成しておくこともできる。更に、凹状部として、凹面部を底面に有する形状に構成しておくこともできる。
本願発明に係わる金属製両面務歯を用いて、スライドファスナーを製造することができる。このように構成することによって、スライドの摺動性を大幅に向上させることができるスライドファスナーを構成することができる。
図1は、スライドファスナーの平面図である。(実施例) 図2は、金属製両面務歯の斜視図である。(実施例) 図3は、噛合頭部の要部を示した平面図である。(実施例) 図3は、噛合頭部の要部を示した断面図である。(実施例) 図5は、凹状部の容積を説明する斜視図である。(説明図) 図6は、金属製両面務歯の噛合状況を示す要部断面図である。(実施例) 図7は、噛合頭部の変形例について、その要部を示した断面図である。(実施例) 図8は、噛合頭部における他の変形例について、その要部を示した平面図である。(実施例) 図9は、金属製両面務歯の斜視図である。(従来例) 図10は、加締め時の状態を説明する平面図である。
以下、本願発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本願発明は、以下で説明する実施形態に限定されるものではなく、本願発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏する構成であれば、多様な変更が可能である。
本願発明において、金属製両面務歯の前後方向とは、同金属製両面務歯をファスナーテープに取着したときのテープ幅方向となる向きをいい、噛合頭部側の方向を前方向とし、ファスナーテープ側の方向を後方向としている。また、金属製両面務歯の左右方向とは、同金属製両面務歯をそれぞれファスナーテープに取り付けたときのテープ表裏方向となる向きをいい、金属製両面務歯の上下方向とは、同金属製両面務歯をそれぞれファスナーテープに取り付けたときのテープ長さ方向となる向きをいう。
図1は、本願実施形態に係る金属製両面務歯を用いたスライドファスナーの平面図を示している。スライドファスナー20は、金属製両面務歯1をファスナーテープの端縁部に所定の間隔で取着させた一対のファスナーストリンガー21と、一対のファスナーストリンガー21間を開閉するスライダー22と、スライダー22の摺動範囲を規制する上止具23aと下止具23bとを備えた構成になっている。
金属製両面務歯をファスナーテープの端縁部に取着した構成を図示しているが、ファスナーテープの端縁部に形成した芯紐部に金属製両面務歯を取着した構成にすることもできる。
そして、スライダー22の摺動によって、スライドファスナー20の開閉を行うことができる。図示例では、片開き式スライドファスナーに金属製両面務歯1を取着した構成例を示しているが、本願発明に係わる金属製両面務歯1としては、両開き式スライドファスナーや開離嵌挿具付きスライドファスナーに対しても好適に適用することができる。
本願発明では、金属製両面務歯1における噛合頭部3の構成に特徴を有しているが、金属製両面務歯1の全体構成としては、銅材、銅合金材、アルミ材、アルミ合金材等の金属材を用いて、従来から公知の方法で製造することができる。
即ち、金属板に対して少なくとも1回以上のプレス加工を行い、プレス加工を行った金属板を金属製両面務歯1の外周形状で打ち抜くことにより、金属製両面務歯1を、連続的に製造することができる。あるいは、Yバーと呼ばれる金属製線材を所定の厚さ寸法で切断し、切断後における務歯の噛合頭部3に対して上下方向からプレス加工を施すことによっても連続的に製造することができる。
上述したようなプレス加工を施すことによって、図2に示すように、噛合頭部3と、噛合頭部3の後端側に配された胴部6と、胴部6の後端側から延設された左右一対の脚部2とを備えた金属製両面務歯1を製造することができる。噛合頭部3は、噛合頭部3の表裏両面において同じ配置構成となっており、平板部8と、一対の噛合凸部4と、左右一対の側方隆起部7と、一対の噛合凹部5と、を備えた構成になっている。
そして、噛合凹部5と胴部6との境界面9及び胴部6の表面6a及び裏面6bにわたって、後述する凹状部10が形成されている。境界面9としては、胴部6の側面であり、平板部8の表面8a及び裏面8bから胴部6の表面6a及び裏面6bに向かった傾斜面として構成されている。
平板部8は、噛合凸部4の周りに位置する形で形成されており、胴部6における表面6aと裏面6bとの間における板厚よりも薄く形成されている。一対の噛合凸部4は、平板部8の左右中央部において平板部8の表面8a及び裏面8bからそれぞれ突出した形状に形成されており、頂部には、胴部6の表面6a及び裏面6bと略同じ高さの平坦面が形成されている。
左右一対の側方隆起部7は、各噛合凸部4の左右に配された平板部8の部位から胴部6の表面6a及び裏面6b方向へ向かってそれぞれ延設され、胴部6と一体化した構成になっている。そして、一対の噛合凹部5は、それぞれ噛合凸部4と各側方隆起部7と胴部6とによって囲まれた領域として形成されている。噛合凹部5には、噛合する相手方の噛合凸部4を噛合させることができる。
隆起部7の表面と胴部6との表面6a及び裏面6bとは、面一に構成されており、隆起部7は、後部から前部に向けて漸次傾斜した形状に構成されている。
噛合凹部5の内周面は、図2〜図4で示すように噛合凸部4と側方隆起部7との間が離間した形状ではあるが、概略すり鉢状の形状を呈している。そして、噛合凹部5の底面から外方に向かって拡開する形状に構成されている。
図2〜図4で示すように、噛合凹部5と胴部6との境界面9及び胴部6の表面6a及び裏面6bにわたって凹状部10が形成されている。この凹状部10を形成しておくことによって、図10(b)に示したように、一対の脚部2を加締めたときに流動隆起部が生じ、この流動隆起部が噛合凹部5内、あるいは胴部6の表面6a及び裏面6bよりも更に外方、に迫出した状態になったとしても、スライダーの摺動抵抗を増大させるまで流動隆起部が迫出さないように防止できる。即ち、スライダーの摺動抵抗を増大させるまで流動隆起部を噛合凹部側に迫出させない緩衝部として、本願発明の凹状部は機能している。
この構成によって、金属製両面務歯1の一対の脚部2を加締めて、ファスナーテープの端縁部に金属製両面務歯1を取着するときに、金属製両面務歯1の胴部6において隆起する流動隆起部が大きく迫り出してしまうのを防止しておくことができる。
尚、図1〜図4、図6〜図8に示した金属製両面務歯1は、一対の脚部2を加締めた状態を示しているが、流動隆起部を図示すると、凹状部10の形状が見づらくなってしまうため、図10(b)に示したような一対の脚部2を加締めたときに生じる流動隆起部の図示は、図1〜図4、図6〜図8では省略している。
凹状部10の形状としては、図3、図4に示すように、平面視において、四角形形状の底面11の側方が四角形形状の側面12,14として構成し、奥部側の側面13を四角形形の一形態である長方形に構成して、底面11の三辺のみを側面12〜14によって囲んだ形状に構成しておくことができる。
尚、奥部側の側面13形状を四角形の一形態である長方形形状に限定せずに、凹状部10の形状を凹状部10の底面11から外方に向かって拡開する形状に構成しておくこともできる。尚、四角形形状としては、図8(b)に示すように、台形形状であることが好ましい形状である。また、四角形形状は、四つの辺と四つの内角を持つ形状をいい、台形形状とは、対向して配される二辺の組のうちで、少なくとも一つの組における対向する二辺が平行である四角形状を、ここでは台形形状と言っている。
そして、各四角形の側面12〜14の上辺12a〜14aと、前記境界面9の延長面である境界延長面M1と前記胴部6の表面6a又は裏面6bの延長面である胴延長面M2との第1交線Kと、によって構成される仮想の四角形形状を考えたときに、胴部6側の側辺である上辺13aの長さ寸法Aが、底面11の噛合凹部5側の側辺11aの長さ寸法G以下の長さ、即ち、各側方隆起部7の内側面と側辺11aとの交点間隔G以下の長さとして形成しておくことが望ましい構成になる。
尚、上辺13aの長さ寸法Aを用いて、長さ寸法Aを構成しておくときの範囲について説明を行ったが、凹状部10における平均的な幅方向の寸法を長さ寸法Aとして定義しておくこともできる。
更に、上辺13aの長さ寸法Aを、噛合凸部4の左右方向の長さ寸法F以上の長さとして形成しておくことが望ましい構成になる。即ち、G≧A≧Fの関係となるように構成しておくことが望ましい構成となる。ここで、長さ寸法Fとして、噛合凸部4の左右方向の長さとして規定しているが、そのように規定しておくことが困難である場合は、底面11が形成された面を含む胴延長面M2と平行な面において、切断したときの噛合凸部4の切断面を用いて、この切断面における左右方向の寸法として規定しておくこともできる。
上辺13aの長さ寸法Aが、底面11の側辺11aにおける長さ寸法Gよりも長い長さ寸法として構成した場合には、上辺13aの両端部と金属製両面務歯1の左右方向の外周縁とに存在する間隔が狭く構成されてしまうことになる。また、側方隆起部7の内側面と側辺11aとの交点より左右方向に伸びて凹状部10が形成されることになる。このため、側方隆起部7を含む噛合頭部3における強度低下をまねいてしまうことになる。
更に、成形により金属製両面務歯1を成形するときの金型に雄型部を形成しておかなければならず、雄型部の先端が欠落してしまう虞もある。
尚、金属製両面務歯1を成形する金型の寿命をも考慮するのであれば、寸法Aを各側方隆起部7の内側面と側辺11aとの交点間隔と同じ長さ寸法に構成しておくことで、金型の形状を簡略化させることができ、金型寿命を延ばすことができる。
また、上辺13aの長さ寸法Aが、長さ寸法Fよりも短い長さ寸法に構成された場合には、流動隆起部を凹状部10による緩衝機能は低下してしまう。
本願発明では、底面11の側辺11aを含む垂直面と胴部延長面M2とが交差するときの交線Lを仮定したときに、底面11から延設した側面12,14の上辺12a又は上辺14aの長さ寸法である第1交線Kと仮想の四角形形状における胴部6側の上辺13aとの最短距離Bが、前記交線Lと胴部6の後端縁6cとの最短距離Dに対して、40%以上で60%以下の長さ寸法に形成しておくことが望ましい構成になる。
換言すれば、凹状部10の前後方向の寸法Bを、同じく前後方向における胴部6の最短距離Dに対して、0.6×D≧B≧0.4×Dの関係となるように構成しておくことが望ましい構成となる。
尚、一般的な務歯形状は、左右方向の中心を鏡面対象にして、一対の脚部同士が連接されるように構成されている。即ち、務歯の左右方向の中心線上において、胴部6の前後方向における長さ寸法が、最短距離Dとなる。
上辺12a又は上辺14aの長さ寸法Bが、最短距離Dの40%未満だと、金属製両面務歯1をファスナーテープに取着させるときの流動隆起部の膨らみが大きくなってしまい、流動隆起部が噛合凹部5と胴部6との境界面9よりも噛合凹部5側に大きく迫り出してしまう。
そして、噛合凹部5側に大きく迫出した流動隆起部によって、噛合凹部5とこの噛合凹部5に噛合する相手側の噛合凸部4との噛合を邪魔してしまうことになる。即ち、噛合凹部5側に大きく迫出した流動隆起部が、噛合凹部5とこの噛合凹部5に噛合する相手側の噛合凸部4との噛合領域内に突出してしまうことになる。
また、胴部の表面及び裏面よりも更に外方に迫出した流動隆起部によって、噛合時に隣接する両面務歯間の間隔が広がってしまう状態になる。あるいは、スライダーの摺動領域に対して干渉を起こしてしまう状態となる。
その結果、スライドファスナーにおけるスライダーの摺動抵抗が悪くなってしまう。また、長さ寸法Bを最短距離Dの60%よりも大きくすると、上辺13aと胴部6の後端縁6cとの間隔が狭く構成されてしまい、この狭く構成された部位における強度が低下してしまう。そして、ファスナーテープへの金属製両面務歯1の取着強度が低下してしまうことになる。
本願発明では、凹状部10の深さ寸法Cは、胴延長面M2からの噛合凹部5の深さ寸法Eに対して、10%以上で50%以下の長さ寸法となるように形成しておくことが望ましい構成になる。即ち、0.5×E≧C≧0.1×Eの関係となるように構成しておくことが望ましい構成となる。深さ寸法Cとしては、各側面12〜14の高さ寸法として捉えることもできる。
凹状部10の深さ寸法Cが、噛合凹部5の上述した深さ寸法Eに対して10%未満の場合には、噛合凹部5側に大きく迫出した流動隆起部が、噛合凹部5とこの噛合凹部5に噛合する相手側の噛合凸部4との噛合領域内に突出してしまうことになる。またこの場合には、胴部の表面及び裏面よりも更に外方に迫出した流動隆起部によって、噛合時に隣接する両面務歯間の間隔が広がってしまったり、スライダーの摺動に対して干渉を起こしてしまったりする。
凹状部10の深さ寸法Cが、噛合凹部5の深さ寸法Eの50%よりも大きい場合には、噛合凸部4を噛合先の噛合凹部5内に噛合させたとき、凹状部10に噛合した噛合凸部4の周りに形成されるすき間が大きくなり、凹状部10に噛合している噛合凸部4の領域が小さくなる。このため、噛合状態が不安定となり、結果として、噛合強度が低下する。
アルミ材、アルミ合金材のような柔らかい金属材を用いて金属製両面務歯1を構成したときには、一対の脚部2を加締めるときに胴部6において生成される流動隆起部の高さは、銅材や銅合金材を用いて金属製両面務歯を構成した場合に比べて、高く生成されることになる。しかし、本願発明では、上述した凹状部10における形状を規制しておくことにより、アルミ材、アルミ合金材のような柔らかい金属材を用いて金属製両面務歯1を構成した場合であっても、胴部6において生成される流動隆起部が、大きく膨出するのを防止することができる。
また、凹状部10における容積を用いて凹状部10の構成を特定する場合には、次のようにして特定することができる。即ち、図5に示すように、凹状部10を形成しない状態を考えたときにおいて、平板延長面M3と、後端面M4と、一対の側方面M5と、によって囲まれる胴部6内の容積Vを仮定する。図5では、容積Vを斜線部によって示している。
平板延長面M3は、平板部8の表面8a又は裏面8bを延長した延長面であり、後端面M4は、胴部6の後端縁6cにおいて第1交線Kとの距離が最短距離となる点を通り、平板延長面M3に対して垂直な垂直面である。また、一対の側方面M5は、境界面9と各側方隆起部7の内側面との交線及びこの交線を含む後端面M4からの垂直面によって規定される一対の面である。
この仮定した容積Vを100%の容積としたときに、この容積Vの5%以上で13%以下の容積となるように凹状部10を構成しておくことができる。
凹状部10の容積をこのような範囲内の値として構成しておくことにより、加締め時に生じる流動隆起部が、噛合凹部5とこの噛合凹部5に噛合する相手側の噛合凸部4との噛合領域内あるいは胴延長面M2よりも外側に突出してしまうのを効率的に防止しておくことができる。
上記説明では、凹状部10として、四角形形状を六面に有する仮想の立体形状に成形したときの構成について説明を行ったが、底面形状としては、図7に示すように、例えば、凹状部24の底面が、側辺11aから後方に向かって上り傾斜の傾斜面25として構成しておくこともできる。
しかも、この上り傾斜の傾斜面25は、平面として構成しておくことも、曲面として構成しておくこともできる。更に、上り傾斜の傾斜面の後端側の側辺が配される位置としては、胴部6の表面6a又は裏面6b上の位置として構成しておくことも、胴部6の表面6a又は裏面6bよりも低い位置に配されるように構成しておくこともできる。
凹状部10の形状としては、平板部8の表面8a側及び裏面8b側において、必ずしも同じ形状に形成しておく必要はない。このように、平板部8の表面8a側に形成した凹状部10の形状と、平板部8の裏面8b側に形成した凹状部10の形状と、をそれぞれ異ならせた形状としておくことにより、例えば、金属製両面務歯1における表裏方向を設定することができる。
上述した説明では、四角形形状を六面に有する仮想の立体形状に凹状部10を成形したときの各寸法に対する制限を説明したが、四角形形状を六面に有する仮想の立体形状に成形したときの凹状部10における容積で凹状部の形状を特定させておくこともできる。即ち、上記説明では、上辺12a,14aの長さ寸法Bに対する制限、上辺13aの長さ寸法Aに対する制限及び側面12〜14の高さ寸法Cに対する制限を説明した。
言い換えると、四角形形状を六面に有する仮想の立体形状に成形したときの凹状部10における容積は、上辺12a,14aの長さ寸法、上辺13aの長さ寸法及び側面12〜14の高さ寸法、更に、境界面9の傾斜状態を用いて特定することができる。このようにして構成される仮想の立体形状を用いることで、この仮想の立体形状内に内包される構成として凹状部10の形状及び容積を特定させることもできる。このとき、凹状部10の容積としては、上述した容積Vの5%以上で13%以下の容積となるように構成しておくことが望ましい構成となる。
即ち、上記仮想の立体形状内に内包される形状に凹状部10を構成しておけば、流動隆起部が境界面9よりも噛合凹部5内に迫出てしまうのを防止しておくことができる。そして、凹状部10の構成としては、上記仮想の立体形状からはみ出さないように構成しておくことができる。
凹状部の容積がこのような容積範囲内となるように構成しておくことにより、凹状部10を六面体として構成しておかなくても、例えば、図8(a)に示すように、平面視で円弧と弦とによって囲まれる柱形状の凹状部26のように構成しておくこともできる。また、平面視で円弧形状として形成する代わりに楕円の円周における一部形状、放物線形状等に形成した柱形状の凹部となるように凹状部を構成しておくこともできる。更に、凹状部の構成としては、凹面部を底面に有する形状に構成しておくこともできる。
更に、図8(b)に示すように、平面視で底面形状が台形形状となるように凹状部27を構成しておくこともできる。このとき、側方隆起部7の内側面を延長した面が、凹状部27における対向する両側面となるように構成しておくこともできる。
図6には、金属製両面務歯1を取着した一対のファスナーストリンガー21(図1参照)を図示せぬスラーダーによって噛合させている状態を断面図として示している。図6に示すように、ファスナーテープに取着した金属製両面務歯1においては、加締めによる取着時に生じる流動隆起部は、噛合凹部5とこの噛合凹部5に噛合する相手側の噛合凸部4との噛合領域内に突出しないので、金属製両面務歯1同士の噛合をスムーズに滑らかに行うことができる。
また、噛合した金属製両面務歯1同士を解除する場合でも、噛合していた噛合凸部4同士の噛合状態及び噛合していた噛合凸部4と噛合凹部5との噛合状態を、スムーズにしかも滑らかに開放させることができる。
本願発明は、鞄や衣類等の開口部に取着されるスライドファスナー用の務歯として好適に利用することができる。
1 金属製両面務歯
3 噛合頭部
4 噛合凸部
5 噛合凹部
6 胴部
9 境界面
10 凹状部
12a〜14a 上辺
20 スライドファスナー
24,26,27 凹状部
25 傾斜面
50 金属製両面務歯
54 噛合凸部
56 噛合凹部
58 流動隆起部
K 第1交線
L 第2交線
M1 境界延長面
M2 胴延長面
M3 平板延長面
M4 後端面
M5 側方面

Claims (8)

  1. 噛合頭部3と、前記噛合頭部3の後端側に配された胴部6と、前記胴部6の後端側から延設された左右一対の脚部2と、を平板部8の表面8a及び裏面8bにそれぞれ備えた金属製両面務歯において、
    前記噛合頭部3は、表面8aと裏面8bとの間の板の厚さが前記胴部6における板の厚さよりも薄く形成された前記平板部8と、前記平板部8の表面8a及び裏面8bからそれぞれ突出した一対の噛合凸部4と、前記各噛合凸部4の左右に配された前記平板部8の部位から前記胴部6の表面6a及び裏面6b方向へ向かってそれぞれ隆起し、前記胴部6と一体化した左右一対の側方隆起部7と、前記各噛合凸部4及び前記各側方隆起部7及び前記胴部6により囲まれて前記平板部8の表面8a及び裏面8bに形成された一対の噛合凹部5と、を有し、
    前記各噛合凹部5と前記胴部6との境界面9には、凹状部10が形成されてなることを特徴とする金属製両面務歯。
  2. 前記凹状部10が、底面11を有し、前記噛合凸部4側及び前記金属製両面務歯の上下方向側を開放させた凹部形状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の金属製両面務歯。
  3. 前記凹状部10は、少なくとも前記底面11が平面視において四角形状に形成され、前記底面11の三辺を囲む三つの側面12〜14を有す凹部形状に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の金属製両面務歯。
  4. 前記凹状部10の左右幅方向の寸法Aが、前記底面11の前記噛合凹部5側における側辺11aの長さ寸法G以下の長さとして形成され、かつ前記噛合凸部4を底面11が形成された面を含む胴延長面M2と平行な面において、切断したときの噛合凸部4の切断面における左右方向の長さ寸法F以上の長さとして形成されてなることを特徴とする請求項3記載の金属製両面務歯。
  5. 前記底面11の前記噛合凹部5側における側辺11aを含む前記底面11との垂直面と前記胴部6の表面6a又は裏面6bの胴延長面M2との交線Lを仮定したとき、
    前記凹状部10の前後方向の寸法Bが、前記交線Lと胴部6の後端縁6cとの最短距離Dに対して、40%以上で60%以下の長さ寸法に形成されてなることを特徴とする請求項3又は4記載の金属製両面務歯。
  6. 前記凹状部10の深さ方向の寸法Cが、前記各噛合凹部5の深さ寸法Eに対して、10%以上で50%以下の長さ寸法に形成されてなることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の金属製両面務歯。
  7. 前記凹状部10を形成せず、前記境界面9は前記胴部6の上面まであるものと仮定した状態において、平板部8の表面8a又は裏面8bを延長した平板延長面M3と、前記平板延長面M3の垂直面と平行な面であって、前記胴部6の後端縁6cにおいて最も噛合頭部側に近い部分を通る後端面M4と、前記境界面9と前記各側方隆起部7との交線を含み前記後端面M4からの垂直面となる一対の側方面M5と、によって囲まれる胴部6内の容積Vを仮定し、前記容積Vを100%の容積としたとき、前記凹状部10が前記容積Vの5%以上で13%以下の容積となるように構成されてなることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の金属製両面務歯。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の金属製両面務歯1を、ファスナーテープの側縁部に所定の間隔で列設させた一対のファスナーストリンガー21を備えたことを特徴とするスライドファスナー。
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